JP2681332B2 - キーパッド及びその製造方法 - Google Patents

キーパッド及びその製造方法

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  • Push-Button Switches (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキーボード等の各種端末
機器等に使用されるものであって、シリコーンゴム製キ
ーパッド主体のキートップ面の上面に文字印刷層を形成
し、該文字印刷層を保護するごとく、樹脂層を、接着剤
を使用することなく強固に接着せしめたキーパッド及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のキーパッドは、シリコーンゴム製
キーパッド主体のキートップ面の上面に、シリコーンゴ
ム含有の抜き文字印刷層を形成していた。そして、その
抜き文字印刷層を露出したままにするか、あるいは抜き
文字印刷層を保護するためにシリコーンゴム系接着剤を
使用し、さらに、この接着剤の上に被接着面をプライマ
ー処理した透明樹脂層を固着していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】シリコーンゴムと樹脂
とはシリコーンゴム系接着剤を使用し、さらにプライマ
ー処理をしないかぎり直接には接着できない。しかし、
シリコーンゴム系接着剤は高温(120〜130℃)で
長時間加熱しないと接着することができず、接着しよう
とする樹脂層が高温に耐えられないという難点があっ
た。また接着剤を使用し、プライマー処理をする場合、
塗布および処理作業が面倒であるばかりか、均一な塗布
が難しく、あるいは乾燥固化に時間を要する等の難点が
あった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところはシリコーンゴム製キーパッ
ド主体のキートップ面の上面に、シリコーンゴム含有の
文字印刷層を形成し、その文字印刷層を保護すべく、接
着剤を使用することなく従来困難視されていた樹脂層を
直接接着可能とし、接着剤使用およびプライマー処理の
煩雑さを解消し、ゴムとは違った樹脂の感覚が叩打する
キーから得られるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るキーパッド
は、シリコーンゴム製キーパッド主体のキートップ面の
上面に、シリコーンゴム含有の文字印刷層を形成し、該
文字印刷層の上に接着剤を介することなく直接、液状の
透明樹脂層をその表面が表面張力により弧状ないし球面
状を維持する形状にて乾燥固化したものである。液状の
透明樹脂層は、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、マレ
イン酸樹脂、アルキッド樹脂、アミノ樹脂、ビニル系樹
脂又はシリコーン樹脂の一種が使用される。
【0006】また照光式のキーパッドとして使用する場
合は、透明なシリコーンゴム製キーパッド主体のキート
ップ面を除く残余の上面に、シリコーンゴム含有の非透
光性塗膜を形成し、前記キートップ面上に有色透光抜き
文字印刷層を形成し、該有色透光抜き文字印刷層の上に
接着剤を介することなく直接、液状の透明樹脂層を乾燥
固化した構造とする。本発明に係るキーパッドの製造方
法は、シリコーンゴム製キーパッド主体のキートップ面
の上面に、文字印刷層を形成した後、前記キーパッド主
体の上面にコロナ放電処理をし、次いでコロナ放電処理
をした後の前記キートップ上面の文字印刷層上に液状の
透明樹脂を滴下した後、乾燥固化するものである。
【0007】
【作用】本発明に係るキーパッドは、シリコーンゴム製
キーパッド主体のキートップ面の上面に、文字印刷層を
形成した後、前記キーパッド主体の上面にコロナ放電処
理をし、次いでコロナ放電処理をした後の前記キートッ
プ上面の文字印刷層上に液状の透明樹脂を滴下した後、
乾燥固化して得られるが、コロナ放電によりシリコーン
ゴム製キーパッド主体のキートップの表層は放電で活性
化された電子が表層の分子結合を破壊し、分子鎖の中の
自由基と液状の透明樹脂が急激に反応し、結合すること
となり、両者の接着力が強固となる。また、キートップ
面上の液状の透明樹脂は表面張力により弧状ないし球面
状を維持しながらも、キートップ面上で弾かれることな
く万遍なく広がり、しかもキートップ面から液状の透明
樹脂が垂れ下がることなく乾燥固化する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基いて説明
する。図1は本発明の一実施例を示すキーパッドの要部
拡大断面図である。1はシート部1aとシート部1aか
ら上方に突出したキートップ1bを備えたシリコーンゴ
ム製キーパッド主体である。このキーパッド主体1はゴ
ム成型により一体的に形成される。キートップ1bの上
面には、シリコーンゴム含有の文字印刷層2を形成す
る。文字印刷はキーパッド主体1が有色非透光性のシリ
コーンゴムで形成されている場合、キートップ1bの上
面に直接、文字、数字、記号等の文字印刷を行うか、あ
るいはシリコーンゴム含有の1色の塗料またはインキで
キートップ1bの上面をスクリーン印刷等で塗布、印刷
した後、その上に数字、記号、文字等の部分を除いた残
余のキートップ1bの上面をシリコーンゴム含有の別の
色をした塗料またはインキで塗布、印刷して得られる。
なお、キートップ1bの裏面は導電接点を有しない突起
構造であるが、必ずしもこれに限定されるものではな
く、スカート部を介して上方に膨出したキートップの裏
面に導電接点を設ける構造かあるいはその他の構造であ
ってもよい。
【0009】次に、キートップ1bの上面に文字印刷層
2を形成したシリコーンゴム製キーパッド主体1をベル
トコンベア等の搬送装置(図示せず)上に載置し、搬送
速度を所定の速度、例えば約2.8m/分で上記キーパ
ッド主体1を搬送し、所定の電力、例えば40〜120
Wでコロナ放電を行う。次いでコロナ放電処理をした後
の前記キートップ上面の文字印刷層上に液状の透明樹脂
を滴下した後、その表面が表面張力により弧状ないし球
面状を維持する形状にて乾燥固化して得られる。このコ
ロナ放電によりキーパッド主体1のキートップ1bの上
面の表層のみがコロナ放電処理され、キートップ1bの
上面の分子結合を破壊し、分子鎖の中の自由基と上記し
た液状の透明樹脂が急激に反応し、結合し、文字印刷層
2の上にその表面が表面張力により弧状ないし球面状を
維持する形状の透明樹脂層3が形成される。
【0010】本発明で使用される液状の透明樹脂層とし
ては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、マレイン酸
樹脂、アルキッド樹脂、アミノ樹脂、ビニル系樹脂又は
シリコーン樹脂の一種が使用される。これらの樹脂はい
ずれもシリコーンゴムに直接には接着不可能な樹脂であ
るが、上記キートップ1bの上面にコロナ放電すること
により直接、接着が可能となるものである。これら樹脂
は、溶剤等を使用して液状で使用する。シリコーン樹脂
については、ストレートシリコーンレジン、変性シリコ
ーンレジンが使用され、これらは直接にはシリコーンゴ
ムに接着しないが、上記コロナ放電により直接、接着が
可能となる。
【0011】本発明に係るキーパッドを照光式のキーパ
ッドとして使用する場合は、図2に示すように、透明な
シリコーンゴム製キーパッド主体1のキートップ1b面
を除く残余の上面に、シリコーンゴム含有の非透光性塗
膜4を形成し、前記キートップ1b面上に有色透光抜き
文字印刷層2aを形成し、該有色透光抜き文字印刷層2
aの上に接着剤を介することなく直接、液状の透明樹脂
層3を乾燥固化した構造とする。キートップ1b上面に
シリコーンゴム含有の非透光性塗膜4をスプレー等によ
り塗布するときにキートップ1b面に塗布された非透光
性塗膜は除去具(図示せず)で除去した後に、有色透光
抜き文字印刷層2aを形成するようにすればよい。これ
により、光源からの光はシリコーンゴム製キーパッド主
体1のシート部1aでは遮光され、キートップ1b部分
に照射され、文字等のみが鮮明に見えるようになる。
【0012】
【発明の効果】本発明は上記の説明から判るように、シ
リコーンゴム製キーパッド主体のキートップ面の上面
に、シリコーンゴム含有の文字印刷層を形成し、該文字
印刷層の上に接着剤を介することなく直接、液状の透明
樹脂層をその表面が表面張力により弧状ないし球面状を
維持する形状にて乾燥固化したので、シリコーンゴムと
接着が困難視されていた樹脂との直接接着可能となり、
接着剤の使用およびプライマー処理が不要となり、接着
剤使用による煩雑さが解消できるばかりか、キートップ
面上の液状の透明樹脂は表面張力により弧状ないし球面
状を維持しながらも、キートップ面上で弾かれることな
く万遍なく広がり、しかもキートップ面から液状の透明
樹脂が垂れ下がることなく乾燥固化し、文字印刷層の保
護膜としての役割を果すほか、ゴムとは違った樹脂の感
覚が叩打するキーから得られる。しかも従来のようにキ
ートップ部分に、文字印刷したシリコンエラストマーフ
ィルムを一体に成形したものは、成形時に金型内に装填
した円形状のフィルムが回転したりしてキートップ上で
文字等の位置決めが正確になされずに傾いたりして読み
づらかったり、あるいはキートップ部分の湾曲した金型
内に平坦なフィルムを装填することによる文字等の形状
が変形してしまう、といった技術的課題を本発明は一挙
に解決し、かつ従来のものはキートップ周縁付近のシリ
コーン系エラストマーが熱収縮により縮むのに対しフィ
ルムは縮まないためにキートップ周縁の奇麗な形状維持
が困難なのに対し、本発明では予めシリコーンゴムでキ
ートップを成形後にその表面に文字印刷をし、さらに液
状樹脂を滴下して形成するために、文字変形や文字の位
置ずれやキートップの周縁の熱収縮がなく奇麗なキート
ップを得ることができる。
【0013】また、本発明に係るキーパッドの製造方法
は、シリコーンゴム製キーパッド主体のキートップ面の
上面に、文字印刷層を形成した後、前記キーパッド主体
の上面にコロナ放電処理をし、次いでコロナ放電処理を
した後の前記キートップ上面の文字印刷層上に液状の透
明樹脂を滴下した後、乾燥固化するものであるから、コ
ロナ放電によりシリコーンゴム製キーパッド主体のキー
トップの表層は放電で活性化された電子が表層の分子結
合を破壊し、分子鎖の中の自由基と液状の透明樹脂が急
激に反応し、結合することとなり、従来直接接着が困難
視されていた両者の接着が可能となった。さらに、照光
式キーパッドとして使用する場合にも、シリコーンゴム
と文字印刷を保護する樹脂との直接接着が可能となり、
文字部分を光を通して鮮明に浮かび上がらせることがで
き、剥離などの問題がなく、作業性が増し、その用途が
一層拡大することとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すキーパッドの要部拡大
断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す照光式キーパッドの
要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 キーパッド主体 1b キートップ 2 文字印刷層 2a 有色透光抜き文字印刷層 3 液状の透明樹脂層

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンゴム製キーパッド主体のキー
    トップ面の上面に、シリコーンゴム含有の文字印刷層を
    形成し、該文字印刷層の上に接着剤を介することなく直
    接、液状の透明樹脂層をその表面が表面張力により弧状
    ないし球面状を維持する形状にて乾燥固化したことを特
    徴とするキーパッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液状の透明樹脂層は、エ
    ポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノ
    ール樹脂、変性フェノール樹脂、マレイン酸樹脂、アル
    キッド樹脂、アミノ樹脂、ビニル系樹脂又はシリコーン
    樹脂の一種であることを特徴とする請求項1記載のキー
    パッド。
  3. 【請求項3】 透明なシリコーンゴム製キーパッド主体
    のキートップ面を除く残余の上面に、シリコーンゴム含
    有の非透光性塗膜を形成し、前記キートップ面上に有色
    透光抜き文字印刷層を形成し、該有色透光抜き文字印刷
    層の上に接着剤を介することなく直接、液状の透明樹脂
    層を乾燥固化したことを特徴とするキーパッド。
  4. 【請求項4】 シリコーンゴム製キーパッド主体のキー
    トップ面の上面に、文字印刷層を形成した後、前記キー
    パッド主体の上面にコロナ放電処理をし、次いでコロナ
    放電処理をした後の前記キートップ上面の文字印刷層上
    に液状の透明樹脂を滴下した後、乾燥固化したことを特
    徴とするキーパッドの製造方法。
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