JP2995190B1 - 袋容器の製造方法 - Google Patents
袋容器の製造方法Info
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Abstract
袋容器を、効率良く製造する製造方法を提供することを
目的とする。 【解決手段】袋容器の注出口部分を、重ねたシート1
a,1b間に、断面非対称形状であるマンドレル70を
介在した後、重ねた両方のシートの外側から第1の型7
5及び第2の型73によって押圧することで形成する。
この場合、マンドレル70を非加熱、第1の型75をシ
ート1aのシーラント層の融点以上の温度に加熱し、第
2の型73をシート1bのシーラント層の融点温度の9
0%以下の温度にする。
Description
料、あるいは液体洗剤等の流動体、及び粉石鹸などの粉
粒体(以下、収容物と称する)を収容する袋容器の製造
方法に関する。
物を収容する袋容器として、詰換え用タイプ、使い捨て
タイプのものが広く使用されている。このようなタイプ
の袋容器は、通常、柔軟なシートを重ね、その端部領域
を熱融着等することによって作成されており、その上方
領域に、内容物を取り出し用の注出口が設けられてい
る。そして、この注出口部分には、スコアラインが形成
されており、このスコアラインを手で引き裂くことによ
って注出口を開口し、内容物を取り出すようになってい
る。
過程において、注出口は常に開いた状態となっているこ
とが好ましい。そうでなければ、袋を手で押すなどして
加圧しないと、注出がスムーズに行われなくなるからで
ある。
される袋容器において、その注出口部分に単にスコアラ
インを形成し、これを引き裂いて注出口を開口するだけ
の構成では、注出をスムーズに行うことはできない。こ
れは、引き裂いた後の注出口における対向内面同士が、
内容物の流出と共に生じる内圧低下によって密着するか
らである。このため、注出口部分の密着を防止するよう
に、スコアラインで切り裂いた後の注出口断面形状を略
円形や楕円形状となるように、注出口部分を加工するこ
とが行われている。
形や楕円形状であっても、そのような注出口は、内容物
取り出しの過程において、その対向内面同士が密着して
しまう。これは、注出口の断面形状が対称であり、各対
向面の長さが相互に等しく、これにより両者が密着し易
いからである。また、注出口部分に、パイプ状の部材を
取着しておき、開口部の形状を維持しておく袋容器も提
案されているが、製造工程が複雑化すると共に、そのコ
ストも高くなってしまう。
器は、特開平9−207950号等に開示されているよ
うに、圧空成形や真空成形によって製造することも知ら
れているが、このような製造方法では、以下のような問
題が生じる。
容器は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン層(シーラント層)と、アルミニウム、PET、ナ
イロン、エバール等(EVOH)のバリア層からなる複
合材によって構成されているが、このように一般的に用
いられている複合材で圧空成形や真空成形を行うと、シ
ーラント層の素材とバリア層の素材との圧空又は真空成
形適性温度の相違から、ひびやしわが生じて均一な賦形
形状の成形が困難となり、又シート厚みが局部的に薄く
なり、均一な厚みにならない。また、複合材を成形する
ための予備加熱時間、複合材を成形型に対して空気圧で
抑える時間又は真空で吸引する時間、及び形を固定する
ための冷却時間が必要となり、このことが成形時間を全
体として長くしてしまう。
なる複合材を用いて袋容器を製造すべく圧空成形又は真
空成形を行うと、品質の良い袋容器を低コストで大量生
産することが困難である。
されたものであり、内容物をスムーズに注出できる注出
口を備えた袋容器を、品質を低下することなく、効率良
く作成できる製造方法を提供することを目的とする。
に、本発明の袋容器の製造方法は、シーラント層及びバ
リア層を有する複合材からなるシートを前記シーラント
層が対向するように重ねた後、内容物を収容する収容部
を形成すると共に、前記収容物を注出する注出口を形成
するように融着する袋容器の製造方法において、前記注
出口部分を、前記重ねたシート間に、注出口の対向する
面の長さが異なるように、断面非対称形状であるマンド
レルを介在した後、重ねた両方のシートの外側から第1
の型及び第2の型によって押圧することで賦形し、前記
マンドレルを非加熱、前記第1の型を複合材のシーラン
ト層の融点以上の温度に加熱し、前記第2の型を複合材
のシーラント層の融点温度の90%以下の温度にするこ
とを特徴とする。
れる袋容器において、注出口部分の断面を、夫々対向す
る内面の距離が異なるような形状とすることで、袋容器
の収容部の内圧が下がっても対向面同士の密着が抑制さ
れ、注出時において内容物をスムーズに流出することが
できる。
ねたシート間に、断面非対称形状のマンドレルを介在し
た後、両方のシートの外側から第1の型及び第2の型を
押圧することで作成される。この際、マンドレルを非加
熱とし一方の型(第1の型)をシーラント層の融点温度
以上に加熱しておくことで、重ねたシートはマンドレル
の断面形状によって、そのまま注出口の形状として賦形
され、しかも形を固定するための冷却工程が無いため、
通常のヒートシール製袋工程と略同一となって加工工程
の時間が短くなる。また、シートを構成する各複合材の
融点(適性加工温度)の差による影響が少なくなり、注
出口部分にひびやしわの発生が抑制されると共に短時間
での賦形製袋が可能となる。そして、他方の型(第2の
型)をシートのシーラント層の融点温度の90%以下に
することで、その分、注出口の融着加工に要する時間を
短縮することができ、生産効率の向上が図れる。この場
合、他方の型(第2の型)の加熱温度が高すぎると、シ
ーラント層の熱変形が大きくなって、注出口部分にひび
やしわが発生しやすくなるため、上記のように、シーラ
ント層の融点温度の90%以下に抑えておく。
法によって得られる袋容器の構成例について説明する。
この場合、各構成例における注出口は、断面非対称形状
のマンドレルを介在して、これを型で押さえ付けること
によって作成される。
あり、(a)は全体形状を示す図、(b)は、図(a)
のA−A線に沿った断面図である。
ン等のポリオレフィン層(熱融着される層であり、「シ
ーラント層」と定義する)と、アルミニウム、PET、
ナイロン、エバール等のバリア層(用途に応じて使用材
料は異なる)からなる複合材1a,1bを、互いのシー
ラント層が対向するように重ね合わせ、斜線で示す部分
を熱融着することにより作成される。この場合、製袋方
法は、毎葉処理で行っても良いし、予めロール状にされ
た複合材を引き出し、これを連続的に処理することで行
っても良い。
する収容部は、一部(図に示す例では符号1cで示す上
方領域)が開口された状態で形成され、この部分から収
容物を内部空間2に収容した後、開口部1cを熱融着す
ることで、収容物を収容した袋容器が完成される。ま
た、製造される袋容器は、単に2枚のシートを重ねただ
けの形状であっても良いし、図に示すように、下方にV
字状のシート1dを介在させることで自立体形状に構成
しても良く、その全体形状については限定されることは
ない。
は、後述するような方法で注出口10が形成される。注
出口部分には、スコアライン11があっても良く、この
部分を引き裂くことによって注出口10は開口される。
かれた際、その断面形状が袋の表裏において、対向する
各面の長さが異なるように非対称形状となるように形成
されている(この場合、対称形状は、各対向面の長さが
等しいような断面円形、断面楕円形等を意味する)。こ
の実施の形態では、袋の表側1aでは直線状に形成さ
れ、裏側1bでは180°の円弧状に形成されて全体と
して半円形状となっている。このため、各対向する内面
は、その長さが異なり、実際に内容物を注出する際、内
圧が下がっても相互に密着することが防止されて、スム
ーズな注出操作が可能となる。なお、このような半円形
状以外にも、例えば半楕円形状であっても良い。
ある。この構成例における注出口20は、袋の表側1
a、裏側1bに、それぞれ180°の円弧状の部分を形
成しておき、これを相互にずらすようにして開口部20
a,20bを形成したものである。この構成例において
も、各開口部は、各対向する内面の長さが異なるため、
実際に内容物を注出する際、内圧が下がっても相互に密
着することが防止され、スムーズな注出操作が可能とな
る。このように、対向する面の長さが異なる注出口は、
複数形成しても良い。
ある。この構成例の注出口30は、袋の表側1aに、小
径の180°の円弧状部分を2つ形成し、裏側1bに大
径の180°の円弧状部分を1つ形成しておき、これら
が相互にずれるようにして開口部30a,30b及び3
0cを形成したものである。この構成例においても、前
記同様、内容物を注出する際、内圧が下がっても相互に
密着することが防止され、スムーズな注出操作が可能と
なる。
ある。この構成例の注出口40は、袋の表側1aに、注
出口40の軸方向中間領域まで延出する矩形形状の開口
部40aを形成し、裏側1bに、軸方向注出口40の軸
方向先端領域まで延出する半円形状の開口部40bを形
成したものである。このように、対向する面の長さが異
なる注出口は、軸方向に相互にずれるように形成しても
良い。この構成例においても、前記同様、内容物を注出
する際、内圧が下がっても相互に密着することが防止さ
れ、スムーズな注出操作が可能となる。
ある。この構成例の注出口50は、袋の表側1aに、注
出口50の軸方向基端から中間領域に至るまで延出する
半円形状の開口部50aを形成し、裏側1bに、軸方向
基端から先端領域に至るまで延出する半円形状の開口部
50bを形成したものである。このため、注出口50の
基端領域は、図(b)に示すように、表側1aの開口部
50a、及び裏側の開口部50bによって、断面円形状
になっているものの、先端領域は、図(c)及び図
(d)に示すように、開口部50bのみの半円形状にな
っている。このように、注出口は、軸方向の一部におい
て、非対称形状となる部分を形成した構成であっても良
い。この構成においても前記同様、内容物を注出する
際、内圧が下がっても相互に密着することが防止されス
ムーズな注出操作が可能となる。
おいて、上記したような注出口部分を作成する袋容器の
製造方法について説明する。なお、図に示す製造方法
は、図1に示したような断面半円形状の注出口を形成す
る方法を示している。
びバリア層を有する複合材からなるシート1a,1b
を、各シーラント層側が対向するように配置する。この
配置に際して、内容物を収容する収容部は、一部が開口
された状態で融着加工されている。対向配置された両シ
ートの間には、図1(b)に示した注出口が形成される
ように、断面半円形状のマンドレル70が介在される。
そして、このような配置状態で、円弧状の凹部73aが
形成された凹型73と、平型75で対向するシートを圧
着し、両者を熱融着する。この場合、マンドレル70
は、常温、すなわち特別な手段によって加熱されていな
い状態に維持されている。
側をシート1aのシーラント層の融点温度よりも高い温
度で加熱(高加熱側)しておき、凹型73をシート1b
のシーラント層の融点温度の90%以下にしておく(低
加熱側)。このように、平型75を高加熱とし、凹型7
3を低加熱とするのは、膨出する非対称形状を形成する
にあたり、膨出側(対向面が長い方)を高加熱にする
と、熱変形しやすく、均一な形状や均一な肉厚の保持が
難しくなるからである。そして、低加熱側の凹型の温度
をシート1bのシーラント層の融点温度の90%以下に
しておくのは、温度がこれ以上高くなると、短い加工時
間になるものの、シーラント層が熱変形する傾向とな
り、注出口部分にしわが生じたり、ひびが入るためであ
る。
(マンドレルと同様、加熱しない状態にすると)、融着
に要する時間が長くなり、生産効率が悪くなる。このた
め、凹型73の温度は、シート1bのシーラント層の融
点温度の90%以下にしておくことが好ましい。具体的
にシーラントとして、直鎖状低密度ポリエチレンを用い
た場合、その融点温度は、120〜135℃程度である
ことから、凹型73の加熱温度は、120〜60℃の範
囲、好ましくは、効率良く製袋できるように、120〜
80℃にしておくのが良い。
シートが熱融着された後、両方の型73,75を離間す
るとともに、マンドレル70を外すことによって、図1
に示すような、片方が膨出する非対称形状の注出口が形
成される。もちろん、上記したマンドレル70の断面形
状や軸方向の形状等を変えることで、図2乃至図5に例
示したような注出口を形成することが可能である。
は、加熱された平型75を凹型73に対して圧着するだ
けで形成されるため(圧空成形や真空成形に比較し)、
注出口形成に際しての加熱時間が極めて短く、したがっ
て、複合材における各素材の熱収縮による影響を最小限
に抑えることができ、注出口部分におけるひびやしわの
発生を抑制することができる。そしてこの構成では、凹
型73も多少加熱された状態にあるため、両シートの熱
融着時間を短くすることができ、かつ上記のように製造
工程も容易であるため、大量かつ低コストに品質の良い
袋容器の製造が行える。
成する場合、注出口は非対称形状であるため、片方のシ
ートが熱引けを起こしやすい。このため、実際の加熱工
程に際しては、重ねたシートを仮止めしたり、あるいは
熱引け部分を考慮してシート形状の大きさを調整してお
くことが望ましい。
形成される袋容器本体には、使用用途等に応じた印刷が
施される。この場合、上記したように賦形される注出口
部分については、特に印刷を施すことなく、透明にして
おくことが望ましい。このように、注出口部分を透明に
しておくことで、実際に陳列された場合、他の商品との
区別化を容易に行える。
法によれば、袋容器の注出口の夫々対向する内面の長さ
が異なっているため、内容物を注出する際、注出口部分
が密着し難くなり、内容物をスムーズに取り出すことが
可能となる。そして、このような構成の袋容器は、一方
を高温にした型、他方を低温にした型に、非加熱のマン
ドレルを介在して製造するため、短時間、低コストで、
しかも品質を落とすことなく大量生産が容易になる。
例を示す図であり、(a)は、全体形状を示す図、
(b)は、図(a)のA−A線に沿った断面図。
例を示す図であり、(a)は、注出口部分を示す図、
(b)は、図(a)のB−B線に沿った断面図。
例を示す図であり、(a)は、注出口部分を示す図、
(b)は、図(a)のC−C線に沿った断面図。
例を示す図であり、(a)は、注出口部分を示す図、
(b)は、図(a)のD−D線に沿った断面図、(c)
は図(a)のE−E線に沿った断面図。
例を示す図であり、(a)は、注出口部分を示す図、
(b)は、図(a)のF−F線に沿った断面図、(c)
は図(a)のG−G線に沿った断面図、(d)は、図
(a)のH−H線に沿った断面図。
の図であり、(a)は、シートと型とマンドレルを設定
した状態を示す図、(b)は、圧着状態を示す図。
空間、10,20,30,40,50…注出口、70…
マンドレル。
Claims (3)
- 【請求項1】 シーラント層及びバリア層を有する複合
材からなるシートを前記シーラント層が対向するように
重ねた後、内容物を収容する収容部を形成すると共に、
前記収容物を注出する注出口を形成するように融着する
袋容器の製造方法において、 前記注出口部分を、前記重ねたシート間に、注出口の対
向する面の長さが異なるように、断面非対称形状である
マンドレルを介在した後、重ねた両方のシートの外側か
ら第1の型及び第2の型によって押圧することで賦形
し、 前記マンドレルを非加熱、前記第1の型を複合材のシー
ラント層の融点以上の温度に加熱し、前記第2の型を複
合材のシーラント層の融点温度の90%以下の温度にす
ることを特徴とする袋容器の製造方法。 - 【請求項2】 前記マンドレルは、断面形状が半円形又
は半楕円形であることを特徴とする請求項1に記載の袋
容器の製造方法。 - 【請求項3】 前記第1の型は、賦形される注出口の対
向する面の長さが短い方を形成することを特徴とする請
求項1又は2に記載の袋容器の製造方法。
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