JP2525307B2 - 洞察マジック用カ―ド - Google Patents

洞察マジック用カ―ド

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JP2525307B2
JP2525307B2 JP4091844A JP9184492A JP2525307B2 JP 2525307 B2 JP2525307 B2 JP 2525307B2 JP 4091844 A JP4091844 A JP 4091844A JP 9184492 A JP9184492 A JP 9184492A JP 2525307 B2 JP2525307 B2 JP 2525307B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マジックに用いられる
新規なカードを提供し、もってマジック業界(マジシャ
ンやマジック用道具の製造ないし販売に関与するものを
いう)の一層の発展と、マジックの楽しみの拡大に寄与
するものである。
【0002】
【従来の技術】複数個あるマークのなかから客がひそか
に心の中で決定したマークを演者が洞察して当てるマジ
ックが開発されている。このマジックの一種にアナーキ
ー読心術としてマジシャンたちに知られているものがあ
る。
【0003】このマジックでは、2の5乗個、すなわち
32の位置のそれぞれにマークが付されたマークカード
(これは選ばれカードと通称される)と5種類の窓カー
ド(これは穴あきであることからアナーキーカードと通
称される)とを用いる。
【0004】窓カードには、(a) 各窓カードをマークカ
ードに重ね合わせると2の4乗個、すなわち16のマー
クが視認でき、(b) 各窓カードを反転してマークカード
に重ね合わせると(a) のときには視認できなかった残り
の16個のマークが視認でき、(c) 各マークに対して視
認できる窓カードと視認できない窓カードの組合せが1
対1に対応するという条件を満たした窓が形成されてい
る。ここで(c) の条件をより具体的に説明すると、例え
ばマークカードの左上コーナーに付されたマークは、窓
カードNo.1でのみ視認できて窓カードNo.2〜5 では視認
できないとするならば、No.1でのみ視認できて他のカー
ドでは視認できないマークは左上コーナーのマークのみ
で他のマークが存在しないことをいう。
【0005】このカードは次のようにして使用される。
まず演者が客にマークカードを提示し、32のマークの
うちの1つのマークをひそかに心の中で決定してもらう
ように依頼する。次に窓カードNo.1〜No.5を順々にマー
クカードに重ね合わせ、そのたびごとに客に決定したマ
ークが視認されるか否かを答えてもらう。全部の窓カー
ドについての答えが得られたならば、視認できた窓カー
ドをマークカード上に重ね合わせ、さらに視認できなか
った窓カードを反転したうえでさらに重ね合わせる。こ
の結果客がひそかに心の中で決定していたマークのみが
視認されることになり、客は不思議な感じにつつまれ
る。
【0006】この現象は数学的に次のように説明するこ
とができる。図4は、前記(a)(b)(c) の条件が満たされ
ているときに生じる現象を一覧表示したものであり、例
えば位置1にあるマークはどの窓カードをあてても視認
できず、位置2にあるマークは窓カードNo.1でのみ視認
でき、位置3にあるマークは窓カードNo.2でのみ視認で
き、位置7にあるマークは窓カードNo.1とNo.2でのみ視
認できる関係等を例示している。なお同図中では視認で
きる場合を○印で、視認できない場合を×印で示してい
る。
【0007】ここで明らかなように、マークの種類と、
視認できる窓カードと視認できない窓カードの組合わせ
は1対1に対応しており、1つのマークが2以上の組合
せで視認できることもないし、また1つの組合せで2以
上のマークが視認できることもない。これは窓カードが
ルール(c) に従っているからである。次に位置1R〜1
6Rは、カードを反転したときに位置1〜16に一致す
る位置関係におかれており、例えば窓カードNo.1では位
置2,7,8,9,10,16R,15R,14R,1
3R,12R,11R,6R,5R,4R,3R,1R
の位置にあるマークが視認でき、これを反転しておくと
残りの2R,7R,8R,9R,10R,16,15,
14,13,12,11,6,5,4,3,1の位置に
あるマークが視認できることを示している。これは窓カ
ードがルール(b) に従っているからである。当然のこと
ながらルール(a) も満たされている。
【0008】さてこの一覧表において、例えば窓カード
No.1とNo.2でのみ視認でき、No.3,No.4,No.5のいずれ
でも視認できない場合には、客が心の中で決定している
マークは位置7にあるマークである。ここでNo.3,No.
4,No.5の窓カードによると位置7Rのマークは共通に
視認されている。そこでこの窓カードを反転すれば反転
した位置すなわち位置7が視認できることになる。そこ
でNo.1とNo.2をそのまま(反転しないで)重ね合わせ、
No.3,No.4,No.5を反転して重ね合わせると、位置7に
あるマークのみが視認されるのである。なお位置7以外
のマークはいずれかのカードで遮蔽され視認されないこ
とが確認される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このアナーキー読心術
は良く考えられたマジックであり、客は自分だけがひそ
かに知っているはずのマークが直ちに選び出されたこと
を不思議がり、演者は客の不思議がる様によってともに
楽しむことができる。ところが前述のように、客がひそ
かに選択したマークを推理してゆくまでの論理過程に飛
躍がなく、数学的能力のある客にすると当然におこるは
ずの現象がおこっているだけのことであって何ら不思議
性がないという受取りかたをされるきらいがある。そこ
で本発明ではさらに不思議性の高い現象をおこさせるこ
とのできるカードを創作することにした。
【0010】
【課題を解決するための手段】このために、本発明で
は、従来のマークカードにおいて視認可能な窓カードの
枚数毎に、マークカードに付されているマークの属性を
区分することにした。例えば、図4に例示した例では、
視認できる窓カードがない位置1と、視認できる窓カー
ドが1枚の位置2〜6と、視認できる窓カードが2枚の
位置7〜16とでマークの属性を変えるのである。ここ
でマークの属性とはどの枚数に対応するマークかを決定
できるものであればよく、例えばマークの意味、色、形
状等種々のものが用いられる。例えば位置1には獣のマ
ーク、位置2〜6には鳥のマーク、位置7〜16には魚
のマークを付しておけばその属性が区分されているので
ある。なおこの属性は演者のみが知っており、客には容
易に気付かれないものが好ましい。
【0011】
【実施例】まず最初に2の3乗個(8個)のマークを3
枚の窓カードで当てる実施例を説明する。図2は、位置
1〜4、4R〜1Rの8カ所に、A,B1〜B3,C1
〜C3,Dのマークが付されており、各マークと窓カー
ドの関係を表示したものである。ここでマークAは視認
できる窓カードがゼロ枚であり、マークB1〜B3は視
認できる窓カードが1枚であり、マークC1〜C3は視
認できる窓カードが2枚であり、マークDは視認できる
窓カードが3枚である。またA,B,C,Dは属性であ
り、例えばマークがオリンピックの競技種目を示すマー
クであるときには、Aは体操、Bは球技(例えばB1は
バレーボール、B2はバスケットボール、B3はテニ
ス)、Cは陸上競技(C1はマラソン、C2は100
m、C3はやり投げ)、Dは射撃といったように区分さ
れている。
【0012】位置1〜4,4R〜1Rは反転性さえ満足
すればカード上の任意の位置にとることができ、例えば
図3(a) のように一列に順に並べる例、図3(b) のよう
に正方形に配置する例、図3(d)(e)のようにマトリクス
状に配置する例、あるいは図3(c) のようにランダムに
配置する例が許される。
【0013】窓カードに表裏がなければ、窓カードの反
転性は広く許容され、例えば図3(a) のように中央線を
中心に表裏を反転すること、図3(c) のように対角線を
中心に表裏を反転すること、あるいは図3(d)(e)のよう
に縦中央線ないしは横中央線を中心に表裏を反転したと
ころに、1と1R,2と2R等を配置しておけばよい。
表裏反転ができないカードでは図3(b) のように中央点
を中心に点対称としておく。
【0014】このマジックを演ずるとき、演者は枚数と
属性の関係のみを記憶しておくことが求められる。マジ
ックの実施方法は大略従来技術と同様であり、客にひそ
かにマークを決定してもらったのち視認できる窓カード
とそうでない窓カードとを区分する。区分後従来の技術
では、視認できなかった窓カードを反転して重ね合わせ
るが、この方法ではそれをしない。この方法では原則と
して視認できたカードのみを重ね合わせる。例えば図2
において窓カードNo.1のみで視認できたならば、マーク
カード上にNo.1の窓カードのみを重ね合わせる。すると
位置2,4R,3R,1Rの4つのマークすなわちB
1,C1,C2,Dが視認される。そこで演者はこのな
かから、1枚の窓カードのみが視認できる属性、この場
合属性Bのマークを見出す。この結果B1のマークが見
出されるので演者は客が心の中で決定しているマークが
B1であることを知ることができる。なお同様の現象が
すべてのマークについても生じるので、どのマークであ
っても同様の方法で知ることができる。
【0015】このとき、客は数学的には一つのマークが
決定し得ることを知得していても、多くの組合せのすべ
てについて対応するマークを記憶できているはずはない
と考えることから、非常な不思議感を覚える。さらに実
際には窓カードを使用する順序に制約がないこともあっ
て、一層混乱におとしいれられる。
【0016】すなわちこのカードでは属性によって多様
な組合せの一々を覚えておく必要がなくなっており、客
はその論理に全く気付かないことからマジックのマジッ
ク性がより高められるのである。
【0017】次に2の5乗個のマークを5枚のカードで
当てる例について図4を参照して説明する。この例では
視認できる窓カードの枚数がゼロのところに「蛇」のマ
ークを、視認できる窓カードの枚数が1枚のところに、
十二支中の最初の5つである「鼠」「牛」「虎」「兎」
「龍」を、視認できる窓カードの枚数が2枚のところ
に、「魚」扁のつく「鯛」「鮎」「鮑」「鯉」「鮪」か
あるいは「鳥」である「鵜」「鴨」「鶯」「鳩」「鴉」
を、視認できる窓カードの枚数が5枚のところに「馬」
のマークを付している。なお窓カードの枚数が3枚また
は4枚のところには前記の属性以外のマークを付してあ
る(ただし鶏だけは例外的に鳥の属性でないとして扱
う)。
【0018】なお図4の位置は、実際のカード上図5の
ように配置されており、中心点を中心に180゜回転さ
せると対称となるように配置されている。このルールに
従って試作したものが図1に示されており、実際のカー
ドは厚紙に名刺用活字で印書したマークカードと、同一
の厚紙に開孔部をくり抜いた5枚の窓カードで構成され
ている。なお開孔部は、L字型の刃先を組合せたうえで
木型に埋めこんだもので厚紙を打ち抜いて作成したもの
であり、500セットを試作したところ1セットあたり
の価格は200円以下で作成できた。
【0019】このカードは次のようにして使用する。ま
ず1枚の窓カードでのみ視認できたときは、その視認さ
れたカードをマークカード上に重ねる。例えば窓カード
No.1でのみ視認できていれば窓カードNo.1のみを重ね
る。すると図4から明らかにマークF1,G1〜G4,
H1〜H6,I1〜I4,Jのマークが視認できる。こ
このなかで1枚に相当する属性Fを有するものはF1の
みであることから、図4のような表が頭のなかになくと
も演者はただちにF1であることを決定できる。同様に
カードNo.2のみで視認できればF2、No.3のみで視認で
きればF3であることが容易に決定できる。
【0020】次に2枚の窓カードのみで視認できた場合
には、視認できた窓カードをマークカードに重ね合わせ
る。例えばNo.1とNo.2の2枚のカードでのみ視認できれ
ば、No.1とNo.2を重ね合わせる。すると図4から明らか
に、G1,H1,H2,H3,I1,I2,I3の8種
のマークが視認できる。ここで2枚に対応する属性はG
であることから、演者は容易にG1であることを決定で
きる。
【0021】図4から明らかに、属性Gのマークのうち
No.1とNo.2に対してはG1のみが、No.1とNo.3に対して
はG2のみが、No.1とNo.4に対してはG3のみが視認で
きることから、Gグループのいずれのマークも同一手法
で決定できる。なお当然のことながら、窓カードの順序
には制約がなく、任意の順で用いることができる。
【0022】次に3枚のマークで視認できた場合を説明
する。例えばNo.1とNo.2とNo.3の窓カードで視認できる
と、マークカード上にそれらの窓カードを重ね合わせ
る。すると、H1,I1,I2,Jの4つのマークが現
われる。ここで3枚に対応する属性はHであることから
H1と決定できる。これは2枚以下の場合と全く同様で
ある。しかしこの方法をとると現実的には4つのマーク
中から1つのマークを決定することになり不思議性がや
や乏しい。
【0023】そこで次の方法がより好ましい。まず視認
できなかったカード、この場合No.4とNo.5をマークカー
ド上に重ね合わせる。すると、G10,H6,H9,H
10,I3,I4,I5,Jの8マークが現われる。客
はこの段階でこれ以外のマークすなわち24種のマーク
のなかから演者はマークを選ぼうとしていると誤認す
る。演者はここで2枚のカードの属性Gを有するマーク
を前記と同様に探す。この結果G10のマークを見出
す。そこでこの場合はそれと対称の位置、すなわちG1
0のマークのある16の位置と対称の位置16Rにある
マークを探す。この結果H1が見出される。
【0024】これは反転性を利用して不思議性を演出す
る方法であり、数学的プロセスは今までのところとかわ
ることがない。4枚のカードで視認される場合にも同様
に残る1枚のカードを重ね合わせ、1枚に対応する属性
(この場合F)のマークを探し、この対称位置にあるマ
ークを探せばそれが求めるマークとなる。
【0025】なお図1に示すマークカードを客がしげし
げ吟味しても、そのマークが属性によって区分されてい
ることに気付くおそれはほとんどなく、客が数学的能力
に優れているほどその不思議性が印象深いものとなる。
【0026】上記原理はnが3以上であれば実際に使用
可能であり、図6に示すように、窓カードを6枚とすれ
ば64個のマークから、7枚とすれば128個のマーク
のなかから客に選ばせることが可能となる。枚数が多く
なると、演者が視認できるカードと視認できないカード
の組合せをマークと対応づけて記憶しているとは到底考
えられず、その不思議性が一層顕著になる。
【0027】
【発明の効果】本発明によると、技術を用いないので誰
もがこのマジックを演じることができ、また論理性の高
度なマジックを演ずることができる。この結果客の知的
好奇心を強く刺激し、マジックを一段と興味深いものと
してくれる。このため本カードは多く用いられ、マジッ
ク用品の製造・販売等に携わるマジック業界の発展に貢
献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】試作品を示す図
【図2】3枚の窓カードによる実施例を示す図
【図3】位置関係を例示する図
【図4】5枚の窓カードによる実施例を示す図
【図5】位置関係を示す図
【図6】窓カードの枚数とマーク数の関係を示す図

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3以上の任意の整数をnとしたときに、 2のn乗個の位置のそれぞれにマークが付されたマーク
    カードと、 n枚の窓カードとからなり、 窓カードに、 (a) 各窓カードをマークカードと重ね合わせると2のn
    −1乗個のマークが視認でき、 (b) 各窓カードを反転してマークカードに重ね合わせる
    と前記(a) では視認できなかった残りの2のn−1乗個
    のマークが視認でき、 (c) 各マークに対して視認できる窓カードと視認できな
    い窓カードの組合せが1対1に対応する、 という3つの条件を満たした透視窓が形成されている洞
    察マジック用カードにおいて、 視認可能な窓カードの枚数毎に、マークカードに付され
    ているマークの属性を区分したことを特徴とする洞察マ
    ジック用カード。
JP4091844A 1992-03-17 1992-03-17 洞察マジック用カ―ド Expired - Lifetime JP2525307B2 (ja)

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