JP2801681B2 - シームレスカプセル形成時の検査装置 - Google Patents

シームレスカプセル形成時の検査装置

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JP2801681B2
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章二 浅見
一雄 林
富也 細井
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【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、一般的にはシームレス(継目無し)カプセ
ル形成時の検査装置に関するものであり、さらに詳しく
は、流動性を有する皮膜形成物質の流れの中に流動性を
有する充填物質の流れを含む複合ジェット流を、前記皮
膜形成物質とは非溶解な冷却液の液流中で連続的に形成
し、この複合ジェット流を前記冷却液の液流中で流れ方
向先端部より順次所定長さに切断し、切断されたものを
順次冷却液の液流中で所定形状に成形するシームレスカ
プセルの製造装置において、形成されつつある状態又は
形成されたシームレスカプセルの粒揃いや形状,その他
の形成状態等を検査するための検査装置に関するもので
ある。
「従来の技術」 この種のシームレスカプセルの製造装置は、特公昭36
−3700号公報及びその他の公報に開示されている。
すなわち、この種のシームレスカプセルの製造装置
は、大径な吐出ノズルの中に小径な吐出ノズルを設けた
複合ノズルを、カプセル形成槽内で所定方向へ流れてい
る冷却液中にその流れに沿って臨ませ、前記大径な吐出
ノズルには流動化した皮膜形成物質を、前記小径な吐出
ノズルには流動化した充填物質を、それぞれのタンクよ
りそれぞれの給送パイプを経て給送し、前記複合ノズル
から前記皮膜形成物質と充填物質とを、複合ジェット流
として前記カプセル形成槽内における冷却液中へ連続的
に吐出させ、この複合ジェット流として吐出されたもの
を順次先端より所定の長さに切断し、これを冷却液の液
流中で順次所定形状に成形する構造である。
複合ジェット流を先端部より順次切断するには、冷却
液を所定の周期で脈流させるのが一般的である。
複合ジェット流から切断された各粒は、皮膜形成物質
がその表面張力により充填物質を包んだ状態になってお
り、皮膜形成物質が流動状態を保っている間に冷却液の
液流中で丸みをおびた形状に成形され、この皮膜形成物
質が冷却液で冷却されつつ皮膜化することによりシーム
レスカプセルに成形され、回収管内を進みながら冷却液
で冷却凝固され回収される。
そして、この種のカプセル製造装置においては、製造
されるシームレスカプセルの大きさは、皮膜形成物質と
充填物質との複合ジェット流の断面積(複合ノズルの内
径)にもよるが、複合ジェット流を切断する脈流の周
期、複合ジェット流の吐出圧力等によって定まる。ま
た、各種の条件によっては、一度切断された各粒が相互
にくっ付き合う場合もあり得る。
したがって、なるべく粒の揃った良質のシームレスカ
プセルを効率的に製造するには、シームレスカプセルが
形成されつつある状態を随時検査ないし監視し、その結
果に応じて前記諸条件(複合ジェット流の吐出圧力、冷
却液の脈流の周期、複合ノズルにおける大径な吐出ノズ
ルと小径な吐出ノズルとの間隙等)を適宜制御する必要
がある。
従来この種の検査には、カプセル形成槽を透明な部材
で構成し、普通のライトの照明中で形成槽内のカプセル
が形成されつつある状態を監視する手段や、回収直後の
シームレスカプセルを監視する手段が一般に採用されて
いる。
「発明が解決しようとする課題」 従来の検査手段のうち前者は、通常のライトの照明に
よっているので、カプセルの形成速度、すなわち前記従
来の例における冷却液の脈流の周期が大きければ問題な
いが、近時はより高速化されており、例えば毎分1000粒
以の速度で製造されるので、通常のライトの照明では各
粒が流れ方向に連続して見え、状態を正確に把握するこ
とができない。
他方前記従来の検査手段のうちの後者のように、シー
ムレスカプセルを回収後に監視するのは、回収管を通過
する間検査できないため、粒の不揃いや粒の付着等の不
良品がそれだけ増大する。
本発明の目的は、目視検査やカメラ等による検査にお
いて、形成されつつあるカプセル又は形成直後のカプセ
ルを、より正確に検査することができる検査装置を提供
することにある。
「課題を解決するための手段」 本発明に係るシームレスカプセル形成時の検査装置
は、前述の目的を達成するため、内部を所定の方向へ冷
却液が流れる状態にカプセル形成槽を設け、流動性を有
する皮膜形成物質の流れの中に流動性を有する充填物質
の流れを含む複合ジェット流を、前記皮膜形成物質とは
非溶解な前記冷却液の液流中で連続的に形成し、この複
合ジェット流を前記冷却液の液流中で流れ方向先端部よ
り順次所定長さに切断し、切断されたものを順次冷却液
の液流中で所定形状に成形するシームレスカプセルの製
造装置において、前記カプセル形成槽を透明部材で構成
するとともに、このカプセル形成槽に向けて間欠閃光装
置を設ける手段を採用している。
間欠閃光装置には、ストロボが適するが、所定の周期
で間欠的に閃光を発するものであればこれに限定されな
い。
前記検査装置においては、前記複合ジェット流が前記
冷却液の脈流によって流れ方向先端部より順次所定長さ
に切断されるように構成し、前記間欠閃光装置を、前記
脈流の周期と同じか、又は当該脈流の整数倍若しくは整
数分の1の周期であって、1/16秒以上の周期で発光させ
るべく制御するのが好ましい。
「作用」 本発明に係る検査装置においては、間欠閃光装置によ
り、所定の周期(間隔)で閃光を発せしめると、カプセ
ル形成槽内で複合ジェット流が切断されて流れつつある
各粒は、閃光を発した瞬間静止した状態で確実に目又は
カメラ等でとらえることができる。
複合ジェット流を冷却液の脈流によって流れ方向先端
部より順次所定長さに切断させるように構成し、前記間
欠閃光装置を、前記脈流の周期と電気的同期信号で接続
するか、又は当該脈流の整数倍の周期であって、1/16秒
以上の周期で発光させるように制御した場合は、閃光を
発する都度常に同じ状態を目又はカメラでとらえること
ができ、したがって、粒の不揃いや粒相互の付着が発生
した場合直ちに確認できる。
したがってまた、間欠的に閃光を発生させるタイミン
グを、脈流のタイミングに対し適宜変化させ得るように
構成すると、脈流における脈と脈の間におけるどの時点
の状態も適宜確認できるようになる。
さらに、前記間欠閃光装置を、前記脈流の周期の整数
分の1でかつ1/16以上の周期で発光させると、当該発光
の周期に応じてそれぞれの発光毎に脈流における脈と脈
の間における状態を適宜把握できる。
「実施例」 以下図面を参照して本発明に係る検査装置の好適な実
施例を説明する。
第1図は本発明に係る検査装置を具備したシームレス
カプセル製造装置の一例であって、1は皮膜形成物質a
のタンクであり、このタンク1内には皮膜形成物質aが
随時補給されるように構成している。
2は充填物質bのタンクであり、このタンク2内の充
填物質bも随時補給されるようになっている。
皮膜形成物質aは、ゼラチンやグリセリン等を含む物
質が精製水で調製され、加熱(例えば65℃)流動化され
た状態で、定量ポンプ11により給送パイプ12を経て複合
ノズル3の大径な吐出ノズル31へ送られる。
薬剤を含む充填物質bは皮膜形成物質aとは反応しな
い物質からなり、加熱(例えば45℃)流動化された状態
で、定量ポンプ21により給送パイプ22を経て複合ノズル
3の小径な吐出ノズル32へ送られる。
複合ノズル3は、大径な吐出ノズル31とその中心に沿
って配置された小径な吐出ノズル32からなり、その下端
は、下方に設けられているカプセル形成槽4内の冷却液
cの液流中へ下向きに臨ませてある。
したがって、複合ノズル3により皮膜形成物質aと充
填物質bとを所定圧力で吐出させると、流動性を有する
皮膜形成物質aの流れの中に、流動性を有する充填物質
bの流れを含む複合ジェット流が、前記冷却液cの液流
中に連続的に形成される。
皮膜形成物質aとは非溶解な流動パラフィンよりなる
冷却液cは、それぞれの配管を通じて、タンク5内に貯
えられているものの一部がポンプ51により熱交換器52に
送られ、熱交換器52で例えば5℃前後に冷却されてカプ
セル形成槽4の底部から上部へ供給される。
また、タンク5内に貯えられてにる冷却液cの他の一
部は、他のポンプ53により配管中の適所に設置された脈
流発生器6に供給され、この脈流発生器6で一定周期の
脈流とされ、この脈流は、カプセル形成槽4内に臨む前
記複合ノズル3の下方を周囲から囲む状態に設けられた
脈流ノズル7より吹き出され、複合ノズル3で連続的に
形成される複合ジェット流へ周囲から衝撃を与え、当該
脈流の周期に合せ、複合ジェット流をその流れ方向先端
より所定の長さの粒dに順次切断する。
この実施例では、カプセル形成槽4の底部から、上部
を漏斗状に形成した透明な造粒筒41が上向きに突入して
おり、カプセル形成槽4内の上部に達した冷却液cは下
降液流となり、前記造粒筒41,造粒筒41に連通した上下
に蛇行状のカプセル回収管8を経てタンク5へ還流する
ようになっている。
連続的に形成される複合ジェット流が、前記脈流によ
って流れ方向先端より順次切断された粒dは、冷却液c
の前述のような流れに沿って流れ、この間に皮膜形成物
質が冷却凝固し、皮膜の内部に充填物質からなる核が被
覆された丸みをおびたシームレスカプセルeに順次形成
され、カプセル回収管8を経て回収ホッパ81に達し、回
収ホッパ81内のセパレータ82で冷却液と分離された後、
コンベヤ83等により次の乾燥工程に移送される。
カプセル形成槽4の上部には図示しないエアセパレー
タを設けるのが好ましく、また、形成槽4の上部と冷却
液のタンク5とはオーバーフローパイプ54で連通するの
が好ましい。
前記カプセル形成槽4はアクリルその他の透明部材に
よって構成され、その側部には、当該形成槽4に向けて
例えばストロボ(閃光電灯)を備えた間欠閃光装置9が
設けられており、カプセル製造装置を運転するとき、こ
の間欠閃光装置9を作動させて前記カプセル形成槽4内
へ一定の周期で間欠的に閃光を発せしめるように構成し
ている。
間欠閃光装置9によって、前述のように間欠的に閃光
を発せしめることにより、閃光がカプセル形成槽4内で
下降しつつある粒dないしカプセルeを照すと、その瞬
間は粒dないしカプセルeが静止した状態に見えるの
で、正確にその瞬間における状態を目又はカメラ等でと
らえることができる。
前記間欠閃光装置9は、脈流発生器6を駆動させるモ
ータ61から同期信号fが付与されるように構成し、この
同期信号fにより、脈流発生器6で発生する脈流の周期
と同じか、又は当該脈流の整数倍もしくは整数分の一で
あって、1/16秒以上の周期で発光するように制御するの
が望ましい。
例えば、冷却液の脈流の回数を1800回/分に設定する
と、第2図(A)のように脈流における脈と次の脈まで
の周期(イ)は1/30秒となる。
これに対し、第2図(B−1)のように間欠閃光の回
数を脈流の場合の1/2(900回/分)にして、閃光と次の
閃光までの周期(ロ)を前記脈流の周期(イ)と倍(1/
15秒)に設定し、脈流のタイミングと閃光のタイミング
を同期(合致)させる。
このような周期とタイミングで発光させると、第3図
のように、複合ノズル3で形成される複合ジェット流g
に対し、レベルhの位置で脈流が付与される場合、第3
図(C)のように、発光の都度、脈流の衝撃が複合ジェ
ット流gに加えられた瞬間の状態を目又はカメラでとら
えることができる。
また、例えば第2図(B−2)のように、閃光の周期
を前述と同じに設定し、タイミングをずらせて脈動にお
ける脈と次の脈の中間で閃光を発するようにすると、発
光の都度、第3図(D)のように、複合ジェット流gを
脈流が当ってから次に脈流が当るまでの丁度中間の状態
を常にとらえることができる。
したがって、閃光を発せしめるタイミングを随時ずら
せて見ることができるように制御すれば、複合ジェット
流gに脈流が当って次の脈流が当るまでの各段階におけ
る槽4内の状態をとらえることができる。
これは、脈流と閃光の周期を同一にした場合も同様で
ある。
さらに、脈流の周期を大きく設定した場合は、閃光の
周期を1/16秒以下にならない範囲で当該脈流の周期より
小さく設定することができる。
この場合、閃光の周期を脈流のそれの整数分の1に設
定すると、脈流における脈と次の脈との間におけるカプ
セル形成状態の各段階を把握することができる。
なお、前記実施例において、間欠閃光の周期を1/16秒
以上としたのは、これ以下の周期で閃光を発生させる
と、カプセル形成槽4内で流れている状態が継続して見
えるおそれがあることによる。
この実施例において、複合ジェット流は、流動性を有
する皮膜形成物質の流れの中に流動性を有する一つの充
填物質の流れを形成する場合について説明したが、同じ
成分からなる皮膜形成物質の流れの中に、同種又は異種
の成分からなる複数の充填物質の独立した流れを有する
複合ジェット流を形成する場合や、異なる成分からなる
皮膜形成物質の複数の流れが合流し、各皮膜形成物質の
中に、それぞれ同種又は異種の成分からなる充填物質の
流れを有する複合ジェット流を形成する場合にも実施す
ることができる。
また、前記実施例においては、カプセル形成槽4の側
部に一つの間欠閃光装置9を設けているが、複数設けて
も実施することができ、この場合においては、それぞれ
の間欠閃光装置を同期させて発光させてもよく、あるい
は、カプセル形成槽4の周囲を図示しない遮光膜で上下
方向へ数段の室に分け、各室に間欠閃光装置を設け、そ
れぞれの間欠閃光装置を同期させないで独自に発光させ
るように構成してもよい。
本発明に係るシームレスカプセル形成時の検査装置
は、前記実施例に限定されず、装置の設置条件その他に
応じ特許請求の範囲内で適宜変更ないし他の要素を付加
して実施することができる。
「発明の効果」 本発明に係るシームレスカプセル形成時の検査装置
は、カプセル形成槽に向けて間欠閃光装置を設け、この
装置の発光部を間欠的に発光させることにより、カプセ
ル形成槽内を流れつつある粒ないしカシームレスカプセ
ルの状態を正確に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例に係る検査装置を使用したシーム
レスカプセル製造装置の概略配管図、第2図は前記実施
例の検査装置における冷却液の脈流の周期と間欠閃光装
置の閃光の周期との関係を例示した説明図で、(A)は
脈流の周期を示す説明図、(B−1)及び(B−2)は
それぞれ同じ周期で異なるタイミングにより閃光を発生
させた状態の説明図、第3図(C)は第2図(A)の脈
流の周期と同図(B−1)の閃光の周期により、カプセ
ルを形成しながら検査する場合の複合ジェット流及び形
成されつつあるカプセルの状態を示す拡大部分断面図、
第3図(D)は第2図(A)の脈流の周期と同図(B−
2)の閃光の周期により、カプセルを形成しながら検査
する場合の複合ジェット流及び形成されつつあるカプセ
ルの状態を示す拡大部分断面図である。 図中主要符号の説明 aは皮膜形成物質、bは充填物質、cは冷却液、dは複
合ジェット流から切断される粒、eはシームレスカプセ
ル、gは複合ジェット流である。 1は皮膜形成物質のタンク、2は充填物質のタンク、3
は複合ノズル、31は大径な吐出ノズル、32は小径な吐出
ノズル、4はカプセル形成槽、41は造粒筒、5は冷却液
のタンク、52は熱交換器、6は脈流発生器、61はモー
タ、7は脈流ノズル、8はカプセル回収管、9は間欠閃
光装置である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細井 富也 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正 製薬株式会社内 (72)発明者 生田 賢一 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正 製薬株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−55341(JP,A) 特開 昭59−112833(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 13/02 - 13/22 G01N 21/85

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部を所定の方向へ冷却液が流れる状態に
    カプセル形成槽を設け、流動性を有する皮膜形成物質の
    流れの中に流動性を有する充填物質の流れを含む複合ジ
    ェット流を、前記皮膜形成物質とは非溶解な前記冷却液
    の液流中で連続的に形成し、この複合ジェット流を前記
    冷却液の液流中で流れ方向先端部より順次所定長さに切
    断し、切断されたものを順次冷却液の液流中で所定形状
    に成形するシームレスカプセルの製造装置において、前
    記カプセル形成槽を透明部材で構成するとともに、この
    カプセル形成槽に向けて間欠閃光装置を設けたことを特
    徴とする、シームレスカプセル形成時の検査装置。
  2. 【請求項2】前記複合ジェット流が前記冷却液の脈流に
    よって流れ方向先端部より順次所定長さに切断され、前
    記間欠閃光装置を、前記脈流の周期と同じか、又は当該
    脈流の整数倍若しくは整数分の1の周期であって、1/16
    秒以上の周期で発光させるべく制御することを特徴とす
    る、請求項1に記載のシームレスカプセル形成時の検査
    装置。
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