JP2968712B2 - 重質油の高粘度燃焼方法 - Google Patents
重質油の高粘度燃焼方法Info
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- JP2968712B2 JP2968712B2 JP7324125A JP32412595A JP2968712B2 JP 2968712 B2 JP2968712 B2 JP 2968712B2 JP 7324125 A JP7324125 A JP 7324125A JP 32412595 A JP32412595 A JP 32412595A JP 2968712 B2 JP2968712 B2 JP 2968712B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、ボイラ、加熱炉
等の燃焼設備における精油過程の残渣油等の重質油の燃
焼方法に関するものである。
等の燃焼設備における精油過程の残渣油等の重質油の燃
焼方法に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようする課題】近年、燃料油の白油化指
向により残炭分を多く含んだ粘度の高い重質油が増加し
ている。また粘度の高いアスファルトもボイラ、加熱炉
の燃料として利用しようとする試みがなされている。し
かし、これらの油は粘度が高いため、従来の燃焼方法に
よって良好な噴霧燃焼を行わせるためには高温に加熱し
て粘度を低下させる必要があった。
向により残炭分を多く含んだ粘度の高い重質油が増加し
ている。また粘度の高いアスファルトもボイラ、加熱炉
の燃料として利用しようとする試みがなされている。し
かし、これらの油は粘度が高いため、従来の燃焼方法に
よって良好な噴霧燃焼を行わせるためには高温に加熱し
て粘度を低下させる必要があった。
【0003】特にボイラの分野においては、大型のボイ
ラでは自己蒸気の温度が高いことから、油の高温加熱が
可能であるが、パッケージボイラ等の小型ボイラでは一
般に蒸気温度が低く、自己蒸気では従来の燃焼方法によ
って十分な燃焼を行うための微粒化に必要な温度まで加
熱することができない。このことが、重質油が小型のボ
イラで使用されない主な原因である。本発明は、より低
い温度でも良好に噴霧燃焼可能な燃焼方法を提供するこ
とによって課題の解決を図るものである。
ラでは自己蒸気の温度が高いことから、油の高温加熱が
可能であるが、パッケージボイラ等の小型ボイラでは一
般に蒸気温度が低く、自己蒸気では従来の燃焼方法によ
って十分な燃焼を行うための微粒化に必要な温度まで加
熱することができない。このことが、重質油が小型のボ
イラで使用されない主な原因である。本発明は、より低
い温度でも良好に噴霧燃焼可能な燃焼方法を提供するこ
とによって課題の解決を図るものである。
【0004】粘度の高い燃料をボイラ等で燃焼させるに
は、良好な微粒化を行えるように燃料を加熱して粘度を
下げる必要があり、加熱温度が低いと微粒化が悪く火炎
が伸びて炉壁を傷めたり、過大なすす(煤)が発生する
などの問題が生ずる。微粒化を良好に行うためには、一
般に燃料油の粘度を30cSt以下となるように加熱す
ることが必要であり、例えば、図2のカーブ1で示され
ているC重油では80〜90℃まで加熱されてバーナに
供給される。
は、良好な微粒化を行えるように燃料を加熱して粘度を
下げる必要があり、加熱温度が低いと微粒化が悪く火炎
が伸びて炉壁を傷めたり、過大なすす(煤)が発生する
などの問題が生ずる。微粒化を良好に行うためには、一
般に燃料油の粘度を30cSt以下となるように加熱す
ることが必要であり、例えば、図2のカーブ1で示され
ているC重油では80〜90℃まで加熱されてバーナに
供給される。
【0005】一方、図2のカーブ3で示されているアス
ファルト等の超高粘度油は250℃程度までの加熱が必
要であり、加熱熱源の温度レベル等困難な問題がある。
従って、アスファルト程度の高粘度油のボイラでの使用
は、国内では精油所における高温のプロセスアスファル
トの利用か、高温高圧の自己蒸気を保有する数例の大容
量ボイラに限られている。
ファルト等の超高粘度油は250℃程度までの加熱が必
要であり、加熱熱源の温度レベル等困難な問題がある。
従って、アスファルト程度の高粘度油のボイラでの使用
は、国内では精油所における高温のプロセスアスファル
トの利用か、高温高圧の自己蒸気を保有する数例の大容
量ボイラに限られている。
【0006】本発明の目的は、図2においてカーブ2で
示されているRESIDUEと呼ばれている精油過程の
残渣油等の重質油を、小型ボイラで燃料油として直接利
用する手段を提供し、利用価値の低かった重質油の燃料
としての利用範囲を拡大させることにある。
示されているRESIDUEと呼ばれている精油過程の
残渣油等の重質油を、小型ボイラで燃料油として直接利
用する手段を提供し、利用価値の低かった重質油の燃料
としての利用範囲を拡大させることにある。
【0007】RESIDUE(以下、残渣油ということ
もある。)は精油所における精製過程で灯油、軽油等の
軽質分を分離する減圧蒸留装置のボトム残渣として取り
出されるもので、燃料以外に使い道がないが粘度が高く
使いにくいため、一旦分離された高価な軽質分をブレン
ドして粘度調整を行うという不合理さがある。
もある。)は精油所における精製過程で灯油、軽油等の
軽質分を分離する減圧蒸留装置のボトム残渣として取り
出されるもので、燃料以外に使い道がないが粘度が高く
使いにくいため、一旦分離された高価な軽質分をブレン
ドして粘度調整を行うという不合理さがある。
【0008】残渣油並みの粘度をもつ重質油をパッケー
ジクラスの低温蒸気による加熱のみで燃焼可能とするこ
とができれば、重質燃料の直接利用の可能性が広まり、
石油資源を効率的に使用することができるようになる。
ジクラスの低温蒸気による加熱のみで燃焼可能とするこ
とができれば、重質燃料の直接利用の可能性が広まり、
石油資源を効率的に使用することができるようになる。
【0009】本発明はこのような現状に鑑みてなされた
もので、簡潔な構成によって従来困難であった重質油を
比較的低い加熱温度で良好に燃焼させる方法を提供する
ことを目的としている。
もので、簡潔な構成によって従来困難であった重質油を
比較的低い加熱温度で良好に燃焼させる方法を提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、前記特許
請求の範囲に記載された重質油の高粘度燃焼方法によっ
て達成される。すなわち、 (1)精油過程の残渣油等の重質油を燃料とするボイラの
燃焼方法であって、燃料である重質油を、燃焼させるボ
イラの自己蒸気により加熱して、粘度65cStから1
00cStの範囲となし、2段混合ノズルを有するバー
ナで水エマルジョン燃焼法により燃焼させるボイラにお
ける重質油の燃焼方法において、燃料である重質油に水
エマルジョン燃焼用のエマルジョン化用の水を加熱して
注水スプレーノズルで混入した後ラインミキサで水・燃
料油エマルジョンを生成し、前記水・燃料油エマルジョ
ンを噴霧用蒸気と共に2段混合ノズルを有するバーナに
供給し、バーナノズル先端の中央の水・燃料通路から分
割された複数のノズルを経て第1段混合部に送り、前記
分割された複数のノズルと対となるように設けられた蒸
気ノズルからの蒸気と、前記水・燃料油エマルジョンと
を混合させた後、第2段混合部に供給し、第2段混合部
で、水・燃料油エマルジョンと蒸気との混合物を混合攪
拌して微細化した後、バーナチップから噴霧・燃焼させ
るボイラの重質油の高粘度燃焼方法。
請求の範囲に記載された重質油の高粘度燃焼方法によっ
て達成される。すなわち、 (1)精油過程の残渣油等の重質油を燃料とするボイラの
燃焼方法であって、燃料である重質油を、燃焼させるボ
イラの自己蒸気により加熱して、粘度65cStから1
00cStの範囲となし、2段混合ノズルを有するバー
ナで水エマルジョン燃焼法により燃焼させるボイラにお
ける重質油の燃焼方法において、燃料である重質油に水
エマルジョン燃焼用のエマルジョン化用の水を加熱して
注水スプレーノズルで混入した後ラインミキサで水・燃
料油エマルジョンを生成し、前記水・燃料油エマルジョ
ンを噴霧用蒸気と共に2段混合ノズルを有するバーナに
供給し、バーナノズル先端の中央の水・燃料通路から分
割された複数のノズルを経て第1段混合部に送り、前記
分割された複数のノズルと対となるように設けられた蒸
気ノズルからの蒸気と、前記水・燃料油エマルジョンと
を混合させた後、第2段混合部に供給し、第2段混合部
で、水・燃料油エマルジョンと蒸気との混合物を混合攪
拌して微細化した後、バーナチップから噴霧・燃焼させ
るボイラの重質油の高粘度燃焼方法。
【0011】(2)精油過程の残渣油等の重質油を燃料と
するボイラの燃焼方法であって、燃料である重質油を、
燃焼させるボイラの自己蒸気により加熱して、粘度10
0cStから200cStの範囲となし、2段混合ノズ
ルを有するバーナで水エマルジョン燃焼法により燃焼さ
せるボイラにおける重質油の燃焼方法において、燃料で
ある重質油に水エマルジョン燃焼用のエマルジョン化用
の水を加熱して注水スプレーノズルで混入した後ライン
ミキサで水・燃料油エマルジョンを生成し、前記水・燃
料油エマルジョンを噴霧用蒸気と共に2段混合ノズルを
有するバーナに供給し、バーナノズル先端の中央の水・
燃料通路から分割された複数のノズルを経て第1段混合
部に送り、前記分割された複数のノズルと対となるよう
に設けられた蒸気ノズルからの蒸気と、前記水・燃料油
エマルジョンとを混合させた後、第2段混合部に供給
し、第2段混合部で、水・燃料油エマルジョンと蒸気と
の混合物を混合攪拌して微細化した後、バーナチップ先
端に形成する複数の燃料吹き出し孔を、2個を1対とし
てバーナチップの円周方向に複数個分割配列配置した、
分割火炎型チップを有する2段混合ノズルバーナにより
噴霧・燃焼させるボイラの重質油の高粘度燃焼方法であ
る。
するボイラの燃焼方法であって、燃料である重質油を、
燃焼させるボイラの自己蒸気により加熱して、粘度10
0cStから200cStの範囲となし、2段混合ノズ
ルを有するバーナで水エマルジョン燃焼法により燃焼さ
せるボイラにおける重質油の燃焼方法において、燃料で
ある重質油に水エマルジョン燃焼用のエマルジョン化用
の水を加熱して注水スプレーノズルで混入した後ライン
ミキサで水・燃料油エマルジョンを生成し、前記水・燃
料油エマルジョンを噴霧用蒸気と共に2段混合ノズルを
有するバーナに供給し、バーナノズル先端の中央の水・
燃料通路から分割された複数のノズルを経て第1段混合
部に送り、前記分割された複数のノズルと対となるよう
に設けられた蒸気ノズルからの蒸気と、前記水・燃料油
エマルジョンとを混合させた後、第2段混合部に供給
し、第2段混合部で、水・燃料油エマルジョンと蒸気と
の混合物を混合攪拌して微細化した後、バーナチップ先
端に形成する複数の燃料吹き出し孔を、2個を1対とし
てバーナチップの円周方向に複数個分割配列配置した、
分割火炎型チップを有する2段混合ノズルバーナにより
噴霧・燃焼させるボイラの重質油の高粘度燃焼方法であ
る。
【0012】図2にカーブ2で示すように、残渣油を従
来技術で燃焼させるためには、180〜190℃への加
熱が必要であるが、パッケージボイラの自己蒸気(例え
ば、10ata.のボイラでは蒸気温度は180℃)で
は必要温度までの加熱は難しく、蒸気温度よりも30〜
40℃低い温度までしか昇温できない。
来技術で燃焼させるためには、180〜190℃への加
熱が必要であるが、パッケージボイラの自己蒸気(例え
ば、10ata.のボイラでは蒸気温度は180℃)で
は必要温度までの加熱は難しく、蒸気温度よりも30〜
40℃低い温度までしか昇温できない。
【0013】本発明は、このような残渣油等の重質油の
場合でも150℃以下、望ましくは120℃程度までの
加熱で良好な燃焼をさせる手段を提供することにある。
図2のカーブ2によれば、残渣油は120℃で200c
St,150℃で65cStであり、従来技術では良好
な燃焼のできない粘度である。
場合でも150℃以下、望ましくは120℃程度までの
加熱で良好な燃焼をさせる手段を提供することにある。
図2のカーブ2によれば、残渣油は120℃で200c
St,150℃で65cStであり、従来技術では良好
な燃焼のできない粘度である。
【0014】このような高い粘度の燃料を、図1(a)
に示すように水エマルジョン法と2段混合型噴霧ノズル
とを組み合わせるか、あるいは図1(b)に示すように
エマルジョン法、2段混合型噴霧ノズルおよび分割火炎
型チップを組み合わせることによって良好に燃焼させる
ことが初めて可能となった。表1に、重質油燃焼量1.
5t/hの試験炉による燃焼試験結果を示す。
に示すように水エマルジョン法と2段混合型噴霧ノズル
とを組み合わせるか、あるいは図1(b)に示すように
エマルジョン法、2段混合型噴霧ノズルおよび分割火炎
型チップを組み合わせることによって良好に燃焼させる
ことが初めて可能となった。表1に、重質油燃焼量1.
5t/hの試験炉による燃焼試験結果を示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1において、Case1(従来法)で
は、設備限度の160℃まで加熱したが、燃料の微粒化
が悪いため、火の粉が発生する、火炎が大きい等実用に
供する燃焼状況ではなく、従来技術では180℃程度の
加熱を要することが確認された。
は、設備限度の160℃まで加熱したが、燃料の微粒化
が悪いため、火の粉が発生する、火炎が大きい等実用に
供する燃焼状況ではなく、従来技術では180℃程度の
加熱を要することが確認された。
【0017】2段混合ノズル、分割火炎型チップ、水エ
マルジョン法を単独あるいは組み合わせて用いた場合の
例をCase2〜Case5に示す。これらの手段を採
用することにより、重質燃料油の予熱温度が低くても良
好に燃焼させることが可能になった。以下、添付図面を
参照して本発明の実施の形態を説明する。
マルジョン法を単独あるいは組み合わせて用いた場合の
例をCase2〜Case5に示す。これらの手段を採
用することにより、重質燃料油の予熱温度が低くても良
好に燃焼させることが可能になった。以下、添付図面を
参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0018】
【発明の実施の形態】図3に、2段混合型噴霧ノズルの
構造を示す。第1段階の混合部では、中心の配管を流れ
る燃料(水・燃料エマルジョン)4をバックプレート5
で複数の小ノズル6に分割し、それぞれの小ノズル6に
対になるように設けられた噴霧媒体である蒸気3のノズ
ル7に会合させることにより、燃料と蒸気を効率よく混
合させる。
構造を示す。第1段階の混合部では、中心の配管を流れ
る燃料(水・燃料エマルジョン)4をバックプレート5
で複数の小ノズル6に分割し、それぞれの小ノズル6に
対になるように設けられた噴霧媒体である蒸気3のノズ
ル7に会合させることにより、燃料と蒸気を効率よく混
合させる。
【0019】この混合体は、第2段階の混合部である先
端のスプレープレート8に設けられた混合室9に入り、
ここで激しく渦巻きつつ更に燃料を微細に分割し、最後
に噴射穴10から高速で噴出される。この時、外気との
速度差に基づくせん断力で更に微粒化が促進される。
端のスプレープレート8に設けられた混合室9に入り、
ここで激しく渦巻きつつ更に燃料を微細に分割し、最後
に噴射穴10から高速で噴出される。この時、外気との
速度差に基づくせん断力で更に微粒化が促進される。
【0020】このような構造の第1、第2段階の混合、
微粒化過程を経ることで、良好な噴霧を達成することが
可能である。このノズルを用いることで、図2中のカー
ブ2で示した残渣油を表1に示したように140℃程
度、すなわち100cSt程度でも良好に燃焼させるこ
とが可能になった。
微粒化過程を経ることで、良好な噴霧を達成することが
可能である。このノズルを用いることで、図2中のカー
ブ2で示した残渣油を表1に示したように140℃程
度、すなわち100cSt程度でも良好に燃焼させるこ
とが可能になった。
【0021】図4に、水エマルジョン法の系統図を示
す。重質油1は、ポンプ11で所定の圧力に昇圧され蒸
気式等の油加熱器12で所定の温度まで加熱されるが、
パッケージボイラ等の低圧ボイラではその加熱温度には
限界がある。
す。重質油1は、ポンプ11で所定の圧力に昇圧され蒸
気式等の油加熱器12で所定の温度まで加熱されるが、
パッケージボイラ等の低圧ボイラではその加熱温度には
限界がある。
【0022】エマルジョン用の水2は、重質油1と同様
にポンプ15、加熱器16を経て昇温昇圧され注水スプ
レーノズル19で油に混入され、ラインミキサ20で緻
密な水・油エマルジョンが生成される。このエマルジョ
ンは、バーナ21に供給され蒸気3で噴霧される。図4
において、13,17はフィルタ、14,18は流量計
である。
にポンプ15、加熱器16を経て昇温昇圧され注水スプ
レーノズル19で油に混入され、ラインミキサ20で緻
密な水・油エマルジョンが生成される。このエマルジョ
ンは、バーナ21に供給され蒸気3で噴霧される。図4
において、13,17はフィルタ、14,18は流量計
である。
【0023】噴霧されたエマルジョンは、図5に示すよ
うに微小水滴23を含む油滴24であり、火炎内で加熱
され微小水滴23が微小爆発を起こし油滴24を破裂さ
せ燃焼しやすい微小油滴25となる。
うに微小水滴23を含む油滴24であり、火炎内で加熱
され微小水滴23が微小爆発を起こし油滴24を破裂さ
せ燃焼しやすい微小油滴25となる。
【0024】また、水を供給するため火炎中の水蒸気2
6の濃度が増し、水性ガス化反応28を促進するためす
す(煤)27の減少に寄与する。
6の濃度が増し、水性ガス化反応28を促進するためす
す(煤)27の減少に寄与する。
【0025】図6に、分割火炎型チップ29の1例を示
す。(a)はその断面図、(b)は正面図である。燃料
を噴き出す10箇のノズル30を5グループに分けるこ
とにより火炎中心部へ空気が入り易くなり、すす(煤)
の減少と火炎形成のコンパクト化に寄与する。
す。(a)はその断面図、(b)は正面図である。燃料
を噴き出す10箇のノズル30を5グループに分けるこ
とにより火炎中心部へ空気が入り易くなり、すす(煤)
の減少と火炎形成のコンパクト化に寄与する。
【0026】
【発明の効果】従来、2段混合型噴霧ノズルに関して
は、例えば特開昭60−36811号公報に、燃料を蒸
気で噴霧する「液体燃料バーナの噴霧器」として、燃料
と蒸気の混合、微粒化のために第1ミキサ、第2ミキサ
を備えた構造が示されている。
は、例えば特開昭60−36811号公報に、燃料を蒸
気で噴霧する「液体燃料バーナの噴霧器」として、燃料
と蒸気の混合、微粒化のために第1ミキサ、第2ミキサ
を備えた構造が示されている。
【0027】この構造は、一般に内部混合型噴霧器とし
て多くのボイラ、工業炉等のバーナとして現に実用に供
されているものである。上記公報記載の2段混合型噴霧
ノズルにおいては、第1ミキサ部の構造が中央の燃料ノ
ズルの周囲に複数の蒸気混合ノズルを設けたものである
のに対し、本願発明の第1段混合部では中央の燃料通路
を複数のノズルに分割し、それぞれのノズルに対になる
ように蒸気ノズルを設け、燃料と蒸気の混合をより効率
的に行わせている点で両者は異なっている。
て多くのボイラ、工業炉等のバーナとして現に実用に供
されているものである。上記公報記載の2段混合型噴霧
ノズルにおいては、第1ミキサ部の構造が中央の燃料ノ
ズルの周囲に複数の蒸気混合ノズルを設けたものである
のに対し、本願発明の第1段混合部では中央の燃料通路
を複数のノズルに分割し、それぞれのノズルに対になる
ように蒸気ノズルを設け、燃料と蒸気の混合をより効率
的に行わせている点で両者は異なっている。
【0028】また、燃料油と水をバーナ前で混合し油と
水のエマルジョンを作り、噴霧燃焼後のNOx 発生量の
低減および煤塵量の抑制を図る水エマルジョン法は既に
知られている。
水のエマルジョンを作り、噴霧燃焼後のNOx 発生量の
低減および煤塵量の抑制を図る水エマルジョン法は既に
知られている。
【0029】しかし、この技術は灯軽油に対するNOx
低減、C重油に対する煤塵量の低減ということで個別に
目的を達成しているが、本願発明が目的とする中小型ボ
イラにおいて比較的低温予熱の重質油を用いて問題なく
運転するためには、水エマルジョンだけでは不十分であ
り、2段混合型噴霧ノズル、更には分割火炎チップと併
せて用いることにより初めて目的を達成することが可能
となる。
低減、C重油に対する煤塵量の低減ということで個別に
目的を達成しているが、本願発明が目的とする中小型ボ
イラにおいて比較的低温予熱の重質油を用いて問題なく
運転するためには、水エマルジョンだけでは不十分であ
り、2段混合型噴霧ノズル、更には分割火炎チップと併
せて用いることにより初めて目的を達成することが可能
となる。
【0030】更に、分割火炎型チップは、NOx 低減手
段として一般に用いられている技術であるが、分割火炎
にすることで空気と燃料の混合比を最適にし煤塵量の抑
制を行うことが可能であり、重質油をより低い温度で噴
霧燃焼させるという目的に大きく寄与し得るものであ
る。
段として一般に用いられている技術であるが、分割火炎
にすることで空気と燃料の混合比を最適にし煤塵量の抑
制を行うことが可能であり、重質油をより低い温度で噴
霧燃焼させるという目的に大きく寄与し得るものであ
る。
【0031】このように本発明によれば、従来の技術で
良好に燃焼させるには、高温に加熱して粘度を低下させ
る必要があった重質油について、表1に示すように2段
混合ノズルと水エマルジョン燃焼法との組み合わせで、
油の予熱温度が140℃(100cSt)の場合でも良
好な燃焼を可能とし、上記2段混合ノズルと水エマルジ
ョン燃焼法との組み合わせのほかに更に分割火炎チップ
を併用することにより油の予熱温度が120℃(200
cSt)の場合にも良好な燃焼を得ることが可能となっ
た。これにより小容量のパッケージボイラ、既設ボイラ
等においても、低温・低圧の自己蒸気のみでも燃料予熱
が可能となることから、重質油を単独で燃料として利用
でき、重質油の利用範囲を広げ得るという効果を奏す
る。
良好に燃焼させるには、高温に加熱して粘度を低下させ
る必要があった重質油について、表1に示すように2段
混合ノズルと水エマルジョン燃焼法との組み合わせで、
油の予熱温度が140℃(100cSt)の場合でも良
好な燃焼を可能とし、上記2段混合ノズルと水エマルジ
ョン燃焼法との組み合わせのほかに更に分割火炎チップ
を併用することにより油の予熱温度が120℃(200
cSt)の場合にも良好な燃焼を得ることが可能となっ
た。これにより小容量のパッケージボイラ、既設ボイラ
等においても、低温・低圧の自己蒸気のみでも燃料予熱
が可能となることから、重質油を単独で燃料として利用
でき、重質油の利用範囲を広げ得るという効果を奏す
る。
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】各種油の温度と粘度との関係を示す図である。
【図3】2段混合型噴霧ノズルの構造を示す図である。
【図4】水エマルジョン燃焼法の系統図である。
【図5】水エマルジョン燃焼法の作用を説明する図であ
る。
る。
【図6】分割火炎型チップの例を示す図である。
1 重質油 2 水 3 蒸気 4 燃料(水・燃料エマルジョン) 5 バックプレート 6 小ノズル 7 ノズル 8 スプレープレート 9 混合室 10 噴射穴 11,15 ポンプ 12 油加熱器 13,17 フィルタ 14,18 流量計 16 加熱器 19 注水スプレーノズル 20 ラインミキサ 21 バーナ 23 微小水滴 24 油滴 25 微小油滴 26 水蒸気 27 すす(煤) 28 水性ガス化反応式 29 分割火炎チップ 30 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 孝二 東京都江東区南砂2丁目11番1号 川崎 重工業株式会社東京設計事務所内 (56)参考文献 特開 昭63−49612(JP,A) 特公 平4−59524(JP,B2) 特公 平6−17737(JP,B2) 実公 平3−51613(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23D 11/38 F23D 11/16 - 11/20 F23K 5/08
Claims (2)
- 【請求項1】 精油過程の残渣油等の重質油を燃料とす
るボイラの燃焼方法であって、燃料である重質油を、燃
焼させるボイラの自己蒸気により加熱して、粘度65c
Stから100cStの範囲となし、2段混合ノズルを
有するバーナで水エマルジョン燃焼法により燃焼させる
ボイラにおける重質油の燃焼方法において、 燃料である重質油に水エマルジョン燃焼用のエマルジョ
ン化用の水を加熱して注水スプレーノズルで混入した後
ラインミキサで水・燃料油エマルジョンを生成し、 前記水・燃料油エマルジョンを噴霧用蒸気と共に2段混
合ノズルを有するバーナに供給し、 バーナノズル先端の中央の水・燃料通路から分割された
複数のノズルを経て第1段混合部に送り、前記分割され
た複数のノズルと対となるように設けられた蒸気ノズル
からの蒸気と、前記水・燃料油エマルジョンとを混合さ
せた後、第2段混合部に供給し、 第2段混合部で、水・燃料油エマルジョンと蒸気との混
合物を混合攪拌して微細化した後、バーナチップから噴
霧・燃焼させることを特徴とするボイラの重質油の高粘
度燃焼方法。 - 【請求項2】 精油過程の残渣油等の重質油を燃料とす
るボイラの燃焼方法であって、燃料である重質油を、燃
焼させるボイラの自己蒸気により加熱して、粘度100
cStから200cStの範囲となし、2段混合ノズル
を有するバーナで水エマルジョン燃焼法により燃焼させ
るボイラにおける重質油の燃焼方法において、 燃料である重質油に水エマルジョン燃焼用のエマルジョ
ン化用の水を加熱して注水スプレーノズルで混入した後
ラインミキサで水・燃料油エマルジョンを生成し、 前記水・燃料油エマルジョンを噴霧用蒸気と共に2段混
合ノズルを有するバー ナに供給し、 バーナノズル先端の中央の水・燃料通路から分割された
複数のノズルを経て第1段混合部に送り、前記分割され
た複数のノズルと対となるように設けられた蒸気ノズル
からの蒸気と、前記水・燃料油エマルジョンとを混合さ
せた後、第2段混合部に供給し、 第2段混合部で、水・燃料油エマルジョンと蒸気との混
合物を混合攪拌して微細化した後、 バーナチップ先端に形成する複数の燃料吹き出し孔を、
2個を1対としてバーナチップの円周方向に複数個分割
配列配置した、分割火炎型チップを有する2段混合ノズ
ルバーナにより噴霧・燃焼させることを特徴とするボイ
ラの重質油の高粘度燃焼方法。
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|---|---|---|---|
| JP7324125A JP2968712B2 (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 重質油の高粘度燃焼方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP7324125A JP2968712B2 (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 重質油の高粘度燃焼方法 |
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| JP7324125A Expired - Fee Related JP2968712B2 (ja) | 1995-12-13 | 1995-12-13 | 重質油の高粘度燃焼方法 |
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1995
- 1995-12-13 JP JP7324125A patent/JP2968712B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| EP2881662A4 (en) * | 2012-08-06 | 2016-04-06 | Mitsubishi Hitachi Power Sys | SPRAYER AND BURNER AND COMBUSTION DEVICE THEREFOR |
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