JP2968708B2 - アスファルト防水シート並びにアスファルト防水施工法 - Google Patents

アスファルト防水シート並びにアスファルト防水施工法

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JP2968708B2
JP2968708B2 JP20289495A JP20289495A JP2968708B2 JP 2968708 B2 JP2968708 B2 JP 2968708B2 JP 20289495 A JP20289495 A JP 20289495A JP 20289495 A JP20289495 A JP 20289495A JP 2968708 B2 JP2968708 B2 JP 2968708B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として建造物の屋上
の防水に、更にはバルコニー、地下室などの防水に適し
たアスファルト防水シート並びにアスファルト防水施工
法に関する。
【0002】
【従来の技術並びに発明が解決しようとする課題】従
来、建造物の屋上などに、そのコンクリートスラブ下地
の上面に防水シートを施し、或いはコンクリート下地面
に既に防水施工した旧防水シートの改修を目的として、
該旧防水シートを剥がすことなく、これを下地として、
その上面に新しい防水シートを施す防水施工が行われて
いる。その防水施工として、該防水シートの全面を地下
面に貼着することなく、釘やステープルを座金を介して
下地に打ち込み固定し、その相隣る防水シートの重ね合
わせ部のみを接着する作業効率の良い防水施工法が知ら
れている。この場合、その防水シートとして塩化ビニル
樹脂シートなどの合成樹脂製防水シートを使用した場合
は、シートが収縮したり、合成樹脂シートと座金との接
着が困難で高度の熟練を要する。特に、塩化ビニル樹脂
シートの場合は、経年により可塑剤が逸散するので、シ
ートが硬化し脆くなり、また同時に、シート全体が収縮
するので接着部が剥離し易く、その収縮により、釘など
の貫通孔が拡大されるので、その拡大部分から漏水する
危険性がある。また、この塩化ビニル樹脂シートを、コ
ンクリート下地に先に施工した旧アスファルト防水シー
トの改修のために、これを剥がすことなく、その上に重
ねて施工するときは、経年的に、可塑剤がアスファルト
側に移行するので、これを予防するため、ポリエチレン
発泡シートなどの絶縁シートを必ず介在させる必要があ
り、施工作業がそれだけ時間と労力が増大し、施工コス
トも増大する不利を伴う。かゝる合成樹脂防水シートの
不都合を解消するため、従来のアスファルト防水シート
を使用する場合は、その基材として一般に不織布を使用
しているので、次のような問題がある。即ち、不織布の
目付量、即ち、単位面積当たりの質量を少なくするとき
は、これにアスファルトを含浸塗覆してアスファルト防
水シートとするときは、そのアスファルト塗覆は、トー
チバーナーにより溶融するに足る厚さが得られるが、反
面、その引張強度は著しく低下するので、これを係止用
ピンで座金を介しコンクリート下地に固定して防水施工
を行う場合、強風により容易に該アスファルト防水シー
トが損傷する嫌いがあり、また、これを防ぐには、座金
として著しく長尺のものが必要となることが判った。種
々検討してみると、その引張強度は、少なくとも20K
gf/cmあれば充分であるので、引張強度を20Kg
f/cm以上とするには、該不織布の目付量を300g
/m2以上とする必要があり、これにアスファルトを含
浸、塗覆する場合、所要の塗覆量を塗覆すれば、厚さが
厚過ぎ、また、重量が重過ぎて、運搬や施工作業などに
支障を来すので、通常、その塗覆量を少なくするので、
トーチバーナーによるシート同士の溶融貼着に不適とな
り、現場において、アスファルト加熱溶融したものを使
用しなければならなくなる不都合を生ずる。このよう
に、基材を不織布とする限り、強風に対し優れた引張強
度を有するアスファルト防水シートは得られないことが
判った。従って、また、上記の不織布を基材とするアス
ファルト防水シートを使用してこれを座金のピン孔を介
して係止用ピンを下地に打ち込んで固定する防水施工法
であるから、特に、強風に絶える引張強度を有する固定
手段はもとより考慮なされていない。上記従来の技術の
課題に鑑み、この課題を解決し、引張強度の大きい而も
軽量且つ肉薄で取り扱い易いアスファルト防水シートの
開発と強風による耐損傷性の大きい固定手段による此種
のアスファルト防水施工法の開発が望まれる。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の課題を解
決するための手段は、基材にアスファルト系防水材を含
浸、塗覆して成るアスファルト防水シートにおいて、該
基材は、不織布とメッシュとのラミネート基材から成る
アスファルト防水シートにおいて、特に、該ラミネート
基材の単位面積当たりの質量は、100〜200g/m
2、該ラミネート基材に含浸、塗覆するアスファルト系
防水材量は2800〜3500g/m2であり、JIS
A 6013に規定する引張強度は20〜30Kgf
/cm、寸法安定性は0〜0.5%であることを特徴と
する。
【0004】更に、本発明の上記アスファルト防水シー
トを使用して、引張強度が大きく、下地面に安定堅牢な
信頼性の高い防水施工面を形成するアスファルト防水施
工法を提供するもので、コンクリートスラブから成る下
地又は該コンクリートスラブの上面に設けた改修すべき
旧防水シートから成る下地に敷設した上記本発明のアス
ファルト防水シートの1側の重ね代の上面に、該重ね代
より小幅の座金を当て、該座金に少なくとも1個設けた
係止用ピン孔を通したピンによりコンクリートスラブの
下地に打ち込み固定する固定手段をその重ね代に沿っ
て、所定の間隔を存して配設した後、その隣る前記のア
スファルト防水シートの他側の重ね代を、その裏面をト
ーチバーナーを用いて溶融し、前記の固定された重ね代
の上面に押圧貼着することを特徴とする。上記の本発明
のアスファルト防水施工法において、特に、強風による
耐剥離性を有し、安定堅牢な防水施工をもたらすアスフ
ァルト防水施工法を提供するもので、該座金は、厚さ1
mm以下のリブ加工板から成り、周囲の長さが225〜
300mmを有し、且つ引抜強度300Kg/fを有す
る係止用ピンを2〜5本/m2使用することを特徴とす
る。この場合、更に、該下地の全面に、断熱板を互いに
突き合わせた状態で敷設し、断熱防水施工を得るように
しても良い。尚又、該4枚の断熱板のコーナー部を互い
に突き合わせて、十字状のコーナー部に1つの座金を跨
らせてその十字状の目地の中心に位置する該座金の係止
用ピン孔を通したピンをコンクリート下地に打ち込み固
定することにより、1個の座金とピンで4枚の断熱板を
固定でき、固定作業が容易迅速に行われる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明のアスファルト防水
シート並びにその防水施工の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図面で1は、図2に示す本発明のアスファ
ルト防水シートAの特徴とするラミネート基材を示す。
該ラミネート基材1は、不織布1aとメッシュ1bとを
積層し一体に接着して成る。不織布は、ポリエステル繊
維などの公知の任意の材料の合成繊維、ガラス繊維又は
これらの混合繊維を材料とし、これを湿式又は乾式で抄
造したものである。メッシュは、合成繊維、ガラス繊維
又はこれらの混合繊維から成る紡糸(ヤーン)フィラメ
ント糸などを縦横に交叉させて格子状とし、その各交差
点を接着剤で接着したもの、寒冷紗のように織たもので
あるが、いずれの場合でも、メッシュは、ラミネート基
材の強度を補う程度のものとし、寸法安定性を損なわな
いことが必要であり、1乃至5本/cm間の粗目から成
ることが好ましい。この場合、糸の太さは、250デニ
ールから1000デニールとすることが好ましく一般で
ある。ラミネート基材は、不織布とメッシュを重ね合わ
せ、接着剤で互いに結着して製造するか、或いは図示の
ように、不織布を湿式又は乾式で抄造する際に、メッシ
ュを抄き合わせて製造するか、いずれでも良い。図1示
のメッシュ1bは、ポリエステル繊維とビニロン繊維と
の混合繊維から成る肉薄の例えば0.7mm厚さの不織
布1aに倉敷紡績株式会社製のポリエステル繊維から成
る商品名「クレネット」の1品種E2200(番手10
00デニールの糸2×2本/cm間)のメッシュ1b
を、該不織布1aの湿式抄造する際に抄き込んで成るも
のであり、因みに、このラミネート基材1の単位面積当
たりの質量は177g/m2、引張強度22Kgf/c
m程度であった。勿論、市販のその他の品種のクレネッ
トが使用できる。例えば、ポリエステル製E3950
(3本/cm間)、同E4523(4.5本/cm
間)、ビニロン製VF3250(3×3.5本/間)、
ガラス製GW1100(1本/cm間)などの各種の目
粗のメッシュが使用できる。
【0006】図2は、図1示のラミネート基材1に、常
法により、アスファルト系防水材、例えば、ゴムアスフ
ァルトを含浸、塗覆して製造した主として建造物の屋上
のルーフィングとして使用する本発明のアスファルト防
水シートAを示す。図示の例では、アスファルト防水シ
ートの厚さは4mm、そのうち、ラミネート基材1の厚
さ0.6mm、その両面の各塗覆アスファルト2の厚さ
は1.7mmで、引張強度30Kgf/cm近くであっ
た。尚、アスファルト系防水材としては、JIS K
2207(石油アスファルト)に規定する針入度10乃
至30のブローンアスファルト、防水工事用アスファル
ト3種及び4種又は必要に応じて、これらのタルクなど
の充填剤を加えて成るものが挙げられるが、塗覆量を厚
くすることを容易にするためには、針入度60乃至10
0のストレートアスファルトに、スチレン・ブタジエン
・スチレンゴム、スチレン・イソプレン・スチレンゴム
などのブロックコポリマーを、アスファルトに対し5乃
至20重量%混合して成るものなどが挙げられる。尚、
図示しないが、図2示の本発明のアスファルト防水シー
トは、その塗覆アスファルト2,2の一方の面には、そ
の全面に通常鉱物質微粉粒を散布するか、又は合成樹脂
フィルムを貼着し、その他方の面には、砂を散着した砂
付きアスファルト防水シートとして製造されることは言
うまでもない。この場合、コンクリート下地に座金を介
する係止用ピンの打ち込みで固定されるアスファルト防
水シートとして使用されるものは、その長さ方向の1側
縁及び幅方向の1側縁に沿い座金より広幅に、例えば、
座金の幅が40mmのときは、150mmの幅の砂を散
着せずに、鉱物質微粉粒を散布したものに構成する。
【0007】而して、本発明のラミネート基材は、0.
5%以下の寸法安定性があるばかりでなく、単位面積当
たりの質量が小さくても、引張強度を有する。図3は、
不織布の単位面積当たりの質量(g/m2)を変えた場
合の引張強度とかゝる単位面積当たりの質量を変えた不
織布の夫々とのJIS A 6013に規定する引張強
度を比較試験した結果を示す。この比較グラフから明ら
かなように、本発明のラミネート基材1は、従来の不織
布単独の基材に比し、同じ単位面積当たりの質量におい
て著しく引張強度が向上することが分かる。また、同図
には、これらのラミネート基材にアスファルトを含浸塗
覆して製造した本発明のアスファルト防水シートの引張
強度とこれらの不織布単独の基材にアスファルトを含浸
塗覆して製造した従来のアスファルト防水シートの引張
強度を示したが、当然のこと乍ら、本発明のアスファル
ト防水シートは、従来のアスファルト防水シートに比
し、その不織布1aの単位面積当たりの質量、即ち、目
付量が小さく、軽量で且つ肉薄であるにも拘らず、著し
く引張強度を有することが分かる。また、図3示から明
らかなように、かゝる引張強度の大きいラミネート基材
1を用いアスファルト防水シートを製造するときは、僅
か、少なくとも100g/m2の目付量(g/m2)
で、24Kgf/cmと言う大きい引張強度をもつアス
ファルト防水シートが得られることが分かる。
【0008】本発明の他の目的は、特に、台風などの強
風を受けても、引き剥がされることのない引張強度が大
きく、而も比較的肉薄で取り扱い易く、而もトーチバー
ナーによるアスファルト塗覆の溶融に適するアスファル
ト防水シートを提供することにあり、多くの試験の結
果、その目的を達成するためのアスファルト防水シート
は、該ラミネート基材の単位面積当たりの質量は、10
0〜200g/m2、該ラミネート基材に含浸、塗覆す
るアスファルト系防水接着剤量は2800〜3500g
/m2であり、JIS A 6013に規定する引張強
度は20〜30Kgf/cm、寸法安定性は0〜0.5
%であることを特徴とする。
【0009】該ラミネート基材の単位面積当たりの質量
を100〜200g/m2とする理由は、100g/m
2未満では、防水シートの引張強度が不足し、且つシー
トの腰が弱くなり、「しわ」が発生し易く作業性が悪く
なる傾向があり、一方、200g/m2を越えると、含
浸アスファルト量が500g/m2となるため、塗覆さ
れるアスファルト量が2300/m2以下と少なくなり
過ぎ、トーチバーナーによる塗覆アスファルトの溶融量
が少なく、防水シートの重ね代同士の水密な接合に支障
を来す恐れがあるからである。尚、塗覆アスファルト量
が3000/m2程度とすれば、トーチバーナーによる
ルーフィングの溶融接合には支障ないが、特に、気温が
低い場合には、防水シートの腰が強くなり過ぎて長尺の
場合、ロール状に容易に巻くことができないなどの取り
扱い性が悪くなる。
【0010】また、該ラミネート基材に含浸、塗覆する
アスファルト系防水接着剤の量は2800〜3500g
/m2とする理由は、2800g/m2未満では、アス
ファルト防水シート同士の上下の重ね代部での接合に際
して、上から重ねる防水シートの裏面の塗覆アスファル
トをトーチバーナーで溶融してその下面の防水シートの
重ね代に押圧貼着する場合に、良好な水密性を得るのに
必要な量が不足し、一方、3500g/m2を越える
と、ラミネート基材の片側の面で1.7mm以上とな
り、そのトーチバーナーで溶融して貼着するには充分過
ぎるものとなり、経済的でない。また、製品としても重
くなり過ぎ、運搬、施工作業、その他の取り扱いが悪く
なるので好ましくないからである。
【0011】また、引張強度を20Kgf/cm〜30
Kgf/cmの範囲とする場合は、20Kgf/cm未
満の場合は、防水シートを下地に固定するに使用する座
金として著しく長手の長尺板を使用しなければならず、
その結果、強風に対しその長尺座金の端縁部が弱くな
り、剥離応力に負けて持ち上げられ、或いは甚だしい場
合は、両端縁部が上方へ折り曲げられて、その結果、係
止用ピンが抜けてしまう。換言すれば、引張強度20K
gf/cm以上とすると、短い座金により強風に対する
安定した固定が得られ、一方、30Kgf/cmを越え
る場合は、その目付量が200g/m2を越えるので、
塗覆アスファルト量が少なくなり過ぎて、トーチバーナ
ーによる防水シートの溶融接合に支障を来し好ましくな
いからである。
【0012】また、本発明のラミネート基材1を芯材と
して上記のように構成した本発明のアスファルト防水シ
ートは、JIS A 6013に規定する寸法安定性は
0.5%以下のものが得られる。寸法安定性が0.5%
を越えると、これを防水施工後に伸縮を繰り返し、係止
用ピン孔と係止用ピンの軸回りに間隙を生じ、やがて漏
水事故を起こすことゝなり好ましくない。
【0013】かくして、上記の構成を有する本発明のア
スファルト防水シートは、肉薄且つ軽量であるにも拘ら
ず引張強度は大きく、運搬や施工作業の取り扱いが容易
となり、そのアスファルト含浸、塗覆は、充分に且つ適
量であり、トーチバーナーによる防水アスファルトの重
ね代での水密の溶融接合をもたらし、比較的短く且つ1
mm以下の肉薄の座金で足り、強風に対し折れ曲がら
ず、而も防水施工後、座金上面に溶融貼着されるアスフ
ァルト防水シートの表面が肉厚の座金を使用した場合に
見られる凸面となることなく外観上の体裁も良好に保た
れる。
【0014】本発明は、上記の構成を有するアスファル
ト防水シートを用いて、コンクリートスラブを下地と
し、或いは該下地に既に防水施工されている損傷した旧
防水シートを下地とし、その上面に断熱材シートの敷設
面を介し又は介することなく係止用ピンと座金による重
ね代部の下地への固定手段とトーチバーナーによる適切
な溶融接合を行い、容易に且つ高能率に且つ水密性の良
い安定良好な而も強風に耐える引張強度の大きいアスフ
ァルト防水施工を行うことができる。
【0015】本発明のアスファルト防水施工において、
該アスファルト防水シートの重ね代を下地に固定するに
使用する座金の1例を図4に示す。図4(a)は、その
座金3の1例を示し、厚さは好ましくは1mm以下、一
般には0.6〜0.8mm程度の肉薄とし、その中心に
1個の係止用ピン孔4を有する。該座金3は、ステンレ
ス鋼板、亜鉛メッキ鋼板、アルミニウム板などが挙げら
れるが、耐腐食性に優れたステンレス鋼板を用いるのが
好ましい。その形状は、四隅部分に丸みをもたせた長方
形にしたものが好ましく、その幅は、アスファルト防水
シートの重ね代よりは小さい幅とする。例えば、その重
ね代を150mmとるときは、そのほゞ3分の1程度の
幅、即ち、40〜50mmとし、その長さは90〜10
0mm程度の短矩形板とする。尚、図示のようなリブ加
工板としてその強度を増大することが一般であり、好ま
しい。また、図4(b)示の座金3′は、図4(a)示
の倍の長さ、即ち、80〜200mmを有し、その中央
部には長さ方向に150mmの間隔に2個の係止用ピン
孔4,4を有する他は、図4(a)の座金と同じ構成を
もつ。図4(c)示の座金3″は、後記に明らかにする
ように、断熱板固定用のもので、中心に係止用ピン孔4
を有する径80mmの例えばステンレス構成の円形板
で、その厚さ0.7mmを有し、屈曲による強度を増大
させたものである。勿論、その径や金属板の材料は座金
3,3″と同様に所望に選択して作成される。いずれに
しても、本発明のアスファルト防水シートの重ね代を固
定するに使用する座金は、後述する理由で、周囲の長さ
が225〜300mmの矩形板、例えば幅40mm、長
さ73〜110mm)であるものが好適である。図4
(d)は、上記の座金3,3′,3″の夫々の係止用ピ
ン孔4に通される係止用ピン5の代表的な例を示す。本
発明の係止用ピンとしては、コンクリート下地に打ち込
んだものは、その引抜強度が300Kgf程度のものが
好ましく、これには、コンクリート下地にドリルで穴を
開けた後、これに金属製又はプラスチック製のアンカー
プラグをセットし、係止用ピンを打ち込んで開脚させる
もの、或いは金属製又はプラスチック製のカールプラグ
を併用するものなどが好適に使用できるが、図4(d)
には、前者の方が引抜強度が大きく作業性にも優れてい
るので、図4(d)には、この前者のもの、即ちピン本
体5aを打ち込むことによりアンカープラグ5の下端が
開脚する式の係止用ピン5を示している。係止用ピン1
本当たりの引抜強度が300Kgf程度未満であると、
それだけ、座金の占める面積を増大しなければならない
ので、該係止用ピンでアスファルト防水シートの重ね代
部を下地に固定した後に、その重ね代の上に隣るアスフ
ァルト防水シートの重ね代の裏面をトーチバーナーで溶
融しこれを該座金の上面に押圧貼着しなければならない
ので、該座金の面積が大きくなる分、その重ね代相互の
水密性の接合一体化が低下するので好ましくない。この
点より、係止用ピン5による引抜強度を高めて、出来る
限り座金の表面積は小さくすることが好ましく、検討の
結果、300Kgf/本程度以上が好ましいことが判っ
た。また、座金の長さを極端に2〜3mの長尺板とした
場合は、トーチバーナーで高温となったアスファルト防
水シートの塗覆層の溶融面が該座金の上面に接合される
ので、座金はその高温で急激な体積膨脹を起こして、固
定されている係止用ピンに対して横方向に応力を及ぼ
し、該係止用ピンの固定力を低下させる恐れがあるの
で、本発明の座金の長さは、長くても100〜150m
m程度とすることが好ましく、これにより係止用ピンに
横方向の応力の影響による固定力の低下を予防すること
ができる。
【0016】図5は、本発明のアスファルト防水シート
を用いて、建造物の屋上のコンクリートスラブの下地B
面に図2示の長さ8mのロール上に巻いた本発明のアス
ファルト防水シートAの多数枚を用意し、これを順次、
その床面と立上がり壁を構成するコンクリートスラブの
下地Bにかけて全面に亘り、本発明のアスファルト防水
施工を行った例を示す。図6は、図5の平面図、図7
は、図6のVII−VII線截断面図、図8は、図6の
VIII−VIII線截断面図を示す。該コンクリート
スラブの床下地B面に敷いた該アスファルト防水シート
Aの長さ方向の1側の150mm幅の重ね代aの上面
に、その端面から50mmの幅内において、図4(a)
示の座金3又は図4(b)示の座金3′を、図示の例で
は図4(a)示の座金3を位置せしめて当て、該座金3
の係止用ピン孔4を通して図4(d)示の係止用ピン5
を該下地Bにドリルにより設けたボーリングの孔bに、
打ち込み、その下端を図7に明示のように開脚させ且つ
アンカープラグ5bの頭部5cを孔4の周縁部に係着さ
せて該重ね代aを固定する。このような固定手段を、多
数の座金3,3,…を該重ね代aの長さ方向に一定の間
隔、例えば800mmの間隔を存して一線上に配設し、
夫々の係止用ピン5を下地に打ち込み、該アスファルト
防水シートA、即ち、アスファルトルーフィングAの1
側を全長に亘り下地Bに固定する。次に、隣接して敷い
たアスファルト防水シートAの他側の150mm幅の重
ね代aをその裏面のアスファルト塗覆層2面をトーチバ
ーナーにより加熱溶融してその溶融面を下位に存する固
定された座金3を含む150mm幅の重ね代a上面に押
圧貼着する。然るときは、特に、下位の重ね代aの座金
3の存しない外側の100mm幅において且つその全長
に亘り、その上位の重ね代aとの水密な接合が確実に得
られる。このようにして順次、相隣るアスファルト防水
シートの重ね代において、上記の固定手段とトーチバー
ナーによる溶融押圧貼着手段を繰り返して長さ方向の防
水施工を終了する。図面でSは、塗覆アスファルト面に
散着された砂を示す。尚、そのコンクリートスラブの床
面の立上がり立上がり壁近傍の隔部におけるアスファル
ト防水シートA,Aの幅方向の端縁の固定には、図4
(b)示の座金3′を用い、その150mmの重ね代
に、図8に明示のように、その端面から50mm幅以内
に位置して該座金3′を当て、その2個の係止用ピン
4,4の夫々に係止用ピン5を通して、該下地Bに打ち
込み、その下端を開脚させ且つその頭部5aを該孔5の
周縁に係着させる固定手段を行う。図示の例では、その
アスファルト防水シートの幅方向に500mmの間隔を
存して同様の固定手段を行い、2個所で固定した。次
に、その固定された150mm幅の重ね代aの上面に、
該立上がり壁面にトーチバーナーによりその裏面のアス
ファルト塗覆層全面を溶融し乍ら押圧貼着したアスファ
ルト防水シートAの下端側の幅方向の150mm幅の重
ね代の裏面をトーチバーナーで溶融し乍ら押圧貼着し
た。このようにして屋上のコンクリートスラブの下地B
面に本発明による防水施工を完了した。
【0017】この防水施工法において、本発明によれ
ば、座金3,3′のように、1mm以下の肉薄で且つ短
い矩形板を使用するときは、該座金3,3′にトーチバ
ーナーにより溶融した高温の塗覆アスファルト面で加熱
されて体積膨脹が殆どなく、従って、係止用ピン5の固
定力に悪影響を及ぼさない。また、係止用ピンとして図
示のような係止用ピン5を使用するときは、その引抜強
度は少なくとも300Kgfが得られて好ましい。
【0018】所で、一般に、建造物の屋上などにおいて
防水シートに強い風が当たると、その表面に負圧が発生
し該防水シートが浮揚する力が働く。更に風が烈しくな
ると、防水シートを固定金具で固定した場合、座金の端
縁部に大きな剥離応力が集中し、このため防水シートが
剥がれたり破損したりする。そこで、例えば、風速が6
0m/secの場合、建築基準法施行令第87条に基づ
く風圧力の計算式によれば、屋上の隅部では675Kg
f/m2、それ以外の一般部では450Kgf/m2の
浮揚力が働く。コンクリートスラブ下地に固定した係止
用ピン5の引抜強度が少なくとも300Kgfであると
き、屋上の隅部で係止用ピン5の数は、675÷300
=2.25本/m2となり、1m2当たり少なくとも3
本必要になる。また、一般部では、450÷300=
1.5本/m2となり少なくとも2本必要になる。係止
用ピン5の本数は、多く使用しても差し支えないが、必
要以上使用しても経済的ではなく、また作業が煩雑にな
るので5本/m2までとすることが好ましい。尚、該座
金が、図4(b)示のように比較的長い矩形板において
は、複数個の係止用ピン5が挿通されて固定できるよう
にすることが好ましい。
【0019】また、本発明によれば、上記したように、
アスファルト防水シートのJISA6013に規定する
引張強度が20〜30Kgf/cmであるから、該アス
ファルト防水シートAを座金3,3′を介して該係止用
ピンで固定し、その固定された防水シートを引張って剥
がそうとするときに、防水シートが破損する強度は係止
用ピン1個当たりで300Kgf以上でなければならな
い。そこで、安全率を50%見て450Kgfとした場
合、防水シートの引張強度が20Kgf/cmであれ
ば、450÷20=22.5cmとなり、座金の周囲の
長さは225mmであればよいことになる。また、設計
上の考えから安全率を100%見ると600Kgfとな
り、600÷20=30cmとなるので、座金の周囲の
長さは300mmであればよい。このため、本発明に用
いる座金は、その周囲の長さが225〜300mmの長
方形のものが好ましい。
【0020】このように、引張強度20〜30Kgf/
cmを有する本発明のアスファルト防水シートAを用
い、座金の周囲の長さ225〜300mmの座金と、引
抜強度が少なくとも300Kgfを有する係止用ピンを
2〜5本/m2の打ち込みで、この長さ方向並びに幅方
向の重ね代aを下地に固定するようにするときは、風速
60M/sec.に対しても剥離されることなく安定堅
牢なアスファルト防水施工が得られる。また、本発明の
アスファルト防水シートの寸法安定性は0.5%以下で
あるので、伸縮が殆どなく、長期間に亘り漏水事故の発
生を防止することができる。
【0021】図9は、本発明の上記と同様のアスファル
ト防水施工法を、該屋上のコンクリートスラブの下地B
に先に施されたアスファルト防水シートや塩化ビニル樹
脂シートなどの合成樹脂防水シートなどの改修すべき旧
防水シートA′の敷設面に、これを剥がすことなくその
上面全面に本発明の上記アスファルト防水シートA,
A,…を先の実施例と同様に座金3,3′、係止用ピン
5を使用してその該防水シートAの1側の長さ方向及び
幅方向の重ね代aを固定しその上面に隣る防水シートA
の他側の重ね代aをトーチバーナーで溶融し乍ら押圧貼
着することを順次行って本発明の防水施工を行った場合
における上記図7に対応する個所の断面図である。かく
して、簡単に且つ経済的に該屋上に新しい防水施工面が
得られる。この場合、旧防水シートA′の重ね代部のあ
る個所を避けて、本発明のアスファルト防水シートAの
重ね代部の上記の固定を行う。尚、必要に応じ、旧防水
シートA′の夫々の幅方向の中央部又はその近傍に、且
つその長さ方向に沿い複数個所で所望の寸法、形状の座
金と係止用ピンを用いて固定する。
【0022】図10は、該コンクリートスラブの下地B
の上面に、その全面に多数枚の断熱板Cを互いに突き合
わせて敷設して断熱層を形成し、その平坦な断熱層を介
して、本発明のアスファルト防水シートAを用いて、上
記と同様にして本発明の防水施工を行った場合における
上記図7に対応する個所の断面図である。
【0023】図11は、該コンクリートスラブの下地B
の上面に、先に敷設した改修すべき旧防水シートA′の
敷設面の上面に、多数枚の断熱板Cを互いに突き合わせ
て敷設して断熱層を形成し、その上面に本発明のアスフ
ァルト防水シートAを用いて、上記と同様にして本発明
のアスファルト防水施工法により防水施工した場合にお
ける上記図7に対応する個所の断面図である。
【0024】尚、図10、図11示のように、断熱板C
を敷設した場合は、これをコンクリート下地に固定する
ことが好ましい。この場合は、図12示のように固定す
ることが作業性が良い。即ち、互いに突き合わせて式並
べた方形の断熱板Cの4枚の各コーナー部が突き合わさ
り、十字状の目地の交差点に、図14(c)示の円形の
座金3″をその中心の係止用ピン孔4を整合して位置せ
しめるときは、互いに突き合わされた断熱板Cの4つの
コーナー部に跨がり該座金3″は均等に当てられるの
で、その係止用ピン孔4に該係止用ピン5を通して打ち
込むことにより、この1本のピン5と座金3″により4
枚の断熱板Cのコーナー部を固定することができる。同
様にして、4つのコーナー部が突き合わされた各部につ
いて、座金3″1個の座金と1本の係止用ピン5を使用
してこれらコーナー部を固定することにより、経済的且
つ容易に断熱板の敷設面全面を下地Bに固定することが
できる。
【0025】次に、更に詳細な実施例につき説明する。 実施例1 建造物屋上に前に施工されている改修すべき旧アスファ
ルト防水層の上面に、厚さ4mm、幅1050mm、長
さ8mを有し且つその長さ方向の片側端縁部に幅150
mmのアスファルト塗覆層面の露出した重ね代を形成さ
れた砂付きゴムアスファルトルーフィングを敷く。該ゴ
ムアスファルトルーフィングは、ポリエステル繊維とビ
ニロン繊維の混合繊維を材料として不織布を抄造する際
に、ポリエステル繊維から成る番手1000デニールの
糸で2×2本/cm間の粗目に構成してメッシュを抄き
合わせたラミネート基材に、ゴムアスファルトを含浸塗
覆し、下記表1に示すアスファルト量、JIS A 6
013に規定する引張強度並びに寸法安定性を有するア
スファルト防水シートである。
【0026】
【表1】
【0027】次に、該ゴムアスファルトルーフィングの
該重ね代の内側端面より100mmの位置に、厚さ0.
7mm、幅40mm、長さ100mmを有し且つ4隅部
を円弧状に丸く仕上げたステンレス鋼製で、中央部の1
個所に径6mmの係止用孔を穿設され、更に屈曲により
機械的強度を高めた略矩形状の座金を当て、そのピン孔
に図4(d)に示すタイプの係止用ピンを通してコンク
リートスラブの下地まで打ち込む固定作業を行った。こ
の打ち込み固定作業をそのルーフィングの長さ方向に沿
って800mm間隔毎に座金と係止用ピンにより行っ
た。また、屋上の隅部(隅から1m以内の範囲)には、
その幅方向の端縁の重ね150mm幅の重ね代につい
て、厚さ0.7mm、幅40mm、長さ200mmの座
金をその端面から100mm以内の位置におき、上記と
同じ係止用ピンを通してコンクリート下地に打ち込む固
定作業を行い、この打ち込み固定作業を、その幅方向に
500mmの間隔を存して、座金と係止用ピンにより行
った。次に、このように固定した砂付きゴムアスファル
トルーフィングの該固定された重ね代の上面に隣接の上
記と同様の150mm幅の塗覆アスファルトを露出して
形成された砂付きアスファルトルーフィングの該重ね代
を重合貼着するに当たり、その重ね代のアスファルト塗
覆層の裏面をトーチバーナーで溶融し乍ら、前記の固定
重ね代の上面に押圧貼着し、かくして、上下の重ね代
は、150mmの幅で水密に接合した。また、先に固定
した隅部近傍の幅方向の端縁の上面には、屋上の立上が
り部(垂直壁部)に全面溶融貼着された同様のゴムアス
ファルトルーフィングの下端部を水平床面の方向に折り
曲げた下端縁は、その裏面の塗覆アスファルトの裏面を
トーチバーナーで溶融し乍ら押圧貼着した。このような
固定手段とトーチバーナーによる重ね代相互の押圧貼着
とを夫々の相隣るゴムアスファルトルーフィングの対向
する重ね代について行い、床面全面に、旧防水層の上に
新しい引張強度の極めて大きい而も強風による剥離のな
い安定堅牢な新しい本発明のアスファルト防水施工面を
形成した。
【0028】実施例2 建造物の屋上に先に施工された改修すべき旧アスファル
ト防水層の上に、厚さ30mm、幅605mm、長さ9
10mmの硬質ウレタン断熱板を互いにその側縁で突き
合わせて敷き並べた後、各断熱板の側縁の突き合わせて
形成される十字状の目地の交差点に、図12及び図13
示のように、厚さ0.7mm、径80mmの亜鉛メッキ
鋼製で中心に径10mmの係止用ピン孔を有する円形の
座金をその孔を合わせて当て、このピン孔に、径10m
m、長さ70mm、頭径16mmの亜鉛メッキ鋼製のア
ンカーを該下地に打ち込んで、断熱板の固定を行った。
かくして、かゝる固定作業をその各交差点において繰り
返し行い、断熱板の敷設面全面を固定した。その後、そ
の上に実施例1と同様にして、本発明のゴムアスファル
トルーフィングを用い、座金と係止用ピンによる重ね代
部における固定とトーチバーナーによる溶融押圧貼着を
行い、引張強度が大きく而も強風に耐える安定堅牢な本
発明のアスファルト防水施工を完了した。
【0029】
【発明の効果】このように本発明によるときは、アスフ
ァルト防水シートの基材を、不織布とメッシュとから成
るラミネート基材で構成したので、不織布のみを基材と
する従来のアスファルト防水シートに比し、基材の単位
面積当たりの質量を著しく小さくし、軽量で而も引張強
度が著しく大きく而も寸法安定性が優れ、トーチバーナ
ーによる溶融するに適した塗覆アスファルト層を有する
アスファルト防水シートが得られるばかりでなく、その
ラミネート基材の単位面積当たりの質量を100〜20
0g/m2とし、これに含浸、塗覆するアスファルト量
を2800〜3500g/m2とし、JIS A 60
13に規定する引張強度を20〜30Kgf/cmと
し、寸法安定性0〜0.5%以下とするので、塗覆アス
ファルト量の多いトーチバーナーによる溶融に適したア
スファルト防水シートが確実に得られるばかりでなく、
取り扱い易く、また施工作業性の良く、また施工後の伸
縮が殆どなく、係止用ピンの軸の回りに隙間を生ずるこ
となく漏水の危険の全くない安定堅牢な防水施工層を形
成することができる。
【0030】また、コンクリートスラブから成る下地又
はその上に施された旧防水シートから成る下地の上面に
断熱板を互いにその側面を突き合わせて敷き並べて断熱
層を形成するに当たり、その断熱板の側縁の突き合わせ
により生ずる十字状の目地の交差点に、座金の係止用ピ
ン孔を整合させ、該ピン孔に係止用ピンを挿通し、コン
クリートスラブの下地に打ち込むときは、1つの座金で
4枚の断熱板を固定することができ、作業効率の増大を
もたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の1例のラミネート基材の一部
を裁除した斜面図。
【図2】 図1のラミネート基材を芯材とした本発明の
アスファルト防水シートの一部を裁除した斜面図。
【図3】 本発明のラミネート基材及びアスファルト防
水シートと従来の不織布基材とアスファルト防水シート
の不織布の単位面積当たりの質量と引張強度との関係を
示す比較グラフ。
【図4(a)】 本発明で使用する座金の1例の平面
図。
【図4(b)】 本発明で使用する座金の他例の平面
図。
【図4(c)】 本発明で使用する座金の更に他例の平
面図。
【図4(d)】 本発明で使用する係止用ピンの側面
図。
【図5】 本発明のアスファルト防水施工法の実施例の
一部を裁除した斜面図。
【図6】 図5の一部の平面図。
【図7】 図6のVII−VII線截断面図。
【図8】 図6のVIII−VIII線截断面図。
【図9】 本発明のアスファルト防水施工法の他の実施
例の縦断面図。
【図10】 本発明のアスファルト防水施工法の更に他
の実施例の縦断面図。
【図11】 本発明のアスファルト防水施工法の更に他
の実施例の縦断面図。
【図12】 (a)本発明のアスファルト防水施工法の
図10示の実施例における一部を裁除した上面図。 (b)図12の縦断面図。
【符号の説明】
1 本発明のラミネート基材 1a 不織布 1b メッシュ 2 アスファル
ト塗覆層 3 座金 3′ 座金 3″ 座金 4 係止用ピン
孔 5 係止用ピン A 本発明のア
スファルト防水シート a 重ね代 B コンクリー
トスラブ下地 A′ 旧防水層 C 断熱板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04D 5/02 E04D 5/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材にアスファルト系防水材を含浸、塗
    覆して成るアスファルト防水シートにおいて、該基材
    は、不織布とメッシュとのラミネート基材から成るアス
    ファルト防水シートにおいて、該ラミネート基材の単位
    面積当たりの質量は、100〜200g/m2、該ラミ
    ネート基材に含浸、塗覆するアスファルト系防水材量は
    2800〜3500g/m2であり、JIS A 60
    13に規定する引張強度は20〜30Kgf/cm、寸
    法安定性は0〜0.5%であることを特徴とするアスフ
    ァルト防水シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のアスファルト防水シート
    の多数枚を用意し、コンクリートスラブから成る下地又
    は該コンクリートスラブの上面に設けた改修すべき旧防
    水シートから成る下地に敷設すると共に該アスファルト
    防水シートの1側の重ね代の上面に、該重ね代より小幅
    の座金を当て、該座金に少なくとも1個設けた係止用ピ
    ン孔を通したピンをコンクリートスラブの下地に打ち込
    み固定する固定手段をその重ね代に沿って、所定の間隔
    を存して配設した後、その隣る前記のアスファルト防水
    シートの他側の重ね代を、その裏面をトーチバーナーを
    用いて溶融し、前記の固定された重ね代の上面に押圧貼
    着することを特徴とするアスファルト防水施工法。
  3. 【請求項3】 該座金は、厚さ1mm以下のリブ加工板
    から成り、周囲の長さが225〜300mmを有し、且
    つ引抜強度300Kg/fを有する係止用ピンを2〜5
    本/m2使用することを特徴とする請求項2記載のアス
    ファルト防水施工法。
  4. 【請求項4】 該下地の全面に、断熱板を互いに突き合
    わせた状態で敷設し、得られる平坦な断熱板敷設面を形
    成し、これを介して請求項1記載のアスファルト防水シ
    ートを使用し、請求項2又は3記載の防水施工を行う過
    程で、これら断熱板を前記アスファルト系防水シートの
    1側の重ね代の固定作業により、同時に固定されるよう
    にしたことを特徴とするアスファルト防水施工法。
  5. 【請求項5】 4枚の断熱板のコーナー部を互いに突き
    合わせて、十字状の突き合わせコーナー部に跨り座金を
    当て、その十字状の目地の中心に位置する該座金の係止
    用ピン孔を通したピンをコンクリート下地に打ち込み固
    定することを特徴とする請求項4記載のアスファルト防
    水施工法。
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