JP2679496B2 - 地盤穿孔機の土砂付着防止装置 - Google Patents

地盤穿孔機の土砂付着防止装置

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JP2679496B2
JP2679496B2 JP33951491A JP33951491A JP2679496B2 JP 2679496 B2 JP2679496 B2 JP 2679496B2 JP 33951491 A JP33951491 A JP 33951491A JP 33951491 A JP33951491 A JP 33951491A JP 2679496 B2 JP2679496 B2 JP 2679496B2
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義明 山口
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Obayashi Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気分解により発生す
る水素ガス及び直流電流による電気浸透現象を利用して
オーガに対する土砂の付着を防止する地盤穿孔機の土砂
付着防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】粘性土を地盤穿孔機を用いて掘削する場
合に、穿孔用オーガに対する土砂の付着が問題になる。
例えば、地盤穿孔機を用いて地盤を掘削し、鋼材を建て
込んだり、ソイルセメント杭を造成する場合には、混合
した土砂を現位置に残す必要がある。この場合には打ち
込まれたオーガを逆転しつつ引き上げれば良いのである
が、特に粘性土はオーガシャフトあるいは羽根の外周に
付着し易く、これが付着したまま伴上がりする現象が発
生し易い。また削孔したい場合には正転したまま引き上
げれば良いのであるが、オーガ周囲に柱状になって付着
した土砂をそのままの状態で引き上げる場合が多い。
【0003】いずれの場合にあっても、従来は、付着土
砂を人力によりスコップなどを用いて掻き落とすか、あ
るいは羽根を回転させつつ掻き落とすようにしていた
が、効率的な除去ができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者ら
は直流電流の通電により土砂の付着が防止できることに
着目した。すなわち土砂に直流電流を通ずると電気浸透
現象によって土中水分がマイナス電極側に移動する。水
の移動にともない付着した粘性土中の含水比率が高ま
り、さらに電極近傍で水素ガスの気泡が発生することと
相まって電極に対する土砂の付着力が低減する。
【0005】本発明は以上の着眼点に基づきなされたも
のであり、その目的は、作業が容易で、しかも効率的に
オーガに対する土砂の付着を防止ないしは低減させるこ
とができる地盤穿孔機の土砂付着装置を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、地盤穿孔用のオーガを直流電源のマイナ
ス側に接続するとともに、該オーガに接近して配置され
た導電体を前記直流電源のプラス側に接続するものであ
る。また、本発明では、前記オーガのシャフトの外周部
に電気的に絶縁状態にプラス電極板を配置して前記シャ
フト外周に一体化されたオーガ羽根の各部に対向させる
こともできる。
【0007】
【作用】土砂に直流電流を通ずると電気浸透現象によっ
て土中水分がマイナス電極側であるオーガの外周に移動
する。また、オーガの外周に電気分解現象により水素ガ
スの気泡が発生すると既にオーガに付着した土砂はオー
ガの表面から浮き上がるようにして剥離する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1はこの発明の第一実施例を示すものであ
る。図において、地盤穿孔機のベースマシン1の先端に
は櫓2が鉛直に配置され、この櫓2に沿ってオーガ3が
回転かつ昇降自在に保持されている。オーガ3は中空の
オーガシャフト3aの周囲に地盤撹拌用のオーガ羽根3
bをスパイラル状に配置するとともに、先端に掘削用の
オーガビット3cを配置したものである。この穿孔機の
近傍の地盤E中には図示しない杭打機によって既に先行
杭4が何本か打ち込まれている。前記オーガ3は最も近
い先行杭4aの近傍の地盤E内を先行杭4と平行に正転
しつつ下降することで、地盤Eの内部を穿孔撹拌し、次
いで逆転しつつ引き上げられる。
【0009】この状態において、前記オーガ3は直流電
源5のマイナス側に接続される。また、最も近い先行杭
4aは前記直流電源5のプラス側に接続され、この結果
オーガ3と先行杭4aをそれぞれのマイナスおよびプラ
スの電極部とする電気浸透現象が生じる。
【0010】この電気浸透現象により土中水分は図中矢
印で示すようにマイナス電極であるオーガ3の周囲に移
動し、オーガ3の周囲における土中の水分含有量が増加
する結果、オーガ3に対する付着力を減ずることにな
る。
【0011】また同時に電気分解現象によりオーガ3の
周囲には水素ガスが発生し、先行杭4a側では酸素ガス
が発生する。そして、この水素ガスの発生によって既に
オーガ3の周囲に付着している土砂はオーガ3の表面か
ら浮き上がるように剥離する。この結果、オーガ3に対
する土砂の付着量は低減し、また、例え付着したまま引
き上げられたとしても、他の人力や機械的手段により容
易に掻き落とすことができる。なお、前記直流電源5と
してはベースマシン1に搭載しているバッテリなどを用
いることができる。また、電流容量は先行杭4aとオー
ガ3間の離間距離により定まるので予めその距離に応じ
て電気浸透現象を生じさせるための条件を設定しておけ
ば良い。
【0012】図2はこの発明の第二実施例を示すもの
で、オーガシャフト3aの外周囲には前記オーガ羽根3
bのピッチと同一ピッチでプラス側の電極板6がスパイ
ラル状に固定され、前記オーガ羽根3bの各部に対向し
ている。この電極板6の上端部はスリップリング7を介
して絶縁状態で直流電源5のプラス側に接続されてい
る。またオーガシャフト3a自体は同直流電源5のマイ
ナス側に接続されている。
【0013】前記プラス電極板6は前記オーガシャフト
3aの外周に絶縁状態に取り付けられるもので、図3に
示す取付構造となっている。
【0014】すなわちプラス電極板6は、絶縁用のネオ
プレンゴム8を介してオーガシャフト3aの表面に設置
され、またその所々に取付け穴6aが開口されている。
この取付け穴6aは前記オーガシャフト3aの表面に突
出するスタッドボルト9に絶縁用ナイロンワッシャ10
を介して挿通され、スタッドボルト9の突出端を袋ナッ
ト11で締め付けることによりオーガシャフト3の外周
に固定される。
【0015】この実施例においては前記実施例と同様に
マイナス電極となるオーガシャフト3a,オーガ羽根3
bとプラス電極板6との間に電気浸透現象および電気分
解現象が生ずる結果、オーガシャフト3a,オーガ羽根
3bの表面には土砂が付着しにくいものとなる。また、
前記実施例のように近くに先行杭などの適当な導電体が
ない場合や、単なる穿孔作業に使う場合などに好適であ
り、プラス側電極板6とマイナス電極を構成するオーガ
シャフト3aおよびオーガ羽根3bとの距離が一定であ
るため、電気浸透現象を発生させるための電流容量も一
定である。
【0016】図4はプラス電極板6の取付構造の他の実
施例を示すもので、オーガシャフト3aの外周表面には
絶縁用のネオプレンゴム8を介して前記プラス電極板6
が設置されている。固定箇所において、オーガシャフト
3a側にはネジ孔が形成されている一方、プラス電極板
6の取付け穴6aの内周には絶縁用のナイロンワッシャ
20が配置され、このワッシャ20を介して皿ボルト2
1をオーガシャフト3a側に捩じ込みプラス電極板6を
オーガシャフト3aの外周に固定している。なお、皿ボ
ルト21の頭部21aはプラス電極板6の表面と同一面
であり、無用な凹凸を無くすことで土砂が付着しにくい
構造となっている。
【0017】図5はプラス電極板6のさらに他の取付構
造の実施例を示すものである。この構造においては、オ
ーガシャフト3aの外周部にスパイラル状の溝30を形
成し、この内部に断面凹状をした絶縁用ネオプレンゴム
31を介してプラス電極板6をオーガシャフト3aの外
周面と同一面となるように埋設したものである。なお、
固定構造は前記実施例と同一であり、プラス電極板6の
取付穴6aの内周には絶縁用のナイロンワッシャ20を
配置し、このワッシャ20を介して皿ボルト21をオー
ガシャフト3a側に捩じ込むことでプラス電極板6を固
定している。
【0018】この実施例ではオーガシャフト3aの表面
に突起がまったく無いので前記実施例よりもさらに土砂
が付着しにくいものとなる。しかも、皿ボルト21を捩
じ込む前であってもプラス電極板6等をオーガシャフト
3aに仮止めすることができ組付作業が容易である。
【0019】
【発明の効果】以上各実施例によって詳細に説明したよ
うに、本発明による地盤穿孔機の土砂付着防止装置にあ
っては、土砂に直流電流を通電すると電気浸透現象によ
って土中水分がマイナス電極側であるオーガの外周に移
動し、付着した粘性土中の含水比率が高まり、さらにオ
ーガの外周には電気分解現象により水素ガスの気泡が発
生すると既にオーガに付着した土砂はそのガス発生によ
り浮き上がるように表面から剥離することと相まって、
特に粘性土地盤を穿孔する場合におけるオーガへの土砂
付着を簡単な構成を付加するだけで防止ないしは低減で
き、土砂付着防止対策として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による断面説明図である。
【図2】本発明の第二実施例によるオーガの拡大説明図
である。
【図3】プラス電極板の取付構造を示す部分断面図であ
る。
【図4】プラス電極板の他の取付構造の実施例を示す部
分断面図である。
【図5】プラス電極板のさらに他の取付構造の実施例を
示す部分断面図である。
【符号の説明】
3 オーガ 3a オーガシャフト 3b オーガ羽根 4a 先行杭(導電体) 5 直流電源 6 プラス電極板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地盤穿孔用のオーガを直流電源のマイナ
    ス側に接続するとともに、該オーガに接近して配置され
    た導電体を前記直流電源のプラス側に接続したことを特
    徴とする地盤穿孔機の土砂付着防止装置。
  2. 【請求項2】 前記オーガのシャフトの外周部に電気的
    に絶縁状態でプラス電極板を配置して前記シャフト外周
    に一体化されたオーガ羽根の各部に対向させることを特
    徴とする請求項1記載の地盤穿孔機の土砂付着防止装
    置。
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JPH06323080A (ja) * 1993-03-18 1994-11-22 Seiko Kogyo Kk 掘削方法
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