JP2896334B2 - ラップ材の貼着装置 - Google Patents

ラップ材の貼着装置

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JP2896334B2
JP2896334B2 JP33895495A JP33895495A JP2896334B2 JP 2896334 B2 JP2896334 B2 JP 2896334B2 JP 33895495 A JP33895495 A JP 33895495A JP 33895495 A JP33895495 A JP 33895495A JP 2896334 B2 JP2896334 B2 JP 2896334B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送されるワーク
に対してラップ材を貼着する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークにラップ材を貼着する装置とし
て、ワークを搬送するワーク搬送機構と、ワークの搬送
方向に沿ってラップ材を供給するラップ材供給機構とを
備えると共に、ワークに対する当接方向が異なっている
複数の貼着ロールをワークの搬送方向に沿って並べて設
けたものがある。搬送されるワークに合わせてラップ材
が供給されると、そのラップ材はワークと各貼着ロール
との間を順次に通過する間に各貼着ロールによりワーク
の形状に倣うように徐々に変形させられつつワークの外
面に押し付けられ、もってラップ材がワークの外面に貼
着されるようになる。
【0003】かかるラップ材貼着装置における段取り替
えの際には、各貼着ロールの位置をワークの形状・寸法
に合わせて調節したり、ワークに対する当接角度の異な
る他の貼着ロールと交換する作業が行われ、これによっ
て各貼着ロールがワークに対して適切な位置と角度で配
置されるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
各貼着ロールが個別に支柱に取り付けられていたため、
段取り替えの際には各貼着ロールの交換や位置調節を個
別に行う必要があった。そのため、交換と位置調節の作
業に手間と時間がかかっていた。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、貼着ロールの交換と位置調節の作業を効率
よく行うことができるようにすることを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ワー
クを搬送するワーク搬送機構と、ワークの搬送方向に沿
ってラップ材を供給するラップ材供給機構と、ワークに
対する対向方向が互いに異なっていてワークの搬送方向
に沿って配された複数の貼着ロールとを備え、貼着ロー
ルによりラップ材がワークの形状に倣って曲げられつつ
そのワークの外面に貼着されるようにしたラップ材の貼
着装置であって、複数の貼着ロールを個別の位置調節を
可能に保持するホルダと、このホルダを取外し可能に支
持する支持部材とを備えている構成としたところに特徴
を有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、支持部材には、ホルダの位置をワークに対する接離
方向へ調節可能な位置調節機構が設けられている構成と
したところに特徴を有する。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、ホルダには、ワークに対して位置決め
状態で係合される治具が装着される治具取付部を設け、
治具によりホルダのワークに対する位置決めを行う構成
としたところに特徴を有する。
【0009】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかの発明において、ホルダには、貼着ロールを
ワークに対する接離方向への変位可能にガイドするガイ
ド機構と、貼着ロールをワークに接近させる方向へ付勢
する付勢部材とが設けられている構成としたところに特
徴を有する。
【0010】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明においては、各
ホルダにおいて予めその複数の貼着ロールをワークに合
わせて位置調節しておくことができる。ワークに合わせ
て所定のホルダを支持部材に取り付けると、複数の貼着
ロールが同時に取付け・位置合わせされることになる。
貼着現場において個々の貼着ロールを別々に位置調節す
る必要がないから、段取り替えの作業に際して手間を省
くことができると共に時間を短縮することができる。
【0011】請求項2の発明においては、ホルダの位置
を変えるとそのホルダに支持されている複数の貼着ロー
ルも一体に移動するから、貼着現場において複数の貼着
ロールの位置決め・位置変更を同時に行うことができ、
作業性がよい。
【0012】請求項3の発明においては、ホルダに治具
を取り付けてその治具をワークに係合させるとホルダが
ワークに対して位置決めされるから、この状態で各貼着
ロールの位置調節を行えばよい。治具を用いて貼着ロー
ルを位置調節することができるから、非熟練者でも調節
作業を迅速且つ正確に行うことが可能である。
【0013】請求項4の発明においては、ワークと貼着
ロールとの間で位置ズレが生じても、貼着ロールがガイ
ド機構によって変位することによりそのズレが吸収さ
れ、また貼着ロールは付勢部材によってワークへの当接
状態に保持されるため、良好な貼着作業を維持すること
ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
<実施形態1>以下、本発明を具体化した実施形態1を
図1乃至図12を参照して説明する。まず、ワーク搬送
機構10について説明する。基台11の前後両端には一
対の転向スプロケット12、13が配され、後方(図3
の左側)の転向スプロケット13の下方にはモータ14
に連結した駆動スプロケット15が配されており、チェ
ーン16が、駆動スプロケット15と後方(図3の左
側)の転向スプロケット13に掛け回され、細長いチェ
ーン受け17の上を滑り、前方の転向スプロケット12
で転向し、チェーン受け17の下側に沿って配したテン
ションスプロケット18に掛け渡されて駆動スプロケッ
ト15に戻る経路で循環走行する。
【0015】チェーン受け17の上方にはチェーン16
と係合された複数の従動スプロケット(図示せず)が配
されていると共に、各従動スプロケットに送材ロール1
9が取り付けられている。チェーン16が走行すると複
数の送材ロール19が一斉に回転され、その上に載置さ
れたワークWが図3の右から左に向かって搬送されるよ
うになっている。
【0016】さらに、ワークWが送り込まれる側の端部
(図3の右端)位置には、搬送されるワークWの前端と
後端を検出するためのセンサ20が設けられている。ま
た、モータ14には、その回転数に対応するパルス信号
を出力するエンコーダ21が設けられている。このセン
サ20とエンコーダ21からの信号に基づき、後述する
カッタ30の作動が制御されるようになっている。
【0017】次に、ラップ材供給機構22について説明
する。ワーク搬送機構10の上方には、基台11の両端
から立ち上がる受け柱23、23によって支持したハウ
ジング24が設けられている。後方(図3の左側)の受
け柱23には、ラップ材ロール25と接着剤タンク26
が設けられ、ラップ材ロール25から繰り出された帯状
のラップ材Lは接着剤を塗布されてハウジング24内に
引き込まれ、ラップ材Lがハウジング24内を通過する
間に低温の温風によって接着剤が乾燥される。尚、温風
は、ハウジング24の後部に接続したホース27を介し
て温風圧送源(図示せず)からハウジング24内に供給
される。
【0018】ハウジング24内を通過したラップ材Lは
下向きに転向されて前側の受け柱23に沿って下方へ送
られ、さらに転向ロール28により斜め後方下向きに転
向されてワークWの上面に対応するように供給される。
また、受け柱23には、ラップ材Lを暖めて接着剤をワ
ークWに接着し易くするための加熱器29が設けられて
いる。さらに、ハウジング24の後方部(図3の左側)
にはカッタ30が設けられており、各ワークWへのラッ
プ材Lの貼着が終わる毎にラップ材Lがカッタ30によ
って切断されるようになっている。
【0019】次に、ワークWにラップ材Lを貼着するた
めの貼着ロール及びその取付け構造について説明する。
ワーク搬送機構10の左右両側には、貼着ロールを支持
するための複数対の支柱(本発明の構成要件である支持
部材)31が搬送方向に所定間隔を空けて配置されてい
る。これらの支柱31は、左右方向の位置を調節できる
ようになっている。
【0020】基台11には左方向に突出する前後一対の
サイドバー32、32が設けられ、このサイドバー32
には前後方向に細長いメインスライダ33が左右方向の
移動可能に支持され、メインハンドル34を回転操作す
ると図示しない雄ねじと雌ねじの係合によってメインス
ライダ33の位置を左右方向へ大きく調節することがで
きる。また、メインスライダ33には前後方向に細長い
サブスライダ35が左右方向の移動可能に支持され、サ
ブハンドル36を回転操作すると、サブスライダ35の
位置を左右方向に微調節することができるようになって
いる。かかるサブスライダ35に、ワークWの搬送経路
の左側に並ぶ全ての支柱31が一体移動するように取り
付けられている。
【0021】一方、基台11の右側縁には前後方向に細
長いスライダ37が左右方向の移動可能に支持され、ハ
ンドル38を回転操作するとスライダ37の位置を左右
方向に微調節することができるようになっている。かか
るスライダ37に、ワークWの搬送経路の右側に並ぶ全
ての支柱31が一体移動するように取り付けられてい
る。
【0022】本実施形態では、上記複数本の支柱31の
うち、左右6本ずつの支柱31を用いて貼着ロールを支
持するようなっている。搬送されるワークWが最初に対
応する左右1本ずつの支柱31には、ワークWの上面に
ラップ材Lを貼着するための上面用貼着ロール40Uが
支持される。その次にワークWが対応する左右2本ずつ
の支柱31には、ワークWの上面から側面に亘る角部に
ラップ材Lを貼着するための左上角用貼着ロール40L
Uと右上角用貼着ロール40RUが支持される。さら
に、その次にワークWが対応する左右1本ずつの支柱3
1にはワークWの側面にラップ材Lを貼着するための側
面用貼着ロール40Sが支持される。そして、その次に
ワークWが対応する左右2本ずつの支柱31には、ワー
クWの側面から下面に亘る角部にラップ材Lを貼着する
ための左下角用貼着ロール40LLと右下角用貼着ロー
ル40RLが支持される。
【0023】上面用貼着ロール40Uを支持する両支柱
31には、図5に示すように、上下動スライダ41がボ
ルト42とロックナット43(図4にあらわれる)によ
り高さ調節を可能に取り付けられ、この両上下動スライ
ダ41、41の間には左右方向のクロスバー44が差し
渡されている。このクロスバー44には固定筒体45が
取り付けられ、この固定筒体45に吊り下げられるよう
に上面用貼着ロール40Uが支持されている。この上面
用貼着ロール40Uは、両上下動スライダ41の位置を
調節することにより、搬送されるワークWの上面に当接
する高さに設定される。
【0024】側面用貼着ロール40Sを支持する支柱3
1には、図6に示すように、上下動スライダ47がボル
ト42とロックナット43(図4にあらわれる)により
高さ調節を可能に取り付けられ、各上下動スライダ47
には左右方向のガイドバー48が内向きに突出して設け
られている。このガイドバー48には、左右動スライダ
49がボルト42とロックナット43により左右の位置
調節を可能に取り付けられ、この左右動スライダ49か
ら下向きに延びる脚部50には、ブラケット51を介し
て側面用貼着ロール40Sが支持されている。この側面
用貼着ロール40Sは、上下動スライダ47と左右動ス
ライダ49の位置を調節することにより、ワークWの側
面に当接する位置に設定される。
【0025】続いて、左上角用貼着ロール40LU及び
その支持構造について説明する。左上角用貼着ロール4
0LUは本実施形態では4個設けられている。4個の左
上角用貼着ロール40LUは、その外周面をワークWの
上面及び側面に対して傾斜させた姿勢で支持され、しか
もその傾斜角度は互いに異なっている。即ち、左側方か
ら視た図9に示すように、4個の左上角用貼着ロール4
0LUの外周面がワークWの上面に対してなす角度は、
同図の矢線方向に送られたワークWが最初に対応する
(図9の最も右側に位置する)ものが最も小さく、これ
よりも左側に位置するものほど順次に角度が大きくなる
ように設定されている。これを概念的に示すのが図8で
あり、4個の左上角用貼着ロール40LUはワークWの
上面から側面に倣うように向きを変えていることにな
る。このように角度を変えた4個の左上角用貼着ロール
40LUをワーク搬送方向に順次に並べることにより、
ラップ材Lが円滑に変形するようにガイドされる。
【0026】かかる4個の左上角用貼着ロール40LU
は、1つのホルダ52によって一体的に保持されてい
る。ホルダ52はワークWの側面と対応する面が開放さ
れた箱状をなし、その底板部からはホルダ52の内部に
向かって斜め上方に立ち上がる4つの軸受部53がワー
ク搬送方向に並べて形成されている。4つの軸受部53
の傾斜角度は互いに異なり、搬送されるワークWが最初
に対応する軸受部53が最も起立状態に近く、他の3つ
の軸受部53は順次に傾倒姿勢に近くなっている。各軸
受部53にはその立ち上がり方向に沿った長孔54が形
成され、この長孔54には左上角用貼着ロール40LU
の段付きの支持軸55が嵌装されてボルト56により固
定されている。これにより、左上角用貼着ロール40L
Uは長孔54に沿った方向への位置調節を可能に支持さ
れており、また、その位置調節は各左上角用貼着ロール
40LU毎に個別に行うことが可能となっている。
【0027】ホルダ52は支柱31に取り付けられてお
り、その取付け構造は次のようになっている。前後に並
ぶ2本の支柱31には、図7に示すように、上下動スラ
イダ47がボルト42とロックナット43(図4にあら
われる)により高さ調節を可能に取り付けられ、各上下
動スライダ47には左右方向のガイドバー48が内向き
に突出して設けられ、この両ガイドバー48には、左右
動スライダ57がボルト42とロックナット43により
左右の位置調節を可能に取り付けられている。そして、
左右動スライダ57には上記ホルダ52が吊り下げられ
るような状態で一体的に固定されている。このようにし
て支持されたホルダ52は、上下動スライダ47の高さ
と水平動スライダ57の左右の位置を調節することによ
り、ワークWに対してその搬送方向と直交する面上にお
ける二次元方向の位置を調節することができるようにな
っている。上記の上下動スライダ47、ガイドバー4
8、左右動スライダ57、ボルト42及びロックナット
43により、本発明の構成要件である位置調節機構58
が構成される。
【0028】また、ホルダ52と左右動スライダ57は
一体に固定されているが、左右動スライダ57はガイド
バー48から抜き取って外すことが可能となっている。
したがって、ホルダ52は支柱31から取り外すことが
でき、勿論、左右動スライダ57を備えた別のホルダを
新たに取り付けることできる。このように、ホルダ52
は支柱31に対して着脱可能となっている。
【0029】さらに、ホルダ52の前後両壁部には、そ
のワークWと対応する側面から下面に亘って開放された
切欠部59が形成されており、この切欠部59は図7に
示すように正面から視た状態において左上角用貼着ロー
ル40LUとワークWとの当接部分に対応して切欠され
ている。同じくホルダ52の前後両壁部には、治具用突
起(本発明の構成要件である治具取付部)60が設けら
れており、ここには位置決め用の治具61が取り付けら
れるようになっている。治具61は、その取付孔62を
治具用突起60に嵌合することによりホルダ52に対し
て固定されると共に切欠部59を塞ぐ状態で取り付けら
れるようになっている。かかる治具61には、ワークW
の左上角部に整合して係合されるL字形の位置合わせ部
63が形成され、ホルダ52に取り付けた治具61の位
置合わせ部63をワークWに係合させると、ホルダがワ
ークWに対して位置決めされるようになる。
【0030】尚、右上角用貼着ロール40RU及びその
支持構造については、上記左上角用貼着ロール40LU
に対して左右対称な構成となっているため、説明及び詳
しい図示は省略する。さらに、左下角用貼着ロール40
LL及び右下角用貼着ロール40RLについては、ホル
ダ52を支持する構造が左上角用貼着ロール40LU及
び右上角用貼着ロール40RUの場合と同じであり、ま
たホルダ52自体の構造については左上角用貼着ロール
40LU及び右上角用貼着ロール40RUのホルダに対
して上下対称な構成となっているため、説明及び詳しい
図示は省略する。
【0031】次に、本実施形態の作用について説明す
る。ワークWへのラップ材Lの貼着を行うのに先立ち、
各貼着ロールの調整を行う。上面用貼着ロール40Uと
側面用貼着ロール40Sについては、支柱31に支持し
た状態でワークWに対する位置を設定する。
【0032】左上角用貼着ロール40LUについては、
図11に示すように、支柱31からホルダ52を取り外
して調整台64の上に載せた状態で調整する。調整台6
4には、ワークWと同じ角度の角部を有する調整用ワー
クPと治具61を取り付けたホルダ52とを置き、調整
用ワークPの左上角部に治具61を嵌合させる。この状
態で、4個の左上角用貼着ロール40LUの位置調整を
個別に行い、調整用ワークPの左上角部に適切に当接す
るように位置決めする。これにより、4個の左上角用貼
着ロール40LU同士の相互の位置も決まる。
【0033】右上角用貼着ロール40RUについても上
記の同様にして個別に位置調整を行う。左下角用貼着ロ
ール40LLと右下角用貼着ロール40RLについて
は、ホルダ52を上下反転させた状態で同様にして位置
調整を行う。
【0034】このようにして貼着ロールの位置調整を終
えた4つのホルダ52を、夫々、所定の支柱31に仮に
取り付ける。このとき、治具61はホルダ52に取り付
けたままにしておく。そして、図10に示すように、実
際にラップ材Lを貼着するときと同じようにワークWを
送材ロール19の上に載せた状態で各ホルダ52の位置
を調整する。この位置調整の作業は上下動スライダ47
と左右動スライダ57の位置を支柱31とガイドバー4
8に沿って移動させることによって行い、治具61がワ
ークWの角部に隙間なく嵌合するようにする。このよう
にしてホルダ52の位置決めを行うと、4個の左上角用
貼着ロール40LUが全て自動的にワークWの左上角に
適切に当接するようになる。同様にして右上角用貼着ロ
ール40RU、左下角用貼着ロール40LL及び右下角
用貼着ロール40RLについても、ホルダ52の位置を
調整することによってワークWに対する位置決めを行
う。
【0035】このようにして位置決めを行った後、治具
61をホルダ52から取外し、ワークWの搬送とラップ
材Lの供給を開始する。すると、ラップ材Lが各貼着ロ
ールによって順次にガイドされることによりワークWの
形状に倣って変形しつつ貼着される。
【0036】そして、1つのワークWに対する貼着が完
了するとカッタ30が作動してラップ材Lを切断する。
このカッタ30の作動の制御方法については、ワークW
の後端位置を検出したセンサ20からの検出信号が出さ
れた後、ワーク搬送機構10のモータ14に取り付けた
エンコーダ21からのパルス信号の数が所定値に達する
とカッタ30の作動が開始されるようになっている。
【0037】また、段取り替えの際には、ホルダ52の
位置調整又は交換の作業を行う。ワークWの高さ又は幅
が異なるだけで角部の形状が同じである場合には、支柱
31からホルダ52を取り外さずにその位置を調整する
だけで済む。この作業はホルダ52に治具61を取付け
て、その治具61がワークWの角部に整合するようにホ
ルダ52の位置を変更し、位置決め後に治具61を取り
外す。この場合には、ホルダ52の着脱作業が不要だか
ら作業にかかる手間と時間が少なくて済む。
【0038】また、ワークWの形状が異なる等の理由に
より貼着ロールの数やワークWに対する角度等を変える
必要がある場合には、予め貼着ロールの位置や角度を調
整しておいた別のホルダと交換する。新たに取り付けた
ホルダの位置決めは上記と同じ要領で行い、これによっ
てそのホルダに保持されている複数の貼着ロールも同時
に位置決めされる。
【0039】上述のように、本実施形態では、複数の貼
着ロール40LU、40RU、40LL、40RLを1
つのホルダ52に取り付けて、そのホルダ52を支柱3
1に対して着脱可能にすると共にワークWに対する位置
決め可能にしたから、ワークWに対する位置決めを複数
の貼着ロールで同時に行うことができる。したがって、
各貼着ロールを個別に位置調節したり交換する場合に比
べて、調整作業を効率よく行うことができる。
【0040】また、ホルダ52の位置決め及び各ホルダ
52における貼着ロールの位置決めを治具61を用いて
行うようになっているから、作業に際して熟練が要求さ
れず、非熟練者でも短時間で正確な調整作業を行うこと
ができる。
【0041】さらに、ホルダ52を支柱31に対して着
脱可能としたから、貼着装置の外部において貼着ロール
の位置調節や交換等の作業を行うことができる。したが
って、これらの作業を装置に取り付けたままで行う場合
とは異なり、装置の運転を停止させる必要がなく、装置
の稼働効率の低下が回避される。
【0042】<実施形態2>次に、本発明を具体化した
実施形態2を図13乃至図17を参照して説明する。本
実施形態は、上記実施形態1においてホルダと貼着ロー
ルの構成を異ならせたものである。その他の構成につい
ては上記実施形態1と同じであるため、同じ構成につい
ては、同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省
略する。
【0043】本実施形態の左上角用貼着ロール70LU
を保持するホルダ72はワーク搬送方向に長い板状をな
し、その両端部には左右動スライダ73がボルトによっ
て固定されている。両左右動スライダ73の上端部は、
2本のガイドバー48、48にボルト74とロックナッ
ト(図示せず)により位置調節及び脱外を可能に取り付
けられ、もってホルダ72が吊り下げ状態で支持されて
いる。
【0044】ホルダ72には、上下方向の4つの長孔7
5がワーク搬送方向に所定間隔を空けて並べて形成され
ている。この2つの長孔75には、夫々、L字形をなす
ブラケット76(図14及び図15に示す)がボルト7
7によって上下方向の位置調節を可能に取り付けられ、
このブラケット76の水平な上面には傾斜角度を互いに
異ならせた支持板78が溶接によって取り付けられ、こ
の支持板78の上端部に筒状の支持体79が取り付けら
れている。また、他の1つの長孔75には、取付板80
がボルト77によって上下方向の位置調節可能に取り付
けられ、この取付板80には、上記支持板78よりもさ
らに傾倒した支持板81が溶接によって取り付けられ、
この支持板81の上端部に支持体79が取り付けられて
いる。さらに、残りの1つの長孔75には、支持板82
がボルト77によって上下方向の位置調節可能に取り付
けられ、この取付板82の上記支持板81よりもさらに
傾倒した上端部に支持体79が取り付けられている。
【0045】上記4つの支持体79には、下面側の端面
が開口すると共に長さ方向のスリット84の形成された
スリーブ83が支持板78、81、82と平行に取り付
けられている。このスリーブ83は、ボルトの調節によ
り支持体79に対して軸方向の位置調節が可能となって
いる。
【0046】スリーブ83内には、軸受棒85が長さ方
向の移動可能に、且つ圧縮コイルバネ(本発明の構成要
件である付勢部材)86により下方へ付勢された状態で
収容されている。この軸受棒85と上記スリーブ83に
より本発明の構成要件であるガイド機構87が構成され
ている。
【0047】軸受棒85には抜止用のピン88によりキ
ー(本発明の構成要件であるガイド機構)89が取り付
けられ、このキー89がスリット84に係合することに
より軸受棒85の回転が規制されている。かかる軸受棒
85は、常には圧縮コイルバネ86の付勢によりキー8
9をスリット84の下端に当接させた位置に保持されて
いる。そして、軸受棒85の下端部はスリーブ83から
下方へ突出されており、この突出部分には軸受棒85の
移動方向と直交する支持軸90が取り付けられ、この支
持軸90には左上角用貼着ロール70LUが回転自由に
支持されている。
【0048】このようにして、図14乃至図17に示す
ようにワークWの左上角に対する当接角度の異なる4つ
の左上角用貼着ロール70LUが1つのホルダ72に支
持されており、これらの4つの左上角用貼着ロール70
LUの外周面の角度は、搬送されるワークWが最初に対
応するもの(図14に示す)が最も水平に近く、この後
にワークが対応するものほど(図15、図16、図17
の順に)水平方向に対して大きい角度をなすように配置
されている。
【0049】また、4つの左上角用貼着ロール70LU
の位置調節は、長孔75に沿った上下方向への変位操作
と、スリーブ83に沿った斜め方向への変位操作の双方
によって行われ、その位置調節の作業は、各左上角用貼
着ロール70LU毎に個別に行うことができる。
【0050】尚、右上角用貼着ロール(図示せず)及び
その支持構造については、上記左上角用貼着ロール70
LUに対して左右対称な構成となっているため、説明及
び詳しい図示は省略する。さらに、左下角用貼着ロール
(図示せず)及び右下角用貼着ロール(図示せず)につ
いては、ホルダ72を支持する構造が左上角用貼着ロー
ル70LU及び右上角用貼着ロールの場合と同じであ
り、またホルダ72自体の構造については左上角用貼着
ロール70LU及び右上角用貼着ロールのホルダ72に
対して上下対称な構成となっているため、説明及び詳し
い図示は省略する。
【0051】次に、本実施形態の作用について説明す
る。貼着工程の際に、ワークWが例えば左上角用貼着ロ
ール70LUに接近する方向へ変位した場合には、左上
角用貼着ロール70LUがスリーブ83に沿って斜め上
方へ押圧されることになる。しかし、軸受棒85がスリ
ーブ83内で圧縮コイルバネ86を弾縮しつつ斜め上方
向へ円滑に移動することにより、ワークWからの押圧力
が吸収される。このように、ワークWと左上角用貼着ロ
ール70LUとの間で位置ズレが生じても、その位置ズ
レが吸収され、ワークW、左上角用貼着ロール70L
U、ホルダ72等に過大な負荷がかかることはない。こ
れにより、円滑な貼着工程が行われる。また、他のホル
ダ72に取り付けられている貼着ロールについても上記
と同様にしてワークWとの間の位置ズレが吸収される。
【0052】また、本実施形態では、軸受棒85がスリ
ーブ83内に収容された状態でガイドされているから、
軸受棒85がスリーブ83内でこじりや引っ掛かりなど
を生じる虞がなく、貼着ロールの変位動作が安定して行
われる。
【0053】<実施形態3>次に、本発明を具体化した
実施形態3を図18を参照して説明する。本実施形態
は、上記実施形態2においてガイド機構と付勢部材の構
成を異ならせたものである。その他の構成については上
記実施形態2と同じであるため、同じ構成については、
同一符号を付し、構造、作用及び効果の説明は省略す
る。
【0054】本実施形態においては、L字形のブラケッ
ト91の上面から立ち上がる傾斜した支持板92に、そ
の立ち上がり方向に沿った長孔93が形成されている。
この長孔93には、段付きの支持軸94の縮径部94A
が移動可能に係合されており、支持軸94に取り付けた
ボルト95によって支持軸94の長孔93からの抜けが
規制されている。また、ボルト95と長孔93の孔縁と
の間には皿バネ96が介装されており、この皿バネ96
は、ボルト95の締め付け過剰によって支持軸94が移
動不能になることを防止している。尚、長孔93と支持
軸94とによって本発明の構成要件であるガイド機構9
7が構成されている。そして、かかる支持軸94に左上
角用貼着ロール90LUが回転自由に支持されている。
【0055】また、支持板92の上端部にはバネ受け部
98が取り付けられ、このバネ受け部98と支持軸94
との間には支持軸94を斜め下方へ付勢するための圧縮
コイルバネ(本発明の構成要件である付勢部材)99が
設けられている。
【0056】尚、右上角用貼着ロール(図示せず)につ
いては上記左上角用貼着ロール90LUに対して左右対
称な構成となっており、また左下角用貼着ロール(図示
せず)及び右下角用貼着ロール(図示せず)については
左上角用貼着ロール90LU及び右上角用貼着ロールに
対して上下対称な構成となっているため、説明及び詳し
い図示は省略する。
【0057】次に、本実施形態の作用について説明す
る。貼着工程の際に、ワークWが例えば左上角用貼着ロ
ール90LUに接近する方向へ変位した場合には、圧縮
コイルバネ99を弾縮しつつ左上角用貼着ロール90L
Uが長孔93に沿って斜め上方へ円滑に移動することに
より、ワークWからの押圧力が吸収される。このよう
に、ワークWと左上角用貼着ロール90LUとの間で位
置ズレが生じても、その位置ズレが吸収され、ワーク
W、左上角用貼着ロール90LU、ホルダ72等に過大
な負荷がかかることはない。これにより、円滑な貼着工
程が行われる。また、他のホルダ72に取り付けられて
いる貼着ロールについても上記と同様にしてワークWと
の間の位置ズレが吸収される。
【0058】また、本実施形態では、支持軸94を支持
板92に直接取り付けた構成となっているため、ガイド
機構97の構造が簡素化されており、コスト低減を図る
ことが可能となっていると共に、メンテナンスの作業性
がよい。
【0059】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【0060】(1)上記実施形態では、支持部材に位置
調節機構を設けてホルダが支持部材に対して位置調節が
可能となっている構成としたが、本発明によれば支持部
材に位置調節機構を設けない構成としてもよい。
【0061】(2)1つのホルダに設ける貼着ロールの
数は、上記実施形態以外の数に限らず、ワークの形状等
に合わせて任意に設定することができる。
【0062】(3)上記実施形態では、ワークの上面か
ら側面に亘る角部への貼着を行う貼着ロールと、側面か
ら下面に亘る角部への貼着を行う貼着ロールとを別々の
ホルダに取り付けたが、本発明によれば、これらを貼着
ロールとワークの側面への貼着を行う貼着ロールとを1
つホルダにまとめて取り付ける構成としてもよい。
【0063】(4)上記実施形態では、ワークが方形断
面である場合について説明したが、本発明はワークが他
の断面形状である場合にも適用することができる。
【0064】(5)上記実施形態では1つのホルダを2
本の支柱で支持したが、ホルダに設ける貼着ロールの数
が多くてホルダが長くなる場合には、3本以上の支柱に
亘ってホルダを支持する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の正面図
【図2】実施形態1の背面図
【図3】実施形態1の側面図
【図4】実施形態1の平面図
【図5】実施形態1における上面用貼着ロールの拡大正
面図
【図6】実施形態1における側面用貼着ロールの拡大正
面図
【図7】実施形態1における左上角用ホルダの拡大正面
【図8】実施形態1における左上角用貼着ロールの配置
を概念的にあらわす正面図
【図9】実施形態1における左上角用ホルダ及び貼着ロ
ールの拡大左側面図
【図10】実施形態1における左上角用ホルダを位置決
めしている状態の正面図
【図11】実施形態1における左上角用貼着ロールを位
置決めしている状態の正面図
【図12】実施形態1における4つの角部に対応する貼
着ロールのワークに対する当接角度を概念的にあらわす
正面図
【図13】実施形態2におけるホルダの側面図
【図14】実施形態2における左上角用貼着ロールの断
面図
【図15】実施形態2における左上角用貼着ロールの正
面図
【図16】実施形態2における左上角用貼着ロールの正
面図
【図17】実施形態2における左上角用貼着ロールの正
面図
【図18】実施形態3における左上角用貼着ロールの断
面図
【符号の説明】
10…ワーク搬送機構 22…ラップ材供給機構 31…支柱(支持部材) 40LL…左下角用貼着ロール 40LU…左上角用貼着ロール 40RL…右下角用貼着ロール 40RU…右上角用貼着ロール 40S…側面用貼着ロール 40U…上面用貼着ロール 52…ホルダ 58…位置調節機構 60…治具用突起(治具取付部) 61…治具 86、99…圧縮コイルバネ(付勢部材) 87、97…ガイド機構 L…ラップ材 W…ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 11/00 B65B 33/00 B65H 37/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを搬送するワーク搬送機構と、ワ
    ークの搬送方向に沿ってラップ材を供給するラップ材供
    給機構と、ワークに対する対向方向が互いに異なってい
    てワークの搬送方向に沿って配された複数の貼着ロール
    とを備え、前記貼着ロールにより前記ラップ材がワーク
    の形状に倣って曲げられつつそのワークの外面に貼着さ
    れるようにしたラップ材の貼着装置であって、 複数の前記貼着ロールを個別の位置調節を可能に保持す
    るホルダと、このホルダを取外し可能に支持する支持部
    材とを備えていることを特徴とするラップ材の貼着装
    置。
  2. 【請求項2】 支持部材には、ホルダの位置をワークに
    対する接離方向へ調節可能な位置調節機構が設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載のラップ材の貼着装
    置。
  3. 【請求項3】 ホルダには、ワークに対して位置決め状
    態で係合される治具が装着される治具取付部を設け、前
    記治具により前記ホルダのワークに対する位置決めを行
    う構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載のラップ材の貼着装置。
  4. 【請求項4】 ホルダには、貼着ロールをワークに対す
    る接離方向への変位可能にガイドするガイド機構と、前
    記貼着ロールをワークに接近させる方向へ付勢する付勢
    部材とが設けられていることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載のラップ材の貼着装置。
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