JP2811127B2 - 色収差2重焦点装置 - Google Patents

色収差2重焦点装置

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JP2811127B2 JP3135335A JP13533591A JP2811127B2 JP 2811127 B2 JP2811127 B2 JP 2811127B2 JP 3135335 A JP3135335 A JP 3135335A JP 13533591 A JP13533591 A JP 13533591A JP 2811127 B2 JP2811127 B2 JP 2811127B2
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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    • GPHYSICS
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、微小距離離間した第
1の物体と第2の物体の相対位置を検出する軸上色収差
を利用した2重焦点装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】本件発明者は、近接露光におけるX線マ
スクとウエハの相対位置の検出装置を「微小距離離れた
2物体の位置検出装置」として特願昭62−19617
4号を出願し既に実施している。以下、この先行技術を
簡単に説明する。
【0003】図11は、対物レンズの近軸領域における
結像状態を示す図で、対物レンズLの前にはSだけ離れ
た光軸O上の位置にX線マスクMが、さらにδ離れた位
置にはウエハWが置かれているとする。ここで、2つの
異なる波長α,βの光に対して対物レンズLの軸上色収
差の量を、X線マスクMとウエハW間のギャップδに等
しくすると、光軸O上のB,C点およびC,D点にウエ
ハWとX線マスクMの像がそれぞれ生じることになる。
ここで、中央のC点には、波長αの光によるX線マスク
Mの像と波長βの光によるウエハWの像が同時にできて
おり、同一光軸O上に2つの物点と一つの結像点をもつ
光学系が実現する。
【0004】一方、光軸O上のB,D点に結像する光束
はC点の結像に重畳し、C点に生じた結像の解像度を低
下してしまう。また、光軸O上のC点において、波長
α,βの光による結像は同一平面上にできるため、干渉
のために互いに結像コントラストを低下させてしまう。
そこで、B,D点に結像する光束を取り除くために図1
2に示すような中央を波長αの光だけを透過させるフィ
ルターaとこの両側に波長βの光だけを透過するフィル
ターbを組合せたパターンバリアフィルター20を手前
に設置してC点の結像に不必要な光束を取り除くように
するのである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記原理に基づく軸上
色収差2重焦点装置のスペックを表1に示す。
【0006】
【表1】
【0007】この軸上色収差2重焦点装置の光路図を図
13に示す。タンタル(Ta)のマスクマーク14を有
するX線マスク8と段差マークからなるウエハマーク1
5を有するウエハ9は平行に微小間隔δをおいて水平に
それぞれのステージ上に載置される。軸上色収差を有す
る2重焦点検出装置の対物レンズ7は、前述した波長α
の光と波長βの光がX線マスク8とウエハ9の微小間隔
δだけの軸上色収差を有するように設計されたレンズ系
である。従って、例えば超高圧水銀ランプの光源17か
ら射出される光束をコリメートして照明用フィルター1
6a,16bにより波長α[α=546nm(e
線)],波長β[β=573nm(d線)]の照明光を
取り出し、ハーフミラー6を介して検出光学系に導入
し、軸上色収差対物レンズ7を介してX線マスク8上の
マスクマーク14およびウエハ9上のウエハマーク15
をそれぞれ照明するように構成されている。
【0008】波長αの照明光により照明されたX線マス
ク8のマスクマーク14と波長βの照明光により照明さ
れたウエハ9のウエハマーク15は軸上色収差対物レン
ズ7により同一位置にその像を結像する。この近傍に図
12に示すパターンバリアフィルター20を配置し、こ
の像をリレーレンズ11によりCCDカメラ13の結像
面に結像させるようになっている。
【0009】パターンバリアフィルター20は、中央の
a領域が波長αの光だけを透過するフィルターであり、
この両側のb領域が波長βの光だけを透過するフィルタ
ーを境界面cで貼り合わせることによって形成されてお
り、マスクマーク14の像は中央部のa領域をウエハマ
ーク15の像はb領域をそれぞれ透過させることにより
にじみを生じさせるような不必要な光を除去するように
なっている。
【0010】次に、このようなパターンバリアフィルタ
ー20の外径寸法およびその分光特性を図14および図
15に示す。また、実際のパターンバリアフィルター2
0の構成を図16の斜視図に拡大して示す。このパター
ンバリアフィルターを構成する干渉フィルターに要求さ
れる仕様は、e線,d線とも半値幅が1.2nmで、a
領域とb領域の境界部重なり代が0.1nm以下等の厳
しい条件が課せられている。そして、このような要求を
満足させるため、最終的には図16の斜視図に示すよう
に干渉フィルターおよび反射防止膜の21〜25の5枚
を重ね合せた複雑な構成を採らなければ作成できなくな
っている。その分光特性は図15に示されるように半値
幅が2.2nm,短波長および長波長がきれいにカット
された干渉フィルターとしては非常に高いレベルのフィ
ルターが要求されていた。
【0011】次に、この理由をさらに詳しく説明する。
上述したように2つの単波長の光を使用して微小距離離
間したX線マスク8およびウエハ9をその像点近くに配
置したパターンバリアフィルター20のみによって観察
するための光の波長を選択することは原理的には何ら問
題がないが、パターンバリアフィルターの製作上におい
て極めて厳しい技術的困難さとコスト的な困難さを合わ
せもつことが明らかになった。即ち、上記のような色収
差2重焦点装置において、X線マスク8を単色光(e
線)、ウエハ9を帯域光(630nm〜750nm)で
照明した場合について考えてみる。なお、このウエハ9
に帯域光を使用するのは、特開平2−816号公報に示
されるようにウエハにはレジスト膜や透明膜等が形成さ
れ、これによって生じる光の干渉に基づく定在波効果に
より、ウエハ上のアライメントマークの反射強度が正弦
波状に変化して、同マークを検出する信号光の相対強度
が大きく変動してしまうからである。
【0012】上記仕様を満足するパターンバリアフィル
ターのウエハ結像領域(b領域)の分光透過特性を図2
2に、マスク結像領域(a領域)の分光透過特性を図2
3に示す。
【0013】単色光用光源としてe線に高輝度を有する
超高圧水銀ランプを使用し、帯域光用光源として可干渉
性が極めて低いハロゲンランプを使用したとする。これ
らの光源の相対分光特性は図24および図25に示すと
おりである。2つの光源とも広い可視領域において発光
していることが判る。
【0014】次に、図13に示す色収差2重焦点装置に
おいて、CCDカメラ13の受光素子に応答性の高いラ
インセンサーを用いるとする。このラインセンサーの分
光感度特性は、図26に示すように200nm以下の短
波長から1100nmの長波長領域に亘り広い感度特性
を有している。
【0015】図24および図25から、広い波長領域を
もつ光束がパターンバリアフィルター20を透過した結
像を受光するためのラインセンサーが広い分光感度特性
をもつことから、色収差2重焦点装置のパターンバリア
フィルター20に要求される分光透過特性における始点
波長λ1 と終点波長λ2は、λ1 =200nm(200
nm以下の光はレンズにより吸収される。)、およびλ
2 =1100nm(1100nm以上はラインセンサー
が感度をもたない。)となる。このことから、パターン
バリアフィルター20は広い波長領域の透過特性を考慮
した干渉フィルターでなければならないことが判る。
【0016】次に、干渉フィルターについて説明する。
一般に干渉フィルターは薄膜中での光の干渉現象を利用
して必要とする波長の光だけを透過するようにガラス基
板に多層膜をコーティングして形成したものである。こ
の薄膜設計上および製作上の難易度を決定する要因とし
て、主に(1)透過光束の半値全幅、(2)対象とする
波長領域、(3)透過率の3項目が挙げられる。
【0017】上記(1)の半値全幅は狭くなる程多層を
必要とし、上記(2)の波長領域が広がる程多層が必要
になり、そして上記(3)の透過率は多層になる程低下
してしまうことになる。これらの3項目に付随して、
(4)光学特性の再現性、(5)薄膜特性の経時変化、
(6)品質劣化、(7)加工性、(8)取り扱い性、
(9)製造コスト、(10)光学性能等が付加される。
【0018】さて、ここで、例えば図13に示す色収差
2重焦点検出装置のパターンバリアフィルター20の中
央部分(X線マスク結像領域)の部分を薄膜設計したと
すると、546nm±5nmの透過性(半値全幅=10
nm)だけを考慮しても、一般的には60層以上の超多
層膜が必要となってしまう。
【0019】さらに、これだけでは図27に示すように
薄膜設計上から光を通したくない領域に光が透過してし
まういわゆるリップル領域qが生じてしまう。このリッ
プル成分qを消去するためにはさらに膜数を増加しなけ
ればならない。この膜数の増加によりさらに透過率が低
下し、上記(1)〜(10)の条件が低下してしまうこ
とになる。
【0020】従って、一般的にはパターンバリアフィル
ターの中央部分の分光透過特性としては、図23に示す
ように半値全幅が10nm前後と狭いことと対象波長領
域が200nm〜1100nmと広いことから、少なく
とも2枚以上の干渉フィルターの貼り合わせにより実現
することが可能となる。また、このことはパターンバリ
アフィルターの両側のウエハ結像領域についてもいえ
る。この帯域光の分光特性を図22に示す。
【0021】具体的に本件発明者の試作したパターンバ
リアフィルターは、図16に示すように5枚構成となっ
ている。即ち、21および22は短波長成分カットフィ
ルター、23および24は546nm±5nmの光束の
透過フィルター、25は長波長成分カットフィルターで
ある。
【0022】このようなフィルターで性能特性上問題に
なったのは、上記(5)薄膜特性の経時変化、(6)加
工性、(7)品質劣化、(8)取り扱い性、(9)製造
コストおよび(10)光学性能の6項目に及んでいる。
【0023】以上の説明から、色収差2重焦点装置にお
いて、パターンバリアフィルターの作用をパターンバリ
アフィルターのみで達成することは、現時点におけるパ
ターンバリアフィルターの製造技術上から極めて困難な
ものであることが判る。
【0024】従って、このパターンバリアフィルターの
製造技術上の負担を軽減し実用的な技術とするために
は、本件発明者はパターンバリアフィルターの作用の一
部を照明用フィルターに分担させることが最も簡単で実
用的な手段であることを見出した。
【0025】次に、上記のように構成された検出光学系
によりCCDカメラ13の受像面に結像されるマスクマ
ークとウエハマークのパターンの様子を説明する。な
お、この場合は帯域光の代りに表1に示すd線を使用し
た例で説明する。
【0026】図17に模式的に示すように、中央部のa
領域はe線結像領域であり、この中央に垂直のX線マス
ク8のマスクマーク14の像14′が結像する。この両
側にはパターンバリアフィルター20のフィルター接合
面である境界面cの像c′が形成される。そして、この
両外側にはd線結像領域であるb領域があり、これらの
中央にウエハ9上のウエハマーク15の像15′がそれ
ぞれ形成される。
【0027】このようにしてCCDカメラ13の受像面
に形成されたモニターのフォーカスセンターで行ったと
き、即ち、パターンバリアフィルターの中央部分である
X線マスク結像領域をフォーカスした際の全景の様子
(写真)を線図として示したものを図18に示す。この
ときの倍率は140倍である。そして、このセンター結
像を拡大して接写したときの写真を線図として示したも
のが図19である。また、モニターのフォーカスをパタ
ーンバリアフィルターのウエハマークに対応するように
光軸方向に51μm移動させて観察を行ったときの全景
の様子(写真)を線図として示したものが図20であ
り、このサイド結像を拡大して接写したときの写真を線
図として示したものを図21に示す。
【0028】これらの図18ないし図21から次のこと
が判る。
【0029】(1)パターンバリアフィルター20の境
界面cの像c′が占める面積の割合が比較的に大きい。
【0030】(2)パターンバリアフィルター20内で
e線およびd線による結像光束が多重反射干渉を起し、
スペックルパターンを生じさせている。
【0031】(3)パターンバリアフィルター20内で
結像光束が拡散し、解像度およびコントラストが共に低
下している。
【0032】上記(1),(2),(3)の原因として
は、パターンバリアフィルター20は図16に示すよう
に5枚のフィルターを重ね合わせて構成しているので、
貼り合せ枚数が多いためにフィルターの接合代がそれだ
け大きくなっていることに起因している。また、5枚の
干渉フィルターの接合により構成されるパターンバリア
フィルター20の貼り合わせ面に使用される接着剤が多
くなり、これが不具合を生じさせる原因となっている。
そして、各干渉フィルターの平面度や表面粗さが数が多
い分影響することになり、これらを十分精密に作成しな
ければならない。さらにe線およびd線に対する反射防
止膜が不十分であったことが原因として挙げられる。
【0033】このように、パターンバリアフィルターの
良否がこの軸上色収差2重焦点装置の解像度やコントラ
ストを大きく左右する重要なポイントであり、その製作
に要求される仕様は極めて厳しいものとなっていた。
【0034】この発明は、このような点に鑑みてなされ
たもので、パターンバリアフィルターの製作負担を大幅
に軽減させる改良された軸上色収差2重焦点装置を提供
することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】この発明は、光軸方向に
微小距離離間した第1の物体と第2の物体を同時に観察
する軸上色収差を有するレンズ系を用いた光学装置にお
いて、照明系に第1と第2の異なる波長の光を透過する
照明用フィルターを検出光学系にカラーフィルターから
なるパターンバリアフィルターをそれぞれ配置し、第1
の波長の光による第2の物体の像に基づく結像面での軸
上色収差のにじみと、第2の波長の光による第1の物体
像に基づく結像面での軸上色収差のにじみをそれぞれ効
率的に除去するようにしたことを特徴とする軸上色収差
2重焦点装置である。
【0036】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1は軸上色収差2重焦点装置の構成を示す光
路図である。照明系は2つの光源1および光源2からの
射出光束を照明用フィルター3および照明用フィルター
4をそれぞれ介して波長α[α=436nm(g線)]
の照明光と波長β[β=540〜650nm(帯域
光)]の照明光を作り、これらの光束をコリメートレン
ズ18,19を通してダイクロイックミラー5で合わせ
てハーフミラー6,対物レンズ7を介してX線マスク面
8とウエハ面9をそれぞれ落射照明するように構成され
ている。
【0037】波長αの光で照明されたX線マスク8上の
マスクマーク14と、波長βの光で照明されたウエハ9
上のウエハマーク15は軸上色収差対物レンズ7により
同一位置10に結像される。この像はリレーレンズ11
およびパターンバリアフィルター12を透過してCCD
カメラ13の受像面に結像され、電気信号に変換され
る。
【0038】この例では、照明用フィルター3および4
とパターンバリアフィルター12とを組み合せることに
より、前述した図11おいて同一位置のC点の結像を妨
げるB点およびD点に結像する光束を遮断するようにな
っている。即ち、照明用カラーフィルター3,4により
検出光学系に入射する波長αおよびβの2光束を選択す
るようにしている。
【0039】パターンバリアフィルター12の特性は、
波長α,βの2光束に対し、α<γ<βなる波長γを仮
定すると、図4において両側のb領域のフィルターは波
長γ以上の光を透過させるカラーフィルターであり、中
央のa領域のフィルターは波長γ以下の光を透過するカ
ラーフィルターである。そして、これらの2種のカラー
フィルターは図6に示すようにb,a,bの3枚のフィ
ルターを境界cで貼り合わせて1枚のパターンバリアフ
ィルター12を構成するのである。
【0040】図7にこのように形成されたパターンバリ
アフィルター12の分光波長特性を示す。これは、パタ
ーンバリアフィルター12を構成する領域a,bのフィ
ルターは最も一般的な分光特性を有するカラーフィルタ
ーであり、従来のように複数枚の干渉フィルターを重ね
合わせて構成することなくそれぞれ1枚のフィルターで
問題なく作成することが可能となる。
【0041】次に、図1に戻って上記のことを踏まえて
波長の異なる2光束によりマスクマークおよびウエハマ
ークがそれぞれ照明されて良好に結像されることを詳し
く説明する。光源1から射出された光束はコリメートさ
れ、照明用フィルター3により波長αの光だけ透過して
選択される。そして、コリメートレンズ18によりコリ
メートされダイクロイックミラー5を透過してハーフミ
ラー6により検出光学系に取り入れられる。一方、光源
2から射出された光束は照明用フィルター4を透過する
ことにより波長βだけの光が透過して選択され、コリメ
ートレンズ19によりコリメートされダイクロイックミ
ラー5で反射して上記波長αの光と合わさりハーフミラ
ー6により検出光学系に取り入れられる。
【0042】これらの波長α,βの2光束は、軸上色収
差対物レンズ7により軸上色収差分だけ離れた点に焦点
を結ぶことになる。即ち、図1で波長αの照明光はX線
マスク面8に、波長βの照明光はウエハ面9にそれぞれ
集光するように照明する。
【0043】これらのX線マスク面8およびウエハ面9
は、近接露光におけるX線マスクとウエハの位置状態を
想定してそれらの間隔δが例えば40μmに設定されて
いる。
【0044】図2にX線マスク8上のマスクマーク14
の拡大図を示す。これは自己支持膜(エンブレム)から
なるX線マスク8上に例えばタンタル(Ta)を直線状
に設けて形成されている。
【0045】図3にウエハ9上のウエハマーク15の拡
大図を示す。これはウエハ9上に垂直に平行な2本の段
差マークを形成したものである。
【0046】X線マスク面8およびウエハ面9に波長
α,βの照明光が軸上色収差対物レンズ7によりそれぞ
れ焦結されて照明されると、マスクマーク14およびウ
エハマーク15の像は軸上色収差対物レンズ7により同
一位置10に重なって結像される。この像は、リレーレ
ンズ11により中間倍率が掛けられ、パターンバリアフ
ィルター12により不必要な光が遮断されてからCCD
カメラ13の受像面に結像する。
【0047】図4は、パターンバリアフィルター12の
構成を示す正面図である。即ち、中央のa領域はX線マ
スク8のマスクマーク14を透過させる波長αの光を含
む光を透過させるカラーフィルターであり、境界面cを
挟んで両側のb領域はウエハ9上のウエハマーク15を
透過させる波長βの光を含む光を透過させるカラーフィ
ルターである。これらを境界面cで貼り合わせて1枚で
構成するのである。
【0048】図5にCCDカメラ13の受像面に結像さ
れるパターンの状態を示す。中央のマスクマーク14の
像14′の両側にパターンバリアフィルター12の境界
cの像c′が、さらにその両側にウエハマーク15の像
15′が平行に結像されている。そして、像14′はマ
スクマーク14の波長αの光による結像であり、像1
5′はウエハマーク15の波長βの光による結像であ
る。
【0049】次に、実際に製作した軸上色収差2重焦点
装置の仕様を表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】この仕様をもつ軸上色収差2重焦点装置の
外観を図9に示す。即ち、照明用フィルターにより選択
された2つの光束は光ファイバーにより導かれ、ファイ
バー照明部26に入射される。この光束は軸上色収差対
物レンズ7により2つの物点、即ち、X線マスク8のマ
スクマーク14とウエハ9上のウエハマーク15をそれ
ぞれ照明し、これらのマークを軸上色収差対物レンズ7
によりCCDカメラ13の受像面に結像させている。
【0052】図8に、実際に使用されたパターンバリア
フィルター12の分光特性の実測値を示す。a,b領域
ともこれらの特性を有する1枚のカラーフィルターで形
成されており、これらを貼り合わせて構成されている。
【0053】次に、図1に示す軸上色収差2重焦点装置
を使用して実際にマスクマークおよびウエハマークを観
察した結果を説明する。
【0054】図10にCCDカメラで観察したモニター
の写真を線図として示す。図5に示した各マークの状態
が良く再現されている。モニターの中央に見えるのがg
線の光により結像したマスクマーク14の像14′およ
びこの両側にパターンバリアフィルターの境界面cの像
c′が、さらにこの両側に帯域光により照明されたウエ
ハマーク15の像15′がそれぞれ鮮明に結像されてお
り、図19,図21に示されたスペックルパターンおよ
びコントラストや解像度を低下させるような現象は何ら
生じていない。
【0055】以上説明したとおり、この発明ではパター
ンバリアフィルターの作用を照明用フィルターと分担さ
せることにより、パターンバリアフィルター製造技術上
の困難さを克服した色収差2重焦点装置となる。
【0056】次に、改善されたパターンバリアフィルタ
ーの製造技術上の問題点を纒めて説明する。
【0057】(1)透過中心波長を一定値とするために
は膜厚制御を精密に行う必要があり、かつ多層膜になる
程厳しくなり、光学特性の再現性が低下するするように
なっていた。これを照明用フィルターに分担させること
により、パターンバリアフィルターを構成する膜数を減
少させ、膜生成時の再現性が高くなる。特に上記実施例
に示した吸収フィルターを使用した場合、この問題点は
完全に解決される。
【0058】(2)パターンバリアフィルターの作用を
照明用フィルターと分担させることにより膜数を減らす
ことが可能になり、薄膜特性の経時変化を小さくするこ
とができる。この問題点も実施例のように吸収フィルタ
ーを使用した場合には完全に解決される。
【0059】(3)パターンバリアフィルターの作用を
照明用フィルターと分担させることにより、膜数が減り
貼り合わせる枚数も減少するため、パターンバリアフィ
ルターの加工性は格段に向上する。特に、実施例に示す
ように1枚構成にすると、加工性に関しては全く問題な
いレベルに達する。
【0060】(4)パターンバリアフィルターは膜数が
少なくできるため、薄膜中の残留応力が小さくなるた
め、膜の剥れや膜の割れを抑えることが容易になり、品
質劣化を小さくすることができる。
【0061】(5)パターンバリアフィルターの膜数が
減少するため取り扱い性が向上する。
【0062】(6)膜数が減ることと、加工性が向上す
ること等から、その製造コストが大幅に安くなる。
【0063】(7)パターンバリアフィルターの作用を
パターンバリアフィルターのみによって達成させるため
には、前述したように問題が山積みされたままである
が、これを照明用フィルターと分担させることにより、
光学性能の劣化を最終性能に問題ないレベルまで抑える
ことが可能になった。
【0064】なお、色収差2重焦点装置の場合、その像
性能は色収差の補正に大きく左右される。これは図22
および図23に示す分光特性において、透過曲線の立ち
上がりおよび立ち下がりの急峻さが結像性能に大きく影
響することを意味している。つまり、透過曲線がなだら
かになる程色収差が残るため、像点における解像度が低
下することになる。この急峻さをパターンバリアフィル
ターが要求することがさらにその製造技術を難しいもの
としているのである。
【0065】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の軸上色
収差2重焦点装置によれば、照明系に2つの波長の光だ
けを取り出す照明用フィルターを用い、従来のパターン
バリアフィルターの作用を照明用フィルターに分担させ
ることにより、パターンバリアフィルターの製作上にお
いて拘えていた諸問題が一挙に解決され、しかも軸上色
収差2重焦点装置の性能を飛躍的に向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の軸上色収差2重焦点装置の
構成を示す光路図、
【図2】X線マスクのマスクマークを拡大して示す正面
図、
【図3】ウエハマークを拡大して示す正面図、
【図4】パターンバリアフィルターを拡大して示す正面
図、
【図5】CCDカメラの受像面に形成されるパターンの
状態を示す線図、
【図6】パターンバリアフィルターの構成を示す斜視
図、
【図7】パターンバリアフィルターの分光透過率を示す
グラフ、
【図8】実際に製作されたパターンバリアフィルターの
分光透過率曲線を示すグラフ、
【図9】実際に製作された軸上色収差2重焦点装置の斜
視図、
【図10】CCDカメラに受像したパターンをモニター
した写真を線図化して示した説明図、
【図11】軸上色収差対物レンズの近軸領域における結
像状態を説明するための線図、
【図12】先行技術のパターンバリアフィルターの拡大
して示す正面図、
【図13】先行技術の軸上色収差2重焦点装置の構成を
示す光路図、
【図14】先行技術のパターンバリアフィルターの構成
を示す正面図、
【図15】先行技術のパターンバリアフィルターの分光
波長特性図、
【図16】先行技術のパターンバリアフィルターの構成
を示す斜視図、
【図17】CCDカメラに受像されるパターンの模式
図、
【図18】モニターのセンター結像における写真を示す
線図、
【図19】図18の写真を拡大して示す線図、
【図20】モニターのサイド結像における写真を示す線
図、
【図21】図20の写真を拡大して示す線図、
【図22】パターンバリアフィルターのウエハ結像領域
の分光透過特性を示すグラフ、
【図23】パターンバリアフィルターのマスク結像領域
の分光透過特性を示すグラフ、
【図24】超高圧水銀ランプの相対分光分布を示すグラ
フ、
【図25】ハロゲンランプの相対分光分布を示すグラ
フ、
【図26】ラインセンサーの分光感度特性を示すグラ
フ、
【図27】干渉フィルターのリップルを説明するための
グラフである。
【符号の説明】
1,2 光源 3,4 照明用フィルター 5 ダイクロイックミラー 6 ハーフミラー 7 軸上色収差対物レンズ 8 X線マスク面 9 ウエハ面 10 結像面 11 リレーレンズ 12 パターンバリアフィルター 13 CCDカメラ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に微小距離離間した第1の物体
    と第2の物体を同時に観察する軸上色収差を有するレン
    ズ系を用いた光学装置において、照明系に第1と第2の
    異なる波長の光を透過する照明用フィルターを検出光学
    系にカラーフィルターからなるパターンバリアフィルタ
    ーをそれぞれ配置し、第1の波長の光による第2の物体
    の像に基づく結像面での軸上色収差のにじみと、第2の
    波長の光による第1の物体像に基づく結像面での軸上色
    収差のにじみをそれぞれ効率的に除去するようにしたこ
    とを特徴とする軸上色収差2重焦点装置。
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JP2699282B2 (ja) 1989-02-27 1998-01-19 住友重機械工業株式会社 色収差を利用した二重焦点検出装置

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