JP2527246B2 - 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム - Google Patents
二軸配向熱可塑性樹脂フィルムInfo
- Publication number
- JP2527246B2 JP2527246B2 JP521990A JP521990A JP2527246B2 JP 2527246 B2 JP2527246 B2 JP 2527246B2 JP 521990 A JP521990 A JP 521990A JP 521990 A JP521990 A JP 521990A JP 2527246 B2 JP2527246 B2 JP 2527246B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- thermoplastic resin
- particles
- scratch resistance
- thickness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は二軸配向熱可塑性樹脂フィルムに関するもの
である。
である。
[従来の技術] 二軸配向熱可塑性樹脂フィルムとしては少なくとも片
面の走行性が改良されたフィルムが知られている(例え
ば、特開昭59−111818号公報等)。
面の走行性が改良されたフィルムが知られている(例え
ば、特開昭59−111818号公報等)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の二軸配向熱可塑性樹脂フィ
ルムでは、例えば、磁気媒体用途における磁性層塗布、
カレンダー工程、あるいは、できたビデオテープ等をダ
ビングしてソフトテープ等を製造する工程等の工程速度
の増大に伴い、接触するロールやガイドでフィルム表面
に傷がつくという欠点があった。また、従来のもので
は、上記ダビング時の画質低下のために、ビデオテープ
にした時の画質、すなわち、S/N(シグナル/ノイズ
比)も不十分という欠点があった。
ルムでは、例えば、磁気媒体用途における磁性層塗布、
カレンダー工程、あるいは、できたビデオテープ等をダ
ビングしてソフトテープ等を製造する工程等の工程速度
の増大に伴い、接触するロールやガイドでフィルム表面
に傷がつくという欠点があった。また、従来のもので
は、上記ダビング時の画質低下のために、ビデオテープ
にした時の画質、すなわち、S/N(シグナル/ノイズ
比)も不十分という欠点があった。
本発明はかかる欠点を解決し、特に高速工程でフィル
ムに傷がつきにくく(以下、耐スクラッチ性に優れると
いう)、走行時の摩擦係数が小さく(以下、摩擦係数に
優れるという)、しかもダビング時の画質低下の少ない
(以下、耐ダビング性に優れるという)二軸配向熱可塑
性樹脂フィルムを提供することを目的とする。
ムに傷がつきにくく(以下、耐スクラッチ性に優れると
いう)、走行時の摩擦係数が小さく(以下、摩擦係数に
優れるという)、しかもダビング時の画質低下の少ない
(以下、耐ダビング性に優れるという)二軸配向熱可塑
性樹脂フィルムを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明はかかる課題を解決するために、以下の構造を
有する。すなわち、(1)熱可塑性樹脂Aと粒子を主成
分とするフィルムであって、該フィルムの長手方向ヤン
グ率EAが400kg/mm2以上、長手方向の破断強度と破断歪
の積σAが20kg/mm2以上であり、該粒子の平均粒径がフ
ィルムの厚さの0.2〜5倍、該粒子の含有量が0.1〜30重
量%であることを特徴とする厚さ0.01〜3μmの二軸配
向熱可塑性樹脂フィルム、または、(2)熱可塑性樹脂
Aと粒子を主成分とするフィルムであって、該熱可塑性
樹脂Aの凝集エネルギー密度(C.E.D)が130cal/mol以
上であり、該粒子の平均粒径がフィルムの厚さの0.2〜
5倍、該粒子の含有量が0.1〜30重量%であることを特
徴とする厚さ0.01〜3μmの二軸配向熱可塑性樹脂フィ
ルムとするものである。
有する。すなわち、(1)熱可塑性樹脂Aと粒子を主成
分とするフィルムであって、該フィルムの長手方向ヤン
グ率EAが400kg/mm2以上、長手方向の破断強度と破断歪
の積σAが20kg/mm2以上であり、該粒子の平均粒径がフ
ィルムの厚さの0.2〜5倍、該粒子の含有量が0.1〜30重
量%であることを特徴とする厚さ0.01〜3μmの二軸配
向熱可塑性樹脂フィルム、または、(2)熱可塑性樹脂
Aと粒子を主成分とするフィルムであって、該熱可塑性
樹脂Aの凝集エネルギー密度(C.E.D)が130cal/mol以
上であり、該粒子の平均粒径がフィルムの厚さの0.2〜
5倍、該粒子の含有量が0.1〜30重量%であることを特
徴とする厚さ0.01〜3μmの二軸配向熱可塑性樹脂フィ
ルムとするものである。
本発明を構成する熱可塑性樹脂A、熱可塑性樹脂Bと
しては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリフェニレ
ンスルフィド、ポリアミド、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルイミド、ポ
リサルフォン、各種エラストマーなど特に限定されるこ
とはない。しかしながら熱可塑性樹脂A、熱可塑性樹脂
Bは同じグループのポリマを用いた場合が層間の接着性
が良いので好ましく、特にポリエステル、中でもエチエ
ンテレフタレート、エチレン−2,6−ナフタレート、エ
チレンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−
4,4′−ジカルボキシレート単位から選ばれた少なくと
も一種の構造単位を主要成分とする場合に耐スクラッチ
性、耐ダビンク性が向上するので望ましい。また、本発
明を構成する熱可塑性樹脂Aは結晶性、あるいは溶融時
光学異方性である場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性
がより一層良好となるので極めて望ましい。ここでいう
結晶性とはいわゆる非晶質ではないことを示すものであ
り、定量的には結晶化パラメータにおける冷結晶化温度
Tccが検出され、かつ結晶化パラメータΔTcgが150℃以
下のものである。さらに、示差走査熱量計で測定される
融解熱(融解エンタルピー変化)が7.5cal/g以上の結晶
性を示す場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性、摩擦係
数が一層良好となるので極めて望ましい。
しては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリフェニレ
ンスルフィド、ポリアミド、ポリエーテルエーテルケト
ン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルイミド、ポ
リサルフォン、各種エラストマーなど特に限定されるこ
とはない。しかしながら熱可塑性樹脂A、熱可塑性樹脂
Bは同じグループのポリマを用いた場合が層間の接着性
が良いので好ましく、特にポリエステル、中でもエチエ
ンテレフタレート、エチレン−2,6−ナフタレート、エ
チレンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−
4,4′−ジカルボキシレート単位から選ばれた少なくと
も一種の構造単位を主要成分とする場合に耐スクラッチ
性、耐ダビンク性が向上するので望ましい。また、本発
明を構成する熱可塑性樹脂Aは結晶性、あるいは溶融時
光学異方性である場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性
がより一層良好となるので極めて望ましい。ここでいう
結晶性とはいわゆる非晶質ではないことを示すものであ
り、定量的には結晶化パラメータにおける冷結晶化温度
Tccが検出され、かつ結晶化パラメータΔTcgが150℃以
下のものである。さらに、示差走査熱量計で測定される
融解熱(融解エンタルピー変化)が7.5cal/g以上の結晶
性を示す場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性、摩擦係
数が一層良好となるので極めて望ましい。
本発明を構成する熱可塑性樹脂Aと粒子を主成分とす
るフィルムの長手方向ヤング率EAは400kg/mm2以上、好
ましくは500kg/mm2以上、さらに好ましくは600kg/mm2以
上、また、該フィルムの長手方向の破断強度と破断歪の
積σAが20kg/mm2以上、好ましくは22kg/mm2以上、さら
に好ましくは24kg/mm2以上であることが耐スクラッチ性
の点で必要である。
るフィルムの長手方向ヤング率EAは400kg/mm2以上、好
ましくは500kg/mm2以上、さらに好ましくは600kg/mm2以
上、また、該フィルムの長手方向の破断強度と破断歪の
積σAが20kg/mm2以上、好ましくは22kg/mm2以上、さら
に好ましくは24kg/mm2以上であることが耐スクラッチ性
の点で必要である。
フィルム表面にスクラッチが入る機構は、ガイドピン
の凹凸、埃・塵、フィルム表面からの脱落物の凝集体が
硬い引っかき子となりフィルム表面に侵入する機構と、
それに引き続く、引っかき子がフィルム表面をかき取る
機構から成る。
の凹凸、埃・塵、フィルム表面からの脱落物の凝集体が
硬い引っかき子となりフィルム表面に侵入する機構と、
それに引き続く、引っかき子がフィルム表面をかき取る
機構から成る。
前記フィルムのヤング率が400kg/mm2以上である場合
に引っかき子の侵入深さが小さくなるため、フィルムの
耐スクラッチ性が向上するものと考えられる。
に引っかき子の侵入深さが小さくなるため、フィルムの
耐スクラッチ性が向上するものと考えられる。
また、前記フィルムの破断強度と破断歪との積σAは
フィルムからの脱落物の量に相関する。これはσAがフ
ィルム表面からポリマを引きちぎるのに必要なエネルギ
ーに正の相関関係があるためであり、σAの値が大きい
ほど削れ物の量が少ない。そして、σAが20kg/mm2以上
の場合に削れ物の量が一層減少するため、フィルムの耐
スクラッチ性が向上するものと考えられる。
フィルムからの脱落物の量に相関する。これはσAがフ
ィルム表面からポリマを引きちぎるのに必要なエネルギ
ーに正の相関関係があるためであり、σAの値が大きい
ほど削れ物の量が少ない。そして、σAが20kg/mm2以上
の場合に削れ物の量が一層減少するため、フィルムの耐
スクラッチ性が向上するものと考えられる。
また、熱可塑性樹脂Aは凝集エネルギー密度が大きく
なるにつれて分子鎖間の引力が増大し、外力に対して強
くなる。本発明を構成する熱可塑性樹脂Aの凝集エネル
ギー密度が130cal/mol以上であることが耐スクラッチ性
の点で必要である。
なるにつれて分子鎖間の引力が増大し、外力に対して強
くなる。本発明を構成する熱可塑性樹脂Aの凝集エネル
ギー密度が130cal/mol以上であることが耐スクラッチ性
の点で必要である。
上記条件を満たすポリエステルとしては、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレー
ト、エチレンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エ
タン−4,4′−ジカルボキシレート等があるが、ヤング
率EAの点から、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、エ
チレンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−
4,4′−ジカルボキシレートが特に好ましい。
ンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレー
ト、エチレンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エ
タン−4,4′−ジカルボキシレート等があるが、ヤング
率EAの点から、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、エ
チレンα,β−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−
4,4′−ジカルボキシレートが特に好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂A中の粒子は、フィルム中での
粒径比(粒子の長径/短径)が1.0〜1.3の粒子、特に、
球形状の粒子の場合に耐スクラッチ性がより一層良好と
なるので望ましい。
粒径比(粒子の長径/短径)が1.0〜1.3の粒子、特に、
球形状の粒子の場合に耐スクラッチ性がより一層良好と
なるので望ましい。
また、本発明の熱可塑性樹脂A中の粒子はフィルム中
での単一粒子指数が0.7以上、好ましくは0.9以上である
場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好と
なるので特に望ましい。
での単一粒子指数が0.7以上、好ましくは0.9以上である
場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好と
なるので特に望ましい。
また、本発明の熱可塑性樹脂A中の粒子は、フィルム
中での相対標準偏差が0.6以下、好ましくは0.5以下の場
合に耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好とな
るので望ましい。
中での相対標準偏差が0.6以下、好ましくは0.5以下の場
合に耐スクラッチ性、耐ダビング性がより一層良好とな
るので望ましい。
本発明の熱可塑性樹脂A中の粒子の種類は特に限定さ
れないが、上記の好ましい粒子特性を満足するにはアル
ミナ珪酸塩、1次粒子が凝集した状態のシリカ、内部析
出粒子などは好ましくなく、コロイダルシリカに起因す
る実質的に球形のシリカ粒子、架橋高分子による粒子
(たとえば架橋ポリスチレン)などがあるが、特に10重
量%減少時温度(窒素中で熱重量分析装置島津TG−30M
を用いて測定。昇温速度20℃/分)が380℃以上になる
まで架橋度を高くした架橋高分子粒子の場合に耐スクラ
ッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるので特に望
ましい。なお、コロイダルシリカに起因する球形シリカ
の場合にはアルコキシド法で製造された、ナトリウム含
有量が少ない、実質的に球形のシリカの場合に耐スクラ
ッチ性がより一層良好となるので特に望ましい。しかし
ながら、その他の粒子、例えば炭酸カルシウム、二酸化
チタン、アルミナ等の粒子でもフィルム厚さと平均粒径
の適切なコントロールにより十分使いこなせるものであ
る。
れないが、上記の好ましい粒子特性を満足するにはアル
ミナ珪酸塩、1次粒子が凝集した状態のシリカ、内部析
出粒子などは好ましくなく、コロイダルシリカに起因す
る実質的に球形のシリカ粒子、架橋高分子による粒子
(たとえば架橋ポリスチレン)などがあるが、特に10重
量%減少時温度(窒素中で熱重量分析装置島津TG−30M
を用いて測定。昇温速度20℃/分)が380℃以上になる
まで架橋度を高くした架橋高分子粒子の場合に耐スクラ
ッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるので特に望
ましい。なお、コロイダルシリカに起因する球形シリカ
の場合にはアルコキシド法で製造された、ナトリウム含
有量が少ない、実質的に球形のシリカの場合に耐スクラ
ッチ性がより一層良好となるので特に望ましい。しかし
ながら、その他の粒子、例えば炭酸カルシウム、二酸化
チタン、アルミナ等の粒子でもフィルム厚さと平均粒径
の適切なコントロールにより十分使いこなせるものであ
る。
本発明の熱可塑性樹脂A中の粒子の結晶化促進係数は
特に限定されないが、−15〜15℃、好ましくは−5〜10
℃の場合に耐スクラッチ性がより一層良好となるので特
に好ましい。
特に限定されないが、−15〜15℃、好ましくは−5〜10
℃の場合に耐スクラッチ性がより一層良好となるので特
に好ましい。
熱可塑性樹脂Aに含有される粒子の大きさは、フィル
ム中での平均粒径がフィルム厚さの0.2〜5倍、好まし
くは0.5〜5倍、さらに好ましくは1.1〜3倍の範囲であ
ることが必要である。平均粒径/フィルム厚さ比が上記
の範囲より小さいと耐スクラッチ性、摩擦係数が不良と
なり、逆に大きくても耐スクラッチ性、耐ダビング性が
不良となるので好ましくない。
ム中での平均粒径がフィルム厚さの0.2〜5倍、好まし
くは0.5〜5倍、さらに好ましくは1.1〜3倍の範囲であ
ることが必要である。平均粒径/フィルム厚さ比が上記
の範囲より小さいと耐スクラッチ性、摩擦係数が不良と
なり、逆に大きくても耐スクラッチ性、耐ダビング性が
不良となるので好ましくない。
また熱可塑性樹脂A中の粒子のフィルム中での平均粒
径(直径)が0.02〜0.5μm、好ましくは0.03〜0.45μ
mの範囲である場合に、耐スクラッチ性、耐ダビング
性、摩擦係数がより一層良好となるので望ましい。
径(直径)が0.02〜0.5μm、好ましくは0.03〜0.45μ
mの範囲である場合に、耐スクラッチ性、耐ダビング
性、摩擦係数がより一層良好となるので望ましい。
本発明の熱可塑性樹脂A中の粒子の含有量は0.1〜30
重量%、好ましくは1〜20重量%、さらに好ましくは2
〜15重量%であることが必要である。粒子の含有量が上
記の範囲より少なくても、逆に大きくても耐スクラッチ
性が不良となるので好ましくない。
重量%、好ましくは1〜20重量%、さらに好ましくは2
〜15重量%であることが必要である。粒子の含有量が上
記の範囲より少なくても、逆に大きくても耐スクラッチ
性が不良となるので好ましくない。
本発明フィルムは上記熱可塑性樹脂Aと粒子から成る
組成物を主要成分とするが、本発明の目的を阻害しない
範囲内で、他種ポリマをブレンドしても良いし、また酸
化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤
等が通常添加される程度添加されていても良い。
組成物を主要成分とするが、本発明の目的を阻害しない
範囲内で、他種ポリマをブレンドしても良いし、また酸
化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤
等が通常添加される程度添加されていても良い。
本発明フィルムは上記組成物を二軸配向せしめたフィ
ルムである。一軸あるいは無配向フィルムでは耐スクラ
ッチ性が不良になるため好ましくない。この配向の程度
は特に限定されないが、高分子の分子配向の程度の目安
であるヤング率が、長手方向については上述の通り400k
g/mm2以上であり、さらに、幅方向にも350kg/mm2以上で
ある場合に耐スクラッチ性が一層良好となるので極めて
好ましい。分子配向の程度の目安であるヤング率の上限
は特に限定されないが、通常、5000kg/mm2程度が製造上
の限界である。
ルムである。一軸あるいは無配向フィルムでは耐スクラ
ッチ性が不良になるため好ましくない。この配向の程度
は特に限定されないが、高分子の分子配向の程度の目安
であるヤング率が、長手方向については上述の通り400k
g/mm2以上であり、さらに、幅方向にも350kg/mm2以上で
ある場合に耐スクラッチ性が一層良好となるので極めて
好ましい。分子配向の程度の目安であるヤング率の上限
は特に限定されないが、通常、5000kg/mm2程度が製造上
の限界である。
また、本発明フィルムは、ヤング率が上記範囲であっ
ても、フィルムの厚さ方向の一部分、例えば、表層付近
のポリマの分子配向が無配向、あるいは、一軸配向にな
っていない、すなわち、厚さ方向の全部分の分子配向が
二軸配向である場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性、
摩擦係数がより一層良好となるので特に好ましい。
ても、フィルムの厚さ方向の一部分、例えば、表層付近
のポリマの分子配向が無配向、あるいは、一軸配向にな
っていない、すなわち、厚さ方向の全部分の分子配向が
二軸配向である場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性、
摩擦係数がより一層良好となるので特に好ましい。
特にアッベ屈折率計、レーザーを用いた屈折率計、全
反射レーザーラマン法などによって測定される分子配向
が、表面、裏面とも二軸配向である場合に耐スクラッチ
性、耐ダビング性、摩擦係数がより一層良好となるので
特に望ましい。
反射レーザーラマン法などによって測定される分子配向
が、表面、裏面とも二軸配向である場合に耐スクラッチ
性、耐ダビング性、摩擦係数がより一層良好となるので
特に望ましい。
さらに、熱可塑性樹脂Aが結晶性ポリエステルであ
り、これを主成分とする本発明フィルムの表面の全反射
ラマン結晶化指数が20cm-1以下、好ましくは18cm-1以
下、さらに17cm-1の場合に耐スクラッチ性、耐ダビング
性、摩擦係数が一層良好になるので極めて望ましい。
り、これを主成分とする本発明フィルムの表面の全反射
ラマン結晶化指数が20cm-1以下、好ましくは18cm-1以
下、さらに17cm-1の場合に耐スクラッチ性、耐ダビング
性、摩擦係数が一層良好になるので極めて望ましい。
本発明の熱可塑性樹脂Aを主成分とするフィルムの2
次イオンマススペクトルによって測定される粒子表層濃
度は特に限定されないが、1/10以下、特に1/50以下であ
る場合に摩擦係数、耐スクラッチ性がより一層良好とな
るので特に好ましい。
次イオンマススペクトルによって測定される粒子表層濃
度は特に限定されないが、1/10以下、特に1/50以下であ
る場合に摩擦係数、耐スクラッチ性がより一層良好とな
るので特に好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂Aを主成分とするフィルムの厚
さは0.01〜3μm、好ましくは0.02〜1μm、さらに好
ましくは0.03〜0.5μmであることが必要である。フィ
ルムの厚さが上記の範囲より小さいと耐ダビング性、摩
擦係数が不良となり、逆に大きいと耐スクラッチ性が不
良となるので好ましくない。
さは0.01〜3μm、好ましくは0.02〜1μm、さらに好
ましくは0.03〜0.5μmであることが必要である。フィ
ルムの厚さが上記の範囲より小さいと耐ダビング性、摩
擦係数が不良となり、逆に大きいと耐スクラッチ性が不
良となるので好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂Aを主成分とするフィルムの表
面の平均突起高さは5〜500nm、好ましくは10〜300nm、
さらに好ましくは15〜200nmの範囲である場合に、耐ス
クラッチ性、耐ダビング性、摩擦特性がより一層良好と
なるので特に好ましい。
面の平均突起高さは5〜500nm、好ましくは10〜300nm、
さらに好ましくは15〜200nmの範囲である場合に、耐ス
クラッチ性、耐ダビング性、摩擦特性がより一層良好と
なるので特に好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂Aを主成分とするフィルムの平
均突起間隔は6μm以下、好ましくは4μm以下である
場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性、摩擦係数がより
一層良好となるので特に好ましい。
均突起間隔は6μm以下、好ましくは4μm以下である
場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性、摩擦係数がより
一層良好となるので特に好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂Aを主成分とするフィルム表面
の中心線深さRpは特に限定されないが、Rpが200nm以
下、特に180nm以下の場合に耐ダビング性がより一層良
好となるのでとくに望ましい。また、上記Rpと最大高さ
Rtの比、Rt/Rpが1.5〜2.5、特に、1.7〜2.3の場合に耐
スクラッチ性、耐ダビング性、摩擦係数が良好になるの
で特に好ましい。
の中心線深さRpは特に限定されないが、Rpが200nm以
下、特に180nm以下の場合に耐ダビング性がより一層良
好となるのでとくに望ましい。また、上記Rpと最大高さ
Rtの比、Rt/Rpが1.5〜2.5、特に、1.7〜2.3の場合に耐
スクラッチ性、耐ダビング性、摩擦係数が良好になるの
で特に好ましい。
本発明の熱可塑性樹脂Aを主成分とするフィルム表面
の中心線平均粗さRaと最大高さRtの比、Rt/Raが10.0以
下の場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性、摩擦係数が
より一層良好となるので特に望ましい。
の中心線平均粗さRaと最大高さRtの比、Rt/Raが10.0以
下の場合に耐スクラッチ性、耐ダビング性、摩擦係数が
より一層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは上述したように、構成する熱可塑性
樹脂が結晶性あるいは溶融時光学異方性であることがき
わめて望ましいが、溶融等方性フィルムの場合、結晶化
パラメータΔTcgが25〜65℃である場合に耐スクラッチ
性、摩擦係数がより一層良好となるので特に望ましい。
樹脂が結晶性あるいは溶融時光学異方性であることがき
わめて望ましいが、溶融等方性フィルムの場合、結晶化
パラメータΔTcgが25〜65℃である場合に耐スクラッチ
性、摩擦係数がより一層良好となるので特に望ましい。
なお熱可塑性樹脂Aがポリエステルの場合には熱可塑
性樹脂A面の厚さ方向屈折率が1.5以下の場合に、耐ス
クラッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるので特
に望ましい。
性樹脂A面の厚さ方向屈折率が1.5以下の場合に、耐ス
クラッチ性、耐ダビング性がより一層良好となるので特
に望ましい。
本発明を構成する熱可塑性樹脂Aがポリエステルの場
合にはフィルムの固有粘度が0.6以上、特に0.7以上の場
合に耐スクラッチ性がより一層良好となるので特に望ま
しい。
合にはフィルムの固有粘度が0.6以上、特に0.7以上の場
合に耐スクラッチ性がより一層良好となるので特に望ま
しい。
本発明フィルムを構成する熱可塑性樹脂Aがポリエス
テルの場合はフィルム中の低分子成分含有量が0.8重量
%以下、特に0.5重量%以下の場合に耐スクラッチ性が
より一層良好となるので特に望ましい。
テルの場合はフィルム中の低分子成分含有量が0.8重量
%以下、特に0.5重量%以下の場合に耐スクラッチ性が
より一層良好となるので特に望ましい。
本発明フィルムは、もちろん単体(単層フィルム)で
も用いられるが、熱可塑性樹脂Bを主成分とするフィル
ムの少なくとも片面に上記熱可塑性樹脂Aを主成分とす
るフィルムを積層した後二軸配向したフィルムの形で用
いると、機械特性が良好となるのみならず、耐スクラッ
チ性、耐ダビング性、摩擦係数もより一層良好となるの
できわめて好ましい。ここで熱可塑性樹脂AとBは同じ
ものでも、異なるものでもよい。
も用いられるが、熱可塑性樹脂Bを主成分とするフィル
ムの少なくとも片面に上記熱可塑性樹脂Aを主成分とす
るフィルムを積層した後二軸配向したフィルムの形で用
いると、機械特性が良好となるのみならず、耐スクラッ
チ性、耐ダビング性、摩擦係数もより一層良好となるの
できわめて好ましい。ここで熱可塑性樹脂AとBは同じ
ものでも、異なるものでもよい。
上記は積層構成がA/B、A/B/Aの場合であるが、もちろ
ん、Aと異なる表面状態を有するC層をAと反対面に設
けたA/B/Cでも、あるいはそれ以上の多層構造でも良
い。(ここで、A、B、Cそれぞれの熱可塑性樹脂の種
類は同種でも異種でもよい。ただし、少なくとも片面は
A層であることが必要である。
ん、Aと異なる表面状態を有するC層をAと反対面に設
けたA/B/Cでも、あるいはそれ以上の多層構造でも良
い。(ここで、A、B、Cそれぞれの熱可塑性樹脂の種
類は同種でも異種でもよい。ただし、少なくとも片面は
A層であることが必要である。
また、このような積層フィルムとしたときの、積層フ
ィルムのヤング率は、長手方向、幅方向ともに350kg/mm
2以上であることが耐スクラッチ性の点で好ましい。
ィルムのヤング率は、長手方向、幅方向ともに350kg/mm
2以上であることが耐スクラッチ性の点で好ましい。
熱可塑性樹脂Bとしては結晶性ポリマが望ましく、特
に、結晶化パラメータΔTcgが20〜100℃の範囲の場合
に、耐スクラッチ性がより一層良好となるので望まし
い。具体例として、ポリエステル、ポリアミド、ポリフ
ェニレンスルフィド、ポリオレフィンが挙げられるが、
ホリエステルの場合に耐スクラッチ性が一層良好となる
ので特に望ましい。また、ポリエステルとしては、エチ
レンテレフタレート、エチレンα,β−ビス(2−クロ
ルフェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボキシレート、
エチレン−2,6−ナフタレート単位から選ばれた少なく
とも一種の構造単位を主要構成成分とする場合に耐スク
ラッチ性が特に良好となるので望ましい。ただし、本発
明を阻害しない範囲、望ましい結晶性を損なわない範囲
で、好ましくは5モル%以内で他成分が共重合されてい
ても良い。
に、結晶化パラメータΔTcgが20〜100℃の範囲の場合
に、耐スクラッチ性がより一層良好となるので望まし
い。具体例として、ポリエステル、ポリアミド、ポリフ
ェニレンスルフィド、ポリオレフィンが挙げられるが、
ホリエステルの場合に耐スクラッチ性が一層良好となる
ので特に望ましい。また、ポリエステルとしては、エチ
レンテレフタレート、エチレンα,β−ビス(2−クロ
ルフェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボキシレート、
エチレン−2,6−ナフタレート単位から選ばれた少なく
とも一種の構造単位を主要構成成分とする場合に耐スク
ラッチ性が特に良好となるので望ましい。ただし、本発
明を阻害しない範囲、望ましい結晶性を損なわない範囲
で、好ましくは5モル%以内で他成分が共重合されてい
ても良い。
本発明の熱可塑性樹脂Bにも、本発明の目的を阻害し
ない範囲で、他種ポリマをブレンドしても良いし、また
酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤などの有機
添加剤が通常添加される程度添加されていても良い。
ない範囲で、他種ポリマをブレンドしても良いし、また
酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤などの有機
添加剤が通常添加される程度添加されていても良い。
熱可塑性樹脂Bを主成分とするフィルム中には粒子を
含有している必要は特にないが、平均粒径が0.01〜2μ
m、特に0.02〜0.45μmの粒子が0.001〜0.5重量%、特
に0.005〜0.2重量%、さらには0.005〜0.15重量%含有
されていると、耐スクラッチ性、摩擦係数がより一層良
好となるのみならず、フィルムの巻姿が良好となるので
きわめて好ましい。含有する粒子の種類は熱可塑性樹脂
Aに望ましく用いられるものを使用することが望まし
い。熱可塑性樹脂AとBに含有する粒子の種類、大きさ
は同じでも異なっていてもよい。
含有している必要は特にないが、平均粒径が0.01〜2μ
m、特に0.02〜0.45μmの粒子が0.001〜0.5重量%、特
に0.005〜0.2重量%、さらには0.005〜0.15重量%含有
されていると、耐スクラッチ性、摩擦係数がより一層良
好となるのみならず、フィルムの巻姿が良好となるので
きわめて好ましい。含有する粒子の種類は熱可塑性樹脂
Aに望ましく用いられるものを使用することが望まし
い。熱可塑性樹脂AとBに含有する粒子の種類、大きさ
は同じでも異なっていてもよい。
上記熱可塑性樹脂Aと熱可塑性樹脂Bの結晶化パラメ
ータΔTcgの差(A−B)は特に限定されないが、−30
〜+20℃の場合に、耐スクラッチ性がより一層良好とな
るので特に望ましい。
ータΔTcgの差(A−B)は特に限定されないが、−30
〜+20℃の場合に、耐スクラッチ性がより一層良好とな
るので特に望ましい。
次に本発明フィルムの製造方法について説明する。
まず、熱可塑性樹脂Aに粒子を含有せしめる方法とし
ては、熱可塑性樹脂がポリエステルの場合には、ジオー
ル成分であるエチレングリコールのスラリーの形で分散
せしめ、このエチレングリコールを所定のジカルボン酸
成分と重合せしめるのが延伸破れなく、本発明範囲の厚
さと平均粒径の関係、含有量、望ましい範囲の配向状態
のフィルムを得るのに有効である。また、粒子を含有す
るポリエステルの溶融粘度、共重合成分などを調節し
て、その結晶化パラメータΔTcgを40〜65℃の範囲にし
ておく方法、粒子の入ったジオールスラリーを140〜200
℃、特に180〜200℃で30分〜5時間、特に1〜3時間熱
処理する方法が延伸破れなく、望ましい範囲の配向状
態、表面粗さ、平均突起高さを得るのに有効である。
ては、熱可塑性樹脂がポリエステルの場合には、ジオー
ル成分であるエチレングリコールのスラリーの形で分散
せしめ、このエチレングリコールを所定のジカルボン酸
成分と重合せしめるのが延伸破れなく、本発明範囲の厚
さと平均粒径の関係、含有量、望ましい範囲の配向状態
のフィルムを得るのに有効である。また、粒子を含有す
るポリエステルの溶融粘度、共重合成分などを調節し
て、その結晶化パラメータΔTcgを40〜65℃の範囲にし
ておく方法、粒子の入ったジオールスラリーを140〜200
℃、特に180〜200℃で30分〜5時間、特に1〜3時間熱
処理する方法が延伸破れなく、望ましい範囲の配向状
態、表面粗さ、平均突起高さを得るのに有効である。
また、熱可塑性樹脂B(ポリエステルを含めて)に粒
子を含有せしめる方法として、粒子をエチレングリコー
ル中で140〜200℃、特に180〜200℃の温度で30分〜5時
間、特に1〜3時間熱処理した後、溶媒を水に置換した
スラリーの形で熱可塑性樹脂Bと混合し、ベント方式の
2軸押出機を用いて混練する方法も有効である。
子を含有せしめる方法として、粒子をエチレングリコー
ル中で140〜200℃、特に180〜200℃の温度で30分〜5時
間、特に1〜3時間熱処理した後、溶媒を水に置換した
スラリーの形で熱可塑性樹脂Bと混合し、ベント方式の
2軸押出機を用いて混練する方法も有効である。
かくして得られた、粒子を含有するペレットを必要に
応じて乾燥した後、公知の溶融押出機に供給し、熱可塑
性樹脂の融点以上、分解点以下の温度でスリット状のダ
イからシート状に押出し、キャスティングドラム上で冷
却固化せしめて未延伸フィルムを作る。この場合、未延
伸フィルムに押出し成形する時の、口金スリット間隙/
未延伸フィルム厚さの比を5〜30、好ましくは8〜20の
範囲にすることは、延伸破れなく本発明範囲の厚さと平
均粒径の関係、含有量の範囲、望ましい範囲の配向状
態、表層粒子濃度比、全反射ラマン結晶化指数のフィル
ムを得るのに有効である。
応じて乾燥した後、公知の溶融押出機に供給し、熱可塑
性樹脂の融点以上、分解点以下の温度でスリット状のダ
イからシート状に押出し、キャスティングドラム上で冷
却固化せしめて未延伸フィルムを作る。この場合、未延
伸フィルムに押出し成形する時の、口金スリット間隙/
未延伸フィルム厚さの比を5〜30、好ましくは8〜20の
範囲にすることは、延伸破れなく本発明範囲の厚さと平
均粒径の関係、含有量の範囲、望ましい範囲の配向状
態、表層粒子濃度比、全反射ラマン結晶化指数のフィル
ムを得るのに有効である。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二軸配向せし
める。延伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時二
軸延伸法を用いることができる。ただし、最初に長手方
向、次に幅方向の延伸を行う逐次二軸延伸法を用い、長
手方向の延伸を3段階以上に分けて、総延伸倍率を3.5
〜6.5倍で行う方法は延伸破れなく、本発明範囲の厚さ
と平均粒径の関係、含有量、望ましい範囲の配向状態、
表層粒子濃度比のフィルムを得るのに有効である。ただ
し、熱可塑性樹脂が溶融時光学異方性である場合は長手
方向延伸倍率は1〜1.1倍が適切である。長手方向延伸
温度は熱可塑性樹脂の種類によって異なり一概にいえな
いが、通常、その1段目を50〜130℃、2段目はそれ以
上の温度にすることが本発明範囲の厚さと平均粒径のの
関係、含有量、望ましい配向状態、平均突起高さ、表層
粒子濃度比のフィルムを得るのに有効である。長手方向
延伸速度は5000〜50000%/分の範囲が適当である。幅
方向の延伸方法としてはステンタを用いる方法が一般的
である。延伸倍率は3.0〜5.0倍の範囲が適当である。次
にこの延伸フィルムを熱処理する。この場合の熱処理温
度は170〜220℃、特に170〜200℃、時間は0.5〜60秒の
範囲が好適である。
める。延伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時二
軸延伸法を用いることができる。ただし、最初に長手方
向、次に幅方向の延伸を行う逐次二軸延伸法を用い、長
手方向の延伸を3段階以上に分けて、総延伸倍率を3.5
〜6.5倍で行う方法は延伸破れなく、本発明範囲の厚さ
と平均粒径の関係、含有量、望ましい範囲の配向状態、
表層粒子濃度比のフィルムを得るのに有効である。ただ
し、熱可塑性樹脂が溶融時光学異方性である場合は長手
方向延伸倍率は1〜1.1倍が適切である。長手方向延伸
温度は熱可塑性樹脂の種類によって異なり一概にいえな
いが、通常、その1段目を50〜130℃、2段目はそれ以
上の温度にすることが本発明範囲の厚さと平均粒径のの
関係、含有量、望ましい配向状態、平均突起高さ、表層
粒子濃度比のフィルムを得るのに有効である。長手方向
延伸速度は5000〜50000%/分の範囲が適当である。幅
方向の延伸方法としてはステンタを用いる方法が一般的
である。延伸倍率は3.0〜5.0倍の範囲が適当である。次
にこの延伸フィルムを熱処理する。この場合の熱処理温
度は170〜220℃、特に170〜200℃、時間は0.5〜60秒の
範囲が好適である。
次に、熱可塑性樹脂Bを主成分とするフィルムの少な
くとも片面に熱可塑性樹脂Aを主成分とするフィルムを
積層する方法としては、次の方法が考えられる。
くとも片面に熱可塑性樹脂Aを主成分とするフィルムを
積層する方法としては、次の方法が考えられる。
所定の熱可塑性樹脂A組成物と熱可塑性樹脂B樹脂
(A、Bは同種、異種どちらでもよい)を公知の溶融積
層用押出機に供給し、スリット状のダイからシート状に
押出し、キャスティングロール上で冷却固化せしめて未
延伸フィルムをつくる。すなわち、2または3台の押出
し機、2または3層のマニホールドまたは合流ブロック
を用いて、熱可塑性樹脂A、Bを積層し、口金から2ま
たは3層の積層シートを押出し、キャスティングロール
で冷却して未延伸フィルムを作る。この場合、熱可塑性
樹脂Aのポリマ流路に、スタティックミキサー、ギヤポ
ンプを設置する方法が延伸破れなく、本発明範囲の厚さ
と平均粒径の関係、含有量、望ましい配向状態、平均突
起高さ、Rt/Rp比、Rt/Ra比、表層粒子濃度比のフィルム
を得るのに有効である。
(A、Bは同種、異種どちらでもよい)を公知の溶融積
層用押出機に供給し、スリット状のダイからシート状に
押出し、キャスティングロール上で冷却固化せしめて未
延伸フィルムをつくる。すなわち、2または3台の押出
し機、2または3層のマニホールドまたは合流ブロック
を用いて、熱可塑性樹脂A、Bを積層し、口金から2ま
たは3層の積層シートを押出し、キャスティングロール
で冷却して未延伸フィルムを作る。この場合、熱可塑性
樹脂Aのポリマ流路に、スタティックミキサー、ギヤポ
ンプを設置する方法が延伸破れなく、本発明範囲の厚さ
と平均粒径の関係、含有量、望ましい配向状態、平均突
起高さ、Rt/Rp比、Rt/Ra比、表層粒子濃度比のフィルム
を得るのに有効である。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二軸配向せし
める方法のポイントは、基本的に上述した単層フィルム
と同様である。ただし、積層フィルムの場合の延伸温度
の設定は熱可塑性樹脂Bを基準として設定する必要があ
る。さらに2層積層フィルムの熱処理工程は、熱可塑性
樹脂A層に吹きつける熱風温度を熱可塑性樹脂B層より
も3〜20℃低くすることが、本発明範囲の厚さと平均粒
径の関係、含有量、望ましい配向状態、平均突起高さRt
/Rp比、Rt/Ra比、表層粒子濃度比、全反射ラマン結晶化
指数のフィルムを得るのに有利である。
める方法のポイントは、基本的に上述した単層フィルム
と同様である。ただし、積層フィルムの場合の延伸温度
の設定は熱可塑性樹脂Bを基準として設定する必要があ
る。さらに2層積層フィルムの熱処理工程は、熱可塑性
樹脂A層に吹きつける熱風温度を熱可塑性樹脂B層より
も3〜20℃低くすることが、本発明範囲の厚さと平均粒
径の関係、含有量、望ましい配向状態、平均突起高さRt
/Rp比、Rt/Ra比、表層粒子濃度比、全反射ラマン結晶化
指数のフィルムを得るのに有利である。
[作用] 本発明は、含有する粒子の大きさとフィルムの厚さの
関係、含有量、フィルムの厚さを特定範囲として熱可塑
性樹脂フィルムあるいはその積層フィルとしたので、従
来の溶融製膜/二軸延伸プロセスでは得られない表面形
態とすることができたため、発明の効果が得られたもの
と推定される。さらに、フィルムのヤング率、破断強度
と破断歪の積、およびそれを構成する樹脂の凝集エネル
ギー密度を規定することにより、耐スクラッチ性、耐削
れ性、耐ダビング性、摩擦係数優れた本発明フィルムを
提供することができた。
関係、含有量、フィルムの厚さを特定範囲として熱可塑
性樹脂フィルムあるいはその積層フィルとしたので、従
来の溶融製膜/二軸延伸プロセスでは得られない表面形
態とすることができたため、発明の効果が得られたもの
と推定される。さらに、フィルムのヤング率、破断強度
と破断歪の積、およびそれを構成する樹脂の凝集エネル
ギー密度を規定することにより、耐スクラッチ性、耐削
れ性、耐ダビング性、摩擦係数優れた本発明フィルムを
提供することができた。
[物性の測定方法ならびに効果の評価方法] 本発明の特性値の測定方法ならびに効果の評価方法は
つぎの通りである。
つぎの通りである。
(1)粒子の平均粒径 フィルムから熱可塑性樹脂をプラズマ低温灰化処理法
(例えばヤマト科学製PR−503型)で除去し粒子を露出
させる。処理条件は熱可塑性樹脂は灰化されるが粒子は
ダメージを受けない条件を選択する。これをSEM(走査
型電子顕微鏡)で観察し、粒子の画像(粒子によってで
きる光の濃淡)をイメージアナライザイー(例えばケン
ブリッジインストルメント製QTM900)に結び付け、観察
場所を変えて粒子数5000個以上で次の数値処理を行い、
それによって求めた数平均径Dを平均粒子径とする。
(例えばヤマト科学製PR−503型)で除去し粒子を露出
させる。処理条件は熱可塑性樹脂は灰化されるが粒子は
ダメージを受けない条件を選択する。これをSEM(走査
型電子顕微鏡)で観察し、粒子の画像(粒子によってで
きる光の濃淡)をイメージアナライザイー(例えばケン
ブリッジインストルメント製QTM900)に結び付け、観察
場所を変えて粒子数5000個以上で次の数値処理を行い、
それによって求めた数平均径Dを平均粒子径とする。
D=ΣDi/N ここで、Diは粒子の円相当径、Nは個数である。
(2)粒子の含有量 熱可塑性樹脂は溶解し粒子は溶解させない溶媒を選択
し、粒子を熱可塑性樹脂から遠心分離し、粒子のフィル
ム全重量に対する比率(重量%)をもって粒子含有量と
する。場合によっては、赤外分光法、紫外分光法、濁度
等の光学的測定方法の併用も有効である。
し、粒子を熱可塑性樹脂から遠心分離し、粒子のフィル
ム全重量に対する比率(重量%)をもって粒子含有量と
する。場合によっては、赤外分光法、紫外分光法、濁度
等の光学的測定方法の併用も有効である。
(3)結晶化パラメータΔTcg、融解熱 パーキンエルマー社製のDSC(示差走査熱量計)II型
を用いて測定した。DSCの測定条件は次の通りである。
すなわち、試料10mgをDSC装置にセットし、300℃で5分
間溶融した後、液体窒素中に急冷する。この冷却試料を
10℃/分で昇温し、ガラス転移点Tgを検知する。さらに
昇温を続け、ガラス状態からの結晶化発熱ピーク温度を
もって冷却晶化温度Tccとした。さらに昇温を続け、融
解ピークからの融解熱を求めた。ここでTccとTgとの差
(Tcc−Tg)をもって結晶化パラメータΔTcgと定義し
た。
を用いて測定した。DSCの測定条件は次の通りである。
すなわち、試料10mgをDSC装置にセットし、300℃で5分
間溶融した後、液体窒素中に急冷する。この冷却試料を
10℃/分で昇温し、ガラス転移点Tgを検知する。さらに
昇温を続け、ガラス状態からの結晶化発熱ピーク温度を
もって冷却晶化温度Tccとした。さらに昇温を続け、融
解ピークからの融解熱を求めた。ここでTccとTgとの差
(Tcc−Tg)をもって結晶化パラメータΔTcgと定義し
た。
(4)表面の分子配向 ナトリウムD線(589nm)を光源として、アッベ屈折
率計を用いて測定した。マウント液にはヨウ化メチレン
を用い、25℃、65%RHにて測定した。ポリマの二軸配向
性は長手方向、幅方向、厚さ方向の屈折率をN1、N2、N3
とした時、(N1−N2)の絶対値が0.07以下、かつ、N3/
[(N1+N2)/2)]が0.95以下であつことをひとつの基
準とできる。また、レーザー型屈折率計を用いて屈折率
を測定してもよい。さらに、この方法では測定が難しい
場合には全反射レーザーラマン法を用いることもでき
る。全反射レーザーラマンの測定は、Jobin−Yvon社製R
amanor U−1000ラマンシステムにより、全反射ラマンス
ペクトルを測定し、冷えばポリエチレンテレフタレート
の場合では、1615cm-1(ベンゼン環の骨格振動)と1730
cm-1(カルボニルの伸縮振動)のバンド強度比の偏光測
定比(YY/XX比など。ここでYY:レーザーの偏光方向をY
にしてYに対して平行なラマン光検出、XX:レーザーの
偏光方向をXにしてXに対して平行なラマン光検出)が
分子配向と対応することを利用できる。ポリマの二軸配
向性はラマン測定から得られたパラメーターを長手方
向、幅方向の屈折率に換算して、絶対値、差などから判
定できる。この場合の測定条件は次の通りである。
率計を用いて測定した。マウント液にはヨウ化メチレン
を用い、25℃、65%RHにて測定した。ポリマの二軸配向
性は長手方向、幅方向、厚さ方向の屈折率をN1、N2、N3
とした時、(N1−N2)の絶対値が0.07以下、かつ、N3/
[(N1+N2)/2)]が0.95以下であつことをひとつの基
準とできる。また、レーザー型屈折率計を用いて屈折率
を測定してもよい。さらに、この方法では測定が難しい
場合には全反射レーザーラマン法を用いることもでき
る。全反射レーザーラマンの測定は、Jobin−Yvon社製R
amanor U−1000ラマンシステムにより、全反射ラマンス
ペクトルを測定し、冷えばポリエチレンテレフタレート
の場合では、1615cm-1(ベンゼン環の骨格振動)と1730
cm-1(カルボニルの伸縮振動)のバンド強度比の偏光測
定比(YY/XX比など。ここでYY:レーザーの偏光方向をY
にしてYに対して平行なラマン光検出、XX:レーザーの
偏光方向をXにしてXに対して平行なラマン光検出)が
分子配向と対応することを利用できる。ポリマの二軸配
向性はラマン測定から得られたパラメーターを長手方
向、幅方向の屈折率に換算して、絶対値、差などから判
定できる。この場合の測定条件は次の通りである。
光源 アルゴンイオンレーザー(5145Å) 試料のセッティング フィルム表面を全反射プリズムに圧着させ、レーザー
のプリズムへの入射角(フィルム厚さ方向との角度)は
60゜とした。
のプリズムへの入射角(フィルム厚さ方向との角度)は
60゜とした。
検出器 PM:RCA31034/Photon Counting System(Hamamatsu C123
0)(supply 1600V) 測定条件 SLIT 1000μm LASER 100mW GATE TIME 1.0sec. SCAN SPEED 12cm-1/min. SAMPLING INTERVAL 0.2cm-1 REPEAT TIME 6 (5)全反射ラマン結晶化指数 Jobin−Yvon社製Ramanor U−1000ラマンシステムによ
り、全反射ラマンスペクトルを測定し、カルボニル基の
伸縮振動である1730cm-1の半価幅をもって表面の全反射
ラマン結晶化指数とした。測定条件は次の通りである。
測定深さは、表面から500〜1000Å程度である。
0)(supply 1600V) 測定条件 SLIT 1000μm LASER 100mW GATE TIME 1.0sec. SCAN SPEED 12cm-1/min. SAMPLING INTERVAL 0.2cm-1 REPEAT TIME 6 (5)全反射ラマン結晶化指数 Jobin−Yvon社製Ramanor U−1000ラマンシステムによ
り、全反射ラマンスペクトルを測定し、カルボニル基の
伸縮振動である1730cm-1の半価幅をもって表面の全反射
ラマン結晶化指数とした。測定条件は次の通りである。
測定深さは、表面から500〜1000Å程度である。
光源 アルゴンイオンレーザー(5145Å) 試料のセッティング レーザー偏光方向(S偏光)とフィルム長手方向が平
行となるようにフィルム表面を全反射プリズムに圧着さ
せ、レーザーのプリズムへの入射角(フィルム厚さ方向
との角度)は60゜とした。
行となるようにフィルム表面を全反射プリズムに圧着さ
せ、レーザーのプリズムへの入射角(フィルム厚さ方向
との角度)は60゜とした。
検出器 PM:RCA31034/Photon Counting System(Hamamatsu C123
0)(supply 1600V) 測定条件 SLIT 1000μm LASER 100mW GATE TIME 1.0sec. SCAN SPEED 12cm-1/min. SAMPLING INTERVAL 0.2cm-1 REPEAT TIME 6 (6)表面突起の平均高さ 2検出器方式の走査型電子顕微鏡[ESM−3200、エリ
オニクス(株)製]と断面測定装置[PMS−1、エリオ
ニクス(株)製]においてフィルム表面の平坦面の高さ
を0として走査した時の突起の高さ測定値を画像処理装
置[IBAS2000、カールツァィス(株)製]に送り、画像
処理装置上にフィルム表面突起画像を再構築する。次
に、この表面突起画像で突起部分を2値化して得られた
個々の突起面積から円相当径を求めてこれをその突起の
平均径とする。また、この2値化された個々の突起部分
の中で最も高い値をその突起の高さとし、これを個々の
突起について求める。この測定を場所を変えて500回繰
返し、突起個数を求め、測定された全突起についてその
高さの平均値を平均高さとした。また個々の突起の高さ
データをもとに、高さ分布の標準偏差を求めた。また走
査型電子顕微鏡の倍率は、1000〜8000倍の間の値を選択
する。なお、場合によっては、高精度光干渉式3次元表
面解析装置(WYKO社製TOPO−3D、対物レンズ:40〜200
倍、高解像度カメラ使用が有効)を用いて得られる高さ
情報を上記SEMの値に読み替えてもよい。
0)(supply 1600V) 測定条件 SLIT 1000μm LASER 100mW GATE TIME 1.0sec. SCAN SPEED 12cm-1/min. SAMPLING INTERVAL 0.2cm-1 REPEAT TIME 6 (6)表面突起の平均高さ 2検出器方式の走査型電子顕微鏡[ESM−3200、エリ
オニクス(株)製]と断面測定装置[PMS−1、エリオ
ニクス(株)製]においてフィルム表面の平坦面の高さ
を0として走査した時の突起の高さ測定値を画像処理装
置[IBAS2000、カールツァィス(株)製]に送り、画像
処理装置上にフィルム表面突起画像を再構築する。次
に、この表面突起画像で突起部分を2値化して得られた
個々の突起面積から円相当径を求めてこれをその突起の
平均径とする。また、この2値化された個々の突起部分
の中で最も高い値をその突起の高さとし、これを個々の
突起について求める。この測定を場所を変えて500回繰
返し、突起個数を求め、測定された全突起についてその
高さの平均値を平均高さとした。また個々の突起の高さ
データをもとに、高さ分布の標準偏差を求めた。また走
査型電子顕微鏡の倍率は、1000〜8000倍の間の値を選択
する。なお、場合によっては、高精度光干渉式3次元表
面解析装置(WYKO社製TOPO−3D、対物レンズ:40〜200
倍、高解像度カメラ使用が有効)を用いて得られる高さ
情報を上記SEMの値に読み替えてもよい。
(7)中心線平均表面粗さRa、中心線深さRp、最大高さ
Rt、突起間隔Sm 小坂研究所製の高精度薄膜段差測定器ET−10を用いて
測定した。条件は下記のとおりであり、20回の測定の平
均値をもって値とした。
Rt、突起間隔Sm 小坂研究所製の高精度薄膜段差測定器ET−10を用いて
測定した。条件は下記のとおりであり、20回の測定の平
均値をもって値とした。
・触針先端半径:0.5μm ・触針荷重 :5mg ・測定長 :1mm ・カットオフ値:0.08mm なお、Ra、Rp、Rt、Smの定義は、たとえば、奈良治郎
著「表面粗さの測定・評価法」(総合技術センター、19
83)に示されているものである。
著「表面粗さの測定・評価法」(総合技術センター、19
83)に示されているものである。
(8)ヤング率、破断強度、破断歪 JIS−Z−1702に規定された方法にしたがって、イン
ストロンタイプの引っ張り試験機を用いて、25℃、65%
RHにて測定した。
ストロンタイプの引っ張り試験機を用いて、25℃、65%
RHにて測定した。
なお、熱可塑性樹脂A層、B層各々のヤング率、破断
強度、破断歪は積層フィルムと同一条件で製膜した単層
フィルムから求めた。また、熱可塑性樹脂A層のヤング
率EAは、B層のヤング率EBが既知の場合には、積層フィ
ルムのヤング率Eを測定し、下記の式にしたがって計算
しても良い。
強度、破断歪は積層フィルムと同一条件で製膜した単層
フィルムから求めた。また、熱可塑性樹脂A層のヤング
率EAは、B層のヤング率EBが既知の場合には、積層フィ
ルムのヤング率Eを測定し、下記の式にしたがって計算
しても良い。
E=(EA・lA+EB・lB)/(lA+lB) なお、ここでlA、lBはそれぞれA層、B層の積層厚さ
である。
である。
(9)凝集エネルギー密度 熱可塑性樹脂Aの凝集エネルギー密度(C.E.D.)の計
算は、Fedorsの方法(文献:R.F.Fedors,Polym.Eng.Sc
i.,14,147(1974))に従った。
算は、Fedorsの方法(文献:R.F.Fedors,Polym.Eng.Sc
i.,14,147(1974))に従った。
(10)固有粘度[η](単位はdl/g) オルソクロロフェノール中、25℃で測定した溶融粘度
から下記式から計算される値を用いる。すなわち、 ηSP/C=[η]+K[η]2・C ここで、ηSP=(溶液粘度/溶媒粘度)−1、Cは溶
媒100mlあたりの溶解ポリマ重量(g/100ml、通常1.
2)、Kはハギンス定数(0.343とする)である。また、
溶液粘度、溶媒粘度はオストワルド粘度計を用いて測定
した。
から下記式から計算される値を用いる。すなわち、 ηSP/C=[η]+K[η]2・C ここで、ηSP=(溶液粘度/溶媒粘度)−1、Cは溶
媒100mlあたりの溶解ポリマ重量(g/100ml、通常1.
2)、Kはハギンス定数(0.343とする)である。また、
溶液粘度、溶媒粘度はオストワルド粘度計を用いて測定
した。
(11)表層粒子濃度比 2次イオンマススペクトル(SIMS)を用いて、フィル
ム中の粒子に起因する元素の内のもっとも高濃度の元素
と熱可塑性樹脂の炭素元素の濃度比を粒子濃度とし、厚
さ方向の分析を行う。SIMSによって測定される最表層粒
子濃度(深さ0の点)における粒子濃度Aとさらに深さ
方向の分析を続けて得られる最高濃度Bの比、A/Bを表
層濃度比と定義した。測定装置、条件は次のとおりであ
る。
ム中の粒子に起因する元素の内のもっとも高濃度の元素
と熱可塑性樹脂の炭素元素の濃度比を粒子濃度とし、厚
さ方向の分析を行う。SIMSによって測定される最表層粒
子濃度(深さ0の点)における粒子濃度Aとさらに深さ
方向の分析を続けて得られる最高濃度Bの比、A/Bを表
層濃度比と定義した。測定装置、条件は次のとおりであ
る。
測定装置 2次イオン質量分析装置(SIMS) 西独、ATOMIKA社製A−DIDA3000 測定条件 1次イオン種:O2 + 1次イオン加速電圧:12KV 1次イオン電流:200nA ラスター領域:400μm□ 分析領域:ゲート30% 測定真空度:6.0×10-9Torr E−GUN:0.5KV−3.0A (12)単一粒子指数 フィルムの断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で写真観
察し、粒子を検知する。観察倍率を100000倍程度にすれ
ば、それ以上分けることができない1個の粒子が観察で
きる。粒子の占める全面積をA、その内2個以上の粒子
が凝集している凝集体ぼ占める面積をBとした時、(A
−B)/Aをもって、単一粒子指数とする。TEM条件は下
記のとおりであり1視野面積:2μm2の測定を視野を変え
て、500視野測定する。
察し、粒子を検知する。観察倍率を100000倍程度にすれ
ば、それ以上分けることができない1個の粒子が観察で
きる。粒子の占める全面積をA、その内2個以上の粒子
が凝集している凝集体ぼ占める面積をBとした時、(A
−B)/Aをもって、単一粒子指数とする。TEM条件は下
記のとおりであり1視野面積:2μm2の測定を視野を変え
て、500視野測定する。
・装置:日本電子製JEM−1200EX .観察倍率:100000倍 ・加速電圧:100kV ・切片厚さ:約1000Å (13)粒径比 上記(1)の測定において個々の粒子の長径の平均値
/短径の平均値の比である。
/短径の平均値の比である。
すなわち、下式で求められる。
長径=ΣD1i/N 短径=ΣD2i/N D1i、D2iはそれぞれ個々の粒子の長径(最大径)、短
径(最短径)、Nは総個数である。
径(最短径)、Nは総個数である。
(14)粒径の相対標準偏差 上記(1)の方法で測定された個々の突起径Di、平均
径D、粒子総数Nから計算される標準偏差σ(={Σ
(Di−D)2/N}1/2)を平均径Dで割った値(σ/D)で
表した。
径D、粒子総数Nから計算される標準偏差σ(={Σ
(Di−D)2/N}1/2)を平均径Dで割った値(σ/D)で
表した。
(15)低分子成分含有量 試料ポリマを粉砕しソックスレー抽出器を用いて、ク
ロロホルムを溶媒として、還流下で24時間抽出を行う。
クロロホルムを蒸発させて得られた抽出物の重量の、も
との試料の重量に対する比率(重量%)をもって低分子
成分含有量とした。
ロロホルムを溶媒として、還流下で24時間抽出を行う。
クロロホルムを蒸発させて得られた抽出物の重量の、も
との試料の重量に対する比率(重量%)をもって低分子
成分含有量とした。
(16)結晶化促進係数 上記(3)の方法で粒子を1重量%含有するポリエス
テルのΔTcg(I)、およびこれから粒子を除去した同
粘度のポリエステルのΔTcg(II)を測定し、ΔTcg(I
I)とΔTcg(I)の差[ΔTcg(II)−ΔTcg(I)]を
もって、結晶化促進係数とした。
テルのΔTcg(I)、およびこれから粒子を除去した同
粘度のポリエステルのΔTcg(II)を測定し、ΔTcg(I
I)とΔTcg(I)の差[ΔTcg(II)−ΔTcg(I)]を
もって、結晶化促進係数とした。
(17)積層フィルム中の熱可塑性樹脂A層の厚さ 2次イオン質量分積装置(SIMS)を用いて、フィルム
中の粒子の内最も高濃度の粒子に起因する元素と熱可塑
性樹脂の炭素元素との濃度比(M+/C+)を粒子濃度と
し、熱可塑性樹脂A層の表面から深さ(厚さ)方向の分
析を行う。表層では表面という界面のために粒子濃度は
低く表面から遠ざかるにつれて粒子濃度は高くなる。本
発明フィルムの場合は深さ[I]でいったん極大値とな
った粒子濃度がまた減少し始める。この濃度分布曲線を
もとに極大値の粒子濃度の1/2になる深さ[II](ここ
でII>I)を積層厚さとした。条件は(11)と同じであ
る。
中の粒子の内最も高濃度の粒子に起因する元素と熱可塑
性樹脂の炭素元素との濃度比(M+/C+)を粒子濃度と
し、熱可塑性樹脂A層の表面から深さ(厚さ)方向の分
析を行う。表層では表面という界面のために粒子濃度は
低く表面から遠ざかるにつれて粒子濃度は高くなる。本
発明フィルムの場合は深さ[I]でいったん極大値とな
った粒子濃度がまた減少し始める。この濃度分布曲線を
もとに極大値の粒子濃度の1/2になる深さ[II](ここ
でII>I)を積層厚さとした。条件は(11)と同じであ
る。
なお、フィルム中に最も多く存在する粒子が有機高分
子粒子でSIMSでは測定が難しい場合には、表面からエッ
チングしながらX線光電子分光法(XPS)、赤外分光法
(IR)あるいはコンフォーカル顕微鏡などで、その粒子
濃度のデプスプロファイルを測定し、上記同様の手法か
ら積層厚さを求めても良い。
子粒子でSIMSでは測定が難しい場合には、表面からエッ
チングしながらX線光電子分光法(XPS)、赤外分光法
(IR)あるいはコンフォーカル顕微鏡などで、その粒子
濃度のデプスプロファイルを測定し、上記同様の手法か
ら積層厚さを求めても良い。
さらに、上述した粒子濃度のデプスプロファイルから
ではなく、フィルムの断面観察によって熱可塑性樹脂A
層の積層厚さを求めても良い。
ではなく、フィルムの断面観察によって熱可塑性樹脂A
層の積層厚さを求めても良い。
なお、単層フィルムの場合の厚さは、公知の方法、た
とえば、ダイヤルゲージ法、重量法、薄膜段差測定法に
よって求めることができる。
とえば、ダイヤルゲージ法、重量法、薄膜段差測定法に
よって求めることができる。
(18)耐スクラッチ性 フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットしたも
のをテープ走行性試験機を使用して、ガイドピン(表面
粗度:Raで100nm)上を走行させる(走行速度1000m/分、
走行回数10パス、巻き付け角:60゜、走行張力:20g)。
この時、フィルムに入った傷を顕微鏡で観察し、幅2.5
μm以上の傷がテープ幅あたり3本未満は優、3本以上
10本未満は良、10本以上は不良と判定した。優が望まし
いが、良でも実用的には使用可能である。
のをテープ走行性試験機を使用して、ガイドピン(表面
粗度:Raで100nm)上を走行させる(走行速度1000m/分、
走行回数10パス、巻き付け角:60゜、走行張力:20g)。
この時、フィルムに入った傷を顕微鏡で観察し、幅2.5
μm以上の傷がテープ幅あたり3本未満は優、3本以上
10本未満は良、10本以上は不良と判定した。優が望まし
いが、良でも実用的には使用可能である。
(19)耐ダビング性 フィルムに下記組成の磁性塗料をグラビヤロールによ
り塗布し、磁気配向させ、乾燥させる。さらに、小型テ
ストカレンダー装置(スチールロール/ナイロンロー
ル、5段)で、温度:70℃、線圧:200kg/cmでカレンダー
処理した後、70℃、48時間キュアリングする。上記テー
プ原反を1/2インチにスリットし、パンケーキを作成し
た。このパンケーキから長さ250mの長さをVTRカセット
に組み込みVTRカセットテープとした。
り塗布し、磁気配向させ、乾燥させる。さらに、小型テ
ストカレンダー装置(スチールロール/ナイロンロー
ル、5段)で、温度:70℃、線圧:200kg/cmでカレンダー
処理した後、70℃、48時間キュアリングする。上記テー
プ原反を1/2インチにスリットし、パンケーキを作成し
た。このパンケーキから長さ250mの長さをVTRカセット
に組み込みVTRカセットテープとした。
(磁性塗料の組成) ・Co含有酸化鉄(BET値50m2/g) :100 重量部 ・エスレックA(積水化学製塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合体) :10 重量部 ・ニッポラン2304(日本ポリウレタン製ポリウレタンエ
ラストマ) :10 重量部 ・コロネートL(日本ポリウレタン製イソシアネー
ト) :5 重量部 ・レシチン 1 重量部 ・メチルエチルケトン :75 重量部 ・メチルイソブチルケトン :75 重量部 ・トルエン :75 重量部 ・カーボンブラック :2 重量部 ・ラウリン酸 :1.5重量部 このテープに家庭用VTRを用いてシバソク製のテレビ
試験波形発生器(TG7/U706)により100%クロマ信号を
記録し、その再生信号からシバソク製カラーテレビノイ
ズ測定器(925D/1)でクロマS/Nを測定しAとした。ま
た上記と同じ信号を記録したマスターテープのパンケー
キを磁界転写方式のビデオソフト高速プリントシステム
(たとえばソニーマグネスケール(株)製のスプリン
タ)を用いてAを測定したのと同じ試料テープ(未記
録)のパケーキヘダビングした後のテープのクロマS/N
を上記と同様にして測定し、Bとした。このダビングに
よるクロマS/Nの低下(A−B)が3dB未満の場合は耐ダ
ビング性:優、3dB以上5dB未満の場合は良、5dB以上は
不良と判定した。優が望ましいが、良でも実用的には使
用可能である。
重合体) :10 重量部 ・ニッポラン2304(日本ポリウレタン製ポリウレタンエ
ラストマ) :10 重量部 ・コロネートL(日本ポリウレタン製イソシアネー
ト) :5 重量部 ・レシチン 1 重量部 ・メチルエチルケトン :75 重量部 ・メチルイソブチルケトン :75 重量部 ・トルエン :75 重量部 ・カーボンブラック :2 重量部 ・ラウリン酸 :1.5重量部 このテープに家庭用VTRを用いてシバソク製のテレビ
試験波形発生器(TG7/U706)により100%クロマ信号を
記録し、その再生信号からシバソク製カラーテレビノイ
ズ測定器(925D/1)でクロマS/Nを測定しAとした。ま
た上記と同じ信号を記録したマスターテープのパンケー
キを磁界転写方式のビデオソフト高速プリントシステム
(たとえばソニーマグネスケール(株)製のスプリン
タ)を用いてAを測定したのと同じ試料テープ(未記
録)のパケーキヘダビングした後のテープのクロマS/N
を上記と同様にして測定し、Bとした。このダビングに
よるクロマS/Nの低下(A−B)が3dB未満の場合は耐ダ
ビング性:優、3dB以上5dB未満の場合は良、5dB以上は
不良と判定した。優が望ましいが、良でも実用的には使
用可能である。
(20)摩擦係数μk フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットしたも
のをテープ走行性試験機TBT−300型((株)横浜システ
ム研究所製)を使用し、20℃、65%RH雰囲気で走行さ
せ、初期の摩擦係数を下記の式より求めた(フィルム幅
は1/2インチとした)。
のをテープ走行性試験機TBT−300型((株)横浜システ
ム研究所製)を使用し、20℃、65%RH雰囲気で走行さ
せ、初期の摩擦係数を下記の式より求めた(フィルム幅
は1/2インチとした)。
μk=0.733log(T2/T1) ここでT1は入側張力、T2は出側張力である。ガイド径
は6mmφであり、ガイド材質はSUS27(表面粗度0.2S)、
巻き付け角は180゜、走行速度は3.3cm/秒である。この
測定によって得られたμkが0.35以下の場合は摩擦係
数:良、0.35を越える場合は摩擦係数:不良と判定し
た。このμkはフィルムを磁気記録媒体、コンデンサ、
包装用などとして加工する時のハンドリング性を左右す
る臨界点である。
は6mmφであり、ガイド材質はSUS27(表面粗度0.2S)、
巻き付け角は180゜、走行速度は3.3cm/秒である。この
測定によって得られたμkが0.35以下の場合は摩擦係
数:良、0.35を越える場合は摩擦係数:不良と判定し
た。このμkはフィルムを磁気記録媒体、コンデンサ、
包装用などとして加工する時のハンドリング性を左右す
る臨界点である。
(21)耐削れ性 フィルムを幅1/2インチのテープ状にスリットしたも
のに片刃を垂直に押しあて、さらに0.5mm押し込んだ状
態で20cm走行させる(走行張力:500g、走行速度:6.7cm/
秒)。この時片刃の先に付着したフィルム表面の削れ物
の高さを顕微鏡で読みとり、削れ量とした(単位はμ
m)。少なくとも片面について、この削れ量が10μm未
満の場合は耐削れ性:良、10μm以上の場合は削れ量:
不良と判定した。この削れ量:10μmという値は、印刷
工程やカレンダー工程などの加工工程で、フィルム表面
が削れることによって、工程上、製品性能上のトラブル
が起こるか否かを判定するための臨界点である。
のに片刃を垂直に押しあて、さらに0.5mm押し込んだ状
態で20cm走行させる(走行張力:500g、走行速度:6.7cm/
秒)。この時片刃の先に付着したフィルム表面の削れ物
の高さを顕微鏡で読みとり、削れ量とした(単位はμ
m)。少なくとも片面について、この削れ量が10μm未
満の場合は耐削れ性:良、10μm以上の場合は削れ量:
不良と判定した。この削れ量:10μmという値は、印刷
工程やカレンダー工程などの加工工程で、フィルム表面
が削れることによって、工程上、製品性能上のトラブル
が起こるか否かを判定するための臨界点である。
[実施例] 本発明を実施例に基づいて説明する。
平均粒径、および添加量の異なるコロイダルシリカに
起因するシリカ粒子、架橋ポリスチレン粒子を含有する
エチレングリコールスラリーを調製し、このエチレング
リコールスラリーを190℃で1.5時間熱処理した後、テレ
フタル酸ジメチルとエステル交換反応後、縮重合し、ポ
リエチレンテレフタレート(以下PETと略記する)のペ
レットを作った。また、実施例3はポリエチレン−2,3
−ナフタレートを、実施例4はポリエチレンα,β−ビ
ス(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボ
キシレートを、比較例5はイソフタル酸成分(17.5モル
%)共重合PETを、比較例6はポリアリレート(酸成分
としてテレフタル酸/イソフタル酸を等モルずつ、ジオ
ール成分として2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパンを用い、これをPETと等モルずつ共重合させた
もの)をそれぞれ用い、熱可塑性樹脂Aとした。また、
常法によって、固有粘度0.62の実質的に粒子を含有しな
いPETを製造し、熱可塑性樹脂Bとした。これらのポリ
マをそれぞれ180℃で3時間減圧乾燥(Torr)した。熱
可塑性樹脂Aを押出機1に供給し、さらに、熱可塑性樹
脂Bを押出機2に供給、それぞれ290℃で溶融し、これ
らのポリマを合流ブロック(フィードブロック)で合流
積層し、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃のキ
ャスティング・ドラムに巻きつけて冷却固化し、2層構
造の未延伸フィルムを作った。この時、口金スリット間
隙/未延伸フィルム厚さの比を10として未延伸フィルム
を作った。また、それぞれの押出機の吐出量を調節し総
厚さ、熱可塑性樹脂A層の厚さを調節した。この未延伸
フィルムを温度80℃にてロールの周速差を利用して長手
方向に2.5〜5.0倍延伸した。この一軸延伸フィルムをス
テンタを用いて延伸速度2000%/分で100℃で幅方向に
2.5〜4.5倍延伸し、定長下で、200℃にて5秒間熱処理
し、総厚さ15μmの二軸配向積層フィルムを得た。これ
らのフィルムの本発明のパラメータおよび性能は第1表
に示したとおりであり、本発明のパラメータが本発明範
囲内である場合には摩擦係数、耐スクラッチ性、耐ダビ
ング性は優または良であるが、パラメータが本発明範囲
外である場合は摩擦係数、耐スクラッチ性、耐ダビング
性を兼備したフィルムは得られないことがわかる。
起因するシリカ粒子、架橋ポリスチレン粒子を含有する
エチレングリコールスラリーを調製し、このエチレング
リコールスラリーを190℃で1.5時間熱処理した後、テレ
フタル酸ジメチルとエステル交換反応後、縮重合し、ポ
リエチレンテレフタレート(以下PETと略記する)のペ
レットを作った。また、実施例3はポリエチレン−2,3
−ナフタレートを、実施例4はポリエチレンα,β−ビ
ス(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4′−ジカルボ
キシレートを、比較例5はイソフタル酸成分(17.5モル
%)共重合PETを、比較例6はポリアリレート(酸成分
としてテレフタル酸/イソフタル酸を等モルずつ、ジオ
ール成分として2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパンを用い、これをPETと等モルずつ共重合させた
もの)をそれぞれ用い、熱可塑性樹脂Aとした。また、
常法によって、固有粘度0.62の実質的に粒子を含有しな
いPETを製造し、熱可塑性樹脂Bとした。これらのポリ
マをそれぞれ180℃で3時間減圧乾燥(Torr)した。熱
可塑性樹脂Aを押出機1に供給し、さらに、熱可塑性樹
脂Bを押出機2に供給、それぞれ290℃で溶融し、これ
らのポリマを合流ブロック(フィードブロック)で合流
積層し、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃のキ
ャスティング・ドラムに巻きつけて冷却固化し、2層構
造の未延伸フィルムを作った。この時、口金スリット間
隙/未延伸フィルム厚さの比を10として未延伸フィルム
を作った。また、それぞれの押出機の吐出量を調節し総
厚さ、熱可塑性樹脂A層の厚さを調節した。この未延伸
フィルムを温度80℃にてロールの周速差を利用して長手
方向に2.5〜5.0倍延伸した。この一軸延伸フィルムをス
テンタを用いて延伸速度2000%/分で100℃で幅方向に
2.5〜4.5倍延伸し、定長下で、200℃にて5秒間熱処理
し、総厚さ15μmの二軸配向積層フィルムを得た。これ
らのフィルムの本発明のパラメータおよび性能は第1表
に示したとおりであり、本発明のパラメータが本発明範
囲内である場合には摩擦係数、耐スクラッチ性、耐ダビ
ング性は優または良であるが、パラメータが本発明範囲
外である場合は摩擦係数、耐スクラッチ性、耐ダビング
性を兼備したフィルムは得られないことがわかる。
[発明の効果] 本発明は、製法の工夫により、粒子を含有する熱可塑
性樹脂を用いて、粒子の大きさとフィルム厚さの関係、
含有量、フィルムの厚さを特定の範囲とし、フィルムの
ヤング率EA、破断強度と破断歪の積σA、それを構成す
る熱可塑性樹脂の凝集エネルギー密度(C.E.D.)を規定
することにより、耐スクラッチ性、摩擦係数が優れたフ
ィルムとなり、また磁気記録媒体用に用いた時の耐ダビ
ング性に優れたフィルムが得られたものであり、各用途
でのフィルム加工速度の増大に対応できるものである。
本発明フィルムの用途は特に限定されないが、加工工程
でのフィルム表面の傷が加工工程上、製品性能上問題と
なる磁気記録媒体用ベースフィルムとして特に有用であ
る。
性樹脂を用いて、粒子の大きさとフィルム厚さの関係、
含有量、フィルムの厚さを特定の範囲とし、フィルムの
ヤング率EA、破断強度と破断歪の積σA、それを構成す
る熱可塑性樹脂の凝集エネルギー密度(C.E.D.)を規定
することにより、耐スクラッチ性、摩擦係数が優れたフ
ィルムとなり、また磁気記録媒体用に用いた時の耐ダビ
ング性に優れたフィルムが得られたものであり、各用途
でのフィルム加工速度の増大に対応できるものである。
本発明フィルムの用途は特に限定されないが、加工工程
でのフィルム表面の傷が加工工程上、製品性能上問題と
なる磁気記録媒体用ベースフィルムとして特に有用であ
る。
また、本発明フィルムのうち2層構造のものは熱可塑
性樹脂A面が走行面(磁気記録媒体用では磁性層を塗布
しない面、その他の用途では印刷やその他塗材の塗材な
どの処理がほどこされない面)として用いることが好ま
しい。
性樹脂A面が走行面(磁気記録媒体用では磁性層を塗布
しない面、その他の用途では印刷やその他塗材の塗材な
どの処理がほどこされない面)として用いることが好ま
しい。
また、本発明の2層構造のフィルムは製膜工程内で、
コーテングなどの操作なしで直接複合積層によって作っ
たフィルムであり、製造工程中あるいはその後のコーテ
ィングによって作られる積層フィルムに比べて、最表層
の分子も二軸配向であるため、上述した特性以外、たと
えば、表面の耐削れ性もはるかに優れ、しかもコスト
面、品質の安定性などにおいて有利である。
コーテングなどの操作なしで直接複合積層によって作っ
たフィルムであり、製造工程中あるいはその後のコーテ
ィングによって作られる積層フィルムに比べて、最表層
の分子も二軸配向であるため、上述した特性以外、たと
えば、表面の耐削れ性もはるかに優れ、しかもコスト
面、品質の安定性などにおいて有利である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 (56)参考文献 特開 平1−266145(JP,A) 特開 平1−327769(JP,A) 特開 平2−214657(JP,A) 特開 平2−296836(JP,A) 特開 昭51−8387(JP,A) 特表 昭62−502456(JP,A)
Claims (4)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂Aと粒子を主成分とするフィ
ルムであって、該フィルムの長手方向ヤング率EAが400k
g/mm2以上、長手方向の破断強度と破断歪の積σAが20k
g/mm2以上であり、該粒子の平均粒径がフィルムの厚さ
の0.2〜5倍、該粒子の含有量が0.1〜30重量%であるこ
とを特徴とする厚さ0.01〜3μmの二軸配向熱可塑性樹
脂フィルム。 - 【請求項2】熱可塑性樹脂Aと粒子を主成分とするフィ
ルムであって、該熱可塑性樹脂Aの凝集エネルギー密度
(C.E.D.)が130cal/mol以上であり、該粒子の平均粒径
がフィルムの厚さの0.2〜5倍、該粒子の含有量が0.1〜
30重量%であることを特徴とする厚さ0.01〜3μmの二
軸配向熱可塑性樹脂フィルム。 - 【請求項3】実質的に粒子を含有しない熱可塑性樹脂B
を主成分とするフィルムの少なくとも片面に請求項
(1)または(2)記載の二軸配向熱可塑性樹脂フィル
ムを積層してなる二軸配向熱可塑性樹脂フィルム。 - 【請求項4】平均粒径が0.01〜2μmの粒子を0.001〜
0.5重量%含有する熱可塑性樹脂Bを主成分とするフィ
ルムの少なくとも片面に請求項(1)または(2)記載
の二軸配向熱可塑性樹脂フィルムを積層してなる二軸配
向熱可塑性樹脂フィルム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP521990A JP2527246B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP521990A JP2527246B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03208620A JPH03208620A (ja) | 1991-09-11 |
| JP2527246B2 true JP2527246B2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=11605086
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP521990A Expired - Lifetime JP2527246B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2527246B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3829424B2 (ja) * | 1997-07-22 | 2006-10-04 | 東レ株式会社 | コンデンサ用ポリエステルフィルムおよびフィルムコンデンサ |
-
1990
- 1990-01-12 JP JP521990A patent/JP2527246B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03208620A (ja) | 1991-09-11 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5069962A (en) | Biaxially oriented laminated film | |
| JPH0780282B2 (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
| JP2817302B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフイルム | |
| JP2569853B2 (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルムおよびフィルムロール | |
| JP2530680B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
| JPH0796264B2 (ja) | 熱可塑性樹脂フィルムロール | |
| JP2569941B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフイルム | |
| JP2892273B2 (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
| JP2576215B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
| JP2555717B2 (ja) | 二軸配向ポリエスルテルフィルム及びその製造方法 | |
| JPH03208620A (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
| JP2804434B2 (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
| JPH06107816A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
| JP2666499B2 (ja) | オーディオテープ | |
| JP2569937B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
| JPH03140336A (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フイルム | |
| JP2510741B2 (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
| JP2827880B2 (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
| JPH0751637B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
| JPH1052890A (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
| JP2975881B2 (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
| JP2570444B2 (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
| JPH1071679A (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
| JPH1067076A (ja) | 二軸配向熱可塑性樹脂フィルム | |
| JPH04259548A (ja) | 二軸配向ポリエステルフイルム |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614 Year of fee payment: 13 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614 Year of fee payment: 14 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614 Year of fee payment: 14 |