JP2868064B2 - 高周波変成器 - Google Patents

高周波変成器

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JP2868064B2 JP1337594A JP1337594A JP2868064B2 JP 2868064 B2 JP2868064 B2 JP 2868064B2 JP 1337594 A JP1337594 A JP 1337594A JP 1337594 A JP1337594 A JP 1337594A JP 2868064 B2 JP2868064 B2 JP 2868064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子機器に使用さ
れる面実装用の高周波変成器に係り、特に熱衝撃や各部
の熱膨張係数の差による破壊を防止することのできる高
周波変成器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の高周波変成器は、従来から両端
に鍔部が形成されたフェライトなどからなるドラムコア
に巻線を巻回し、このドラムコアを合成樹脂からなり端
子ピンを植設した端子板の上面に接着固定し、前記巻線
の端末を前記端子板の側面から突出した端子ピンに配線
接続し、円筒形のリングコアで前記ドラムコアの外周を
被覆した構造となっている。また前記リングコアは前記
ドラムコアの外周との間に所定の間隙を介して同心上に
位置決めされ、リングコアの下端面は前記端子板の上面
に接着固定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うに構成された従来の高周波変成器によると、端子板上
でドラムコアとリングコアとを同心上に位置決め固定す
るとき、位置精度を安定させて固定することが困難であ
り、電気的特性がばらつくという問題があった。また通
常熱硬化性樹脂で成形された端子板上にフェライトなど
で成形されたドラムコア及びリングコアを接着固定して
いるため、熱衝撃と熱膨張係数の差により各部にクラッ
クなどの破壊が発生するおそれがあった。
【0004】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、ドラムコア及びリングコアの端子板に対する位
置精度を安定させることができ、各部の熱衝撃や熱膨張
係数の差による破壊の発生を防止することができる高周
波変成器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高周波変成
器は、芯の両端に平板状の鍔部が設けられ、前記鍔部間
の芯に巻線が巻回されたドラムコアと、このドラムコア
の前記巻線と接続される端子の一端が埋設され、当該端
子の他端が側部から突出した平板状の端子板と前記両端
の鍔部間において前記ドラムコアの側部を囲むように設
けられる中空筒状のリングコアと、このリングコアを内
部に保持する径の貫通孔を有し、前記端子板を抱え込む
ための係止片を備えるホルダとを有し、前記端子板の表
面部と、前記ドラムコアの一方の鍔部の外面部とには、
前記端子板と前記ドラムコアを結合する際の位置決め用
の凹凸が形成されており、前記端子板の端子が突出して
いない側部には、前記ホルダの前記係止片による抱え込
み用の凹部が形成されており、前記端子板と前記ドラム
コアは、前記位置決め用の凹凸により位置決めされて結
合され、前記ホルダと前記端子板が、前記係止片と前記
凹部により嵌合され、前記リングコアが、前記ホルダの
貫通孔の内壁に沿って挿入され、前記ドラムコアの前記
両鍔部の側部をギャップを介して囲むように設けられる
と共に、前記両鍔部の内の前記端子板から遠い側の鍔部
との間にて接着されていることを特徴とする。
【0006】また、本発明に係る高周波変成器は、前記
リングコアの外形が、前記ホルダの貫通孔の内径と等し
く、前記リングコアが、前記ホルダの前記貫通孔内に嵌
合されて保持されることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成の高周波変成器によると、端子板とド
ラムコアは、位置決め用の凹凸により位置決めされて結
合され、これらの位置関係が適切となり、ホルダと上記
端子板が、係止片と凹部により嵌合され、これらが適切
な位置関係で嵌合され、係る状態で上記リングコアが、
上記ホルダの貫通孔の内壁に沿って挿入され、上記ドラ
ムコアの前記両鍔部の側部をギャップを介して囲むよう
に設けられるので、リングコアとドラムコアの間の間隙
が適切となるような位置決めがなされる。そして、上記
リングコアが、ドラムコアの両鍔部の内の端子板から遠
い側の鍔部との間にて接着され、リングコアはホルダに
保持されているので、リングコアの一端がドラムコア
に、他端が端子板に接着されていた従来の構造に比べる
と、熱膨張などによるクラックを防止できる。
【0008】更に、リングコアの外形が、ホルダの貫通
孔の内径と等しく、リングコアが、ホルダの貫通孔内に
嵌合されて保持されるため、リングコアをホルダに適切
に保持し、リングコアとドラムコアの間の間隙がより適
切となるような位置決めがなされる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の高周波変成器の一実施例を図
面を参照して説明する。
【0010】図1乃至図10に本発明の一実施例の構成
を示す。端子板1は図6及び図7に示すように、熱硬化
性樹脂によりほぼ矩形板状に形成されており、対向する
2辺にはそれぞれ端子2の基端が埋め込まれている。端
子板1の中心には後述するドラムコア5を取り付けるた
めの円形の凹部3が所定の深さで形成されており、端子
2が埋め込まれている2辺に隣接して対向する他の2辺
には、後述するホルダ9の下端内周が嵌合する所定の長
さの凹部4が形成されている。
【0011】ドラムコア5は図5に示すように、上下両
端面にそれぞれ円板状の鍔部6が同心上に一体に形成さ
れた円柱体からなっており、鍔部6間において巻線7が
巻回されている。巻線7は複数のコイルに分割されてお
り、それぞれの巻線の両端は端子2に接続されている。
またドラムコア5の下面中心には端子板1の中心に形成
された凹部3に嵌合する円柱状の凸部8が一体に形成さ
れており、凸部8が凹部3に嵌合し接着されることによ
り、ドラムコア5と端子板1とは位置精度よく一体に固
定される。
【0012】端子板1の外周には図8乃至図10に示す
ような、合成樹脂で角形ケース状に形成されたホルダ9
の下端内周が嵌合されており、ホルダ9の下端内周の対
向する2辺には、端子板1に形成された凹部4に嵌合す
る係止片10が突出して設けられている。そして凹部4
に係止片10が嵌合することにより、端子板1はドラム
コア5とともにホルダ9に対して位置精度よく一体に結
合される。
【0013】ホルダ9の中心にはドラムコア5と同心上
に丸孔である貫通孔11が穿孔されており、貫通孔11
の内周とドラムコア5の鍔部6の外周との間には、図5
に示すように円環状の所定の間隙が同心状に形成されて
いる。この間隙内にはフェライトなどで円筒状に構成さ
れたリングコア12が挿入されており、リングコア12
の外径はホルダ9に穿孔された貫通孔11の内径に等し
くなっている。またリングコア12の内周とドラムコア
5の鍔部6の外周との間には、円環状の所定の間隙13
が同心状に形成されている。そして上部の鍔部6の外周
とリングコア12の上端面の内周との間は接着剤14で
接着固定されている。またホルダ9の下面の係止片10
が設けられた2辺に対して直角方向の対向する2辺には
端子引出口15が設けられている。なお、図1乃至図5
は本実施例による高周波変成器の組立図である。
【0014】次に本実施例による高周波変成器の組立手
順について説明する。まずドラムコア5の下面に形成さ
れた凸部8を端子板1の上面に形成された凹部3に嵌合
接着し、ドラムコア5と端子板1とを一体に位置決め固
定する。次にドラムコア5が一体となった端子板1をホ
ルダ9の貫通孔11内に下面から挿入し、端子板1に形
成された凹部4にホルダ9に形成された係止片10を嵌
合して位置決め固定する。このとき貫通孔11の下部内
周に図示しない鍔部を設け、端子板1の凹部4の両側に
弾性変形可能な舌片を設けることにより、軸方向の位置
決めも可能となる。
【0015】次にリングコア12を貫通孔11の内周と
鍔部6の外周との間に挿入し、リングコア12の上端面
内周側とドラムコア5の鍔部6の外周側との間を接着剤
14で接着固定する。
【0016】本実施例によれば、端子板1とドラムコア
5とは、それぞれに形成された凹部3と凸部8を介して
嵌合係止されて一体に位置決め接着固定され、端子板1
とホルダ9とは、それぞれに形成された凹部4と係止片
10を介して位置決め固定され、さらにリングコア12
はホルダ9の貫通孔11内に挿入されて接着剤14によ
り接着固定されるので、各部を位置精度よく強固に固定
することができる。従って高周波変成器の電気的特性を
安定させることができる。
【0017】一方、材質の異なるリングコア12と端子
板1とは接着されておらず、等しい材質のリングコア1
2とドラムコア5とを接着しているので、熱衝撃や熱膨
張係数の差により各部にクラックなどの破壊が発生する
ことはない。さらにリングコア12はホルダ9で被覆さ
れているので、回路基板などに取付ける際の装着機械の
把持部(爪)などでリングコア12が傷付くことはな
い。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る高周波
変成器によると、端子板とドラムコアは、位置決め用の
凹凸により位置決めされて結合され、これらの位置関係
が適切となる。また、ホルダと上記端子板が、係止片と
凹部により嵌合され、これらが適切な位置関係で嵌合さ
れる。上記端子板と上記ドラムコアと上記ホルダとが係
る適切な位置関係の状態で、上記リングコアが、上記ホ
ルダの貫通孔の内壁に沿って挿入され、上記ドラムコア
の上記両鍔部の側部をギャップを介して囲むように設け
られるので、リングコアとドラムコアの間の間隙が適切
となるような位置決めがなされる。従って、上記端子板
と上記ドラムコアと上記ホルダと上記リングコアの位置
関係が一定であり、電気的特性の安定化を図ることがで
きる。また、上記リングコアが、ドラムコアの両鍔部の
内の端子板から遠い側の鍔部との間にて接着され、リン
グコアはホルダに保持されているので、リングコアの一
端がドラムコアに、他端が端子板に接着されていた従来
の構造に比べると、熱膨張などによるクラックを防止で
きる。更に、リングコアはホルダの内部に設けられるの
で、外部から傷付けられる心配がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波変成器の一実施例の構成を示す
上面図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】図1のB矢視図。
【図4】図1の下面図。
【図5】図1のC−C線断面図。
【図6】端子板の構成を示す上面図。
【図7】図6のC−C線断面図。
【図8】ホルダの構成を示す上面図。
【図9】図8の下面図。
【図10】図8のD−D線断面図。
【符号の説明】
1 端子板 4 凹部 5 ドラムコア 6 鍔部 7 巻線 9 ホルダ 10 係止片 11 貫通孔
(丸孔) 12 リングコア 14 接着剤
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 17/04 H01F 27/06 H01F 27/26

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯の両端に平板状の鍔部が設けられ、前
    記鍔部間の芯に巻線が巻回されたドラムコアと、 このドラムコアの前記巻線と接続される端子の一端が埋
    設され、当該端子の他端が側部から突出した平板状の端
    子板と 前記両端の鍔部間において前記ドラムコアの側部を囲む
    ように設けられる中空筒状のリングコアと、 このリングコアを内部に保持する径の貫通孔を有し、前
    記端子板を抱え込むための係止片を備えるホルダとを有
    し、 前記端子板の表面部と、前記ドラムコアの一方の鍔部の
    外面部とには、前記端子板と前記ドラムコアを結合する
    際の位置決め用の凹凸が形成されており、 前記端子板の端子が突出していない側部には、前記ホル
    ダの前記係止片による抱え込み用の凹部が形成されてお
    り、 前記端子板と前記ドラムコアは、前記位置決め用の凹凸
    により位置決めされて結合され、 前記ホルダと前記端子板が、前記係止片と前記凹部によ
    り嵌合され、 前記リングコアが、前記ホルダの貫通孔の内壁に沿って
    挿入され、前記ドラムコアの前記両鍔部の側部をギャッ
    プを介して囲むように設けられると共に、前記両鍔部の
    内の前記端子板から遠い側の鍔部との間にて接着されて
    いることを特徴とする高周波変成器。
  2. 【請求項2】 前記リングコアの外形が、前記ホルダの
    貫通孔の内径と等しく、前記リングコアが、前記ホルダ
    の前記貫通孔内に嵌合されて保持されることを特徴とす
    る請求項1に記載の高周波変成器。
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