JP2026032402A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】外力に起因したリテーナにおける端子保持部の変形を抑止するコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1のリテーナ20は、リテーナ20のスライドに合わせてキャビティ13の内部空間S1に進退自在であり、端子金具100の一部である係止面101bと収容方向で対向しているときに端子金具100を係止させるブロック状の端子保持部25aと、端子保持部25aにおけるスライド方向を法線方向とする側面25dに対して一体に設けられる補強リブ25bとを有する。補強リブ25bの上面25cは、上面25cと、キャビティ13に収容された端子金具100での係止面101bの下端101dとの高さ方向での最小間隔C1が、端子金具100の収容を阻害しない許容範囲での最小となるように設定される。
【選択図】図11
【解決手段】コネクタ1のリテーナ20は、リテーナ20のスライドに合わせてキャビティ13の内部空間S1に進退自在であり、端子金具100の一部である係止面101bと収容方向で対向しているときに端子金具100を係止させるブロック状の端子保持部25aと、端子保持部25aにおけるスライド方向を法線方向とする側面25dに対して一体に設けられる補強リブ25bとを有する。補強リブ25bの上面25cは、上面25cと、キャビティ13に収容された端子金具100での係止面101bの下端101dとの高さ方向での最小間隔C1が、端子金具100の収容を阻害しない許容範囲での最小となるように設定される。
【選択図】図11
Description
本発明は、コネクタに関する。
従来、端子金具を収容するキャビティ(端子収容室)を有するハウジングを備えたコネクタがある。特許文献1は、ランスを用いて端子金具を一次係止させるとともに、ハウジングの側方から差し込まれるリテーナに設けられた二次係止部を用いて端子金具を二次係止させる、二重係止機構を採用したコネクタに関する技術を開示している。
特許文献1に開示されているコネクタでは、リテーナにおける端子保持部としての二次係止部は、単なるブロック状の凸部である。そのため、キャビティに二次係止の状態で収容されている端子金具が外力を受けてキャビティから離脱する方向に引っ張られたとき、端子金具から受ける力の程度によっては、二次係止部が変形するおそれがある。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、外力に起因したリテーナにおける端子保持部の変形を抑止するコネクタを提供することにある。
本発明の態様に係るコネクタは、端子金具を収容するキャビティを有するハウジングと、端子金具の収容方向に対して直交する方向をスライド方向として、ハウジングに対してスライドして着脱自在なリテーナと、を備え、リテーナは、リテーナのスライドに合わせてキャビティの内部空間に進退自在であり、端子金具の一部である係止面と収容方向で対向しているときに端子金具を係止させるブロック状の端子保持部と、端子保持部におけるスライド方向を法線方向とする側面に対して一体に設けられる補強リブと、を有し、端子保持部及び補強リブの高さが規定される高さ方向は、収容方向とスライド方向との双方に直交し、補強リブの上面は、上面と、キャビティに収容された端子金具での係止面の下端との高さ方向での最小間隔が、端子金具の収容を阻害しない許容範囲での最小となるように設定される。
本発明によれば、外力に起因したリテーナにおける端子保持部の変形を抑止するコネクタを提供することができる。
以下、図面を用いて一実施形態に係るコネクタについて詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
図1は、一実施形態に係るコネクタ1の斜視図である。図2は、コネクタ1の分解斜視図である。
図3及び図4は、それぞれ、接続対象である相手コネクタへの接続方向とは反対方向で見た、コネクタ1の正面図である。図3では、リテーナ20が仮係止状態にあるときのコネクタ1が示されている。図4では、リテーナ20が本係止状態にあるときのコネクタ1が示されている。なお、リテーナ20の仮係止状態及び本係止状態については、以下で詳説する。
図5は、図4のV-V部に対応した、コネクタ1の断面図である。図6は、図5のVI部に対応した、コネクタ1の一部拡大図である。ただし、図5及び図6において、端子金具100については、便宜上、側面図で描画されている。
コネクタ1は、例えば自動車用コネクタとして、電源と機器との間、又は、機器と機器との間など、電気部品の間を電気的に接続するために適用される。コネクタ1は、一方の電気部品に電気的に接続され、他方の電気部品に電気的に接続された不図示の相手コネクタと嵌合する。本実施形態では、相手コネクタがオスコネクタであり、コネクタ1がメスコネクタである場合を想定している。コネクタ1には、電気部品に電気的に接続された不図示の電線が1つ以上、それぞれ端子金具100を介して接続される。
端子金具100は、棒状の導電性部材であり、電線の端末部に連結される。端子金具100は、接続部101と、連結部102と、中間部103とを備える。
接続部101は、相手コネクタの相手端子が外方から接続される。接続部101の形状は、例えば、相手端子に設けられているタブ状の相手接続部を挿入し得る箱状である。接続部101の内部には、相手接続部に接触する接点部を有する弾性片が設けられている。接続部101の外面には、後述するランス14の係止突部14cと係合可能な被係止部101a(図6参照)が外方に向けて突出するように形成されている。連結部102に対向する接続部101の端縁の一部は、後述するリテーナ20の係合部25に係止される係止面101b(図6参照)である。
連結部102は、電線を連結する。連結部102は、例えば、一対の加締め片からなる導体圧着部と、一対の加締め片からなる被覆固定部とを備える。導体圧着部は、一対の加締め片を加締めることにより、電線の導体に圧着され、端子金具100が電線と電気的に接続される。被覆固定部は、一対の加締め片を加締めることにより、電線の被覆に固定され、端子金具100が電線に固定される。
中間部103は、接続部101と連結部102との間に位置し、接続部101と連結部102とを一体化させる。接続部101では、中間部103と連続する部分を除いた端縁の一部が係止面101bとなる。
また、コネクタ1は、ハウジング10と、リテーナ20と、パッキン30とを備える。
本実施形態では、ハウジング10に形成されているキャビティ13に端子金具100が収容される。以下、端子金具100がキャビティ13に収容される方向(以下「収容方向」という。)をX方向と規定する。X方向は、ハウジング10の長さ方向に沿った方向である。Y方向及びZ方向は、各々X方向に対して直交し、かつ、互いに直交する。本実施形態では、Y方向は、ハウジング10の幅方向に沿った方向である。Z方向は、ハウジング10の高さ方向に沿った方向である。本実施形態では、便宜上、Z方向は、下方から上方に向かう方向とする。以下、Z方向に関する当該規定に従い、「上」又は「下」と表記する場合がある。
この場合、相手コネクタへのコネクタ1の接続方向は、X方向に相当する。また、図5における切断面は、4つ存在するキャビティ13のうち、一例として端子金具100が挿入されている1つのキャビティ13においてY方向の中心を通る仮想のXZ平面である。
ハウジング10は、例えば合成樹脂等の絶縁性材料で形成され、相手コネクタの相手ハウジングと嵌合する筐体部材である。なお、本実施形態のように、コネクタがメスコネクタである場合のハウジングは、メスハウジングと呼称される場合もある。
ハウジング10は、ハウジング本体11と、接続端部12とを有する。ハウジング本体11は、X方向で接続端部12を一体的に支持するとともに、相手ハウジングと嵌合する嵌合口部11a等が形成される。接続端部12は、コネクタ1が相手コネクタと嵌合されるときに、X方向でハウジング本体11よりも相手コネクタに近い位置にあり、相手コネクタの接続口部にリテーナ20を介して接続される。
また、ハウジング10は、キャビティ13と、ランス14と、リテーナ開口部15と、ロックアーム16とを有する。
キャビティ13は、X方向に沿って形成された長孔状の内部空間S1を有する収容部であり、端子金具100を収容する。端子金具100は、端子金具100の延伸方向をX方向に合わせた姿勢でキャビティ13に挿入される。キャビティ13は、Y方向に沿って複数配置されている。本実施形態では、キャビティ13は4つある。つまり、ハウジング10は、最大で4つの電線ごとに対応した4つの端子金具100を接続することができる。なお、図1以下の各図では、4つのキャビティ13のうち、リテーナ20がハウジング10に対して装着されるときのスライド方向で最も奥側にある1つのキャビティ13のみに端子金具100が収容される場合での各状態が例示されている。
キャビティ13のX方向での下流側の開口は、キャビティ13に端子金具100を収容させる収容開口13aである。なお、不図示であるが、キャビティ13に端子金具100が収容された後、収容開口13aからは、端子金具100に連結されている電線がハウジング10の外部に引き出された状態となる。一方、キャビティ13のX方向での上流側の開口は、コネクタ1が相手コネクタに嵌合されたときに、相手コネクタに設けられている相手端子の相手接続部を挿入させる接続開口13bである。接続開口13bは、接続端部12の先端面部12aに形成される。接続開口13bの開口縁部は、相手接続部の挿入を容易とするために、外部からキャビティ13に向けて傾斜するテーパ面であってもよい。
ランス14は、キャビティ13に収容された端子金具100を係止する。本実施形態では、ランス14は、接続端部12のZ方向の下側に設けられている。ランス14は、X方向に沿って上流側の先端部14aを自由端として延伸し、外力を受けることでキャビティ13から離れる方向に弾性変形する形状を有する。ランス14がキャビティ13から離れる方向は、おおよそZ方向に沿って、上側から下側に向かう方向である。ランス14は、キャビティ13に面する内面14b上で、X方向での先端部14a側に、Z方向に突出した係止突部14cを有する。端子金具100がキャビティ13に収容されているとき、係止突部14cは、端子金具100の一部である被係止部101aとX方向で対向する。
ここで、内部空間S1が空状態であるキャビティ13に端子金具100が挿入されるとき、端子金具100が挿入されていくにつれて、被係止部101aがランス14の係止突部14cと接触し、キャビティ13から離れるようにランス14が弾性変形する。引き続き、端子金具100が挿入されていき、被係止部101aが係止突部14cを乗り越えて通過することで、キャビティ13に向けてランス14の形状が復元し、最終的に、端子金具100がキャビティ13の正規位置に配置される。当該正規位置では、被係止部101aと係止突部14cとがX方向で近接して対向することで、端子金具100は、キャビティ13に対して抜け止めされた状態で収容される。
リテーナ開口部15(図1参照)は、リテーナ20が接続端部12に装着されるとき、リテーナ20に設けられている係合部25をY方向とは反対の方向でスライドさせながら進入させる。以下、リテーナ20が接続端部12に対して着脱自在にスライドする方向を「スライド方向」という。リテーナ開口部15は、接続端部12におけるランス14の基端側に、スライド方向に対応するY方向に沿って延伸する溝形で、外部とキャビティ13との間で貫通するように設けられる。
また、リテーナ開口部15は、リテーナ20が接続端部12に装着されるときに、少なくとも一部が係合部25とX方向で近接して対向する対向面11bを有する。対向面11bは、スライド方向に沿って延伸するレール状のガイド部11cを有する。
ロックアーム16は、ハウジング10の上面と連続する部分を基端とし、相手ハウジングとの嵌合する側を自由端としてX方向に沿って延伸し、外力を受けることでおおよそZ方向に沿って弾性変形する。ロックアーム16は、ハウジング10と相手ハウジングとが嵌合したとき、相手ハウジングの被ロック部と係合して、嵌合状態を維持する。一方、ロックアーム16は、意図的に弾性変形されることで、被ロック部との係合を解除し、ハウジング10と相手ハウジングとの嵌合状態を解除することができる。
図7は、ハウジング10の接続端部12を収容する接続空間S2を視認し得る方向から見た、リテーナ20の斜視図である。
リテーナ20は、ハウジング10に着脱自在であり、ハウジング10に装着されているときに、キャビティ13に収容された端子金具100を係止する。本実施形態では、リテーナ20は、ハウジング10の一部である接続端部12に着脱自在であり、接続端部12に装着されているときに端子金具100を係止する。なお、リテーナは、「スペーサ」と呼称される場合もある。
また、リテーナ20は、接続端部12の少なくとも一部を接続空間S2に収容する形状を有する。つまり、リテーナ20は、接続端部12を覆うように接続端部12に装着されることになる。本実施形態では、リテーナ20は、正面壁21と、上面壁22と、底面壁23と、側面壁24とを有するケース状である。
正面壁21は、リテーナ20が接続端部12に装着されたときに、接続端部12の先端面部12aと近接して対向する。正面壁21は、少なくとも、キャビティ13ごとの接続開口13bと対向する位置に端子挿入口21aを有する。
上面壁22は、リテーナ20が接続端部12に装着されたときに、接続端部12の上部の一部と近接して対向する。上面壁22は、正面壁21の上端部と連続する。
底面壁23は、リテーナ20が接続端部12に装着されたときに、接続端部12の下部、すなわちキャビティ13ごとのランス14と近接して対向する。底面壁23は、正面壁21の下端部と連続する。また、底面壁23は、正面壁21と連続する固定端側とは反対側の自由端に沿って少なくとも一部が接続空間S2に向かって突出する係合部25を有する。係合部25は、リテーナ20が接続端部12に装着されるときにリテーナ開口部15に設けられているガイド部11cと対向する位置に、スライド方向に延伸し、レール状のガイド部11cを摺動自在に係合させる溝部26を有する。
側面壁24は、リテーナ20が接続端部12に装着されたときに、接続端部12の一方の側部と近接して対向する。本実施形態では、リテーナ20が接続端部12に装着されている状態を想定すると、側面壁24は、正面壁21、上面壁22及び底面壁23の各々のY方向の上流側の側端部と連続する。
リテーナ20では、正面壁21、上面壁22、底面壁23及び側面壁24の各々の内面で概略的に囲まれる空間が内部空間S1となる。ここで、リテーナ20において、内部空間S1を挟んで正面壁21と対向する壁部は、係合部25以外、存在せず、内部空間S1を挟んで側面壁24と対向する壁部も存在しない。そのため、作業者は、Y方向とは反対の方向で、接続端部12に設けられているリテーナ開口部15に係合部25を進入させつつスライドさせることで、リテーナ20を接続端部12に装着させることができる。
更に、リテーナ20は、係合部25の一部として、端子保持部25aと、補強リブ25bとを有する。
端子保持部25aは、キャビティ13ごとに対応して設けられ、リテーナ20のスライドに合わせてキャビティ13の内部空間S1に進退自在な、ブロック状の凸部である。本実施形態では、キャビティ13が4つ存在するので、リテーナ20においても、端子保持部25aは、各々のキャビティ13の並列間隔に合わせて、スライド方向に相当するY方向に沿って4つ存在する。以下、端子保持部25a及び補強リブ25bの高さが規定される方向を「高さ方向」という。高さ方向は、収容方向とスライド方向との双方に直交する方向であり、本実施形態では、Z方向に相当する。
図8は、リテーナ20が仮係止状態にあるときのコネクタ1の断面図である。図8での切断面は、以下で例示する図10での切断面と同じく、図5中のX-X断面の位置に相当し、各々の端子保持部25aの直前を通るYZ面である。図9は、図8のIX部に対応した、コネクタ1の一部拡大図である。
リテーナ20の仮係止状態とは、リテーナ20が、ハウジング10の一部である接続端部12に装着されつつ、いずれの端子保持部25aもいずれのキャビティ13の内部空間S1に進入させていない仮係止位置にある状態をいう。ここで、すでにキャビティ13に収容されている端子金具100に着目すると、リテーナ20が仮係止状態にあるとき、端子保持部25aは、収容方向に対応するX方向では、接続部101の係止面101bと対向していない。つまり、仮係止状態にあるリテーナ20は、端子金具100を係止していないことになり、例えば、X方向とは反対方向に端子金具100が引っ張られた場合、キャビティ13から離脱される。一方、内部空間S1が空状態にあるキャビティ13は、リテーナ20が仮係止状態にあるとき、外部から端子金具100を挿入させることができる状態にある。
図10は、リテーナ20が本係止状態にあるときのコネクタ1の断面図である。図10での切断面は、図5中のX-X断面の位置に相当し、各々の端子保持部25aの直前を通るYZ面である。図11は、図10のXI部に対応した、コネクタ1の一部拡大図である。
リテーナ20の本係止状態とは、リテーナ20が、ハウジング10の一部である接続端部12に装着されつつ、すべての端子保持部25aが、各々対応するキャビティ13の内部空間S1への進入が完了した本係止位置にある状態をいう。ここで、すでにキャビティ13に収容されている端子金具100に着目すると、リテーナ20が本係止状態にあるとき、端子保持部25aは、収容方向に対応するX方向では、接続部101の係止面101bの少なくとも一部と対向する。つまり、本係止状態にあるリテーナ20は、端子金具100を係止していることになり、例えば、X方向とは反対方向に端子金具100が引っ張られた場合、係止面101bが端子保持部25aに当接することで、キャビティ13から離脱されない。一方、内部空間S1が空状態にあるキャビティ13に対しては、リテーナ20が本係止状態にあるとき、内部空間S1に進入している端子保持部25aに進行方向が遮られるため、外部から端子金具100を挿入させることができない。
補強リブ25bは、端子保持部25aの側面25dに対して一体に設けられる。ここで、端子保持部25aが設けられる側面25dは、端子保持部25aにおいて、スライド方向を法線方向とする両側面のうちの少なくとも一方である。本実施形態では、4つ存在する端子保持部25aのうち、側面壁24に最も近い端子保持部25aでは、隣の端子保持部25aと対向する1つの側面25dのみが存在する。なお、1つの側面25dのみを有する端子保持部25aは、側面25dに対する反対側が側面壁24と一体化されているため、他の端子保持部25aと比較して、構造上、強度が高い。一方、他の3つの端子保持部25aは、それぞれ、両方の側面25dに補強リブ25bが設けられている。
補強リブ25bのX方向に沿った長さは、端子保持部25aの強度を向上させるために、リテーナ開口部15への係合部25の進入を阻害しない範囲で可能な限り長く設定されることが望ましい。
ここで、高さ方向に相当するZ方向で、補強リブ25bの上面25cと、キャビティ13に収容された端子金具100での係止面101bの下端101dとの間隔のうち最小となる最小間隔C1を規定する。このとき、補強リブ25bの上面25cは、最小間隔C1が、端子金具100の収容を阻害しない許容範囲での最小となるように設定される。この場合、リテーナ20が仮係止状態にあるとき、補強リブ25bの一部が内部空間S1に進入していても、端子金具100の収容方向に沿った移動が規制されない。
また、キャビティ13に収容されている端子金具100の接続部101において、ランス14に最も近い側の外側面を外側面101cと規定する。なお、係止面101bの下端101dは、外側面101cの端部でもある。そして、リテーナ20が仮係止状態にあるとき、補強リブ25bの一部が内部空間S1に進入し、かつ、補強リブ25bの上面25c上を端子金具100の接続部101が通過するときを想定する。このとき、最小間隔C1が許容範囲での最小となるように設定されていることで、接続部101の外側面101cと補強リブ25bの上面25cとを近接させることができる。換言すれば、補強リブ25bの上面25cの高さ位置を、外側面101cと近接する程度まで高く設定することができる。
なお、本実施形態では、両方の側面25dに補強リブ25bが設けられている端子保持部25aでは、スライド方向に相当するY方向での幅が補強リブ25bごとに異なる。補強リブ25bの当該幅は、例えば、キャビティ13に端子金具100を収容するときに、端子金具100において外方に突出する被係止部101aの進入を阻害しないなどの条件によって適宜設定されてよい。
このように、本実施形態では、キャビティ13に収容されている端子金具100は、リテーナ20の端子保持部25aによって係止されるとともに、端子保持部25aとは別の係止部材としてのランス14によっても係止される。そこで、ランス14による端子金具100の係止を「一次係止」と呼称し、端子保持部25aによる端子金具100の係止を「二次係止」と呼称し得る。そして、コネクタ1は、一次係止と二次係止との二重係止を実現する二重係止機構を有すると言える。
パッキン30は、ハウジング10において嵌合口部11aと対向する接続端部12の基部に取り付けられる環状の弾性体である。パッキン30が設けられていることで、コネクタ1が相手コネクタと嵌合されたとき、ハウジング本体11は、相手ハウジングに対してより密に嵌合される。
次に、コネクタ1の作用及び効果について説明する。
まず、コネクタ1は、端子金具100を収容するキャビティ13を有するハウジング10と、端子金具100の収容方向に対して直交する方向をスライド方向として、ハウジング10に対してスライドして着脱自在なリテーナ20とを備える。リテーナ20は、リテーナ20のスライドに合わせてキャビティ13の内部空間S1に進退自在であり、端子金具100の一部である係止面101bと収容方向で対向しているときに端子金具100を係止させるブロック状の端子保持部25aを有する。また、リテーナ20は、端子保持部25aにおけるスライド方向を法線方向とする側面25dに対して一体に設けられる補強リブ25bを有する。端子保持部25a及び補強リブ25bの高さが規定される高さ方向は、収容方向とスライド方向との双方に直交する。補強リブ25bの上面25cは、上面25cと、キャビティ13に収容された端子金具100での係止面101bの下端101dとの高さ方向での最小間隔C1が、端子金具100の収容を阻害しない許容範囲での最小となるように設定される。
ここで、キャビティ13に対する端子金具100の収容方向は、上記例示のX方向に相当する。ハウジング10に対するリテーナ20のスライド方向は、上記例示のY方向に相当する。また、端子保持部25a及び補強リブ25bの高さが規定される高さ方向は、上記例示のZ方向に相当する。
上記構成を有するコネクタ1によれば、リテーナ20において、端子保持部25aと一体に補強リブ25bが設けられる。そして、上記説明したとおり、補強リブ25bの上面25cの高さ位置が、端子金具100の一部である係止面101bの下端101dと近接する程度まで高く設定することができる。
ここで、図6を参照し、キャビティ13に収容され、かつ、端子保持部25aにより二次係止されている状態の端子金具100が、外力を受けてキャビティ13から離脱する方向、すなわちX方向とは反対方向に引っ張られた場合を想定する。この場合、端子金具100における係止面101bの下端101dが端子保持部25aと接触して押圧し、間接的に外力を受けた端子保持部25aは、図6中の黒塗りの矢印に示すような力をハウジング10の一部に与える。このとき、本実施形態では、上記のとおり、補強リブ25bの上面25cの高さ位置が高く設定されているので、端子保持部25aがハウジング10の一部と接触する高さ位置も高くなる。図6の例示では、外力を受けた端子保持部25aが接触するハウジング10の一部は、対向面11b上に設定される第1接触位置P1となる。第1接触位置P1の高さ位置は、外力を受けたことによる端子保持部25aの変形を考慮すると、補強リブ25bの上面25cの高さ位置と同等である。つまり、端子保持部25aにおいて、端子金具100から外力を受ける高さ位置に相当する下端101dの高さ位置と、ハウジング10に外力を与える第1接触位置P1の高さ位置との差は、おおよそ最小間隔C1である。したがって、外力を受けたことによる端子保持部25aの変形は、最小間隔C1で規定される高さ位置の差に起因した、後方への小さな傾きに抑えられる。
これに対して、比較例として、リテーナ20において、端子保持部25aが設けられているものの、補強リブ25bが設けられていない場合を想定する。この場合、外力を受けた端子保持部25aが接触するハウジング10の一部は、対向面11b上に設定される、第1接触位置P1とは異なる第2接触位置P2となる。第2接触位置P2の高さ位置は、係合部25において端子保持部25aの根元面125cの高さ位置と同等である。図6の例示では、根元面125cが仮想線で示されている。また、端子保持部25aにおいて、端子金具100から外力を受ける高さ位置に相当する下端101dの高さ位置と、ハウジング10に外力を与える第2接触位置P2の高さ位置との差が仮想間隔C2と示されている。このように、比較例では、補強リブ25bが存在しない分、仮想間隔C2が大きくなり、結果として、外力を受けたことによる端子保持部25aの変形は、仮想間隔C2で規定される高さ位置の差に起因した、後方への大きな傾きになるおそれがある。
以上のように、本実施形態によれば、外力に起因したリテーナ20における端子保持部25aの変形を抑止するコネクタ1を提供することができる。なお、端子保持部25aの変形が抑止されるということは、端子保持部25aによる端子保持力が維持されやすいとも言える。
更に、リテーナ20が、ハウジング10に装着されつつ、端子保持部25aをキャビティ13の内部空間S1に進入させていない仮係止位置にあるときを想定する。このとき、コネクタ1では、補強リブ25bの上面25cは、高さ方向で、少なくとも、キャビティ13に収容されている途中の段階の端子金具100の一部と対向してもよい。
この場合、図9に例示したように、リテーナ20が仮係止状態にあり、キャビティ13に端子金具100を挿入させるとき、端子金具100の一部が補強リブ25bの上面25cと近接することになる。したがって、当該コネクタ1によれば、あえて、端子金具100の一部を上面25cに接触させながら端子金具100をキャビティ13に挿入させることで、補強リブ25bをガイド部材として利用させることができる。このように補強リブ25bをガイド部材として利用させることで、例えば、キャビティ13に端子金具100を挿入させるとき、キャビティ13内の各部への端子金具100の引っ掛かりを抑止し、コネクタ1の組付け作業性を向上させることができる。
なお、上記説明では、ハウジング10に4つのキャビティ13が設けられ、そのうちの1つのキャビティ13に端子金具100が接続されている場合を例示した。しかし、ハウジング10に設けられるキャビティ13の数、又は、それらのキャビティ13に対して端子金具100が接続される数は、それぞれ任意である。
以上、一実施形態を説明したが、実施形態はこれらに限定されるものではなく、実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
1 コネクタ
10 ハウジング
13 キャビティ
20 リテーナ
25a 端子保持部
25b 補強リブ
25c 補強リブの上面
25d 端子保持部の側面
100 端子金具
101b 係止面
101d 係止面の下端
C1 補強リブの上面と係止面の下端との最小間隔
S1 キャビティの内部空間
10 ハウジング
13 キャビティ
20 リテーナ
25a 端子保持部
25b 補強リブ
25c 補強リブの上面
25d 端子保持部の側面
100 端子金具
101b 係止面
101d 係止面の下端
C1 補強リブの上面と係止面の下端との最小間隔
S1 キャビティの内部空間
Claims (2)
- 端子金具を収容するキャビティを有するハウジングと、
前記端子金具の収容方向に対して直交する方向をスライド方向として、前記ハウジングに対してスライドして着脱自在なリテーナと、を備え、
前記リテーナは、
当該リテーナのスライドに合わせて前記キャビティの内部空間に進退自在であり、前記端子金具の一部である係止面と前記収容方向で対向しているときに前記端子金具を係止させるブロック状の端子保持部と、
前記端子保持部における前記スライド方向を法線方向とする側面に対して一体に設けられる補強リブと、を有し、
前記端子保持部及び前記補強リブの高さが規定される高さ方向は、前記収容方向と前記スライド方向との双方に直交し、
前記補強リブの上面は、当該上面と、前記キャビティに収容された前記端子金具での前記係止面の下端との前記高さ方向での最小間隔が、前記端子金具の収容を阻害しない許容範囲での最小となるように設定される、コネクタ。 - 前記リテーナが、前記ハウジングに装着されつつ、前記端子保持部を前記キャビティの前記内部空間に進入させていない仮係止位置にあるとき、
前記補強リブの前記上面は、前記高さ方向で、少なくとも、前記キャビティに収容されている途中の段階の前記端子金具の一部と対向する、請求項1に記載のコネクタ。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2024134928A JP2026032402A (ja) | 2024-08-13 | 2024-08-13 | コネクタ |
| DE102025130753.9A DE102025130753A1 (de) | 2024-08-13 | 2025-08-04 | Steckverbinder |
| US19/291,844 US20260051688A1 (en) | 2024-08-13 | 2025-08-06 | Connector |
| CN202511115079.7A CN121529227A (zh) | 2024-08-13 | 2025-08-11 | 连接器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2024134928A JP2026032402A (ja) | 2024-08-13 | 2024-08-13 | コネクタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2026032402A true JP2026032402A (ja) | 2026-02-26 |
Family
ID=98608372
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2024134928A Pending JP2026032402A (ja) | 2024-08-13 | 2024-08-13 | コネクタ |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US20260051688A1 (ja) |
| JP (1) | JP2026032402A (ja) |
| CN (1) | CN121529227A (ja) |
| DE (1) | DE102025130753A1 (ja) |
-
2024
- 2024-08-13 JP JP2024134928A patent/JP2026032402A/ja active Pending
-
2025
- 2025-08-04 DE DE102025130753.9A patent/DE102025130753A1/de active Pending
- 2025-08-06 US US19/291,844 patent/US20260051688A1/en active Pending
- 2025-08-11 CN CN202511115079.7A patent/CN121529227A/zh active Pending
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US20260051688A1 (en) | 2026-02-19 |
| CN121529227A (zh) | 2026-02-13 |
| DE102025130753A1 (de) | 2026-02-19 |
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