JP3044352B2 - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤

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JP3044352B2
JP3044352B2 JP1301303A JP30130389A JP3044352B2 JP 3044352 B2 JP3044352 B2 JP 3044352B2 JP 1301303 A JP1301303 A JP 1301303A JP 30130389 A JP30130389 A JP 30130389A JP 3044352 B2 JP3044352 B2 JP 3044352B2
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教雄 飯田
憲夫 柳橋
安里 富永
博幸 林
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、含水性膏体を用いた貼付剤に関する。
従来の技術 従来、含水性膏体を用いる貼付剤においては、支持体
として不織布、織布等の透湿性の極めて高い素材が用い
られてきた。しかしながら、含水性の膏体は、30〜60%
が水であるため、皮膚へ貼付後の水分の蒸散により、膏
体が硬化し、有効成分の皮膚への移行性の低下、粘着力
の低下が問題であった。
一方、支持体の透湿性を極めて低くすることにより有
効成分の皮膚への移行を高める手法は、ODT療法と呼ば
れ既に公知であり、ステロイド剤を非水系基材に配合
し、密封性の高い(透湿性の低い)高分子フィルムに展
延した製剤が用いられている。しかしながら、このステ
ロイド系製剤は、有効成分の皮膚への移行は高いもの
の、皮膚刺激性の点で問題があった。
含水ゲル基材を30μm程度の厚さの透湿性の低い高分
子フィルム(ポリエチレン等)に展延した場合において
は、膏体中の水分の蒸散がほぼ完全に抑えられるととも
に、生体中の水分も加わり膏体が“むれた”状態とな
る。その結果、非水系基材を用いた場合と同様に有効成
分の皮膚移行性は高まるが、一方において皮膚刺激性も
高まりカユミ、カブレの原因となったり、剥離後の皮膚
へのベタツキが生じる。
発明が解決しようとする課題 本発明は、含水性膏体を用いた貼付剤において、皮膚
刺激性および剥離後の皮膚へのベタツキを抑えて、しか
も、有効性と粘着性を向上することを目的とする。
発明の構成 本発明の貼付剤は、支持体部と含水性膏体部とを有す
る貼付剤において、支持体部が高分子フィルムと多孔性
シートとが一体化されたシート状体からなり、この支持
体部のJIS一般試験法「防湿包装材料の透湿度試験法
(カップ法)」(JIS Z 0208−1976)の条件Aにより測
定したとき透湿度が100〜4000g/m2/24hr、好ましくは10
00〜3000g/m2/24hrの範囲にあり、含水性膏体部のボー
ルタック法(JIS Z 0237−1980)粘着力がNo.10以上で
あることを特徴とする。
この透湿度が100g/m2/24hr未満であると、皮膚刺激性
や剥離後の皮膚のベタツキが問題となる。一方、4000g/
m2/24hrを超えると、水分の蒸散により膏体が硬化して
粘着性が低下したり、有効成分の吸収性が低下する。
このような支持体の一例としては、透湿度が100〜400
0g/m2/24hrの範囲にある高分子フィルム、例えば透湿度
が2000g/m2/24hr前後のポリウレタン系フィルムと、従
来から用いられている不織布、織布、編布等の繊維集合
体などの透湿性の大きな多孔性シートとを、熱融着、接
着剤による接着などで積層一体化したものを挙げること
ができる。また、多孔性シートに高分子フィルム溶液を
塗布して、その場で高分子フィルムを積層一体化するこ
ともできる。第1図はこの層構成を示す断面図であり、
高分子フィルム13と不織布15とが積層一体化された支持
体11に、含水性膏体層21が塗工され、ライナー31が被覆
されている。
また、透湿度が小さい(例えば100g/m2/24hr未満)の
高分子フィルムを用いて、この高分子フィルムと不織
布、織布、編布等の多孔性シートとの積層一体化を熱融
着により行なうことにより、高分子フィルムに繊維等の
一部がくい込んで細孔があき、適度な透湿度を有する支
持体を得ることも可能である。第2図は、この層構成を
示す断面図であり、高分子フィルム13′を不織布15,17
でサインドイッチ状に挟んで熱融着した支持体11に、含
水性膏体層21が塗工され、ライナー31が被覆されてい
る。
高分子フィルム13′としては、ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン等の5〜15μ
m程度の厚さのフィルムが好適である。
多孔性支持体15,17として用いる不織布としては、ポ
リエステル、レーヨン、ナイロン、ポリオレフィン、ポ
リエチレン等の繊維を用い、ニードルパンチ法、スパン
レース法、スパンボンド法、ステッチボンド法、メルト
ブローン法等で製造したものが挙げられる。
用いられる含水性膏体はボールタック法粘着力がNo.1
0以上のものを用いることにより、粘着力の低下を防止
できるという本発明の特徴を生かして、使用性の良好な
貼付剤が得られる。
このような基材の一例として、ポリアクリル酸とポリ
アクリル酸塩を重量比で9/1〜1/9で配合したものが挙げ
られる。ポリアクリル酸の重量が上記範囲より少ないと
肌への十分な粘着力が得られず、一方、ポリアクリル酸
塩の配合量が少ないと十分な増粘が実現できず、“裏じ
み”が起こりやすい。また、ポリアクリル酸とポリアク
リル酸塩とは合計で1〜20重量%、好ましくは3〜10重
量%となるように含水性膏体中に配合することが望まし
い。合計配合量が、1重量%未満であると“裏じみ”の
原因となり、一方、20重量%より多いと製造時の作業性
が低下する。
ポリアクリル酸としては、分子量10万〜600万のもの
が適当である。10万未満であると粘度が不足し“裏じ
み”を起こしやすく、また、十分な粘着力を得ることが
できない。一方、600万を超えると粘度が高すぎ、展
延、練合等の作業性が低下する。
ポリアクリル酸塩としては、ナトリウム塩、カリウム
塩、アンモニウム塩等があり、特にナトリウム塩は入手
しやすい原料である。また、ポリアクリル酸塩の中和度
は50%以上が好ましく、それ未満の中和度では十分な粘
度が得られず、“裏じみ”が起こりやすい。
ポリアクリル酸塩の分子量は10万〜600万が適当であ
る。10万未満であると粘度が不足して“裏じみ”を起こ
しやすく、また、十分な粘着力を得ることができない。
一方、600万を超えると粘度が高すぎて展延、練合等の
作業性が低下する。
発明の効果 本発明では、含水系膏体を用いた貼付剤において、10
0〜4000g/m2/24hrの適度な透湿度を有する支持体および
ボールタック法粘着力がNo.10以上の含水性膏体を用い
ることにより、皮膚刺激性の低減および剥離後のベタツ
キ防止を可能にして使用感に優れ、しかも、水分の蒸散
を抑えて膏体の粘着性および有効成分の皮膚への移行を
改善することができる。
実施例1 1.5デニールのポリエステルのウェブをニードルパン
チして得た不織布(100g/m2)にポリウレタン溶液を塗
布、乾燥して貼付剤の支持体を得た。この支持体の透湿
度を前述のJIS一般試験法により測定したところ、透湿
度は2300g/m2/24hrであった。
この支持体に上記第1表に示した含水性膏体を1m2
たり900gの割合で展延し、貼付剤(6cm×8cm)を得た。
実施例2 2.0デニールのポリオレフィンのウェブを用いてスパ
ンレース法によりシート状体として得た不織布(30g/
m2)と、1.0デニールのレーヨンのウェブをニードルパ
ンチして得た不織布(50g/m2)とを使用し、押出機(エ
クストルダー)から溶融した8μm厚のポリエチレン薄
膜を2枚の不織布の間に流し込み、熱融着し一体化して
貼付剤の支持体を得た。この支持体の透湿度を実施例1
と同様に測定したところ、透湿度は1300g/m2/24hrであ
った。
この支持体のレーヨン不織布側に実施例1と同様の含
水性膏体を展延し、貼付剤(6cm×8cm)を得た。
実施例3 トリコット織布にポリウレタン溶液を塗布、乾燥して
貼布剤の支持体を得た。この支持体の透湿度を実施例1
と同じ方法で測定したところ1800g/m2/24hrであった。
この支持体に実施例1と同様に含水性膏体を展延し、貼
布剤(6cm×8cm)を作成した。
比較例1 ポリエステル100%の不織布について実施例1と同じ
方法で透湿度を測定したところ、透湿度は8500g/m2/24h
rであった。
この支持体に実施例1と同様にして含水性膏体を展延
し、貼付剤(6cm×8cm)を得た。
比較例2 ポリエステル100%の不織布に厚さ30μmのポリエチ
レンフィルムを接着剤により一体化したものについて、
実施例1と同様の方法で透湿度を測定したところ、透湿
度は35g/m2/24hrであった。
この支持体に実施例1と同様に含水性膏体を展延し、
貼付剤(6cm×8cm)を得た。
試験例1 実施例1,2,3および比較例1,2で製造した貼付剤を、う
さぎ(体重2.3〜2.8kg)の、背部をバリカンにて徐毛し
た後、貼付し、一定時間毎に血清中サリチル酸濃度を測
定して、その結果を第2表に示した。
試験例2 実施例1,2,3および比較例1,2で製造した貼付剤を、健
常男子20名の上腕部に貼付し、3時間経過後の粘着性
(第3表)、剥離後のベタツキ(第4表)、皮膚刺激性
(第5表)を評価し、以下の各表に示した。
実施例4〜11 下記の第6表に示した組成の膏体を、支持体(透湿度
は同表中に記載)に塗工して本発明の貼付剤を得た。
これら貼付剤は、いずれも実施例1と同様の優れた特
性を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明の貼付剤の構成例の層構
成を示す断面図である。 11……支持体、13,13′……高分子フィルム 15,17……不織布、21……含水性膏体層 31……ライナー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−230720(JP,A) 特開 昭56−51412(JP,A) 特開 昭56−140927(JP,A) 特開 昭61−267512(JP,A) 実開 昭63−144031(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 9/70

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体部と含水性膏体部とを有する貼付剤
    において、支持体部が高分子フィルムと多孔性シートと
    が一体化されたシート状体からなり、この支持体部の透
    湿度がJIS一般試験法「防湿包装材料の透湿度試験法
    (カップ法)」条件Aで試験するとき100〜4000g/m2/24
    hrであり、含水性膏体部のボールタック法粘着力がNo.1
    0以上であることを特徴とする貼付剤。
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