JP2026007733A - 木造住宅 - Google Patents

木造住宅

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JP2026007733A JP2024107861A JP2024107861A JP2026007733A JP 2026007733 A JP2026007733 A JP 2026007733A JP 2024107861 A JP2024107861 A JP 2024107861A JP 2024107861 A JP2024107861 A JP 2024107861A JP 2026007733 A JP2026007733 A JP 2026007733A
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哲文 堤
敏之 長田
輝 廣瀬
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Abstract

【課題】屋内と屋外を区画する外周に耐力壁を必要としない木造住宅を提供する。
【解決手段】CLTパネル21が筒状に連結された第1コア20と、第1コア20に担持されており、複数のCLTパネル32が水平耐力を支持可能に接合された床部材30と、床部材30に担持されており、CLTパネル41が筒状に連結された第2コア40と、を備えている。第1コア20と第2コア40とは、投影面39A、39Bにおいて少なくとも一部が重なっており、床部材30の下方に屋内空間80が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、CLTパネルが用いられて多層に構成された木造住宅に関する。
特許文献1は、居室の屋外側に、外部床と軒天井とを備えた半屋外空間が設けられ、居室内空間と半屋内空間とが窓を介して連通される住宅を開示する。
特開2017-198024号公報
枠組壁構法や木造軸組構法等では、屋内と屋外を区画する外周の壁を耐力壁としている。このような木造住宅では、外周の耐力壁によって必要な耐力を確保するために、バスや洗面、キッチン、納戸、階段等、開口を減らし壁を増やせる屋内部分が日射の反対側へ配置され、他方、リビング等の開口を増やしたい屋内部分が日射側に配置される。このような屋内部分の間取りの制約は、木造住宅における居室のプランを制限することとなる。
一方、鉄骨造や鉄筋コンクリート造においては、外周に耐力壁を必要としないラーメン構法が普及している。しかしながら、木造では、例えば柱と梁の接合部において必要な強度、剛性及び耐久性を実現することが難しい。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、屋内と屋外を区画する外周壁を耐力壁とすることを必要としない木造住宅を提供することにある。
(1) 本発明の請求項1に係る木造住宅は、CLTパネルが筒状に連結された第1コアと、上記第1コアに担持されており、複数のCLTパネルが水平耐力を支持可能に接合された床部材と、上記床部材に担持されており、CLTパネルが筒状に連結された第2コアと、を備えている。上記第1コアと上記第2コアとは、投影面において少なくとも一部が重なっており、上記床部材の下方に屋内空間が形成されている。
第1コアが床部材の鉛直荷重を支持するので、床部材の周縁に耐力壁や柱を必要としない。これにより、外周壁のレイアウトの自由度が高い木造住宅が実現できる。
(2) 請求項2は、上記第1コアと上記第2コアとは、同じ筒形状であり、上記投影面において重なっている請求項1に記載の木造住宅である。
第1コア及び第2コアによる鉛直荷重の支持力に偏りが生じない。
(3) 請求項3は、上記第1コア及び上記第2コアの少なくとも一方は、上記CLTパネルに開口を有する請求項1又は2に記載の木造住宅である。
開口を通じて、第1コア又は第2コアの内部空間を利用できる。
(4) 請求項4は、上記第1コアの内部空間と上記第2コアの内部空間とは連続している請求項1から3のいずれかに記載の木造住宅である。
第1コア及び第2コアの内部空間にエレベータなどの昇降手段を配置して、床部材の上下に人が移動するための空間として活用できる。
(5) 請求項5は、上記第1コアの内部空間及び上記第2コアの内部空間に階段が設けられている請求項4に記載の木造住宅である。
本発明によれば、木造住宅において、屋内と屋外を区画する外周壁を耐力壁とすることを必要としない。
図1は、実施形態に係る木造住宅10の斜視図である。 図2は、図1におけるII-II断面図である。 図3(A)は、実施形態に係る第1コア20の斜視図であり、図3(B)は、実施形態に係る第2コア40の斜視図である。 図4(A)は、実施形態に係る床部材30の斜視図であり、図4(B)は、実施形態に係る床部材30の裏面斜視図である。 図5(A)は、実施形態に係る床部材30の分解斜視図であり、図5(B)は、実施形態に係る床部材30の裏面側の分解斜視図であり、図5(C)は、実施形態に係るCLTパネル33とCLTパネル34の接合部における断面図である。 図6(A)は、実施形態に係る第1コア20及び床部材30の投影面39Aを示す投影図であり、図6(B)は、実施形態に係る第2コア40及び床部材30の投影面39Bを示す投影図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、木造住宅10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、第2コア40の開口42が設けられた面を前面とし、上下方向7と直行する方向として前後方向8が定義され、第2コア40の開口43が設けられた面を左側面とし、上下方向7及び前後方向8のいずれとも直交する方向として左右方向9が定義される。
本実施形態の木造住宅10が図1及び図2に示される。木造住宅10は、地盤に設けられた基礎11上に建築される比較的低層の建物であり、例えば、2階建てや3階建てである。基礎11は、公知のものであればよく、例えば、鉄筋コンクリート製の布基礎である。木造住宅10は、主に、第1コア20と、2階の床部材30と、第2コア40と、1階の外壁50と、1階の床部材60と、2階の外壁70と、屋根(不図示)と、を備える。なお、図1では、天井部材81、屋根、屋内空間90内の間取りが省略されている。図2では、屋根、屋内空間80、90の間取りが省略されている。また、木造住宅は3階建て以上であってもよいが、3階建て以上の主要な構造も2階建てと概ね同様なので、本実施形態では2階までの構造が説明される。
[第1コア20]
図2に示されるように、第1コア20は、例えば木造住宅10の1階において上下方向7に沿って延び、床部材30から伝達される鉛直荷重及び水平荷重を支持する。第1コア20は、例えば、基礎11上に設けられる。
図3(A)に示されるように、第1コア20は、4枚のCLTパネル21が横断面が矩形となる筒状に連結され、且つ内壁27によって筒状の内部空間24が前後方向8に2つの内部空間25,26に区切られた形状である。なお、CLTパネル21の枚数は、第1コア20の形状に応じて適宜変更されてもよい。第1コア20は、上下に開口する。なお、CLTとは、Cross Laminated Timberの略語であって、以下において同様である。また、各CLTパネルは、開口や接合のための合じゃくり形状などを除いて、長方形の平板形状である。
各CLTパネル21は、耐力壁として用いられる。各CLTパネル21は、厚さ、幅及び上下方向7の長さが同じ同一形状であるが、必ずしもすべてのCLTパネル21が同一形状でなくともよい。CLTパネル21は、筒形状の第1コア20において外周面となる4面に1枚ずつ配置されている。もちろん、第1コア20の1面に対し2枚以上のCLTパネル21がそれぞれ公知の接合部材により接合されて配されてもよい。第1コア20を構成する各CLTパネル21は、それぞれがアンカーボルトなどの接合部材によって基礎11に接合されて固定されている。なお、交差方向に並べられるCLTパネル21同士は、例えばネジやドリフトピンなどの接合部材によって接合されている。
図3(A)に示されるように、第1コア20は、開口22、23を有する。開口22、23は、第1コア20を構成する複数のCLTパネル21のうちの一部に形成されている。CLTパネル21において、開口22が設けられたCLTパネル21をCLTパネル21Aと示し、開口23が設けられたCLTパネル21をCLTパネル21Bと示し、開口が設けられないCLTパネル21をCLTパネル21Cと示している。CLTパネル21Aの主面は、第1コア20の前面において上下方向7及び左右方向9に沿って拡がる。なお、主面とは、CLTパネル21において最大面となる2面のそれぞれをいうものとする。
開口22は、第1コア20の内部空間25への出入口である。開口22は、第1コア20の内部空間25と外側とを前後方向8に連通する。開口22は、CLTパネル21Aの右方に位置し、下方にのみ開放されている。開口22の左右方向9に沿った長さ寸法は、CLTパネル21Aの左右方向9に沿った長さ寸法の1/2以下である。
CLTパネル21Bの主面は、第1コア20の左側面において上下方向7及び前後方向8に沿って拡がる。開口23は、第1コア20の内部空間26と外側とを左右方向9に連通する。開口23は、第1コア20の内部空間26への出入口である。開口23は、CLTパネル21Bの後方に位置し、下方にのみ開放されているが、これに限られない。開口23の前後方向8に沿った長さ寸法は、CLTパネル21Bの前後方向8に沿った長さ寸法の1/2以下である。
図3(A)に示されるように、内部空間25には、階段28が設けられている。また、同図には示されていないが、内部空間26にはエレベータ29が設けられている。なお、内壁27は、CLTパネルであってもなくてもよい。
[床部材30]
床部材30は、図1及び図2に示されるように、例えば木造住宅10の2階において前後方向8及び左右方向9に拡がり、人や家具等の鉛直荷重を支持し、水平荷重を第1コアに伝達する。本実施形態では、床部材30は、平面視が矩形であるが、必ずしも矩形に形成されていなくてもよい。なお、図1及び図2においては、床部材30において複数のCLTパネル32が接合された構造の図示が省略されており、床部材30は1枚の平板形状として表されている。
床部材30は、図2に示されるように、前後方向8及び左右方向9の中央に開口31を有する。開口31の形状および大きさは、第1コア20の平面視において内面に沿った形状および大きさと同じである。したがって、第1コア20の内面と開口31の縁とが合致するようにして、床部材30が第1コア20上に載置されることによって、床部材30が第1コア20に支持される。すなわち、床部材30の加わる鉛直荷重が、床部材30から第1コア20へ伝達される。
床部材30と第1コア20は、ボルトなどの接合部材によって接合されている。床部材30は、第1コア20に担持されている。
図4(A)及び図4(B)に示されるように、床部材30は、例えば、8枚のCLTパネル32が接合されてなる。CLTパネル32の枚数は、床部材30の寸法や形状に応じて適宜変更されてよい。CLTパネル32には、開口31の周縁を構成し第1コア20のCLTパネル21と接する4枚のCLTパネル33と、床部材30の四隅に配される4枚のCLTパネル34と、が含まれる。
各CLTパネル33は、開口31の周縁となる位置に配置されており、その裏面とCLTパネル21の上面とが接合している。図5(A)、図5(B)及び図5(C)に示されるように、CLTパネル33は、端部に合じゃくり状の実部37を有する。実部37は、凸部37Aと凹部37Bとによって合じゃくり形状をなしている。また、実部37の裏面側には、凹部37Cが形成されている。凹部37Cには、接合プレート35が嵌め込まれる。
CLTパネル34は、CLTパネル33と接合される。CLTパネル34の1つの隅部は、開口31に形状に沿って切り欠かれている。CLTパネル34は、端部に合いじゃくり状の実部38を有する。実部38は、凸部38Aと凹部38Bとによって合いじゃくり形状をなしている。また、実部38の裏面側には凹部38Cが形成されている。凹部38Cは、凹部37Cとともに、接合プレート35が嵌め込まれる空間を区画する。
接合プレート35は、凹部37C及び凹部38Cによって区画された空間に嵌め込まれて、CLTパネル33とCLTパネル34とを接合する。接合プレート35は、長方形の平板である。接合プレート35の1つの隅部は、斜めに欠かれた形状の当接部35Aである。当接部35Aは、相互に隣接する他の接合プレート35の当接部35Aと当接する。
CLTパネル34の凸部38AとCLTパネル33の凸部37Aとが上下に重なるようにして、凹部37Bと凹部38Bとに合わされることによって、CLTパネル33とCLTパネル34とが、合いじゃくり状に合わされている。凹部37Cと凹部38Cとは、連続した1つの空間を区画し、この1つの空間に接合プレート35が収容される。
複数の木ネジ36は、凹部37C、38Cに嵌め込まれた接合プレート35に対して、下方から上方へ向かってそれぞれねじ込まれる。複数の木ネジ36の一部は、接合プレート35及び凸部37Aを貫通して凸部38Aにねじ込まれる。その他の木ネジ36は、接合プレート35を貫通して、CLTパネル33又はCLTパネル34にねじ込まれる。
このようにしてCLTパネル33及びCLTパネル34が接合されることにより床部材30が構成される。相互に接続されているCLTパネル33及びCLTパネル34は、鉛直荷重を相互に伝達する。そして、床部材30に加わる鉛直荷重は、第1コア20に伝達される。なお、CLTパネル33とCLTパネル34との接合構造は一例であり、その他の公知の接合構造が採用されてもよい。
[第2コア40]
図1に示されるように、第2コア40は、例えば木造住宅10の2階において、天井部材81(図2参照)や屋根(不図示)の鉛直荷重を支持する。第2コア40は、例えば、床部材30の開口31の周縁上であって、第1コア20の直上に設けられる。すなわち、図6(A)及び図6(B)に示されるように、第1コア20の投影面39Aと第2コア40の投影面39Bとが完全に重なる。
図3(B)に示されるように、第2コア40は、4枚のCLTパネル41が横断面が矩形となる筒状に連結され、且つ内壁47によって筒状の内部空間44が前後方向8に2つの内部空間45,46に区切られた形状である。なお、第1コア20と同様、CLTパネル41の枚数は、第2コア40の形状に応じて適宜変更されてもよい。第2コア40は、上下に開口する。また、第2コア40の内部空間44は、第1コア20の内部空間24と連続している。
各CLTパネル41は、耐力壁として用いられる。各CLTパネル41は、厚さ、幅及び上下方向7の長さが同じ同一形状であるが、必ずしもすべてのCLTパネル41が同一形状でなくともよい。CLTパネル41は、筒形状の第2コア40において外周面となる4面に1枚ずつ配置されている。もちろん、第2コア40の1面に対し2枚以上のCLTパネル41がそれぞれ公知の接合部材により接合されて配されてもよい。第2コア40を構成する各CLTパネル41は、それぞれがボルトなどの接合部材によって床部材30に接合されて固定されている。なお、交差方向に並べられるCLTパネル41同士は、CLTパネル21と同様に接合されることが好ましく、ネジやドリフトピンなどの接合部材によって接合されている。
図3(B)に示されるように、第2コア40は、開口42、43を有する。開口42、43は、第2コア40を構成する複数のCLTパネル41のうちの一部に形成されている。CLTパネル41において、開口42が設けられたCLTパネル41をCLTパネル41Aと示し、開口43が設けられたCLTパネル41をCLTパネル41Bと示し、開口が設けられないCLTパネル41をCLTパネル41Cと示している。CLTパネル41Aは、第2コア40の前面において上下方向7及び左右方向9に沿って拡がる。
開口42は、第2コア40の内部空間45への出入口である。開口42は、第2コア40の内部空間45と外側とを前後方向8に連通する。開口42は、CLTパネル41Aの左方に位置し、下方にのみ開放されている。開口42は、開口22と上下に重ならない位置に配されている。開口42の左右方向9に沿った長さ寸法は、CLTパネル41Aの左右方向9に沿った長さ寸法の1/2以下である。
CLTパネル41Bの主面は、第2コア40の左側面において上下方向7及び前後方向8に沿って拡がる。開口43は、第2コア40の内部空間46と外側とを左右方向9に連通する。開口43は、第2コア40の内部空間46への出入口である。開口43は、CLTパネル41Bの後方に位置し、下方にのみ開放されているが、これに限られない。開口43の前後方向8に沿った長さ寸法は、CLTパネル41Bの前後方向8に沿った長さ寸法の1/2以下である。開口43は、開口22と上下に重なる位置に配されている。開口43は、各寸法が開口22の各寸法と同じであることが好ましい。
内部空間46にはエレベータ29が設けられている。なお、内壁47は、CLTパネルであってもなくてもよい。内壁47は、内壁27と繋がっていることが好ましく、本実施形態では、間に木質の角材が挟まれている。
第2コア40を構成する各CLTパネル41と床部材30を構成する各CLTパネル33は、それぞれがボルトなどの接合部材によって接合されている。第2コア40は、床部材30に担持されている。
[階段28]
図3(A)に示されるように、階段28は、第1コア20の内部空間25と第2コア40の内部空間45に亘って設けられた所謂折り返し階段である。階段28へは、第1コア20の開口22と第2コア40の開口42とを通じてアクセスできる。階段28は、開口22側の段と開口42側の段との間に仕切り壁48(図1参照)を有する。
[外壁50]
外壁50は、図1に示されるように、1階の屋外と屋内とを区画する。外壁50は、床部材30の外周に沿って設けられている。外壁50は、例えば、サッシ51及びサッシ51を支持する支柱52により構成されている。支柱52は、本実施形態では、外壁50の角と各面の前後方向8又は左右方向9の中央に配されている。なお、本実施形態では、外壁50のすべてにサッシ51が設けられているが、サッシ51に代えて、外壁や開口などが設けられてもよい。外壁50は耐力壁である必要がないので、施主の希望により好みの構成とすることができる。
[床部材60]
図2に示されるように、床部材60は、1階の床を構成する部材である。床部材60は、公知のものであればよく、例えば、CLTやLVL等の木質のパネル材である。床部材60は、例えば、基礎11や梁(不図示)に支持されている。なお、LVLとは、Laminated Veneer Lumberの略語である。
[屋内空間80]
図2に示されるように、木造住宅10において、第1コア20と、床部材30と、外壁50と、床部材60と、によって屋内空間80が区画されている。屋内空間80は、第1コア20の周りの居住空間であり、バスや洗面、キッチン、納戸、リビング等が自由に配置され、外壁50において耐力壁の配置を考慮することなく、サッシ51や開口などが事由に設計できる。
[外壁70]
図1に示されるように、外壁70は、2階の屋外と屋内とを区画する。外壁70は、床部材30の外周に沿って設けられている。外壁70は、例えば、サッシ71及びサッシ71を支持する支柱72である。本実施形態では、サッシ71及び支柱72は、外壁50のサッシ51及び支柱52と同様に配置されている。なお、外壁50と同様に、外壁70も、サッシ71に代えて、外壁や開口などが設けられてもよい。
[天井部材81]
図2に示されるように、天井部材81は、2階の天井を構成する部材である。天井部材81は、屋根(不図示)を支持する。天井部材81は、床部材30と同様に、複数枚のCLTパネルが接合されて形成されている。天井部材81は、下面が第2コア40のCLTパネル41の上面に接合されている。天井部材81は、第2コア40に担持されている。したがって、小屋裏の空間において天井部材81に加わる鉛直荷重は第2コア40に伝達される。なお、例えば天井部材81が屋根を支持する耐力のみが要求されるのであれば、その他の木質のパネル材が接合されて屋根を支持してもよい。
[屋内空間90]
図2に示されるように、木造住宅10において、床部材30と、第2コア40と、天井部材81と、外壁70と、によって屋内空間90が区画されている。屋内空間90は、第2コア40の周りの居住空間であり、屋内空間80と同様に、バスや洗面、キッチン、納戸、リビング等が自由に配置され、外壁70において耐力壁の配置を考慮することなく、サッシ51や開口などが自由に設計できる。
[実施形態の作用効果]
第1コア20が床部材30の鉛直荷重を支持するので、床部材30の周縁、すなわち外壁50に耐力壁や柱を必要としない。これにより、外壁50、70のレイアウトの自由度、すなわち任意の位置にサッシや開口を設けることができる木造住宅10が実現できる。また、外壁50、70のレイアウトの自由度が高いことにより、屋内空間80、90の間取りの自由度も高くなる。
第1コア20と第2コア40とが同じ筒形状であり、投影面39(39A、39B)において完全に重なっているため、第1コア20及び第2コア40による鉛直荷重の支持力に偏りが生じない。
第1コア20及び第2コア40は、CLTパネル21、41に開口22、23、42、43を有するため、第1コア20及び第2コア40の内部空間24、44を利用できる。
第1コア20及び第2コア40に設けられた開口22、23、42、43の水平面上の長さは、各開口22、23、42、43が設けられた面の水平面上の長さの1/2以下であることにより、各CLTパネル21、41が求められる耐力を確保することができる。
第1コア20の内部空間24と第2コア40の内部空間44とが連続しているため、第1コア20及び第2コア40の内部空間24、44にエレベータなどの昇降手段を配置できる。
[変形例]
上記実施形態では、第1コア20及び第2コア40は、横断面が矩形の筒状であったが、これに代えて、横断面が三角形や五角形、その他の多角形の筒状に形成されてもよい。
また、上記実施形態では、第1コア20と第2コア40とは、同じ筒形状であり、投影面39(39A、39B)において完全に重なっていたが、第1コア20と第2コア40とは、異なる筒形状であり、投影面39において一部が重なっていてもよい。また、第1コア20と第2コア40とは、同じ筒形状であっても、投影面39において一部のみが重なっていてもよい。
また、第1コア20には、開口22、23が設けられず、第1コア20の内部空間24は、居住空間として利用されなくてもよい。また、第2コア40も、同様に、開口42、43が設けられず、第2コア40の内部空間44は、居住空間でなくともよい。
また、第1コア20及び第2コア40は、開口22、23、42、43が設けられていない面に、CLTパネル21の前後方向8又は左右方向9に沿った長さ寸法の1/2以下の長さ寸法の開口が設けられてもよい。
また、開口22、23、42、43は、下方にのみ開放されていたが、上下に開放されていてもよい。
また、上記実施形態では、開口22及び開口42は、第1コア20又は第2コア40の前面に設けられていたが、後面、左側面或いは右側面に設けられてもよい。また、上記実施形態では、開口23及び開口43は、第1コア20又は第2コア40の左側面に設けられていたが、前面、後面或いは右側面に設けられてもよい。
また、上記実施形態では、開口43は、開口23と同じ側の側面に設けられていたが、開口23と反対側の側面に設けられてもよい。
また、上記実施形態では、第1コア20及び第2コア40の内部空間24、44は、内壁27、47によって画されていたが、内壁27、47を有さずそれぞれ1つの空間であってもよい。
また、第1コア20及び第2コア40の内部空間24、44は、階段28やエレベータ29等の昇降手段が配置されず、これらに代えて、トイレや納戸等として用いられてもよい。
また、床部材30は、開口31を有さず、第1コア20と第2コア40の内部空間24、44を隔てていてもよい。このとき、床部材30は、4枚のCLTパネル33の間にCLTパネルを有することが好ましいが、これに限られず、その他の木質のパネル材を有してもよい。
上記実施形態では、床部材30の開口31は、床部材30の前後方向8及び左右方向9の中央に設けられたが、中央でなくともよく、外周より内側に設けられればよい。
上記実施形態では、外壁50は、床部材30の外周に沿って設けられていたが、外周よりも内側であって、第1コア20より外側において設けられていてもよい。また、外壁50は、環状に連続していなくともよく、両端がCLTパネル21と繋がっていてもよい。このとき、CLTパネル21及び床部材30の上面は、一部が外部に露出している。また、外壁70についても、外壁50と同様に、床部材30の外周より内側において設けられていてもよい。
[付記1]
CLTパネルが筒状に連結された第1コアと、
上記第1コアに担持されており、複数のCLTパネルが水平耐力を支持可能に接合された床部材と、
上記床部材に担持されており、CLTパネルが筒状に連結された第2コアと、を備えており、
上記第1コアと上記第2コアとは、投影面において少なくとも一部が重なっており、
上記床部材の下方に屋内空間が形成されている木造住宅。
[付記2]
上記第1コアと上記第2コアとは、同じ筒形状であり、上記投影面において重なっている付記11に記載の木造住宅。
[付記3]
上記第1コア及び上記第2コアの少なくとも一方は、上記CLTパネルに開口を有する付記1又は2に記載の木造住宅。
[付記4]
上記第1コアの内部空間と上記第2コアの内部空間とは連続している付記1に記載の木造住宅。
[付記5]
上記第1コアの内部空間及び上記第2コアの内部空間に階段が設けられた付記4に記載の木造住宅。
10・・・木造住宅
20・・・第1コア
21・・・CLTパネル
22、23・・・開口
24・・・内部空間
28・・・階段
30・・・床部材
32・・・CLTパネル
39・・・投影面
40・・・第2コア
42、43・・・開口
44・・・内部空間
41・・・CLTパネル
80・・・屋内空間

Claims (5)

  1. CLTパネルが筒状に連結された第1コアと、
    上記第1コアに担持されており、複数のCLTパネルが水平耐力を支持可能に接合された床部材と、
    上記床部材に担持されており、CLTパネルが筒状に連結された第2コアと、を備えており、
    上記第1コアと上記第2コアとは、投影面において少なくとも一部が重なっており、
    上記床部材の下方に屋内空間が形成されている木造住宅。
  2. 上記第1コアと上記第2コアとは、同じ筒形状であり、上記投影面において重なっている請求項1に記載の木造住宅。
  3. 上記第1コア及び上記第2コアの少なくとも一方は、上記CLTパネルに開口を有する請求項1又は2に記載の木造住宅。
  4. 上記第1コアの内部空間と上記第2コアの内部空間とは連続している請求項1に記載の木造住宅。
  5. 上記第1コアの内部空間及び上記第2コアの内部空間に階段が設けられた請求項4に記載の木造住宅。
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