JP3021940B2 - 架空線支持構造物の風圧低減方法 - Google Patents
架空線支持構造物の風圧低減方法Info
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Description
る鉄塔や鉄構のような構造物の風圧低減方法に関するも
のである。
いは懸垂支持する鉄塔または鉄構は、台風などの風圧荷
重にも十分耐えられるように設計されているが、それで
も稀に風圧による倒壊事故が発生することがある。最近
では、1991年9月に九州、四国地方を縦断した台風19号
により50万ボルト級架空送電線鉄塔が10数基も連続倒壊
した例がある。
倒壊事故を防止するには、新設の場合であれば構造物自
体の強度を高くすることが考えられるが、そのためには
大幅なコストアップが不可避である。また既設の鉄塔や
鉄構の強度を高めることは実際問題としてきわめて困難
である。
記のような問題点に鑑み、構造物の強度向上という観点
からのアプローチでは限界があるため、構造物の風圧荷
重を低減するという観点からなされたものである。
ングル材(型鋼)と鋼管が使用されている。アングル材
を風の流れに対し直角に置いた場合の抗力係数CD はレ
イノルズ数Re にほとんど関係なく1.45〜1.9 であるこ
とがよく知られている。
に置いた場合の抗力係数CD は、図3のaに示すように
レイノルズ数Re が2×105 を超えるとRe の増加に従
い急激に減少し、Re が4×105 〜10×105 の範囲でほ
ぼ0.3 〜0.4 という極めて小さな値になる。しかし架空
線用の鉄塔または鉄構を設計する場合に最大風速として
考慮される42m/秒の風速において、上記のように抗力
係数が減少し、風圧を低く想定できる円柱の直径は約 1
40〜150 mm以上であり、それ以下の直径の円柱では抗力
係数は1.0 前後である。
材であるアングル材や鋼管の外周に適当なカバーを被せ
ることにより、構成部材の抗力係数を小さくし、風圧荷
重を低減しようとするものである。
たは鉄構等の架空線支持構造物を構成する部材の外周
に、外周面に長手方向に伸びる多数本の山部と、それら
の山部に挟まれた谷部とを有していて、各山部が丸みの
ある外凸の曲面に、各谷部が丸みのある外凹の曲面にな
っている円筒状カバーを取り付けることを特徴とする。
円筒状カバー外周面の山部は周方向に等しい間隔をおい
て形成することが望ましいが、山部の間隔が多少不揃い
でも問題はない。
し直角に置いた場合の抗力係数CDは、図4のb(山部
の本数N=12の場合)、c(N=16の場合)、d(N=
24の場合)、e(N=30の場合)のようになり、表面の
滑らかな円柱aの場合より抗力係数が大幅に小さくな
る。これは実験的に確かめられたものであるが、現象と
しては次のように説明できる。
<1×105 の領域で抗力係数CD が大きくなるのは、図
5に示すように風の流れの剥離点Pが円柱1の風上側に
生じ、円柱1の風下側に大きな後流領域ができるためで
あるが、前記円筒状カバーのように表面に滑らかな山部
と谷部がある円柱の場合は、図6に示すように表面の凹
凸の存在により、P点で剥離した流れがQ点で再付着す
るような現象が生じ、後流領域が小さくなって抗力係数
が小さくなるものと考えられる。
のような円筒状カバーを取り付けると受風面の径は増大
するが、レイノルズ数も同一風速下では受風面の径の増
大と同じ比率で増大する。したがって設計上考慮すべき
最大風速において抗力係数が小さくなるような円筒状カ
バーを取り付けることにより、架空線支持構造物の風圧
低減を図ることが可能となる。
に説明する。図1および図2は本発明の一実施例を示
す。この実施例は、鉄塔11の構成部材であるアングル材
13の外周に、円筒状カバー15を取り付けたものである。
円筒状カバー15はプラスチックまたはアルミで形成され
ており、その外周面には、周方向に等しい間隔をおいて
長手方向に伸びる多数本の山部17と、それらの山部17に
挟まれた谷部19とが形成されている。各山部17は丸みの
ある外凸の曲面になっており、各谷部19は丸みのある外
凹の曲面になっている。
り部21が形成されており、この円筒状カバー15はその縦
割り部21を開いてアングル材13に被せられ、バンド等の
締付け部材23によりアングル材13に固定されている。縦
割り部21は鉄塔11の内部に位置させておくことが望まし
い。このような円筒状カバー15を取り付けると、図4の
bないしeに示すように抗力係数が下がり、風圧を低減
することができる。
面に長手方向にのびる多数本の山部と谷部を形成したも
のを使用したが、円筒状カバーとしては、表面に多数の
凹凸を形成したもの、あるいは表面を粗面化したものな
どを使用することも考えられる。
ての部分に取り付ける必要はなく、特に風圧の影響が大
きい鉄塔上部やアーム等を構成する部材に取り付けるこ
とが効果的である。また円筒状カバー15の表面に撥水性
の樹脂被膜例えば四フッ化エチレン樹脂等のフッ素樹脂
被膜を設けると、さらに抗力係数が低下し、風圧荷重を
低減することができる。
空線支持構造物の構成部材の外周に、表面に滑らかな山
部と谷部を有する円筒状カバーを取り付けることによ
り、架空線支持構造物の風圧荷重を低減することがで
き、架空線支持構造物の風圧による倒壊事故の防止に効
果がある。
を示す正面図。
フ。
ノルズ数と抗力係数の関係を示すグラフ。
図。
けたときの状態を示す説明図。
材 15:円筒状カバー 17:山部 19:谷部 21:縦割り部 23:締付け部材
Claims (2)
- 【請求項1】鉄塔または鉄構等の架空線支持構造物を構
成する部材の外周に、外周面に長手方向に伸びる多数本
の山部と、それらの山部に挟まれた谷部とを有してい
て、各山部が丸みのある外凸の曲面に、各谷部が丸みの
ある外凹の曲面になっている円筒状カバーを取り付ける
ことを特徴とする架空線支持構造物の風圧低減方法。 - 【請求項2】円筒状カバーが、金属またはプラスチック
よりなり、外表面に撥水性の樹脂被膜が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の架空線支持構造物の風
圧低減方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4081481A JP3021940B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 架空線支持構造物の風圧低減方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4081481A JP3021940B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 架空線支持構造物の風圧低減方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05248122A JPH05248122A (ja) | 1993-09-24 |
| JP3021940B2 true JP3021940B2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=13747596
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4081481A Expired - Fee Related JP3021940B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 架空線支持構造物の風圧低減方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3021940B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100486785B1 (ko) * | 2002-10-28 | 2005-05-03 | 한국전력공사 | 선로용 항공 장애 표시구 |
| JP5317745B2 (ja) * | 2009-02-13 | 2013-10-16 | 中国電力株式会社 | 電線被覆体 |
| DE102014001893A1 (de) * | 2014-02-12 | 2015-08-13 | Rwe Deutschland Ag | Aerodynamische Verkleidung an Fachwerkstrukturen sowie Verfahren zur Standfestigkeitserhöhung von Fachwerkstrukturen |
-
1992
- 1992-03-04 JP JP4081481A patent/JP3021940B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05248122A (ja) | 1993-09-24 |
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