JP2026022011A - 防護柵用支柱キャップ、及び防護柵 - Google Patents

防護柵用支柱キャップ、及び防護柵

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Abstract

【課題】管理性、作業性及び嵌合性の向上が図られた防護柵用支柱キャップ、及び防護柵を提供する。
【解決手段】防護柵用支柱キャップ1は、防護柵用のビーム材が架設される筒状の支柱の上端に嵌合される樹脂製の防護柵用支柱キャップ1であって、支柱の上端を閉塞する閉塞板部2と、閉塞板部2の表面から筒状に突出し、径方向に貫通する切り欠き34が突端32を起点として閉塞板部2側の他端33に向かって複数形成されて径方向に弾性変形自在であり、支柱の内面に当接される側板部3と、を備えることを特徴とする。側板部3は、表面上に突端32から他端33に向かう方向に延長された内周リブ36を有してもよく、外面上に有する外周リブ35を介して支柱の内面と接してもよい。
【選択図】図2

Description

この発明は、道路に立設される防護柵に用いる防護柵用支柱キャップ、及び防護柵に関する。
従来、防護柵を構成する支柱上端を保護するための支柱キャップが研究されている。例えば、支柱とは別体の支柱キャップを用いることで、支柱生産時の製造性向上に加えて、支柱打込み後に支柱キャップのみを交換できるなど保守性も向上でき、有用である。また、支柱キャップは、防護柵が歩車道境界等に用いられる場合、歩行者が直接触れられる位置に取り付けられるため、支柱から容易に取り外せない嵌合力を有する構造が好ましい。また、防護柵に車両等が衝突した際にキャップが飛散して歩行者に当たるリスクを考慮して、鋼製キャップでは二次被害の影響が大きいため、二次被害低減のため樹脂製の支柱キャップが用いられている。
特許文献1及び特許文献2には、支柱を設置した後に取付けが可能であり、しかも取付け後に外れにくい樹脂製の支柱キャップが開示されている。また、特許文献3には、既存の支柱に圧着状態で取り付けることができるとともに、外気温度の変化に対応し得る支柱キャップが開示されている。
特開2009-84859号公報 特開2003-106012号公報 特開2006-225944号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に開示された支柱キャップによれば、貫通ボルトにより支柱に固定する必要があるため、支柱キャップとは別体の接合部材の管理を要する手間があり、またボルトの取付作業を省略できないため、管理性及び作業性を向上できない問題がある。また、特許文献3に開示された支柱キャップによれば、支柱との嵌合部分が支柱の外部に露出しており、車両の衝突等の外部から加わる力により変形又は破損したとき支柱から離脱しやすくなるおそれがあり、嵌合性に懸念がある。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、管理性、作業性及び嵌合性の向上が図られた防護柵用支柱キャップ、及び防護柵を提供することにある。
第1発明における防護柵用支柱キャップは、防護柵用のビーム材が架設される筒状の支柱の上端に嵌合される樹脂製の防護柵用支柱キャップであって、前記支柱の上端を閉塞する閉塞板部と、前記閉塞板部の表面から筒状に突出し、径方向に貫通する切り欠きが突端を起点として前記閉塞板部側の他端に向かって複数形成されて径方向に弾性変形自在であり、前記支柱の内面に当接される側板部と、を備えることを特徴とする。
第2発明における防護柵用支柱キャップは、第1発明において、前記側板部は、表面上に前記突端から前記他端に向かう方向に延長されたリブを有することを特徴とする。
第3発明における防護柵用支柱キャップは、第2発明において、前記側板部は、外周面上に有する前記リブを介して前記支柱の内面と接することを特徴とする。
第4発明における防護柵用支柱キャップは、第1発明~第3発明の何れか1つにおいて、前記閉塞板部は、表面上に格子リブを有することを特徴とする。
第5発明における防護柵は、第1発明~第3発明の何れか1つに記載の防護柵用支柱キャップと、前記防護柵用支柱キャップが上端に嵌合されて設置面に立設された筒状の複数の支柱と、前記複数の支柱の間に架設されるビーム材と、を備えることを特徴とする。
第1発明~第5発明によれば、防護柵用支柱キャップ及び防護柵は、切り欠きが突端を起点として他端に向かって複数形成されて径方向に弾性変形自在であり、支柱の内面に当接される側板部を備える。すなわち、側板部は、支柱に挿入されるとき径方向内向きに弾性変形し、径方向外向きの弾性復元力により支柱と嵌合される。このため、溶接や接合部材の取付けを行わずに支柱の上端を保護できる。これにより、防護柵用支柱キャップの取付けについて管理性及び作業性の向上を図ることができる。また、弾性復元力により支柱と嵌合されるため、支柱が環境温度で変形してもその変形に追従して弾性変形することで支柱から離脱しにくい。さらに、嵌合部分が外部に露出せず、外部から加わる力によっても支柱から離脱しにくい。これにより、防護柵用支柱キャップの嵌合性の向上を図ることができる。
特に、第2発明によれば、側板部は、表面上に突端から他端に向かう方向に延長されたリブを有する。このため、弾性変形に伴う側板部の破損を抑制できる。これにより、防護柵用支柱キャップの経済性の向上を図ることができる。
特に、第3発明によれば、側板部は、外周面上に有するリブを介して支柱の内面と接触する。このため、支柱の内面との接触面積が低減されて過剰な摩擦力が生じず、支柱の上端への嵌合が阻害されにくい。これにより、防護柵用支柱キャップの取付けについて作業性の低下抑制を図ることができる。
特に、第4発明によれば、閉塞板部は、表面上に格子リブを有する。このため、格子状でないリブを有する場合と比べて閉塞板部の表面の強度を均一化しやすく、支柱の上端への嵌合時に作業者が閉塞板部に衝撃を加える位置によらず破損を抑制できる。これにより、防護柵用支柱キャップの経済性の向上を図ることができる。
図1は、本実施形態に係る防護柵の一例を示す模式斜視図である。 図2は、本実施形態に係る防護柵用支柱キャップの一例を示す模式正面図である。 図3は、本実施形態に係る防護柵用支柱キャップの一例を示す模式斜視図である。 図4は、本実施形態に係る防護柵用支柱キャップの一例を示す模式底面図である。 図5は、図4のA-A断面に対応する模式断面図である。 図6は、図4のB-B断面に対応する模式断面図である。 図7は、本実施形態に係る防護柵用支柱キャップの使用方法の一例を示す模式断面図である。 図8は、本実施形態に係る防護柵用支柱キャップの使用方法の一例を示す模式断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態としての防護柵100及び防護柵用支柱キャップ1(支柱キャップ1)の一例について詳細に説明をする。なお、各図において、第1水平方向Xとし、第1水平方向Xと直交する1つの方向を第2水平方向Yとし、第1水平方向X及び第2水平方向Yのそれぞれと直交する方向を鉛直方向Zとする。各図における構成は、説明のため模式的に記載されており、例えば各構成の大きさや、構成毎における大きさの対比等については、図とは異なってもよい。
(防護柵100、防護柵用支柱キャップ1、)
図面を参照して、本実施形態における防護柵100及び防護柵用支柱キャップ1(支柱キャップ1)の一例を説明する。なお、図5は図4のA-A断面に対応する模式断面図を示し、図6は図4のB-B断面に対応する模式断面図である。また、以下に説明する支柱キャップ1の各構成は、予め一体成形されてもよく、別体として成形された上で公知の方法により互いに溶接、接着、接合等されてもよい。
防護柵100は、例えば図1に示すように、道路等の設置面Gに立設される柵であり、支柱キャップ1と、複数の支柱7と、ビーム材8と、からなる。防護柵100の材質としては、例えば支柱キャップ1が樹脂製であり、支柱7及びビーム材8が鋼製である。また、支柱7及びビーム材8は、例えば筒状(パイプ状)である。複数の支柱7は、それぞれの内面72aに支柱キャップ1が当接され、それぞれの外面72bにビーム材8が公知の接合具等を介してボルト接合される。
支柱キャップ1は、例えば支柱7の上端71に嵌合される樹脂製キャップ材である。支柱キャップ1は、例えば上方からゴムハンマー9で叩かれることで上端71に嵌合される。
支柱キャップ1は、例えば図2に示すように、閉塞板部2と、側板部3と、を備える。側板部3は、例えば図3に示すように閉塞板部2の表面から筒状に突出しており、側板基部31の突端32を起点として他端33に向かって切り欠き34が複数形成されているため、径方向に弾性変形自在である。
ここで、支柱キャップ1は、支柱7の上端71に嵌合されるとき、側板部3が支柱7の内面72aから圧縮力を受けて径方向内向きに弾性変形する。このとき、支柱キャップ1は、内面72aに対して側板部3を介して径方向外向きに弾性復元力を作用させる。その結果、支柱キャップ1は、弾性復元力により支柱7と強固に嵌合される。この場合、溶接や接合部材の取付けを行わずに支柱7の上端71を保護できる。これにより、支柱キャップ1の取付けについて管理性及び作業性の向上を図ることができる。また、弾性復元力により支柱7と嵌合されるため、支柱7が環境温度で変形(膨張又は収縮)してもその変形に追従して弾性変形することで支柱7から離脱しにくい。さらに、嵌合部分が外部に露出せず、外部から加わる力によっても支柱7から離脱しにくい。これにより、支柱キャップ1の嵌合性の向上を図ることができる。
支柱キャップ1は、例えば外縁板部4をさらに備えてもよい。この場合、外縁板部4を備えない場合と比べて、支柱7の上端71が外部に露出せず、支柱キャップ1と上端71との間に隙間が生じていても不純物の混入を防げる。これにより、支柱キャップ1の嵌合性の低下抑制を図ることができる。
<閉塞板部2>
閉塞板部2は、支柱7の上端71を閉塞する部材である。閉塞板部2は、例えば図2~図6に示すように、閉塞基部21を有する。閉塞板部2は、閉塞基部21の表面上に格子リブ22をさらに有してもよい。
<閉塞基部21>
閉塞基部21は、水平方向に延長された板形状であり、曲面板状でもよく、平板状でもよい。閉塞基部21は、例えば図4に示すように、底面視(平面視)で円形であるが、支柱7の形状に応じて多角形等の任意の形状に設計されてよい。
閉塞基部21は、例えば図2に示すように、側板部3とは反対側に膨出した曲面板状でもよい。この場合、閉塞板部2がシェル構造となり、ゴムハンマー9で支柱キャップ1を上方から叩く力や支柱7への設置後に外部から受ける力を均等に逃がしやすく、閉塞板部2の局所的な破損が生じにくい。これにより、支柱キャップ1の耐久性の向上を図ることができる。
<格子リブ22>
格子リブ22は、閉塞基部21の表面上に形成される。ここで、格子リブ22が形成される閉塞基部21の表面とは、図5~図6に示すように側板部3側の面(内表面)でもよく、側板部3とは反対側の面(外表面)でもよい。この場合、格子状でないリブを有する場合と比べて閉塞板部2の表面の強度を均一化しやすく、支柱7の上端71への嵌合時に作業者が閉塞板部2に衝撃を加える位置によらず破損を抑制できる。これにより、支柱キャップ1の経済性の向上を図ることができる。
また、格子リブ22の格子状とは、異なる2以上の方向に延長されたリブが1以上の交点を有する形状であればよく、升目格子、45°格子、60°格子、三角格子、籠目格子、ハニカム格子等を含む。また、閉塞基部21が曲面板状のとき、格子リブ22は閉塞板部2の展開図において格子状であれば、外観が完全な格子状でなくてもよい。
<側板部3>
側板部3は、閉塞板部2の表面から鉛直下方向(鉛直方向Zのうち下方向)に、筒状に突出した部材である。側板部3は、例えば図2~図6に示すように、側板基部31と、突端32と、他端33と、切り欠き34と、を有する。
側板部3は、切り欠き34が複数形成されることで、径方向に弾性変形自在である。側板部3は、支柱キャップ1が支柱7に嵌合されるとき、径方向に弾性変形するとともに支柱7の内側の表面に当接される。
側板部3は、表面上に突端32から他端33に向かう方向に延長されたリブを有してもよい。詳しくは、側板部3は、例えば外周面上に外周リブ35を、内周面上に内周リブ36を、少なくとも何れか有してもよい。この場合、弾性変形に伴う側板部3の破損を抑制できる。これにより、支柱キャップ1の経済性の向上を図ることができる。
また、側板部3は、外周面上に有する外周リブ35を介して支柱7の内面72aと接触してもよい。この場合、外周リブ35を有しない場合と比べて内面72aとの接触面積が低減されて過剰な摩擦力が生じず、支柱7の上端71への嵌合が阻害されにくい。これにより、支柱キャップ1の取付けについて作業性の低下抑制を図ることができる。
<側板基部31>
側板基部31は、鉛直方向Zに延長された筒状であり、内部が中空である。側板基部31は、例えば図4に示すように、底面視(平面視)で円筒形であるが、支柱7の形状に応じて多角筒形等の任意の形状に設計されてよい。
<突端32>
突端32は、例えば図2~図3に示すように、側板基部31のうち閉塞板部2から離間する方の端部である。突端32は、例えば図4に示すように、底面視で側板基部31と略同じ形状である。
突端32は、例えば図3に示すように、側板基部31よりも径が小さく加工されてもよい。この場合、側板部3を支柱7の中空空間に容易に挿入しやすい。これにより、支柱キャップ1の取付けの作業性向上を図ることができる。
<他端33>
他端33は、例えば図2~図3に示すように、側板基部31のうち閉塞板部2と接する方の端部である。他端33は、例えば図4に示すように、底面視で側板基部31と略同じ形状である。
<切り欠き34>
切り欠き34は、側板基部31を径方向に貫通して形成される。切り欠き34は、突端32を起点として他端33に向かって複数形成される。
切り欠き34は、例えば図2及び図6に示すように、平面視及び図4のA-A断面視で略逆U字状である。切り欠き34は、例えば周方向(図2、図6の第1水平方向X)の幅が、側板基部31が弾性変形自在となる寸法で設計され、例えば約1mm~約3mm程度である。ここで、周方向の幅が3mmを大きく超過する切り欠き34は、側板基部31に弾性限度を超える応力が加わったときに側板基部31が塑性変形し、その結果側板基部31の弾性復元力が損なわれて支柱7に対する嵌合力が低下するおそれがあるため、好ましくない。また、周方向の幅が1mm未満の切り欠き34は、側板基部31の弾性変形を阻害するおそれがあり、その結果支柱キャップ1を支柱7の中空空間に挿入できないおそれがあるため、好ましくない。
切り欠き34は、例えば図4に示すように、底面視で周方向に略均等な角度に分割された突端32(側板基部31)の周位置に所定個数だけ設けられてもよい。この場合、支柱7の内面72aに作用する弾性復元力が均一化され、外部から力が加わっても嵌合性を安定に保ちやすい。これにより、支柱キャップ1の嵌合性の向上を図ることができる。なお、図4の例では、略180°の間隔で2個の切り欠き34a、34bが設けられているが、略120°の間隔で3個設けられてもよく、略90°の間隔で4個設けられてもよい。
切り欠き34は、例えば他端33から離間して形成されてもよい。この場合、切り欠き34が他端33まで形成される場合と比べて、側板基部31が弾性変形するときに他端33側で閉塞板部2に対して塑性変形しにくく、側板基部31が支柱7に対して弾性復元力を作用しやすい。これにより、支柱キャップ1の耐久性の向上を図ることができる。
<外周リブ35>
外周リブ35は、側板基部31の外周面上に膨出して形成される。外周リブ35は、例えば図2~図4に示すように、側板基部31の延長方向と略平行に延長して形成される。外周リブ35は、周方向の幅が例えば約3mm程度である。
外周リブ35は、例えば図4に示すように、底面視で周方向に略均等な角度に分割された側板基部31の外周位置に所定個数だけ設けられてもよい。この場合、側板基部31の強度が均一化されるとともに、支柱7の内面72aとの当接箇所が等間隔となるため、外部から力が加わっても嵌合性を安定に保ちやすい。これにより、支柱キャップ1の嵌合性の向上を図ることができる。なお、図4の例では、略30°の間隔で12個の外周リブ35が設けられている。
<内周リブ36>
内周リブ36は、側板基部31の内周面上に膨出して形成される。内周リブ36は、例えば図3~図6に示すように、側板基部31の延長方向と略平行に延長して形成される。内周リブ36は、周方向の幅が例えば約3mm程度である。
内周リブ36は、例えば図4に示すように、底面視で周方向に略均等な角度に分割された側板基部31の内周位置に所定個数だけ設けられてもよい。この場合、側板基部31の強度が均一化され、外部から力が加わっても嵌合性を安定に保ちやすい。これにより、支柱キャップ1の嵌合性の向上を図ることができる。なお、図4の例では、略30°の間隔で12個の外周リブ35が設けられている。
<外縁板部4>
外縁板部4は、閉塞板部2の表面から鉛直下方向に、側板部3よりも外周側から、筒状に突出した部材である。外縁板部4は、例えば図2~図6に示すように、外縁基部41と、外縁突端42と、外縁他端43と、を有する。外縁板部4は、例えば外縁リブ44をさらに有してもよい。
外縁板部4は、例えば図2、図5~図6に示すように、側板部3から離間しており、側板部3との間に筒状凹部Qが形成される。筒状凹部Qは、支柱7の上端71が挿入される。
<外縁基部41>
外縁基部41は、鉛直方向Zに延長された筒状であり、内部が中空である。外縁基部41は、例えば図3~図4に示すように、底面視(平面視)で側板基部31よりも拡径された円筒形であるが、支柱7及び側板基部31の形状に応じて多角筒形等の任意の形状に設計されてよい。
<外縁突端42>
外縁突端42は、例えば図2~図3に示すように、外縁基部41のうち閉塞板部2から離間する方の端部である。外縁突端42は、例えば図4に示すように、底面視で側板基部31と略同じ形状である。
<外縁他端43>
外縁他端43は、例えば図2~図3に示すように、外縁基部41のうち閉塞板部2と接する方の端部である。外縁他端43は、例えば図4に示すように、底面視で側板基部31と略同じ形状である。
<外縁リブ44>
外縁リブ44は、筒状凹部Qで1以上膨出して形成されるリブである。外縁リブ44は、例えば図3~図6に示すように、閉塞基部21の鉛直下方向の表面と、側板基部31の外周面と、外縁基部41の内周面と、を繋ぐ。外縁リブ44は、筒状凹部Qに挿入された支柱7の上端71と当接される。
外縁リブ44は、例えば図4に示すように、底面視で周方向に略均等な角度に分割された外縁基部41の内周位置(側板基部31の外周位置)に所定個数だけ設けられてもよい。この場合、支柱7の上端71による支柱キャップ1の支持が均一化され、外部から力が加わっても支持を安定に保ちやすい。これにより、支柱キャップ1の耐久性の向上を図ることができる。なお、図4の例では、略30°の間隔で12個の外縁リブ44が設けられている。
また、外縁リブ44が上端71に当接されることで、閉塞基部21が上端71から離間する。すなわち、支柱キャップ1を取り付けた後も、支柱7の中空空間は、筒状凹部Qを介して支柱7の外部と連通した状態が保たれる。このため、支柱7の放熱性が向上し、中空空間内の熱で支柱7や支柱キャップ1の変形を抑制できる。これにより、支柱キャップ1の嵌合性の低下抑制を図ることができる。
(支柱キャップ1の使用方法の一例)
次に、図面を参照して、本実施形態における支柱キャップ1の使用方法の一例を説明する。
まず、作業者は、例えば図7に示すように、支柱キャップ1を支柱7の上端71の上に載置して仮設置する。このとき、支柱キャップ1は、側板基部31が支柱7の内面72aと当接され、外縁リブ44が上端71から離間した状態が保たれる。これは、例えば側板基部31の少なくとも一部の外径が上端71の内径よりも大きく側板基部31が上端71に支持されることによる。あるいは、側板基部31の少なくとも一部の外径が上端71の内径と略同じであるが摩擦力により支持されることによる。なお、図7の時点では、側板部3は弾性変形しておらず、内面72aに対して弾性復元力を作用していない。
次に、作業者は、上端71に仮設置された支柱キャップ1の閉塞板部2をゴムハンマー9で下方に向かって叩き、例えば図8に示すように、これを外縁リブ44が上端71と接するまで続ける。このとき、支柱キャップ1は、内面72aから径方向内向きに圧縮力f1を受けて側板部3が弾性変形し、切り欠き34a(34)が変形する。
側板部3の弾性変形に伴い、支柱キャップ1は、内面72aに対して径方向外向きに弾性復元力f2を作用する。弾性復元力f2の作用により、支柱キャップ1は、側板部3が内面72aと強固に当接された状態が保たれ、嵌合性を維持できる。
以上の方法により、支柱キャップ1を支柱7に嵌合して使用することができる。
本実施形態によれば、防護柵用支柱キャップ1及び防護柵100は、切り欠き34が突端32を起点として他端33に向かって複数形成されて径方向に弾性変形自在であり、支柱7の内面72aに当接される側板部3を備える。すなわち、側板部3は、支柱7に挿入されるとき径方向内向きに弾性変形し、径方向外向きの弾性復元力f2により支柱7と嵌合される。このため、溶接や接合部材の取付けを行わずに支柱7の上端71を保護できる。これにより、防護柵用支柱キャップ1の取付けについて管理性及び作業性の向上を図ることができる。また、弾性復元力f2により支柱7と嵌合されるため、支柱7が環境温度で変形してもその変形に追従して弾性変形することで支柱7から離脱しにくい。さらに、嵌合部分が外部に露出せず、外部から加わる力によっても支柱7から離脱しにくい。これにより、防護柵用支柱キャップ1の嵌合性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、側板部3は、表面上に突端32から他端33に向かう方向に延長されたリブ(外周リブ35又は内周リブ36)を有する。このため、弾性変形に伴う側板部3の破損を抑制できる。これにより、防護柵用支柱キャップ1の経済性の向上を図ることができる。
また、本実施形態によれば、側板部3は、外周面上に有する外周リブ35を介して支柱7の内面72aと接触する。このため、支柱7の内面72aとの接触面積が低減されて過剰な摩擦力が生じず、支柱7の上端71への嵌合が阻害されにくい。これにより、防護柵用支柱キャップ1の取付けについて作業性の低下抑制を図ることができる。
また、本実施形態によれば、閉塞板部2は、表面上に格子リブ22を有する。このため、格子状でないリブを有する場合と比べて閉塞板部2の表面の強度を均一化しやすく、支柱7の上端71への嵌合時に作業者が閉塞板部2に衝撃を加える位置によらず破損を抑制できる。これにより、防護柵用支柱キャップ1の経済性の向上を図ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 防護柵
1 支柱キャップ
2 閉塞板部
21 閉塞基部
22 格子リブ
3 側板部
31 側板基部
32 突端
33 他端
34 切り欠き
35 外周リブ
36 内周リブ
4 外縁板部
41 外縁基部
42 外縁突端
43 外縁他端
44 外縁リブ
7 支柱
71 上端
72a 内面
72b 外面
8 ビーム材
9 ゴムハンマー
G 設置面
f1 圧縮力
f2 弾性復元力
Q 筒状凹部

Claims (5)

  1. 防護柵用のビーム材が架設される筒状の支柱の上端に嵌合される樹脂製の防護柵用支柱キャップであって、
    前記支柱の上端を閉塞する閉塞板部と、
    前記閉塞板部の表面から筒状に突出し、径方向に貫通する切り欠きが突端を起点として前記閉塞板部側の他端に向かって複数形成されて径方向に弾性変形自在であり、前記支柱の内面に当接される側板部と、
    を備えること
    を特徴とする防護柵用支柱キャップ。
  2. 前記側板部は、表面上に前記突端から前記他端に向かう方向に延長されたリブを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の防護柵用支柱キャップ。
  3. 前記側板部は、外周面上に有する前記リブを介して前記支柱の内面と接すること
    を特徴とする請求項2に記載の防護柵用支柱キャップ。
  4. 前記閉塞板部は、表面上に格子リブを有すること
    を特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の防護柵用支柱キャップ。
  5. 請求項1~3の何れか1項に記載の防護柵用支柱キャップと、
    前記防護柵用支柱キャップが上端に嵌合されて設置面に立設された筒状の複数の支柱と、
    前記複数の支柱の間に架設されるビーム材と、
    を備えること
    を特徴とする防護柵。
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