JP2914976B2 - 巻線機におけるワイヤの切断方法 - Google Patents

巻線機におけるワイヤの切断方法

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JP2914976B2 JP63024769A JP2476988A JP2914976B2 JP 2914976 B2 JP2914976 B2 JP 2914976B2 JP 63024769 A JP63024769 A JP 63024769A JP 2476988 A JP2476988 A JP 2476988A JP 2914976 B2 JP2914976 B2 JP 2914976B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は巻線機によって電機子鉄心にワイヤを巻線す
るに際し、該ワイヤを電機子鉄心の整流子のタングにそ
れぞれ結線しながら順次巻線するときに該ワイヤの巻始
端及び巻終端を前記タング付近で切断する方法に関す
る。
(従来の技術) 従来、巻線機によって整流子のタングを備えた電機子
鉄心にワイヤを巻線する場合、ワイヤは各タングにそれ
ぞれ結線されて巻線がなされるものであるが、その巻始
端と巻終端において、ワイヤグリップとワイヤを巻線す
る電機子鉄心の整流子のタングとの間に位置されるワイ
ヤを該タング付近にて切断する工程が必要であり、この
工程は主に鋏による切断方法或いは電機子鉄心を回転さ
せて切断する方法が採用されていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の鋏による切断方法にあって
は、該鋏がタングの近傍まで進出して切断し得るもの
の、必然的にワイヤの切り残し端部が生じて該切り残し
端部が隣り合うタングに接触して短絡の発生原因とな
り、また電機子鉄心を回転させて切断する方法にあって
は、切断作業の円滑化に欠けるとともにその切断個所が
定まらず、前記と同様の欠点が依然として残るものであ
った。
そこで、本発明はワイヤの巻始端及び巻終端をタング
の部分で確実に切断し、その切り残し端部を可及的に短
くして短絡の発生原因を解消し得る巻線機におけるワイ
ヤの切断方法を提供することを目的としたものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記した目的を達成するために、本発明は、
巻線すべき整流子のタングを備えた電機子鉄心をその軸
心回りに間欠回転可能に支持し、該電機子鉄心の軸心方
向を半径方向とする軌跡を描くように回転するフライヤ
により該支持された電機子鉄心に対してワイヤを巻線す
るに際し、該フライヤから延びるワイヤ供給源から供給
された巻線すべきワイヤの引出し巻始端部をワイヤグリ
ッパにより把持しかつ前記巻線すべき整流子のタングに
巻付けた状態の該ワイヤグリッパとタングとの間のワイ
ヤの巻始端部及び巻線終了に伴う前記フライヤから延び
るワイヤ端部をワイヤグリッパにより把持した状態の該
ワイヤグリッパとタングとの間のワイヤの巻終端部をそ
れぞれ切断する巻線機におけるワイヤの切断方法におい
て、前記巻始端部及び巻終端部におけるワイヤグリッパ
とタングとの間のワイヤに対して該タングのエッジ部位
にワイヤ剪断力が作用するように引っ張り動作を付与せ
しめたことを要旨とするものである。
(作用) 巻始端部及び巻終端部におけるワイヤグリッパと電機
子鉄心の整流子のタングの間に位置するワイヤを該タン
グに対してそのエッジ部位にワイヤ剪断力が作用するよ
うに引っ張り動作を付与せしめて該ワイヤを切断するも
のである。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面にしたがって説明す
る。
まず、本例の方法に使用される巻線機の概要構成につ
いて説明すると、図において1は巻線機における第1の
チャック手段で、巻線機のフレーム(図示しない)に対
して水平状に配置されており、巻線すべき整流子のタン
グを備えた電機子鉄心Aの整流子側を嵌入してその軸部
A1を把持するように例えば、コレット状のチャック(図
示しない)を有しかつ所定のピッチ(タングの数によっ
て設定される)でその軸回りの間欠回転可能、さらには
その軸方向に対して進退動可能に構成されている。
巻線機のフレーム(図示しない)に対して2,2は左右
一対の第2のチャック手段で、巻線機のフレーム(図示
しない)に対し、後述する支持筒3,3を介して前記第1
のチャック手段1により把持された電機子鉄心Aの軸方
向と直交する方向への進退動可能に装設され、その対向
面のほぼ中央部には円弧状の凹所2a,2aが前記第1のチ
ャック手段1の中央軸線と整合するように形成されてお
り、この凹所2a,2a内において前記電機子鉄心Aをその
巻線すべき部位(二対の離間した鉄心スロット)を上下
に残して軸方向に沿って両側から挾持するように構成さ
れている。
前記第2のチャック2の中央部に対して前記第1のチ
ャック手段1と直交する方向に支持筒3,3が回転可能に
一体的に支承されており、この支持筒3,3にはフライヤ
アーム4,4が前記第2のチャック手段2,2の外側に張出し
て取付けられ、該フライヤーアーム4,4の先端部にはプ
ーリ5,5が回転可能に支承されている。また、支持筒3,3
におけるフライヤアーム4,4の取付け部位の近傍に開口
部が形成され、この開口部には案内プーリ6,6が回転可
能に支持されている。しかして、両フライヤアーム4,4
は支持筒3,3の回転と共に、そのプーリ5,5が前記第2の
チャック手段2,2の外側回りにあって同電機子鉄心Aの
軸方向を半径とする軌跡を描くように互い相対向する方
向に回転されるものであり、電機子鉄心Aに巻線される
ワイヤWはその供給源から支持筒3,3内に導入されて同
支持筒3,3内から案内プーリ6,6を経て外側のフライヤア
ーム4,4のプーリ5,5に至るようにそれぞれ案内されてい
る。
ワイヤグリッパ7,7は前記巻線機のフレーム(図示し
ない)に対し前記電機子鉄心Aの整流子側において同電
機子鉄心Aの軸方向に沿う進退動及び軸方向と直交する
方向の進退動可能に装設され、その先端部のグリップ部
は前記フライヤアーム4,4のプーリ5,5から伸びて巻線す
べき電機子鉄心Aの整流子のタングtに巻回結線される
ワイヤWの軌跡上に出没可能に対向されており、該電機
子鉄心Aに巻線されるワイヤWの巻始端を把持する。す
なわち、ワイヤグリッパ7,7は、巻線の終了時には電機
子鉄心Aの軸方向に沿う前進及び同軸方向と直交する方
向の前進によって、フライヤアーム4,4のプーリ5,5から
伸びたワイヤWの巻終端(巻始端)を把持し、巻線の巻
始め及び巻終りの切断時さらに巻線作業時にはワイヤW
を把持したまま前記電機子鉄心Aの軸方向と直交する方
向に及び電機子鉄心Aの軸方向に沿う後退されてその位
置で待機するように構成されている。
切断手段8,8は巻線機のフレーム(図示しない)に対
し前記電機子鉄心Aの軸先方と直交する側方から同電機
子鉄心Aの整流子側に向って進退動可能に斜状に装設さ
れ、駆動源である流体圧シリンダ9と、該流体圧シリン
ダ9のロッド9aの先端に取付けられたフック部材10とか
ら構成されており、このフック部材10はロッド9aの前進
時にフライヤアーム4,4のプーリ5,5から伸びたワイヤW
の巻始端(巻終端)における電機子鉄心Aの整流子のタ
ングtに巻回結線されかつワイヤグリッパ7,7に把持さ
れたワイヤWを該タングtの近傍で引掛け、ロッド9aの
後退時に引掛けたワイヤWをタングtに対して鋭角状に
引張るように構成されている。なお、フック部材10にお
けるワイヤWの引掛け部分はワイヤWに対する抵抗を可
及的に無くするために曲面状でかつ円滑な仕上げ面に形
成されている。
ついで、上記のように構成された巻線機によって本例
の方法を説明する。
さて、電機子鉄心Aへの巻線に先だち巻線されるワイ
ヤWは、供給源から支持筒3,3内に導入されて同支持筒
3,3内から案内プーリ6,6を経て外側のフライヤアーム4,
4のプーリ5,5に至るようにそれぞれ案内され、さらに該
プーリ5,5から伸びた端部(巻終端或いは巻始端ともい
う)をワイヤグリッパ7,7により把持するとともに同ワ
イヤグリッパ7,7が所定の位置に待機されているもので
ある。(第1図及び第2図参照) そこで、巻線すべき整流子のタングtを備えた電機子
鉄心Aを巻線機のチェック部に供給するとともに、第1
のチャック手段1を軸方向に前進して該供給された電機
子鉄心Aの整流子側を嵌入してその軸部A1を第1のチャ
ック手段1で把持し、さらに第2のチャック手段2,2を
電機子鉄心Aの軸方向と直交する方向へ前進してその凹
所2a,2aにより電機子鉄心Aの巻線すべき部位(二対の
離間した鉄心スロット)を残してその軸方向側面を両側
から挟持する。
そして、フライヤアーム4,4を回転すべく初期動作し
てワイヤWを巻始めのタングtに巻回結線するととも
に、電機子鉄心Aにおける所定の巻線すべき部位に初期
の巻線を行なう。すなわち、巻線動作に先立ってワイヤ
をタングに引っ掛ける(巻回結線する)動作は、この種
のフライヤを回転させて電機子鉄心にワイヤを巻線する
巻線機において公知の動作であって、例えば、前記第1
のチャック手段1が軸方向に若干後退してタングtの部
位を露出するとともに、フライヤアーム4,4の逆回転に
よって該露出したタングtに一端を前述のようにワイヤ
グリッパ7,7により把持されたワイヤWが瞬時に巻回結
線されるもので、その後、該第1のチャック手段1が軸
方向に若干前進してワイヤWを巻回結線したタングTが
第2図に示すように覆われて該フライヤアーム4,4の正
回転によって電機子鉄心Aにおける所定の巻線すべき部
位に初期の巻線を行なう。このとき、ワイヤWの巻始端
はワイヤグリッパ7,7に把持されており、該ワイヤグリ
ッパ7,7とタングtとの間には前記巻始端に相当するワ
イヤW1が張られた状態となる。(第2図及び第3図参
照) 次いで、上記動作の終了とともに、切断手段8におけ
る流体圧シリンダ9のロッド9aが前進されて先端のフッ
ク部材10が前記ワイヤグリッパ7,7とタングtとの間に
張られた巻始端に相当するワイヤW1を該タングtの近傍
で引掛ける。(第5図参照) そして、ロッド9aを後退して前記引掛けたワイヤW1を
同タングtに対して鋭角状に引張る。この引張り動作に
よってタングtのエッジ部位に位置するワイヤW1には剪
断力が作用することになり、この剪断力によってワイヤ
W1をタングtのエッジ部位にて切断する(第6図及び第
8図、第2図仮想線参照)。この場合、ワイヤW1にはワ
イヤグリッパ7,7における把持部分及びフック部材10に
おける引掛け部分にも剪断力が作用するが、それらの剪
断力が前記タングtのエッジ部位に作用する剪断力より
きわめて小さい値となるように設定されるものである。
上記切断動作が終了すると、フライヤアーム4,4が巻
線動作のために第2のチャック手段2,2の外側回りにあ
って同電機子鉄心Aの軸方向を半径とする軌跡を描くよ
うに同方向に回転されて電機子鉄心Aの巻線すべき部位
に一連の巻線を行なう。(第4図参照) この場合、巻線されるワイヤWは供給源から支持筒3,
3内に導入されて同支持筒3,3内から案内プーリ6,6を経
て外側のフライヤアーム4,4のプーリ5,5に至るようにそ
れぞれ繰り出されるものである。
次に、上記巻線が終了すると、第2のチャック手段2,
2による電機子鉄心Aに対する把持を一旦解くととも
に、第1のチャック手段により、所定のピッチ間欠回転
して、そして、再び第2のチャック手段2,2により電機
子鉄心Aを前述のように挟持する。
次いで、フライヤアーム4,4を前述のように巻線動作
のために回転して電機子鉄心Aの巻線すべき部位に一連
の巻線を行なう。そして、上記動作を第1のチャック手
段による所定のピッチ間欠回転ごとに繰返し、連続する
巻線作業を行なうものであり、第1のチャック手段によ
る所定のピッチ間欠回転ごとの巻線動作によって、ワイ
ヤWがタングtにリード線として結線される。(第8図
参照) そして、電機子鉄心Aに対して巻線すべき部位にすべ
て巻線されると、フライヤアーム4,4のプーリ5,5からの
ワイヤWはその最後のタングtに巻回結線された状態で
ある。そこで、前記ワイヤグリッパ7,7を、巻線の終了
に伴なって巻線された電機子鉄心Aの軸方向に沿う前進
及び同軸方向と直交する方向の前進して前記フライヤア
ーム4,4のプーリ5,5から伸びたワイヤWの巻終端に相当
するワイヤW1を把持し、再び当初の位置に待機する。
次いで、前述のしたように切断手段8における流体圧
シリンダ9のロッド9aを前進して先端のフック部材10を
前記ワイヤグリッパ7,7とタングtとの間に張られた巻
終端に相当するワイヤW1を該タングtの近傍で引掛け
(第5図参照)るとともに、ロッド9aを後退して前記引
掛けたワイヤW1を同タングtに対して鋭角状に引張り、
この引張り動作によってタングtのエッジ部位に位置す
るワイヤW1には剪断力が作用することになり、この剪断
力によってワイヤW1をタングtのエッジ部位にて切断す
る(第6図及び第8図参照) このようにして、電機子鉄心Aに対する巻線作業にお
ける巻始端及び巻終端に相当するワイヤW1を切断するも
のであり、同切断はワイヤW1に対する引張り動作により
電機子鉄心Aの整流子のタングtのエッジを利用して行
なうものであるから、その切り残し端部を可及的に短く
するものである。
(発明の効果) 以上のように、本発明にあっては巻始端及び巻終端に
おけるワイヤグリッパと電機子鉄心の整流子のタングの
間に位置するワイヤを該タングに対してそのエッジ部位
にワイヤ剪断力が作用するように引っ張り動作を付与し
て該ワイヤをタングのエッジ部位で切断することによ
り、ワイヤの巻始端及び巻終端をタングの部分での切断
を容易にし得、その切り残し端部を可及的に短くするこ
ができる。このことは、タングにおけるワイヤの切り残
し端部が短絡して生じる欠陥を未然に防止し、とくに、
タング数の多い電機子鉄心の巻線にその効果が顕著に発
揮される。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を示し、第1図は巻線機の概要を
略示する斜視図、第2図はワイヤグリッパの把持状態を
略示する側面図、第3図は同じく平面図、第4図はフラ
イヤアームによる巻線状態を略示する正面図、第5図及
び第6図はワイヤの切断状態を略示する正面図、第7図
は切断手段を略示する斜視図、第8図はタングに結線さ
れたワイヤの拡大説明図である。 1……第1のチャック手段 2……第1のチャック手段 4……フライヤアーム 7……ワイヤグリッパ 8……切断手段 A……電機子鉄心 t……タング W……ワイヤ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻線すべき整流子のタングを備えた電機子
    鉄心をその軸心回りに間欠回転可能に支持し、該電機子
    鉄心の軸心方向を半径方向とする軌跡を描くように回転
    するフライヤにより該支持された電機子鉄心に対してワ
    イヤを巻線するに際し、該フライヤから延びるワイヤ供
    給源から供給された巻線すべきワイヤの引出し巻始端部
    をワイヤグリッパにより把持しかつ前記巻線すべき整流
    子のタングに巻付けた状態の該ワイヤグリッパとタング
    との間のワイヤの巻始端部及び巻線終了に伴う前記フラ
    イヤから延びるワイヤ端部をワイヤグリッパにより把持
    した状態の該ワイヤグリッパとタングとの間のワイヤの
    巻終端部をそれぞれ切断する巻線機におけるワイヤの切
    断方法において、前記巻始端部及び巻終端部におけるワ
    イヤグリッパとタングとの間のワイヤに対して該タング
    のエッジ部位にワイヤ剪断力が作用するように引っ張り
    動作を付与せしめたことを特徴とする巻線機におけるワ
    イヤの切断方法。
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