JP3027708B2 - 容器及びその容器の集合体並びにその容器を用いた菓子・パン類の製造方法 - Google Patents
容器及びその容器の集合体並びにその容器を用いた菓子・パン類の製造方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器及びその容器
の集合体並びにその容器を用いた菓子・パン類の製造方
法に係わり、詳しくは生地を収容して焼くことにより菓
子・パン類を製造するための容器に関する。
の集合体並びにその容器を用いた菓子・パン類の製造方
法に係わり、詳しくは生地を収容して焼くことにより菓
子・パン類を製造するための容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、焼き菓子用容器としては図12に
示すものが一般的に使用されている。図12に示すよう
に、純白紙から形成された焼き菓子用容器31は円板状
の底部32と、その底部32に立設された周壁33とか
ら構成され、その上部が開口している。周壁33は波形
の複数のひだ34を有するとともに、上方へ向かって拡
径している。底部32は加熱板に載置し易いように平ら
に形成されている。容器31の内面35には合成樹脂か
らなる層がラミネートされている。それにより、菓子と
接する内面35が滑らかになり、菓子が容器31から離
れ易くなる。
示すものが一般的に使用されている。図12に示すよう
に、純白紙から形成された焼き菓子用容器31は円板状
の底部32と、その底部32に立設された周壁33とか
ら構成され、その上部が開口している。周壁33は波形
の複数のひだ34を有するとともに、上方へ向かって拡
径している。底部32は加熱板に載置し易いように平ら
に形成されている。容器31の内面35には合成樹脂か
らなる層がラミネートされている。それにより、菓子と
接する内面35が滑らかになり、菓子が容器31から離
れ易くなる。
【0003】この容器31を用いて菓子を製造するに
は、この底部32のほぼ中央部に菓子生地を入れた後、
その容器31を加熱板上に載置する。そして、加熱板を
熱することにより、容器31の底部32を介して菓子生
地が加熱される。その結果、菓子生地に添加された水分
及び油脂分は飛散し、菓子生地が周壁33の形状に合わ
せて膨らみ、所定の形状に菓子が製造される。
は、この底部32のほぼ中央部に菓子生地を入れた後、
その容器31を加熱板上に載置する。そして、加熱板を
熱することにより、容器31の底部32を介して菓子生
地が加熱される。その結果、菓子生地に添加された水分
及び油脂分は飛散し、菓子生地が周壁33の形状に合わ
せて膨らみ、所定の形状に菓子が製造される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この容
器31では以下のような問題が生じるおそれがあった。
純白紙の繊維は比較的短いことから、通気性が比較的小
さい。特に、容器31の内面は合成樹脂によりラミネー
トされるため、周壁33の通気性が著しく低下する。そ
のため、菓子生地の油脂分が飛散し難く、油脂分を充分
に飛散させるには生地を長時間加熱する必要があった。
従って、加熱時間が長くなる分だけ生地の水分が失わ
れ、製造された菓子は硬くなりまろやかな風味が失われ
易いという問題があった。また、この容器31を用いて
パンを焼く場合、パン生地を容器31に入れた状態で高
温多湿である醗酵室にて一定期間、いわゆる生地を寝か
せる工程が必要である。このとき、生地に含まれるイー
スト菌を醗酵させるために、醗酵室内の温度は25〜4
0℃、湿度は60〜90%に設定され、高温多湿の状態
が保たれる。従って、従来の紙容器31では時間の経過
に伴い、生地の水分及び油脂分や、醗酵室内の水分が容
器31に浸み込み易かった。その結果、容器31の強度
が低下することにより、容器31に型崩れが生じること
があり、パンの形が不均一になるというおそれがあっ
た。
器31では以下のような問題が生じるおそれがあった。
純白紙の繊維は比較的短いことから、通気性が比較的小
さい。特に、容器31の内面は合成樹脂によりラミネー
トされるため、周壁33の通気性が著しく低下する。そ
のため、菓子生地の油脂分が飛散し難く、油脂分を充分
に飛散させるには生地を長時間加熱する必要があった。
従って、加熱時間が長くなる分だけ生地の水分が失わ
れ、製造された菓子は硬くなりまろやかな風味が失われ
易いという問題があった。また、この容器31を用いて
パンを焼く場合、パン生地を容器31に入れた状態で高
温多湿である醗酵室にて一定期間、いわゆる生地を寝か
せる工程が必要である。このとき、生地に含まれるイー
スト菌を醗酵させるために、醗酵室内の温度は25〜4
0℃、湿度は60〜90%に設定され、高温多湿の状態
が保たれる。従って、従来の紙容器31では時間の経過
に伴い、生地の水分及び油脂分や、醗酵室内の水分が容
器31に浸み込み易かった。その結果、容器31の強度
が低下することにより、容器31に型崩れが生じること
があり、パンの形が不均一になるというおそれがあっ
た。
【0005】この発明は前述した事情に鑑みてなれたも
のであって、その目的は、加熱時において生地に添加さ
れた油脂分を飛散させ易くし、菓子・パン類の風味を向
上させるとともに、生地を長時間保持しても型崩れし難
い焼き菓子用容器を提供することにある。
のであって、その目的は、加熱時において生地に添加さ
れた油脂分を飛散させ易くし、菓子・パン類の風味を向
上させるとともに、生地を長時間保持しても型崩れし難
い焼き菓子用容器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、収
容した生地を加熱することにより菓子・パン類を製造す
るために使用される容器において、水分を含有するスラ
リー状の抄紙材料を脱水及び圧縮することにより成形さ
れ、耐油性を有するものである。請求項2の発明では、
収容した生地を加熱することにより菓子・パン類を製造
するために使用される容器において、水分を含有するス
ラリー状の抄紙材料を脱水及び圧縮することにより成形
され、耐水性及び耐油性を有するものである。
容した生地を加熱することにより菓子・パン類を製造す
るために使用される容器において、水分を含有するスラ
リー状の抄紙材料を脱水及び圧縮することにより成形さ
れ、耐油性を有するものである。請求項2の発明では、
収容した生地を加熱することにより菓子・パン類を製造
するために使用される容器において、水分を含有するス
ラリー状の抄紙材料を脱水及び圧縮することにより成形
され、耐水性及び耐油性を有するものである。
【0007】請求項3の発明では、前記抄紙材料は針葉
樹パルプである。請求項4の発明では、前記生地を載置
するための底部と、菓子・パン類を成形すると共に、前
記底部に立設される周壁とから構成されるものである。
樹パルプである。請求項4の発明では、前記生地を載置
するための底部と、菓子・パン類を成形すると共に、前
記底部に立設される周壁とから構成されるものである。
【0008】請求項5の発明では、前記周壁は前記底部
から遠ざかるに従って拡径しているものである。請求項
6の発明では、前記周壁の上端には前記周壁とほぼ直交
する方向に延びるフランジを設けている。
から遠ざかるに従って拡径しているものである。請求項
6の発明では、前記周壁の上端には前記周壁とほぼ直交
する方向に延びるフランジを設けている。
【0009】請求項7の発明では、前記菓子・パン類に
接する内面は、それ以外の外面よりも小さい表面積を有
する。請求項8の発明では、前記内面は前記外面よりも
滑らかであり、前記外面はメッシュ状の模様を有する。
接する内面は、それ以外の外面よりも小さい表面積を有
する。請求項8の発明では、前記内面は前記外面よりも
滑らかであり、前記外面はメッシュ状の模様を有する。
【0010】請求項9の発明では、前記底部に前記周壁
から遠ざかる方向へ向かう突部を設けている。請求項1
0の発明では、前記底部に少なくとも一つ以上の貫通孔
が形成している。
から遠ざかる方向へ向かう突部を設けている。請求項1
0の発明では、前記底部に少なくとも一つ以上の貫通孔
が形成している。
【0011】請求項11の発明では、前記フランジには
段差を設けて、同段差でフランジを切り取り可能として
いる。 請求項12の発明では、請求項5に記載の容器
を、前記フランジを介して複数連結した容器の集合体で
ある。請求項13の発明では、容器内に生地を収容する
収容工程と、前記生地を加熱するための加熱板上に、前
記容器を載置する載置工程と、前記加熱板を熱すること
により前記生地を所定期間加熱する加熱工程とからなる
菓子・パン類の製造方法である。
段差を設けて、同段差でフランジを切り取り可能として
いる。 請求項12の発明では、請求項5に記載の容器
を、前記フランジを介して複数連結した容器の集合体で
ある。請求項13の発明では、容器内に生地を収容する
収容工程と、前記生地を加熱するための加熱板上に、前
記容器を載置する載置工程と、前記加熱板を熱すること
により前記生地を所定期間加熱する加熱工程とからなる
菓子・パン類の製造方法である。
【0012】従って、請求項1及び2の発明では、生地
を収容した容器を加熱板上に載置した後に加熱板を熱す
ることにより、生地が加熱される。生地には水分及び油
脂分が添加されているが、生地は加熱されると、その油
脂分が飛散する。それにより、生地が膨らみ菓子・パン
類が製造される。ここで、容器はスラリー状の抄紙材料
から製造されているため、全体に通気性を有する。従っ
て、生地が含有する油脂分は早く飛散し易くなる。ま
た、請求項1に記載の発明では、耐油性を有するため、
生地を長時間保持する場合においても、生地の油脂分が
浸み込み難い。請求項2に記載の発明では、耐水性及び
耐油性を有するため、生地が含まれる水分及び油脂分
や、醗酵室内の水分が浸み込み難い。
を収容した容器を加熱板上に載置した後に加熱板を熱す
ることにより、生地が加熱される。生地には水分及び油
脂分が添加されているが、生地は加熱されると、その油
脂分が飛散する。それにより、生地が膨らみ菓子・パン
類が製造される。ここで、容器はスラリー状の抄紙材料
から製造されているため、全体に通気性を有する。従っ
て、生地が含有する油脂分は早く飛散し易くなる。ま
た、請求項1に記載の発明では、耐油性を有するため、
生地を長時間保持する場合においても、生地の油脂分が
浸み込み難い。請求項2に記載の発明では、耐水性及び
耐油性を有するため、生地が含まれる水分及び油脂分
や、醗酵室内の水分が浸み込み難い。
【0013】請求項3の発明では、針葉樹パルプは平均
繊維町が長いため、各繊維の間に隙間が形成され易くな
る。従って、容器の通気性が確保される。請求項4の発
明では、生地を容器に収容する際、生地は容器の底部に
載置される。生地が加熱されると、油脂分が飛散するこ
とにより、生地は周壁の形状に合わせて膨らむ。このと
き、油脂分は容器の開口部から飛散すると共に、周壁か
らも飛散する。
繊維町が長いため、各繊維の間に隙間が形成され易くな
る。従って、容器の通気性が確保される。請求項4の発
明では、生地を容器に収容する際、生地は容器の底部に
載置される。生地が加熱されると、油脂分が飛散するこ
とにより、生地は周壁の形状に合わせて膨らむ。このと
き、油脂分は容器の開口部から飛散すると共に、周壁か
らも飛散する。
【0014】請求項5の発明では、周壁は底部から遠ざ
かるに従って、即ち上方へ向かって拡径しているため、
容器の開口部が底部よりも広くなっている。請求項6の
発明では、フランジは周壁とほぼ直交する方向に沿って
延びている。即ち、フランジは底部とほぼ平行に沿って
延びている。それにより、容器の強度が増大する。ま
た、フランジは容器を持ち運ぶ際の把手となる。
かるに従って、即ち上方へ向かって拡径しているため、
容器の開口部が底部よりも広くなっている。請求項6の
発明では、フランジは周壁とほぼ直交する方向に沿って
延びている。即ち、フランジは底部とほぼ平行に沿って
延びている。それにより、容器の強度が増大する。ま
た、フランジは容器を持ち運ぶ際の把手となる。
【0015】請求項7の発明では、焼き上がった菓子。
パン類は容器の内面に接し、その菓子・パン類は容器内
にて冷却される。容器の開口部から主に菓子・パン類の
熱が放出されるとともに、容器の周壁からもその熱が放
出される。ここで、外面の表面積が大きいため熱が放出
され易く、菓子・パン類が早く冷める。
パン類は容器の内面に接し、その菓子・パン類は容器内
にて冷却される。容器の開口部から主に菓子・パン類の
熱が放出されるとともに、容器の周壁からもその熱が放
出される。ここで、外面の表面積が大きいため熱が放出
され易く、菓子・パン類が早く冷める。
【0016】請求項8の発明では、内面は滑らかである
ため、菓子・パン類と内面とが互いに接する面積は極力
小さくなる。従って、菓子・パン類の内面に対する密着
性は小さい。
ため、菓子・パン類と内面とが互いに接する面積は極力
小さくなる。従って、菓子・パン類の内面に対する密着
性は小さい。
【0017】請求項9の発明では、容器を加熱板上に載
置することにより、容器は突部により支持され、底部は
加熱板から離間した状態に保たれる。従って、加熱板か
らの熱は輻射熱として底部全体に伝わり、底部が均一に
加熱される。
置することにより、容器は突部により支持され、底部は
加熱板から離間した状態に保たれる。従って、加熱板か
らの熱は輻射熱として底部全体に伝わり、底部が均一に
加熱される。
【0018】請求項10の発明では、生地を収容した容
器を加熱板上に載置して加熱板を熱することにより、加
熱板の熱は貫通孔から直接的に生地に伝わる。それによ
り、生地が効率良く加熱される。従って、生地に添加さ
れた油脂分は飛散し易くなる。
器を加熱板上に載置して加熱板を熱することにより、加
熱板の熱は貫通孔から直接的に生地に伝わる。それによ
り、生地が効率良く加熱される。従って、生地に添加さ
れた油脂分は飛散し易くなる。
【0019】請求項11の発明では、段差でフランジを
切り取り可能であるため、その切断によりフランジの幅
を調節することができる。 請求項12の発明では、一度
に複数の容器を運搬できるとともに、菓子・パン類の製
造を効率良く行うことができる。請求項13の発明で
は、容器内にて収容された生地を加熱することにより、
その生地に添加された油脂分が飛散する。ここで、通気
性を有する容器を使用していることから生地の油脂分が
飛散し易い。
切り取り可能であるため、その切断によりフランジの幅
を調節することができる。 請求項12の発明では、一度
に複数の容器を運搬できるとともに、菓子・パン類の製
造を効率良く行うことができる。請求項13の発明で
は、容器内にて収容された生地を加熱することにより、
その生地に添加された油脂分が飛散する。ここで、通気
性を有する容器を使用していることから生地の油脂分が
飛散し易い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図11を基に本発明
を具体化した実施の形態について説明する。 (第1の実施形態)図1は焼き菓子用容器11を示す斜
視図であり、図2は図1の2−2線に沿った断面図であ
る。
を具体化した実施の形態について説明する。 (第1の実施形態)図1は焼き菓子用容器11を示す斜
視図であり、図2は図1の2−2線に沿った断面図であ
る。
【0021】図1及び図2に示すように、容器11は底
部12と、その底部12に立設された周壁13とから構
成され、容器11はその全体が通気性、吸湿性、耐水性
及び耐油性を有する紙からなる。底部12は菓子・パン
類の生地14を載置するために備えられ、この実施形態
において底部12は熊の顔を模した形状をなしている。
底部12には、下方へ突出する突部15が設けられてい
る。突部15は容器11を支持し、その断面はほぼ台形
状をなす。この実施形態において、4つの突部15はそ
れぞれ熊の目、鼻、口を模式的に構成している。
部12と、その底部12に立設された周壁13とから構
成され、容器11はその全体が通気性、吸湿性、耐水性
及び耐油性を有する紙からなる。底部12は菓子・パン
類の生地14を載置するために備えられ、この実施形態
において底部12は熊の顔を模した形状をなしている。
底部12には、下方へ突出する突部15が設けられてい
る。突部15は容器11を支持し、その断面はほぼ台形
状をなす。この実施形態において、4つの突部15はそ
れぞれ熊の目、鼻、口を模式的に構成している。
【0022】周壁13は生地14を所定形状に成形する
ために備えられ、周壁13は底部12の全周を囲むよう
に底部12に立設されている。それにより、容器11の
上部は開口している。図2に示すように、周壁13は底
部12に対して鈍角をなすように交わり、よって周壁1
3は底部12から遠ざかるに従って拡径している。即
ち、周壁13の上端は周壁13の下端よりも大きな内径
を有する。周壁13の上端にはフランジ16が形成され
ている。フランジ16は底部12とほぼ平行な面上に位
置し、容器11の外方へ向かって延びている。これによ
り、周壁13の強度が確保されている。
ために備えられ、周壁13は底部12の全周を囲むよう
に底部12に立設されている。それにより、容器11の
上部は開口している。図2に示すように、周壁13は底
部12に対して鈍角をなすように交わり、よって周壁1
3は底部12から遠ざかるに従って拡径している。即
ち、周壁13の上端は周壁13の下端よりも大きな内径
を有する。周壁13の上端にはフランジ16が形成され
ている。フランジ16は底部12とほぼ平行な面上に位
置し、容器11の外方へ向かって延びている。これによ
り、周壁13の強度が確保されている。
【0023】ここで、容器11の内面17は容器11内
にて製造される菓子・パン類と接触する。また、内面1
7以外の面を外面18と定義する。生地14は加熱され
ることにより2点鎖線にて示すように膨らみ、突部15
を含む底部12の上面と周壁13の内側の面とに接す
る。従って、内面17は突部15を含む底部12の上面
と周壁の内側の面とからなり、外面18は突部15を含
む底部12の下面と周壁13の外側の面とからなる。内
面17は外面18よりも滑らかな面をなし、外面18に
はメッシュ状の模様が形成されている。単位面積当たり
の網目の多さは40〜80メッシュ(最適な範囲)であ
る。このメッシュ量の望ましい範囲は30〜90メッシ
ュであり、実施可能な範囲は20〜100メッシュであ
る。
にて製造される菓子・パン類と接触する。また、内面1
7以外の面を外面18と定義する。生地14は加熱され
ることにより2点鎖線にて示すように膨らみ、突部15
を含む底部12の上面と周壁13の内側の面とに接す
る。従って、内面17は突部15を含む底部12の上面
と周壁の内側の面とからなり、外面18は突部15を含
む底部12の下面と周壁13の外側の面とからなる。内
面17は外面18よりも滑らかな面をなし、外面18に
はメッシュ状の模様が形成されている。単位面積当たり
の網目の多さは40〜80メッシュ(最適な範囲)であ
る。このメッシュ量の望ましい範囲は30〜90メッシ
ュであり、実施可能な範囲は20〜100メッシュであ
る。
【0024】次に、この容器11を用いた菓子・パン類
の製造方法について説明する。図2に示すように、小麦
粉及び砂糖等に油脂分を添加してなる生地14を容器1
1内(底部12のほぼ中央部)に収容する(収容工
程)。この工程は、生地供給機(図示しない)によって
適量の生地14を吐出することにより行われる。生地供
給機を用いることにより、複数の容器11に同時に生地
14を収容したり、各容器11に連続的に生地を収容し
たりすることが可能である。また、イースト菌を含む生
地14では、収容された生地14を醗酵室(図示省略)
にて所定期間寝かせることにより、イースト菌を醗酵さ
せる(醗酵工程)。この工程では、醗酵室は高温多湿で
ありパン生地14(50g)の種類に応じて、温度は2
5〜45℃の範囲、湿度は55〜90%の範囲に保たれ
る。例えば、食パンの場合、醗酵室内の温度は38℃、
湿度は85%に設定され、生地14は30〜40分間寝
かされる。デニッシュの場合、醗酵室内の温度は28〜
30℃、湿度は65%に設定され、生地14は30〜4
0分間寝かされる。このとき、容器11は耐水性及び耐
油性を有するため、生地14に含まれる水分及び油脂分
や、醗酵室内の水分が容器11には浸み込み難い。
の製造方法について説明する。図2に示すように、小麦
粉及び砂糖等に油脂分を添加してなる生地14を容器1
1内(底部12のほぼ中央部)に収容する(収容工
程)。この工程は、生地供給機(図示しない)によって
適量の生地14を吐出することにより行われる。生地供
給機を用いることにより、複数の容器11に同時に生地
14を収容したり、各容器11に連続的に生地を収容し
たりすることが可能である。また、イースト菌を含む生
地14では、収容された生地14を醗酵室(図示省略)
にて所定期間寝かせることにより、イースト菌を醗酵さ
せる(醗酵工程)。この工程では、醗酵室は高温多湿で
ありパン生地14(50g)の種類に応じて、温度は2
5〜45℃の範囲、湿度は55〜90%の範囲に保たれ
る。例えば、食パンの場合、醗酵室内の温度は38℃、
湿度は85%に設定され、生地14は30〜40分間寝
かされる。デニッシュの場合、醗酵室内の温度は28〜
30℃、湿度は65%に設定され、生地14は30〜4
0分間寝かされる。このとき、容器11は耐水性及び耐
油性を有するため、生地14に含まれる水分及び油脂分
や、醗酵室内の水分が容器11には浸み込み難い。
【0025】そして、生地14が収容された容器11を
オーブン又は電子レンジ内の加熱板19上に載置する
(載置工程)。突部15が加熱板19に接して容器11
は支持される。従って、突部15を除く底部12は加熱
板19から離間した状態に保たれ、底部12と加熱板1
9との間には所定のクリアランス20が設けられる。
オーブン又は電子レンジ内の加熱板19上に載置する
(載置工程)。突部15が加熱板19に接して容器11
は支持される。従って、突部15を除く底部12は加熱
板19から離間した状態に保たれ、底部12と加熱板1
9との間には所定のクリアランス20が設けられる。
【0026】オーブン内に容器11を載置する場合、加
熱板19を熱することにより生地14を所定期間加熱す
る(加熱工程)。加熱板19からの熱は突部15に直接
的に伝わる。また、加熱板19からの熱はクリアランス
20を介して輻射熱として底部12全体に伝わる。即
ち、底部12全体に対して火の通りが良くなり、加熱板
19からの熱が均等に伝わる。それにより、生地14が
均等に加熱され、生地14に添加された油脂分が容器1
1の開口部から効率良く飛散される。また、容器11は
その全体が通気性を有するとともに、突部15により底
部12の表面積が増大しているため、加熱板19の輻射
熱が底部12から生地14に伝わり易い。更に、その通
気性により生地14の油脂分は容器11全体から飛散さ
れ易い。加えて、容器11は吸湿性を有するため、所定
の水分が容器11内に保持される。電子レンジ内に容器
11を載置する場合、電子レンジの高周波は直接的に生
地14に照射されるとともに、周壁13及び底部12を
介して生地14に照射されることにより、生地14が加
熱される。
熱板19を熱することにより生地14を所定期間加熱す
る(加熱工程)。加熱板19からの熱は突部15に直接
的に伝わる。また、加熱板19からの熱はクリアランス
20を介して輻射熱として底部12全体に伝わる。即
ち、底部12全体に対して火の通りが良くなり、加熱板
19からの熱が均等に伝わる。それにより、生地14が
均等に加熱され、生地14に添加された油脂分が容器1
1の開口部から効率良く飛散される。また、容器11は
その全体が通気性を有するとともに、突部15により底
部12の表面積が増大しているため、加熱板19の輻射
熱が底部12から生地14に伝わり易い。更に、その通
気性により生地14の油脂分は容器11全体から飛散さ
れ易い。加えて、容器11は吸湿性を有するため、所定
の水分が容器11内に保持される。電子レンジ内に容器
11を載置する場合、電子レンジの高周波は直接的に生
地14に照射されるとともに、周壁13及び底部12を
介して生地14に照射されることにより、生地14が加
熱される。
【0027】従って、この容器11では、生地14の油
脂分が効率的に飛散されるとともに、所定の水分が保持
されることにより、短時間で生地14は2点鎖線で示す
ように周壁13の形状に合わせて従来よりも大きく膨ら
む。ここで、フランジ16により周壁13の強度が確保
されているため、生地14が膨張しても容器11の型は
維持される。容器11の内面17は外面18よりも滑ら
かであることから、膨らんだ生地14は内面17との密
着性が低くなっている。以上のようにして、菓子・パン
類が焼き上がる。
脂分が効率的に飛散されるとともに、所定の水分が保持
されることにより、短時間で生地14は2点鎖線で示す
ように周壁13の形状に合わせて従来よりも大きく膨ら
む。ここで、フランジ16により周壁13の強度が確保
されているため、生地14が膨張しても容器11の型は
維持される。容器11の内面17は外面18よりも滑ら
かであることから、膨らんだ生地14は内面17との密
着性が低くなっている。以上のようにして、菓子・パン
類が焼き上がる。
【0028】容器11の外面18にはメッシュ状の模様
が形成され、外面18の表面積が大きくなっているた
め、空気がその外面18に触れることにより焼き上がっ
た菓子・パン類が早く冷める。その後、冷却された菓子
・パン類は包装される。
が形成され、外面18の表面積が大きくなっているた
め、空気がその外面18に触れることにより焼き上がっ
た菓子・パン類が早く冷める。その後、冷却された菓子
・パン類は包装される。
【0029】次に、図3を基に容器11の製造方法につ
いて説明する。図3に示すように、ステップS1におい
て容器の原料を生成する(原料生成工程)。繊維長が
2.0〜4.5mmの針葉樹パルプ及び水をビータに仕
込む。ここで、針葉樹パルプの比率は水に対して4〜5
重量%が最適な範囲である。水に対する針葉樹パルプ比
の望ましい範囲は3〜6重量%であり、実施可能な範囲
は2〜7重量%である。そして、ビータによりパルプの
叩解度を17.5〜20.0度(最適な範囲)となるよ
うに叩解する。パルプの叩解度の望ましい範囲は16.
0〜22.0度であり、実施可能な範囲は14.0〜2
4.0度である。叩解されたパルプにそれぞれ超耐水剤
であるSPK903(荒川化学工業株式会社製)をパル
プに対して0.20重量%(最適な範囲)、高分子カチ
オン系定着剤であるスミレーズFR−2P(住友化学工
業株式会社製)をパルプに対して0.20重量%(最適
な範囲)、フッ素系耐油剤であるスミレーズ150(住
友化学工業株式会社製)をパルプに対して0.20重量
%(最適な範囲)添加する。パルプに対する超耐水剤の
比率の望ましい範囲は0.15〜0.25重量%であ
り、実施可能な範囲は0.10〜0.30重量%であ
る。パルプに対する定着剤の比率の望ましい範囲は0.
15〜0.25重量%であり、実施可能な範囲は0.1
0〜0.30重量%である。パルプに対する耐油剤の比
率の望ましい範囲は0.40〜0.50重量%であり、
実施可能な範囲は0.35〜0.55重量%である。ま
た、パルプに対してポリエチレン系繊維(SWP)を約
6%添加してもよい。このSWPを添加することによ
り、容器11の強度が向上する。更に、適量のシリコン
を添加してもよい。それにより、容器11の平滑度が向
上する。
いて説明する。図3に示すように、ステップS1におい
て容器の原料を生成する(原料生成工程)。繊維長が
2.0〜4.5mmの針葉樹パルプ及び水をビータに仕
込む。ここで、針葉樹パルプの比率は水に対して4〜5
重量%が最適な範囲である。水に対する針葉樹パルプ比
の望ましい範囲は3〜6重量%であり、実施可能な範囲
は2〜7重量%である。そして、ビータによりパルプの
叩解度を17.5〜20.0度(最適な範囲)となるよ
うに叩解する。パルプの叩解度の望ましい範囲は16.
0〜22.0度であり、実施可能な範囲は14.0〜2
4.0度である。叩解されたパルプにそれぞれ超耐水剤
であるSPK903(荒川化学工業株式会社製)をパル
プに対して0.20重量%(最適な範囲)、高分子カチ
オン系定着剤であるスミレーズFR−2P(住友化学工
業株式会社製)をパルプに対して0.20重量%(最適
な範囲)、フッ素系耐油剤であるスミレーズ150(住
友化学工業株式会社製)をパルプに対して0.20重量
%(最適な範囲)添加する。パルプに対する超耐水剤の
比率の望ましい範囲は0.15〜0.25重量%であ
り、実施可能な範囲は0.10〜0.30重量%であ
る。パルプに対する定着剤の比率の望ましい範囲は0.
15〜0.25重量%であり、実施可能な範囲は0.1
0〜0.30重量%である。パルプに対する耐油剤の比
率の望ましい範囲は0.40〜0.50重量%であり、
実施可能な範囲は0.35〜0.55重量%である。ま
た、パルプに対してポリエチレン系繊維(SWP)を約
6%添加してもよい。このSWPを添加することによ
り、容器11の強度が向上する。更に、適量のシリコン
を添加してもよい。それにより、容器11の平滑度が向
上する。
【0030】ステップS2において、生成された所定量
の原料を金網製の抄型へ注入する(注入工程)。ステッ
プS3において、注入された原料を抄紙脱水する。この
工程では、パルプの繊維を抄くとともに、原料が含む余
分な水分を取り除く。
の原料を金網製の抄型へ注入する(注入工程)。ステッ
プS3において、注入された原料を抄紙脱水する。この
工程では、パルプの繊維を抄くとともに、原料が含む余
分な水分を取り除く。
【0031】ステップS4において、抄紙脱水された原
料をプレス型(図示省略)へ移動させる(移動工程)。
この工程では、原料を移動させるための型を用いても、
他の適宜手段により原料を移動させてもよい。ここで、
プレス型は容器11の内面17を成形する上型と、外面
18を成形する下型とから構成されている。容器11の
形状に合わせて、上型と下型は互いに嵌合するような形
状である。上型は滑らかな面からなり、下型は金網から
形成されている。上型と下型には上型を加熱するための
第1のヒータ(図示省略)と、下型を加熱するための第
2のヒータ(図示省略)がそれぞれ設けられている。
料をプレス型(図示省略)へ移動させる(移動工程)。
この工程では、原料を移動させるための型を用いても、
他の適宜手段により原料を移動させてもよい。ここで、
プレス型は容器11の内面17を成形する上型と、外面
18を成形する下型とから構成されている。容器11の
形状に合わせて、上型と下型は互いに嵌合するような形
状である。上型は滑らかな面からなり、下型は金網から
形成されている。上型と下型には上型を加熱するための
第1のヒータ(図示省略)と、下型を加熱するための第
2のヒータ(図示省略)がそれぞれ設けられている。
【0032】ステップS5において、上型と下型を互い
に嵌合することにより、原料をプレス成形する(圧縮工
程)。これにより、原料から容器11が成形される。こ
のとき、容器11の内面17は外面よりも滑らかに成形
され、外面18にはメッシュ状の模様が形成される。
に嵌合することにより、原料をプレス成形する(圧縮工
程)。これにより、原料から容器11が成形される。こ
のとき、容器11の内面17は外面よりも滑らかに成形
され、外面18にはメッシュ状の模様が形成される。
【0033】ステップS6において、容器11は若干の
水分を含んでいるため、第1及び第2のヒータにより容
器11を所定期間乾燥させる(乾燥工程)。乾燥期間は
容器の形状や厚みに基づき、30〜60秒で行われる。
第1のヒータを熱することにより上型がほぼ170℃
(最適な範囲)に加熱され、第2のヒータを熱すること
により下型がほぼ200℃(最適な範囲)に加熱され
る。上型の温度の望ましい範囲は165〜175℃であ
り、実施可能な温度の範囲は160〜180℃である。
下型の温度の望ましい範囲は195〜205℃であり、
実施可能な温度の範囲は190〜210℃である。それ
により、容器が含む水分は蒸発し、その蒸気は下型であ
る金網の隙間から放出される。水分が下型を通過して蒸
発される際、下型の温度が低下する傾向にあるが、下型
の温度は上型の温度よりも高く設定してあるため、下型
の温度の低下が極力抑制される。
水分を含んでいるため、第1及び第2のヒータにより容
器11を所定期間乾燥させる(乾燥工程)。乾燥期間は
容器の形状や厚みに基づき、30〜60秒で行われる。
第1のヒータを熱することにより上型がほぼ170℃
(最適な範囲)に加熱され、第2のヒータを熱すること
により下型がほぼ200℃(最適な範囲)に加熱され
る。上型の温度の望ましい範囲は165〜175℃であ
り、実施可能な温度の範囲は160〜180℃である。
下型の温度の望ましい範囲は195〜205℃であり、
実施可能な温度の範囲は190〜210℃である。それ
により、容器が含む水分は蒸発し、その蒸気は下型であ
る金網の隙間から放出される。水分が下型を通過して蒸
発される際、下型の温度が低下する傾向にあるが、下型
の温度は上型の温度よりも高く設定してあるため、下型
の温度の低下が極力抑制される。
【0034】ステップS7において、乾燥された容器1
1は余分なばり等を取り除かれて仕上げが施される。そ
して、以上のステップS1〜S7により容器11が製造
される。
1は余分なばり等を取り除かれて仕上げが施される。そ
して、以上のステップS1〜S7により容器11が製造
される。
【0035】従って、この容器11によれば、全体が通
気性及び吸湿性を有することから、生地14に添加され
た油脂分が効率よく飛散されるとともに、所定量の水分
が容器11内にて保持される。そのため、その容器11
を用いて製造される菓子・パン類は大きく膨らみ、まろ
やかな風味を向上させることができる。また、生地14
が従来より大きく盛り上がって膨らむ分だけ菓子・パン
類は柔らかくなるとともに、菓子・パン類の見栄えを向
上させることができる。
気性及び吸湿性を有することから、生地14に添加され
た油脂分が効率よく飛散されるとともに、所定量の水分
が容器11内にて保持される。そのため、その容器11
を用いて製造される菓子・パン類は大きく膨らみ、まろ
やかな風味を向上させることができる。また、生地14
が従来より大きく盛り上がって膨らむ分だけ菓子・パン
類は柔らかくなるとともに、菓子・パン類の見栄えを向
上させることができる。
【0036】この容器11によれば、全体が耐油性を有
するため、生地14を容器11内にて長時間保持する場
合においても、生地14の油脂分が容器11に浸み込み
難い。そのため、容器11の型崩れを防止することがで
きる。又、浸み出した油脂分により容器11の外観が損
なわれることはない。
するため、生地14を容器11内にて長時間保持する場
合においても、生地14の油脂分が容器11に浸み込み
難い。そのため、容器11の型崩れを防止することがで
きる。又、浸み出した油脂分により容器11の外観が損
なわれることはない。
【0037】この容器11によれば、突部15により加
熱板19と底部12との間に所定のクリアランス20が
設けられる。従って、加熱板19の輻射熱はそのクリア
ランス20を介して底部12へ伝わる。クリアランス2
0は底部12近傍の通気性を高めることから、生地を効
率良く加熱することができる。
熱板19と底部12との間に所定のクリアランス20が
設けられる。従って、加熱板19の輻射熱はそのクリア
ランス20を介して底部12へ伝わる。クリアランス2
0は底部12近傍の通気性を高めることから、生地を効
率良く加熱することができる。
【0038】この容器11によれば、容器11の内面1
7は外面18よりも滑らかに成形されている。菓子・パ
ン類を容器11から容易に剥がすことができ、菓子・パ
ン類に対する離型性に優れている。また、叩解度を上げ
たり、原料にシリコンを添加することにより内面17の
平滑度を向上させれば、菓子・パン類に対する離型性を
更に向上させることが可能である。
7は外面18よりも滑らかに成形されている。菓子・パ
ン類を容器11から容易に剥がすことができ、菓子・パ
ン類に対する離型性に優れている。また、叩解度を上げ
たり、原料にシリコンを添加することにより内面17の
平滑度を向上させれば、菓子・パン類に対する離型性を
更に向上させることが可能である。
【0039】この発明の容器11によれば、容器11の
外面18にはメッシュ状の模様が形成されている。従っ
て、容器11は大きな表面積を有し、菓子・パン類が焼
き上がった後、菓子・パン類を早く冷まして包装するこ
とができる。その結果、菓子・パン類の製造効率が向上
する。
外面18にはメッシュ状の模様が形成されている。従っ
て、容器11は大きな表面積を有し、菓子・パン類が焼
き上がった後、菓子・パン類を早く冷まして包装するこ
とができる。その結果、菓子・パン類の製造効率が向上
する。
【0040】この発明の容器11によれば、周壁13の
上部は拡径している。従って、生地14の容器11への
収容が行い易く、かつ製造された菓子・パン類を容器1
1から取り出し易くなっている。また、生地14の油脂
分が容器11の開口部から飛散し易くなっている。
上部は拡径している。従って、生地14の容器11への
収容が行い易く、かつ製造された菓子・パン類を容器1
1から取り出し易くなっている。また、生地14の油脂
分が容器11の開口部から飛散し易くなっている。
【0041】この発明の容器11は紙製であるため、使
用後には容器11を容易に焼却することができる。ま
た、容器11を焼却してもプラスチック容器よりも有毒
ガスの発生を抑制することができる。
用後には容器11を容易に焼却することができる。ま
た、容器11を焼却してもプラスチック容器よりも有毒
ガスの発生を抑制することができる。
【0042】この発明の容器11によれば、周壁13の
上端にフランジ16を設けたため、周壁13の強度が増
大している。従って、生地14を焼く際、容器11内に
て生地14が膨張することにより、周壁13が圧迫され
ても容器11の形状を保持することができる。
上端にフランジ16を設けたため、周壁13の強度が増
大している。従って、生地14を焼く際、容器11内に
て生地14が膨張することにより、周壁13が圧迫され
ても容器11の形状を保持することができる。
【0043】この発明の容器11を用いて大きなケーキ
等の菓子・パン類を焼く場合、菓子・パン類を複数に切
る必要があるが、容器11は紙製であるため、その菓子
・パン類を容器11から取り出すことなく包丁等で菓子
・パン類ととに容器11をも切ることが可能である。
等の菓子・パン類を焼く場合、菓子・パン類を複数に切
る必要があるが、容器11は紙製であるため、その菓子
・パン類を容器11から取り出すことなく包丁等で菓子
・パン類ととに容器11をも切ることが可能である。
【0044】この菓子・パン類の製造方法によれば、予
め生地14が収容された容器11を加熱板19上に載置
した後に、生地14を加熱した。従って、加熱板19上
に生地14が直接的に触れない。そのため、生地14は
容器11によって保護されて衛生的に保たれるととも
に、加熱板19が汚れないため加熱板19を清掃する作
業を簡略化することができる。
め生地14が収容された容器11を加熱板19上に載置
した後に、生地14を加熱した。従って、加熱板19上
に生地14が直接的に触れない。そのため、生地14は
容器11によって保護されて衛生的に保たれるととも
に、加熱板19が汚れないため加熱板19を清掃する作
業を簡略化することができる。
【0045】この容器11の製造方法によれば、叩解さ
れたパルプ原料をプレス型にてプレス成形することによ
り容器11が製造される。従って、従来の紙をプレス成
形する方法では成形が困難であった様々な形状の容器1
1を容易に成形することができる。
れたパルプ原料をプレス型にてプレス成形することによ
り容器11が製造される。従って、従来の紙をプレス成
形する方法では成形が困難であった様々な形状の容器1
1を容易に成形することができる。
【0046】この容器11の製造方法によれば、乾燥工
程において、下型の温度を上型のそれよりも高く設定し
た。従って、水分の蒸発により下型の温度が低下して
も、上型とほぼ同等の温度が保たれる。そのため、容器
11を確実に乾燥させることができる。
程において、下型の温度を上型のそれよりも高く設定し
た。従って、水分の蒸発により下型の温度が低下して
も、上型とほぼ同等の温度が保たれる。そのため、容器
11を確実に乾燥させることができる。
【0047】この発明の容器11の製造方法によれば、
原料の生成から容器11の仕上げに至るまで容器11の
製造工程は全て連続的に実行可能であり、自動化可能で
ある。よって、容器11の大量生産が可能である。
原料の生成から容器11の仕上げに至るまで容器11の
製造工程は全て連続的に実行可能であり、自動化可能で
ある。よって、容器11の大量生産が可能である。
【0048】この発明の容器11の製造方法によれば、
繊維長が比較的長い針葉樹パルプを使用した。従って、
各繊維の間に隙間を形成し易くなり、容器11の通気性
を確実に確保することができる。
繊維長が比較的長い針葉樹パルプを使用した。従って、
各繊維の間に隙間を形成し易くなり、容器11の通気性
を確実に確保することができる。
【0049】次に、本発明の別の実施形態について、第
1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。以下の実
施形態は、第1の実施形態と同様の方法にて製造され
る。 (第2の実施形態)図4に示すように、第2の実施形態
の容器11はほぼ円錐台形状をなし、周壁13の上部は
その下部よりも拡径している。底部12は平らに形成さ
れている。
1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。以下の実
施形態は、第1の実施形態と同様の方法にて製造され
る。 (第2の実施形態)図4に示すように、第2の実施形態
の容器11はほぼ円錐台形状をなし、周壁13の上部は
その下部よりも拡径している。底部12は平らに形成さ
れている。
【0050】この実施形態では、周壁13の断面形状が
一定であるため、第1の実施形態よりも成形が容易であ
り、大量生産に向いている。 (第3の実施形態)図5及び図6に示すように、第3の
実施形態の容器11は、容器11の周壁13上端にフラ
ンジ16を設けたものである。図6に示すように、幅広
のフランジ16は段差21を有し、周壁13全周にわた
って形成されている。
一定であるため、第1の実施形態よりも成形が容易であ
り、大量生産に向いている。 (第3の実施形態)図5及び図6に示すように、第3の
実施形態の容器11は、容器11の周壁13上端にフラ
ンジ16を設けたものである。図6に示すように、幅広
のフランジ16は段差21を有し、周壁13全周にわた
って形成されている。
【0051】この実施形態では、フランジ16の幅が広
いため容器11を持ちやすく、運搬に便利である。ま
た、容器11の強度が向上している。この実施形態で
は、フランジ16に段差21が形成されているため、そ
の段差21においてフランジ16を容易に切り取ること
が可能であり、切断によりフランジ16の幅を調節する
ことができる。
いため容器11を持ちやすく、運搬に便利である。ま
た、容器11の強度が向上している。この実施形態で
は、フランジ16に段差21が形成されているため、そ
の段差21においてフランジ16を容易に切り取ること
が可能であり、切断によりフランジ16の幅を調節する
ことができる。
【0052】(第4の実施形態)図7に示すように、第
4の実施形態の容器11は、前記第3の実施形態の容器
11のフランジ16を切取ることにより、2つの把手2
2を形成したものである。
4の実施形態の容器11は、前記第3の実施形態の容器
11のフランジ16を切取ることにより、2つの把手2
2を形成したものである。
【0053】この実施形態では、把手22を持ち易い形
状に形成することにより、容器11の持ち運びを容易に
行うことができる。また、容器11の意匠性が向上す
る。 (第5の実施形態)図8は、第5の実施形態の容器11
の底部12を上側にして示す。図8に示すように、第5
の実施形態の容器11は第2の実施形態の容器の底部1
2に複数の貫通孔23を形成したものである。
状に形成することにより、容器11の持ち運びを容易に
行うことができる。また、容器11の意匠性が向上す
る。 (第5の実施形態)図8は、第5の実施形態の容器11
の底部12を上側にして示す。図8に示すように、第5
の実施形態の容器11は第2の実施形態の容器の底部1
2に複数の貫通孔23を形成したものである。
【0054】この実施形態では、容器11に生地14を
収容し加熱板19に載置して生地14を加熱する場合、
生地14は加熱板19により直接的に加熱される。従っ
て、効率良く生地14が加熱され、生地14の油脂分が
効率良く飛散される。そのため、菓子・パン類のまろや
かな風味を向上させることができる。また、生地14の
加熱時間を短縮させて菓子・パン類の製造効率を向上さ
せることができる。
収容し加熱板19に載置して生地14を加熱する場合、
生地14は加熱板19により直接的に加熱される。従っ
て、効率良く生地14が加熱され、生地14の油脂分が
効率良く飛散される。そのため、菓子・パン類のまろや
かな風味を向上させることができる。また、生地14の
加熱時間を短縮させて菓子・パン類の製造効率を向上さ
せることができる。
【0055】また、2点鎖線にて示すように底部12に
小径の突部15を設けてもよい。従って、突部15によ
り底部12と加熱板19との間に若干のクリアランス2
0が形成され、加熱板19の熱の通りが向上する。
小径の突部15を設けてもよい。従って、突部15によ
り底部12と加熱板19との間に若干のクリアランス2
0が形成され、加熱板19の熱の通りが向上する。
【0056】(第6の実施形態)図9は、第6の実施形
態の容器11の底部12を上側にして示す。図9に示す
ように、第6の実施形態の容器11は底部12の全面に
わたって貫通孔23を形成したものである。
態の容器11の底部12を上側にして示す。図9に示す
ように、第6の実施形態の容器11は底部12の全面に
わたって貫通孔23を形成したものである。
【0057】この実施形態では、生地14が更に効率良
く加熱されるため、生地14の油脂分が効率良く飛散さ
れる。そのため、菓子・パン類のまろやかな風味を向上
させることができる。また、生地14の加熱時間を短縮
させて菓子・パン類の製造効率を向上させることができ
る。
く加熱されるため、生地14の油脂分が効率良く飛散さ
れる。そのため、菓子・パン類のまろやかな風味を向上
させることができる。また、生地14の加熱時間を短縮
させて菓子・パン類の製造効率を向上させることができ
る。
【0058】(第7の実施形態)図10は、第7の実施
形態の容器11の底部12を上側にして示す。図10に
示すように、第7の実施形態の容器11は第2の実施形
態の容器11の底部12に複数の突部15を設けたもの
である。突部15は底部12の中心に対して点対称をな
す。
形態の容器11の底部12を上側にして示す。図10に
示すように、第7の実施形態の容器11は第2の実施形
態の容器11の底部12に複数の突部15を設けたもの
である。突部15は底部12の中心に対して点対称をな
す。
【0059】この実施形態では、底部12に突部15を
設けたことにより底部12の表面積が増大するととも
に、底部12と加熱板19との間にクリアランス20が
形成される。従って、容器11を加熱板19上に載置す
ることにより、加熱板19からの熱が生地14に伝わり
易くなる。そのため、生地14が効率良く加熱されて菓
子・パン類のまろやかな風味が向上する。
設けたことにより底部12の表面積が増大するととも
に、底部12と加熱板19との間にクリアランス20が
形成される。従って、容器11を加熱板19上に載置す
ることにより、加熱板19からの熱が生地14に伝わり
易くなる。そのため、生地14が効率良く加熱されて菓
子・パン類のまろやかな風味が向上する。
【0060】また、2点鎖線にて示すように、底部12
に小径の貫通孔23を形成してもよい。それにより、貫
通孔23により加熱板19の火の通りが向上する。 (第8の実施形態)図11に示すように、第8の実施形
態の容器11はフランジを有する複数の容器11をその
フランジ16を介して互いに連結したものである。
に小径の貫通孔23を形成してもよい。それにより、貫
通孔23により加熱板19の火の通りが向上する。 (第8の実施形態)図11に示すように、第8の実施形
態の容器11はフランジを有する複数の容器11をその
フランジ16を介して互いに連結したものである。
【0061】この実施形態では、一度に複数の容器11
を製造できるため、生産性を向上させることができる。
この容器11を用いて菓子・パン類を製造する際にも、
一度に複数の菓子・パン類を製造することができる。
を製造できるため、生産性を向上させることができる。
この容器11を用いて菓子・パン類を製造する際にも、
一度に複数の菓子・パン類を製造することができる。
【0062】この実施形態では、各容器11が互いに連
結されているため、容器11に生地14を収容する際、
各容器11が動き難いため位置ずれが生じ難い。そのた
め、生地14を容器11内に確実に収容することができ
る。
結されているため、容器11に生地14を収容する際、
各容器11が動き難いため位置ずれが生じ難い。そのた
め、生地14を容器11内に確実に収容することができ
る。
【0063】この実施形態では、各容器11が互いに連
結されているため、一度に製造された複数の菓子・パン
類を運搬し、連結された状態で菓子・パン類を包装する
こともできる。その場合、各容器11を切り取ってその
菓子・パン類を販売できる。
結されているため、一度に製造された複数の菓子・パン
類を運搬し、連結された状態で菓子・パン類を包装する
こともできる。その場合、各容器11を切り取ってその
菓子・パン類を販売できる。
【0064】尚、本発明は以下のように変更して具体化
することもできる。 (1)上記実施形態の容器11の底部12の形状は、熊
の顔の形及び円形であった。それに対して、底部12の
形状をハート形、クローバ形、スペード形、バナナ形、
ぶどう形、楕円、瓢箪形等の複雑な曲線を有するもの
や、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形であっ
てもよい。また、マウス、ライオン、犬、猫等のような
動物の顔の形をしたものであってもよい。更に、動物の
顔に対応する各部の特徴に応じて黒(目)、赤(口)等
の着色を行うことも可能である。この場合、容器11全
体の色(茶色等)と、顔の各部とが容易に識別できるよ
うになる。
することもできる。 (1)上記実施形態の容器11の底部12の形状は、熊
の顔の形及び円形であった。それに対して、底部12の
形状をハート形、クローバ形、スペード形、バナナ形、
ぶどう形、楕円、瓢箪形等の複雑な曲線を有するもの
や、三角形、四角形、五角形、六角形等の多角形であっ
てもよい。また、マウス、ライオン、犬、猫等のような
動物の顔の形をしたものであってもよい。更に、動物の
顔に対応する各部の特徴に応じて黒(目)、赤(口)等
の着色を行うことも可能である。この場合、容器11全
体の色(茶色等)と、顔の各部とが容易に識別できるよ
うになる。
【0065】(2)前記第5及び第6の実施形態では、
底部12に円形の貫通孔23を形成した。貫通孔23の
直径の大きさは、容器11の底部12の形状や大きさに
応じて適宜に変更してもよい。例えば、第5の実施形態
の底部12の直径が50mmである場合、1つの貫通孔
23の直径は3〜15mmの範囲が最適である。また、
貫通孔23を円形以外、例えば楕円形や多角形に形成し
てもよい。また、貫通孔23の数は上記のものに限定さ
れず2つでも3つでも5つ以上でもよい。
底部12に円形の貫通孔23を形成した。貫通孔23の
直径の大きさは、容器11の底部12の形状や大きさに
応じて適宜に変更してもよい。例えば、第5の実施形態
の底部12の直径が50mmである場合、1つの貫通孔
23の直径は3〜15mmの範囲が最適である。また、
貫通孔23を円形以外、例えば楕円形や多角形に形成し
てもよい。また、貫通孔23の数は上記のものに限定さ
れず2つでも3つでも5つ以上でもよい。
【0066】また、第1及び第6の実施形態に設けられ
た突部15の数、大きさ及び形状貫通孔23と同様に変
更してもよい。 (3)上記各実施形態において、容器11の縦、横及び
深さ等のサイズは適宜に変更してもよい。
た突部15の数、大きさ及び形状貫通孔23と同様に変
更してもよい。 (3)上記各実施形態において、容器11の縦、横及び
深さ等のサイズは適宜に変更してもよい。
【0067】更に、各実施形態から把握される請求項以
外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載す
る。 (イ)前記フランジを前記周壁の全周にわたって設けた
請求項5に記載の容器。
外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載す
る。 (イ)前記フランジを前記周壁の全周にわたって設けた
請求項5に記載の容器。
【0068】この構成によれば、周壁の強度が向上して
容器の型崩れを防止することができる。 (ロ)請求項5に記載の容器を、前記フランジを介して
複数連結した容器の集合体。
容器の型崩れを防止することができる。 (ロ)請求項5に記載の容器を、前記フランジを介して
複数連結した容器の集合体。
【0069】この構成によれば、一度に複数の容器を運
搬できるとともに、菓子・パン類の製造を効率良く行う
ことができる。 (ハ)前記抄紙材料の叩解度を17.5〜20.0に設
定した請求項7に記載の容器。
搬できるとともに、菓子・パン類の製造を効率良く行う
ことができる。 (ハ)前記抄紙材料の叩解度を17.5〜20.0に設
定した請求項7に記載の容器。
【0070】この構成によれば、容器内面の平滑度が増
大して容器の離型性が向上し、菓子・パン類を容器から
取り出し易くすることができる。 (ニ)前記抄紙材料にシリコンを混合することにより、
前記内面の平滑度を更に増大させた請求項7に記載の容
器。
大して容器の離型性が向上し、菓子・パン類を容器から
取り出し易くすることができる。 (ニ)前記抄紙材料にシリコンを混合することにより、
前記内面の平滑度を更に増大させた請求項7に記載の容
器。
【0071】この構成によれば、容器の離型性を向上さ
せて、菓子・パン類を容器から取り出し易くすることが
できる。 (ホ)前記抄紙材料にポリエチレン繊維を混合すること
により、強度を増大させた請求項1〜9の何れか1項に
記載の容器。
せて、菓子・パン類を容器から取り出し易くすることが
できる。 (ホ)前記抄紙材料にポリエチレン繊維を混合すること
により、強度を増大させた請求項1〜9の何れか1項に
記載の容器。
【0072】この構成によれば、容器の型崩れを防止す
ることができる。 (ヘ)前記突部の配置は、前記底部の中心に対して点対
称をなす請求項8に記載の容器。
ることができる。 (ヘ)前記突部の配置は、前記底部の中心に対して点対
称をなす請求項8に記載の容器。
【0073】この構成によれば、容器を安定して載置す
ることができる。 (ト)前記貫通孔は前記底部全面にわたる大きさである
請求項9に記載の容器。
ることができる。 (ト)前記貫通孔は前記底部全面にわたる大きさである
請求項9に記載の容器。
【0074】この構成によれば、生地を効率良く加熱し
て、菓子・パン類の風味を向上させることができる。 (チ)収容した生地を加熱することにより菓子・パン類
を製造するために使用される容器の製造方法において、
スラリー状の抄紙材料を抄型に注入する材料注入工程
と、前記抄紙材料が有する水分を低減させる脱水工程
と、前記容器の内面を成形する上型及び容器の外面を成
形する下型から構成されるプレス型に前記抄紙材料を移
し換える移動工程と、前記プレス型において、移し換え
られた前記抄紙材料を圧縮することにより容器を成形す
る圧縮工程と、前記上型及び下型を加熱することによ
り、前記容器を乾燥させる乾燥工程とからなる容器の製
造方法。
て、菓子・パン類の風味を向上させることができる。 (チ)収容した生地を加熱することにより菓子・パン類
を製造するために使用される容器の製造方法において、
スラリー状の抄紙材料を抄型に注入する材料注入工程
と、前記抄紙材料が有する水分を低減させる脱水工程
と、前記容器の内面を成形する上型及び容器の外面を成
形する下型から構成されるプレス型に前記抄紙材料を移
し換える移動工程と、前記プレス型において、移し換え
られた前記抄紙材料を圧縮することにより容器を成形す
る圧縮工程と、前記上型及び下型を加熱することによ
り、前記容器を乾燥させる乾燥工程とからなる容器の製
造方法。
【0075】この構成によれば、スラリー状の抄紙材料
は抄型に注入された後に、余分な水分が脱水される。そ
れにより、抄型には抄紙材料の繊維が残る。そして、そ
の材料をプレス型へ移動させ、上型と下型とを互いに嵌
合させることによりその材料を圧縮する。その結果、容
器が成形される。乾燥工程において、上型と下型が加熱
されて容器は乾燥される。その結果、容器が早期に乾燥
される。
は抄型に注入された後に、余分な水分が脱水される。そ
れにより、抄型には抄紙材料の繊維が残る。そして、そ
の材料をプレス型へ移動させ、上型と下型とを互いに嵌
合させることによりその材料を圧縮する。その結果、容
器が成形される。乾燥工程において、上型と下型が加熱
されて容器は乾燥される。その結果、容器が早期に乾燥
される。
【0076】(リ)前記上型は滑らかな面をなし、前記
下型は金網からなる前記(チ)項に記載の容器の製造方
法。この構成によれば、容器の内面は滑らかに形成さ
れ、容器の外面には網目の模様が成形される。下型は金
網であることから、圧縮工程において余分な水分を排出
可能な隙間が存在する。乾燥工程においても、その隙間
から蒸気が放出される。そのため、容器を素早く乾燥さ
せることが可能となり、容器の製造効率が向上する。
下型は金網からなる前記(チ)項に記載の容器の製造方
法。この構成によれば、容器の内面は滑らかに形成さ
れ、容器の外面には網目の模様が成形される。下型は金
網であることから、圧縮工程において余分な水分を排出
可能な隙間が存在する。乾燥工程においても、その隙間
から蒸気が放出される。そのため、容器を素早く乾燥さ
せることが可能となり、容器の製造効率が向上する。
【0077】(ヌ)前記乾燥工程において、前記下型は
前記上型よりも高温に加熱される前記(チ)項又は
(リ)項に記載の容器の製造方法。この構成によれば、
乾燥工程において、下型を通じて水分が蒸発するため、
下型の温度が低下する傾向にあるが、下型は上型よりも
高温に加熱されることから下型の温度の低下が抑制され
る。そのため、下型の温度を確保でき、容器の乾燥工程
を効率的に行うことができる。
前記上型よりも高温に加熱される前記(チ)項又は
(リ)項に記載の容器の製造方法。この構成によれば、
乾燥工程において、下型を通じて水分が蒸発するため、
下型の温度が低下する傾向にあるが、下型は上型よりも
高温に加熱されることから下型の温度の低下が抑制され
る。そのため、下型の温度を確保でき、容器の乾燥工程
を効率的に行うことができる。
【0078】(ル)前記下型の加熱温度は190〜21
0℃の範囲であり、前記上型の加熱温度は160〜18
0℃の範囲である前記(ヌ)項に記載の容器の製造方
法。この構成によれば、下型の温度を上型のそれよりも
低下させることなく、確実に容器の乾燥を行うことがで
きる。
0℃の範囲であり、前記上型の加熱温度は160〜18
0℃の範囲である前記(ヌ)項に記載の容器の製造方
法。この構成によれば、下型の温度を上型のそれよりも
低下させることなく、確実に容器の乾燥を行うことがで
きる。
【0079】(ヲ)前記(チ)項に記載の容器内に生地
を収容する収容工程と、前記生地を前記容器とともに加
熱板上に載置する載置工程と、前記加熱板を熱すること
により前記生地を所定期間加熱する加熱工程とからなる
菓子・パン類の製造方法。
を収容する収容工程と、前記生地を前記容器とともに加
熱板上に載置する載置工程と、前記加熱板を熱すること
により前記生地を所定期間加熱する加熱工程とからなる
菓子・パン類の製造方法。
【0080】この構成によれば、生地を効率良く加熱し
て、菓子・パン類の風味を向上させることができる。
尚、本明細書において、生地とは小麦粉及び砂糖等に油
脂分を添加してなる菓子・パン類の生地のことであり、
パン、饅頭、カステラ、パイ、マドレーヌ、パウンドケ
ーキ、クッキー、ピザ、チーズケーキ、マフィンケーキ
及び焼きプリンの生地又は材料を含むと定義する。
て、菓子・パン類の風味を向上させることができる。
尚、本明細書において、生地とは小麦粉及び砂糖等に油
脂分を添加してなる菓子・パン類の生地のことであり、
パン、饅頭、カステラ、パイ、マドレーヌ、パウンドケ
ーキ、クッキー、ピザ、チーズケーキ、マフィンケーキ
及び焼きプリンの生地又は材料を含むと定義する。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1、2及び
13に記載の発明によれば、生地に添加された油脂分を
効率よく飛散させるため、菓子・パン類をふっくらと膨
らませてその風味を向上させることができる。また、生
地を長時間保持しても型崩れを防止することができると
ともに、浸み出した油脂分により容器の外観が損なわれ
ることはない。
13に記載の発明によれば、生地に添加された油脂分を
効率よく飛散させるため、菓子・パン類をふっくらと膨
らませてその風味を向上させることができる。また、生
地を長時間保持しても型崩れを防止することができると
ともに、浸み出した油脂分により容器の外観が損なわれ
ることはない。
【0082】請求項3に記載の発明によれば、容器の通
気性を確保して、生地の油脂分を確実に飛散させること
ができる。請求項4に記載の発明によれば、周壁の状況
に応じて、製造される菓子・パン類の形状を任意に選択
できる。また、周壁の開口部から生地の油脂分を効率よ
く飛散させることができる。
気性を確保して、生地の油脂分を確実に飛散させること
ができる。請求項4に記載の発明によれば、周壁の状況
に応じて、製造される菓子・パン類の形状を任意に選択
できる。また、周壁の開口部から生地の油脂分を効率よ
く飛散させることができる。
【0083】請求項5に記載の発明によれば、生地の油
脂分を飛散させ易いとともに、容器から菓子・パン類を
取り出し易くなる。請求項6に記載の発明によれば、容
器の型崩れを防止できるとともに、容器の持ち運びに便
利である。
脂分を飛散させ易いとともに、容器から菓子・パン類を
取り出し易くなる。請求項6に記載の発明によれば、容
器の型崩れを防止できるとともに、容器の持ち運びに便
利である。
【0084】請求項7に記載の発明によれば、製造され
た菓子・パン類を早く冷まして包装できるため、菓子・
パン類の製造効率が向上する。容器の離型性が向上し、
菓子・パン類を容器から取り出し易くなる。
た菓子・パン類を早く冷まして包装できるため、菓子・
パン類の製造効率が向上する。容器の離型性が向上し、
菓子・パン類を容器から取り出し易くなる。
【0085】請求項8に記載の発明によれば、容器の離
型性が更に向上し、菓子・パン類を容器から容易に取り
出し易くなる。請求項9に記載の発明によれば、熱を底
部に均等に伝えて、生地をむら無く均一に加熱すること
ができる。
型性が更に向上し、菓子・パン類を容器から容易に取り
出し易くなる。請求項9に記載の発明によれば、熱を底
部に均等に伝えて、生地をむら無く均一に加熱すること
ができる。
【0086】請求項10に記載の発明によれば、貫通孔
に相対する部分の生地を効率よく加熱し、菓子・パン類
の風味を向上させることができる。請求項11に記載の
発明によれば、段差でフランジを切り取り可能であるた
め、その切断によりフランジの幅を調節することができ
る。 請求項12の発明では、一度に複数の容器を運搬で
きるとともに、菓子・パン類の製造を効率良く行うこと
ができる。
に相対する部分の生地を効率よく加熱し、菓子・パン類
の風味を向上させることができる。請求項11に記載の
発明によれば、段差でフランジを切り取り可能であるた
め、その切断によりフランジの幅を調節することができ
る。 請求項12の発明では、一度に複数の容器を運搬で
きるとともに、菓子・パン類の製造を効率良く行うこと
ができる。
【図1】 本発明を具体化した第1の実施形態の容器を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図2】 図1の2−2線に沿った断面図。
【図3】 本発明を具体化した容器の製造方法を示す工
程図。
程図。
【図4】 本発明を具体化した第2の実施形態の容器を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図5】 本発明を具体化した第3の実施形態の容器を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図6】 図5の6−6線に沿った断面図。
【図7】 本発明を具体化した第4の実施形態の容器を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図8】 本発明を具体化した第5の実施形態の容器を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図9】 本発明を具体化した第6の実施形態の容器を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図10】 本発明を具体化した第7の実施形態の容器
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図11】 本発明を具体化した第8の実施形態の容器
を示す斜視図。
を示す斜視図。
【図12】 従来の容器を示す斜視図。
11…焼き菓子用容器、12…底部、13…周壁、14
…生地、15…突部、16…フランジ、17…内面、1
8…外面、23…貫通孔。
…生地、15…突部、16…フランジ、17…内面、1
8…外面、23…貫通孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−65900(JP,A) 特開 平6−158600(JP,A) 特開 平6−322699(JP,A) 特開 平7−207600(JP,A) 特開 昭57−5638(JP,A) 特開 平7−24714(JP,A) 特開 平7−327832(JP,A) 登録実用新案3013399(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 106 A21D 8/06 A47J 36/04 D21J 5/00
Claims (13)
- 【請求項1】 収容した生地を加熱することにより菓子
・パン類を製造するために使用される容器において、 水分を含有するスラリー状の抄紙材料を脱水及び圧縮す
ることにより成形され、耐油性を有する容器。 - 【請求項2】 収容した生地を加熱することにより菓子
・パン類を製造するために使用される容器において、 水分を含有するスラリー状の抄紙材料を脱水及び圧縮す
ることにより成形され、耐水性及び耐油性を有する 容
器。 - 【請求項3】 前記抄紙材料は針葉樹パルプを含む請求
項1又は2に記載の容器。 - 【請求項4】 前記生地を載置するための底部と、菓子
・パン類を成形すると共に、前記底部に立設される周壁
とから構成される請求項1〜3の何れか1項に記載の容
器。 - 【請求項5】 前記周壁は前記底部から遠ざかるに従っ
て拡径している請求項4に記載の容器。 - 【請求項6】 前記周壁の上端には前記周壁とほぼ直交
する方向に延びるフランジを設けた請求項4又は5に記
載の容器。 - 【請求項7】 前記菓子・パン類に接する内面は、それ
以外の外面よりも小さい表面積を有する請求項1〜6の
何れか1項に記載の容器。 - 【請求項8】 前記内面は前記外面よりも滑らかであ
り、前記外面はメッシュ状の模様を有する請求項7に記
載の容器。 - 【請求項9】 前記底部に前記周壁から遠ざかる方向へ
向かう突部を設けた請求項4〜8の何れか1項に記載の
容器。 - 【請求項10】 前記底部に少なくとも一つ以上の貫通
孔が形成された請求項4〜9の何れか1項に記載の容
器。 - 【請求項11】 前記フランジには段差を設けて、同段
差でフランジを切り取り可能とした請求項5に記載の容
器。 - 【請求項12】 請求項5に記載の容器を、前記フラン
ジを介して複数連結 した容器の集合体。 - 【請求項13】 請求項1〜12の何れか1項に記載の
容器内に生地を収容する収容工程と、前記生地を加熱す
るための加熱板上に、前記容器を載置する載置工程と、
前記加熱板を熱することにより前記生地を所定期間加熱
する加熱工程とからなる菓子・パン類の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8054363A JP3027708B2 (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 容器及びその容器の集合体並びにその容器を用いた菓子・パン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8054363A JP3027708B2 (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 容器及びその容器の集合体並びにその容器を用いた菓子・パン類の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09238829A JPH09238829A (ja) | 1997-09-16 |
| JP3027708B2 true JP3027708B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=12968576
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8054363A Expired - Fee Related JP3027708B2 (ja) | 1996-03-12 | 1996-03-12 | 容器及びその容器の集合体並びにその容器を用いた菓子・パン類の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3027708B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007314246A (ja) * | 2006-04-25 | 2007-12-06 | Oji Paper Co Ltd | 成形容器用原紙及び紙製成形容器 |
-
1996
- 1996-03-12 JP JP8054363A patent/JP3027708B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09238829A (ja) | 1997-09-16 |
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