JP2500268B2 - 突起状部分を有する半導体ウエハ上にアルミニウム層を形成する多段階スパッタリング法 - Google Patents

突起状部分を有する半導体ウエハ上にアルミニウム層を形成する多段階スパッタリング法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体ウエハ上にアルミ
ニウム層を形成する改良スパッタリング法に関する。更
に詳しくは、本発明は近接し個々に突起状をなす部分を
もつ半導体表面にアルミニウム層を蒸着する多段階式ス
パッタリング法に関する。
【0002】
【従来の技術】突起状の表面に対してアルミニウムを蒸
着する場合にスパッタリングによりアルミニウム層を形
成する方法では、例えば、ある集積回路構造体が互いに
間隔をもつライン、溝状凹部、及び/あるいは管すなわ
ち接点穴などを半導体ウエハ表面にもつている場合、し
かもこれらの間隔が小さくて例えばライン間隔あるいは
溝壁間間隔が1.6μm以下であるとか、あるいは管径が
1.6μm以下である場合には、従来のスパッタリング法
により形成されたアルミニウム層は平坦でないばかりか
近接した個別に突起状を呈する部分間においては、すな
わち突起間、または溝壁間あるいは管上部分において
は、このようなアルミニウム層は厚さが薄くなってい
る。
【0003】この現象は陰影効果に依ると考えられ、こ
の効果においては、狭隘部分の何れの側であっても突起
状部分はスパッタされた原子がこのような領域に達する
ことを阻止するのであって、これら原子がウエハにほと
んど垂直な経路をたどってウエハに達するのでなければ
このような阻止が起る。すなわち、ウエハをめがけてあ
る角度で走行するスパッターされた原子は突起部分ある
いは溝壁または管にぶつかりそしてウエハ上に蒸着する
がこのような近接した、あるいは狭められた間隔をもつ
突起部分間のウエハ上の下方の領域には到達しないまま
である。
【0004】第1図は従来技術に依って得られた結果を
示しているが、この図は半導体ウエハ上の突起が近接し
ている場合に生ずる陰影効果を示したものである。半導
体ウエハ10には突起11、12及び13がありこれら
の突起はスパッタリングによるアルミニウム層20の形
成以前からある。アルミニウム層20は近接した個別の
突起11と12との間の狭い領域14を満たしていない
が、むしろ薄層部分22だけが形成されこの層22はア
ルミニウム層20の残余部分よりも薄くその理由は領域
14が隣接の高い突起11及び12の陰影をうけるから
である。これと対照的に、突起12と13との間の広い
領域16は、近接していないのでアルミニウムで完全に
充填され、24で分るように残余の層20よりも薄くな
く、これは領域14における場合のような陰影効果がな
いためと考えられる。
【0005】領域14と同16とにおけるそれぞれのア
ルミニウム蒸着層間の厚さの差に加えて、注目されるこ
とは、アルミニウム層20は狭い領域14の側壁上の2
6において薄層を形成するということ、そしてアルミニ
ウム層20は次第に内方に斜行し、すなわち、いわゆる
「負の斜面」を下り、従来技術を示す第1図の28にお
いてアルミニウム層20のたれ下りすなわち内方狭隘化
を形成するということである。この陰影効果はまた第1
図の領域16上の24におけるアルミニウム層20にお
いても若干注意を引くがこのような広い領域における同
効果はほとんど問題にならない。しかし、第1図の領域
14上におけるように、半導体ウエハ上の近接し個別に
突起状をなす部分間の領域におけるこの負の斜面効果は
アルミニウム層内にボイド(微小な空隙)を形成する結
果となり、これは丁度、領域14中へのスパッターした
アルミニウムの経路を更に陰蔽することを陰影効果に加
える場合に生ずる現象と同じである。
【0006】半導体ウエハ上に形成される集積回路構造
体は一層細いライン、一層小さいラインピッチそして一
層小さい接点穴をもつ一層微細化された形態をもちどん
どん細小化されているので、この陰影効果ならびに半導
体ウエハの近接した個別に突起状をなす部分間の低位領
域におけるアルミニウムの負の斜面への蒸着現象を解決
可能であることが重要である;そして、集積回路構造体
の近接し個別に突起状をなす部分間の領域に上述のよう
な薄膜もしくは薄層を形成せず、むしろ半導体ウエハの
近接し個別に突起状をなす部分間の低位領域内を実質的
に完全に充填し、しかもアルミニウム蒸着工程中に負の
斜面を形成しない、そのような、近接し個別に突起状を
なす部分を包有するウエハ表面に対するアルミニウム層
のスパッタリングを可能とすることが重要である。
【0007】
【発明の概要と目的】従って、本発明の目的は、ウエハ
上の近接し個別に突起状をなす部分間の低位領域に実質
的に完全な充填をなしそしてアルミニウム蒸着中に決し
て負の斜面を形成しない、そのようなスパッタリング法
であって、近接し個別に突起状をなす部分をもつ半導体
ウエハ上にアルミニウム層をスパッタリングするための
改良方法を提供することである。
【0008】本発明のもう1つの目的は、多段階法を用
いて、近接し個別に突起状をなす部分をもつ半導体ウエ
ハ上にアルミニウム層をスパッタリングするための改良
方法を提供することであって、この改良方法において、
第1段階においてウエハ上に約2000Å以下の厚さの
アルミニウムをスパッタリングすると共にウエハ温度を
約250℃以下に保持し、またプラズマ電力水準を約1
kWから約16kWの間に保持し;しかる後、第2スパ
ッタリング段階では、プラズマ電力水準は約14kWか
ら約20kWの範囲内に変え、ウエハに直流または交流
バイアス電圧を印加し、そしてアルミニウム・スパッタ
リングを約20秒から約45秒の間の秒数の時間だけ継
続するか、あるいはウエハの温度が500℃を超えない
ある温度に達するまで継続し、かくしてウエハ上の近接
し個別に突起状をなす部分間の低位領域が実質的に完全
に充填されしかも負の斜面が決して形成されない結果を
生ずる。
【0009】本発明の更にもう1つの目的は、多段階法
を用いて、近接し個別に突起状をなす部分をもつ半導体
ウエハ上にアルミニウム層をスパッタリングするための
改良方法を提供することであって、この改良方法におい
ては、第1段階において厚さ約2000Åを超えないア
ルミニウムがウエハ上にスパッタリングされると共にウ
エハを約250℃を超えない温度に保持しそしてプラズ
マ電力水準を1kWから16kWの間の範囲内に保持
し;しかる後、第2スパッタリング段階においてはプラ
ズマ電力水準を約14kWから約20kWの間に変え、
約100ボルトから約150ボルトの間の直流バイアス
電圧もしくはピークからピークまで約300ボルトから
約500ボルトの交流バイアス電圧がウエハに印加さ
れ、そしてアルミニウムスパッタリングは約20秒ない
し約45秒の間の秒数の時間だけ継続され、あるいはウ
エハ温度が500℃を超えない温度にまで達するに到る
まで継続し、かくして、ウエハ上の近接し個別に突起状
をなす部分間の低位領域が実質的に完全充填され、負の
斜面が決して形成されない結果を生ずる。
【0010】本発明の更に目的は、多段階法を用いて、
近接し個別に突起状をなす部分をもつ半導体ウエハ上に
アルミニウム層をスパッタリングするための改良方法を
提供することであって、この改良方法においては、第1
段階においてウエハ上に厚さが約2000Åを超えない
アルミニウム層がスパッタリングされ、同時にウエハを
約250℃を超えない温度に維持ししかもプラズマ電力
水準を約1kWから約16kWの間に維持し;しかる
後、第2スパッタリング段階においてプラズマ電力水準
を約14kWから約20kWの間に変え、約100ボル
トから約150ボルトの間の直流バイアス電圧、もしく
は約300ボルトから約500ボルトのピークからピー
クへの交流バイアス電圧とそして約400ワットから約
1000ワットの間の電力水準をウエハに与え、かくし
てアルミニウムスパッタリングを約20ないし約45の
間の秒数の時間だけ継続し、あるいはウエハ温度が約5
00℃を超えない温度に達するまで継続し、かくして、
ウエハ上の近接し個別に突起状をなす部分間の低位領域
が実質的に完全充填されしかも負の斜面を決して生じな
い結果を生ずる。
【0011】本発明の更に目的は、多段階法を用いて、
近接し個別に突起状をなす部分をもつ半導体ウエハ上に
アルミニウム層をスパッタリングするための改良方法を
提供することであって、この改良方法においては、第1
段階においてウエハ上に厚さが約2000Åを超えない
アルミニウム層をスパッターすると同時にウエハを約2
50℃を超えない温度に保持しまたプラズマ電力水準を
約1kWから約16kWの間に維持し;しかる後、第2
スパッタリング段階では、プラズマ電力水準を約14k
Wから約20kWの範囲内に変え、約100ボルトから
約150ボルトの範囲内の直流バイアス電圧、もしくは
約300ボルトから約500ボルトの間のピークからピ
ークまでの交流バイアス電圧をウエハに印加し、かくし
てアルミニウムスパッタリングを約20ないし約45の
間の秒数の時間だけ継続するかあるいはウエハ温度が約
500℃を超えない温度にまで上昇するまで継続し、こ
の時点で、第3段階で、ウエハの裏側を熱伝導性ガスに
接触させてウエハをウエハ保持体に熱的に継合させてウ
エハの温度を安定化すると同時に、任意にアルミニウム
スパッタリングを更に0ないし45秒間だけ追加して継
続実施し、かくしてウエハ上の近接し個別に突起状をな
す部分間の低位領域が実質的に完全に充填されしかも負
の斜面が決して形成されないという結果を生ずる。
【0012】
【発明の構成・効果】本発明に依り、多段階方式を用い
て半導体ウエハ表面にアルミニウム層がスパッターさ
れ、図2の22′で示すように、ウエハ上の近接し個別
に存在する突起間の領域は実質的に完全に充填されこれ
は図1に示す従来技術の方法による結果と対照的に異っ
ている。更にアルミニウム層の蒸着は、図1に26で示
すような負の斜面をもった表面を生じないし、形成しな
いが、むしろアルミニウムは実質的に平坦な層から図2
において24′と26′で示すような正の斜面に到る範
囲の層を形成するように蒸着する筈である。
【0013】「近接し個別に突起状をなす部分」という
用語を用いて、本明細書では、持ち上った形状の線と
か、溝の相対する壁面とかあるいは管状部分の側壁とい
った、半導体ウエハ上に持ち上った形状をもつ部分の意
味としているのであって、ここでは、これら持ち上った
部分もしくは壁面間の低位領域の幅に対する、これら持
ち上った部分もしくは壁面の高さとの縦横比は、約0.6
25(=1/1.6ないし少くとも約1の範囲内にあり、
壁にテーパーがついている場合など2に等しい位高い値
となる。
【0014】本発明により半導体ウエハ上にスパッター
されたアルミニウム層の表面を説明する場合に本明細書
中で用いている「負の斜面」及び「正の斜面」という用
語は、ウエハの近接し個別に突起状をなす部分間の半導
体ウエハの低位領域の上のアルミニウム層の表面がアル
ミニウム層の表面の残余部分に関して決める角度を指定
する用語である。図1及び図1Aにおける26で示すよ
うに、この角度が90°以上あれば、この斜面は「負の
斜面」と指定され、一方この角度が、図2及び図2Aに
見るように90°より小さければ「負の斜面」と指定さ
れる。
【0015】本発明の方法で形成されたスパッターされ
たアルミニウム層は、例えば99.9重量%のアルミニウ
ムから成る純アルミニウムであるかあるいは約1.5wt.
%以下のけい素または約2wt. %以下の銅あるいはこれ
らの規定成分値以内にあるこれらけい素及び銅の混合物
を含有するアルミニウムである。従って、この明細書で
用いる「アルミニウム」という用語は、純アルミニウム
の場合と、けい素もしくは銅、あるいはこれら両元素を
上記限界値だけ含有するアルミニウム合金の双方を含む
ことを意図している。
【0016】本発明の方法を実施するために用いる標準
的なスパッタリング装置は図3及び図4に示してある。
ウエハ30は当初、上部壁42と側壁48から成るスパ
ッタリング室40の中に挿入され、図3及び図4に示す
円筒状または環状の保持部材50のようなウエハ保持部
材上に置かれ、この保持部材50はウエハ30に対する
保持体となるのに適当な寸法の直径をもつ拡大上部フラ
ンジ52をもつ。保持部材50はピンとかブラケット5
6を用いて室40の壁に装着できる。
【0017】室40は更に図示してないアルゴンのよう
なスパッタリング用ガス源に連結されたスパッタリング
ガス入口46を有し、このスパッタリングガスは、毎分
約30cm3(sccm) ないし約300sccmの範囲内の流量で
室40中に流入される。室40の出口48は、図示して
ない真空ポンプ手段に連結されてスパッタリング室40
の中の圧力を約1.33×10-3ミリバール(1ミリトール)
から約 10.64×10-3ミリバール(8ミリトール)の範囲
内に維持する。
【0018】室40の上部壁42にはアルミニウムター
ゲット60が装着されていてこのものは絶縁体62によ
り室40の接地壁48とは絶縁されている。ターゲット
60の調節可能な(すなわち再セット可能な)電力水準
をもつ電源66のマイナス端子に電気的に連結される。
ターゲット60を取囲みそして室40の上部壁42に装
着されている円筒状遮蔽部材70は、下方フランジすな
わち肩72と上方に伸びる内部唇74とを有し、この唇
74はウエハ30の上面縁と噛み合う締付け環80を有
する、そしてウエハが上昇されスパッタリング位置まで
もって来られると、ウエハを円形のウエハ保持台100
に対して封止し、その目的については以下に説明すると
おりである。
【0019】ウエハ保持台100は図3に示すが、室1
0の中にウエハ30を最初に装着し易くするようにウエ
ハ30の下の位置にある。しかし、図4に示すように、
台100はウエハ30をウエハ保持部材50から離して
上昇させ遮蔽体70の中でターゲット60の下の位置に
入れるのに用いられその結果ウエハ30上にアルミニウ
ム層のスパッタ蒸着をさせるようになる。ウエハ保持台
100はまた加熱手段、熱安定化手段ならびにウエハ3
0の偏向手段として働く。
【0020】台100は当初ある位置まで持ち上げら
れ、この位置で台はウエハを、持ち上げ手段110を介
して円筒形保持体50から持ち上げ、この持ち上げ手段
は、例えば中空軸すなわち棒114を介して台100に
継合された流体力円筒から成る。台100はまた、中空
軸114を介して加熱器電源124に電気的に連結され
た電気抵抗加熱器から成る。加熱器手段120は、スパ
ッタ蒸着法が開始されると当初にウエハ30を加熱す
る。台100は更に水冷却コイル(図示してない)のよ
うな冷却手段を具備していて台100の温度の一層の安
定化をはかる。
【0021】本発明のスパッタリング法の一部を実施中
にウエハ30の温度を安定化するために、台100は更
に台100の凸形上面102の縁に隣合う弓形凸部(ク
ラウン)104を有し、この台100は締付け環80と
連合して台100の上面102に対してウエハ30の裏
面の縁を封止し、そうすることによって、ウエハ30の
裏面と上面102との間にあって約1μmと約2μmと
の間の厚さをもつ封止室を形成し、この封止室の中には
アルゴンなどの熱伝導性ガスが、以下に説明する工程の
一部を実施中に、上面102内の開口部106を介して
流入される。
【0022】中空軸114を通してガス供給源108ら
供給される熱伝導性ガスはウエハ30を台100に対し
て熱的に結合させる役を果たす。スパッタリング工程中
にウエハ30内に過剰な熱が発生するので、このような
熱はガスを介してウエハ30から、ウエハよりも遙に質
量の大きい台100へと伝達され、従って大きい熱シン
クとして働き、追加の熱をその発生状態のまま吸収す
る。
【0023】ウエハは、またバイアス電源から台100
および締付け環80を介して、接地された室に対して電
気的にバイアスしてもよい。このバイアスは以下に説明
するようにウエハ30に印加する直流または交流バイア
スにすることができる。本発明に係る多段階スパッタリ
ング法は、厚さが約200Åから約2000Åの範囲内
にある立上り時のアルミニウム蒸着層を生成するのに充
分な時間だけアルミニウムをウエハ表面に先ずスパッタ
リングすることから始められる。この段階の目的は電導
性表面を半導体表面に形成することであって、この半導
体表面にはアルミニウム層がスパッターされていて、ウ
エハ表面に対して続いて以下に説明するように第2蒸着
段階中に、交流もしくは直流バイアスにより電気的バイ
アスがかけられるようにすることである。もしアルミニ
ウムからなる電導性層がこのような交流または直流バイ
アスの後続使用に先行する段階において形成されなけれ
ば、直流バイアスを用いることにより、電弧が発生し交
流バイアスにより不連続性の蒸着膜が形成される。この
ように第1蒸着段階は単に後続の蒸着段階の1段階また
は数段階が所望のやり方で機能するように充分な厚さの
導電性材料からなる層を形成する作用をもっているだけ
である。
【0024】この第1蒸着段階中は、ウエハの温度は約
50℃ないし約250℃の温度範囲の中に維持され、好
ましくは約50℃から約200℃の間、最も好ましくは
約50℃から約150℃の間に維持される。ターゲット
用電力供給は、約−400ないし約−600ボルトの間
に、更に好ましくは約−450ないし約−550ボルト
の間に、そして最も好ましくは約−500ボルトに設定
し;電力水準は約1kWから約16kWの間とする。
【0025】この第1蒸着段階中のスパッタリング室の
中の圧力は、この蒸着工程の残りの工程を通じてこれと
同様に、約1.33×10-3ミリバール(1ミリトール)から
約 10.64×10-3ミリバール(8ミリトール)の範囲内に
維持され、これと同時に、アルゴンのようなスパッタリ
ングガスは、スパッタリング室の中に約30cm3 /分(s
ccm) ないし約300sccmの範囲内の流量で流入され
る。
【0026】本発明のスパッタリング蒸着方法の第1段
階を実施するには、ウエハは、当初ロードロック真空室
から支持環50上に挿入され、そして室40は少なくと
も約1.33×10-10 バール(10-7トール)になるまで排
気される。ウエハ30を室40内に入れる前に、台10
0内の加熱器手段120はすでに台100を約250℃
から約450℃の間の温度に加熱している。ウエハ30
を室40の中に入れ、そして環50上に挿入した後、そ
して台100を持ち上げる前に、輻射によるウエハ30
の当初の加熱をするのに0秒から60秒の間の時間が用
いられる。
【0027】次いで台100は持ち上げられてウエハ3
0に接触し、ウエハ30を環50から取り外し図4に示
す位置にまで動かす。台はウエハ30との接触を約5秒
ないし約120秒の間の時間だけ保持され、ウエハ温度
は、第1蒸着段階の開始に先立って台100の中の加熱
器からの輻射により所望の温度範囲にまで上昇させる。
【0028】ここで注意されねばならないことは、この
工程段階においては、ウエハ保持台100の上面102
とウエハの裏面との間に規定される領域に流入する熱伝
導性ガスはないということであって、その理由は、工程
中のこの段階において熱伝導性ガスが利用されるなら
ば、発生する筈のウエハと加熱器との間の一層効率的な
熱移動が原因で、この事実がウエハ温度を所望の温度よ
り一層高い温度にまで上昇させるからである。
【0029】本工程中の第1段階実施中、所望のウエハ
温度よりも高い温度に加熱器が維持される理由は、この
工程における後続の各段階の経過中に加熱器温度はもっ
と高い温度になければならないし、そして加熱器を工程
の第1段階実施中により低い温度に維持しその後本発明
の各段階の速さが与えられている第2もしくは第3の段
階実施に先行して加熱器を更に加熱することは不可能で
あろうということである。かくして、加熱器は、むしろ
同一温度に、すなわち、約250℃から約450℃の間
に、全工程を通じ、また第1段階実施中短時間接触を通
じて、維持され、これはウエハの温度を第1蒸着段階に
おいては、この工程中第1段階以外の残余の段階中のウ
エハ温度よりも低く保持するという所望の目的を達成す
る伝熱性継手もしくは伝達よりも、むしろ輻射熱伝達を
用いるのと同様である。
【0030】この蒸着方法の第1段階は、アルゴンのよ
うなスパッタリングガスを前に論じた流量範囲内で室の
中に流入させて、開始され、そしてターゲット60とタ
ーゲット60に曝されている室40の接地された部分、
すなわち主として遮蔽体70との間のプラズマを点火
し、一方では室40を所望の圧力範囲すなわち約1.33×
10-3ミリバール(1ミリトール)から約 10.64×10-3
リバール(8ミリトール)の範囲内に維持される。この
第1蒸着段階は次いでウエハ上にアルミニウムの所望の
初期蒸着厚さ、約200Åないし約約2000Åが得ら
れるまで実施される。
【0031】第2蒸着段階は約15秒ないし約45秒の
範囲内の時間実施される。この蒸着段階は基本的には、
時間や電力水準よりもむしろウエハ温度、すなわち約5
00℃を超えない温度、そして好ましくは約400℃を
超えない最大ウエハ温度をもつウエハ温度により制限さ
れる。従って、約14kWから約20kWまでの範囲の
プラズマ電力水準は最大ウエハ温度の限界値を超えない
限り用いられる。プラズマ電力供給で用いられる電圧水
準は第1段階における場合と同様に維持できる。ウエハ
温度が、スパッタリングの進行するにつれて最大ウエハ
温度に接近するならば、この第2段階は終了し第3段階
が始められる。
【0032】本発明によれば、ウエハ表面に、ウエハの
近接し個別に突起状をなす部分間の低位領域も含めてス
パッタリングによる均一な蒸着層を提供するには、ウエ
ハ支持台100と締付け環80の双方を介してウエハ3
0に連結されているウエハバイアス電源130を使い蒸
着室40と遮蔽体70の接地壁に対してバイアス電圧を
ウエハに印加する。
【0033】ウエハ30に印加されるバイアスは直流バ
イアスかまたは交流バイアスか何れでもよい。直流バイ
アスがウエハ30に印加されると、約−100ボルトな
いし−150ボルトの負のバイアスが、約400Wない
し約1000ワットの範囲内の電力水準においてウエハ
30に印加される。交流バイアスがウエハ30に印加さ
れると、約300ないし約500ボルトの範囲内のピー
クからピークへの電圧が、再び約400ないし1000
Wの範囲内の電力水準において約50kHz ないし約50
0kHz の範囲内の周波数で用いられる。電力水準に関し
ては、注目すべきことは、ウエハ上のバイアスは、接地
室壁48と遮蔽体70、それに室内のイオン化ガスを介
するウエハ30と締付け環80を含むスパッタリング室
の接地部分間に電流を流させるということである。従っ
て、ウエハ及び/または締付け環の大きさの変化と同様
に、室及び/または遮蔽体の形状の変化は全電流に影響
を及ぼし、従って、ウエハ30のバイアス印加により消
費される電力量にも影響を及ぼす。
【0034】ウエハ温度が約500℃に、好ましくは約
400℃に達すると、本発明のスパッタリング工程の第
2段階が終了する。第2段階のこの終点はウエハ温度を
監視するかあるいは、ウエハ温度が最大500℃を決し
て超えることのない温度になるように経験的に決定した
前述の時間長さ内にある予め設定した時点にて終るよう
にこの第2段階を時間計測するか何れかによって決定で
きる。
【0035】本発明のスパッタリング工程の第2段階が
終了すると、第3段階が開始されるのであって、この段
階では、アルゴンのような熱伝導性ガスをウエハ30と
台100の表面102の間の遮蔽領域の中へ流すことが
含まれる。このウエハ30を台100に熱的に結合する
ことによって、ウエハ温度がこれ以上上昇するのを制限
する。このようにしてスパッタリング工程は随意に継続
され、追加の0ないし約45秒間において同一の電力水
準とウエハバイアスにより実施される。
【0036】この工程の第3段階はまた、第2段階に対
して設定された最大温度を再び超えることのない最大ウ
エハ温度をもつウエハによって制御されあるいは規制さ
れる。必要があれば、電力水準はこの第3段階中に低減
されてウエハ温度を引用した限界値内に維持する。しか
し一般には電力水準はこの第3段階においては約14k
W以下に落すことはない。
【0037】注目すべきことは、もしウエハ温度、蒸着
速さなどの一層正確な制御を望むならば、ウエハのスパ
ッタリング電力及びバイアス電圧は共に第2及び第3の
各段階中に調節できる。第3段階中に、すなわちウエハ
の裏面を台に熱的に結合するためにウエハの裏面に対し
てガス流を流し始めた後に、随意的に更に蒸着させたア
ルミニウム層に対して、ウエハ上にスパッタされるアル
ミニウムの全量は、ある程度蒸着層の下のウエハの表面
形態に依存して決める。ウエハの近接し個別に突起状を
成す部分間のウエハの低位領域上の蒸着アルミニウム層
の全厚さは管あるいは溝の深さあるいはウエハ上の線の
高さの80%以上、好ましくは約100乃至200%の
間とすべきである。
【0038】上記の工程手順によりアルミニウム層が蒸
着されるがこの層は平均層厚が約0.6ないし約2ミクロ
ンであり、下層をなす半導体ウエハの最も高い部分の上
部に平均値的に1.0ミクロンの厚さとなるのが普通であ
る。この点に関して注目すべきことは、本発明の工程を
用いることによって、1.25(高さ/幅比)に等しい高
い値をもつ縦横比をもつ、近接し個別に垂直方向に突起
状をなす線間の直線壁溝や領域は、前に論じた従来技術
によるアルミニウム蒸着層の薄肉化を経験せずに満足に
アルミニウムにより充填することができ、そして壁がも
し水平に対して約80°もしくはそれ以内の角度だけ下
降しテーパーをもっているならば、2に等しい高い縦横
比(これら突起状をなす線間の溝もしくは領域の底部に
おいて測った場合の値)をもつ突起状をなす線間の溝な
らびに領域は、本発明に係る工程を駆使してアルミニウ
ムが満足のいくように充填される。
【0039】同様に、縦横比が1である直線壁管は本発
明に係る方法で満足のいくように充填され、一方、水平
に対して70°あるいはそれ以下の角度をなす壁面をも
つテーパーのついた管は、その縦横比が2と高くても本
発明により満足に充填される。本発明の工程を更に図解
するため、厚さ0.6mmのシリコンウエハが前述したよう
なスパッタリング室の中に装入された。このウエハはそ
の上に一連の高さが1μmで幅が1μmの段階を有し各
段階間の間隔は約1μmとなっている。
【0040】スパッタリング室はかくしてポンプにより
約4.39×10-11 バール(3.3 ×10-8トール)まで減圧
された。ターゲット用電源は直流ターゲット電圧−42
8ボルトを印加して、2000Wに設定された。加熱器
温度は300℃であった。ウエハを室に挿入後、約1分
以内に台が持ち上げられ、ウエハがスパッタリング位置
まで移動された。次いでアルゴンガスが100sccmで室
を通じて流された。次いでプラズマが発生し、ウエハは
この電力水準で約10秒間にわたりスパッタリングが施
された。
【0041】ターゲット電源の電力水準は次いで18k
Wに再設定され、直流電圧で−120ボルトのウエハバ
イアスが支持台及び締付け環を介してウエハに印加され
た。ウエハは次いで追加の30秒間スパッタリングを施
され、その後アルゴンガスが、ウエハの裏側とウエハ保
持体との間の領域に流入されウエハ温度を制御する。ス
パッタリング工程はかくして、電力水準が15kWで、
ウエハバイアス電圧が直流−140ボルトでもって追加
の40秒間にわたって続行される。ターゲット用電力供
給はこのようにして工程停止のため閉止される。
【0042】かくしてウエハは室から除かれ、截断され
走査電子顕微鏡(SEM)で調査される。近接し個別に
突起状をなす段階間の低位領域はアルミニウムで完全に
満たされ目視可能なボイド(小空隙)の証拠も見当ら
ず、また低位領域におけるアルミニウム蒸着層の斜面は
正の斜面であった。かくして、本発明では新規なアルミ
ニウムスパッタリング方法を提供するのであって、この
方法において、半導体ウエハ上の近接し個別に突起状を
なす部分間の領域はアルミニウムによって実質的に完全
に充填され、しかもウエハ上の近接し個別に突起状をな
す部分間の低位領域の上のアルミニウム蒸着層の負の斜
面が回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】近接し個別に突起状をなす部分をもつ半導体ウ
エハ上に従来技術によりアルミニウム層をスパッター状
態の部分断面立面図である。図1Aは図1の一部を示す
部分断面立面図であって、明白化のため数字が除いてあ
り、90°よりも大きい角度を示してあり、この角度は
図1の低位領域14内のアルミニウム層が、「負の斜
面」として指示されるアルミニウム層の残余部分により
形成される角度である。
【図2】近接し個別に突起状をなす部分をもつ半導体ウ
エハ上に本発明に係る方法によりスパッターされたアル
ミニウム層の部分断面立面図である。図2Aは図2の一
部を示す部分断面立面図であって、明白化のため数字が
除いてあり、90°よりも小さく角度を示してあり、こ
の角度は図2の低位領域14内のアルミニウム層が、
「負の斜面」として指示されるアルミニウム層の残余部
分により形成される角度である。
【図3】本発明に係る方法で用いられるスパッタリング
室の垂直断面立面図であって、ウエハを室内に装入直後
であってしかもウエハをスパッタリング位置まで上昇さ
せる直前の状態を示す図である。
【図4】図3に示す室と同じスパッタリング室だがスパ
ッタリング法を開始可能な位置にまでウエハを持ち上げ
た状態を示す垂直断面図である。
【図5】本発明に係る工程を図解する流れ図である。
【符号の説明】
10 半導体ウエハ 11,12,13 突起状部分 14,16 低位領域 20,24,22′ アルミニウム層 22,26,28 薄層部分 24′,26′ 正の斜面 30 ウエハ 40 スパッタリング室 42 上壁 46 入口 48 側壁 50 支持部材 52 上部フランジ 56 ブラケット 60 アルミニウムターゲット 62 絶縁体 66 電源 70 円筒形遮蔽体 72 肩 74 内部唇 80 締付け環 100 ウエハ支持台 110 持ち上げ手段 114 中空軸 120 加熱手段 124 電源 130 バイアス電源

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突起状部分を有する半導体ウエハ上にア
    ルミニウム層を形成するスパッタリング法であって、 (a) 第1蒸着段階において、前記半導体ウエハ上にター
    ゲットから約200Åないし約2000Åの厚さのアル
    ミニウムをスパッタリングすると同時に前記ターゲット
    の電力水準を約1kWから約16kWの間に維持し、 (b) 第2蒸着段階において、電力水準を約14kW以上
    にまで変化させて更に追加の25ないし45秒間か、あ
    るいは前記半導体ウエハの温度が約500℃に達するか
    何れかが最初に起るまでアルミニウムのスパッタリング
    を続けると共に直流もしくは交流バイアスを前記半導体
    ウエハに印加し、且つ (c) 次いで第3蒸着段階において、前記半導体ウエハの
    裏側を熱伝導性ガスに接触させて前記ウエハを約500
    ℃を越えない温度に保持し、それと同時に更に追加の0
    ないし45秒間前記半導体ウエハに対して随意に追加の
    アルミニウム・スパッタリングを施すことを特徴とする
    スパッタリング法。
  2. 【請求項2】 前記バイアスは、約−100ボルトから
    約−150ボルトの範囲の直流バイアスかあるいはピー
    クからピークまで約300ボルトないし約500ボルト
    の範囲にわたる交流バイアスの何れかであることを特徴
    とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記第1段階が実施されると同時にウエ
    ハ温度が約50℃から約250℃の間の温度に維持され
    ることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ターゲット電圧は本法を通じて約−40
    0ボルトから約−600ボルトの範囲内に保ち、スパッ
    タリング室の圧力は本法全工程を通じて約1.33×10-3
    リバール(1ミリトール)から約 10.64×10 -3 ミリバ
    ール(8ミリトール)の間に維持されることを特徴とす
    る請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記半導体ウエハの温度は前記第2段階
    を通じて約400℃を越えないことを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記第3段階中に前記半導体ウエハの温
    度を制御するために前記熱伝導性ガスが前記半導体ウエ
    ハを約450℃以下の温度に保持した加熱器に熱的に結
    合することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記加熱器はウエハ保持台に配置され、
    前記加熱器と前記保持台とは前記第1段階に先行して約
    250℃から約450℃の範囲の温度まで当初は加熱さ
    れ、前記第3段階実施中に前記半導体ウエハの温度を制
    御するために、前記熱伝導性ガスを前記ウエハ保持台の
    上表面と前記半導体ウエハの裏面との間の封止領域に対
    して前記第2段階終了後に流入させることを特徴とする
    請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 近接し個々に突起状部分をもつ半導体ウ
    エハ上にアルミニウム層をスパッタリングする方法であ
    って、 (a) スパッタリング室内の半導体ウエハ保持台を約25
    0℃ないし約450℃の範囲内の温度まで加熱し、 (b) 次いで加熱された前記保持台を持ち上げて前記半導
    体ウエハに接触させ、そして前記半導体ウエハと前記保
    持台とを動かして前記室内のスパッタリング場所まで移
    送し、 (c) 第1蒸着段階において、前記半導体ウエハ上のアル
    ミニウムの厚さが約200Åから約2000Åとなるの
    に充分な時間をかけてターゲットからのアルミニウムを
    前記半導体ウエハ上にスパッタリングすると共に前記タ
    ーゲットの電力水準を約1kWから約16kWに維持
    し、 (d) 第2蒸着段階において、電力水準を約14kWから
    約20kWの範囲内にまで変化させ更に追加の25乃至
    45秒かあるいは前記半導体ウエハが約500℃以下の
    温度に達するか何れかが初めに起るまでアルミニウムの
    スパッタリングを続けると共に直流もしくは交流のバイ
    アスを前記半導体ウエハに印加し、且つ (e) 次いで第3蒸着段階において、前記半導体ウエハの
    裏側を熱伝導性ガスに接触させて前記半導体ウエハの温
    度を制御すると同時に更に追加の0ないし45秒間を前
    記半導体ウエハに対して追加のアルミニウムをスパッタ
    リングすることを特徴とするスパッタリング方法。
  9. 【請求項9】 前記第2おび第3の各蒸着段階におい
    て、前記半導体ウエハに印加する前記バイアスは、約−
    100ボルトないし約−150ボルトの直流バイアスで
    あるか、またはピークからピークまで約300ボルトか
    ら500ボルトまでの範囲内にある交流バイアスである
    か何れかであることを特徴とする請求項8に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 密接し個々に突起状部分をもつ半導体
    ウエハ上で実質的に平坦面から正の斜面に至る範囲の表
    面をもつアルミニウム層をスパッタリングする方法であ
    って、 (a) スパッタリング室内の半導体ウエハ保持台を約25
    0℃ないし約450℃の範囲内の温度まで加熱し、 (b) 次いで加熱された前記保持台を持ち上げて前記半導
    体ウエハに接触させ、そして前記半導体ウエハと前記保
    持台とを動かして前記室内のスパッタリング場所まで移
    送し、 (c) 第1蒸着段階において、前記半導体ウエハ上のアル
    ミニウムの厚さが約200Åから約2000Åとなるの
    に充分な時間をかけてターゲットからのアルミニウムを
    前記半導体ウエハ上にスパッタリングすると共に前記タ
    ーゲットの電力水準を約1kWから約16kWに維持
    し、それと同時にターゲット電圧を約−400ボルトか
    ら約−600ボルトの間に維持し、 (d) 第2蒸着段階において、電力水準を約14kWから
    約20kWの範囲内にまで変化させ更に追加の25乃至
    45秒か、あるいは前記半導体ウエハが約500℃に達
    するか何れかが初めに起るまでアルミニウムのスパッタ
    リングを続けると共に約−100ボルトないし約−15
    0ボルトの直流バイアスかあるいはピークからピークま
    で約300ボルトないし約500ボルトの交流バイアス
    の何れかを印加し、且つ (e) 次いで第3蒸着段階において、前記半導体ウエハの
    裏側を熱伝導性ガスに接触させて前記半導体ウエハの温
    度を制御すると共に更に0ないし45秒間追加して前記
    半導体ウエハに対して任意の追加のアルミニウムのスパ
    ッタリングを施すと同時になおも前記半導体ウエハの前
    記バイアスを維持することを特徴とするスパッタリング
    方法。
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