JP2026007796A - レンズ装置および撮像装置 - Google Patents

レンズ装置および撮像装置

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Abstract

【課題】様々な光学条件に対応する補正情報を用いたオートフォーカスを行えるようにする。
【解決手段】撮像装置は、補正情報を用いてオートフォーカスに関する補正を行う。補正情報は、光学系の設計値に基づく第1情報と、光学系の製造誤差に基づく第2情報と、第1情報および第2情報が設定された光学条件とは異なる光学条件を示す第3情報と、第3情報に対応する補正値を示す第4情報とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、オートフォーカス(AF)を行うレンズ装置および撮像装置に関する。
AFを行うことが可能な撮像装置では、レンズ装置が保持している補正情報を取得し、該補正情報を用いてAFに関する補正を行う。ただし、経年変化、被写体およびユーザの意図によっては、補正情報を用いたAFに関する補正を行っても。必ずしも最適な補正が行われるとは限らない。
特許文献1には、ユーザが補正情報を変更したり初期値に戻したりすることを可能にする撮像装置が開示されている。
特開2001-174690号公報
特許文献1の撮像装置では、予め固定されたズーム位置や被写体距離等の光学条件に対する補正情報を変更等することは可能であるが、それ以外のユーザ任意の光学条件に対する補正情報を用意することができない。
本発明の一側面としてのレンズ装置は、光学系と、オートフォーカスに関する補正に用いられる補正情報を記憶する記憶手段とを有する。補正情報は、光学系の設計値に基づく第1情報と、光学系の製造誤差に基づく第2情報と、第1情報および第2情報が設定された光学条件とは異なる光学条件を示す第3情報と、第3情報に対応する補正値を示す第4情報とを含むことを特徴とする。
また本発明の他の一側面としての撮像装置は、光学系を介して撮像を行う撮像素子と、オートフォーカスを制御する制御手段とを有する。制御手段は、補正情報を用いてオートフォーカスに関する補正を行う。補正情報は、光学系の設計値に基づく第1情報と、光学系の製造誤差に基づく第2情報と、第1情報および第2情報が設定された光学条件とは異なる光学条件を示す第3情報と、第3情報に対応する補正値を示す第4情報とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、様々な光学条件に対応する補正情報を用いたAFを行うことができる。
実施例における撮像システムの構成を示すブロック図。 実施例におけるフォーカス調整処理を示すフローチャート。 実施例1における調整状態を示す図。 実施例2における調整状態を示す図。 実施例3における調整状態を示す図。 実施例における中心調整前の撮像画面を示す図。 実施形態における中心調整後の撮像画面を示す図。 実施形態における周辺調整前の撮像画面を示す図。 実施形態における周辺調整後の撮像画面を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1は、実施例1のレンズ装置と、該レンズ装置が着脱可能に装着された撮像装置としてのカメラとを含む撮像システムの構成を示している。レンズ装置は、ズームレンズ3およびフォーカスレンズ4を含む撮像光学系を有する。ユーザは、ズームリング1を回転操作することによりズームレンズ3を光軸方向に移動させて焦点距離を変更することができる。またユーザは、フォーカスリング2を回転操作することによりフォーカスレンズ4を光軸方向に移動させてマニュアルフォーカシングを行うことができる。さらにフォーカスレンズ4は、アクチュエータを含むフォーカス駆動部10によって光軸方向に駆動される。なお、撮像光学系はズームレンズを有さない単焦点光学系であってもよい。
ズーム位置センサ5はズームレンズ3の位置(以下、ズーム位置という)を検出し、フォーカス位置センサ6はフォーカスレンズ4の位置(以下、フォーカス位置という)を検出する。レンズMPU7は、検出されたズーム位置およびフォーカス位置を取得したり、カメラからのAF指示に応じてフォーカス駆動部10を通じてフォーカスレンズ4の駆動を制御したりすることができる。レンズMPU7は、メモリ(記憶手段)8を有する。メモリ8には、撮像光学系のオートフォーカスに関する補正を行うために用いられる補正情報が記憶(保持)されている。補正情報の詳細については後述する。
レンズMPU7は、レンズ通信部9とカメラのカメラ通信部16を通じてカメラ(カメラMPU12)とデータやコマンドの送受信を行うことができる。具体的には、レンズMPU7は、カメラMPU12に対して、ズーム位置やフォーカス位置等の情報や上述した補正情報を送信する。またカメラMPU12は、レンズMPU7に対して、上述したAF指示を送信する。
カメラは、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子15を有する。撮像素子15は、撮像光学系により形成された光学像である被写体像を光電変換(撮像)して撮像信号を生成する。
カメラMPU12は、撮像素子15からの撮像信号に対して各種処理を行って画像データを生成する。カメラは、LCD等により構成される表示部17を有する。表示部17には、画像データや撮像に関する各種情報が表示される。また表示部17には、後述する調整モードにおいてユーザに操作を促すメッセージその他の情報が表示される。
デフォーカス検出部11は、撮像光学系のデフォーカス量を検出する。具体的には、撮像素子15に設けられた複数の焦点検出画素からデフォーカス量に応じて位相差が異なる焦点検出信号を取得し、該位相差の検出結果からデフォーカス量を検出する。制御手段としてのカメラMPU12は、検出されたデフォーカス量から合焦状態を得るためのフォーカスレンズ4の駆動量(以下、フォーカス駆動量という)を算出し、該フォーカス駆動量を含むAF指令をレンズMPU7に送信する。AF指令を受信したレンズMPU7は、AF指示に含まれるフォーカス駆動量だけフォーカスレンズ4が駆動されるようにフォーカス駆動部10を制御する。これによりAFが実行される。なお、デフォーカス検出部11は、上述した位相差検出方式以外の方式でデフォーカス量を検出してもよい。
上記のようなAFに際して、補正手段としてのカメラMPU12は、レンズMPU7から受信した補正情報を用いたAF補正を行う。例えば、補正情報がデフォーカス検出部11により検出されたデフォーカス量を補正する情報である場合は、該補正情報により補正されたデフォーカス量に基づいてフォーカス駆動量を算出するAF補正を行う。また補正情報が算出されたフォーカス駆動量を補正する情報である場合は、該補正情報により補正されたフォーカス駆動量を含むAF指令を生成するAF補正を行う。
補正情報を用いたAF補正を行うことで、レンズ装置の製造誤差、デフォーカス検出部11によるデフォーカス量の検出誤差およびレンズ装置の経年劣化によるフォーカスレンズ4の駆動誤差等の誤差要因に基づくデフォーカス(ピントずれ)を解消して、高精度なAFが可能となる。以下では、補正情報がデフォーカス検出部11により検出されたデフォーカス量を補正する情報である場合について説明する。
カメラMPU12は、メモリ13を有する。メモリ13は、後述するようにカメラ側で取得された調整情報を含む補正情報を記憶(保持)している。
またカメラMPU12には、入力部14が接続されている。ユーザは、入力部14を介して調整モードを選択することができる。調整モードでは、ユーザが任意に選択した光学条件(ズーム位置、被写体距離、絞り値および像高等)で被写体にピントを合わせるようにレンズ装置のフォーカスリング2を操作してマニュアルフォーカスを行う。マニュアルフォーカスを行うことで、デフォーカス検出部11において検出されるデフォーカス量が変化する。この変化後のデフォーカス量が、ユーザが選択した光学条件に対応する補正値としてのフォーカス調整値となる。このようにしてカメラにおいてフォーカス調整値を取得(生成)することができる。フォーカス調整値を取得した光学条件は、第3情報として後述する調整情報、さらには補正情報に含まれる。以下の説明では、フォーカス調整値を取得する光学条件を調整条件という。またフォーカス調整値は、第4情報として調整情報、さらには補正情報に含まれる。調整条件(およびこれに対応するフォーカス調整値)の数は、後述する上限数以下であれば可変である。
図2のフローチャートは、調整条件とこれに対応するフォーカス調整値を取得してメモリ13に調整情報として保持させるフォーカス調整の処理の流れを示している。
ステップS1では、カメラMPU12は、ユーザが入力装置4を介して調整モードを選択したか否かを判定する。調整モードが選択された場合はステップS2の処理を行い、調整モードが選択されていない場合は本処理を終了する。
ステップS2では、カメラMPU12は、ユーザに任意のズーム位置にレンズ装置をズーム操作するように促すメッセージを表示部17に表示する。ユーザはズームリング1を操作してフォーカス調整を行おうとする任意のズーム位置にズームレンズ3を移動させる。またカメラMPU12は、ユーザに任意の被写体距離にピントを合わせるためのレンズ装置のフォーカス操作を促すメッセージを表示部17に表示する。ユーザはフォーカスリング2の操作を介したマニュアルフォーカスによって、フォーカス調整を行おうとする任意の被写体距離に対して自身が最適と思う合焦状態が得られるフォーカス位置にフォーカスレンズ4を移動させる。
この後、カメラMPU12は、ユーザが入力部14を介してズーム操作およびマニュアルフォーカス操作が完了したことを入力することに応じてステップS3の処理を行う。
ステップS3では、カメラMPU12は、ユーザが撮像を指示する操作を行ったか否かを判定し、撮像が指示された場合はステップS4の処理を行う。
ステップS4では、カメラMPU12は、撮像動作を行って撮像素子15からの撮像信号を用いて撮像画像データを生成する。この際、カメラMPU12は、現在(撮像時)のズーム位置とフォーカス位置(被写体距離)をレンズ装置から取得する。そして、これらズーム位置とフォーカス位置を、今回のフォーカス調整時の調整条件として保持する。
次にステップS5では、カメラMPU12は、デフォーカス検出部11から現在のデフォーカス量を取得する。
続いてステップS6では、カメラMPU12は、ステップS5で取得したデフォーカス量からフォーカス調整値を生成する。具体的には、取得したデフォーカス量が0の場合はフォーカス調整値も0とする。この場合、デフォーカス検出部11で検出されるデフォーカス量をそのまま用いたAFによりユーザが最適と思う合焦状態が得られることになる。一方、取得したデフォーカス量が0ではない場合は、フォーカス調整値をそのデフォーカス量に相当する値とする。この場合、デフォーカス検出部11により検出されたデフォーカス量をフォーカス調整値を用いて補正することで、ユーザが最適と思う合焦状態が得られることになる。
なお、カメラMPU12は、マニュアルフォーカスにおけるフォーカス位置(フォーカス状態)が互いに異なる複数回の撮像で得られた画像データからユーザが最適と選択した画像データのデフォーカス量をカメラMPU12がフォーカス調整値として設定してもよい。
また、カメラMPU12は、マニュアルフォーカスにおけるフォーカス位置が互いに異なる複数回の撮像で得られた画像データの鮮鋭度等のフォーカスに関する評価値をユーザに提示してもよい。この場合、ユーザが複数の画像データのうち最も高い評価値の画像データを選択することで、カメラMPU12が選択された画像データのデフォーカス量をフォーカス調整値として設定してもよい。これにより、マニュアルフォーカスが適切でなかった場合のフォーカス調整値への影響を抑えることができる。
さらに、カメラMPU12は、同一の調整条件で複数回の撮像が行われた場合において撮像ごとに得られるフォーカス調整値で過去に設定されたフォーカス調整値を更新してもよい。またこの場合、過去から最新のフォーカス調整値を総合して(例えば平均化して)最終的に設定するフォーカス調整値を生成してもよい。
次にステップS7では、カメラMPU12は、現時点までにフォーカス調整が行われた複数の調整条件の数が事前に設定された上限数に達したか否かを判定する。上限数に達していなければステップS9の処理を行い、上限数に達した場合はステップS8の処理を行う。上限数は、メモリ13の調整情報に対する記憶容量等を考慮して設定される。
ステップS8では、カメラMPU12は、メモリ13に既に記憶されている複数の調整条件のうち互いに近接した2つ以上の調整条件とこれらに対応するフォーカス調整値を抽出する。そして、抽出した調整条件とフォーカス調整値をそれぞれ統合して1つ調整条件とこれに対応するフォーカス調整値を生成し、メモリ13内の抽出した調整条件とフォーカス調整値を生成した調整条件とフォーカス調整値で書き換える。これにより、メモリ13に記憶された調整条件(およびフォーカス調整値)の数を上限値以下に維持する。
調整条件とフォーカス調整値の統合は、調整条件と調整値をそれぞれ平均化することで行ってもよいし、統合される調整条件のうち1つ(例えば最も新しい)調整条件とこれに対応するフォーカス調整値を統合後の調整条件とフォーカス調整値としてもよい。
その後ステップS9では、カメラMPU12は、ステップS4で保持した調整条件をメモリ13内の調整情報に追加する。
さらにステップS10では、カメラMPU12は、ステップS6で生成したフォーカス調整値を、ステップS9で追加された調整条件に対応付けてメモリ13内の調整情報に追加する。
この後、調整モードが解除されない限り、撮像を行うごとに変化させた調整条件の取得とこれに対応するフォーカス調整値の生成、さらにはメモリ13への記憶を行う。
さらに入力部14を介してユーザにより調整モードの終了が指示されると、カメラMPU12は、メモリ13内の最新の調整情報をレンズMPU7に送信する。レンズMPU7は、受信した最新の調整情報をメモリ8内の補正情報に追加する。
最新の調整情報が追加された補正情報がメモリ8に保持されたレンズ装置が次回にカメラに装着されると、該補正情報がカメラに送信される。これにより、カメラMPU12は、最新の調整情報を含む補正情報を用いてAFを行うことができる。
図3は、レンズ装置内のメモリ8に保持された補正情報の構成を示している。補正情報は、設計値補正情報(第1情報)、製造誤差補正情報(第2情報)および調整情報を含む。調整情報は、上述した調整条件(第3情報)とこれに対応するフォーカス調整値(第4情報)を含む。図3は、ズーム位置とフォーカス位置に対する補正情報を示している。ズーム位置については、テレ端(Tele)を1、ワイド端(Wide)を8として、1~8の離散的なズーム位置を固定ズーム位置として定義している。また、フォーカス位置については、無限端(INF)を1、至近端(MOD)を8として、1~8の離散的なフォーカス位置を固定ズーム位置として定義している。なお、これらの定義は例であり、他の定義を採用してもよい。
設計値補正情報は、撮像光学系の設計値に基づいて得られる、デフォーカス量を補正するために用いられる情報であり、各固定ズーム位置と各固定フォーカス位置(以下、まとめて固定条件ともいう)に対して保持されている。
製造誤差補正情報は、撮像光学系の製造誤差の測定値に基づいて得られる、デフォーカス量を補正するために用いられる情報であり、8つのうち一部の固定ズーム位置と8つのうち一部の固定フォーカス位置のそれぞれに対して保持されている。
調整情報は、上述したカメラの調整モードにて取得された情報であり、固定条件とは異なるズーム位置とフォーカス位置(つまりはユーザ任意の調整条件)とこれに対応するフォーカス調整値の情報である。なお、図3では、1つのズーム位置と1つのフォーカス位置での調整情報を示している。
従来は、設計値補正情報と製造誤差補正情報が補正情報として用いられており、AFにおいて検出されたデフォーカス量を設計値補正情報と製造誤差補正情報を用いて補正し、該補正後のデフォーカス量からフォーカス駆動量を算出していた。設計値補正情報または製造誤差補正情報に相当する補正情報をユーザが調整することを可能とするカメラも存在していた。
これに対して、本実施例では、設計値補正情報と製造誤差補正情報に加えて、フォーカス調整値をも用いてAFにおいて検出されたデフォーカス量を補正する。しかも、フォーカス調整値は、設計値補正情報と製造誤差補正情報が設定された固定条件とは異なるユーザ任意の調整条件に対応している。このため、本実施例によれば、上述した誤差要因が生じても、高精度な又はよりユーザの好みに応じたAF結果を得ることができる。
表1は、図3に示した調整情報の例を示している。この調整情報では、調整条件としてのズーム位置が3.72、フォーカス位置が4.20である。この調整条件に対応するフォーカス調整値は、デフォーカス量のオフセット値としての0.50mmである。
フォーカス調整値は、このようなオフセット値に限らず、例えば像面上(撮像素子15の撮像面上)の像高を変数としてオフセット値を示す関数の係数であってもよく、この場合は、調整条件として像高をユーザが選択することができる。つまり、ユーザが選択した像高ごとのフォーカス調整値を得ることができる。
表2は、表1に示した調整情報における調整条件数を示している。調整条件としてのズーム位置とフォーカス位置はそれぞれ1つであるので、調整条件数は1である。

表3は、図3中のズーム/フォーカス位置Aとズーム/フォーカス位置Bとこれらに対応するフォーカス調整値(オフセット値)の例を示している。ズーム/フォーカス位置Aは、調整条件と同じズーム位置であるが、フォーカス位置は無限端である。ズーム/フォーカス位置Bは、調整条件と同じフォーカス位置であるが、ズーム位置はテレ端である。ズーム/フォーカス位置A、Bはいずれも調整条件として選択されていないが、調整情報として保持されているフォーカス調整値からズーム/フォーカス位置A、Bのフォーカス調整値を取得することができる。
表3では、ズーム/フォーカス位置Aでは、フォーカス位置の変化による撮像光学系の性能の変動は少ないと想定し、調整条件のズーム位置でのデフォーカス補正値と同じ0.50mmがデフォーカス補正値として設定されている。ズーム/フォーカス位置Bでは、フォーカス位置の変化による撮像光学系の性能の変動が大きいことが想定される。ただし、テレ端にはフォーカス調整値が1つも設定されていない。この場合は、ズーム/フォーカス位置Bでのフォーカス調整値を0(つまりは補正不可)とする。このように光学条件における最小または最大の条件においてフォーカス調整値が設定されていない場合は、フォーカス調整値を0にする。
以上のように、調整条件に含まれていない任意のズーム/フォーカス位置A、Bのフォーカス調整値を、調整条件に対応するフォーカス調整値に基づいて取得することができる。
なお、表3は例にすぎず、撮像光学系の光学特性に応じて最適なフォーカス調整値を設定すればよい。
図4は、実施例2における補正情報の構成を示している。本実施例でも、補正情報は、設計値補正情報、製造誤差補正情報および調整情報を含む。ただし、調整情報は、4つの調整条件とこれらに対応するフォーカス調整値を含む。4つの調整条件のうち1つは実施例1の調整条件と同じであり、他の3つの調整条件のうち2つはズーム位置がワイド端で、フォーカス位置が互いに近接している。
表4は、図4に示した調整情報の例を示している。この調整情報では、調整条件としてのズーム位置が3.72とフォーカス位置が4.20、ズーム位置が1.00とフォーカス位置が2.55、ズーム位置が8.00とフォーカス位置が6.70、ズーム位置が8.00とフォーカス位置が6.50である。これら4つの調整条件に対応するフォーカス調整値(デフォーカス量のオフセット値)は順に、0.50mm、0.20mm、-0.30mm、-0.50mmである。
表5は、表4に示した調整情報における調整条件数を示している。調整条件としてのズーム位置とフォーカス位置はそれぞれ3つと4つであり、設定可能な調整条件数は12(=3×4)である。
図5は、実施例3における補正情報の構成を示している。本実施例でも、補正情報は、設計値補正情報、製造誤差補正情報および調整情報を含む。本実施例では、実施例2(図4)に示した4つの調整条件のうちズーム位置がワイド端で、フォーカス位置が互いに近接した2つの調整条件とこれらに対応するフォーカス調整値を、1つの調整条件とこれに対応するフォーカス調整値に統合した例を示している。ここでは、2つの調整条件とフォーカス調整値の平均をとることで統合している。
表6は、図5に示した調整情報の例を示している。ここでは、実施例2で表4に示した調整条件のうちズーム位置が8.00でフォーカス位置が6.70の調整条件とズーム位置が8.00でフォーカス位置が6.50の調整条件とを1つに統合している。これに伴い、対応するフォーカス調整値である-0.03mmと-0.05mmをこれらを平均して1つのフォーカス調整値に統合している。
表7は、表6に示した調整情報における調整条件数を示している。調整条件としてのズーム位置とフォーカス位置はそれぞれ3つと3つであり、設定可能な調整条件数は9(=3×3)である。実施例2に比べて調整条件数を統合したことで設定可能な調整条件数が減っており、この結果、補正情報のデータ容量を低減できる。
表8は、図5中のズーム/フォーカス位置Cとこれに対応するフォーカス調整値(オフセット値)の例を示している。ズーム/フォーカス位置Cは、調整条件として選択されていないが、調整情報として保持されているフォーカス調整値からズーム/フォーカス位置Cのフォーカス調整値を取得することができる。具体的には、ズーム/フォーカス位置Cにできるだけ近い2つの調整条件として選択されたズーム/フォーカス位置でのフォーカス調整値から補間処理等によってズーム/フォーカス位置Cのフォーカス調整値を取得する。ここでは、ズーム位置が3.72と8.00の2つのズーム/フォーカス位置を用いる。
ズーム/フォーカス位置Cのフォーカス位置は、2つのズーム/フォーカス位置のうち一方(ズーム位置が3.72の方)のフォーカス位置と同じであるので、該一方のズーム/フォーカス位置のフォーカス調整値をそのまま使用する。またズーム/フォーカス位置Cのズーム位置は、2つのズーム/フォーカス位置のズーム位置と異なるので、これらズーム位置とズーム/フォーカス位置Cのズーム位置との比率に応じたフォーカス調整値を算出する。この結果、フォーカス調整値0.05mmが算出される。
このように、調整条件に含まれていない任意のズーム/フォーカス位置Cのフォーカス調整値を、調整条件に対応するフォーカス調整値に基づいて取得することができる。
図6は、調整モードにおける表示部17での表示を示している。表示面の中央にAFを行う領域を示すAF枠1が表示されており、該AF枠1内にはデフォーカス状態の被写体像2が表示されている。図7は、図6のデフォーカス状態からユーザがマニュアルフォーカスで合焦状態とした被写体像2を示している。図6のデフォーカス状態から図7の合焦状態へのデフォーカス量の変化量がフォーカス調整値となる。
図8も、調整モードにおける表示部17での表示を示している。表示面の右下にAF枠1が表示されており、該AF枠1内にはデフォーカス状態の被写体像2が表示されている。図9は、図8のデフォーカス状態からユーザがマニュアルフォーカスで合焦状態とした被写体像2を示している。図8のデフォーカス状態から図9の合焦状態へのデフォーカス量の変化量がフォーカス調整値となる。
このように本実施例では、調整条件の1つとして像高を選択することもできる。像高ごとのフォーカス調整値を、前述したように像高を変数とする関数の係数とすることで、像高ごとのデフォーカス量をフォーカス調整値として保持する場合よりも保持データ量を削減することができる。
なお、上記各実施例では、調整条件をユーザが選択する場合について説明したが、カメラ(カメラMPU12)が自動的に選択してもよい。例えば、カメラがユーザが実際の撮像において選択することが多いズーム位置やフォーカス位置の情報を蓄積しておき、それらズーム位置やフォーカス位置の範囲において固定条件とは異なる調整条件をカメラが選択してもよい。
以上の実施の形態は、以下の構成を含む。
(構成1)
光学系と、
オートフォーカスに関する補正に用いられる補正情報を記憶する記憶手段とを有し、
前記補正情報は、
前記光学系の設計値に基づく第1情報と、
前記光学系の製造誤差に基づく第2情報と、
前記第1情報および前記第2情報が設定された光学条件とは異なる光学条件を示す第3情報と、
前記第3情報に対応する補正値を示す第4情報とを含むことを特徴とするレンズ装置。
(構成2)
前記第3情報と前記第4情報の数が可変であることを特徴とする構成1に記載のレンズ装置。
(構成3)
前記第1情報と前記第2情報は、固定された光学条件に対して設けられており、
前記第3情報は、ユーザにより選択された光学条件を示すことを特徴とする構成1または2に記載のレンズ装置。
(構成4)
前記光学条件は、前記光学系のズーム位置、被写体距離および絞り値と像高のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする構成1から3のいずれか1つに記載のレンズ装置。
(構成5)
前記第4情報は、前記オートフォーカスにおいて検出されるデフォーカス量の補正に用いられることを特徴とする構成1から4のいずれか1つに記載のレンズ装置。
(構成6)
前記第4情報は、像高を変数として前記補正値を示す関数の係数であることを特徴とする構成1から5のいずれか1つに記載のレンズ装置。
(構成7)
前記第1、第2、第3および第4情報を前記レンズ装置が装着された撮像装置に出力することを特徴とする構成1から6のいずれか1つに記載のレンズ装置。
(構成8)
光学系を介して撮像を行う撮像素子と、
オートフォーカスを制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、補正情報を用いて前記オートフォーカスに関する補正を行い、
前記補正情報は、
前記光学系の設計値に基づく第1情報と、
前記光学系の製造誤差に基づく第2情報と、
前記第1情報および前記第2情報が設定された光学条件とは異なる光学条件を示す第3情報と、
前記第3情報に対応する補正値を示す第4情報とを含むことを特徴とする撮像装置。
(構成9)
前記第3情報と前記第4情報の数が可変であることを特徴とする構成8に記載の撮像装置。
(構成10)
前記第1情報と前記第2情報は、固定された光学条件に対して設けられており、
前記第3情報は、ユーザにより選択された光学条件を示すことを特徴とする構成8または9に記載の撮像装置。
(構成11)
前記光学条件は、前記光学系のズーム位置、被写体距離および絞り値と像高のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする構成8から10のいずれか1つに記載の撮像装置。
(構成12)
前記第4情報は、前記オートフォーカスにおいて検出されるデフォーカス量の補正に用いられることを特徴とする構成8から11のいずれか1つに記載の撮像装置。
(構成13)
前記第4情報は、像高を変数として前記補正値を示す関数の係数であることを特徴とする構成8から12のいずれか1つに記載の撮像装置。
(構成14)
前記第3情報と前記第4情報を生成する生成手段をさらに有することを特徴とする構成8から13のいずれか1つに記載の撮像装置。
(構成15)
デフォーカス量を検出する検出手段をさらに有し、
前記生成手段は、ユーザがマニュアルフォーカスを行うことで前記検出手段により得られた前記デフォーカス量を用いて前記第4情報を生成することを特徴とする構成14に記載の撮像装置。
(構成16)
前記生成手段は、前記マニュアルフォーカスによるフォーカス状態が互いに異なる複数回の撮像により得られた複数の画像のうちユーザにより選択された画像の前記デフォーカス量を用いて前記第4情報を生成することを特徴とする構成14に記載の撮像装置。
(構成17)
前記生成手段は、前記マニュアルフォーカスによるフォーカス状態が互いに異なる複数回の撮像により得られた複数の画像のフォーカスに関する評価値をユーザに提示し、ユーザにより選択された画像の前記デフォーカス量を用いて前記第4情報を生成することを特徴とする構成14に記載の撮像装置。
(構成18)
前記生成手段は、複数の前記第3情報およびこれらに対応する前記第4情報を、1つ前記第3情報およびこれに対応する前記第4情報に統合することを特徴とする構成14から17のいずれか1つに記載の撮像装置。
(構成19)
前記生成手段は、前記第3情報とこれに対応する前記第4情報を用いて、該第3情報が示す前記光学条件とは異なる光学条件に対応する前記補正値を生成することを特徴とする構成14から18のいずれか1つに記載の撮像装置。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
4 フォーカスレンズ
8 メモリ
11 デフォーカス検出部
12 カメラMPU

Claims (20)

  1. 光学系と、
    オートフォーカスに関する補正に用いられる補正情報を記憶する記憶手段とを有し、
    前記補正情報は、
    前記光学系の設計値に基づく第1情報と、
    前記光学系の製造誤差に基づく第2情報と、
    前記第1情報および前記第2情報が設定された光学条件とは異なる光学条件を示す第3情報と、
    前記第3情報に対応する補正値を示す第4情報とを含むことを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記第3情報と前記第4情報の数が可変であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記第1情報と前記第2情報は、固定された光学条件に対して設けられており、
    前記第3情報は、ユーザにより選択された光学条件を示すことを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  4. 前記光学条件は、前記光学系のズーム位置、被写体距離および絞り値と像高のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  5. 前記第4情報は、前記オートフォーカスにおいて検出されるデフォーカス量の補正に用いられることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  6. 前記第4情報は、像高を変数として前記補正値を示す関数の係数であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  7. 前記第1、第2、第3および第4情報を前記レンズ装置が装着された撮像装置に出力することを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  8. 光学系を介して撮像を行う撮像素子と、
    オートフォーカスを制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、補正情報を用いて前記オートフォーカスに関する補正を行い、
    前記補正情報は、
    前記光学系の設計値に基づく第1情報と、
    前記光学系の製造誤差に基づく第2情報と、
    前記第1情報および前記第2情報が設定された光学条件とは異なる光学条件を示す第3情報と、
    前記第3情報に対応する補正値を示す第4情報とを含むことを特徴とする撮像装置。
  9. 前記第3情報と前記第4情報の数が可変であることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記第1情報と前記第2情報は、固定された光学条件に対して設けられており、
    前記第3情報は、ユーザにより選択された光学条件を示すことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  11. 前記光学条件は、前記光学系のズーム位置、被写体距離および絞り値と像高のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  12. 前記第4情報は、前記オートフォーカスにおいて検出されるデフォーカス量の補正に用いられることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  13. 前記第4情報は、像高を変数として前記補正値を示す関数の係数であることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  14. 前記第3情報と前記第4情報を生成する生成手段をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  15. デフォーカス量を検出する検出手段をさらに有し、
    前記生成手段は、ユーザがマニュアルフォーカスを行うことで前記検出手段により得られた前記デフォーカス量を用いて前記第4情報を生成することを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  16. 前記生成手段は、前記マニュアルフォーカスによるフォーカス状態が互いに異なる複数回の撮像により得られた複数の画像のうちユーザにより選択された画像の前記デフォーカス量を用いて前記第4情報を生成することを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  17. 前記生成手段は、前記マニュアルフォーカスによるフォーカス状態が互いに異なる複数回の撮像により得られた複数の画像のフォーカスに関する評価値をユーザに提示し、ユーザにより選択された画像の前記デフォーカス量を用いて前記第4情報を生成することを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  18. 前記生成手段は、複数の前記第3情報およびこれらに対応する前記第4情報を、1つ前記第3情報およびこれに対応する前記第4情報に統合することを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  19. 前記生成手段は、前記第3情報とこれに対応する前記第4情報を用いて、該第3情報が示す前記光学条件とは異なる光学条件に対応する前記補正値を生成することを特徴とする請求項14に記載の撮像装置。
  20. 光学系を介した撮像が可能な撮像装置の制御方法であって、
    補正情報を用いてオートフォーカスに関する補正を行うステップを有し、
    前記補正情報は、
    前記光学系の設計値に基づく第1情報と、
    前記光学系の製造誤差に基づく第2情報と、
    前記第1情報および前記第2情報が設定された光学条件とは異なる光学条件を示す第3情報と、
    前記第3情報に対応する補正値を示す第4情報とを含むことを特徴とする制御方法。
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