JP2980025B2 - 電動機の過電流保護装置 - Google Patents

電動機の過電流保護装置

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JP2980025B2
JP2980025B2 JP8076496A JP7649696A JP2980025B2 JP 2980025 B2 JP2980025 B2 JP 2980025B2 JP 8076496 A JP8076496 A JP 8076496A JP 7649696 A JP7649696 A JP 7649696A JP 2980025 B2 JP2980025 B2 JP 2980025B2
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圭介 嶋谷
紀雄 鍵村
友宏 岩田
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動機の制御装置
に関し、特に、電動機の供給電圧の制御対策に係るもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、空気調和装置の圧縮機には、
冷凍空調便覧(第4版,社団法人日本冷凍協会 発行)
の基礎編第375頁及び第376頁に開示されているよ
うに、クランクケースヒータが取り付けられているもの
がある。つまり、圧縮機のクランクケースには、冷凍機
油が充填されているが、冬期の停止中などにおいて、外
気温度が低い場合、冷媒が冷凍機油に混入する場合があ
る。
【0003】この冷媒が冷凍機油に混入したまま始動す
ると、冷凍機油中の冷媒が沸騰し、いわゆるオイルフォ
ーミングを起こし、油圧が上昇せずに圧縮機が停止する
場合がある。そこで、圧縮機の停止中にクランクケース
ヒータに通電して冷凍機油を加熱して冷媒が混入しない
ようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た圧縮機においては、クランクケースヒータを用いてい
るため、部品点数が多くなり、構造が複雑になるという
問題があった。そこで、上記圧縮機の電動機に通電して
該電動機を回転させることなく発熱させてヒータを兼用
させることが考えられている。
【0005】一方、圧縮機の電動機に電力を供給する電
力系統においては、特開平5−26172号に開示され
ているように、電動機に供給される電流を検出し、過電
流が流れると停止制御等保護制御を行うようにしている
ものがある。そして、この保護制御は、過電流が一過性
の場合があり得るので、過電流を検出した場合、運転動
作をリトライするようにしている。更に、このリトライ
を所定回数行うと、本来の短絡等の異常が生じていると
考えられるので、リトライを終了し、運転を停止して異
常表示等を行うようにしている。
【0006】しかしながら、上記保護制御は、通常の空
調運転時のみ実行するように設定されているため、上述
の如くクランクケースヒータの代りに電動機に通電する
と、リトライの制限制御が機能しないという問題があっ
た。
【0007】つまり、上記電動機の予熱動作は、夜間等
の通常の空調運転を停止した状態において行われるの
で、異常表示を行うことが不自然であることから、過電
流が流れた際、リトライを繰り返すことになる。この結
果、電力変換回路のデバイスにストレスが掛り、破壊す
る虞があるという問題がある。
【0008】本発明は、斯かる点に鑑みてなされたもの
で、電動機の予熱中に過電流が流れた際、電力変換回路
のデバイスにストレスが掛からないようにして、該デバ
イスの破壊を未然に防止することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
−発明の概要− 本発明は、電源(PS)より供給される電力を所定の制御
された三相交流電力に変換して電動機(CM)に出力する
と共に、電動機(CM)の供給電圧をパルス幅変調して電
動機(CM)を可変速制御するように電力変換回路(20)
を制御する一方、電動機(CM)の停止中に予熱信号を受
けると、電動機(CM)に通電して電動機(CM)を発熱さ
せる。更に、電動機(CM)の予熱中に過電流検出手段
(CT)が過電流を検出すると、予熱動作を一旦中断させ
た後、予熱動作をリトライさせると共に、予熱中にリト
ライ回数が所定回数になると、予熱制御を終了する。
【0010】−発明の特定事項− 具体的に、図1に示すように、請求項1に係る発明が講
じた手段は、先ず、電源(PS)及び電動機(CM)を備え
ている。そして、上記電源(PS)より供給される電力を
所定の制御された三相交流電力に変換して電動機(CM)
に出力する電力変換回路(20)と、該電力変換回路(2
0)に駆動信号を出力する駆動回路(31)とが設けられ
ている。更に、上記電動機(CM)の供給周波数を制御す
る制御信号であって、電動機(CM)の供給電圧をパルス
幅変調して電動機(CM)を可変速制御する制御信号を駆
動回路(31)に出力する速度制御手段(41)が設けられ
ている。その上、上記電動機(CM)に流れる過電流を検
出する過電流検出手段(CT)と、上記電動機(CM)の停
止中に予熱信号を受けると、該電動機(CM)に通電して
電動機(CM)が停止した状態で発熱するように予熱制御
信号を駆動回路(31)に出力する発熱制御手段(43)と
が設けられている。加えて、該発熱制御手段(43)によ
る電動機(CM)の予熱中に過電流検出手段(CT)が過電
流を検出すると、発熱制御手段(43)による予熱動作を
一旦中断させた後、予熱動作をリトライさせるリトライ
手段(44)と、上記発熱制御手段(43)による電動機
(CM)の予熱中にリトライ手段(44)のリトライ回数が
所定回数になると、発熱制御手段(43)に予熱制御を終
了させる終了信号を出力するリトライ制限手段(45)と
が設けられている。
【0011】また、請求項2記載の発明が講じた手段
は、上記請求項1記載の発明において、電動機(CM)
は、空気調和装置に設けられる圧縮機のモータである構
成としている。
【0012】−作用− 上記の発明特定事項により、請求項1記載の発明では、
先ず、電源(PS)が投入されて運転指令が出力される
と、速度制御手段(41)が制御信号を出力して駆動回路
(31)が駆動信号を電力変換回路(20)に出力し、該電
力変換回路(20)がパルス幅変調した所定の供給電圧を
電動機(CM)に印加することになる。
【0013】一方、上記電動機(CM)の停止中におい
て、発熱制御手段(43)が予熱信号を受信すると、例え
ば、請求項2記載の発明では、外気温度が低い場合等に
おいて、空気調和装置における圧縮機の冷凍機油に冷媒
が混入する虞があるので、上記予熱信号を受けて発熱制
御手段(43)が、予熱制御信号を駆動回路(31)に出力
する。
【0014】この予熱制御信号を駆動回路(31)が受け
て電力変換回路(20)が駆動して所定の供給電圧を電動
機(CM)に出力し、例えば、電力変換回路(20)が出力
するV相の供給電圧は、パルス幅変調した変調電圧とし
て電動機(CM)に出力される一方、U相の供給電圧及び
W相の供給電圧は、周期が供給周波数にした対応した方
形波交流であって、パルス幅変調されていない所定電圧
の継続電圧として電動機(CM)に出力される。この結
果、上記電動機(CM)が回転することなく、電動機(C
M)自体が発熱して冷凍機油を加熱することになる。
【0015】一方、この電動機(CM)の予熱中におい
て、過電流が発生した場合、発熱制御手段(43)による
予熱動作を一旦中断させる。つまり、過電流検出手段
(CT)からの電流信号を受けて1回目の過電流検出であ
る場合、発熱制御手段(43)による予熱動作を一旦中断
させた後、リトライ手段(44)が予熱動作をリトライさ
せる。
【0016】このリトライ回数をカウントすると共に、
その後、リトライ手段(44)によって発熱制御手段(4
3)が予熱動作を再開し、再び過電流が発生した場合、
所定回数になるまで、上述のリトライを繰り返す一方、
このリトライが所定回数になると、リトライ制限手段
(45)が、一過性の過電流ではなく、短絡等の本来の異
常が生じていると考えられることから、過電流異常を確
定し、予熱動作を終了させる。
【0017】
【発明の効果】したがって、請求項1記載の発明によれ
ば、電動機(CM)の予熱中に過電流を検出すると、この
予熱動作を所定回数までリトライさせ、所定回数になる
と、予熱制御を終了するようにしたために、電力変換回
路(20)におけるパワートランジスタ等のデバイスにス
トレスが掛かることを確実に防止することができるの
で、これらのデバイスの破壊を確実に防止することがで
きる。
【0018】また、電動機(CM)に通電して発熱させる
ので、該電動機(CM)自体がヒータを兼用することにな
り、従来のクランクケースヒータを省略することがで
き、この結果、部品点数を低減することができる。
【0019】また、請求項2記載の発明によれば、空気
調和装置の圧縮機の場合、冷媒が冷凍機油に混入するこ
とを確実に防止することができることから、圧縮機の円
滑な始動を行うようにすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0021】図2に示すように、(10)は、空気調和装
置の室外ユニットに設けられる圧縮機の誘導電動機(C
M)の制御装置であって、電力変換回路(20)と電力制
御回路(30)とを備え、電源(PS)より電力変換回路
(20)を介して制御電力を誘導電動機(CM)に供給して
いる。
【0022】上記電力変換回路(20)は、電源(PS)か
ら供給される三相交流電力を制御された三相交流電力に
変換するものであって、整流回路(21)と平滑回路(2
2)とインバータ回路(23)とを備えている。そして、
上記整流回路(21)は、6個のダイオード(d1,d1,
…)を備え、スイッチング回路(11)を介して電源(P
S)に接続されたダイオードモジュールであって、電源
(PS)からの交流を全波整流している。
【0023】上記平滑回路(22)は、整流回路(21)に
よって全波整流された直流を平滑するものであって、リ
アクトル(2L)が設けられると共に、平滑コンデンサ
(2C)を有するコンデンサ回路(2a)と、放電用抵抗
(2R)を有する抵抗回路(2b)とが電源ライン(2P,2
N)の間に接続されて構成されている。また、上記平滑
回路(22)には、直流部電流、つまり、誘導電動機(C
M)の電流であるモータ電流を検出する過電流検出手段
であるカレントトランス(CT)が電源ライン(2N)に設
けられている。
【0024】上記インバータ回路(23)は、6個のパワ
ートランジスタ(Tr,Tr,…)を備えたトランジスタ・
ブリッジ回路よりなり、平滑回路(22)が平滑した直流
を交流に変換するトランジスタモジュールであって、誘
導電動機(CM)が接続されて三相交流の制御電力を誘導
電動機(CM)に供給している。そして、上記パワートラ
ンジスタ(Tr,Tr,…)には、エミッタ・コレクタ間に
還流ダイオード(d2,d2,…)が接続され、該パワート
ランジスタ(Tr,Tr,…)は、電力制御回路(30)の駆
動信号によってON・OFFする。
【0025】上記電力制御回路(30)は、カレントトラ
ンス(CT)より電流信号が入力される一方、駆動回路
(31)とCPU(40)とが設けられている。該駆動回路
(31)は、平滑回路(22)が平滑した直流部電圧をパワ
ートランジスタ(Tr,Tr,…)がPWM変調(パルス幅
変調)するように該パワートランジスタ(Tr,Tr,…)
に駆動信号を出力する。そして、上記CPU(40)に
は、室内温度などの空調負荷信号が入力されると共に、
速度制御手段(41)と最適制御手段(42)とが設けられ
ている。
【0026】該速度制御手段(41)は、室内温度などの
空調負荷信号が入力されており、この空調負荷信号に対
応して圧縮機の運転周波数である誘導電動機(CM)の供
給周波数を導出し、この供給周波数になるように駆動回
路(31)に制御信号を出力していている。
【0027】つまり、上記速度制御手段(41)は、誘導
電動機(CM)の供給周波数と供給電圧とが予め設定され
た基準電圧周波数特性に基いて変化するようにインバー
タ回路(23)を駆動制御する制御信号であって、誘導電
動機(CM)の供給周波数を制御して誘導電動機(CM)を
可変速制御する制御信号を駆動回路(31)に出力してい
る。そして、該駆動回路(31)が制御信号に基いて駆動
信号を電力変換回路(20)のインバータ回路(23)に出
力している。
【0028】上記最適制御手段(42)は、誘導電動機
(CM)の供給電圧を所定の変動量でもって微小変動させ
てモータ電流が最小となるように供給電圧を調整するた
めの調整信号を駆動回路(31)に出力している。そし
て、該駆動回路(31)が調整信号に基いて駆動信号を電
力変換回路(20)のインバータ回路(23)に出力してい
る。
【0029】上記CPU(40)には、本発明の特徴とし
て、発熱制御手段(43)とリトライ手段(44)とリトラ
イ制限手段(45)ととが設けられている。該発熱制御手
段(43)は、誘導電動機(CM)の停止中に予熱信号を受
けると、誘導電動機(CM)に通電して該誘導電動機(C
M)を発熱させるもので、上記誘導電動機(CM)の供給
電圧うち1相の供給電圧をパルス幅変調した変調電圧信
号として電力変換回路(20)が出力すると同時に、他の
2相の供給電圧をパルス幅変調しない所定電圧値に保持
した継続電圧信号として電力変換回路(20)が出力する
ように予熱制御信号を駆動回路(31)に出力して誘導電
動機(CM)を回転させることなく発熱させる。
【0030】具体的に、図3に示すように、V相の供給
電圧Svは、パルス幅変調した変調電圧として電力変換
回路(20)より誘導電動機(CM)に出力される一方、U
相の供給電圧Su及びW相の供給電圧Swは、周期が供
給周波数にした対応した方形波交流であって、パルス幅
変調されていない所定電圧の継続電圧として電力変換回
路(20)より誘導電動機(CM)に出力される。
【0031】更に、上記U相の供給電圧SuとW相の供
給電圧Swとは、同位相の方形波交流に構成され、U相
とW相との間で電流が流れないようにして誘導電動機
(CM)が回転しないようにしている。
【0032】また、上記予熱信号は、図示しないが、圧
縮機の吐出管温度T2を検出する温度センサから吐出管
温度信号を受けて、次の条件で出力又は出力停止が行わ
れるようになっている。
【0033】上記予熱信号は、電源(PS)を投入して
から1回目の空調運転を開始するまでの間であるか、又
は圧縮機を停止し、15分以上を経過した後の何れかの
状態で、且つ圧縮機の吐出管温度T2が7℃以下にな
ると、出力される。
【0034】また、上記予熱信号は、温調運転の開始
指令(サーモオン指令)が出力されるか、又は圧縮機
の吐出管温度T2が9.5℃より高くなるか、何れかの
条件が成立すると、出力が停止される。
【0035】一方、上記リトライ手段(44)は、発熱制
御手段(43)による誘導電動機(CM)の予熱中にカレン
トトランス(CT)が過電流を検出すると、発熱制御手段
(43)による予熱動作を一旦中断させた後、予熱動作を
リトライさせる構成となっている。つまり、一過性の過
電流が流れた場合、予熱動作を継続させることが好まし
いので、この予熱動作を再開させるようにしている。
【0036】上記リトライ制限手段(45)は、発熱制御
手段(43)による誘導電動機(CM)の予熱中にリトライ
手段(44)のリトライ回数が所定回数になると、例え
ば、4回リトライすると、短絡等の異常が生じている可
能性が高いことから、発熱制御手段(43)に予熱制御を
終了させる終了信号を出力するように構成されている。
つまり、過電流を複数回検出する場合、一過性の過電流
ではなく、短絡等の本来の異常が生じていると考えられ
ることから、予熱動作を終了させるようにしている。
【0037】−誘導電動機(CM)の制御動作− 次に、上述した誘導電動機(CM)の制御動作について説
明する。
【0038】先ず、電源(PS)が投入されてスイッチン
グ回路(11)がONした状態において、図示しないリモ
コンより冷房運転等の運転指令が出力されると、この運
転指令をCPU(40)が受信して速度制御手段(41)が
制御信号を出力する。この制御信号を駆動回路(31)が
受信して駆動信号をインバータ回路(23)に出力し、パ
ワートランジスタ(Tr,Tr,…)がON・OFFする。
【0039】一方、上記電源(PS)からの三相交流電力
は、整流回路(21)によって全波整流されて直流に変換
された後、平滑回路(22)によって平滑された後、イン
バータ回路(23)に出力される。そして、該インバータ
回路(23)の6個のパワートランジスタ(Tr,Tr,…)
は、直流を交流に変換すると共に、パルス幅変調して所
定の供給電圧を誘導電動機(CM)に供給することにな
る。
【0040】また、上記CPU(40)には、室内温度な
どの空調負荷信号が入力され、速度制御手段(41)が、
この空調負荷信号に対応して圧縮機の運転周波数である
誘導電動機(CM)の供給周波数を導出すると共に、この
供給周波数になるように駆動回路(31)に制御信号を出
力する。つまり、上記速度制御手段(41)は、誘導電動
機(CM)の供給周波数と供給電圧とが予め設定された基
準電圧周波数特性に基いて変化するようにインバータ回
路(23)を駆動制御する制御信号を出力し、駆動回路
(31)がこの制御信号に基いて駆動信号をインバータ回
路(23)に出力する。この結果、上記誘導電動機(CM)
が空調負荷に対応して回転することになる。
【0041】また、上記誘導電動機(CM)の回転時にお
いて、最適制御手段(42)は、誘導電動機(CM)の供給
電圧を所定の変動量でもって微小変動させてモータ電流
が最小となるように調整信号を駆動回路(31)に出力す
る。そして、該駆動回路(31)がこの調整信号に基いて
駆動信号をインバータ回路(23)に出力し、誘導電動機
(CM)が最も効率の良い最小電流値で回転するようにし
ている。
【0042】一方、上記誘導電動機(CM)の停止中にお
いて、予熱信号をCPU(40)が受信する場合がある。
具体的に、電源(PS)を投入してから1回目の空調運
転を開始するまでの間であるか、又は圧縮機を停止し、
15分以上を経過した後の何れかの状態で、且つ圧縮
機の吐出管温度T2が7℃以下になると、予熱信号が出
力される。つまり、外気温度が低い場合等においては、
圧縮機の冷凍機油に冷媒が混入する虞があるので、上記
予熱信号を受けて発熱制御手段(43)が、予熱制御信号
を駆動回路(31)に出力する。この放電制御信号を駆動
回路(31)が受けてインバータ回路(23)の6個のパワ
ートランジスタ(Tr,Tr,…)をON・OFF制御す
る。
【0043】そして、該インバータ回路(23)が誘導電
動機(CM)に出力する供給電圧のうち、図3に示すよう
に、V相の供給電圧Svは、パルス幅変調した変調電圧
として誘導電動機(CM)に出力される一方、U相の供給
電圧Su及びW相の供給電圧Swは、周期が供給周波数
にした対応した方形波交流であって、パルス幅変調され
ていない所定電圧の継続電圧として誘導電動機(CM)に
出力される。
【0044】この結果、上記誘導電動機(CM)が回転す
ることなく、誘導電動機(CM)自体が発熱して冷凍機油
を加熱することになる。上記予熱信号は、温調運転の
開始指令(サーモオン指令)が出力されるか、又は圧
縮機の吐出管温度T2が9.5℃より高くなるか、何れ
かの条件が成立すると、出力が停止されるので、発熱制
御手段(43)の予熱制御信号が停止して誘導電動機(C
M)の発熱動作が停止することになる。
【0045】−リトライ制御動作− 次に、本発明の特徴とする過電流が流れた際のリトライ
制御動作について、図4に示すPADのフロー図に基づ
き説明する。
【0046】先ず、制御動作を開始すると、ステップST
1において、「リモコン停止」で且つ「モータ予熱中で
ない」状態か否かを判定する。つまり、空調運転を停止
しているが、発熱制御手段(43)による予熱中でない場
合は、本制御による過電流のリトライ制御を実行する必
要がないので、ステップST2に移り、後述する過電流フ
ラグ(OCフラグ)をクリアし、ステップST3に移り、
リトライ用タイマをクリアし、更に、ステップST4に移
り、リトライカウンタをクリアしてステップST5に移る
ことになる。
【0047】一方、空調運転を停止して、発熱制御手段
(43)による予熱中である場合は、上記ステップST1か
らステップST5に移り、リトライ用タイマがカウントア
ップしたか否かを判定する。このリトライ用タイマがカ
ウントアップしている場合、ステップST6に移り、リト
ライカウンタをクリアする。
【0048】このステップST6のリトライカウンタをク
リアした場合、及びステップST5のリトライ用タイマが
カウントアップしていない場合、ステップST7に移り、
過電流が発生したか否かを判定する。そして、過電流が
発生していない場合、このルーチンを終了して再びステ
ップST1からの動作を行うことになる。
【0049】一方、上記ステップST7において、過電流
が発生した場合、判定がYESとなってステップST8に
移り、リトライ用タイマが停止中か否かを判定し、この
リトライ用タイマが停止中の場合、ステップST9に移
り、リトライ用タイマをスタートさせて、このルーチン
を終了して再びステップST1からの動作を行うことにな
る。つまり、上記発熱制御手段(43)による誘導電動機
(CM)の予熱中において、カレントトランス(CT)から
の電流信号を受けて1回目の過電流検出である場合、リ
トライ用タイマをスタートさせる一方、上述した発熱制
御手段(43)による予熱動作を一旦中断させた後、リト
ライ手段(44)が予熱動作をリトライさせる。
【0050】その後、リトライ手段(44)によって発熱
制御手段(43)が予熱動作を再開し、再び上記ステップ
ST7及びステップST8において、リトライ用タイマがカ
ウントする所定時間内に、過電流が発生した場合、上記
ステップST7及びステップST8からステップST10に移
り、リトライカウンタを1加算してステップST11に移
り、リトライカウンタが規定回数までカウントしたか否
かを判定し、規定回数になるまで、このルーチンを終了
して再びステップST1からの動作を行うことになる。
【0051】そして、この2回目の過電流を検出する
と、上記発熱制御手段(43)による予熱動作を一旦中断
させた後、再度、リトライ手段(44)が予熱動作をリト
ライさせ、上述の動作を繰り返すことになる。その後、
上述したリトライ手段(44)によるリトライが規定回数
になると、上記ステップSTの判定がYESとなってステ
ップST12に移り、リトライ制限手段(45)が、過電流
異常を確定し、過電流フラグをセットして、このルーチ
ンを終了する。つまり、例えば、4回のリトライを行っ
ても過電流を検出すると、一過性の過電流ではなく、短
絡等の本来の異常が生じていると考えられることから、
予熱動作を終了させる。
【0052】−本実施形態の効果− 以上のように、本実施形態によれば、誘導電動機(CM)
の予熱中に過電流を検出すると、この予熱動作を所定回
数までリトライさせ、所定回数になると、予熱制御を終
了するようにしたために、電力変換回路(20)における
パワートランジスタ(Tr,Tr,…)等のデバイスにスト
レスが掛かることを確実に防止することができるので、
これらのデバイスの破壊を確実に防止することができ
る。
【0053】また、誘導電動機(CM)に通電して発熱さ
せるので、該誘導電動機(CM)自体がヒータを兼用する
ことになり、従来のクランクケースヒータを省略するこ
とができ、この結果、部品点数を低減することができ
る。
【0054】また、空気調和装置の圧縮機の場合、冷媒
が冷凍機油に混入することを確実に防止することができ
ることから、圧縮機の円滑な始動を行うようにすること
ができる。
【0055】
【発明の他の実施の形態】本実施形態においては、発熱
制御手段(43)は、一相をパルス幅変調した変調電圧と
し、他の二相の供給電圧をパルス幅変調しない継続電圧
を方形波交流としたが、本発明では、これらの供給電圧
に限られるものではなく、要するに、誘導電動機(CM)
を発熱させるものであればよい。
【0056】また、本実施形態においては、空気調和装
置の圧縮機の誘導電動機(CM)について説明したが、請
求項1記載の発明では、各種の誘導電動機(CM)に適用
することができ、また、本発明は、誘導電動機(CM)に
限られるものではない。
【0057】また、本実施形態におけるインバータ回路
(23)は6個のパワートランジスタ(Tr,Tr,…)を用
いたが、本発明では、6個のIGBT(Insulated Gate
Bipolar Transistor) を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】誘導電動機の制御回路図である。
【図3】誘導電動機の予熱時の供給電圧波形を示す波形
図である。
【図4】リトライ制御動作を示す制御フロー図である。
【符号の説明】
20 電力変換回路 21 整流回路 22 平滑回路 23 インバータ回路 30 電力制御回路 31 駆動回路 40 CPU 41 速度制御手段 43 加熱制御手段 44 リトライ手段 45 リトライ制御手段 PS 電源 CM 誘導電動機
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−33242(JP,A) 特開 平1−57056(JP,A) 特開 平1−270720(JP,A) 特開 平3−65017(JP,A) 特開 平5−26172(JP,A) 特開 平7−19613(JP,A) 特開 平7−167504(JP,A) 特開 平7−285323(JP,A) 特開 平8−9548(JP,A) 特開 平9−79669(JP,A) 特開 平9−149547(JP,A) 実開 昭63−70225(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F25B 1/00 H02H 7/06 - 7/097

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源(PS)及び電動機(CM)を備える一
    方、 上記電源(PS)より供給される電力を所定の制御された
    三相交流電力に変換して電動機(CM)に出力する電力変
    換回路(20)と、 該電力変換回路(20)に駆動信号を出力する駆動回路
    (31)と、 上記電動機(CM)の供給周波数を制御する制御信号であ
    って、電動機(CM)の供給電圧をパルス幅変調して電動
    機(CM)を可変速制御する制御信号を駆動回路(31)に
    出力する速度制御手段(41)と、 上記電動機(CM)に流れる過電流を検出する過電流検出
    手段(CT)と、 上記電動機(CM)の停止中に予熱信号を受けると、該電
    動機(CM)に通電して電動機(CM)が停止した状態で発
    熱するように予熱制御信号を駆動回路(31)に出力する
    発熱制御手段(43)と、 該発熱制御手段(43)による電動機(CM)の予熱中に過
    電流検出手段(CT)が過電流を検出すると、発熱制御手
    段(43)による予熱動作を一旦中断させた後、予熱動作
    をリトライさせるリトライ手段(44)と、 上記発熱制御手段(43)による電動機(CM)の予熱中に
    リトライ手段(44)のリトライ回数が所定回数になる
    と、発熱制御手段(43)に予熱制御を終了させる終了信
    号を出力するリトライ制限手段(45)とを備えているこ
    とを特徴とする電動機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動機の制御装置におい
    て、 電動機(CM)は、空気調和装置に設けられる圧縮機のモ
    ータであることを特徴とする電動機の制御装置。
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