JP2995004B2 - ドライエリア用土留壁施行方法 - Google Patents

ドライエリア用土留壁施行方法

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JP2995004B2
JP2995004B2 JP8181347A JP18134796A JP2995004B2 JP 2995004 B2 JP2995004 B2 JP 2995004B2 JP 8181347 A JP8181347 A JP 8181347A JP 18134796 A JP18134796 A JP 18134796A JP 2995004 B2 JP2995004 B2 JP 2995004B2
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勤僧 河本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドライエリア用土
留壁施工方法に関する。詳細には、長方形断面の浅いド
ライエリアの壁面の土が崩落しないよう留めるための土
留壁施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図1に示すような給油所の
地下タンク10が埋設される際には、次のように施工
れている。なお、符号20は給油装置,30は事務所建
物,40は防火塀である。図4において、先ずドライエ
リア用土留壁として、地下タンク10が埋設される区画
(縦12メートル×横8メートル)境界線に沿って複数
本のシートパイル11(長さ8メートル)が打込まれ
る。その後、シートパイル11で囲まれた部分が掘削さ
れて、ドライエリア12(深さ3.5メートル)が形成
される。
【0003】ドライエリア12の形成後、その略全底面
に地下タンク10を支える板状の鉄筋コンクリート製の
基礎13が打設され、その上に、地下タンク10を載せ
る凹部を持つ、少なくとも2本の枕14が置かれる。そ
の枕14の上に水平に地下タンク10が載せられると共
に、複数本の支柱60が立設される。また地下タンク1
0には固定用のバンドが掛けられる(図示省略)。さら
にシートパイル11が引抜かれ、ドライエリア12内に
土が充填され、覆土された後、支柱60の上面にドライ
エリア12を覆う鉄筋コンクリート製の蓋70が打設さ
れ、舗装されると工事が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の土留壁施工工事は、工期が約1ケ月にも達して長
く、しかもドライエリア12の深さの2倍以上の長さの
シートパイル11が打込まれ、その単価が高いことも加
わり、工費が嵩むという欠点がある。なお、打込まれた
シートパイル11は工事終了後引抜かれる。
【0005】そこで本発明は、上記した従来技術の欠点
を除くためになされたものであって、その目的とすると
ころは、工費を安くし、かつ工期を短くするドライエリ
ア用土留壁施工方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
に、長方形断面の浅いドライエリアの壁面の土が崩落し
ないよう留めるための土留壁施工方法は、外面が鉛直、
且つ内面が下外向きに傾斜した三角形断面を有する鋼製
クサビ状体(1a)、そのクサビ状体(1a)の鉛直上
方に連結された、クサビ状体(1a)の厚さと略同じ厚
さのコンクリート壁体(1b)、及びそのコンクリート
壁体(1b)に鉛直上方に連結された複数段の板状部材
(1p)が組合わされて形成された長方形断面の函状の
土留壁(1)を、ドライエリア(2)の設置区画の境に
沿って配置した後、その土留壁(1)が一体となって自
重で順次沈下するよう、ドライエリア(2)の相対する
2つの下隅に、内下向き傾斜面と上水平面で囲まれた断
面台形状の段部(2a)が形成されるように掘り残しな
がら、土留壁(1)の内面に沿って区画内を鉛直下向き
に掘削し、その後土留壁(1)を埋めたままにすること
よりなるものである(請求項1)。
【0007】また請求項1に記載の土留壁(1)のう
ち、少なくとも板状部材(1p)の大部分が、ガラス繊
維強化セメントよりなるものである(請求項2)。
【0008】更に、請求項1又は請求項2に記載のドラ
イエリア(2)の底面に断面船底形の鉄筋コンクリート
製基礎(3)が打設されると共に、その基礎(3)の上
に地下タンク(5)が設置されるものである(請求項
3)。
【0009】なお、上記の課題を解決するための手段に
記載された括弧内の記号は図面及び後述する発明の実施
の形態に記載された記号に対応するものである。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、ドライエ
リアの設置区画の境に沿って配置された長方形断面の函
状の土留壁が一体となって、その外面に沿って区画内が
鉛直下向きに掘削されるに従って、自重で順次沈下す
る。このときドライエリアの相対する2つの面の下隅が
掘り残され、台形状の段部が形成されることにより、土
留壁は外側からの主動土圧と形成された台形状の段部に
よる内側からの受動土圧とによって平衡し、土留壁が自
立する位置に安定して設置されることになる。よって、
掘削は従来と比較して浅いものでよい。そのため、従来
使用されていた、長く、且つ高価なシートパイルが廃止
され、土留壁の施工が著しく容易になる。したがって、
工期が短縮されると共に、工費が安くなる。
【0011】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1の発明の作用効果に加えて、さらに土留壁の大部
分が軽量で安価なガラス繊維強化セメントに置換えられ
るため、さらに材料費が安くなる。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1又は2の発明の作用効果に加えて、地下タンク
から万一石油類が漏れても、基礎内に保持されるため、
地下水の汚染・引火等の危険性が低減される。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態例について図
面を参照して説明する。なお従来例と同一の部分には同
一符号を付してその説明を省略する。それぞれ図1は給
油所の全景の斜視図、図2は本発明の実施の形態例に係
わる地下タンク埋設状態を示す断面図、図3は本発明の
実施の形態例に係わる土留壁を示す拡大断面図である。
【0014】本発明の長方形断面の浅いドライエリアの
壁面の土が崩落しないよう留めるための土留壁施工方法
の基本的構成は次の通りである。すなわち、先ず長方形
断面の函状の土留壁1が、ドライエリア2の設置区画の
境に沿って配置される。次にその土留壁1が一体となっ
て自重で順次沈下するよう、土留壁1の外面に沿って区
画内が鉛直下向きに掘削される。さらにドライエリア2
の相対する2つの面の下隅が掘り残されながら掘削され
て下隅に土留壁1が支持される台形状の段部2aが形成
される。
【0015】使用される各部材について詳細説明する
と、先ず土留壁1は、外面が鉛直、且つ内面が下外向き
に傾斜した三角形断面を有する鋼製クサビ状体1a、そ
のクサビ状体1aの鉛直上方に連結されたコンクリート
壁体1b、及びそのコンクリート壁体1bに鉛直上方に
連結された複数段の板状部材1pよりなり、これらが組
合わされ、断面長方形の函状に形成されている。
【0016】さらに詳細に説明すると、クサビ状体1a
は鋼板の折曲げ、又は溶接により製作されたものであ
り、クサビ状体1aに連結されたコンクリート壁体1b
は、内外平行なガラス繊維強化コンクリート板(以下G
RC板と呼称)の間にコンクリートが充填されたもので
あって、高さは1メートル、厚さはクサビ状体1aの厚
さと略等しく、上部には基礎ボルトABが埋め込まれて
いる。板状部材1pは、主体がGRC板よりなり、高さ
は0.7メートル、長さは2メートルあって、上下に取
付けられた山形鋼とボルトB(又は基礎ボルトAB)に
より上下の隣接部材に連結される。なお板板状部材1p
としては価格・重量からみてGRC板が好ましいが、鋼
板でもよい。
【0017】施工方法について給油所用地下タンクを例
に説明すると、先ずドライエリア2の設置区画(縦12
メートル×横8メートル)の境に沿って同じ形状・大き
さの長方形断面の函状の土留壁1が配置される。次にそ
の土留壁1の内面に沿って区画内が鉛直下向きに掘削さ
れる。掘削されるに従って、土留壁1が一体となって自
重で順次沈下する(オープン式潜函工法)。よって土留
壁1を打込む必要はない。掘削深さが所定値(例えば
2.4メートル)に到達後は、中央部分のみがさらに深
さ3.5メートルまで掘削され、ドライエリア2の相対
する2つの面の下隅が掘り残されて、下隅に、内下向き
の傾斜面並びに上水平面で囲まれた断面台形状の段部2
aが形成される。このとき、土留壁1は外側からの主動
土圧PXと形成された断面台形状の段部2aによる内側
からの受動土圧PYとによって平衡し、土留壁1が自立
する位置に設置されることになる
【0018】さらに地下タンク5が埋設される場合は、
先ずドライエリア2の底面に沿って、船底形の鉄筋コン
クート製基礎3が打設される。これにより、地下タンク
から万一石油類が漏れても、基礎3内に保持されるた
め、地下水の汚染・引火等の危険性が低減される。次に
その上に、地下タンク5を載せる凹部を持つ、少なくと
も2本の枕4が置かれる。以下、その枕4の上に垂直且
つ水平に地下タンク5が載せられると共に、複数本の支
柱6が立設される。また地下タンク5には固定用バンド
が掛けられる(図示省略)。さらに、ドライエリア2内
に土が充填され、覆土された後、最後に支柱6の上面に
ドライエリア2を覆う鉄筋コンクリート製の蓋7が打設
され、舗装される。なお、土留壁1は、従来例とは異な
り、引抜かれず、埋設されたままにされる。
【0019】なお、土留壁1の大部分が軽量で安価なガ
ラス繊維強化セメントよりなる場合は鋼板製のものに比
較して材料費が安くなる。また腐食性にも優れる。
【0020】本発明の実施形態例のドライエリア用土留
施工方法によれば、従来のシートパイル11を使用し
ていたときの工期(約1ケ月間)に対して、約10日間
で地下タンク10の埋設を行うことができた。
【0021】
【発明の効果】以上のとおり請求項1に記載の発明によ
れば、土留壁が、潜函工法によって自重で沈下するので
埋設が簡単であり、しかも主動土圧と受動土圧とによっ
て平衡し、土留壁が自立する位置に設置されることにな
るので土留壁の埋設にあたり必要以上に深く掘削する必
要はない。したがって、土留壁の施工が著しく容易にな
る。その上、従来使用されていた、長く、且つ高価なシ
ートパイルを打込んだり引抜いたりして使用する必要が
なくなるので、工期が短くなると共に、工費が安くな
る。
【0022】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の作用効果に加えて、さらに土留壁の大部分が軽
量で安価なガラス繊維強化セメントに置換えられため、
材料費が安くなる。また腐食性にも優れる。
【0023】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1又は2の発明の作用効果に加えて、地下タンク
から万一石油類が漏れても、基礎内に保持されるため、
地下水の汚染・引火等の危険性が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】給油所を示す一部破断斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態例に係わる地下タンク埋設
状態を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態例に係わる土留壁を示す拡
大断面図である。
【図4】従来例に係わる地下タンク埋設状態を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 土留壁 1a クサビ状体 1b コンクリート壁体 1p 板状部材 2 ドライエリア 2a 段部 3 基礎 4 枕 5 地下タンク 6 支柱 7 蓋 10 地下タンク 11 シートパイル 12 ドライエリア 13 基礎 14 枕 60 支柱 70 蓋 AB 基礎ボルト B ボルト PX 主動土圧 PY 受動土圧

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長方形断面の浅いドライエリアの壁面の土
    が崩落しないよう留めるためのドライエリア用土留壁施
    工方法であって、外面が鉛直、且つ内面が下外向きに傾
    斜した三角形断面を有する鋼製クサビ状体、そのクサビ
    状体の鉛直上方に連結された、クサビ状体の厚さと略同
    じ厚さのコンクリート壁体、及びそのコンクリート壁体
    に鉛直上方に連結された複数段の板状部材が組合わされ
    て形成された長方形断面の函状の土留壁を、ドライエリ
    アの設置区画の境に沿って配置した後、その土留壁が一
    体となって自重で順次沈下するよう、ドライエリアの相
    対する2つの下隅に、内下向き傾斜面と上水平面で囲ま
    れた断面台形状の段部が形成されるように掘り残しなが
    ら、土留壁の内面に沿って区画内を鉛直下向きに掘削
    し、その後土留壁を埋めたままにすることを特徴とする
    ドライエリア用土留壁施工方法。
  2. 【請求項2】前記土留壁のうち、少なくとも板状部材の
    大部分が、ガラス繊維強化セメントよりなることを特徴
    とする請求項1に記載のドライエリア用土留壁施工方
    法。
  3. 【請求項3】前記ドライエリアの底面に断面船底形の鉄
    筋コンクリート製基礎が打設され、その基礎の上に地下
    タンクが設置されることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のドライエリア用土留壁施工方法。
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