JP2737814B2 - 水の分離方法 - Google Patents

水の分離方法

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JP2737814B2
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和行 末村
洋介 縄田
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微細に分散した水を含
有する有機溶剤からこの水を効果的に除去する方法に関
する。
【0002】
【従来技術】1,1,1−トリクロロエタン、1,1,
2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、
1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン等のハロゲン化
炭化水素類は優れた溶剤としてドライクリーニング、各
種機械、電子部品、精密部品等の洗浄等の幅広い用途に
供されているが、環境上からもこの回収再使用が望まれ
るものであるが、かかる用途に供した1,1,1−トリ
クロロエタン等は多くの場合、水を含有しているもので
ある。各種用途に再利用するためにはこの水の分離除去
が必要であり、従来より有機溶剤と水の分離には多くの
方法が提案されており、例えば、溶剤と水の比重差を利
用して水分離器内部にシキリ板を設け、溶剤をゆっくり
滞留させるうちに水は水より高比重の溶剤上に浮上し、
この水層を分離除去する方法が一般的であるが、特に溶
剤の比重が水に近い場合で水が乳濁状態に微細に分散し
ている場合にはこの方法では必ずしも除去できず、また
浮上に極めて時間がかかり、効率的でないという問題が
ある。
【0003】
【問題点を解決するための具体的手段】本発明者らは、
かかる従来技術の問題点に鑑み、鋭意検討の結果特定の
重合体膜を分離膜として用いることにより微細に分散存
在している水を極めて効率的に除去できることを見出し
本発明に到達したものである。
【0004】すなわち本発明は、微細に分散した水を含
有する有機溶剤を多数の0.5〜5μmの範囲の細孔を
有し、適度な表面張力を有するフィルターカートリッジ
に供給し、微細に分散した水はフィルターカートリッジ
を通過しがたく、フィルターカートリッジを通過する有
機溶剤と分離されて滞留した水となってからフィルター
カートリッジを通過するようにし、有機溶剤の液面上に
凝集浮上した水を分離除去することを特徴とする水の分
離方法である。
【0005】本発明において対象とする有機溶剤として
は1,1,1−トリクロロエタン、1,1−ジクロロ−
1−フルオロエタン等の水と比重差が少ない有機溶剤、
あるいは比較的比重差があっても、例えば電子機器、精
密部品等に付着した水分を除去するために広く用いられ
ている1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフル
オロエタン等の場合には通常、水の離脱を良好にするた
め界面活性剤が添加されており、このため水が極めて微
細に分散しているため比重差のみでは水の除去が容易で
なく、このような溶剤も本発明の対象となるものであ
る。
【0006】本発明で用いるフィルターとしては0.5
〜5μmの範囲の微細な孔が無数に設けられている必要
がある。0.5μm以下の場合、単位面積当りの処理能
力が小さくなり、そのため装置が大きくなり経済的でな
い。また、5μm以上の場合、分離が不十分で好ましく
ない。
【0007】本発明を実施するための好ましい装置の1
例として示す図1に基づいて、以下本発明の方法を詳細
に説明する。図1は、本発明を実施するための水分離装
置1の縦断側面図を示すものである。2は水分離槽であ
り、水分離槽2内の上方には、有機溶剤と分離水の界面
を検出するフロ−トスイッチ3および、下方には液導入
口4と液排出口5および上方に水排出用自動弁6を有し
ている。水排出用自動弁6は、フロ−トスイッチ3と連
動され、フロ−トスイッチ3の検出点により、水排出用
自動弁6は自動開閉される。
【0008】液導入管7は液導入口4から水分離槽2の
内部に縦挿され、水分離槽2の上部からおよそ1/3程
度の位置まで延びて設置される。この水分離槽2内の液
導入管7には多数の孔9が穿孔されている。この液導入
管7の周囲には、フィルターカートリッジ8が取り付け
られており、フィルターカートリッジ8の上部は完全に
シールされている。
【0009】微細に分散した水を含む溶剤は液導入管7
を通り水分離槽2内に導入される。有機溶剤は孔9から
フィルターカートリッジ8に供給される。フィルターカ
ートリッジ8は0.5〜5μmの範囲の微細な孔が無数
に設けられており、四フッ化エチレン樹脂(以下PTF
Eと称する)製の適度な表面張力を有するものが好まし
い。市販品としては、圧延して得たPTFEの未焼成フ
ィルムを延伸したものがあり、東洋濾紙(株)製PTF
EメンブレンカートリッジTCF−100等が好ましく
使用できる。このものはPTFE製のフィルター本体と
強度保持のためのポリプロピレンスクリーンよりなるも
のであり、表面積を大きくするためにジャバラ状に納め
られている。
【0010】水を含有する有機溶剤はフィルターの孔
径、表面張力、液供給圧等によっても異なるが、フィル
ターの下部では有機溶剤は良好に通過するものの、水は
通過し難くフィルター内部を上方に移動する。この結
果、フィルター内部上方には、水が滞留し、この付近に
おいては水が容易にフィルターカートリッジ8を通過し
て、フィルター外部に押し出され容易に凝集して界面1
0に浮上する。
【0011】水分離槽2内の保有水量は、界面検出用の
フロ−トスイッチ3で検出し、保有水量が増加すれば、
水排出用自動弁6が開き、自動排出される。このように
液面に浮上した水は水抜き口から間欠的に系外に抜き出
され、分散した水を含まない溶剤が液排出口から抜き出
される。この液排出口から抜き出される溶剤は分散状態
の水を含まないため透明状となり、そのまま、あるいは
必要に応じて他の処理を施されたのち再度使用すること
ができるものである。
【0012】本発明の方法によれば、フィルターの有効
面積1000cm2 当たり0.4〜0.8l/minの
溶剤を処理することができ、これを収納する水分離槽も
小さいものでよいため、ドライクリーニング、付着水除
去等の工程で使用される分散水含有の溶剤を極めてコン
パクトな装置により連続的に処理することができるもの
である。
【0013】本発明の方法をおこなう場合、通常の比重
差による分離で簡単に除去できる水はこの比重差分離槽
で除去したのちの溶剤を処理するようにしても勿論構わ
ない。
【0014】本発明の方法により処理する溶剤中の水含
有量は1%未満のものが好ましい。この範囲を越えて水
が含有されている溶剤を処理する場合にも勿論処理可能
であるが、この場合にはその実用的な処理時間で良好に
水を分離除去するためには、装置そのものをかなり大き
くする必要がある。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 実施例1 処理は図1に示す装置を用いておこなった。
【0016】内容量5lの水分離槽内の空気を追い出し
たのち、水が0.2重量%となるように水を添加して均
一に分散させた1,1,1−トリクロロエタンを5l/
minの流量で液導入管4から導入し、処理をおこなっ
た。この結果を処理条件とともに表1に示した。結果か
ら分かるように分散状態の良好な溶媒が得られた。
【0017】
【表1】
【0018】実施例2〜7、比較例1〜4 実施例1と同様の方法で、表1に示した条件で処理を行
った。この結果を表1に示した。
【0019】
【発明の効果】本発明において、特定の細孔を有するフ
ィルターカートリッジを用いることにより有機溶剤に微
細に分散した水を効率的に除去することを可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施するための水分離装置の縦断
側面図を示す。
【符号の説明】 1.水分離装置 2.水分離槽 3.フロ−トスイッチ 4.液導入口 5.液排出口 6.水排出用自動弁 7.液導入管 8.フィルターカートリッジ 9.孔 10.界面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細に分散した水を含有する有機溶剤を
    多数の0.5〜5μmの範囲の細孔を有し、適度な表面
    張力を有するフィルターカートリッジに供給し、微細に
    分散した水はフィルターカートリッジを通過しがたく、
    フィルターカートリッジを通過する有機溶剤と分離され
    て滞留した水となってからフィルターカートリッジを通
    過するようにし、有機溶剤の液面上に凝集浮上した水を
    分離除去することを特徴とする水の分離方法。
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