JP2872060B2 - 筒状カバーの製造方法 - Google Patents

筒状カバーの製造方法

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JP2872060B2
JP2872060B2 JP6321631A JP32163194A JP2872060B2 JP 2872060 B2 JP2872060 B2 JP 2872060B2 JP 6321631 A JP6321631 A JP 6321631A JP 32163194 A JP32163194 A JP 32163194A JP 2872060 B2 JP2872060 B2 JP 2872060B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筒状カバーの製造方法
に関し、更に詳細には、品質に優れた筒状カバーを高い
生産性で製造できる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本明細書で言う筒状カバーとは、管体の
外周を覆うことが簡単にできる中空筒状のカバーであっ
て、給排水管、空調冷媒管等の管体の外側を被覆し、そ
れにより冬季においては管内の流体の凍結を防止した
り、夏季においては管外面の結露を防止したり、或いは
管体を外力から保護したりする、管体の保温用、断熱
用、又は保護用として使用されるものである。
【0003】図5は、代表的な従来の筒状カバー10の
横断面図である。従来の筒状カバー10は、図5に示す
ように、長手方向にスリット12を有する中空円筒状に
成形された発泡プラスチック成形体14と、接着剤層1
6により成形体14の外周全面に被着されたプラスチッ
ク製の薄いシート状外装材18と、外装材18の余幅部
分(以下、ひれ部と言う)20の接着剤層22上に積層
された離型材24とから構成されている。筒状カバー1
0で管体を覆った後、ひれ部20の離型材24を引き剥
がして接着剤層22を露出させ、ひれ部20を外装材1
8上に被着させることにより、筒状カバー10を管体に
取り付けることができる。
【0004】ところで、従来の筒状カバーは、成形体の
外周全面にわたり外装材で被覆されている。そのため、
成形体に印字されている材質、寸法等のラベルが隠され
るため、新たに外装材に刻印する必要が生じる。また、
外装材で成形体の外周全面を被覆すれば、それだけコス
トが嵩む。しかも、実際の現場での施工では、従来の筒
状カバーに代えて、成形体のスリットを被覆できる程度
の幅のテープであっても問題が無い場合が多い。そこ
で、上記の要望に応えるために、図6に示すような筒状
カバー30が提案されている。図6(a)及び(b)は
それぞれ筒状カバー30の斜視図及び図6(a)に示す
筒状カバーの矢視X−Xでの断面図である。成形体外周
全面にわたり外装材で被覆した筒状カバーとは異なり、
この筒状カバー30では、基本的には、スリット12を
覆うのに必要な幅のテープ32が成形体14のスリット
12に沿って長手方向に被着されている。テープ32
は、露出した接着剤層16と離型紙24により被覆され
た非露出接着剤層22とをプラスチック製のテープ基材
34上に備えている。露出接着剤層16は、テープ32
を成形体14に被着させるための接着剤層であり、非露
出接着剤層22は、筒状カバーの施工時にスリット14
をテープ32で覆うために必要な接着剤層である。
【0005】上述のような幅の狭いテープを備えた筒状
カバーを製造する方法として、次に説明するような二つ
の方法が提案されている。図7は、第1の方法の製造工
程の概略フローを示す。第1の方法は、先ず、図7
(a)に示すプラスチック発泡シート13(以下、シー
トと略称する)から筒状の成形体14を成形する(図7
(b)参照)。一方、露出した接着剤層16と、所定幅
の離型材24で被覆された非露出接着剤層22とをテー
プ基材34上に有するテープ32を用意し(図7(c)
参照)、成形体14上にテープ32を長手方向に露出接
着剤層16で以て接着する。テープ接着後、テープ32
の接着部の内縁に沿って成形体14の長手方向にスリッ
ト12を設けている。
【0006】また、図8は、第2の方法の製造工程の概
略フローを示す。第2の方法は、シート13(図8
(a)参照)から筒状の成形体14を成形する前に、図
8(b)に示すテープ32(図6(c)と同じもの)を
図8(c)に示すようにシート13に貼付する。貼付に
際しては、シート13の側縁とテープ32の非露出接着
剤層22の側縁とがほぼ一致するようにして露出接着剤
層16で以てテープ32をシート13に貼付する。次
に、シート13の側縁部が露出するようにテープ32の
離型材24部分をシート13上に折り曲げる。その後、
図8(d)に示すように、テープ32が貼付されたシー
ト13を成形ダイスDに導き、円筒形に成形しつつ熱融
着用ヒータEによりシート13の側縁部同士を加熱して
熱融着し、成形体14を形成する。最後に、テープ32
の接着部の内縁に沿って成形体14の長手方向にスリッ
トを設ける。この第2の方法の一例が特開平6−143
527号公報に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、提案されてい
る方法は、以下に説明するように製品の筒状カバーの品
質及び製造工程での生産性の点で問題があった。第1の
方法では、柔軟なプラスチック発泡シートの成形体を損
傷することなく、また外観を損なうことなくテープを成
形体の長手方向に真っ直ぐに貼付することは、技術的に
非常に困難であった。例えば、シート13を筒状に成形
した後、成形体14上にテープ32を接着できる程度の
充分な押さえ圧力を得るためには、図9(a)に示すよ
うに、成形体14を変形して偏平にするか、又は成形体
14の変形を避けるためには、図9(b)に示すよう
に、成形体14の中空部に棒状のスペーサSを挿入する
必要があった。しかし、成形体を変形して偏平にするこ
とは、局部的応力が成形体に生じるので割れ等の傷を発
生させる恐れがあり、また完全に原形に戻すことが難し
いので外観も悪くなると言う品質上の問題があった。一
方、棒状のスペーサの挿入は、筒状カバーの製造工程を
複雑にし、生産性向上を図ることが難しかった。
【0008】第2の方法では、折り返し付きのテープが
シートの片端部に貼付されているために、テープが貼付
されたシートを筒状に成形するために成形ダイスに通し
た際、シートのテープ貼付側端部と、それに対向するテ
ープの無い端部とでは、シートの成形ダイス通過抵抗
が、長手方向中心線(流れ方向)に関して異なり、対称
的でなくなる。このため、図8(d)に示すように、シ
ートが、安定して直線状に成形ダイスを通過できなくな
り、成形ダイスの通過抵抗が対称的になるようにシート
が捻じれて成形ダイスから出て来る。この結果、筒状カ
バーが捻じれた状態で製品となるため、筒状カバーの変
形による強度又は耐久性の低下と外観の悪さが問題とな
っていた。
【0009】また、テープの離型材部分がシートの側縁
より外方にはみ出した状態でシートに貼付されているた
めに、シートの両側縁を突き合わせ、熱融着して筒状に
成形する際、テープが邪魔にならないように、テープを
折り返す必要がある。この結果、シートが成形ダイスを
通過する際、成形ダイスの通過抵抗のため、折り返され
たテープがテープの使用時とは逆方向に折り癖が付いて
しまう。そのため、施工時に折り癖を矯正することが必
要になり、それにかなりの手間を要し、またテープに折
り返し跡が残らないように矯正するのが難しかった。こ
のように、第2の方法は、製造工程における生産性と、
製品の品質及び外観の点で問題であった。
【0010】以上説明したように従来提案されている二
つの方法とも、製品の品質及び生産性の点で満足できる
方法でなく、これに代わる方法が求められていた。よっ
て、本発明の目的は、従来の製造方法に代えて、外観と
品質に優れた筒状カバーを高い生産性で製造できる方法
を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来の方法
で問題が生じる原因を研究した結果、第1の方法の問題
を避けるためには、シートを筒状に成形する前に、シー
トにテープを貼着しておくこと、また第2の方法におい
て、折り跡の発生を避けるためにはテープの折り返しが
必要でないようにすること、製品の捻じれを防止するに
はテープがシートの側縁部でなく内方に位置させること
が必要であることを見い出した。かかる知見に基づき、
更に研究を重ねて次に説明する本発明を完成するに到っ
た。
【0012】上記目的を達成するために、本発明に係る
筒状カバーの製造方法は、プラスチックテープとそれよ
り幅広のプラスチック発泡シートの双方の長手方向が同
方向を指向しかつ双方の面同士が相対するように、プラ
スチックテープをプラスチック発泡シートに導きなが
ら、プラスチック発泡シートの一側縁から面の長手方向
中心線に向かって所定距離離れた内方に位置しかつ長手
方向に延在するテープ配置域にプラスチックテープを配
置し、更にプラスチックテープの一側縁から幅方向内方
に延びる側縁領域をテープ配置域の対応する貼付領域に
貼付してプラスチックテープをプラスチック発泡シート
に積層する工程と、プラスチックテープを外側にしてプ
ラスチック発泡シートを湾曲させながら成形ダイスに通
し、プラスチック発泡シートの長手方向の両側縁の端面
を突き合わせつつ突き合わせた両端面を熱融着して筒状
の成形体に成形する工程と、プラスチックテープの貼付
部の内縁に沿って成形体にスリットを設ける工程とを有
することを特徴としている。
【0013】本発明方法においてプラスチックテープの
側縁領域を発泡プラスチックシートの中央帯に貼付する
手段は、特に限定はなく、接着剤による貼付でも、或い
は熱融着による貼付でも良い。また、接着剤層を有する
プラスチックテープを使用しても良く、或いはプラスチ
ック発泡シートにプラスチックテープを貼付する直前に
接着剤をプラスチックテープ又はプラスチック発泡シー
トの適所に被着させても良い。尚、本明細書で、接着剤
とは、粘着剤を含む広い意味の接着剤を意味する。テー
プ配置域は、その幅がプラスチックテープの幅と同じで
あり、プラスチックテープを貼付する貼付領域がテープ
配置域の一方の側にある。テープ配置域の位置は、成形
ダイスによる成形時に、プラスチック発泡シートの成形
ダイス通過抵抗が長手方向中心線に関しほぼ対称的な大
きさになり、それによって捻じれ等の変形を起こすこと
なく安定して直線状に成形体を成形ダイスから引き取る
ことができる限り、プラスチック発泡シートの幅方向の
いずれの位置に定めても良い。実際的には、テープ配置
域の位置は、プラスチック発泡シートの材質及び寸法、
プラスチックテープ、離型材の材質及び寸法により異な
るので、実装置による実績により又は実験により定め
る。好適な例としては、テープ配置域をプラスチック発
泡シートの中央、即ち、プラスチック発泡シートの両側
縁からテープ配置域迄の距離が等しい領域に定め、プラ
スチック発泡シートとプラスチックテープとの両長手方
向中心線がほぼ合致するように積層する。本発明方法で
使用する成形ダイス、熱融着手段及びスリット形成手段
は、既知のものである。尚、本発明方法で製造された筒
状カバーでは、プラスチック発泡シートの両端面の熱融
着部が貼付されたプラスチックテープとは反対側に位置
し、熱融着部が露出しているので、熱融着工程の検査を
簡単に行える利点も有する。
【0014】本発明の好適な実施態様は、前記プラスチ
ックテープが、長手方向に延在して露出する接着剤層
と、露出接着剤層に並列して隣接し、かつ離型材で被覆
された非露出接着剤層とをテープ基材上に有し、露出接
着剤層で以てプラスチックテープを前記プラスチック発
泡シートのテープ配置域の貼付領域に貼付し、それによ
りプラスチックテープをプラスチック発泡シートに積層
するようにしたことを特徴としている。本発明方法にお
いて、離型材は非露出接着剤層のみを被覆できる大きさ
である必要がなく、例えば非露出接着剤層を越えて、即
ちプラスチックテープの側縁を越えて外方に延びていて
も良く、また逆に露出接着剤層上に延びる延長幅部を有
し、非露出接着剤層を被覆した離型材上にその延長幅部
を折り返しても良い。施工時、筒状カバーで管体を被覆
した後、この延長幅部を掴んで引っ張ると簡単に非露出
接着剤層を露出させることができる。
【0015】本発明の別の好適な実施態様は、前記プラ
スチックテープの側縁領域を加熱して、前記プラスチッ
ク発泡シートのテープ配置域の貼付領域に熱融着させ、
それによりプラスチックテープをプラスチック発泡シー
トに積層するようにしたことを特徴としている。
【0016】
【実施例】以下、添付図面を参照し、実施例に基づいて
本発明をより詳細に説明する。実施例1 図1は、筒状カバーの本発明に係る製造方法の実施例1
を実施する装置の一例の概略構成を示す模式図である。
本装置40は、幅の狭いプラスチックテープが長手方向
に積層された筒状カバー、例えば図6に示すような筒状
カバー30を製造する装置の要部であって、プラスチッ
ク発泡シート(以下、簡単にシートと言う)13にプラ
スチックテープ(以下、簡単にテープと言う)32を貼
付する工程を実施する貼付工程部と、テープ32を貼付
したシート13を筒状に成形する工程を実施する成形工
程部と、筒状に成形された成形体14にスリットを設け
るスリット形成工程部(図示せず)とから構成されてい
る。
【0017】貼付工程部は、シート13の送りローラ4
2と、テープ32を給送するテープ給送装置44と、シ
ート13とテープ32とを相互に貼付する圧着ロール4
6とを備えている。テープ給送装置44は、プラスチッ
ク製のテープ基材上にその全面にわたり順次接着剤層及
び離型材が積層されたプラスチックテープを巻回したリ
ール48と、離型材巻き取りローラ50と、ガイドロー
ラ51とからなる。離型材巻き取りローラ50は、リー
ル48に巻回されたプラスチックテープから離型材の一
部を所定幅で接着剤層から引き剥がすことにより、プラ
スチックテープを図7(c)に示すテープ32にする。
ガイドローラ51は、テープ32をシート13のテープ
配置域68(図4参照)の下側に導くための位置決めロ
ーラである。圧着ロール46は、上下一対のロールから
構成され、上下のロールの間にシート13とその下にテ
ープ32を導いて両者を圧着するようになっている。以
上の構成により、貼付工程部は、シート13のテープ配
置域68にテープ32を重ねて配置し、テープ32の露
出接着剤層16で以てテープ32を貼付することができ
る。
【0018】成形工程部は、熱風ヒータ52と、成形ダ
イス54と、熱融着用ヒータ56と、成形ダイス54の
下流に設けられた引き取り装置58とを備えている。熱
風ヒータ52は、成形前にシート13を加熱するヒータ
であって、圧着ロール46の下流でかつシート13の上
方に配置されている。加熱の目的は、成形体にスリット
を設けても変形が生じないように、プラスチック発泡シ
ートを一旦加熱して成形し、その後冷却した後スリット
を設けるようにするためである。
【0019】成形ダイス54は、シート13を筒状に成
形するダイスであって、図3に示すように、全体として
シート13の進行方向(矢印方向)に縮径するラッパ管
状に形成されていて、入口側の縮形部60と、出口側の
案内孔部62とから構成されている。縮形部60は裾割
れ状の形状を備えて縮形して案内孔部62に連なり、案
内孔部62は成形体14の外径にほぼ等しい内径の案内
孔を備えている。熱融着用ヒータ56は、成形ダイス5
4の案内孔部62の入口にヒータの先端が臨むように配
置されている。尚、熱融着用ヒータ56、熱風ヒータ5
2及び後述の貼合用ヒータ76は、電熱源、火炎等の発
熱体から放射された熱を所望の場所に伝達するように構
成されている既知のものである。引き取り装置58は、
それぞれほぼ平面帯状の無端ベルト64と、それを駆動
する駆動ローラ及び案内ローラとを備えた上部機構と下
部機構とから構成されている。成形ダイス54の案内孔
部62の延長線上で、上部機構と下部機構の無端ベルト
64同士が成形体14の外径にほぼ等しい間隔で上下に
位置して、成形体通路を形成するように配置されてい
る。成形体通路での無端ベルト64の上下にガイド66
が設けてあって、成形体14を多少押圧するように無端
ベルト64を案内している。平面帯状の無端ベルト64
とガイド66との協働により、テープ32が底部に貼付
されている成形体14を安定して直線状に引き取ること
ができる。尚、引き取り装置58の下流には、成形体1
4にスリット12を設けるスリット形成装置(図示せ
ず)が設置されている。
【0020】以上の構成により、成形ダイス54は、テ
ープ32を外側にして縮形部60によってシート13を
湾曲させながら徐々に筒状に成形し、案内孔部62の入
口でシート13の幅方向両側縁の端面同士を突き合わ
せ、熱融着用ヒータ56により突き合わせた端面同士を
熱融着して接合し、更に案内孔部62で接合を確実にし
つつ円筒状の成形体14にする。引き取り装置58は、
成形された成形体14を成形ダイス54から引き取りつ
つ更に成形を確実にする。
【0021】次に、上記装置40を使用した筒状カバー
の本発明に係る製造方法の例を説明する。本実施例で使
用するシート13は、シボ加工が筒状カバーの外周面と
なる一方の面に施され、更にその上にポリエンチレンフ
ィルムが熱貼合されている厚さ10mm、幅148mmの架
橋ポリエチレン発泡シートである。このシート13を装
置40に導入し、送りローラ42に載せて走行させる。
一方、片面にアクリル系粘着剤層と、その上に離型材を
積層した厚さ100μm 、幅50mmのポリエチレン製テ
ープを巻回したリールからテープを送り出しつつ20mm
の幅で離型材を引き剥がす。これより、テープは、図7
(c)に示すようなテープ32となる。テープ32とシ
ート13の双方の長手方向が同方向を指向しかつ双方の
面同士が相対するように、テープ32をシート13の下
側の幅50mmのテープ配置域68に導く。テープ配置域
68は、図4に示すように、テープ32と同じ幅であっ
て、シート13の両側縁からそれぞれに同じ49mmだけ
内方に入った位置に定められており、またテープ32を
テープ配置域68に重ねて配置すると、テープ配置域6
8の一方の側の貼付領域69が、テープ32の露出粘着
剤層16に対応する。続いて、圧着ロール46で両者を
圧着し、シート13とテープ32とをテープ32上の幅
20mmの露出粘着剤層16により貼合する。
【0022】テープ32が貼合されたシート13の上
側、即ちテープ13が貼合されていない方の面を熱風ヒ
ータ52で加熱しつつ成形ダイス54に導入する。テー
プ32を外側にしてシート13を湾曲させつつシート1
3の両側縁の端面を突き合わせて円筒形に成形する。続
いて、成形ダイス54の案内孔部62の入口で熱融着用
ヒータ56により突き合わせた端面同士を加熱し、融着
させる。成形ダイス54を通過した成形体14を引き取
り装置58により連続して引き出し、更に下流のスリッ
ト形成装置によりテープ貼付部の内縁に沿って成形体1
4にスリット12を設ける。これによって、図6に示す
ような筒状カバー製品を得ることができる。尚、シート
13に積層するテープは、図7(c)に示すテープ32
に限る必要はなく、例えば、離型材24がテープ基材3
4の非露出接着剤層側の側縁から外方に張り出していて
も良く、また逆に露出接着剤層16上に延在し、それを
非露出接着剤層22側に折り返した状態でも良い。
【0023】実施例2 図2は、筒状カバーの本発明に係る製造方法の実施例2
を実施する装置の一例の概略構成を示す模式図である。
実施例2の方法は、成形体にスリットを設けた後、テー
プに第2接着剤層を設けるようにした筒状カバーの製造
方法である。テープに第2接着剤層を設ける手段として
は、テープに接着剤層を塗布しても良く、また両面テー
プを使用しても良い。本装置70は、テープ給送装置4
4が、プラスチックテープ72を巻回したリール74
と、貼合用ヒータ76とから構成されていることを除い
て、実施例1を実施する装置の構成と同じ構成を備えて
いる。貼合用ヒータ74は、プラスチックテープ72を
加熱してシート13の下側のテープ配置域の対応する貼
付領域に熱融着させるためのヒータで、圧着ロール46
の直前でプラスチックテープ72を加熱できる位置に配
置されている。
【0024】本実施例方法では、実施例1と同じ架橋ポ
リエチレン発泡シート13を装置に導入し、送りローラ
42に載せて走行させる。一方、本実施例で使用するプ
ラスチックテープ72は、接着剤層及び粘着剤層のいず
れも積層されていない100μm 、幅50mmのポリエチ
レン製テープである。テープ72を巻回したリール74
からテープ72を引き出しつつシート13の下側のテー
プ配置域に導く。テープ配置域は、実施例1と同様に図
4に示す位置に定められている。テープ72を一側縁か
ら幅20mmだけ貼合用ヒータ76で加熱して、シート1
3のテープ配置域に融着する。続いて、実施例方法1と
同様にしてシート13を成形し、更にスリット12を設
ける。その後、テープ72の非貼合面には、スリットの
形成後に接着剤を塗布して非露出接着剤層及びその上に
離型材を積層しても良く、又は両面テープを貼付しても
良い。或いは、現場施工時に、両面テープによりテープ
を接着して筒状カバーのスリットを覆っても良い。
【0025】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、プラス
チックテープをそれより幅広のプラスチック発泡シート
のテープ配置域に貼付した後、プラスチック発泡シート
を筒状に成形することにより、いびつ、捻じれ等の変形
が生じていない品質と外観に優れた筒状カバーを高い生
産性で製造することができる。また、プラスチック発泡
シートの成形に際し、従来の方法のようにプラスチック
テープのひれ部を折り返す必要がないので、それだけ工
程が簡単になり、しかも折り跡が残らない。また、プラ
スチック発泡シートの成形前にプラスチックテープを貼
付しているので、従来の方法のように成形体を偏平にし
たり、或いは成形体の中空部にスペーサを挿入したりす
る必要がなくなり、その結果、成形体が変形することも
なく、工程も簡単になる。請求項2に記載の発明によれ
ば、プラスチックテープを特定することにより、請求項
1の発明方法の実用化を更に具体的にしている。請求項
3に記載の発明によれば、接着剤によることなくプラス
チックテープをプラスチック発泡シートに貼合する方法
を実現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する装置の一例の概略構成を
示す模式図である。
【図2】本発明方法を実施する装置の別の例の概略構成
を示す模式図である。
【図3】成形ダイスの平面図である。
【図4】テープ配置域を説明するプラスチック発泡シー
トの横断面図である。
【図5】筒状カバーの横断面図である。
【図6】図6(a)及び(b)は、それぞれ筒状カバー
の別の例の斜視図及び図6(a)に示す筒状カバーの矢
視X−Xの断面図である。
【図7】図7(a)、(b)、(c)及び(d)は、そ
れぞれ筒状カバーの従来の製造方法の製造工程の流れを
示す概略図である。
【図8】図8(a)、(b)、(c)及び(d)は、そ
れぞれ筒状カバーの従来の別の製造方法の製造工程の流
れを示す概略図である。
【図9】図9(a)及び(b)は、それぞれ図7に示す
筒状カバーの従来の製造方法の欠点を説明する図であ
る。
【符号の説明】
10 従来の筒状カバーの代表例 12 スリット 14 成形体 16 接着剤層 18 外装材 20 ひれ部 22 接着剤層 24 離型材 30 筒状カバーの別の例 32 プラスチックテープ 34 テープ基材 40 本発明方法を実施する装置の一例 42 送りローラ 44 テープ給送装置 46 圧着ロール 48 リール 50 離型材引き取りローラ 51 ガイドローラ 52 熱風ヒータ 54 成形ダイス 56 熱融着用ヒータ 58 引き取り装置 60 縮形部 62 案内孔部 64 無端ベルト 66 ガイド 68 テープ配置域 69 貼付領域 70 本発明方法を実施する装置の別の例 72 プラスチックテープ 74 リール 76 貼合用ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 9:00 23:00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 53/36 - 53/54 B29C 53/80 - 53/84 B29D 23/00 - 23/24 B32B 1/08,5/18 B32B 31/00 - 31/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックテープとそれより幅広のプ
    ラスチック発泡シートの双方の長手方向が同方向を指向
    しかつ双方の面同士が相対するように、プラスチックテ
    ープをプラスチック発泡シートに導きながら、プラスチ
    ック発泡シートの一側縁から面の長手方向中心線に向か
    って所定距離離れた内方に位置しかつ長手方向に延在す
    るテープ配置域にプラスチックテープを配置し、更にプ
    ラスチックテープの一側縁から幅方向内方に延びる側縁
    領域をテープ配置域の対応する貼付領域に貼付してプラ
    スチックテープをプラスチック発泡シートに積層する工
    程と、 プラスチックテープを外側にしてプラスチック発泡シー
    トを湾曲させながら成形ダイスに通し、プラスチック発
    泡シートの長手方向の両側縁の端面を突き合わせつつ突
    き合わせた両端面を熱融着して筒状の成形体に成形する
    工程と、 プラスチックテープの貼付部の内縁に沿って成形体にス
    リットを設ける工程とを有することを特徴とする筒状カ
    バーの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記プラスチックテープが、長手方向に
    延在して露出する接着剤層と、露出接着剤層に並列して
    隣接し、かつ離型材で被覆された非露出接着剤層とをテ
    ープ基材上に有し、露出接着剤層で以てプラスチックテ
    ープを前記プラスチック発泡シートのテープ配置域の貼
    付領域に貼付し、それによりプラスチックテープをプラ
    スチック発泡シートに積層するようにしたことを特徴と
    する請求項1に記載の筒状カバーの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記プラスチックテープの側縁領域を加
    熱して、前記プラスチック発泡シートのテープ配置域の
    貼付領域に熱融着させ、それによりプラスチックテープ
    をプラスチック発泡シートに積層するようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の筒状カバーの製造方法。
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