JP3034094B2 - オムツ止着用粘着テープ基材及びオムツ止着用粘着テープ - Google Patents

オムツ止着用粘着テープ基材及びオムツ止着用粘着テープ

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JP3034094B2
JP3034094B2 JP3280776A JP28077691A JP3034094B2 JP 3034094 B2 JP3034094 B2 JP 3034094B2 JP 3280776 A JP3280776 A JP 3280776A JP 28077691 A JP28077691 A JP 28077691A JP 3034094 B2 JP3034094 B2 JP 3034094B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クッション性のある粘
着テープ用基材及び該基材を用いてなる粘着テープに関
し、殊にオムツの止着用テープなどの医療衛生材として
有用である。
【0002】
【従来技術】紙オムツなどの止着用テープは肌にやさし
いソフトな基材であることが求められ、このようなソフ
トな粘着テープとしては軟質でクッション性のあるゴム
及び/又は合成樹脂製発泡基材からなる粘着テープが知
られている。
【0003】このような粘着テープは、通常、長尺なテ
ープをロール状に巻回した形態で供給されるので、オム
ツ用テープとしての加工などに際してロール状からのテ
ープの巻き戻しが良好に行えるように、基材の片面に設
けた粘着剤層と基材の背面とが巻層間において剥離可能
とされている必要がある。一般に、このような巻き戻し
を可能とするためには、シリコーン系又は長鎖アルキル
系などの剥離処理剤を基材背面に塗工しておくか、粘着
剤層と基材背面との間に剥離紙などのセパレーターを介
在させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】而して、上記のゴム及
び/又は合成樹脂製発泡基材からなる粘着テープ用基材
は有機発泡剤のガス分解作用によって表面に多数の気孔
が形成された独立又は連立気泡状構造物とされているの
で、前記の剥離処理剤を表面に塗工しても剥離処理剤が
気孔内に吸収されてしまい表面に均一な剥離剤層を形成
することが困難である。このため剥離処理剤を塗工する
タイプにおいてはロール状からの良好な巻き戻し性は得
られにくいものであった。他方、粘着剤層と基材背面と
の間に剥離紙などのセパレーターを介在させるとコスト
高となり、しかもセパレーターの廃棄処理などの問題が
あるため好ましくない。さらに上記の発泡基材は基材が
2〜10mm程度の厚手品となるので、オムツの止着用など
の医療用途では嵩高くなって、余り実用的でなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の如き問題
点を鋭意検討の結果、基材の形成に特定の加熱膨張剤を
使用して得られる粘着テープ用基材及び粘着テープが上
記問題点を悉く解決しうることを知見し、本発明を完成
させたものである。
【0006】即ち、本発明の粘着テープ用基材は、ゴム
及び/又は合成樹脂基剤中にマイクロカプセル型加熱膨
張剤を混合してなる組成物を薄層状に形成し、これを加
熱膨張させてなる構成であり、好ましくはこの基材の片
面に補強層を設けたものであり、本発明の粘着テープと
しては、上記粘着テープ用基材の少なくとも片面側に粘
着剤層を設けた構成とされる。
【0007】
【発明の構成及び作用】以下、本発明を図面に基づき詳
細に説明する。図1において、1は本発明の粘着テープ
用基材であり、ゴム及び/又は合成樹脂基剤中にマイク
ロカプセル型加熱膨張剤を混合してなるゴム及び/又は
合成樹脂組成物を薄層状に形成して、これを加熱膨張さ
せたものである(図中11は加熱膨張剤の膨張部分を示
す)。2は該基材1の片面に設けられた粘着剤層であ
る。
【0008】ゴム及び/又は合成樹脂基剤成分として
は、これを薄層状に成形した際充分な可撓性及び弾性を
有するポリマー成分、例えば、クロロプレンゴム、エチ
レンプロピレンゴム、ABA型ないしAB型ブロック共
重合体(Aは熱可塑性ブロック、Bはラバーブロック
で、例えば、スチレン−イソプレン−スチレン共重合
体、スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレ
ン−イソプレン−スチレンに水素を添加した共重合体、
スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、
スチレン−ブタジエン共重合体等)の如き熱可塑性ゴム
などのゴム類、さらにポリエチレン、ポリプロピレン、
エチレン−酢酸ビニル共重合体の如き熱可塑性樹脂など
の合成樹脂類が好適に使用でき、これらのブレンド物も
含まれる。
【0009】該基剤中に混合されるマイクロカプセル型
加熱膨張剤は、90〜150 ℃に加熱することによって20〜
70倍、好ましくは25〜45倍に膨張するブタンガス、プロ
パンガスなどの気体状物質をアクリロニトリル共重合
体、塩化ビニリデン−メタアクリル酸メチル共重合物な
どの熱可塑性樹脂からなる殻に封入したものが好適に使
用でき、加熱によって膨張ないし膨張後に破裂するもの
である。このような加熱膨張剤は、通常粒径が1〜50μ
m、好適には10〜20μmの微小球であり、具体例とし
て、松本油脂製薬株式会社製の「マツモトマイクロスフ
ェアー」などの市販品が挙げられる。
【0010】かかる加熱膨張剤の配合量は、使用する加
熱膨張剤の種類、用途などを考慮して適宜決定すること
ができるが、ポリマー100 重量部に対して通常0.1 〜30
重量部の範囲で配合される。加熱膨張温度は通常、90〜
140 ℃とされるのがよく、膨張倍率は通常 1.5〜10倍程
度である。
【0011】ゴム及び/又は合成樹脂基剤中にマイクロ
カプセル型加熱膨張剤を混合してなる組成物には、得ら
れる基材をさらにソフトにするために必要に応じて軟化
剤を配合したり、軽粘着性をもたせるために少量の粘着
性付与樹脂を添加することができる。また、得られる基
材の耐候性、耐熱性の向上のために老化防止剤などを添
加してもよい。
【0012】上記のゴム及び/又は合成樹脂組成物から
粘着テープ用基材1をつくるには、まずゴム及び/又は
合成樹脂基剤を溶剤にて溶解したポリマー溶解液に上記
の加熱膨張剤を混合して、この組成物液を例えば易剥離
性支持体上に自然乾燥状態での厚みが5〜100 μm程度
となるように薄層状態に塗布形成する。そしてこのよう
に薄層状態に形成された組成物液を90〜140 ℃の温度ゾ
ーンをもつ乾燥機中で0.1〜60分程度加熱し、加熱膨張
剤が破裂して表面に孔が形成されない程度に充分に膨張
させて、20〜400 μm厚程度の粘着テープ用基材1を得
る。
【0013】得られた基材1には内部に多数の独立気泡
状の膨張部が形成される一方、その表面10は加熱膨張剤
の膨張によるなだらかな凹凸状表皮が形成される。他
方、易剥離性支持体を基材から剥離すると支持体面は平
滑であるため、基材1の他面は平滑に形成される。
【0014】粘着剤層2はこの粘着テープ用基材1の上
記表面10とは反対側の面(易剥離性支持体に接着してい
た平滑面側)にゴム系、アクリル系などの粘着剤を4〜
1000μm厚程度に塗工して設けられたものである。
【0015】このようにして構成された粘着テープの表
面10上にはシリコーン系又は長鎖アルキル系などの剥離
処理剤を塗工して製品化されるが、表面10は孔の開いて
いないなだらかな凹凸状表皮が形成されるので、剥離処
理剤を均一な厚みに塗工することができるものである。
【0016】図2は、粘着テープ用基材1の片面に補強
層3を設けてなる実例を示している。通常、上記のよう
にして得られた粘着テープ用基材は50%引張応力が 0.5
〜10kg/cm2 (引張速度30cm/分)程度の伸びやすい基
材である。従って、例えばオムツ用など所定の腰及び引
張強度を要する用途では、図2の如く補強層を設けて粘
着テープの伸びを抑制することが望ましい。
【0017】尚、粘着テープ用基材1の片面に補強層3
を設ける構成は、予め作成した粘着テープ用基材1の片
面に層3を構成する補強フイルムを貼り合わせて形成し
てもよいが、補強フイルムの表面に前記の如く加熱膨張
剤を混合してなるゴム及び/又は合成樹脂組成物を薄層
状に形成して加熱膨張させることによって、一体的に製
造してもよい。
【0018】このような補強フイルムとしては、例え
ば、ポリエチレンテレフタレートの如きポリエステルフ
イルムやポリプロピレンフイルム或いはポリプロピレン
とポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−プロピレン共重合体の一種又は二種以上から構成
されるプラスチックフイルムが使用され、厚さが4〜20
0 μm程度でリングクラッシュ方式による幅方向の圧縮
強度が10〜1500gの範囲(フイルムの幅を25mm、巻径を
20mmとする)である柔軟なフイルムが前記基材の柔らか
さを減ずることなく、基材の伸びを抑制して所定の腰及
び強度を得ることができるので好ましい。
【0019】尚、必要に応じて該フイルム面には予めイ
ソシアネート系架橋剤などを含む下塗り剤を塗工して、
基材1との密着力を高くすることができる。
【0020】図3は、オムツのファスナーテープの如く
オムツの止着部に好適に使用される本発明の具体例であ
る。このような粘着テープは、長尺な粘着テープ用基材
1を作成して、この両面に幅方向の半部づつに逆配置と
なるように剥離処理剤を塗工(10a,10b)し、残りの半部
に補強フイルム30a,30b を貼り合わせ、補強フイルム30
a,30b 上に粘着剤層20a,20bを塗設してつくられる。こ
れを幅方向に二つ折りすると、剥離処理剤10a と粘着剤
層20aが当接し、図4の如くに長手方向にテープを巻き
取る際には剥離処理剤10b面が粘着剤層20bを保護す
る。そしてこれをオムツのファスナーテープとして使用
する際には長手方向に所定寸法切断して外側の粘着剤層
20bを例えばオムツ背部へ、他方の粘着剤層20aをオム
ツ前部へ固定する。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上の如くに構成され、孔の
開いていないなだらかな凹凸状表皮にて覆われた基材か
ら構成されるので、剥離処理剤が均一な厚みで塗工する
ことができる薄くて肌にやさしいソフトな粘着テープ用
基材を提供することができる。また、この基材の片面に
補強層を設けた粘着テープ用基材は基材の伸びを抑制し
て所定の腰及び強度を得ることができ、それらの片面側
に粘着剤層を設けて粘着テープとされたものは、ソフト
で充分なクッション性がありながらセパレーターが不要
で且つ良好な巻き戻し性が得られるという特徴を有す
る。特にこれを人の肌が触れるオムツの止着やナプキン
の固定などの医療衛生用に用いると、薄く且つ肌にやさ
しいソフトな感触が得られるので好ましいものである。
【0018】かかる本発明の効果をさらに下記の実施例
によって詳細に説明する。
【実施例1】スチレン−ブタジエン−スチレン共重合体
100重量部を固形分40%となるようにトルエンにて溶解
した溶解液中に加熱膨張剤として「マツモトマイクロス
フェアーF−301D」を10部混合して得た組成物液を25μ
m 厚で50mm幅のポリエステルフイルム(補強フイルム)
上に自然乾燥後の厚みが45μm となるように塗布し、13
0℃で1分間加熱膨張させて、総厚 200μm の補強層付
き粘着テープ用基材を作製した。尚、ポリエステルフイ
ルムの本文に記した幅方向の圧縮強度は120gである。こ
の基材の表面は孔の開いていないなだらかな凹凸状表面
であり、この表面に付加型シリコーン(信越化学株式会
社製「X-62-2378」)を塗布し、 130℃で1分間加熱反
応させて 0.5g/m2 の均一な厚みの剥離剤層を形成し
た。次いで、ポリエステルフイルムの反対面側に50μm
厚のゴム系粘着剤層を塗布形成した。これを 100m製造
してロール状に巻き取って試料とした。
【0019】
【実施例2】基剤成分としてスチレン−ブタジエン−ス
チレン共重合体に代えて、スチレン−エチレン−ブタジ
エン−スチレン共重合体を使用した以外は実施例1と同
様の方法及び条件で試料を作成した。
【0020】
【比較例1】ガス分解型有機発泡剤で発泡させてなる2
mm厚のウレタン系発泡シート(発泡倍率約30倍)の片面
には実施例1と同様に剥離剤層を形成し、他面には実施
例1と同様に粘着剤層を形成し、これをロール状に巻き
取って試料とした。
【0021】
【比較例2】ウレタン系発泡シートに代えて2mm厚のポ
リエチレン系発泡シート(発泡倍率約10倍)を使用した
他は、比較例1と同様に試料を作成した。
【0022】実施例1、2、比較例1、2で作成した長
さ 100mの各ロール状試料をそれぞれ23℃×1日、40℃
×1日保存し、テープの巻戻し力を測定した(巻戻し速
度は10m/分)。その結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】また、上記の実施例1、2で得られたテー
プを 2.5cm×7.0 cmに切断してオムツの止着部(ファス
ナーテープ)として使用し、これを乳児をもつ母親50人
をモニターとして触ってもらったところ、やわらかいと
答えた人は従来のポリプロピレン製テープ(100μm 厚)
では8人であったのに対し、実施例1及び実施例2とも
に45人という高結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実例を示す断面説明図である。
【図2】本発明の他の実例を示す断面説明図である。
【図3】本発明の他の実例を示す断面説明図である。
【図4】本発明の他の実例を示す一部断面説明図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 7/02 B32B 7/10 C08J 5/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム及び/又は合成樹脂基剤中にマイク
    ロカプセル型加熱膨張剤を混合してなる組成物を薄層状
    に形成し、これを加熱膨張させてなるオムツ止着用粘着
    テープ基材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基材の片面に補強層を設
    けてなるオムツ止着用粘着テープ基材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の基材の少なくとも片面側
    に粘着剤層を設けてなるオムツ止着用粘着テープ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の基材の少なくとも片面側
    に粘着剤層を設けてなるオムツ止着用粘着テープ。
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