JP2586879B2 - 給水給湯配管システム装置およびその給水立管 - Google Patents

給水給湯配管システム装置およびその給水立管

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JP2586879B2
JP2586879B2 JP6060434A JP6043494A JP2586879B2 JP 2586879 B2 JP2586879 B2 JP 2586879B2 JP 6060434 A JP6060434 A JP 6060434A JP 6043494 A JP6043494 A JP 6043494A JP 2586879 B2 JP2586879 B2 JP 2586879B2
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重男 白塚
孝文 中村
勅 石川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集合住宅などにおけ
る給水・給湯のための配管システム装置およびこの装置
に使用する給水立管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マンションなどの集合住宅における給水
装置においては、従来、次に示すような種々の配管シス
テムが提案されているが、それぞれ問題点を有してい
る。
【0003】(1) 従来の配管システムI これは、図9に示すように、受水槽50から加圧ポンプ
51により給水立管52に水を圧送し、この給水立管5
2から建物の各階1F〜4Fに給水管53を分岐し、こ
の給水管53から複数の給水枝管54を分岐して各階に
おける各給水箇所の端末栓55に給水を行うシステムで
ある。
【0004】しかしながら、このような配管システムで
は、上流側から各階の必要給水量に見合う太さで配管を
分岐し、さらに下流になるにしたがって必要給水量が少
なくなるため管径を順次小とする必要があり、多数の管
材を所定寸法に切断し、その端部にねじを切り、継手を
螺合する作業が膨大となり、多大の労力と作業時間がか
かる問題点がある。
【0005】また、これらの配管は亜鉛メッキ鋼管が使
用されているため、管内の腐食によりいわゆる赤水が発
生する問題点がある。これを防止するために内面にビニ
ルライニングを施した鋼管を使用することもあるが、こ
の場合には継手部分のライニング処理が困難であるばか
りでなく、ライニング処理されたビニルが剥離して管を
閉塞するという問題点がある。
【0006】(2) 従来の配管システムII これは、図10に示すように、高置水槽60に接続され
る給水主管61を建物の最上階において水平に延設し、
この給水主管61の所定箇所に各階の同一区画に共通す
る給水ヘッダー62を取付け、この給水ヘッダー62
と、同一区画内の各階に設けた各配水ヘッダー63とを
それぞれ独立した給水管64により接続している。配水
ヘッダー63と各住居における各給水箇所の端末栓66
とは、枝管65により接続されている。
【0007】前記給水管64と枝管65はいずれも軟質
銅管が使用され、適宜曲げることにより中間継手を使用
することなく配管できるため、従来技術Iの問題点を解
消することができるものの、銅管であるため、酸化によ
る緑青が発生していわゆる青水の原因となる。
【0008】また、最上階の給水ヘッダー62から各階
の配水ヘッダー63までの給水管64が独立した配管と
なっているため、総配管長が過大となり、多量の銅管を
必要とする問題点がある。
【0009】(3) 前述の青水を防止するためには、合成
樹脂製の管を使用すればよいが、これらは脆弱であると
ともに耐熱性が低く、さらに経年による脆性の増大とい
う問題点がある。
【0010】これを解消する方法として、特開昭57−
86681号公報や特開昭59−98937号公報に記
載のものがある。これは、各給水箇所までの配管などの
配設箇所に保護管を埋設し、この保護管の内部にポリブ
デン,ポリエステル,軟質ポリエチレン等の柔軟性のあ
る材料からなる内管を挿通させ、施工中や施工後におけ
る内管の破損を防止するとともに、経年による脆弱化対
策として内管を交換可能としたものである。
【0011】しかしながら、このような配管構造では、
管が二重になっているため、同一経路に配管を2度行う
必要があるため、手間と管材とが2倍になるという問題
点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来技術
の問題点を一挙に解消するものとして、次のような給水
装置が提案されている。この給水装置は、図11に示す
ように、建物内の各階にステンレス鋼製の給水ヘッダー
70(1次ヘッダー)をそれぞれ配設し、この給水ヘッ
ダー70にステンレス鋼製の給水立管71で給水し、前
記給水ヘッダー70と各住居の端末栓76とを軟質ステ
ンレス鋼製の給水管72で接続する構成である。
【0013】さらに、各住居には給水分配ヘッダー73
と給湯器74の給湯分配ヘッダー75(2次ヘッダー)
を設置し、給水分配ヘッダー73と給湯器74および給
水箇所の端末栓76とを接続する給水枝管77と、給湯
分配ヘッダー75と端末栓76とを接続する給湯枝管7
8とを、軟質ステンレス鋼製としている。
【0014】このような給水装置であれば、ヘッダーお
よび配管が酸化しにくいステンレス鋼製であるため、赤
水や青水の発生を防止することができ、またヘッダーと
端末栓の間の配管は軟質ステンレス鋼管を使用している
ため、中途に継手を使用する必要がなく、管を曲げて配
管できるため、漏水のおそれがなく、配管施工が容易と
なるなどの利点がある。
【0015】しかしながら、前記給水管72および給水
枝管77・給湯枝管78は床面と床仕上げ材との間隙に
配設する、いわゆる床転がしであるため、最近の集合住
宅において階高の低さを補うため直床式を採用した場合
には、配管のためのスペースがとれず、前述の床転がし
方式では配管が困難となっている。
【0016】また、給水分配ヘッダーおよび給湯分配ヘ
ッダーとは別に、給水ヘッダーを必要とし、給水ヘッダ
ーから各住居への配管も長くなり、部材数が多くなり、
また取付作業や配管作業も面倒なものとなる。
【0017】さらに、従来一般のステンレス鋼製の給水
立管においては、各階にT継手を1〜2個設けて、1〜
2系統に分岐可能としており、この場合には、立管部材
の中央部にT継手を溶接しておき、これら立管部材を現
場に搬入して、各階の立管部材同士をソケットで接続し
ていた。そのため、各階毎にソケットを余分に必要と
し、継手材料費および接続作業費が嵩み、さらにプレハ
ブによる工場加工のメリットが半減していた。
【0018】また、制作に際しては、立管と継手全部を
いったん加工工場まで運搬し、立管部材にT継手を溶接
で取付けるなどして、嵩高になった部材を工事の進捗に
合わせて何回にも分けて現場に小口運搬していたため、
運搬費や流通コストがかかる問題点があった。
【0019】この発明は、前述のような事情に鑑みてな
されたもので、その目的は、床下に配管できない直床式
などに適用でき、しかも配管施工を容易かつ迅速に行う
ことができると共に、簡単でコンパクトな配管構成とす
ることができ、さらに給水立管を簡単で安価な構造とす
ることのできる給水給湯配管システム装置およびその給
水立管を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明では、高置水槽ま
たは下部加圧送水装置より建物内各所へ給水する給水配
管システム装置において、前記高置水槽または下部加圧
送水装置からの給水を各階における1戸または複数戸の
住居に供給するステンレス鋼製の給水立管と、この給水
立管から分岐して1住居の天井下まで立ち上がり天井面
(上階の床スラブ下面)に沿って配管され、中間継手類
を用いることなく分岐部分から先端部まで曲げ加工で一
体成形されたステンレス鋼製の給水管と、この給水管の
先端が接続され、給水を必要とする最も近位置の天井面
下部に配設された給水分配ヘッダーと、この給水分配ヘ
ッダーと各給水箇所の端末栓とを接続し、中間継手類を
用いることなく一体的に配管された軟質ステンレス鋼製
の複数の給水枝管とから構成する。
【0021】給湯器が各住居に共通の集中給湯器の場合
には、集中給湯器からの給湯管を前記給水配管構成と同
様の配管構成とすればよい。
【0022】給湯器が各住居に個別に配置されている場
合には、高置水槽または下部加圧送水装置からの給水を
各階における1戸または複数戸の住居に供給するステン
レス鋼製の給水立管と、この給水立管から分岐して1住
居の天井下まで立ち上がり天井面に沿って配管され、分
岐部分から先端部まで曲げ加工で一体成形されたステン
レス鋼製の給水管と、前記給湯器から1住居の天井下ま
で立ち上がり天井面に沿って配管され、給湯器接続部分
から先端部まで一体的に曲げ加工されたステンレス鋼製
の給湯管と、前記給水管と給湯管の先端がそれぞれ接続
され、給水給湯を必要とする最も近位置の天井面に配設
された給水分配ヘッダーおよび給湯分配ヘッダーと、こ
れら給水分配ヘッダーおよび給湯分配ヘッダーと各給水
箇所の端末栓および各給湯箇所の端末栓とをそれぞれ接
続し、一体的に配管された軟質ステンレス鋼製の複数の
給水枝管および給湯枝管とから構成する。
【0023】給水管および給湯管は他の配管と共に並列
して立ち上げ、天井面に沿って並列して配設する。
【0024】また、給水枝管および給湯枝管は、天井面
に沿って配管して各端末栓位置で立ち下げてもよいし、
分配ヘッダー設置箇所で立ち下げ、各端末栓位置までい
わゆる床転がし配管としてもよい。
【0025】高置水槽または下部加圧送水装置からの給
水を各階における1戸または複数戸の住居に供給するス
テンレス鋼製の給水立管においては、上下にソケット管
を有するジョイント本体の中間部の同一位置に複数の雌
ねじ部材を取付け、前記ソケット管に単位立管を接続し
て構成する。
【0026】
【作用】以上のような構成において、各階において給水
立管から1〜2系統に分岐し、この分岐部に直接給水管
を取付けるから、給水ヘッダー(1次ヘッダー)を各階
に設置する必要がなく、またこの給水ヘッダーから各住
居への給水管を短くできる。
【0027】給水管あるいは給湯管は壁に沿って立ち上
がり天井に沿う一体もののステンレス鋼管であるため、
壁の外から挿通させるだけで、極めて容易に天井面に配
管することができる。
【0028】給水管や給湯管に曲げ加工で一体成形した
ステンレス鋼管を使用するため、途中に継手を使用する
必要がなく、漏水のおそれがなく、配管施工も容易とな
る。
【0029】分配ヘッダーからの給水枝管や給湯枝管も
一体的な軟質ステンレス鋼管を使用するため、途中に継
手を必要とせず、また簡単に曲げて配管することがで
き、漏水のおそれがなく、配管施工も容易となる。
【0030】給水管やヘッダーからの枝管等が酸化しに
くいステンレス鋼製であるため、赤水や青水の発生を防
止することができる。さらに、ステンレス鋼管は硬さや
引張強さに優れ施工中の損傷のおそれがなく、また摩擦
損失が少なく鋼管径を小さくすることができる。
【0031】給水立管は階高分の長さの単位立管から構
成され、この単位立管が、ソケット管と複数の雌ねじが
一体的に形成されたジョイントで接合される。単位立管
とジョイントとから構成されるので、部材数が低減し、
取付け作業が容易となる。
【0032】
【実施例】以下、この発明を図示する一実施例に基づい
て説明する。これは、マンション等の集合住宅の屋上に
設置した高置水槽から各階に給水し、かつ各住居に個別
の給湯器により住居毎に給湯する配管システムの例であ
る。図1はその配管システムを示す斜視図,図2はその
変形例、図3は図1の側面図、図4は図3の断面図であ
る。
【0033】図1,図3において、この発明に係る配管
システム装置は、主として給水立管1と、給水管2と、
給湯器3と、給湯管4と、給水分配ヘッダー5と、給湯
分配ヘッダー6と、給水枝管7と、給湯枝管8から構成
されている。
【0034】給水立管1は、廊下などを貫通して上から
下まで配設され、屋上の高置水槽から各階に給水するス
テンレス鋼製の配管であり、住居の数に対応させて複数
本配設されている。
【0035】この実施例では、給水立管1は各階におい
て2系統に分岐され、2住居に給水可能とされている。
従って、給水立管1の各階における下部には、給水量水
器(水道メータ)12,開閉バルブ13を有するステン
レス鋼製の分岐給水管11が2つ接続されている。な
お、給水立管1の分岐には、後述する本発明に係るジョ
イント30を使用しているが、従来のT継手を2個配設
することを排除するものではない。
【0036】分岐給水管11の先端には、T継手14を
介して給水管2と給湯器3が接続されている。給湯器3
はメータボックスMB内に設置され、その給水口が開閉
バルブ16を有するステンレス鋼製の給湯器用給水管1
5によりT継手14に接続されている。
【0037】以上のように給水立管1に給水ヘッダー
(1次ヘッダー)を接続することなく、2系統の配管シ
ステムに分岐すると共に、給水立管1に分岐給水管11
を介して給水管2,給湯器3を直接接続することによ
り、部材を簡素化し、各住居への配管を短くすることが
できる。
【0038】給水管2と、給湯器3からの給湯管4は、
壁Wの外面に沿って立ち上げ、壁Wを貫通させて住居内
に通し、上階の床スラブ下面すなわち天井面Cの隅部に
沿って水平に配設し、その先端を継手17,18を介し
てそれぞれ給水分配ヘッダー5と給湯分配ヘッダー6に
接続する。
【0039】これら給水管2と給湯管4はステンレス鋼
管とし、中間継手類を一切使用せず、工場あるいは現場
において冷間曲げ加工により一体成形したものを使用す
る。
【0040】このような形状の一体ものであれば、壁W
の外から挿通させるだけで天井面に沿って簡単に配管す
ることができる。また、継手がないこと、漏水がなく漏
水試験も必要ないことから、配管施工が簡単となり工期
の短縮を図ることができる。
【0041】また、給湯器3からの浴槽の高温差湯管
(または浴槽循環用)9と都市ガス管10も、ステンレ
ス鋼管製の一体ものとすると共に、図3,図4に示すよ
うに、前記給水管2および給湯管4と一緒にし、4管ま
とめて配設する。即ち、4管2,4,9,10を給水立
管1の横に並列させて立ち上げ、壁Wでは天井近傍にお
ける躯体の構造上支障のない箇所にスリーブ19を入
れ、4管をこのスリーブ19を通して住居内に導き、住
居内では、天井面Cに吊支持材20で固定吊り支持す
る。
【0042】スリーブ19と各管の隙間にはモルタル等
を詰めて塞ぎ、吊支持材20には、例えば天井面Cに固
定される吊りボルト20aと、この吊りボルトの下端に
取付けられ、各管を抱持する抱持部材20bと、各管を
固定する固定バンド20cからなる部材を使用する(図
4参照)。この実施例では4管を上下に二段配設する例
を示しているが、これに限定されることなく、例えば4
管を一段すなわち水平に横一列で配列してもよい。な
お、これら配管等は部分的な仕上げ材あるいは天井仕上
げ材により覆われる。
【0043】給水分配ヘッダー5と給湯分配ヘッダー6
は、後述する浴室などの最適箇所において天井面Cの下
方における壁面に支持金物21により固定されている
(図5参照)。この支持金物21には、例えばヘッダー
を抱持するUボルト21aと、壁に固定される支持部材
21bからなるものを使用する。なお、ヘッダー5,6
の形状は、中空の直方体形状とすることにより、継手等
の部材の取付加工が容易となり、取付けも確実・容易と
なる利点がある。
【0044】このような給水分配ヘッダー5と給湯分配
ヘッダー6には、図1に示すように、継手22,23を
介して複数本の給水枝管7と給湯枝管8の基端がそれぞ
れ接続されている。給水枝管7の先端は、浴室,台所,
洗面所、トイレ、洗濯機パンユニットなどの給水箇所の
端末栓24に接続され、給湯枝管8の先端も、湯の必要
な端末栓24に接続されている。これら給水枝管7およ
び給湯枝管8は、その使用箇所に応じた管径のものが選
択配管されることはいうまでもない。
【0045】また、これら給水枝管7および給湯枝管8
は、図1に示すように、各端末栓24まで天井面Cに沿
って配管し、各端末栓位置で立ち下げるようにしてもよ
いし、図2に示すように、給水分配ヘッダー5と給湯分
配ヘッダー6が設置される浴室などにおいて、全ての枝
管7,8を並列させて浴室壁面に沿って立ち下げ、各端
末栓24位置まで床転がし配管としてもよい。
【0046】ヘッダーから分岐する給水枝管7と給湯枝
管8は、軟質ステンレス鋼管とし端末栓24まで中間継
手類を使用しない一体もので手で曲げることにより配管
し、また天井面Cあるいは浴室壁面に沿って配管する。
この軟質ステンレス鋼管には、例えばSUS304また
はSUS316に特殊な焼きなましを施し、あるいは化
学成分を調整することにより、その機械的性質のうち軟
質性を高めたものを使用することができる。
【0047】この軟質ステンレス鋼管の外形寸法は、J
IS G3448−(1980)「一般配管用ステンレ
ス鋼管」に規定されているものと同じであるが、一般の
鋼管が4〜5mの直管で供給されるのに対して、軟質ス
テンレス鋼管では、15〜100mの長尺のものを1〜
1.3mの直径のコイル状に巻いたコイルドチューブを
建築現場に持ち込むことができる。
【0048】このコイルドチューブを床上で押し転がす
と、管が一直線状に展延するため、これを所定長さに切
断し、所定の形状に曲げつつ天井面または床面に配管す
ればよい。このような配管作業に最適な軟質ステンレス
鋼管の機械的性質は、540〜640N/mm2,耐力19
5〜295N/mm2である。
【0049】このような一体ものの軟質ステンレス鋼管
とすることにより、手で曲げて配管でき、また継手がな
いこと、漏水がなく漏水試験も必要ないことから、配管
施工が簡単となり工期の短縮を図ることができる。
【0050】ここで、この軟質ステンレス鋼管を支持固
定する支持金物において、枝管7,8で発生する騒音の
原因は、端末栓を解栓した時に生ずる擦過音が主であ
り、この発生音が枝管を通じコンクリート躯体に伝搬し
騒音となり、建物の思わぬ箇所から発生して問題となる
場合がある。
【0051】このため、図6に示すような支持固定金物
27を使用する。これは、幅15mm程度のステンレス
板を各枝管のサイズに応じて略U字状に成形し、このU
字支持金具27aと枝管7,8との間に防振ゴムなどの
防振材27cを設けたものである。このU字支持金具2
7aで枝管7,8と防振材27cを抱持し、重ねたフラ
ンジ部27bを天井面Cまたは床転がし配管の場合には
床面にコンクリート釘27d等を介して固定する。
【0052】このような支持固定金物27で前述の騒音
を十分に低減することができる。また、管内流速によっ
ては、端末栓を閉とした時に発生するウォータハンマー
も、支持固定する部分を曲がり部と管の中間点などの必
要箇所を支持固定することによって低減することができ
る。
【0053】なお、浴槽用の高温差湯管9と都市ガス管
10はヘッダー5,6の設置箇所付近から天井面支持で
必要な箇所へ直接配管される。
【0054】給水分配ヘッダー5と給湯分配ヘッダー6
の設置場所は、分配される給水枝管7と給湯枝管8の配
管長さや配管方向などを考慮に入れた最適箇所に設定さ
れるが、バスユニット配置箇所の天井面に配設するの
が、水漏れなどの点から好ましい。
【0055】即ち、これら給水分配ヘッダー5と給湯分
配ヘッダー6の分岐部分には、継手を使用している関係
上、万一障害外力の入力(地震等)により継手緊締部が
緩んで漏水し、天井および床の仕上げ材を漏水に晒す原
因ともなりかねないので、バスユニット配置箇所の天井
面とする。
【0056】バスユニットであれば、万一継手緊締部が
緩み水漏れが生じても、漏れ水はバスユニットのユニッ
ト天井からバスユニット下部にセットされている排水受
盤に流れ、大事には到らない。ユニット天井が漏水に晒
されるものの、点滴で水漏れがあった場合には、ユニッ
ト天井で受けるため、点滴音が発生し、漏れ状況も速や
かに発見できる。漏れ修理も継手部の締め付けのみで解
消するので、ユニット天井の点検口から可能である。
【0057】なお、給水管2・給湯管4・給水枝管7・
給湯枝管8などにステンレス鋼管を使用することによっ
て次のような利点もある。
【0058】 ステンレス鋼管は酸化が殆どないた
め、赤水・青水の発生もなく、極めて衛生的な水を供給
することができる。
【0059】 ステンレス鋼管は硬さや引張強さにお
いて鋼管や銅管に比してはるかに優れているから、施工
中の損傷のおそれがなく、また銅管よりも軽くて取扱い
も容易である。
【0060】 給水管2・給湯管4・給水枝管7・給
湯枝管8の摩擦損失が少ないことから、管内の流速を、
従来の鋼管の0.5m/秒,銅管の0.5〜1.5m/
秒に対して、0.5〜3.5m/秒とすることができ、
管内流速を早めてもキャビテーションエロージョンが起
こらないので、全体に細い管径で配管システムを構成す
ることができる。
【0061】ここで、一般に管内流速を上げることによ
り各所の継手によって流路の径が変化し、キャビテーシ
ョンが発生し、これにより送水時の騒音が発生したり、
水栓の開閉による圧力の急激な変動により水撃(ウォー
ターハンマー)が発生するが、本発明では給水管2・給
湯管4・給水枝管7・給湯枝管8に継手を使用しないか
ら騒音を低下させることができる。
【0062】次に、図7に示すのは、給水立管1の分岐
に使用するステンレス鋼製のジョイント30であり、中
間部の管本体31と、この管本体31の上下にTIG溶
接で取付けられるソケット管32,32と、管本体31
に取付けられる2つの雌ねじ部材33,33から構成さ
れている。
【0063】雌ねじ部材33は先端側に管用テーパ雌ね
じが形成され、図1の分岐給水管11が接続される継手
部材であり、2つが同一直線上において左右対称で位置
するように、筒体31の取付孔34にTIG溶接で取付
けられる。
【0064】ソケット管32,32の先端には膨出部3
2aが形成されて、給水立管1が接続されるが、接続方
式はこれに限定されず、種々の接合方式を採用できる。
【0065】給水立管1は、図8に示すように、階高分
の長さの単位立管1aとし、各階にジョイント30を1
箇所配置する。配管に際しては、単位立管1aとジョイ
ント30を現場に搬入しておき、立て込んだ単位立管1
aどうしをジョイント30で接合し、ジョイント30の
左右に分岐給水管11を接続するだけでよい。
【0066】以上のような給水立管であれば、次のよう
な利点がある。
【0067】 従来は各階に1〜2個のT継手とソケ
ット1個を必要としていたのに対して、本発明の給水立
管では1個のジョイント30で済むので、継手材料費お
よび接続作業費を安くすることができる。
【0068】 従来は立管部材および継手をいったん
加工工場に運搬し、嵩高になった部材を工事の進捗に合
わせて何回も小口運搬しなければならなかったが、本発
明では、単位立管1aとジョイント30を現場に搬入す
ればよいので、従来の運搬費・流通コストが全部不要と
なり、経済的メリットが大きい。
【0069】 給水立管のスラブ貫通孔は単位立管1
aを通す孔径ですむ。
【0070】なお、以上は高置水槽、個別給湯器の例に
ついて説明したが、これに限らず受水槽から加圧ポンプ
で直接給水する下部加圧装置方式や、各住居に共通の集
中給湯器などを備えたその他の集合住宅にも本発明を適
用できることはいうまでもない。
【0071】
【発明の効果】この発明は、以上のような構成からなる
ので、次のような効果を奏する。
【0072】(1) 給水・給湯管、分配ヘッダー,給水・
給湯枝管を天井に配設するので、床下に配管できない直
床式にも容易に適用できる。
【0073】(2) 各階において給水立管から直接配管シ
ステムに分岐し、給水管等を直接接続するから、給水ヘ
ッダーを各階に設置する必要がなく、また各住居への給
水配管を短くすることができ、部材を簡素化し節減する
ことができ、また取付作業や配管作業の省力化を図るこ
とができる。
【0074】(3) 給水管および給湯管は、壁の外面に沿
って立ち上がり天井に沿う一体もののステンレス鋼管で
あるため、壁の外から挿通するだけで、天井面に配管す
ることができ、配管作業が極めて容易となる。
【0075】(4) 給水管および給湯管は、継手を用いな
い一体成形のステンレス鋼管であるため、漏水のおそれ
がなく漏水試験も必要とせず、前述の(2) の配管作業の
容易性と相まって施工が容易となり工期の短縮を図れ
る。
【0076】(5) 給水枝管および給湯枝管は、継手を用
いない一体的な軟質ステンレス鋼管であるため、手で曲
げて配管できると共に、漏水のおそれがなく漏水試験も
必要とせず、施工が容易となり工期の短縮を図れる。
【0077】(6) ステンレス管を使用することにより、
酸化が殆どなく、赤水や青水の発生がなく、極めて衛生
的な水を供給することができる。さらに、硬さや引張強
さに優れ施工中の損傷がなく、少ない摩擦損失により鋼
管径を小さくできるなどの利点がある。
【0078】(7) 給水立管を単位立管から構成し、ソケ
ット管と複数の雌ねじが一体的に形成されたジョイント
で単位立管を接合するので、部材数が低減し作業が容易
となることにより、継手材料費や接続作業費を大幅に低
減することができる。また、従来のような運搬費や流通
コストを不要とし、経済的メリットが大となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る配管システムの一実施例を示す
配管斜視図である。
【図2】図1における枝管の別の配管例を示す配管斜視
図である。
【図3】図1における配管システム装置の概略側面図で
ある。
【図4】図3におけるIV−IV線断面図である。
【図5】図1における給湯分配ヘッダーの取付状態を示
す、(a) は側面図、(b) は断面図である。
【図6】図1における枝管の支持固定金物の一例を示す
断面図である。
【図7】この発明に係る給水立管に使用するジョイント
を示す半断面図である。
【図8】この発明に係る給水立管とジョイントの配置状
態を示す概略図である。
【図9】従来の給水装置を示す配管図である。
【図10】従来の別の給水装置を示す配管図である。
【図11】ステンレス鋼管を使用した給水装置を示す配
管図である。
【符号の説明】
1…給水立管 2…給水管 3…給湯器 4…給湯管 5…給水分配ヘッダー 6…給湯分配ヘッダー 7…給水枝管 8…給湯枝管 9…高温差湯管 10…都市ガス管 11…分岐給水管 12…給水量水器 13…開閉バルブ 14…T継手 15…給湯器用給水管 16…開閉バルブ 17,18…継手 19…スリーブ 20…吊支持材 21…支持金物 22,23…継手 24…端末栓 27…支持固定金物 30…ジョイント 31…管本体 32…ソケット管 33…雌ねじ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 収 東京都中央区日本橋本町3丁目5番11号 株式会社大本組内 (72)発明者 白塚 重男 埼玉県与野市下落合3−13−25 (72)発明者 中村 孝文 東京都小平市鈴木町1−237−7 (72)発明者 石川 勅 東京都千代田区丸の内3丁目4番1号 日新製鋼株式会社内 (72)発明者 加藤 敏之 東京都調布市八雲台2丁目29−4 (72)発明者 下鳥 睦郎 東京都国分寺市日吉町2丁目8−8 (56)参考文献 特開 昭63−206537(JP,A) 特開 昭63−138071(JP,A) 特開 昭63−83331(JP,A) 実開 平2−29951(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高置水槽または下部加圧送水装置より建
    物内各所へ給水する給水配管システム装置において、 前記高置水槽または下部加圧送水装置からの給水を各階
    における1戸または複数戸の住居に供給するステンレス
    鋼製の給水立管と、この給水立管から分岐して1住居の
    天井下まで立ち上がり天井面に沿って配管され、分岐部
    分から先端部まで曲げ加工で一体成形されたステンレス
    鋼製の給水管と、この給水管の先端が接続され、給水を
    必要とする最も近位置の天井面下部に配設された給水分
    配ヘッダーと、この給水分配ヘッダーと各給水箇所の端
    末栓とを接続し、一体的に配管された軟質ステンレス鋼
    製の複数の給水枝管とを備えていることを特徴とする給
    水配管システム装置。
  2. 【請求項2】 高置水槽または下部加圧送水装置より建
    物内各所へ給水し、かつ個別の給湯器を介して給湯する
    給水給湯配管システム装置において、 前記高置水槽または下部加圧送水装置からの給水を各階
    における1戸または複数戸の住居に供給するステンレス
    鋼製の給水立管と、この給水立管から分岐して1住居の
    天井下まで立ち上がり天井面に沿って配管され、分岐部
    分から先端部まで曲げ加工で一体成形されたステンレス
    鋼製の給水管と、前記給湯器から1住居の天井下まで立
    ち上がり天井面に沿って配管され、給湯器接続部分から
    先端部まで一体的に曲げ加工されたステンレス鋼製の給
    湯管と、前記給水管と給湯管の先端がそれぞれ接続さ
    れ、給水給湯を必要とする最も近位置の天井面下部に配
    設された給水分配ヘッダーおよび給湯分配ヘッダーと、
    これら給水分配ヘッダーおよび給湯分配ヘッダーと各給
    水箇所の端末栓および各給湯箇所の端末栓とをそれぞれ
    接続し、一体的に配管された軟質ステンレス鋼製の複数
    の給水枝管および給湯枝管とを備えていることを特徴と
    する給水給湯配管システム装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の配管シ
    ステム装置において、給水管および給湯管は他の配管と
    共に並列して立ち上がり、天井面に沿って並列して配設
    されていることを特徴とする給水給湯配管システム装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3に記
    載の配管システム装置において、給水枝管および給湯枝
    管は、天井面に沿って配管され、各端末栓位置で立ち下
    げられていることを特徴とする給水給湯配管システム装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2または請求項3に記
    載の配管システム装置において、給水枝管および給湯枝
    管は、分配ヘッダー設置箇所で立ち下げられ、各端末栓
    位置まで床配管されていることを特徴とする給水給湯配
    管システム装置。
  6. 【請求項6】 高置水槽または下部加圧送水装置からの
    給水を各階における1戸または複数戸の住居に供給する
    ステンレス鋼製の給水立管において、 上下にソケット管を有するジョイント本体の中間部の同
    一位置に複数の雌ねじ部材を取付け、前記ソケット管に
    単位立管を接続してなることを特徴とする給水立管。
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