JP2502139B2 - 海水用濾過装置 - Google Patents
海水用濾過装置Info
- Publication number
- JP2502139B2 JP2502139B2 JP63327215A JP32721588A JP2502139B2 JP 2502139 B2 JP2502139 B2 JP 2502139B2 JP 63327215 A JP63327215 A JP 63327215A JP 32721588 A JP32721588 A JP 32721588A JP 2502139 B2 JP2502139 B2 JP 2502139B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- layer
- seawater
- zooplankton
- filter medium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Filtration Of Liquid (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、水産関連分野の栽培漁業において大量種苗
生産の際に使用する海水を浄化するための海水用濾過装
置に関する。
生産の際に使用する海水を浄化するための海水用濾過装
置に関する。
(従来の技術) 沿岸漁業の振興育成を目指す栽培漁業では、自然界で
減耗の多い有用水産生物の稚魚、稚貝等は、自然界にて
充分生きていける大きさになるまで大量種苗生産技術に
より人的管理の保護のもとで過ごさせ、のちこの種苗を
自然界に放流しその後の成長は自然の生産力に妥ね、成
長魚貝の捕獲を図っている。
減耗の多い有用水産生物の稚魚、稚貝等は、自然界にて
充分生きていける大きさになるまで大量種苗生産技術に
より人的管理の保護のもとで過ごさせ、のちこの種苗を
自然界に放流しその後の成長は自然の生産力に妥ね、成
長魚貝の捕獲を図っている。
あわび、うに等の稚貝は種苗板上でケイソウを餌とし
て飼育される。種苗板飼育の際には外敵等から種苗を遮
るため、砂濾過装置により原海水を濾過して清浄海水と
し、種苗用水に使用している。通常、砂濾過装置は砂ま
たはアンスラサイトの濾材粒子の単層の構成である。
て飼育される。種苗板飼育の際には外敵等から種苗を遮
るため、砂濾過装置により原海水を濾過して清浄海水と
し、種苗用水に使用している。通常、砂濾過装置は砂ま
たはアンスラサイトの濾材粒子の単層の構成である。
(発明が解決しようとする課題) 種苗板飼育中に、あらび、うにの稚貝が種苗板から脱
落、斃死するなどの被害を受けることがある。砂層濾過
では濾材粒子間隙より格段に小さい水中微粒子も除去さ
れるが、原海水中には多量のプランクトンが含まれ、そ
のうち特に自泳力を有する動物性プランクトン、例えば
チグリオプスは濾層にもぐり込んで濾過清浄海水にリー
クすることがあり、これは種苗板に付着しているケイソ
ウを食餌し種苗板上にて活発に活動するため、同じくケ
イソウを餌にするあわび、うにの稚貝は食餌できなくな
ってしまい脱落、斃死するに到るのが、その原因と考え
られる。
落、斃死するなどの被害を受けることがある。砂層濾過
では濾材粒子間隙より格段に小さい水中微粒子も除去さ
れるが、原海水中には多量のプランクトンが含まれ、そ
のうち特に自泳力を有する動物性プランクトン、例えば
チグリオプスは濾層にもぐり込んで濾過清浄海水にリー
クすることがあり、これは種苗板に付着しているケイソ
ウを食餌し種苗板上にて活発に活動するため、同じくケ
イソウを餌にするあわび、うにの稚貝は食餌できなくな
ってしまい脱落、斃死するに到るのが、その原因と考え
られる。
本発明は、濾過装置の濾過精度を向上させて、チグリ
オプス(大きさ1mm前後)で代表される大形動物性プラ
ンクトンの濾層中へのもぐり込みを阻止することがで
き、そのリークを防止できるようにすることを目的とす
る。このような種苗に対して有害となるチグリオプスで
代表される動物性プランクトンのリークを防止できる濾
過が可能となれば栽培漁業に資することが大である。
オプス(大きさ1mm前後)で代表される大形動物性プラ
ンクトンの濾層中へのもぐり込みを阻止することがで
き、そのリークを防止できるようにすることを目的とす
る。このような種苗に対して有害となるチグリオプスで
代表される動物性プランクトンのリークを防止できる濾
過が可能となれば栽培漁業に資することが大である。
(課題を解決するための手段) 従来技術の有効径0.6mm程度の通常粒径濾材の砂濾過
装置ではチグリオプスに代表される動物性プランクトン
のもぐり込みの阻止には役立たない欠陥があることが判
明したので、当初は動物性プランクトンのサイズとの比
較において濾材間の孔隙通路を狭くするため、濾材粒径
を可能な限り小さいものを使用して濾過精度を上げるこ
とを試みた。しかし、瀘材粒径を小さくすることには限
界がある。例えば、通常瀘材の硅砂を使用する場合に
は、比重が約2.65であり、濾過継続により濾層が汚染し
たときの濾材洗浄の面からは、濾材粒子の有効径0.4mm
以下にすると充分な洗浄が行えなくなる怖れがあり、濾
材粒径を極端に小さくできない。
装置ではチグリオプスに代表される動物性プランクトン
のもぐり込みの阻止には役立たない欠陥があることが判
明したので、当初は動物性プランクトンのサイズとの比
較において濾材間の孔隙通路を狭くするため、濾材粒径
を可能な限り小さいものを使用して濾過精度を上げるこ
とを試みた。しかし、瀘材粒径を小さくすることには限
界がある。例えば、通常瀘材の硅砂を使用する場合に
は、比重が約2.65であり、濾過継続により濾層が汚染し
たときの濾材洗浄の面からは、濾材粒子の有効径0.4mm
以下にすると充分な洗浄が行えなくなる怖れがあり、濾
材粒径を極端に小さくできない。
このため、瀘材洗浄に充分な配慮を払い、濾材を比重
の約3.95と重いガーネット(ざくろ石)を使用し、有効
径0.28mmとして実験を実施した。しかしこれでもやは
り、チグリオプスに代表される動物性プランクトンのリ
ークが認められた。
の約3.95と重いガーネット(ざくろ石)を使用し、有効
径0.28mmとして実験を実施した。しかしこれでもやは
り、チグリオプスに代表される動物性プランクトンのリ
ークが認められた。
本発明はこれら試行錯誤の技術的限界の問題に解決を
与えるものであって、種類の異なる濾材の間において比
較的小比重で大径の粒子の濾材の濾層と大比重で小径の
粒子の濾材の濾層とは、逆流洗浄時の同じ上昇水流速度
のもとで流動化する場合の濾層の展開率を均等にするこ
とができること、両種濾材を用いて濾層を形成すれば逆
流洗浄流動化後の沈静時には両種濾材粒子が相互に入り
混じった混合層が全層高にわたりあるいはその部分層と
して形成され得ること、この混層では大径粒子の間隙に
小径粒子が入り込んで粒子間隙が狭くなり濾過精度が顕
著に向上し、チグリオプスに代表される大形動物性プラ
ンクトンの侵入はここで阻止されることに想到してなさ
れたものである。
与えるものであって、種類の異なる濾材の間において比
較的小比重で大径の粒子の濾材の濾層と大比重で小径の
粒子の濾材の濾層とは、逆流洗浄時の同じ上昇水流速度
のもとで流動化する場合の濾層の展開率を均等にするこ
とができること、両種濾材を用いて濾層を形成すれば逆
流洗浄流動化後の沈静時には両種濾材粒子が相互に入り
混じった混合層が全層高にわたりあるいはその部分層と
して形成され得ること、この混層では大径粒子の間隙に
小径粒子が入り込んで粒子間隙が狭くなり濾過精度が顕
著に向上し、チグリオプスに代表される大形動物性プラ
ンクトンの侵入はここで阻止されることに想到してなさ
れたものである。
この着想に基づいて、有効径0.6mmの硅砂(比重2.6
5)と有効径0.28mmのガーネット(比重3.95)を選定し
各体積比50%として濾材支持層上に充填し、濾材洗浄を
充分に行ったのち、原海水の濾過実験を行ったところ、
動物性プランクトンのリークは認められなかった。
5)と有効径0.28mmのガーネット(比重3.95)を選定し
各体積比50%として濾材支持層上に充填し、濾材洗浄を
充分に行ったのち、原海水の濾過実験を行ったところ、
動物性プランクトンのリークは認められなかった。
これらを総合して、本発明の海水用濾過装置は、構成
としては、複数種類の相互に比重が異なりかつ逆流洗浄
時の展開率がほぼ均等な値をとる濾材を混合することに
より単一混合濾層を形成したことを特徴とする。
としては、複数種類の相互に比重が異なりかつ逆流洗浄
時の展開率がほぼ均等な値をとる濾材を混合することに
より単一混合濾層を形成したことを特徴とする。
本明細書において、『逆流洗浄時の展開率』とは、次
に説明する内容のものをいう。すなわち、濾過装置の濾
材は逆流洗浄時に洗浄水によって巻き上げられ、見かけ
上の濾材高さが高くなる。その『見かけ上の濾材高さの
増加分』の『通水していない時の濾材高さ』に対する比
率を『逆流洗浄時の展開率』という。例えば、高さ100c
mに積まれた濾材があり、その濾材の逆流洗浄時の高さ
が120cmであったとすると、逆流洗浄時に増加した高さ
は20cmとなるので、逆流洗浄時の展開率は、(20/100)
×100=20(%)となる。
に説明する内容のものをいう。すなわち、濾過装置の濾
材は逆流洗浄時に洗浄水によって巻き上げられ、見かけ
上の濾材高さが高くなる。その『見かけ上の濾材高さの
増加分』の『通水していない時の濾材高さ』に対する比
率を『逆流洗浄時の展開率』という。例えば、高さ100c
mに積まれた濾材があり、その濾材の逆流洗浄時の高さ
が120cmであったとすると、逆流洗浄時に増加した高さ
は20cmとなるので、逆流洗浄時の展開率は、(20/100)
×100=20(%)となる。
(作用) 上記のように、本発明により、濾過装置に使用する濾
材を、比重の異なりかつ逆流洗浄時の展開率がほぼ同じ
値をとる有効径の複数の濾材を選定し濾層を形成した場
合、その濾層は全層に亘り混層となり、大きい粒子の硅
砂の間に小さい粒子のガーネットが入り込み、単一濾層
にてその粒径を小さくする場合よりも、濾層間隙が小さ
くなり、濾過精度が向上する。
材を、比重の異なりかつ逆流洗浄時の展開率がほぼ同じ
値をとる有効径の複数の濾材を選定し濾層を形成した場
合、その濾層は全層に亘り混層となり、大きい粒子の硅
砂の間に小さい粒子のガーネットが入り込み、単一濾層
にてその粒径を小さくする場合よりも、濾層間隙が小さ
くなり、濾過精度が向上する。
この場合、形成される混層の範囲は必ずしも全層であ
る必要なく、全層に対して25%以上であれば、動物性プ
ランクトンのリークを防止することができる程度の濾過
精度の向上が得られる。
る必要なく、全層に対して25%以上であれば、動物性プ
ランクトンのリークを防止することができる程度の濾過
精度の向上が得られる。
(実施例) 以下、本発明の海水用濾過装置を実施例により添付模
式図を参照して一層具体的に説明する。
式図を参照して一層具体的に説明する。
濾過装置(1)の器内には、器底の集水装置(2)の
上の濾材支持層(3)上に、濾材として有効径0.6mmの
硅砂(4)と有効径0.28mmのガーネット(5)とが体積
比50:50で充填され濾層(6)を形成する。図は逆洗後
の沈静状態を示し、両濾材は混層を形成し硅砂(4)の
隙間にガーネット(5)が入り込んで通水間隙が狭めら
れている。原海水(7)は濾層(6)上に流入し濾層
(6)を下降流通過する間に濾過され、混層による濾過
精度の向上により動物性プランクトンのリークは起こら
ず、支持層(3)、集水装置(2)を通過して実質的に
無動物性プランクトンの清浄濾過海水(8)として導出
される。
上の濾材支持層(3)上に、濾材として有効径0.6mmの
硅砂(4)と有効径0.28mmのガーネット(5)とが体積
比50:50で充填され濾層(6)を形成する。図は逆洗後
の沈静状態を示し、両濾材は混層を形成し硅砂(4)の
隙間にガーネット(5)が入り込んで通水間隙が狭めら
れている。原海水(7)は濾層(6)上に流入し濾層
(6)を下降流通過する間に濾過され、混層による濾過
精度の向上により動物性プランクトンのリークは起こら
ず、支持層(3)、集水装置(2)を通過して実質的に
無動物性プランクトンの清浄濾過海水(8)として導出
される。
(発明の効果) 本発明による濾材構成を採用した濾過装置では、チグ
リオプスに代表される動物性プランクトンの成虫を除去
できるため、動物性プランクトンの圧倒的に少ない濾過
処理水を得ることができ、栽培漁業においては栽培種苗
の歩留りが上昇し、その生産性の向上に貢献することが
できる。
リオプスに代表される動物性プランクトンの成虫を除去
できるため、動物性プランクトンの圧倒的に少ない濾過
処理水を得ることができ、栽培漁業においては栽培種苗
の歩留りが上昇し、その生産性の向上に貢献することが
できる。
添付図は、本発明の実施例の海水用濾過装置を模式的に
示す縦断側面図である。 (1)……濾過装置、(2)……集水装置、(3)……
濾材支持層、(4)……硅砂、(5)……ガーネット、
(6)……濾層、(7)……原海水、(8)……濾過海
水。
示す縦断側面図である。 (1)……濾過装置、(2)……集水装置、(3)……
濾材支持層、(4)……硅砂、(5)……ガーネット、
(6)……濾層、(7)……原海水、(8)……濾過海
水。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 井出哲夫編著「水処理工学−理論と応 用−」第1版(昭57−6−30)技報堂出 版株式会社P.105
Claims (1)
- 【請求項1】複数種類の相互に比重が異なりかつ逆流洗
浄時の展開率がほぼ均等な値をとる濾材を混合すること
により単一混合濾層を形成したことを特徴とする海水用
濾過装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63327215A JP2502139B2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 海水用濾過装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63327215A JP2502139B2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 海水用濾過装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02172504A JPH02172504A (ja) | 1990-07-04 |
| JP2502139B2 true JP2502139B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=18196599
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63327215A Expired - Lifetime JP2502139B2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 | 海水用濾過装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2502139B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5046013B2 (ja) * | 2006-09-08 | 2012-10-10 | 財団法人塩事業センター | 製塩用海水ろ過装置 |
-
1988
- 1988-12-23 JP JP63327215A patent/JP2502139B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 井出哲夫編著「水処理工学−理論と応用−」第1版(昭57−6−30)技報堂出版株式会社P.105 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02172504A (ja) | 1990-07-04 |
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Legal Events
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