JP2026123710A - 防水改修工法及び防水改修構造 - Google Patents
防水改修工法及び防水改修構造Info
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Abstract
湿式タイプの下地調整材や機械的固定方法を用いることによる不都合のないかぶせ方式の防水改修工法及び防水改修構造を提供すること。
【解決手段】
既設防水層の上面に乾式タイプの不陸調整シートを敷設固定する工程と、次いで該乾式タイプの不陸調整シートの上面に加硫ゴム系シートを敷設固定する工程とからなる防水改修工法により、既設防水層の上面に乾式タイプの不陸調整シートを介して加硫ゴムシートの新設防水層が敷設固定された防水改修構造を得る。
【選択図】 図3
Description
現在、防水材技術の進歩や、建築業界のコスト競争激化に伴い、ユーザーからは高機能の防水材や、防水材の交換期間(工期)を短縮することが、より一層求められてきている。この動きが活発化し、新旧の防水材が同一素材であることや、防水材双方の相性を無視した機械的固定工法が増えている。この機械的固定工法は、前記非特許文献1や特開2008-106598号公報(特許文献1)に記載の通り、固定金具を用いて新設の防水材を設置する画期的な防水改修工法である。具体的な施工の手順は、既設防水層の状況に関係なくアンカーやデイスク等を用いて新旧防水材、建築構造物の躯体自身に部分的に固定しながら防水層を形成していく。この技術によって、新旧防水材の相性は無関係となった。さらにはエアー式の打込み機を使用して固定金具を固定すると、より施工スピードがアップし、工期短縮やコストダウンにも貢献できるので、省力化を可能とした防水改修工法として各防水メーカーが機械的固定工法に主軸を置き換えてきた。建築構造物屋上を中心とした防水市場では、かぶせ方式の防水改修工法といえば機械的固定工法であるという定説さえ生まれることになった。
即ち、本発明の防水改修構造は次の通りのものである。
(1)既設防水層の防水改修構造であって、既設防水層の上面に乾式タイプの不陸調整シートを介して加硫ゴム系シートの新設防水層が敷設固定された防水改修構造。
(2)前記既設防水層がアスファルト防水層である(1)記載の防水改修構造。
(3)前記アスファルト防水層は熱アスファルト防水層、或いは、改質アスファルト防水層である(2)記載の防水改修構造。
(4)前記乾式タイプの不陸調整シートは改質アスファルトシートである(1)乃至(3)の何れかに記載の防水改修構造。
(5)前記改質アスファルトシートは上面に耐溶剤性フィルムを備える(4)記載の防水改修構造。
(6)前記改質アスファルトシートはシート内に補強繊維層を備える(4)または(5)記載の防水改修構造。
また、本発明の防水改修工法は次の通りのものである。
(7)既設防水層の防水改修工法であって、該既設防水層の上面に乾式タイプの不陸調整シートを敷設固定する工程と、次いで該乾式不陸調整シートの上面に加硫ゴム系シートを敷設固定する工程とを含む防水改修工法。
(8)前記既設防水層がアスファルト防水層である(7)記載の防水改修工法。
(9)前記乾式タイプの不陸調整シートは改質アスファルトシートである(7)または(8)記載の防水改修工法。
(10)前記改質アスファルトシートは上面に耐溶剤性フィルムを備える(9)記載の防水改修工法。
(11)前記改質アスファルトシートはシート内に補強繊維層を備える(9)または(10)記載の防水改修工法。
(12)前記乾式タイプの不陸調整シートは、前記既設防水層の上面に接着剤を塗布するか定形シールを張付けしてから既設防水層の上面に敷設固定する(7)乃至(11)の何れかに記載の防水改修工法。
(13)前記加硫ゴム系シートは、前記乾式タイプの不陸調整シートの上面にゴム系接着剤を塗布してから敷設固定する(7)乃至(12)の何れかに記載の防水改修工法。
また、機械的固定工法のように施工途中の騒音やアスベストの飛散する懸念はない。本防水改修工法は、乾式タイプの下地調整材(不陸調整シート)と加硫ゴム系シートを全面的に接着できる。よって、強風に対する抵抗性が向上し、シートの飛散被害の発生を軽減することができる。また、乾式タイプの不陸調整シートの上面に耐溶剤性フィルムを備えることで工期の短期化を図ることができる。
前記ゴムアスファルト系の接着剤3aは点状に塗った例を示したが既設防水層2の上面の全面に塗り付けるようにしてもよい。
図2は図1の点状の接着剤3aに代えて、ブチルゴムを主成分とした長尺帯状の定形シール材3bを既設防水層2の上面に張付けるようにした例を示すものである。このように既設防水層2の上面に定形シール材3bを張付けた後、改質アスファルトシートからなる乾式タイプの不陸調整シート4を既設防水層2の上面に敷設固定する。
次に、図3に示すように、既設防水層2の上面に敷設固定された乾式タイプの不陸調整シート4の全面に専用接着剤5としてゴム系接着剤を塗布量0.2kg/m2で塗布し、その後、専用接着剤5を塗布された乾式不陸調整シート4の上面に加硫ゴムシート6として厚さ1.0~2.0mmの接着層付き加硫ゴム系シートを敷設固定して、本発明の改修防水構造を得た。
上記専用接着剤5としてはクロロプレンゴム系またはブチルゴム系等の使用が好ましい。
前記不陸調整シートは防水機能を有するため、仮防水材としても有効である。特に前記の厚み4mmの均一材料の不陸調整シートは柔軟性に富み、下地張付けすることで、下地の凹凸(不陸)を緩和する効果が有る。また、ムーブメントに対して伸び特性に追従し、ひび割れ、破断等が生じない。
尚、本実施の形態では上記加硫ゴムシート6の上面の全面にゴムシートと相性の良い仕上げ塗料7か、もしくは、珪砂を混合した前述の仕上げ塗料7を塗布量0.2kg/m2~0.5kg/m2で塗布するようにした。
上記耐溶剤性特殊フィルム層4aとしてはポリエチレン樹脂や変性アクリル樹脂、ポリエチレンテフタレート樹脂等が使用でき、ポリエチレンテフタレート樹脂等の使用が好ましい。
図中4bは合成繊維からなる補強繊維層を示す。このように乾式アスファルトシート4はシート内に補強繊維層4bを備えることで強度の強いものとなる。
上記補強繊維層4bとしてはポリエステル不織布やガラスクロス、またはそれらを複合的に組み合わせて使用でき、ポリエステルスパンボンド等の使用が好ましい。
図5に示すように、スレート板からなる下地1の上にゴムアスファルト系の接着剤3aを塗布量0.5kg/m2で全面に塗布した後、改質アスファルトシートからなる不陸調整シート4を敷設固定して、その上に専用接着剤5としてゴム系接着剤を塗布量0.2kg/m2で塗布した後、加硫ゴムシート6を敷設固定して試験サンプルを用意した。
得られた試験サンプルを常温で3日間静置後、70℃の恒温槽に30日間投入後、70℃の恒温槽に60日間投入後の各条件で試験した。
接着試験は剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離試験JIS K 6854-2:1999を引用し、オートグラフにて接着強度を測定した。なお、試験体を幅25mmに裁断し、これを試験片とした。試験片の剥離速度は200mm/minとし、試験片3体分の平均値を試験結果とした。
得られた試験結果を表1に示す。
尚、表中の数値の単位はN/25mmである。
図6に示すように、スレート板からなる下地1の上に既設防水層2として改質アスファルトシートを敷設固定して、その上面にアスファルト系の接着剤3aを塗布量0.5kg/m2で全面に塗布した後、改質アスファルトシートからなる不陸調整シート4を敷設固定して試験サンプルを用意した。
常温で3日間静置後、70℃の恒温槽に30日間投入後、70℃の恒温槽に60日間投入後の各条件で試験した。
接着試験は剥離接着強さ試験方法-第2部:180度剥離試験JIS K 6854-2:1999を引用し、オートグラフにて接着強度を測定した。なお、試験体を幅25mmに裁断し、これを試験片とした。試験片の剥離速度は200mm/minとし、試験片3体分の平均値を試験結果とした。
得られた試験結果を表2に示す。
尚、表中の数値の単位はN/25mmである。
2 既設防水層
3a 接着剤
3b 定形シール
4 乾式タイプの不陸調整シート
4a 特殊フィルム
4b 補強繊維層
5 専用接着剤
6 加硫ゴムシート
7 仕上げ塗料
Claims (16)
- 既設防水層の防水改修構造であって、既設防水層の上面に乾式タイプの不陸調整シートを介して加硫ゴム系シートの新設防水層が設けられた防水改修構造。
- 前記既設防水層がアスファルト防水層である請求項1記載の防水改修構造。
- 前記乾式タイプの不陸調整シートは改質アスファルトシートである請求項1記載の防水改修構造。
- 前記乾式タイプの不陸調整シートは改質アスファルトシートである請求項2記載の防水改修構造。
- 前記改質アスファルトシートは上面に耐溶剤性フィルムを備える請求項3記載の防水改修構造。
- 前記改質アスファルトシートは上面に耐溶剤性フィルムを備える請求項4記載の防水改修構造。
- 前記改質アスファルトシートはシート内に補強繊維層を備える請求項3乃至6の何れかに記載の防水改修構造。
- 既設防水層の防水改修工法であって、該既設防水層の上面に乾式タイプの不陸調整シートを敷設固定する工程と、次いで該乾式タイプの不陸調整シートの上面に加硫ゴム系シートを敷設固定する工程とを含む防水改修工法。
- 前記既設防水層がアスファルト防水層である請求項8記載の防水改修工法。
- 前記乾式タイプの不陸調整シートは改質アスファルトシートである請求項8記載の防水改修工法。
- 前記乾式タイプの不陸調整シートは改質アスファルトシートである請求項9記載の防水改修工法。
- 前記改質アスファルトシートは上面に耐溶剤性フィルムを備える請求項10記載の防水改修工法。
- 前記改質アスファルトシートは上面に耐溶剤性フィルムを備える請求項11記載の防水改修工法。
- 前記改質アスファルトシートはシート内に補強繊維層を備える請求項10乃至13記載の防水改修工法。
- 前記乾式タイプの不陸調整シートは、前記既設防水層の上面に接着剤を塗布するか定形シールを張付けしてから既設防水層の上面に敷設固定する請求項8乃至13の何れかに記載の防水改修工法。
- 前記乾式タイプの不陸調整シートは、前記既設防水層の上面に接着剤を塗布するか定形シールを張付けしてから既設防水層の上面に敷設固定する請求項14記載の防水改修工法。
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