JP2776018B2 - セメントの製造方法 - Google Patents

セメントの製造方法

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JP2776018B2
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豊一 西田
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康弘 深田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はセメントの製造方法に係り、特にモルタル又
はコンクリート(以下、コンクリートを例として記す)
の混練時にコンクリートの流動性を向上するために添加
する分散剤の効果の向上に有効な製造方法に関する。
〔従来の技術〕
未硬化コンクリート中の水量が多いと、コンクリート
の流動性が大きいので打設し易いが、硬化後の強度が小
となるので成可く少量の水で混練することが必要で、コ
ンクリートの流動性を成可く少量の混練水で得るため
に、一般に減水剤が用いられている。
セメントにはセメント鉱物として珪酸三石灰(C
3S),珪酸二石灰(C2S),アルミン酸三石灰(C3A),
鉄・アルミン酸四石灰(C4AF)等が含有されており、こ
れ等のうちC3A及びC4AFは水和速度が速く、コンクリー
トの注水・混練にあたってC3S及びC2Sに先立って水和し
て水和生成物を生成し、この生成物が減水剤を吸着して
しまい、減水剤の効果を低下させていた。
C3A及びC4AFによる上記の影響を軽減するために、従
来次のような方法が行われていた。
セメント中のC3A及びC4AF含有量が小さくなるような
原料配合とする。
セメントの粉末度を粗くして、C3A及びC4AFの多い微
粉の生成を減少させる。
セメントに硫酸アルカリ等の溶解速度の大きな硫酸塩
を添加し、注水・混練直後にC3A及びC4AFの表面にエト
リンガイト(C3A・3CaSO4・31H2O)を生成させ、C3A及
びC4AFの水和を抑制する。
しかし、これ等の方法には次の問題点があった。
の方法では、セメントクリンカの易焼性が悪くなり
燃料使用量が増加し、また、セメントの初期強度の発現
性が悪くなる。
の方法では、セメントの強度発現性が悪くなる。
の方法では、極めて溶解速度の大きな硫酸塩しか使
用できず、しかも、セメント100重量部に対してSO3とし
て0.3重量部程度の少量を使用するので供給方法が難し
い。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するために、
コンクリートの混練時に添加される減水剤の効果を向上
し得るセメントを製造する方法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記課題を解決するために、クリンカを粉砕
してセメントとする粉砕工程及び/又は該セメントを貯
槽に輸送する輸送工程にて、該セメント100重量部に、S
O4として0.02〜1.0重量部の硫酸塩を水溶液として散布
・混合することを特徴とするセメントの製造方法を提供
するものである。
〔作用〕
本発明の方法におけるセメントとしては、各種のポル
トランドセメント及び混合セメントが適用される。
本発明において、硫酸塩を含有する水溶液は、例えば
クリンカを粉砕してセメントとする粉砕機(仕上ミル)
内、粉砕された粉末を精粉(セメント)として分級する
セパレータ下に設けられた精粉輸送用スクリューコンベ
ア内、前記スクリューコンベアからセメントを受取り、
これを貯槽(サイロ)に輸送するベルトコンベア上、あ
るいはこれ等を組合わせて散布されセメントに混合され
る。上記の散布・混合場所におけるセメントの温度は60
℃以上あるので、水溶液注の水分は直に完全に蒸発し、
セメントが貯蔵中に水分により固結することがない。
硫酸塩としては、水に可溶性のものであれば何れも使
用できるが、溶解度が大きく、比較的安価なMgSO4,FeSO
4,Na2SO4,K2SO4,NaHSO4,KHSO4,(NH42SO4,Al2(SO4
等の硫酸塩、Na2SO4・Al2(SO4・24H2O,(NH42
SO4・Fe2(SO4・24H2O等のみょうばんが好適に用い
られる。これ等の硫酸塩はセメント中のC3A及びC4AFと
直に反応し、C3A及びC4AFの表面にエトリンガイト(前
記)又はモノサルフェート(C3A・CaSO4・11H2O)を生
成してその表面を覆い、C3A及びC4AFが水と反応して水
和生成物を生ずるのを抑制し、これにより減水剤の水和
生成物への吸着が軽減され、コンクリートの流動性が向
上する。
硫酸塩の散布・混合量は、セメント100重量部に対
し、SO4として0.02〜1.0重量%とする。0.02未満では効
果が十分でなく、1.0重量%を越えても効果の増進が認
められず、好適には0.1〜0.5重量%である。
硫酸塩を溶解するために用いられる水量は特に限定さ
れるものではなく、水溶液の調製及び散布・混合操作、
散布・混合時のセメントの温度による水分の完全蒸発等
を考慮して、セメント100重量部に対して0.3〜1.5重量
部程度である。
上記水溶液の散布・混合にはスプレー等が適宜用いら
れる。
〔実施例〕
実施例1 普通ポルトランドセメントを製造している仕上ミル内
に、クリンカ供給側より第1表に示す硫酸マグネシウム
の水溶液を散布してセメントと混合し、得られたセメン
トを用い20℃にてコンクリート試験を行った。
なお、コンクリート1m3当りの配合は、セメント400k
g,水110kg,細砂77kg,粗砂689kg,砕石1151kgとし、減水
剤(マイテイ150)の添加量をセメント重量に対して1.6
%とした。
試験結果を第1表に示す。蒸気養生条件は70℃の温度
で3時間保持、オートクレーブ養生条件は185℃の温度
で4時間保持とした。
硫酸マグネシウムの水溶液を散布・混合することによ
り、コンクリートのスランプ発現性が良好となり、スラ
ンプロスも少なくなった。したがって、スランプ一定と
してコンクリートを混練すれば混練水を減少させること
ができ、コンクリートの強度を増大し得る。
実施例2 普通ポルトランドセメントを製造している仕上ミルの
セパレータ下の精粉(セメント)輸送用スクリューコン
ベア内に、第2表に示す硫酸ナトリウム(Na2SO4)の水
溶液を散布して混合し、得られたセメントを用いてコン
クリート試験を行った。コンクリート試験の条件は実施
例1と同様であった。
試験結果を第2表に示す。
実施例1と同様、スランプ発現性が良好となり、スラ
ンプロスも少なくなった。
〔発明の効果〕 本発明によるセメントの製造方法により、 従来のセメントを用いた場合より、同一条件下で混練
したコンクリートの流動性が良くなる。
従来のセメントを用いたコンクリートと同一流動性を
得るのに水量及び減水剤使用量を減らすことができるの
で、コンクリートの強度発現性が良くなり、製造原価が
下がる。
フロントページの続き (72)発明者 深田 康弘 埼玉県大宮市北袋町1丁目297番地 三 菱鉱業セメント株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 昭50−12116(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C04B 7/52 C04B 22/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クリンカを粉砕してセメントとする粉砕工
    程及び/又は該セメントを貯槽に輸送する輸送工程に
    て、該セメント100重量部に、SO4として0.02〜1.0重量
    部の硫酸塩を水溶液として散布・混合することを特徴と
    するセメントの製造方法。
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JPH04108644A JPH04108644A (ja) 1992-04-09
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JPH07157347A (ja) * 1993-12-01 1995-06-20 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd セメント組成物とそれの製造方法ならびにそれの硬化体

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