JP2839657B2 - 内燃機関における吸気マニホールド - Google Patents

内燃機関における吸気マニホールド

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エアクリーナからの吸気を、各気筒に分配
する吸気マニホールドの改良に関するものである。
〔従来の技術〕
最近の内燃機関には、気筒列の方向に延びるように配
設したチャンバーと、各気筒における吸気ポートとを、
各気筒の各々について互いに独立した分岐吸気管路を介
して接続することによって、慣性過給の効果を得ること
ができるようにした吸気マニホールドが適用されてい
る。
そして、この種の吸気マニホールドにおける各分切吸
気管路は、所定の慣性過給の効果を得るために、比較的
長くしなければならないので、この各分岐吸気管路は、
例えば、実開昭61−75665号公報等に記載されているよ
うに、内燃機関の側方に気筒列の方向に延びるように配
設したチャンバーから一旦下向きに突出し、適宜湾曲半
径で略水平横向きに湾曲したのち、シリンダヘッドの側
面に開口する吸気ポートに接続するように、換言する
と、前記各分岐吸気管路のうち吸気ポートに接続する部
分を略直線状に延びる横向き管部に、前記チャンバーに
接続する部分を略直線状に延びる立上り管部に、その間
の部分を上向きに湾曲した湾曲管部に構成して、前記各
分岐吸気管路を、内燃機関のクランク軸方向から見て略
L字状に湾曲するようにしている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、各分岐吸気管路を、略L字状に湾曲する場
合、この各分岐吸気管路内における吸気流れの抵抗は、
当該各分岐吸気管路のうち前記湾曲管部における湾曲角
度に比例し、湾曲管部における湾曲半径に反比例し、湾
曲角度が大きいとき及び湾曲半径が小さいとき大きく、
湾曲角度が小さいとき及び湾曲半径が大きいとき小さい
一方、各分岐吸気管路には、慣性過給を達成することの
ために所定の長さ寸法が必要である。
そこで、吸気マニホールドの小型化と、剛性のアップ
とを図るためには、この吸気マニホールドにおけるチャ
ンバーを、内燃機関に近付けるように構成しなければな
らないが、チャンバーを内燃機関に近付けると、前記各
分岐吸気管路のうち湾曲管部における湾曲角度が、直角
よりも大きくなると共に、前記湾曲管部における湾曲半
径も小さくなるから、吸気の流れ抵抗が大きくなり、ひ
いては、出力の低下を招来すると言う問題があった。
本発明は、吸気マニホールドの小型化を図るためにチ
ャンバーを内燃機関に近づけた場合において、各分岐吸
気管路における吸気流れ抵抗が増大することをその湾曲
部における形態によって防止できるようにすることを技
術的課題とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この技術的課題を達成するため本発明は、 「気筒列の方向に延びるチャンバーと、各気筒における
吸気ポートとの間を、各気筒の各々について独立する分
岐吸気管路にて接続し、この各分岐吸気管路のうち前記
吸気ポートに接続する部分を略直線状に延びる横向き管
部に、前記チャンバーに接続する部分を略直線状に延び
る立上り管部に、その間の部分を上向きに直角よりも大
きい角度に湾曲した湾曲管部に構成して成る吸気マニホ
ールドにおいて、 前記各分岐吸気管路における湾曲管部を、チャンバー
への立上り管部に繋がる上流側湾曲管部と、吸気ポート
への横向き管部に繋がる下流側湾曲管部とで構成して、
前記下流側湾曲管部における湾曲半径を、前記上流側湾
曲管部における湾曲半径よりも大きくする。」 と言う構成にした。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面について説明するに、図
において符号1は、第1気筒A1、第2気筒A2、第3気筒
A3及び第4気筒A4を備えた四気筒内燃機関を示し、該内
燃機関1のシリンダヘッド2における長手側面2aには、
前記各気筒A1,A2,A3,A4における吸気ポート3,4,5,6が開
口している。
符号7は、前記内燃機関1に対する慣性過給式の吸気
マニホールドを示し、該吸気マニホールド7は、前記内
燃機関1の側方に気筒列の方向に延びるように配設した
チャンバー8の、該チャンバー8と前記各吸気ポート3,
4,5,6との間を各々別々に接続する四本の分岐吸気管路
9,10,11,12とから成り、前記チャンバー8は、内燃機関
1に近付けた部位に位置する一方、前記各分岐吸気管路
9,10,11,12は、側面視において略L字状に湾曲してい
る。
すなわち、前記各分岐吸気管路9,10,11,12は、前記吸
気ポート3,4,5,6に接続する部分を略直線状にした横向
き管部Dと、前記チャンバー9の下面に接続する部分を
略直線状にした立上り管部Cと、この横向き管部Dと立
上り管部Cとの間を繋ぐ上向きの湾曲管部Bとによって
構成され、且つ、前記湾曲管部Bにおける湾曲角度は直
角よりも大きい角度に構成されている。
そして、前記各分岐吸気管路9,10,11,12における湾曲
管部Bを、前記チャンバー8への立上がり管部Cに繋が
る上流側湾曲管部B1と、各吸気ポート3,4,5,6への横向
き管部Dに繋がる下流側湾曲管部B2とによって構成し、
前記下流側湾曲部B2における湾曲半径R2を、前記上流側
湾曲管部B1における湾曲半径R1よりも大きくすると言う
構成にする。
なお、前記各分岐吸気管路9,10,11,12における立上り
管部Cは、チャンバー8に向かって断面積を次第に拡大
するように、換言すると、湾曲管部Bに向かって断面積
を次第に減少するように構成されている。
この慣性過給式の吸気マニホールド7における各分岐
吸気管路9,10,11,12には、所定の長さ寸法が必要である
から、チャンバー8を、内燃機関1に近付けた状態で、
各分岐吸気管路9,10,11,12に所定の長さ寸法を確保する
には、各分岐吸気管路9,10,11,12の湾曲管部Bにおける
湾曲角度を直角よりも大きくすると共に、この湾曲管部
Bにおける湾曲半径Rを、第2図に二点鎖線Eで示すと
共に、第3図に示すように、比較的に小さいものにしな
ければならないから、各分岐吸気管路9,10,11,12内にお
ける吸気流れ抵抗が大きくなり、慣性過給の効果が減少
することになる。
ところで、各分岐吸気管路9,10,11,12の湾曲管部Bに
おける吸気流れ抵抗は、管路内における吸気の流速に比
例して増大すると共に、湾曲角度に比例し、且つ、湾曲
半径に反比例するものであるが、前記各分岐吸気管路9,
10,11,12内における吸気の流れは、圧縮性気体が圧力が
低い方向に向かって断熱膨張しながら流れるものとみな
すことができて、各分岐吸気管路9,10,11,12内における
吸気の流速は、チャンバー8に近い部分が最も遅くて、
この部分から各吸気ポート3,4,5,6に向かって次第に断
熱膨張によって加速されるものであるから、吸気の流速
度により湾曲管部のうち下流側湾曲管部における吸気流
れ抵抗の方が、湾曲部のうち上流側湾曲管部における吸
気流れ抵抗よりも大きい傾向を呈する。
本発明者は、この点に着目して、前記のように、各分
岐吸気管路9,10,11,12における湾曲管部Bを、チャンバ
ー8への立上り管部Cに繋がる上流側湾曲管部B1と、各
吸気ポート3,4,5,6への横向き管部Dに繋がる下流側湾
曲管部B2とによって構成し、前記下流側湾曲管部B2にお
ける湾曲半径R2を、前記上流側湾曲管部B1における半径
よりも大きくすることにしたのである。
すなわち、各分岐吸気管路9,10,11,12の湾曲管部Bの
うち下流側湾曲管部B2内における吸気の流速は、前記湾
曲管部Bのうち上流側湾曲管部B1内における吸気の流速
よりも早いから、この吸気流速の早い下流側湾曲管部B2
における大きい湾曲半径R2にすることで、吸気流れ抵抗
の増大を確実に防止できるのである。
〔発明の効果〕
従って、本発明によると、各分岐吸気管路における吸
気の流れ抵抗を、各分岐吸気管路に所定の流さ寸法を確
保した状態で、低減することができるから、慣性過給式
の吸気マニホールドを大型することなく、吸気流れ抵抗
による出力の低下を確実に防止できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施例を示し、第1図は平
面図、第2図は第1図のII−II視断面図、第3図は第2
図と同じ箇所の断面図で従来のものを示す図である。 1……内燃機関、A1,A2,A3,A4……気筒、2……シリン
ダヘッド、3,4,5,6……吸気ポート、7……吸気マニホ
ールド、8……チャンバー、9,10,11,12……分岐吸気管
路、B……湾曲管部、B1……上流側湾曲管部、B2……下
流側湾曲管部、C……立上り部、D……横向き部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 35/104 F02B 27/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気筒列の方向に延びるチャンバーと、各気
    筒における吸気ポートとの間を、各気筒の各々について
    独立する分岐吸気管路にて接続し、この各分岐吸気管路
    のうち前記吸気ポートに接続する部分を略直線状に延び
    る横向き管部に、前記チャンバーに接続する部分を略直
    線状に延びる立上り管部に、その間の部分を上向きに直
    角よりも大きい角度に湾曲した湾曲管部に構成して成る
    吸気マニホールドにおいて、 前記各分岐吸気管路における湾曲管部を、チャンバーへ
    の立上り管部に繋がる上流側湾曲管部と、吸気ポートへ
    の横向き管部に繋がる下流側湾曲管部とで構成して、前
    記下流側湾曲管部における湾曲半径を、前記上流側湾曲
    管部における湾曲半径よりも大きくしたことを特徴とす
    る内燃機関における吸気マニホールド。
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