JP3000995U - 植生用袋体 - Google Patents
植生用袋体Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 法面に上手く馴染んで均一厚さに施工できる
植生用袋体を、植生基の成育にとって好適で、しかも、
施工性ならびに作業性に優れたものにして提供する。 【構成】 植生基としての植生種子、球根、芝生や笹の
ランナーを含む人工客土材3を、少なくとも部分的に経
時分解する筒状シートの袋4に充填し、かつ、この袋4
の客土材充填口部を閉じて、人工客土袋2を形成する一
方、植生基の発芽成育に適する目合いの網状袋1に、こ
の網状袋1の表裏二枚の網状体9,10を連結する吊り
糸11によって複数の区画室aを形成し、この各区画室
aに上記の人工客土袋2を挿入すると共に、この網状袋
1の客土袋挿入口部を閉じて植生用袋体Mを構成してい
る。
植生用袋体を、植生基の成育にとって好適で、しかも、
施工性ならびに作業性に優れたものにして提供する。 【構成】 植生基としての植生種子、球根、芝生や笹の
ランナーを含む人工客土材3を、少なくとも部分的に経
時分解する筒状シートの袋4に充填し、かつ、この袋4
の客土材充填口部を閉じて、人工客土袋2を形成する一
方、植生基の発芽成育に適する目合いの網状袋1に、こ
の網状袋1の表裏二枚の網状体9,10を連結する吊り
糸11によって複数の区画室aを形成し、この各区画室
aに上記の人工客土袋2を挿入すると共に、この網状袋
1の客土袋挿入口部を閉じて植生用袋体Mを構成してい
る。
Description
【0001】
本考案は、例えば山腹や河川の堤防の法面、その他、土地造成などに伴って形 成される法面などの緑化工法に用いられる植生用袋体に関する。
【0002】
上記法面の保護と景観保持のための緑化に際して従来は、例えば植生種子や肥 料などを現地の土壌に混ぜて植生袋に充填し、この所謂土のうを法面に張り付け るように設置する緑化工法がとられていた。
【0003】
しかし、現地の土壌には、大きな石の塊が含まれることが殆どであって、土の うが重量物と化すことから作業性が悪い上に、袋内部に吊り糸を設けて袋の膨ら みを強制的に規制させるようにしても、土壌が植生袋の下部側に偏って植生袋が 膨らむことから取り扱いも困難となり、更に、土壌の偏りが法面の均一な施工の 妨げになることに加えて、植生袋が浮き上がり気味になることから法面への馴染 みが悪くなり、総じて施工性が悪い点で問題があった。
【0004】 また、現地の土壌は必ずしも植生種子の成育に適しているとは限らず、上記し たように、大きな石の塊が含まれることもあって寧ろ痩せていることが多く、た とえ植生種子が発芽しても根づきにくくて枯死し易い問題があった。
【0005】 更に、現地の土壌に混ぜた植生種子の通芽を良くするために、植生袋の目合い を大きくすると、この植生袋に充填させた土壌のこぼれ落ちが多くなり、目合い を小さくすると却って通芽が悪くなる点で問題があった。 またこのことから、現地の土壌に混ぜる植生基として、芽の太い球根を選択す ることができない問題もあった。
【0006】 本考案は、かゝる実情に鑑みて成されたものであって、作業性ならびに施工性 の面で優れ、しかも、法面が均一厚さに施工される上に、植生基として植生種子 や球根、更には芝生や笹のランナーの何れを選択しても、これらの発芽・成育が 良好に行われる植生用袋体を提供することを目的としている。
【0007】
上記の目的を達成するに至った本考案による植生用袋体は、植生材料に植生基 を混在させて成る人工客土材を、少なくとも部分的に経時分解する筒状シートの 袋に充填し、かつ、この袋の客土材充填口部を閉じて人工客土袋を形成する一方 、表面側が植生基の発芽成育に適し、裏面側が植生基の発根成育に適する目合い の表裏二枚の網状体を、互いに幅方向の両側ならびに縦方向の一側で連結して網 状袋を形成し、この網状袋の表裏二枚の網状体を幅方向で所定間隔置きに吊り糸 で縦方向に連結して、前記網状袋の内部を複数の区画室に分割し、この各区画室 に前記人工客土袋を挿入して、網状袋の客土袋挿入口部を閉じて成る点に特徴が ある。
【0008】 上記の植生材料としては、例えば土壌改良剤や一般化成肥料、その他バーク堆 肥やピートモス等の有機質材や、バーミキュライトやパートライト等の無機質材 などの一種以上が選択され、植生基としては植生種子、球根、芝生や笹のランナ ーの一種以上が選択される。
【0009】 筒状シートの袋としては、部分的に経時分解するものの外に、袋全が経時分解 するものも用いられ、網状袋の網状体としては、腐食性、耐腐食性、腐食調整繊 維の任意のものが用いられる。
【0010】
以上のように構成された本考案の植生用袋体によれば、人工客土材を筒状シー トの袋に充填させているので、人工客土材のこぼれ落ちと袋内での偏り、更には 流亡が効果的に防止され、かつ、人工客土袋を含めて植生用袋体の全体が柔軟性 に富むことから、当該植生用袋体が法面に上手く馴染み、法面が植生用袋体によ って均一厚さに施工される。
【0011】 また、人工客土材が植生用袋体の軽量化と植生基の成育とに寄与すると共に、 上記筒状シートの袋が少なくとも部分的に分解するすることで、人工客土材の法 面に対する密着性、延ては植物の根付き性が高まり、しかも、植生基として芽の 太い球根を選択したとしても、これの通芽が上手く行われるもので、作業性なら びに施工性のよい状態で法面の緑化が効果的に達成される。
【0012】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1,2は本考案の一実施 例による植生用袋体Mを示し、この植生用袋体Mは、網状袋1の内部を複数の区 画室aに分割して、この各区画室aに、柔軟性に富む棒状の人工客土袋2を挿入 して成る。
【0013】 より具体的には、上記の人工客土袋2は、土壌改良剤や一般化成肥料、その他 バーク堆肥やピートモス等の有機質材や、バーミキュライトやパートライト等の 無機質材などの一種以上の植生材料に、植生基としての植生種子、球根、芝生や 笹のランナーの一種以上を混ぜて、この人工客土材3を少なくとも部分的に経時 分解する筒状シートの袋4に充填し、かつ、例えば接着などの手段によって前記 袋4の口部を閉じて成る。
【0014】 ここで、前記袋4のシート素材の一例を図3に基づいて説明すると、このシー ト素材は、例えばパルプ繊維の30〜50%と、ポリプロピレン繊維の35〜4 5%と、パウダー状又は繊維状のポリビニルアルコールの10〜30%とから成 る水溶性シート5の一側面に、上記の人工客土材3に含まれる植生基の通芽に適 した目合いのカヤ地(例えばビニロン30番手10本の縦糸6と、スフ6本/イ ンチの横糸7とから成る。)8を接合して成るもので、前記水溶性シート5をス キアゲ製造する際に、この水溶性シート5の構成素材であるポリビニルアルコー ルによって上記のカヤ地8を水溶性シート5に接合一体化させている。
【0015】 この接合手段をとって、水溶性シート5のみを経時的に溶解させるようにした ことで、前記筒状シートの袋4に部分的な経時分解の性状を有せしめているので あるが、水溶性シート5の組成は上記の割合に限定されるものではなく、最も好 ましくは、パルプ繊維として針葉樹のものを使用し、ポリプロピレン繊維として 2デニール太さの5mm長さのものを使用し、ポリビニルアルコールとして1デ ニール太さの3mm長さの繊維を使用し、これらパルプ繊維の35〜45%とポ リプロピレン繊維の35〜45%とポリビニルアルコールの20〜30%とによ って水溶性シート5を得るものとする。
【0016】 一方、網状袋1は、表裏二枚の網状体9,10を、互いに幅方向の両側ならび に縦方向の一側において、それぞれ連結糸によって連結して成るもので、この表 裏二枚の網状体9,10を幅方向で所定間隔置きに吊り糸11で縦方向に連結す ることによって、前記網状袋1の内部を複数の区画室aに分割している。
【0017】 尚、表面側の網状体9の目合いは、人工客土材3に含ませる植生基(植生種子 、球根、芝生や笹のランナー)の発芽成育に適する目合いに設定され、裏面側の 網状体10の目合いは、植生基の発根成育に適する目合いに設定されるもので、 この実施例では、表裏二枚の網状体9,10の何れも、網状袋1の幅方向におけ る寸法が例えば10mm程度で、網状袋1の縦方向における寸法が例えば3mm 程度になるように、その目合いの大きさを設定している。
【0018】 この網状袋1は、人工客土袋2の運搬ならびに均等配置に寄与させることは勿 論であるが、これに加えて、前記筒状シート袋4が少なくとも部分的に経時分解 した際に、前記人工客土材3が凍上ならびに流亡することを防止するためのもの であって、例えばポリエチレンやポリプロピレン、ナイロンなどの耐腐食性の合 成樹脂繊維を使用して、平織りやカラミ織り、ラッセル織りされたものが用いら れ、前記区画室aに人工客土袋2を挿入させて後に、図示はしないが、その口部 が適宜ミシンなどによって縫合される。
【0019】 そして、上記したように口部を縫合して後に、又は縫合に先立って予め、この 網状袋1の所定の箇所にハトメ13を取り付けている。 このハトメ13の取り付け箇所は任意であるが、植生用袋体Mを法面に設置す る際の網状袋1の上辺両側の少なくとも二隅に取り付けることとし、更にはその 上辺の中間部にも取り付けてもよく、或いは網状袋1の四隅だけに取り付けても よく、好ましくは図示したように、四隅に加えて各辺の中間部にも設けることで ある。
【0020】 法面の緑化に際しては、上記構成の植生用袋体Mの複数枚を、それの縦方向つ まの区画室aの区画方向を法面の上下方向に向けて法面上に敷き詰める。 この際、上記のハトメ13を利用して、隣合う植生用袋体Mどうしを紐状体で 結び合ったり、法面に形成の法枠のフックにハトメ13を引っ掛けたりし、かつ 、隣合う植生用袋体Mの重合部におけるハトメ13,13にアンカーピンを打ち 込み、または適宜、植生用袋体Mの重合部にもに適宜アンカーピンを打ち込んで 、植生用袋体Mを法面に設置するのである。
【0021】 尚、上記したように、網状袋1の少なくとも二隅にハトメ13を設けると、隣 合う植生用袋体Mを整然と設置できることに加えて、アンカーピンの打ち込みが 容易になる等、施工性のアップが達成されるが、このようにハトメ13を設ける ことは必須の条件ではない。
【0022】 ここで、上記構成の植生用袋体Mにあっては、人工客土材3を筒状シートの袋 4に充填させているので、施工運搬時における人工客土材3のこぼれ落ちと、施 工後の相当期間における人工客土材3の凍上ならびに流亡が効果的に防止され、 更に、人工客土材3が植生用袋体Mの軽量化に寄与することから、袋体設置の作 業性が向上する。
【0023】 また、人工客土材3の偏りが筒状シートの袋4によって防止されることに加え て、人工客土袋2を含めて植生用袋体Mの全体が柔軟性に富むことから、この植 生用袋体Mによって法面が均一厚さに施工される。
【0024】 そして降雨によって、筒状シートの袋4を構成する水溶性シート5が速やかに 溶解されて、この袋4が部分的に経時分解するすることで、植物の根付き面で好 適なように人工客土材3が法面に密着すると共に、人工客土材3に含まれている 植生基が袋4を通して容易に通芽し、特に植生基として芽の太い球根を選択した としても、これの通芽が上手く行われ、通芽した幼苗は肥料および水分の供給を 受けて確実に成長する。
【0025】 上記した植生用袋体Mの構成は一例であり、例えば筒状シートの袋4として、 例えばスフを素材にした分散性不織布や、この分散性不織布を上記したカヤ地に ラミネートして得られる部分水解性シート、カンレイシャ付き水溶性紙(ボンリ ック;金星製紙株式会社の商品名)などを採用することができる。
【0026】 或いは、袋4の全体を経時的に分解させる構成とするもよく、その際は、例え ばパルプ繊維の30〜50%と、ポリプロピレン繊維の35〜45%と、パウダ ー状又は繊維状のポリビニルアルコールの10〜30%とによる水溶性のシート や、ポリビニルアルコールが100%の水溶性のシート、その他、水によって溶 解する高分子フイルムやデンプン系フイルムなどを採用することができる。
【0027】 また、前記網状袋1の素材としては、上記した素材の外に、例えばバクテリア などの微生物によって分解腐食されるジュートや綿、絹などの植物性の天然繊維 や、紙テープやレーヨン系の糸、再生セルロースから成るレーヨン綿などの再生 繊維、これらと合成繊維との混紡繊維、その他、ビスコースレーヨンや生分解性 樹脂繊維、ポリノジックレーヨンやタイヤコード用ビスコースレーヨンに代表さ れる強力レーヨンなども好適に実施可能である。
【0028】 上記の強力レーヨンは、引張強度が大で湿潤時における強度低下が小さく、か つ、設置後半年を過ぎても当初の90%程度の引張強度を維持し、その後、時間 の経過と共に腐食して土と同質化する特性を示すもので、この強力レーヨンを網 状袋1の素材として用いれば、植生基が発芽・成育するまでの半年乃至2年程度 は強度を十分に維持することから、法面上の人工客土材3の凍上ならびに流亡が 効果的に防止され、その後、植物がある程度成育し繁茂するころから徐々に分解 ・腐食して遂には土に帰することから、例えば半永久的に変質しない合成樹脂繊 維とする場合のような二次公害が防止されるものであって、法面の緑化にとって 極めて好適である。
【0029】 或いは腐食性の繊維であっても、抗菌処理を施すことによって素材強度を半年 乃至2年程度は十分に維持させることができ、かつ、やがては徐々に分解・腐食 して遂には土に帰することから、このように抗菌処理を施した腐食調整繊維も網 状袋1の素材として好適に用いることができる。
【0030】 この腐食性繊維に対する抗菌の処理としては、撥水剤や接着剤による表面撥水 の処理が一般的であるが、腐食性繊維の分解・腐食はバクテリアの存在によるも のでもあることから、腐食性繊維自体あるいは腐食性繊維で編織した網状体9, 10を、防カビ剤や防バクテリア剤、防腐剤などに浸漬又は塗布させる防腐処理 も好適に実施可能である。
【0031】 上記の撥水処理の対象となる腐食性の素材としては、動物性や植物性、化学性 など種々のものを選択できるが、例えば動物性の素材としては皮や毛、植物性の 素材としては綿や麻、パルプといった天然繊維が代表的であり、化学性素材とし ては薬品で易腐食化したポリオレフィン系の素材や、ビスコースレーヨンなどの 再生繊維、その他微生物分解性プラスチックや光分解性プラスチックがある。
【0032】 生分解性化学繊維のうち微生物分解性プラスチックとしては、例えば商品名ト ーン(米国AMKO社製)、商品名プルラン(林原株式会社製)、商品名ソア・ フィル(三菱レーヨン株式会社製)等があり、また、光分解性プラスチックとし ては、例えば商品名ポリグレイド(米国アンベイス社製)や商品名プラスチゴン (米国アイデアマスターズ社製)等が使用される。
【0033】 分解しない合成繊維を用いる場合でも、これを腐食性繊維と混紡することによ って、公害の抑止を期する網状袋1を得ることができる。 即ち、合成繊維と腐食性繊維との混紡繊維であれば、合成繊維は分解腐食され ることはないが、植生基が発芽して成長する頃には微生物によって腐食性繊維が 分解腐食されて土壌と同質化されることから、網状袋1の全体が半永久的に法面 に残ることがなく、従って公害問題が抑止されることから、この混紡繊維も網状 袋1の素材として好適に実施できるのである。
【0034】 この混紡繊維の腐食性繊維としては、微生物によって経時的に分解腐食される 例えば綿、絹、麻などの天然繊維やビスコースレーヨンなどの生分解性化学繊維 などを選択でき、合成繊維としては、微生物では分解されることなく半永久的に 所定の引張強度が確保される例えばポリビニールアルコールなどのビニロン系、 ポリエステルなどのポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及び、アク リルなどのポリアクリルニトリル系などの合成繊維を選択でき、その組成として は、腐食性繊維60〜80%と合成繊維40〜20%の割合で混合したものが好 ましい。
【0035】 この繊維に対する抗菌の処理には、例えばラウリルジメチルベンジルアンモニ ウムクロライド(明成化学工業株式会社製の商品名メイラピットV−43)や、 オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド(同社製の商品名メイカ ビノンSMB−85)などの抗菌剤が有効に使用される。
【0036】 これらは、バクテリアなどの微生物による繊維の腐食を効果的に抑制すること から、植生基が発芽してある程度成長するまでの一定期間における網状袋1の強 度を確実に確保することができ、そして、植物が大きく成長した頃には腐食抑制 効果を失い、而して、上記の繊維は微生物によって分解腐食されて土壌と同質化 するので、これも法面の緑化にとって好適である。
【0037】 これらの他に、ビスコース溶液に高分子エマルジョン又は水溶性ポリマーの少 なくとも一方を内添してなる混繊レーヨンを用いても、公害問題を伴わない法面 緑化の面で好適な網状袋1を得ることができる。 即ち、ビスコース溶液に内添されるエマルジョンやポリマーは、微生物によっ て腐食され難いが、混繊レーヨンの腐食に伴って分解されてしまうことから、網 状袋1が法面に半永久的に残ることがなく、公害問題を伴わせずに法面の緑化が 達成されるのである。
【0038】 この混繊レーヨンとしては、微生物によって分解腐食される再生セルロースか ら成るビスコース溶液に、微生物では分解腐食されず且つレーヨンの分解腐食に よる強度低下を補うことのできる高分子エマルジョン(例えば酢酸ビニル樹脂、 アクリル樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂など)と、水溶性ポリマー(例えばポリ ビニルアルコール、ポリアクリルアマイドなど)の何れか一方を、ビスコース溶 液の段階で内添させたもの、あるいは、エマルジョンとポリマーとの両者を内添 させたものが使用される。 混繊レーヨンの組成としては、ビスコース溶液に高分子エマルジョンや水溶性 ポリマーを2〜15%の割合で内添させたものが好ましい。
【0039】 尚、人工客土材3に混合させる植生種子としては、牧草などの外来種植物の種 子や、花植物種子、野草、樹木などの郷土種植物の種子が適宜に選択される。 具体的には、牧草種子としては、グリーピングレッドフェスク、ハイランドベ ントグラス、レッドトップ、バミューダグラス、ケンタッキーブルーグラス等が あり、花植物種子としては、黄デージー、フランス菊、大錦鶏菊、のこぎり草、 ハエトリナデシコ、カリフォルニアポピー、ムラサキハナナ、カスミソウ、コス モス、ケイトウ、カワラナデシコ、テンニンギク等があり、また、野草種子とし ては、よもぎ、すすき、めどはぎ、いたどり等がある。
【0040】 更に、樹木植物としては、あかまつ、やしゃぶし、いたちはぎ、やまはぎ、こ まつなぎ等がある。また、一年生花植物や多年生花植物などの花植物種子と樹木 種子とを適宜に混合してもよい。
【0041】 これらの植生種子の外に、植生基としてチューリップやユリ、グラジオラスな どの球根や、芝生や笹のランナーなどを選択可能であり、これらを適宜、花植物 種子や樹木種子に混合してもよく、或いは、これらを種類分けして複数の人工客 土袋2に任意に含ませて、花植物や樹木、笹などを芝生で囲うように育成させた り、或いは花植物や樹木、笹などを帯状に育成させるようにしてもよい。
【0042】
以上説明したように、本考案の植生用袋体によれば、植生基の成育が現地の土 壌に左右されないように選択した人工客土材が、植生用袋体の軽量化に寄与する ことから、植生用袋体の法面に対する施工性ならびに作業性の向上が達成される ようになり、しかも、その人工客土材を筒状シートの袋に充填させているので、 人工客土材のこぼれ落ちを始めとして袋内での人工客土材の偏りが効果的に防止 され、加えて、人工客土袋を含む植生用袋体の全体が柔軟性に富むことから、植 生用袋体が法面に上手く馴染むようになり、而して、法面を植生用袋体によって 均一厚さに施工することができる。
【0043】 そして、筒状シートの袋が少なくとも部分的に経時分解することで、この袋に 充填された人工客土材の法面に対する密着性、延ては植生基の根付き性が高まる と共に、植生基として芽の太い球根を選択したとしても、これの通芽が上手く行 われることになり、更に、この少なくとも部分的に経時分解する人工客土袋を網 状袋の複数の区画室に挿入させたことで、人工客土材の効果的な流亡防止が達成 され、更に、複数の人工客土袋に植生基を任意に入れることで、所望する植物を 種類分けして成育させることができ、全体として、作業性ならびに施工性のよい 状態で法面の緑化が効果的に達成される理想的な植生用袋体を提供できるに至っ たのである。
【図1】挿入途中の人工客土袋と網状袋を破断した植生
用袋体の斜視図である。
用袋体の斜視図である。
【図2】植生用袋体の断面図である。
【図3】筒状シートより成る袋の素材を示す部分斜視図
である。
である。
1…網状袋、2…人工客土袋、3…人工客土材、4…
袋、9,10…網状体、11…吊り糸、a…区画室。
袋、9,10…網状体、11…吊り糸、a…区画室。
Claims (5)
- 【請求項1】 植生材料に植生基を混在させて成る人工
客土材を、少なくとも部分的に経時分解する筒状シート
の袋に充填し、かつ、この袋の客土材充填口部を閉じて
人工客土袋を形成する一方、表面側が植生基の発芽成育
に適し、裏面側が植生基の発根成育に適する目合いの表
裏二枚の網状体を、互いに幅方向の両側ならびに縦方向
の一側で連結して網状袋を形成し、この網状袋の表裏二
枚の網状体を幅方向で所定間隔置きに吊り糸で縦方向に
連結して、前記網状袋の内部を複数の区画室に分割し、
この各区画室に前記人工客土袋を挿入して、網状袋の客
土袋挿入口部を閉じて成ることを特徴とする植生用袋
体。 - 【請求項2】 前記植生基が、植生種子、球根、芝生や
笹のランナーの一種以上から成る請求項1に記載された
植生用袋体。 - 【請求項3】 前記網状体が、腐食調整繊維から成る請
求項1に記載された植生用袋体。 - 【請求項4】 前記腐食調整繊維が、防カビ剤や防バク
テリア剤、防腐剤などに腐食性繊維を浸漬又は塗布させ
た防腐処理繊維から成る請求項3に記載された植生用袋
体。 - 【請求項5】 前記腐食調整繊維が、ビスコース溶液に
高分子エマルジョン又は水溶性ポリマーの少なくとも一
方を内添してなる混繊レーヨンである請求項3に記載さ
れた植生用袋体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1994001770U JP3000995U (ja) | 1994-02-12 | 1994-02-12 | 植生用袋体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1994001770U JP3000995U (ja) | 1994-02-12 | 1994-02-12 | 植生用袋体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3000995U true JP3000995U (ja) | 1994-08-16 |
Family
ID=43136990
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1994001770U Expired - Lifetime JP3000995U (ja) | 1994-02-12 | 1994-02-12 | 植生用袋体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3000995U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108468340A (zh) * | 2018-03-26 | 2018-08-31 | 美丽国土(北京)生态环境工程技术研究院有限公司 | 植生带、植生网、植生带的制作方法及边坡绿化治理方法 |
-
1994
- 1994-02-12 JP JP1994001770U patent/JP3000995U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108468340A (zh) * | 2018-03-26 | 2018-08-31 | 美丽国土(北京)生态环境工程技术研究院有限公司 | 植生带、植生网、植生带的制作方法及边坡绿化治理方法 |
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