JP3017701B2 - 異口径シールド掘進機の接合構造 - Google Patents

異口径シールド掘進機の接合構造

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JP3017701B2
JP3017701B2 JP9245712A JP24571297A JP3017701B2 JP 3017701 B2 JP3017701 B2 JP 3017701B2 JP 9245712 A JP9245712 A JP 9245712A JP 24571297 A JP24571297 A JP 24571297A JP 3017701 B2 JP3017701 B2 JP 3017701B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2機のシールド掘
進機を機械的に接合するシールド掘進機の接合構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】地下に設置される下水道は、比較的大き
い口径の本線と、この本線から分岐する、比較的小さい
口径の支線とから構成されている。このような下水道を
形成する場合、本線を掘削するときには大きい口径のシ
ールド掘進機が用いられ、また支線を掘削するときには
小さい口径のシールド掘進機が用いられる。すなわち、
まず大口径のシールド掘進機を用いて本線が掘削され、
しかる後、この本線の続きとして、小口径のシールド掘
進機を用いて支線が掘削される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように下水道を掘削する場合には、本線と支線の接続
部において地盤改良の工事を行わなければならず、この
ことに起因して、工期が長くなる、施工コストが高くな
る等の問題が存在する。また、支線を掘削する際には、
小口径のシールド掘進機を本線に続く位置に位置付ける
必要があり、そのためにこのシールド掘進機のための立
坑を施工しなければならないが、用地等の関連で立坑を
施工できない場合もあり、このような場合には、本線に
続いて支線を形成することができない。
【0004】一方、上述したような立坑を施工すること
ができない場合には、立坑を別の個所にて形成し、所定
方向に掘進する一方の掘進機と、この立坑を通して掘進
する他方のシールド掘進機とを相互に向かい合うように
配置し、それぞれ掘進する2機のシールド掘進機を掘進
終了時に接合するようにした工法も知られている。この
ような工法におけるシールド掘進機の接合構造として、
たとえば、特開平2−144495号公報に開示された
ものが存在する。この公知の接合構造では、基本的構造
が実質上同じシールド掘進機が用いられ、各シールド掘
進機は、掘進機本体と、この掘進機本体の前面側に配設
されたカッタディスクと、カッタディスクを回転駆動す
るための駆動手段とを有し、カッタディスクは駆動手段
に駆動連結された主カッタと、この主カッタの外周側に
配設された外周リングと、主カッタおよび外周リングを
解除自在に連結するための伸縮カッタとを備えている。
そして、一方のシールド掘進機には貫入リングが設けら
れ、また他方のシールド掘進機には受け部材が設けられ
ている。シールド掘進機の接合時には、一方のシールド
掘進機からの貫入リングが、この一方のシールド掘進機
のカッタディスクの主カッタと外周リングとの間、およ
び他方のシールド掘進機のカッタディスクの主カッタと
外周リングとの間を通してこの他方のシールド掘進機の
受け部材に受入れられ、このようにして両シールド掘進
機が貫入リングを介して機械的に接合される。
【0005】ところが、この公知の接合構造は、同じ口
径のシールド掘進機を接合するためのものであり、たと
えば、下水道の本線を掘削するための大口径のシールド
掘進機と支線を掘削するための小口径のシールド掘進機
とを接合する工法にはそのまま適用することができず、
異口径のシールド掘進機の接合に好適である接合構造の
実現が望まれていた。
【0006】本発明の目的は、異口径のシールド掘進機
を機械的に確実に接合することができる異口径シールド
掘進機の接合構造を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、口径の大きい
親シールド掘進機と口径の小さい子シールド掘進機とを
機械的に接合する異口径シールド掘進機の接合構造であ
って、前記親シールド掘進機は、親掘進機本体と、この
親掘進機本体の前面側に設けられた親カッタディスク
と、前記親カッタディスクを回転駆動するための親駆動
手段とを備え、前記親カッタディスクは、前記親駆動手
段に駆動連結された主カッタと、この主カッタの外周側
に配設された外周リングと、前記主カッタと前記外周リ
ングとを解除自在に連結するための伸縮カッタとを有し
ており、前記子シールド掘進機は、子掘進機本体と、こ
の子掘進機本体の前面側に設けられた子カッタディスク
と、前記子カッタディスクを回転駆動するための子駆動
手段とを備え、前記子カッタディスクは、前記子駆動手
段に駆動連結された主カッタと、この主カッタの外周側
に配設された外周リングと、前記主カッタと前記外周リ
ングとを解除自在に連結するための伸縮カッタとを有し
ており、前記親シールド掘進機の前記親掘進機本体およ
び前記子シールド掘進機の前記子掘進機本体のいずれか
一方には、両者を接合するための貫入リングが掘進方向
に移動自在に装着され、またそれらの他方には、前記貫
入リングを受入れるための受け部材が設けられ、前記親
掘進機本体に設けられた前記貫入リングまたは前記受け
部材は、前記親掘進機本体に下方に偏心して設けられて
いるとともに、前記子掘進機本体に設けられた前記受け
部材または前記貫入リングは、前記子掘進機本体に同心
状に設けられており、前記親シールド掘進機と前記子シ
ールド掘進機とを接合する際には、前記親シールド掘進
機の前記伸縮カッタおよび前記子シールド掘進機の前記
伸縮カッタが収縮され、前記貫入リングが前記親カッタ
ディスクの前記主カッタと前記外周リングとの間隙およ
び前記子カッタディスクの前記主カッタと前記外周リン
グとの間隙を通して前記受け部材に受入れられ、かくし
て前記親掘進機本体と前記子掘進機本体とは、それらの
下端部が実質上整合して機械的に接合されることを特徴
とする異口径シールド掘進機の接合構造である。
【0008】本発明に従えば、親シールド掘進機は、親
掘進機本体と、この親掘進機本体の前面側に設けられた
親カッタディスクとを備え、親カッタディスクは、主カ
ッタと、この主カッタの外周側に配設された外周リング
と、主カッタと外周リングとを解除自在に連結するため
の伸縮カッタとを有している。また、子シールド掘進機
は、子掘進機本体と、この子掘進機本体の前面側に設け
られた子カッタディスクとを備え、子カッタディスク
は、主カッタと、この主カッタの外周側に配設された外
周リングと、主カッタと外周リングとを解除自在に連結
するための伸縮カッタとを有している。そして、親掘進
機本体および子掘進機本体のいずれか一方には、貫入リ
ングが掘進方向に移動自在に装着され、またそれらの他
方には、貫入リングを受入れるための受け部材が設けら
れる。親掘進機本体に設けらる貫入リングまたは受け部
材は、親掘進機本体に下方に偏心して設けられるが、子
掘進機本体に設けられる受け部材または貫入リングは、
子掘進機本体に同心状に設けられる。したがって、親シ
ールド掘進機と子シールド掘進機とを接合すると、貫入
リングが親カッタディスクの主カッタと外周リングとの
間隙および子カッタディスクの主カッタと外周リングと
の間隙を通して受け部材に受入れられ、かくして異口径
のシールド掘進機が所要のとおりに確実に機械的に接合
される。また、この接合状態においては、親掘進機本体
と子掘進機本体の下端部が実質上整合して接合されるの
で、掘削されたトンネルは下端面が実質上連続するよう
に形成され、下水道の本線と支線として適用することが
できる。
【0009】また本発明は、前記親シールド掘進機の前
記親カッタディスクの前記主カッタは、前記子シールド
掘進機の前記子カッタディスクの前記主カッタに対応し
て設けられ、前記親カッタディスクの前記主カッタは、
前記親掘進機本体の中心軸線を中心として回転駆動さ
れ、前記子カッタディスクの前記主カッタは前記子掘進
機本体の中心軸線を中心として回転駆動され、前記親カ
ッタディスクの前記主カッタの回転軸線と前記子カッタ
ディスクの前記主カッタの回転軸線とは上下方向にずれ
ていることを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、親カッタディスクの主カ
ッタは子カッタディスクの主カッタに対応して設けられ
ているので、貫入リングは親カッタディスクの主カッタ
と外周リングとの間および子カッタディスクの主カッタ
と外周リングとの間を通して受け部材に受入れられる。
また、親カッタディスクの主カッタは、親掘進機本体の
中心軸線を中心として回転駆動されるので、親シールド
掘進機によって所定の口径のトンネルを掘削することが
できるとともに、接合時には親掘進機本体と子掘進機本
体との下端部を実質上整合した状態で機械的に接合する
ことができる。
【0011】また本発明は、前記親シールド掘進機の前
記親掘進機本体または前記親カッタディスクの前記外周
リングのいずれか一方には、前記外周リングの傾倒を防
止するための親ディスクガイドが設けられていることを
特徴とする。
【0012】本発明に従えば、親掘進機本体または親カ
ッタディスクの外周リングのいずれか一方に親ディスク
ガイドが設けられているので、この親ディスクガイドに
よってこの外周リングの傾倒が防止され、伸縮カッタを
収縮したときにも外周リングが傾倒することはない。
【0013】さらに本発明は、前記子シールド掘進機の
前記子掘進機本体または前記子カッタディスクの前記外
周リングのいずれか一方には、前記外周リングの傾倒を
防止するための子ディスクガイドが設けられていること
を特徴とする。
【0014】本発明に従えば、子掘進機本体または子カ
ッタディスクの外周リングのいずれか一方に子ディスク
ガイドが設けられているので、この子ディスクガイドに
よってこの外周リングの傾倒が防止され、伸縮カッタを
収縮したときにも外周リングが傾倒することはない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してさらに
詳細に説明する。図1は、本発明に従う異口径シールド
掘進機の接合構造の一実施形態を示す断面図であり、図
2は、図1の接合構造における親シールド掘進機の親カ
ッタディスクを簡略的に示す正面図であり、図3は、図
1の接合構造を、貫入リングを受け部材に貫入した状態
で示す断面図である。
【0016】図1および図3、主として図1を参照し
て、図示の接合構造は、口径が大きい親シールド掘進機
2と口径が小さい子シールド掘進機4とを接合する構造
であり、これら大口径の親シールド掘進機2と小口径の
子シールド掘進機4とを含んでいる。
【0017】図示の親シールド掘進機2は、外径が比較
的大きい円筒状の親掘進機本体6を備えており、この親
掘進機本体6の前面側(図1において右側)に親カッタ
ディスク8が配設されている。図2をも参照して、親カ
ッタディスク8は、主カッタ10と、この主カッタ10
の半径方向外側に配置された外周リング12とを備えて
いる。主カッタ10は円形状であり、親掘進機本体6の
中心軸線14に対して下側に偏心して配置され、その下
端部が親掘進機本体6の下端部のほぼ整合するように設
けられている。外周リング12は、主カッタ10と半径
方向に所定の間隔を置いて設けられ、その外形は親掘進
機本体6の外形と実質上等しく形成されている。主カッ
タ10と外周リング12とは、伸縮カッタ14を介して
接続されている。この実施形態では、伸縮カッタ14
は、主カッタ10の周方向に実質上等間隔を置いて4個
設けられている。各伸縮カッタ14は実質上同一の構成
であり、主カッタ10の略中央部に連結された油圧シリ
ンダ機構16を含み、この油圧シリンダ機構16の出力
ロッド18の先端部が、外周リング12の内周プレート
20に形成された孔22に進退自在に受入れられる。油
圧シリンダ機構16が伸張されると、出力ロッド18の
先端部が外周リング12の孔22内に突出し、伸縮カッ
タ14を介して主カッタ10と外周リング12とが連結
され、したがって主カッタ10が回転駆動されるとこれ
と一体的に伸縮カッタ4および外周リング12も回転さ
れる。一方、油圧シリンダ機構16が収縮されると、出
力ロッド18は外周リング12の孔22から外れて主カ
ッタ10に収容され(図3参照)、主カッタ10と外周
リング12との連結が解除される。なお、図面には示し
ていないが、主カッタ10、外周リング12および伸縮
カッタ14の前面には、地中を掘削するためのチップ部
材が所要のとおりに固定されている。
【0018】再び図1を参照して、親掘進機本体6の前
部には仕切壁24が設けられている。親掘進機本体6の
内部には仕切壁24を貫通して回転軸28が回転自在に
支持されており、この回転軸25の先端部に親カッタデ
ィスク8の主カッタ10が取付けられている。この回転
軸28の中心軸線は、図1に示すとおり、親掘進機本体
6の中心軸線4と実質上一致しており、したがって親カ
ッタディスク8の主カッタ10は、この回転軸28に偏
心して取付けられる(すなわち、図1から理解されると
おり、主カッタ10の中心軸線は回転軸28の中心軸線
よりも下側に位置している)。また、仕切壁24には油
圧モータの如き親駆動手段26が取付けられており、こ
の親駆動手段26が駆動連結機構(図示せず)を介して
回転軸28に駆動連結されている。かく構成されている
ので、親駆動手段26が付勢されると、駆動連結機構お
よび回転軸28を介して親カッタディスク8(主カッタ
10、外周リング12および伸縮カッタ14)が所定方
向に回転駆動される。
【0019】この実施形態では、親カッタディスク8の
後側に受け部材30が設けられている。受け部材30
は、親カッタディスク8の主カッタ10と外周リング1
2との間の環状空間に対応してこの空間の後方に設けら
れている。仕切壁24の前面側には壁部材30、32等
によって環状凹部34が形成され、この環状凹部34に
受け部材36が装着されている。受け部材36はリング
状であり、その前面には実質上全周に渡って環状の受け
凹部38が形成されている。この受け部材36は、ゴム
材料から形成される。
【0020】このようなシールド掘進機2は、親カッタ
ディスク8の外径が大きいので、大口径のトンネルを掘
削するのに用いられ、掘削されたトンネルは、たとえば
下水道の本線として好都合なものとなる。なお、トンネ
ルを掘削するときには、駆動手段26が付勢されて親カ
ッタディスク8が所定方向に回転駆動され、この親カッ
タディスク8の作用によって掘削される。そして、親カ
ッタディスク8によって掘削するづつ親掘進機本体6が
掘進方向、すなわち図1において右方に移動され、この
ような親掘進機本体6の掘進によって口径の大きい(す
なわち、親カッタディスク8の外径に対応した口径であ
る)長いトンネルが形成される。
【0021】次に小シールド掘進機4について説明する
と、この小シールド掘進機4の基本的構成は、上述した
親シールド掘進機2とほぼ同一である。すなわち、小シ
ールド掘進機4は、外径が比較的小さい円筒状の子掘進
機本体40を備えており、この子掘進機本体40の前面
側(図1において左側)に子カッタディスク42が配設
されている。子カッタディスク42は、その中央部に配
置される主カッタ44と、この主カッタ44の半径方向
外側に配置された外周リング46とを備えており、この
主カッタ44は親カッタディスク8の主カッタ10と実
質上同じ大きさである。主カッタ44は円形状であり、
その中心軸線が子掘進機本体40の中心軸線48と実質
上一致し、したがって親シールド掘進機2の親掘進機本
体6の中心軸線14対して下側にずれている。子シール
ド掘進機4の主カッタ44は、両掘進機を接合するとき
には親シールド掘進機2の主カッタ10に対向して位置
付けられ、このとき両主カッタ10,44の中心軸線は
実質上一致する。この主カッタ44は、子掘進機本体4
0とほぼ同じ大きさの外径を有している。外周リング4
6は、主カッタ44と半径方向に所定の間隔を置いて設
けられ、その外形は子掘進機本体40の外形と実質上等
しく形成されている。主カッタ44と外周リング46と
は、伸縮カッタ48を介して接続されている。この実施
形態では、親カッタディスク8と同様に、伸縮カッタ4
8は、主カッタ44の周方向に実質上等間隔を置いて4
個設けられている(図1には、それらの2つの一部を示
す)。各伸縮カッタ48は実質上同一の構成であり、主
カッタ44に装着された油圧シリンダ機構を含み、この
油圧シリンダ機構の出力ロッド5の先端部が、外周リン
グ46に形成された孔(図示せず)に進退自在に受入れ
られる。油圧シリンダ機構の出力ロッド50が伸張され
ると、出力ロッド50の先端部が外周リング46の孔内
に突出し、伸縮カッタ48を介して主カッタ44と外周
リング46とが連結され、したがって主カッタ44が回
転駆動されるとこれと一体的に伸縮カッタ48および外
周リング46も回転される。一方、油圧シリンダ機構の
出力ロッド50が収縮されると、出力ロッド50は外周
リング46の孔から外れて主カッタ44に収容され(図
3参照)、主カッタ44と外周リング46との連結が解
除される。なお、図面には示していないが、この子カッ
タディスク42においても、主カッタ44、外周リング
46および伸縮カッタ48の前面には、地中を掘削する
ためのチップ部材が所要のとおりに固定されている。
【0022】子掘進機本体40の前部には仕切壁52が
設けられている。子掘進機本体40の内部には仕切壁5
2を貫通して回転軸54が回転自在に支持されており、
この回転軸54の先端部に子カッタディスク42の主カ
ッタ42が取付けられている。この回転軸54の中心軸
線は、主カッタ44の中心軸線および子掘進機本体40
の中心軸線48と実質上一致している。また、仕切壁5
2には油圧モータの如き子駆動手段56が取付けられて
おり、この子駆動手段56が駆動連結機構(図示せず)
を介して回転軸54に駆動連結されている。かく構成さ
れているので、子駆動手段56が付勢されると、駆動連
結機構および回転軸54を介して子カッタディスク42
(主カッタ44、外周リング46および伸縮カッタ4
8)が所定方向に回転駆動される。
【0023】この実施形態では、子カッタディスク42
の後側に貫入リング58が設けられている。貫入リング
58は、子カッタディスク42の主カッタ42と外周リ
ング46との間の環状空間に対応してこの空間の後方に
設けられている。仕切壁53と子掘進機本体40との間
には環状の中間仕切壁60が設けられており、この中間
仕切壁60と子掘進機本体40との間の空間内に貫入リ
ング58が掘進方向(図1において左方)に移動自在に
配設されている。この貫入リング58は、環状の金属製
プレートから構成され、親シールド掘進機2と子シール
ド掘進機4とを接合するときに、後述するとおりにして
受け部材36の受け凹部38に受入れられる。
【0024】貫入リング58に関連して、押出ジャッキ
が設けられている。この実施形態における押出ジャッキ
は、流体シリンダ機構62から構成され、子掘進機本体
40の内側に周方向に間隔を置いて複数個(図1におい
て2個示す)設けられ、流体シリンダ機構62の出力ロ
ッド64の出力部64aが貫入リング58の後端に当接
している。接合時に貫入リング58を親シールド掘進機
2に向けて前進させるときには、まず、押圧流体シリン
ダ機構62の出力ロッド64が収縮され、次いで、出力
ロッド64が収縮することによって形成される空間(貫
入リング58と出力ロッド64との間の間隙)にセグメ
ント66(図3参照)が挿入され、しかる後流体シリン
ダ機構62の出力ロッド64が伸張される。出力ロッド
64が伸張すると、その出力部64aがセグメント66
を介して貫入リング58を掘進方向に押出し、かくして
貫入リング58が親シールド掘進機2に向けて前進され
る。そして、上述した流体シリンダ機構62の伸縮およ
びセグメント66の挿入を繰返し遂行することによっ
て、貫入リング58は親シールド掘進機2に向けて所要
のとおりに前進される。
【0025】このような子シールド掘進機4は、子カッ
タディスク42の外径が小さいので、小口径のトンネル
を掘削するのに用いられ、掘削されたトンネルは、たと
えば下水道の本線から分岐する支線として好都合なもの
となる。なお、トンネルを掘削するときには、駆動手段
56が付勢されて子カッタディスク42が所定方向に回
転駆動され、この子カッタディスク42の作用によって
掘削される。そして、子カッタディスク42によって掘
削するづつ子掘進機本体40が掘進方向、すなわち図1
において左方に移動され、このような子掘進機本体40
の掘進によって口径の小さい(すなわち、子カッタディ
スク42の外径に対応した口径である)長いトンネルが
形成される。
【0026】このような親シールド掘進機2と子シール
ド掘進機4を用いてトンネルを掘削した場合、掘削作業
の終了時に、親シールド掘進機2の親掘進機本体6と子
シールド掘進機4の掘進機本体40とは、次のとおりに
して貫入リング58を介して機械的に接続される。
【0027】掘削作業の終了時には、親シールド掘進機
2と子シールド掘進機4とは、図1に示す状態、すなわ
ち親シールド掘進機2の親カッタディスク8と子シール
ド掘進機4の子カッタディスク42とが対向する位置に
位置する。この状態においては、親シールド掘進機2と
子シールド掘進機4とは同一深さの位置に位置し、した
がって親シールド掘進機2の親掘進機本体6の下端部と
子シールド掘進機4の子掘進機本体40の下端部とは実
質上整合して位置し、親カッタディスク8の主カッタ1
0と子カッタディスク42の主カッタ44とは、実質上
整合して対向して位置する。
【0028】親シールド掘進機2と子シールド掘進機4
とを接合するには、まず、図4に示すとおり、子シール
ド掘進機4に設けられた貫入リング58を、親シールド
掘進機2に向けて前方に幾分移動させる。貫入リング5
8の移動は、流体シリンダ機構62の出力ロッド64を
収縮し、その後出力ロッド64と貫入リング58との間
にセグメント66を挿入し、しかる後この流体シリンダ
機構62の出力ロッド64を伸張することによって行わ
れ、このようにセグメント66を介在させることによっ
て、貫入リング58は介在されるセグメント66の長さ
前方(図4において左方)に移動される。そして、貫入
リング58の先端部を、子カッタディスク42の主カッ
タ42と外周リング46との間を通して伸縮カッタ50
に当接乃至近接する位置まで移動させる。
【0029】次いで、図5に示すように、子カッタディ
スク42の伸縮カッタ50を収縮させた後、貫入リング
58をさらに親シールド掘進機2に向けて移動させる。
伸縮カッタ50を収縮すると、その出力ロッド50の先
端部が外周リング46の孔から外れて主カッタ44に収
納され、主カッタ44と外周リング46との連結が解除
され、両者の間に環状の空間が生成される。このとき、
貫入リング58の先端部は主カッタ44と外周リング4
6との間に介在されているので、主カッタ44に対して
外周リング46が下方に移動したとしても、この外周リ
ング46は貫入リング58に支持される。
【0030】貫入リング58の更なる移動は、上述した
と同様に、流体シリンダ機構62の出力ロッド64を収
縮した後セグメント66を挿入し、しかる後流体シリン
ダ機構62の出力ロッド64を伸張することによって行
われ、このような動作を繰返し遂行することによって、
貫入リング58の先端部を、親シールド掘進機2の親カ
ッタディスク8の主カッタ10と外周リング12との間
を通して伸縮カッタ14に当接乃至近接する位置まで移
動させる。このような貫入リング58の前進は、子カッ
タディスク42の主カッタ44と外周リング46との間
隙を通して行われる。
【0031】しかる後、図3に示すように、親カッタデ
ィスク8の伸縮カッタ14を収縮させた後、貫入リング
58を前進させてその先端部を受け部材36に挿入す
る。伸縮カッタ14を収縮すると、その出力ロッド18
の先端部が外周リング14の孔22から外れて主カッタ
12に収納され、主カッタ10と外周リング12との連
結が解除され、両者の間に環状の空間が生成される。こ
のとき、貫入リング58の先端部は主カッタ10と外周
リング12との間に介在されているので、主カッタ10
に対して外周リング12が下方に移動したとしても、こ
の外周リング12は貫入リング58に支持される。
【0032】そして、貫入リング58の前進は、上述し
たと同様に行われる。このようにして親カッタディスク
8の主カッタ10と外周リング12との間の間隙を通し
て貫入リング58を前進させると、その先端部は親シー
ルド掘進機2の受け部材36の受け凹部38に受入れら
れ、かくして親シールド掘進機2と子シールド掘進機4
が所要の通りに機械的に接合される。なお、このように
接合した後は、親シールド掘進機2における仕切壁2
4、親駆動手段26および主カッタ10等と、子シール
ド掘進機4における仕切壁52、子駆動手段56および
主カッタ44等が取外され、これによって親シールド掘
進機2によって掘削された大口径のトンネルと子シール
ド掘進機4によって掘削された小口径のトンネルとが、
親掘進機本体6のスキンプレート、壁部材30,32、
受け部材36、親カッタディスク8の外周リング12、
子掘進機本体40のスキンプレート、子カッタディスク
42の外周リング46および貫入リング58を残した状
態で相互に連通される。
【0033】上述した実施形態では、親シールド掘進機
2に受け部材36を設け、子シールド掘進機4に貫入リ
ング58を設けているが、これとは反対に、親シールド
掘進機2に貫入リング58を設け、子シールド掘進機4
に受け部材36を設けるようにすることもできる。この
場合には、貫入リング58は親シールド掘進機2から子
シールド掘進機4に向けて前進されて受け部材36に受
入れられる。
【0034】また、上述した実施形態では、特に設けて
いないが、必要に応じて、図6に示すとおりに、親ディ
スクガイドを設けることもできる。なお、図6におい
て、図1〜図5の実施形態の部材と実質上同一の部材に
は、同一の番号を付してその説明を省略する。
【0035】図6において、親シールド掘進機2の親カ
ッタディスク8に関連して、親ディスクガイド82が設
けられる。この実施形態では、親ディスクガイド82は
リング状に形成され、親カッタディスク8の外周リング
12の内周部に設けられ、外周リング12から親掘進機
本体6に向けて後方に延びている。親掘進機本体6に
は、受け部材36が装着される環状凹部34が形成れて
おり、親ディスクガイド82の先端部は、親掘進機本体
6における、環状凹部34の外周面を規定する壁部の半
径方向内側に位置している。
【0036】このように親ディスクガイド82を設ける
ことによって、伸縮カッタ14を収縮した際に外周リン
グ12はこの親ディスクガイド82を介して親掘進機本
体6に支持され、親掘進機本体6に対して外周リング1
2が大きく傾倒することが防止される。したがって、上
述した接合時、親カッタディスク8の主カッタ10と外
周リング12との間隙への貫入リング58の貫入を容易
にかつ確実に行うことができる。
【0037】図6においては、外周リング12の傾倒を
防止するための親ディスクガイド82を外周リング12
に設けているが、これとは反対に、親ディスクガイド8
2を親掘進機本体6に設けてその先端部を外周リング1
2の半径方向内側に位置付けるようにすることもでき
る。
【0038】この図6の実施形態では、親シールド掘進
機2に親ディスクガイド82を設けているが、同様にし
て、子カッタディスク42の外周リング46の傾倒を防
止するために、子シールド掘進機4に子ディスクガイド
(図示せず)を設けるようにすることもできる。
【0039】また、上述した実施形態では、親シールド
掘進機2の環状凹部34に受け部材36を単に装着して
いるが、これに代えて、図7に示すように、たとえば流
体シリンダ機構を介して前後方向に移動自在に装着する
ことができる。
【0040】図7を参照して、この形態では、親掘進機
本体6に流体シリンダ機構84が装着されている。な
お、この流体シリンダ機構84は、図示していないが、
親掘進機本体6の周方向に間隔を置いて複数個配設され
る。流体シリンダ機構84の出力ロッド86は前側に延
び、その出力部86aに受け部材36が装着される。通
常(即ち掘削作業時)、流体シリンダ機構84は、図7
に実線で示す状態にあり(換言すると最大伸張位置と最
大収縮位置との間の位置である)、したがって受け部材
36は親掘進機本体6の環状凹部34内に幾分収容され
た状態に保持される。このよう位置に保持することによ
って、掘削時に掘削した土砂等が大きな負荷として受け
部材36に作用することが防止される。
【0041】流体シリンダ機構84の出力ロッド86
は、接合時には、最大伸張位置まで伸張された後最大収
縮位置まで収縮される。流体シリンダ機構84の出力ロ
ッド86が最大伸張位置まで伸張されると、受け部材3
6は、図7に一点鎖線36Aで示す位置まで移動され、
その先端部は環状凹部34から幾分突出する。かくする
と、受け部材36によって、環状凹部34内に流入した
土砂等が環状凹部34から押出され、貫入リング58の
受け部材36への受入れが容易となる。その後、流体シ
リンダ機構84の出力ロッド86が最大収縮位置まで収
縮されると、受け部材36は図7に一点鎖線36Bで示
す位置まで移動され、環状凹部36内に後退した状態と
なる。このような状態において、貫入リング(図1参
照)の先端部が受け部材36に受入れられると、図7か
ら容易に理解される如く、貫入リングの先端部は、受け
部材36を介して親掘進機本体6のスキンプレート88
および壁部材30によって確実に支持され、かくして貫
入リング58を介する接合が確実に行われる。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1の異口径シールド掘進
機の接合構造によれば、親シールド掘進機は、親掘進機
本体と、この親掘進機本体の前面側に設けられた親カッ
タディスクとを備え、親カッタディスクは、主カッタ
と、この主カッタの外周側に配設された外周リングと、
主カッタと外周リングとを解除自在に連結するための伸
縮カッタとを有している。また、子シールド掘進機は、
子掘進機本体と、この子掘進機本体の前面側に設けられ
た子カッタディスクとを備え、子カッタディスクは、主
カッタと、この主カッタの外周側に配設された外周リン
グと、主カッタと外周リングとを解除自在に連結するた
めの伸縮カッタとを有している。そして、親掘進機本体
および子掘進機本体のいずれか一方には、貫入リングが
掘進方向に移動自在に装着され、またそれらの他方に
は、貫入リングを受入れるための受け部材が設けられ
る。親掘進機本体に設けらる貫入リングまたは受け部材
は、親掘進機本体に下方に偏心して設けられるが、子掘
進機本体に設けられる受け部材または貫入リングは、子
掘進機本体に同心状に設けられる。したがって、親シー
ルド掘進機と子シールド掘進機とを接合すると、貫入リ
ングが親カッタディスクの主カッタと外周リングとの間
隙および子カッタディスクの主カッタと外周リングとの
間隙を通して受け部材に受入れられ、かくして異口径の
シールド掘進機が所要のとおりに確実に機械的に接合さ
れる。また、この接合状態においては、親掘進機本体と
子掘進機本体の下端部が実質上整合して接合されるの
で、掘削されたトンネルは下端面が実質上連続するよう
に形成され、下水道の本線と支線として適用することが
できる。
【0043】また本発明の請求項2の異口径シールド掘
進機の接合構造によれば、親カッタディスクの主カッタ
は子カッタディスクの主カッタに対応して設けられてい
るので、貫入リングは親カッタディスクの主カッタと外
周リングとの間および子カッタディスクの主カッタと外
周リングとの間を通して受け部材に受入れられる。ま
た、親カッタディスクの主カッタは、親掘進機本体の中
心軸線を中心として回転駆動されるので、親シールド掘
進機によって所定の口径のトンネルを掘削することがで
きるとともに、接合時には親掘進機本体と子掘進機本体
との下端部を実質上整合した状態で機械的に接合するこ
とができる。
【0044】また本発明の請求項3の異口径シールド掘
進機の接合構造によれば、親掘進機本体または親カッタ
ディスクの外周リングのいずれか一方に親ディスクガイ
ドが設けられているので、この親ディスクガイドによっ
てこの外周リングの傾倒が防止され、伸縮カッタを収縮
したときにも外周リングが傾倒することはない。
【0045】さらに本発明の請求項4の異口径シールド
掘進機の接合構造によれば、子掘進機本体または子カッ
タディスクの外周リングのいずれか一方に子ディスクガ
イドが設けられているので、この子ディスクガイドによ
ってこの外周リングの傾倒が防止され、伸縮カッタを収
縮したときにも外周リングが傾倒することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う異口径シールド掘進機の接合構造
の一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1の接合構造における親シールド掘進機にお
ける親カッタディスクを簡略的に示す正面図である。
【図3】図1の接合構造を、異口径シールド掘進機を貫
入リングによって接合した状態で示す断面図である。
【図4】図1の接合構造を、接合時に貫入リングを幾分
前進させた状態で示す断面図である。
【図5】図1の接合構造を、接合時に貫入リングを親シ
ールド掘進機まで前進させた状態で示す断面図である。
【図6】親シールド掘進機の変形形態を示す断面図であ
る。
【図7】親シールド掘進機の他の変形形態の一部を示す
断面図である。
【符号の説明】 2 親シールド掘進機 4 子シールド掘進機 6 親掘進機本体 8 親カッタディスク 10,44 主カッタ 12,46 外周リング 14,48 伸縮カッタ 26 親駆動手段 36 受け部材 40 子掘進機本体 58 貫入リング 66 セグメント 82 親ディスクガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−28182(JP,A) 特開 平8−158782(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06 301

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口径の大きい親シールド掘進機と口径の
    小さい子シールド掘進機とを機械的に接合する異口径シ
    ールド掘進機の接合構造であって、 前記親シールド掘進機は、親掘進機本体と、この親掘進
    機本体の前面側に設けられた親カッタディスクと、前記
    親カッタディスクを回転駆動するための親駆動手段とを
    備え、前記親カッタディスクは、前記親駆動手段に駆動
    連結された主カッタと、この主カッタの外周側に配設さ
    れた外周リングと、前記主カッタと前記外周リングとを
    解除自在に連結するための伸縮カッタとを有しており、 前記子シールド掘進機は、子掘進機本体と、この子掘進
    機本体の前面側に設けられた子カッタディスクと、前記
    子カッタディスクを回転駆動するための子駆動手段とを
    備え、前記子カッタディスクは、前記子駆動手段に駆動
    連結された主カッタと、この主カッタの外周側に配設さ
    れた外周リングと、前記主カッタと前記外周リングとを
    解除自在に連結するための伸縮カッタとを有しており、 前記親シールド掘進機の前記親掘進機本体および前記子
    シールド掘進機の前記子掘進機本体のいずれか一方に
    は、両者を接合するための貫入リングが掘進方向に移動
    自在に装着され、またそれらの他方には、前記貫入リン
    グを受入れるための受け部材が設けられ、前記親掘進機
    本体に設けられた前記貫入リングまたは前記受け部材
    は、前記親掘進機本体に下方に偏心して設けられている
    とともに、前記子掘進機本体に設けられた前記受け部材
    または前記貫入リングは、前記子掘進機本体に同心状に
    設けられており、 前記親シールド掘進機と前記子シールド掘進機とを接合
    する際には、前記親シールド掘進機の前記伸縮カッタお
    よび前記子シールド掘進機の前記伸縮カッタが収縮さ
    れ、前記貫入リングが前記親カッタディスクの前記主カ
    ッタと前記外周リングとの間隙および前記子カッタディ
    スクの前記主カッタと前記外周リングとの間隙を通して
    前記受け部材に受入れられ、かくして前記親掘進機本体
    と前記子掘進機本体とは、それらの下端部が実質上整合
    して機械的に接合されることを特徴とする異口径シール
    ド掘進機の接合構造。
  2. 【請求項2】 前記親シールド掘進機の前記親カッタデ
    ィスクの前記主カッタは、前記子シールド掘進機の前記
    子カッタディスクの前記主カッタに対応して設けられ、
    前記親カッタディスクの前記主カッタは、前記親掘進機
    本体の中心軸線を中心として回転駆動され、前記子カッ
    タディスクの前記主カッタは、前記子掘進機本体の中心
    軸線を中心として回転駆動され、前記親カッタディスク
    の前記主カッタの回転軸線と前記子カッタディスクの前
    記主カッタの回転軸線とは上下方向にずれていることを
    特徴とする請求項1記載の異口径シールド掘進機の接合
    構造。
  3. 【請求項3】 前記親シールド掘進機の前記親掘進機本
    体または前記親カッタディスクの前記外周リングのいず
    れか一方には、前記外周リングの傾倒を防止するための
    親ディスクガイドが設けられていることを特徴とする請
    求項1または2記載の異口径シールド掘進機の接合構
    造。
  4. 【請求項4】 前記子シールド掘進機の前記子掘進機本
    体または前記子カッタディスクの前記外周リングのいず
    れか一方には、前記外周リングの傾倒を防止するための
    子ディスクガイドが設けられていることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の異口径シールド掘進機の
    接合構造。
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