JP2940263B2 - 繊維状物よりなる液体フィルターおよび出汁袋など - Google Patents

繊維状物よりなる液体フィルターおよび出汁袋など

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維状物よりなる液体
フィルターおよび出汁袋等に関する。
【0002】さらに詳しくは、食品衛生面で安全で、包
材内部の細粒等が包材から脱落せず、瞬時に熱湯や水が
浸透し得る液体フィルターであり、主として、コーヒー
バッグ、茶(紅茶、緑茶等)バッグ、だしバッグ等の出
汁袋の包材料の分野等に最適に利用できる繊維状物より
なる液体フィルターに関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来より、いわゆる出汁袋と呼ばれるコ
ーヒーバッグ、茶バッグ、だしバッグなどの包材料の分
野では、包材内部の茶や細粒等が包材から脱落しないこ
とと、さらに、抽出機能すなわち熱湯や水が包材を瞬時
に通過し、包材内部の茶や細粒等を抽出もしくは溶解し
て外部へ出るという特性が良好であるという基本性能が
必要であり、また安価な材料が必要なことから紙製のも
のが用いられてきた。しかし、紙製のものは抽出機能を
持たすためには薄くする必要があり、そのために破れや
すいという欠点があった。
【0004】かかる欠点を解消する一つの方策として、
強度が大きい合成繊維製の不織布などを使用することが
考えられるが、一般に、合成繊維不織布は吸水性が乏し
く、液体の通過性などが上述のようなコーヒーバッグ、
茶バッグ、だしバッグなどの用途を考えた場合、十分に
満足のいくものではない。
【0005】一方、一般的に合成繊維からなる不織布に
吸水性を付与する方法としては、吸水性化合物の付与、
界面活性剤の付与、薬品処理、コロナ放電処理、プラズ
マ処理などによる表面処理技術なども提案されている
が、これら各技術を用いたとしても、瞬時に水が通過し
かつ食品衛生面から見て安全な繊維状物よりなる液体フ
ィルターは実現されていないのが実情である。また、近
年、ポリオレフィン繊維への吸水性付与方法としてアル
キロールアミド型化合物の利用も提案されているが(特
公平3−50030号公報)、上述の各吸水付与技術も
含めて、これらはいずれの場合も食品衛生面から見ると
問題があって用途によっては使用できないものであっ
た。
【0006】合成繊維からなる不織布を利用して繊維状
物よりなる液体フィルターを得るためには、内部の茶や
細粒等が脱落しないように、目的に応じた細かな空隙の
不織布にする必要があり、そのためには極細繊維による
シート化および吸水化が不可欠である。しかし、それら
を達成させるためには、紙製のものに比べて高コストに
なる等という欠点があり、いまだ実用化されていないの
が現状である。
【0007】一方、近年、スパンボンド不織布を利用し
たコーヒーバッグも市販されてきたが、細挽きコーヒー
等の細粒に利用したものは、抽出後の容器の底に未溶解
のコーヒー微粉末がどうしても脱落沈降する等の問題が
あった。これは、主に細かな空隙が得られていないため
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上述の
ような問題点を考慮し、食品衛生面で安全で低コストで
瞬時に水が通過し得る繊維状物よりなる液体フィルター
を得ることを目的に鋭意検討を重ねた結果、ついに本発
明に到達したものである。
【0009】さらにまた、本発明は、そのような液体フ
ィルターを用いてなる高性能なコーヒーバッグ、茶バッ
グ、だしバッグ等として用いられる出汁袋を提供するこ
と、さらに、特にコーヒーバッグ、茶バッグ、だしバッ
グとして具体的に最適なものを提供せんとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明の液体フィルターは、合成繊維からなる不織布に、
次の一般式1で示されるモノエステル含有量が少なくと
も40%のショ糖脂肪酸エステルが、繊維重量に対し
0.01重量%以上10重量%以下付与されてなること
を特徴とする繊維状物よりなる液体フィルターである。
【0011】
【化2】
【0012】また、上述の本発明の液体フィルターにお
いて、好ましくは、合成繊維からなる不織布が、目付量
5g/m2 以上であり、かつポアサイズ(不織布内部の
最大空隙部分の直径)が10ミクロン以上500ミクロ
ン以下であるものである。
【0013】あるいはまた、上述の本発明の液体フィル
ターにおいて、好ましくは、合成繊維からなる不織布
が、平均繊維径5ミクロン以下、目付量5g/m2 以上
のメルトブロー不織布であるものである。
【0014】あるいはまた、上述の本発明の液体フィル
ターにおいて、好ましくは、合成繊維からなる不織布
が、平均繊維径10ミクロン以上、目付量10g/m2
以上のものである。
【0015】あるいはまた、上述の本発明の液体フィル
ターにおいて、好ましくは、合成繊維からなる不織布
が、平均繊維径5ミクロン以下で目付量5g/m2 以上
のメルトブロー不織布Aと、平均繊維径10ミクロン以
上で目付量10g/m2 以上の不織布Bが、少なくとも
2層の積層状を呈して構成され、かつ不織布AとBとが
部分的な接合により接合一体化されてなり、かつポアサ
イズ(不織布内部の最大空隙部分の直径)が10ミクロ
ン以上500ミクロン以下のものである。
【0016】また、本発明の出汁袋は、上述の繊維状物
よりなる液体フィルターが袋状に成形されてなる食品に
用いられる出汁袋である。
【0017】さらに、本発明のコーヒーバッグは、不織
布として、特に目付量5g/m2 以上であり、かつポア
サイズ(不織布内部の最大空隙部分の直径)が10ミク
ロン以上150ミクロン以下のものが用いられてなる本
発明の液体フィルターが、袋状に成形されて少なくとも
用いられてなるコーヒーバッグである。
【0018】また、本発明の茶もしくはだしバッグは、
不織布として、特に目付量5g/m2 以上であり、かつ
ポアサイズ(不織布内部の最大空隙部分の直径)が10
ミクロン以上500ミクロン以下のものが用いられてな
る本発明の液体フィルターが、袋状に成形されて少なく
とも用いられてなる茶もしくはだしバッグである。
【0019】
【作用】以下に、本発明の繊維状物よりなる液体フィル
ター、出汁袋等についてさらに詳しく説明する。
【0020】まず、液体フィルターは、粒子を捕捉し液
体を通過させる特性を備えていることが主として要求さ
れる性能である。したがって、フィルター用不織布の最
大ポアサイズ(不織布内部の最大空隙部分の直径)は、
粒子サイズより小さく、液体に対しての濡れ特性が優れ
ることが必要である。一方、コーヒーバッグ、茶バッ
グ、だしバッグなどの飲食関係の包材料、出汁袋等に用
いられる場合には、生体に対して十分な安全性が保証さ
れなければならない。
【0021】本発明者らの知見によれば、たとえば細挽
きコーヒーの粒径は、最も細かいものでも、150ミク
ロン以下好ましくは100ミクロン以下のポアサイズの
包材料であれば微粉末の脱落がなく、かかる観点から平
均繊維径が5ミクロン以下の不織布であれば微粉末の脱
落がないことを見出した。特に、平均繊維径が4ミクロ
ン以下の場合はポアサイズが安定して小さくなることか
ら好ましく、さらに平均繊維径が3ミクロン以下の場合
はスプーンやかき混ぜのための棒などでつつくなどして
も脱落しないことからさらに好ましく用いられる。
【0022】また、茶バッグやだしバッグなどの包材料
は、500ミクロン以下のポアサイズであれば微粉末の
脱落もなく、抽出効率も良く用いることができるので好
ましい。
【0023】一方、ポアサイズの下限については、特に
限定はされるものではないが、10ミクロン程度以上の
ポアサイズがあれば、抽出効率が著しく低下したり、高
コストとなる等の問題も生じないので好ましい。すなわ
ち、10ミクロン未満のポアサイズであるものは、一般
にはコスト高や抽出効率の悪さ等の点の問題が生じてく
る傾向にある。
【0024】合成繊維からなる不織布に吸水性を付与す
る手法に関しては、前述の如く、ポリマーに親水性樹脂
を添加混練して繊維化し不織布としたり、不織布に親水
性の界面活性剤を付与する方法等が一般的であるが、生
体に対して安全性に不安が残り該用途には利用できなか
った。
【0025】これに対して、本発明では合成繊維からな
る不織布に食品衛生面で安全であり、かつ優れた吸水性
を付与する方法として、モノエステル含有量が少なくと
も40%のショ糖脂肪酸エステルを、繊維重量に対し
0.01重量%以上付与することにより達成したもので
ある。特に、0.05重量%以上の付与量であれば、よ
り均一で安定した吸水性繊維シートが得られるためより
好ましい。付与量の上限としては、吸水効果が飽和状態
になることやコスト高となることから、10重量%(対
繊維重量)までとするのが実際的であって、安定した吸
水効果やコストの点から、0.1重量%以上5重量%以
下の範囲のものがより好ましく用いられる。
【0026】一方、このショ糖脂肪酸エステルは、理論
的には砂糖1分子に対して8分子の脂肪酸の付加、すな
わち、オクタエステルが考えられるが、モノエステル含
有量が40%以上であれば効果が発揮でき、さらに50
%以上であれば、少量の使用であっても安定した効果が
発揮でき、コストも低減できることから好ましく用いら
れる。また、該ショ糖脂肪酸エステルを付与する方法と
しては、スプレーコート法、グラビアコート法、キスコ
ート法、含浸法など、いずれの方法でもとり得て特に限
定されるものではない。
【0027】一方、不織布の製法としては、単成分樹脂
を小孔より吐出したり、複数成分樹脂を小孔より吐出し
て少なくともその一成分を残して他の成分を除去する複
合紡糸などで得た繊維をカットして短繊維とし、ウェブ
化およびニードルパンチなどを経て得られた不織布や、
基本プロセスがノズルより出た繊維化可能温度に下がっ
た溶融ポリマーを、高速吸引ガスにより吸引延伸し、そ
の後、開繊装置を用いて開繊し、コンベア状のネットに
衝突捕集してシートとするスパンボンド法より得られる
不織布、更に溶融ポリマーの細流に対して加熱高速ガス
体を噴き当て、そのガス流の作用によって該溶融ポリマ
ーを引伸ばして極細繊維化し、捕集してシートとするメ
ルトブロー法などであってもよく、特に限定されるもの
ではないが、他の方法に比較して製造方法が容易である
ことやコストが割安となることなどからメルトブロー
法、安定した強力特性が得やすく、また、製造方法が簡
単でしかも製造コストが安いことなどからスパンボンド
法による不織布などが好ましく、また、繊維形成性成分
を芯成分、接着性成分を鞘成分とする芯鞘型複合繊維よ
りなるスパンボンド不織布などは、さらに強力が得ら
れ、ヒートシールによる製袋時の作業性が向上すること
などからさらに好ましく用いられる。
【0028】また、上述のメルトブロー不織布とスパン
ボンド不織布とが少なくとも2層積層状に構成され、部
分的な接着により接着一体化された不織布も好ましく用
いられる。これらの不織布は、目的に応じて単独で、あ
るいは積層シートとして用いられ、特に限定されるもの
ではないが、例えば茶バッグ等の大きなものに対する利
用の場合はスパンボンド不織布の単独シートとして用い
られ、また、コーヒーバッグ等のように細粒の抽出等の
包材に利用する場合等においては、ポアサイズの小さな
メルトブロー不織布と、補強のためのスパンボンド不織
布とが積層状に構成され部分的な接着により接着一体化
された不織布が好適に用いられる。
【0029】この場合のメルトブロー不織布としては、
合成繊維からなり、平均繊維径が5ミクロン以下、目付
量5g/m2 以上であれば目的を達成できるが、安定し
た効率が得られることから10g/m2 以上であること
が好ましく、一方、目付量の上限は特に限定されるもの
ではないが、あまり大きいと吸水効率が低下したりコス
トが割高となるなどの問題が生ずるので30g/m2
下のものが好ましく用いられる。また、スパンボンド不
織布としては、合成繊維からなり、平均繊維径が10ミ
クロン以上、目付量10g/m2 以上であれば目的を達
成できるが、安定した効率を得られることから10g/
2 以上のものであることが好ましく、一方、目付量の
上限は特に限定されるものではないが、あまり大きいと
吸水効率が低下したりコストが割高となるなどの問題が
生ずるので、30g/m2 以下のものが好ましく用いら
れる。
【0030】また、これら不織布の構成繊維を形成する
樹脂としては、繊維形成能を有する高分子物質であれば
よく、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66
等のポリアミドおよびこれらの共重合体、ポリ塩化ビニ
ル、アクリル系およびアクリル系共重合体、ポリスチレ
ン、ポリスルホン、ポリトリフロロクロロエチレン、ポ
リカーボネート、ポリウレタンなど特に限定されるもの
ではないが、メルトブロー紡糸に適することからポリプ
ロピレンやポリエチレン等のポリオレフィンが好まし
く、中でも安定した紡糸性があることから、特にポリプ
ロピレンが好ましく、スパンボンド法にはポリプロピレ
ン、ポリエチレン等のポリオレフィン、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエ
ステル、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミドなど
が広範囲に用いられる。
【0031】また、部分的な接着により接着一体化され
た不織布を得る方法としては、各種の方法が採用でき
て、予め準備した不織布と予め準備した別の不織布とを
単に積層するとか、予め準備した不織布上にメルトブロ
ー極細繊維を吹付けて積層するなど特に限定されるもの
ではなく、さらに、得られた積層物は部分的な接着がな
されていればよく、熱エンボス、超音波あるいは高周波
などいずれの手段でもとり得て、特に限定されるもので
はないが、コスト優位性や実用性などから、凹凸模様を
有する熱エンボス法が好ましく用いられる。
【0032】また、該機能を損なわない範囲で表面をカ
レンダー掛け処理に供する等は、仕上加工として良く用
いられる手段であり、本発明のものに該加工を施しても
よい。
【0033】本発明にかかる繊維状物よりなる液体フィ
ルターは、袋状に成形加工されて、コーヒーバッグ、茶
バッグ、だしバッグなどの出汁袋、包材料として用いる
ことができる。袋状に成形加工するには、ヒートシール
などの加工手法を用いることができる。
【0034】また、袋状に形成されなくても、そのまま
のシート状で液体フィルター材としても使用することが
できる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の繊維状物
よりなる液体フィルターは、人畜無害で著しく吸水性に
優れ、熱湯や水がシートを瞬時に通過するため、シート
内部の細粒を溶解して外部へ出るという特性が良好であ
る。
【0036】また、ポアサイズが小さく、例えば未溶解
のコーヒー微粉末が脱落沈降するという問題がなく、繊
維シートであるため、紙製に比べ柔軟性に優れ、しかも
低コストであることから、コーヒーバッグ、茶バッグ、
だしバッグなどの包材料、出汁袋等の分野へ最適に利用
できる。
【0037】
【実施例】以下に示す実施例は、本発明をより明確にす
るためのものであるが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。
【0038】なお、実施例における各物性は、次の方法
により測定した。
【0039】(1) 吸水性:JIS−L−1079 (2) 平均繊維径:1000倍(走査型電子顕微鏡)の拡
大写真より、300本以上の繊維径を読取り、その平均
値とした。
【0040】(3) 不織布のポアサイズ:CORULTE
R POROMETER II(コールター社)により測
定した。
【0041】実施例1 メルトフローインデックス(荷重2.16kg、230
℃)60g/10分のポリプロピレン(融点157.6
℃)からメルトブロー紡糸法にて平均繊維径3ミクロン
で20g/m2 の目付のメルトブロー不織布を得た。
【0042】この不織布にモノエステル含有量70%の
ショ糖脂肪酸エステル(DKエステルS−160、第一
工業製薬(株))3%水溶液を繊維成分100部に対し
て2部になるように付与し乾燥した。このものの吸水性
を測定したところ53mmであった。なお、この不織布
のポアサイズを測定したところ、57ミクロンであっ
た。
【0043】実施例2 実施例1で得られた不織布にモノエステル含有量70%
のショ糖脂肪酸エステル(DKエステルS−L18A、
第一工業製薬(株))3%水溶液を繊維成分100部に
対して1部になるように付与し乾燥した。このものの吸
水性を測定したところ105mmであった。
【0044】実施例3 実施例1で得た不織布と、平均繊維径25ミクロンで3
0g/m2 の目付のスパンボンド不織布とを積層して、
140℃の凹凸シボロール(上ロール)とプレーンロー
ル(下ロール)に挟持しつつ、50Kg/cm圧にて熱
接着シートを得た。この積層熱接着シートにモノエステ
ル含有量70%のショ糖脂肪酸エステル(DKエステル
S−160、第一工業製薬(株))3%水溶液を繊維成
分100部に対して3部になるように付与し乾燥した。
このシートを用いて、コーヒーバッグを作成し、熱湯に
浸したところスムースにコーヒーが抽出されてきた。こ
のものの吸水性を測定したところ63mmであった。こ
のときのスパンボンド不織布のポアサイズは201ミク
ロンであり、積層熱接着シートのメルトブロー不織布の
部分のポアサイズは46ミクロンであった。
【0045】実施例4 実施例3で得た積層シートにモノエステル含有量70%
のショ糖脂肪酸エステル(DKエステルS−L18A、
第一工業製薬(株))3%水溶液を繊維成分100部に
対して1部になるように付与し乾燥した。このものの吸
水性を測定したところ117mmであった。
【0046】比較例1 実施例1で得られた不織布(ショ糖脂肪酸エステルを付
与する前の状態の不織布)の吸水性を測定したところ、
2mmであった。
【0047】比較例2 実施例3で得られた積層シート(ショ糖脂肪酸エステル
を付与する前の状態の不織布積層シート)の吸水性を測
定したところ、2mmであった。
【0048】比較例3 実施例3で得た積層シートにモノエステル含有量30%
のショ糖脂肪酸エステル(DKエステルS−50、第一
工業製薬(株))3%水溶液を繊維成分100部に対し
て1部になるように付与し、乾燥した。このシートを用
いて、コーヒーバッグを作成し、熱湯に浸したところコ
ーヒーバッグ全体が浮き上り、いつまでも熱湯が浸透し
なかった。このものの吸水性を測定したところ2mmで
あった。 比較例4〜5 市販の2社のコーヒーバック2種を購入し、それぞれの
包材の吸水性を測定したところ、それぞれ49mm、3
8mmであった。またコーヒー粒径を画像処理装置(ピ
アス(株)製)を用いて測定したところそれぞれ、平均
径594ミクロン、最小径168ミクロンと平均径14
09ミクロン、最小径146ミクロンであった。
【0049】実施例5 平均繊維径25ミクロンで20g/m2 の目付のスパン
ボンド不織布2枚を積層して、140℃の凹凸シボロー
ル(上ロール)とプレーンロール(下ロール)に挟持し
つつ、50Kg/cm圧にて熱接着シートを得た。この
積層熱接着シートにモノエステル含有量70%のショ糖
脂肪酸エステル(DKエステルS−160、第一工業製
薬(株))3%水溶液を繊維成分100部に対して3部
になるように付与し乾燥した。このシートを用いてお茶
バッグを作成し、熱湯に浸したところ、スムースにお茶
が抽出されてきた。このものの吸水性を測定したところ
85mmであった。このときの不織布のポアサイズは、
201ミクロンであり、コーヒーバッグには不向きと判
断されるものであった。
【0050】以上の実施例1〜4と比較例1〜5から明
らかなように、本発明にかかるものは、ポアサイズが市
販のコーヒー粒径よりも非常に小さく、吸水性がありし
かも食品衛生面でも安心であり、コーヒーバッグやだし
バック等の包材料用途に最適である。
【0051】特に、実施例5で示したシート等は、茶バ
ッグ、だしバッグなどの包材料用途に適した繊維状物か
らなる液体フィルターであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D65M 13/00 - 15/72 B65B 29/00 - 29/10 B65D 65/00 - 65/46 B65D 67/00 - 81/38

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成繊維からなる不織布に、次の一般式1
    で示されるモノエステル含有量が少なくとも40%のシ
    ョ糖脂肪酸エステルが、繊維重量に対し0.01重量%
    以上10重量%以下付与されてなることを特徴とする繊
    維状物よりなる液体フィルター。 【化1】
  2. 【請求項2】合成繊維からなる不織布が、目付量5g/
    2 以上であり、かつポアサイズ(不織布内部の最大空
    隙部分の直径)が10ミクロン以上500ミクロン以下
    のものであることを特徴とする請求項1記載の繊維状物
    よりなる液体フィルター。
  3. 【請求項3】合成繊維からなる不織布が、平均繊維径5
    ミクロン以下、目付量5g/m2 以上のメルトブロー不
    織布であることを特徴とする請求項1または2記載の繊
    維状物よりなる液体フィルター。
  4. 【請求項4】合成繊維からなる不織布が、平均繊維径1
    0ミクロン以上、目付量10g/m2 以上であることを
    特徴とする請求項1または2記載の繊維状物よりなる液
    体フィルター。
  5. 【請求項5】合成繊維からなる不織布が、平均繊維径5
    ミクロン以下で目付量5g/m2 以上のメルトブロー不
    織布Aと、平均繊維径10ミクロン以上で目付量10g
    /m2 以上の不織布Bが、少なくとも2層の積層状を呈
    して構成され、かつ不織布AとBとが部分的な接合によ
    り接合一体化されてなり、かつポアサイズ(不織布内部
    の最大空隙部分の直径)が10ミクロン以上500ミク
    ロン以下のものであることを特徴とする請求項1または
    2記載の繊維状物よりなる液体フィルター。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4または5の繊維状物
    よりなる液体フィルターが袋状に成形されてなる食品に
    用いられる出汁袋。
  7. 【請求項7】不織布として、目付量5g/m2 以上であ
    り、かつポアサイズ(不織布内部の最大空隙部分の直
    径)が10ミクロン以上150ミクロン以下のものが用
    いられてなる請求項2記載の液体フィルターが、袋状に
    成形されて少なくとも用いられてなることを特徴とする
    コーヒーバッグ。
  8. 【請求項8】不織布として、目付量5g/m2 以上であ
    り、かつポアサイズ(不織布内部の最大空隙部分の直
    径)が10ミクロン以上500ミクロン以下のものが用
    いられてなる請求項2記載の液体フィルターが、袋状に
    成形されて少なくとも用いられてなることを特徴とする
    茶もしくはだしバッグ。
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