JP2979488B2 - 積層ゴム体の製造装置 - Google Patents
積層ゴム体の製造装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層ゴム体の製造装置に
関し、詳しくは、建築物などの構造物の基礎から伝達さ
れる振動エネルギーを減少させることにより、構造物や
機器類を地震や各種振動から保護する免震支承、車両通
過時の防振の働きをする橋梁用のゴム支承パッド又は防
振ゴムや回転などの動力伝達装置等に使用される積層ゴ
ム体の製造装置に関する。
関し、詳しくは、建築物などの構造物の基礎から伝達さ
れる振動エネルギーを減少させることにより、構造物や
機器類を地震や各種振動から保護する免震支承、車両通
過時の防振の働きをする橋梁用のゴム支承パッド又は防
振ゴムや回転などの動力伝達装置等に使用される積層ゴ
ム体の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】免震支承、ゴム支承パッド又は防振ゴム
や動力伝達装置等に使用される積層ゴム体は、複数の硬
質板とゴム状弾性板とを交互に積層した積層体を加硫接
着により一体化した構造を有する。
や動力伝達装置等に使用される積層ゴム体は、複数の硬
質板とゴム状弾性板とを交互に積層した積層体を加硫接
着により一体化した構造を有する。
【0003】この積層ゴム体の一種である免震支承は金
型を用いて製造されるのが一般的であり、本出願人は先
に特願平2−264664号に開示した積層ゴム体の製
造方法を提案している。この製造方法において使用され
る製造装置は、図7に示すように上型(1)及び下型
(2)と、二分割以上の縦割り構造を有する円筒状の側
面型(3)とからなる金型(4)で構成される。上型
(1)及び下型(2)には、その下面及び上面にナイロ
ン樹脂などの各種樹脂、セラミックや繊維強化プラスチ
ック等の断熱材(5)(6)を配置し、その中心に後述
の中芯棒用の貫通穴(7)(8)が穿設されている。ま
た、側面型(3)には、複数の棒状電熱ヒータ(9)…
が縦方向に埋設され、積層体〔後述〕の外側周面を囲繞
するように配置されている。尚、上記積層体の中心に
は、中芯棒を挿通する貫通穴が形成されている。この中
芯棒(10)は鋼棒製のもので、積層体の貫通穴に挿通さ
れる大径部分(11)を有し、その両端に上下型(1)
(2)の貫通穴(7)(8)に挿通される小径部分(1
2)を有している。
型を用いて製造されるのが一般的であり、本出願人は先
に特願平2−264664号に開示した積層ゴム体の製
造方法を提案している。この製造方法において使用され
る製造装置は、図7に示すように上型(1)及び下型
(2)と、二分割以上の縦割り構造を有する円筒状の側
面型(3)とからなる金型(4)で構成される。上型
(1)及び下型(2)には、その下面及び上面にナイロ
ン樹脂などの各種樹脂、セラミックや繊維強化プラスチ
ック等の断熱材(5)(6)を配置し、その中心に後述
の中芯棒用の貫通穴(7)(8)が穿設されている。ま
た、側面型(3)には、複数の棒状電熱ヒータ(9)…
が縦方向に埋設され、積層体〔後述〕の外側周面を囲繞
するように配置されている。尚、上記積層体の中心に
は、中芯棒を挿通する貫通穴が形成されている。この中
芯棒(10)は鋼棒製のもので、積層体の貫通穴に挿通さ
れる大径部分(11)を有し、その両端に上下型(1)
(2)の貫通穴(7)(8)に挿通される小径部分(1
2)を有している。
【0004】上記免震支承の製造における加硫工程で
は、複数の硬質板(13)…とゴム状弾性板(14)…とを
交互に積層し、この積層体(15)を上述した上下型
(1)(2)及び側面型(3)からなる金型(4)内に
密封する。この時、図8に示すように積層体(15)の貫
通穴(16)及び上下型(1)(2)〔図では上型(1)
のみを示す〕の貫通穴(7)(8)に中芯棒(10)を挿
通させることにより、金型(4)内で積層体(15)を押
さえ込むと同時に、中芯棒(10)の大径部分(11)が挿
通された積層体(15)を上記中芯棒(10)の小径部分
(12)を上下型(1)(2)の貫通穴(7)(8)に挿
入することにより位置決めする。
は、複数の硬質板(13)…とゴム状弾性板(14)…とを
交互に積層し、この積層体(15)を上述した上下型
(1)(2)及び側面型(3)からなる金型(4)内に
密封する。この時、図8に示すように積層体(15)の貫
通穴(16)及び上下型(1)(2)〔図では上型(1)
のみを示す〕の貫通穴(7)(8)に中芯棒(10)を挿
通させることにより、金型(4)内で積層体(15)を押
さえ込むと同時に、中芯棒(10)の大径部分(11)が挿
通された積層体(15)を上記中芯棒(10)の小径部分
(12)を上下型(1)(2)の貫通穴(7)(8)に挿
入することにより位置決めする。
【0005】この状態で、金型(4)内の積層体(15)
を上下から上下加圧盤〔図示せず〕で加圧すると共に側
面型(3)の電熱ヒータ(9)…で加熱することにより
上記積層体(15)のゴムを加硫して一体化している。こ
の時、金型(4)内の積層体(15)は、上記電熱ヒータ
(9)…による加熱と上下型(1)(2)の断熱材
(5)(6)により、積層体(15)の上部から下部に亘
って温度差が生じない状態でもって積層体(15)の外側
周面から中心部に向けて熱が伝わるように加熱されてい
る。
を上下から上下加圧盤〔図示せず〕で加圧すると共に側
面型(3)の電熱ヒータ(9)…で加熱することにより
上記積層体(15)のゴムを加硫して一体化している。こ
の時、金型(4)内の積層体(15)は、上記電熱ヒータ
(9)…による加熱と上下型(1)(2)の断熱材
(5)(6)により、積層体(15)の上部から下部に亘
って温度差が生じない状態でもって積層体(15)の外側
周面から中心部に向けて熱が伝わるように加熱されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した積
層ゴム体の製造装置では、図8に示すように上下型
(1)(2)〔図では上型(1)のみを示す〕の中芯棒
(10)の小径部分(12)(12)が挿通される貫通穴
(7)(8)の内周端縁に断熱材(5)(6)が配置さ
れているため、積層体(15)を金型(4)に組み付ける
際に、中芯棒(10)の小径部分(12)(12)を上下型
(1)(2)の貫通穴(7)(8)に挿入する時、図9
に示すようにその小径部分(12)(12)が断熱材(5)
(6)の貫通穴(7)(8)の内周端縁に当たり、その
断熱材(5)(6)の貫通穴(7)(8)の内周端縁を
変形させたり、延いては欠け等が発生して損傷させる
〔図中a部分参照〕。このように断熱材(5)(6)の
貫通穴(7)(8)の内周端縁が損傷すると、経時的に
上下型(1)(2)の貫通穴(7)(8)の内周面、中
芯棒(10)の両端部にまでその損傷が波及し、中芯棒
(10)の位置決め精度が大幅に低下して積層体(15)を
金型(4)内で高精度に位置決めすることが困難とな
り、製品の品質の低下を招来するという問題があった。
層ゴム体の製造装置では、図8に示すように上下型
(1)(2)〔図では上型(1)のみを示す〕の中芯棒
(10)の小径部分(12)(12)が挿通される貫通穴
(7)(8)の内周端縁に断熱材(5)(6)が配置さ
れているため、積層体(15)を金型(4)に組み付ける
際に、中芯棒(10)の小径部分(12)(12)を上下型
(1)(2)の貫通穴(7)(8)に挿入する時、図9
に示すようにその小径部分(12)(12)が断熱材(5)
(6)の貫通穴(7)(8)の内周端縁に当たり、その
断熱材(5)(6)の貫通穴(7)(8)の内周端縁を
変形させたり、延いては欠け等が発生して損傷させる
〔図中a部分参照〕。このように断熱材(5)(6)の
貫通穴(7)(8)の内周端縁が損傷すると、経時的に
上下型(1)(2)の貫通穴(7)(8)の内周面、中
芯棒(10)の両端部にまでその損傷が波及し、中芯棒
(10)の位置決め精度が大幅に低下して積層体(15)を
金型(4)内で高精度に位置決めすることが困難とな
り、製品の品質の低下を招来するという問題があった。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、簡便な手段に
より上下型の断熱材を損傷させることなく、且つ、中芯
棒の位置決め精度も低下させることのない積層ゴム体の
製造装置を提供することにある。
されたもので、その目的とするところは、簡便な手段に
より上下型の断熱材を損傷させることなく、且つ、中芯
棒の位置決め精度も低下させることのない積層ゴム体の
製造装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明における上記目的
を達成するための技術的手段は、複数の硬質板とゴム状
弾性板とが交互に積層された積層体を、その積層体との
間に断熱材が配置された上下型とヒータが埋設された側
面型とからなる金型で密封した状態で、その中心に形成
された貫通穴に中芯棒を挿通して位置決めし、上記ヒー
タによる加熱で積層体を加硫一体化する積層ゴム体の製
造装置において、上記上下型の中芯棒が挿通される貫通
穴の内周端縁を除く外側の部位に断熱材を配置すると共
に、その貫通穴の内周端縁で上下型と積層体との間に空
隙部を形成したことである。
を達成するための技術的手段は、複数の硬質板とゴム状
弾性板とが交互に積層された積層体を、その積層体との
間に断熱材が配置された上下型とヒータが埋設された側
面型とからなる金型で密封した状態で、その中心に形成
された貫通穴に中芯棒を挿通して位置決めし、上記ヒー
タによる加熱で積層体を加硫一体化する積層ゴム体の製
造装置において、上記上下型の中芯棒が挿通される貫通
穴の内周端縁を除く外側の部位に断熱材を配置すると共
に、その貫通穴の内周端縁で上下型と積層体との間に空
隙部を形成したことである。
【0009】また、上記空隙部は、積層体の最上下の硬
質板又は上下型に形成した凹部とすることにより形成さ
れる。
質板又は上下型に形成した凹部とすることにより形成さ
れる。
【0010】
【作用】本発明に係る積層ゴム体の製造装置では、上下
型の中芯棒が挿通される貫通穴の内周端縁を除く外側の
部位に断熱材を配置したことにより、積層体の金型への
組み付けに際して、中芯棒を上下型の貫通穴に挿入した
時、その中芯棒が断熱材に当たることなく、而も、上下
型の貫通穴の内周端縁で上下型と積層体との間に空隙部
を形成したことにより、その空隙部が断熱材と同様に断
熱作用を呈するので上下型の貫通穴の内周端縁での熱の
出入りも抑制される。
型の中芯棒が挿通される貫通穴の内周端縁を除く外側の
部位に断熱材を配置したことにより、積層体の金型への
組み付けに際して、中芯棒を上下型の貫通穴に挿入した
時、その中芯棒が断熱材に当たることなく、而も、上下
型の貫通穴の内周端縁で上下型と積層体との間に空隙部
を形成したことにより、その空隙部が断熱材と同様に断
熱作用を呈するので上下型の貫通穴の内周端縁での熱の
出入りも抑制される。
【0011】
【実施例】本発明に係る積層ゴム体の製造装置の実施例
を図1乃至図6を参照しながら説明する。
を図1乃至図6を参照しながら説明する。
【0012】本発明の製造装置は、図1に示すように上
型(21)及び下型(22)と、二分割以上の縦割り構造を
有する円筒状の側面型(23)とからなる金型(24)で構
成される。上型(21)及び下型(22)には、その下面及
び上面にナイロン樹脂などの各種樹脂、セラミックや繊
維強化プラスチック等の断熱材(25)(26)を配置し、
その中心に後述の中芯棒用の貫通穴(27)(28)が穿設
されている。また、側面型(23)には、複数の棒状電熱
ヒータ(29)…が縦方向に埋設され、積層体〔後述〕の
外側周面を囲繞するように配置されている。尚、上記積
層体の中心には、中芯棒を挿通する貫通穴が形成されて
いる。この中芯棒(30)は鋼棒製のもので、積層体の貫
通穴に挿通される大径部分(31)を有し、その両端に上
下型(21)(22)の貫通穴(27)(28)に挿通される小
径部分(32)(32)を有する。積層体(33)は、複数の
硬質板(34)…とゴム状弾性板(35)…とを交互に積層
したもので、その中心に貫通穴(36)が形成されてい
る。
型(21)及び下型(22)と、二分割以上の縦割り構造を
有する円筒状の側面型(23)とからなる金型(24)で構
成される。上型(21)及び下型(22)には、その下面及
び上面にナイロン樹脂などの各種樹脂、セラミックや繊
維強化プラスチック等の断熱材(25)(26)を配置し、
その中心に後述の中芯棒用の貫通穴(27)(28)が穿設
されている。また、側面型(23)には、複数の棒状電熱
ヒータ(29)…が縦方向に埋設され、積層体〔後述〕の
外側周面を囲繞するように配置されている。尚、上記積
層体の中心には、中芯棒を挿通する貫通穴が形成されて
いる。この中芯棒(30)は鋼棒製のもので、積層体の貫
通穴に挿通される大径部分(31)を有し、その両端に上
下型(21)(22)の貫通穴(27)(28)に挿通される小
径部分(32)(32)を有する。積層体(33)は、複数の
硬質板(34)…とゴム状弾性板(35)…とを交互に積層
したもので、その中心に貫通穴(36)が形成されてい
る。
【0013】本発明の特徴は、上下型(21)(22)の中
芯棒(30)の小径部分(31)(31)が挿通される貫通穴
(27)(28)の内周端縁を除く外側の部位に断熱材(2
5)(26)を配置すると共に、その貫通穴(27)(28)
の内周端縁で上下型(21)(22)と積層体(33)との間
に空隙部(37)(37)を形成したことにある。具体的に
説明すると、図2に示すように上記空隙部(37)(37)
は、積層体(33)の最上下の硬質板(34)(34)の上下
型(21)(22)に向く面に凹部(38)(38)とすること
により形成される。上記中芯棒(30)の小径部分(32)
(32)が挿通される上下型(21)(22)の貫通穴(27)
(28)の内周端縁、特に中芯棒(30)の大径部分(31)
が当接する部位には上下型(21)(22)の金属部分が配
置されて断熱材(25)(26)は配置されず、その断熱材
(25)(26)はその部位よりも外側で上下型(21)(2
2)の下面及び上面に配置されて積層体(33)の最上下
の硬質板(34)(34)に接する。また、上記凹部(38)
による空隙部(37)の形成でもって、積層体(33)の最
上下の硬質板(34)(34)の内周端縁を上下型(21)
(22)の金属部分に接触させないようにする。そのた
め、図2及び図3に示すように積層体(33)の最上下の
硬質板(34)(34)での凹部(38)(38)の径d0を、上
下型(21)(22)の断熱材(25)(26)の内周端縁での
内径、即ち、上下型(21)(22)の金属部分の外径d1よ
りも大きく設定する必要がある。上述した凹部(38)
(38)の形成により、積層体(33)の最上下の硬質板
(34)(34)の肉厚を凹部形成部分でt0とし、それ以外
の部分でt1とした場合、0<t1−t0<t1という関係が成
立する。
芯棒(30)の小径部分(31)(31)が挿通される貫通穴
(27)(28)の内周端縁を除く外側の部位に断熱材(2
5)(26)を配置すると共に、その貫通穴(27)(28)
の内周端縁で上下型(21)(22)と積層体(33)との間
に空隙部(37)(37)を形成したことにある。具体的に
説明すると、図2に示すように上記空隙部(37)(37)
は、積層体(33)の最上下の硬質板(34)(34)の上下
型(21)(22)に向く面に凹部(38)(38)とすること
により形成される。上記中芯棒(30)の小径部分(32)
(32)が挿通される上下型(21)(22)の貫通穴(27)
(28)の内周端縁、特に中芯棒(30)の大径部分(31)
が当接する部位には上下型(21)(22)の金属部分が配
置されて断熱材(25)(26)は配置されず、その断熱材
(25)(26)はその部位よりも外側で上下型(21)(2
2)の下面及び上面に配置されて積層体(33)の最上下
の硬質板(34)(34)に接する。また、上記凹部(38)
による空隙部(37)の形成でもって、積層体(33)の最
上下の硬質板(34)(34)の内周端縁を上下型(21)
(22)の金属部分に接触させないようにする。そのた
め、図2及び図3に示すように積層体(33)の最上下の
硬質板(34)(34)での凹部(38)(38)の径d0を、上
下型(21)(22)の断熱材(25)(26)の内周端縁での
内径、即ち、上下型(21)(22)の金属部分の外径d1よ
りも大きく設定する必要がある。上述した凹部(38)
(38)の形成により、積層体(33)の最上下の硬質板
(34)(34)の肉厚を凹部形成部分でt0とし、それ以外
の部分でt1とした場合、0<t1−t0<t1という関係が成
立する。
【0014】上記金型(24)からなる本発明の製造装置
を免震支承の製造における加硫工程で使用した場合、複
数の硬質板(34)…とゴム状弾性板(35)…とを交互に
積層した積層体(33)を金型(24)に組み付ける際、側
面型(23)に収納した積層体(33)の貫通穴(36)に中
芯棒(30)の大径部分(31)が挿通されると共に、その
小径部分(32)が上下型(21)(22)の貫通穴(27)
(28)に挿通され、これにより上下型(21)(22)で積
層体(33)を上下から押さえ込むと同時にその中芯棒
(30)で位置決めする。この時、上下型(21)(22)の
貫通穴(27)(28)の内周端縁が金属部分で断熱材(2
5)(26)が配置されていないので、中芯棒(30)の小
径部分(32)の挿入時、その小径部分(32)が貫通穴
(27)(28)の内周端縁に当接してもその部分が損傷す
ることは可及的に少なくなる。
を免震支承の製造における加硫工程で使用した場合、複
数の硬質板(34)…とゴム状弾性板(35)…とを交互に
積層した積層体(33)を金型(24)に組み付ける際、側
面型(23)に収納した積層体(33)の貫通穴(36)に中
芯棒(30)の大径部分(31)が挿通されると共に、その
小径部分(32)が上下型(21)(22)の貫通穴(27)
(28)に挿通され、これにより上下型(21)(22)で積
層体(33)を上下から押さえ込むと同時にその中芯棒
(30)で位置決めする。この時、上下型(21)(22)の
貫通穴(27)(28)の内周端縁が金属部分で断熱材(2
5)(26)が配置されていないので、中芯棒(30)の小
径部分(32)の挿入時、その小径部分(32)が貫通穴
(27)(28)の内周端縁に当接してもその部分が損傷す
ることは可及的に少なくなる。
【0015】このようにして上下型(21)(22)及び側
面型(23)からなる金型(24)で積層体(33)を密封し
た状態で、金型(24)内の積層体(33)を上下から上下
加圧盤〔図示せず〕で加圧すると共に側面型(23)の電
熱ヒータ(29)…で加熱することにより上記積層体(3
3)のゴムを加硫して一体化している。この時、金型(2
4)内の積層体(33)は、上記電熱ヒータ(29)…によ
る加熱と上下型(21)(22)の断熱材(25)(26)によ
り、積層体(33)の上部から下部に亘って温度差が生じ
ない状態でもって積層体(33)の外側周面から中心部に
向けて熱が伝わるように加熱される。また、上記断熱材
(25)(26)は上下型(21)(22)の中芯棒(30)の近
傍部位で存在しないが、積層体(33)の最上下の硬質板
(34)(34)での凹部(38)(38)による空隙部(27)
(27)が存在するため、その上下型(21)(22)の金属
部分が積層体(33)の最上下の硬質板(34)(34)に接
触しないので、上記上下型(21)(22)と積層体(33)
との間に介在する空隙部(37)(37)が断熱作用を呈し
てこの部分での熱の出入りは可及的に抑制し得る。
面型(23)からなる金型(24)で積層体(33)を密封し
た状態で、金型(24)内の積層体(33)を上下から上下
加圧盤〔図示せず〕で加圧すると共に側面型(23)の電
熱ヒータ(29)…で加熱することにより上記積層体(3
3)のゴムを加硫して一体化している。この時、金型(2
4)内の積層体(33)は、上記電熱ヒータ(29)…によ
る加熱と上下型(21)(22)の断熱材(25)(26)によ
り、積層体(33)の上部から下部に亘って温度差が生じ
ない状態でもって積層体(33)の外側周面から中心部に
向けて熱が伝わるように加熱される。また、上記断熱材
(25)(26)は上下型(21)(22)の中芯棒(30)の近
傍部位で存在しないが、積層体(33)の最上下の硬質板
(34)(34)での凹部(38)(38)による空隙部(27)
(27)が存在するため、その上下型(21)(22)の金属
部分が積層体(33)の最上下の硬質板(34)(34)に接
触しないので、上記上下型(21)(22)と積層体(33)
との間に介在する空隙部(37)(37)が断熱作用を呈し
てこの部分での熱の出入りは可及的に抑制し得る。
【0016】尚、本出願人は下記の条件の下で実験を行
なった。
なった。
【0017】まず、上下型(21)(22)及び側面型(2
3)からなる金型(24)、積層体(33)の最上下の硬質
板(34)(34)の材質として鋼〔SS400〕を使用
し、断熱材(25)(26)としてはガラス繊維強化プラス
チック製で、その厚みが2mm、熱伝導率が0.12kcal
/mh℃のものを使用し、更に、電熱ヒータ(29)として
は直径16mm×長さ90mmで200Wのものを側面型
(23)に30本埋設した。また、上下型(21)(22)及
び積層体(33)の最上下の硬質板(34)(34)での凹部
(38)(38)についての各寸法設定は、硬質板(34)
(34)での凹部(38)(38)の径d0を50mm、上下型
(21)(22)の断熱材(25)(26)の内周端縁での内
径、即ち、上下型(21)(22)の金属部分の外径d1を3
6mm、上記硬質板(34)(34)の外径d2を319mm、硬
質板(34)(34)の凹部形成部分での厚みt0を18mm、
その凹部形成部分以外の部分での厚みt1を19mmに設定
した。
3)からなる金型(24)、積層体(33)の最上下の硬質
板(34)(34)の材質として鋼〔SS400〕を使用
し、断熱材(25)(26)としてはガラス繊維強化プラス
チック製で、その厚みが2mm、熱伝導率が0.12kcal
/mh℃のものを使用し、更に、電熱ヒータ(29)として
は直径16mm×長さ90mmで200Wのものを側面型
(23)に30本埋設した。また、上下型(21)(22)及
び積層体(33)の最上下の硬質板(34)(34)での凹部
(38)(38)についての各寸法設定は、硬質板(34)
(34)での凹部(38)(38)の径d0を50mm、上下型
(21)(22)の断熱材(25)(26)の内周端縁での内
径、即ち、上下型(21)(22)の金属部分の外径d1を3
6mm、上記硬質板(34)(34)の外径d2を319mm、硬
質板(34)(34)の凹部形成部分での厚みt0を18mm、
その凹部形成部分以外の部分での厚みt1を19mmに設定
した。
【0018】本実験では、積層体(33)を金型(24)に
セッティングした後、上下型(21)(22)を上下加圧盤
で加圧し、側面型(23)の温度を、例えば、150℃に
一定保持した状態で積層体(33)を加硫した。この時、
本出願人が先に開示した特願平2−264664号の場
合と同様、図4に示すように積層体(33)の内部の9箇
所(A)〜(I)で温度測定を行なった結果、図5に示
すような良好な温度分布特性が得られ、而も、上下型
(21)(22)での中芯棒(30)の挿通部分での損傷も見
られなかった。
セッティングした後、上下型(21)(22)を上下加圧盤
で加圧し、側面型(23)の温度を、例えば、150℃に
一定保持した状態で積層体(33)を加硫した。この時、
本出願人が先に開示した特願平2−264664号の場
合と同様、図4に示すように積層体(33)の内部の9箇
所(A)〜(I)で温度測定を行なった結果、図5に示
すような良好な温度分布特性が得られ、而も、上下型
(21)(22)での中芯棒(30)の挿通部分での損傷も見
られなかった。
【0019】尚、上下型(21)(22)及び積層体(33)
の最上下の硬質板(34)(34)での凹部(38)(38)に
ついての各寸法設定はあくまでも一例に過ぎず、上記凹
部(38)(38)による空隙部(37)(37)の大きさは、
そのd0が(d1+1)mm〜d2/2mm程度で、且つ、(t1−
t0)が0.1mm〜t1/2mm程度が好ましい。d0がd1より
も小さいと、上下型(21)(22)と最上下の硬質板(3
4)(34)とが接触して所望の断熱効果が得られず、ま
た、上下型(21)(22)のがた等により上下型(21)
(22)と最上下の硬質板(34)(34)とが確実に接触し
ないようにするためには、d0はd1より+1mm程度大きい
方がより安全である。d0がd2/2mmよりも大きいと、積
層ゴム体を免震支承として上下部構造物間に取り付けた
際に上下部構造物との接触面積が小さくなり、上下部構
造物との結合が不十分となったり、取り付けボルト等の
締め付け力により最上下の硬質板(34)(34)が湾曲す
ることもある。次に、(t1−t0)が0.1mmよりも小さ
いと、断熱効果が非常に小さくなり、(t1−t0)がt1/
2mmよりも大きいと、最上下の硬質板(34)(34)の切
削加工のコストが大きくなり過ぎる。
の最上下の硬質板(34)(34)での凹部(38)(38)に
ついての各寸法設定はあくまでも一例に過ぎず、上記凹
部(38)(38)による空隙部(37)(37)の大きさは、
そのd0が(d1+1)mm〜d2/2mm程度で、且つ、(t1−
t0)が0.1mm〜t1/2mm程度が好ましい。d0がd1より
も小さいと、上下型(21)(22)と最上下の硬質板(3
4)(34)とが接触して所望の断熱効果が得られず、ま
た、上下型(21)(22)のがた等により上下型(21)
(22)と最上下の硬質板(34)(34)とが確実に接触し
ないようにするためには、d0はd1より+1mm程度大きい
方がより安全である。d0がd2/2mmよりも大きいと、積
層ゴム体を免震支承として上下部構造物間に取り付けた
際に上下部構造物との接触面積が小さくなり、上下部構
造物との結合が不十分となったり、取り付けボルト等の
締め付け力により最上下の硬質板(34)(34)が湾曲す
ることもある。次に、(t1−t0)が0.1mmよりも小さ
いと、断熱効果が非常に小さくなり、(t1−t0)がt1/
2mmよりも大きいと、最上下の硬質板(34)(34)の切
削加工のコストが大きくなり過ぎる。
【0020】以上説明した実施例では、空隙部(37)
(37)を積層体(33)の最上下の硬質板(34)(34)で
の凹部(38)(38)とすることにより形成したが、本発
明はこれに限定されることなく、他の構造でもって上記
空隙部を形成するようにしてもよい。例えば、図6に示
すように上記空隙部(39)(39)を上下型(21)(22)
での凹部(40)(40)とすることにより形成してもよ
い。
(37)を積層体(33)の最上下の硬質板(34)(34)で
の凹部(38)(38)とすることにより形成したが、本発
明はこれに限定されることなく、他の構造でもって上記
空隙部を形成するようにしてもよい。例えば、図6に示
すように上記空隙部(39)(39)を上下型(21)(22)
での凹部(40)(40)とすることにより形成してもよ
い。
【0021】
【発明の効果】本発明に係る積層ゴム体の製造装置によ
れば、上下型の中芯棒が挿通される貫通穴の内周端縁を
除く外側の部位に断熱材を配置したことにより、積層体
の金型への組み付けに際して、中芯棒を上下型の貫通穴
に挿入した時、その中芯棒が断熱材に当たることがない
ので、上下型及び中芯棒まで損傷することが皆無となっ
てその中芯棒の位置決め精度を高精度に維持することが
でき、而も、上下型の貫通穴の内周端縁で上下型と積層
体との間に空隙部を形成したことにより、その空隙部が
断熱材と同様に断熱作用を呈するので上下型の貫通穴の
内周端縁での熱の出入りも抑制されるので、積層体を良
好な断熱状態で加硫させることができて品質の良い積層
ゴム体を製造することが実現容易となる。
れば、上下型の中芯棒が挿通される貫通穴の内周端縁を
除く外側の部位に断熱材を配置したことにより、積層体
の金型への組み付けに際して、中芯棒を上下型の貫通穴
に挿入した時、その中芯棒が断熱材に当たることがない
ので、上下型及び中芯棒まで損傷することが皆無となっ
てその中芯棒の位置決め精度を高精度に維持することが
でき、而も、上下型の貫通穴の内周端縁で上下型と積層
体との間に空隙部を形成したことにより、その空隙部が
断熱材と同様に断熱作用を呈するので上下型の貫通穴の
内周端縁での熱の出入りも抑制されるので、積層体を良
好な断熱状態で加硫させることができて品質の良い積層
ゴム体を製造することが実現容易となる。
【図1】本発明に係る積層ゴム体の製造装置の実施例を
示す断面図
示す断面図
【図2】図1の要部拡大断面図
【図3】(a)は図1の積層体の最上の硬質板を示す部
分平面図、(b)は(a)の硬質板の断面図
分平面図、(b)は(a)の硬質板の断面図
【図4】本出願人が行なった実験に基づく積層体での温
度測定ポイントを示す部分断面図
度測定ポイントを示す部分断面図
【図5】図4の温度測定ポイントでの加硫温度を示す時
間−温度特性図
間−温度特性図
【図6】本発明の他の実施例を示す要部拡大断面図
【図7】本発明の前提となる積層ゴム体の製造装置を示
す断面図
す断面図
【図8】図7の部分拡大断面図
【図9】図7及び図8の製造装置での問題を説明するた
めに上型及び中芯棒を示す部分拡大断面図
めに上型及び中芯棒を示す部分拡大断面図
21 上型 22 下型 23 側面型 24 金型 25 断熱材 26 断熱材 27 貫通穴 28 貫通穴 30 中芯棒 33 積層体 34 硬質板 35 ゴム状弾性板 36 貫通穴 37 空隙部 38 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 9:00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 31/20 B29C 65/70 E04H 9/02 331 F16F 1/36 F16F 15/04
Claims (2)
- 【請求項1】 複数の硬質板とゴム状弾性板とが交互に
積層された積層体を、その積層体との間に断熱材が配置
された上下型とヒータが埋設された側面型とからなる金
型で密封した状態で、その中心に形成された貫通穴に中
芯棒を挿通して位置決めし、上記ヒータによる加熱で積
層体を加硫一体化する積層ゴム体の製造装置において、
上記上下型の中芯棒が挿通される貫通穴の内周端縁を除
く外側の部位に断熱材を配置すると共に、その貫通穴の
内周端縁で上下型と積層体との間に空隙部を形成したこ
とを特徴とする積層ゴム体の製造装置。 - 【請求項2】 上記空隙部を積層体の最上下の硬質板又
は上下型に形成した凹部としたことを特徴とする請求項
1記載の積層ゴム体の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3146858A JP2979488B2 (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 積層ゴム体の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3146858A JP2979488B2 (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 積層ゴム体の製造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04344241A JPH04344241A (ja) | 1992-11-30 |
| JP2979488B2 true JP2979488B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=15417155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3146858A Expired - Fee Related JP2979488B2 (ja) | 1991-05-21 | 1991-05-21 | 積層ゴム体の製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2979488B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111421749B (zh) * | 2020-03-18 | 2022-05-24 | 株洲时代新材料科技股份有限公司 | 齿轮箱弹性支撑的制作方法及其产品和高压模具 |
-
1991
- 1991-05-21 JP JP3146858A patent/JP2979488B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04344241A (ja) | 1992-11-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |