JP3055729B2 - アレルゲン低減化米調製物、その製造方法及びそれを含む加工食品 - Google Patents
アレルゲン低減化米調製物、その製造方法及びそれを含む加工食品Info
- Publication number
- JP3055729B2 JP3055729B2 JP4032744A JP3274492A JP3055729B2 JP 3055729 B2 JP3055729 B2 JP 3055729B2 JP 4032744 A JP4032744 A JP 4032744A JP 3274492 A JP3274492 A JP 3274492A JP 3055729 B2 JP3055729 B2 JP 3055729B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rice
- allergen
- extract
- protein
- molecular weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Confectionery (AREA)
- Cereal-Derived Products (AREA)
- General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
Description
製物、その製造方法及びそれを含む加工食品に関する。
特に、本発明はコメに対してアレルギー反応を起こす患
者の食料として用いることができるアレルゲン低減化米
に関する。
る。これは食生活の洋風化に伴うタンパク質の多量摂取
に加え、その他の要因(例えば、排気ガスの大気汚染、
あるいは気密性が高くカーペットを敷いた洋風住宅など
の生活様式の変化)が複雑に重なりあい、生活環境下に
存在する様々な物質がアレルゲンに変貌していることに
起因している。
である。このような食物アレルギーは小児に加え成人に
も多くみられるようになり、本人の肉体的、精神的苦痛
はもとより、親や家族全体にも多大の精神的苦痛を与え
る。食物アレルギー患者の治療法として食物を制限する
か、あるいは摂取させない方法が試みられている。しか
しながら、食物を制限することは、生命の維持、発育に
も支障をきたしかねない。そこで、アレルギーを起こす
成分のみを除去し、他の栄養成分は損なわないような食
品を摂取させるのは好ましい方法の一つである。
7040号公報に記載されているように、コメに含まれてい
るアレルギー関与タンパク質を除去するためにタンパク
質分解酵素を作用させてコメ中の塩可溶性タンパク質に
対する10%三塩化酢酸可溶率が80%以上となるまで
加水分解し、可溶性成分を除去する方法が知られてい
る。しかし、この方法では未だ十分にアレルゲンを除去
するまでには到らず、20〜30%のコメアレルギー患
者は改善されていなかった。
異的な抗原成分(アレルゲン)として、電気泳動法(S
DS−PAGE)で解析した場合の分子量12,000〜30,0
00、とりわけ分子量16,000付近のタンパク質は特定され
ているが、その他の抗原成分(アレルゲン)は明確では
なく、特定するには至っていなかったため、当然、どの
ような成分を選択的に除去もしくは低減化すべきか、ま
たそれにはどのような方法が適切であるか明らかではな
かった。以下本明細書においてタンパク質の分子量はS
DS−PAGEの結果より算出されたものとする。
発明者らは、コメについて詳細に分析したところ、従来
の低アレルゲン米で効果のない米アレルギーの患者にと
っては、上記分子量12,000〜30,000、とりわけ分子量1
6,000付近のタンパク質以外に、分子量30,000〜40,000
特に33,000〜35,000のタンパク質及び分子量50,000〜6
0,000のタンパク質、特に分子量52,000〜57,000のタン
パク質の分画がアレルギーに関与する重要なタンパク質
であることを見出した。更に、前記のように塩水を使用
する方法では界面活性剤や酵素を併用しても、分子量3
0,000〜40,000のタンパク質分画及び分子量50,000〜60,
000のタンパク質分画を十分除去することができないこ
とも分かった。
る限り多くのコメアレルギー患者に提供できるよう鋭意
努力した結果、グルテリン及び/又はプロラミン含量の
低い米を用い塩水抽出することにより、優れたアレルゲ
ン低減化米を製造することができることを見出し、本発
明を完成させるに至った。即ち、本発明の目的は、コメ
に対してアレルギー反応を起こす患者の食料として極め
て有効なアレルゲン低減化米調製物を提供することにあ
る。
テリン及び/又はプロラミン含量の低い米に含まれる分
子量12,000〜30,000、30,000〜40,000及び50,000〜60,0
00のアレルゲンタンパク質が実質的に除去された、グル
テリン及び/又はプロラミン含量の低い米の調製物に関
する。また、本発明は、グルテリン及び/又はプロラミ
ン含量の低い米を塩水溶液で処理することを特徴とす
る、グルテリン及び/又はプロラミン含量の低い米に含
まれる分子量12,000〜30,000、30,000〜40,000及び50,0
00〜60,000のタンパク質が実質的に除去された米調製物
の製造方法にも関する。更に、本発明は、グルテリン及
び/又はプロラミン含量の低い米に含まれる分子量12,0
00〜30,000、30,000〜40,000及び50,000〜60,000のアレ
ルゲンタンパク質が実質的に除去されたグルテリン及び
/又はプロラミン含量の低い米の調製物を使用して得
た、米加工食品にも関する。
子量12,000〜30,000とりわけ分子量16,000付近のタンパ
ク質、分子量30,000〜40,000とりわけ分子量33,000〜3
5,000のタンパク質、及び分子量50,000〜60,000とりわ
け分子量52,000〜57,000のタンパク質が除去もしくは低
減化されているものである。
はプロラミン含量の低い米をアレルゲン低減化処理する
ことによって調製することができる。ここで、アレルゲ
ン低減化処理とは、塩水溶液によるタンパク質抽出操作
である。アレルゲン低減化処理において、グルテリン及
び/又はプロラミン含量の低い米に対して、抽出時の品
温を凍結点以上〜15℃以下として塩水溶液中で攪拌す
る、塩水溶液によるタンパク質抽出処理を行うことによ
り、極めて短時間でかつ抽出回数も少なく、効率的にア
レルゲンタンパク質を除去分離することができる。上記
品温とは、コメが分散している塩水溶液の温度である。
本発明に用いるコメ、塩の水溶液、水、また酵素や界面
活性剤を使用する時はそれらも含めて、各々又は全てを
予めそれぞれの物質の凍結点以上〜15℃以下に冷却し
使用すれば更に好ましく、また上記物質の各々又は全て
を配合した後に凍結点以上〜15℃以下に冷却してもよ
い。更に上記塩水溶液に、タンパク質分解酵素を添加す
ることにより、タンパク質の溶出、除去が促進され、こ
れに界面活性剤を添加すると、タンパク質分解酵素がコ
メに浸透して、その作用が促進されるので好ましい。
低グルテリン米は、タンパク質中のグルテリン含量が5
〜50%、好ましくは5〜35%、更に好ましくは10
〜20%、プロラミン含量の低い低プロラミン米は、タ
ンパク質中のプロラミン含有が0.5〜5%、好ましく
は0.5〜3%であり、精白した粒若しくは精白しない
粒のまま、あるいは粉砕して米粉の状態で用いられる。
本発明の原料である低グルテリン米を産出するイネとし
ては、農水省農業生物資源研究所で作られたNM67改
良系統の変種米があり、また低プロラミン米を産出する
イネとしては、農水省農業生物資源研究所で作られた8
7KG20−179系統の変種米がある。
性剤及び/又はタンパク質分解酵素を使用することがで
き、タンパク質分解酵素としては特開平2-167040号公報
に記載のものを利用することができるが、界面活性剤と
しては特にポリグリセリンエステルや、リゾリン脂質
(例えば、リゾレシチン)の使用が好ましい。除去すべ
きタンパク質の溶出流去を促進するために使用するタン
パク質分解酵素として好ましいものは、例えば、パパイ
ン、ブロメライン、トリプシン、ペプシン、パンクレア
チン、アクチナーゼ、α−キモトリプシンなどを挙げる
ことができる。タンパク質分解酵素の使用量は、塩水溶
液100重量部に対して、0.05〜5重量部、また界
面活性剤の使用量は、塩水溶液100重量部に対して、
0.02〜5重量部程度が好ましい。また、酵素反応に
先立ち、コメを含む塩水溶液を減圧若しくは加圧処理す
ることにより酵素反応が助長される。減圧の程度は10
〜50mmHg、加圧の程度は2〜10kg/cm 2が適当であ
る。
リン含量米に塩の水溶液を加え、品温を凍結点以上〜1
5℃以下にして攪拌し、溶出するタンパク質画分を流去
することによって得られる。品温が凍結点以下になると
一回のアレルゲンタンパク質の抽出量が減少し抽出効率
が低下する。品温が15℃を越えると凍結点以下におけ
る場合と同じく抽出効率が低下する。一方、静置分離、
遠心分離、濾過分離、膜分離などの固液分離操作におい
ても、15℃以下で処理した場合より時間と収率面で効
率が劣る。本発明において抽出処理後は、脱塩もしくは
脱塩せずに調製物とすることができる。
ては、その粉末1gに1MNaCl10mlを加えて30
分間室温で攪拌した場合に、その上清中のタンパク質濃
度が500μg/ml以下、好ましくは200μg/ml以
下、更には100μg/ml以下になれば極めて有効であ
る。
は、食塩水が最も適当であるが、その他、各種の燐酸
塩、炭酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム
塩、硫酸塩又は塩酸塩、例えば塩化カリウム、硫酸ナト
リウム、ポリ燐酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸
ナトリウムなどの水溶液も使うことができる。塩水濃度
は0.05〜3モル濃度、好ましくは0.5〜1.5モ
ル濃度が適当である。
体的に述べれば、コメに対して1〜20倍量の0.05
M〜3M濃度の凍結温度以上の食塩水溶液を加え、品温
を凍結温度以上〜15℃以下として、2分〜48時間攪
拌、例えば、米粒のままであれば6時間〜48時間、好
ましくは8時間〜24時間、粉体であれば2分〜8時
間、好ましくは5分〜3時間攪拌し、分子量10,000〜3
0,000とりわけ分子量16,000付近のタンパク質画分、分
子量30,000〜40,000とりわけ分子量33,000付近のタンパ
ク質画分及び分子量50,000〜60,000とりわけ分子量52,0
00〜57,000のタンパク質画分を溶出させ、その後静置も
しくは遠心などの方法で分離して、本発明のアレルゲン
低減化米調製物を得る。この操作を必要であれば数回繰
り返して行う。普通1〜3回程度でよい。また、この操
作は回分式ではなく連続式に実施することも当然可能で
ある。なお塩の水溶液で溶出後、水洗して塩分を除去あ
るいは更に厳密に水溶出アレルゲンの除去をすることも
できる。目的とするタンパク質画分が十分に溶出され、
アレルゲン低減化米調製物が得られたかどうかは、電気
泳動法、高速液体クロマトグラフィーなどで、除去すべ
きタンパク質画分の存在を確認して判定することができ
る。更に厳密に測定するには、免疫学的分析法、例えば
エンザイムイムノアッセイ法、ラジオイムノアッセイ法
などの方法によればよい。
化米調製物は、用途によって、そのまま利用するか、あ
るいは乾燥し、粉末化あるいは粒状にして用いる。乾燥
方法は食品の乾燥に用いられる方法であればどのような
方法でもよい。例えば、噴霧、真空、熱風、凍結、天
日、電磁波、あるいはこれらを組み合わせた乾燥方法な
どが挙げられる。粉末化も例えば、ロール式、臼杵式、
衝撃式などの方法が挙げられる。
はそのまま炊飯して用いるか、あられ、煎餅などの米
菓、モチ、ビーフン、ぎゅうひなど、あるいは酒や酢の
原料として通常のコメと同様の加工用途にも用いること
ができ、通常の米と同等の美味な調理品を得ることがで
きる。更にアレルギー患者用のその他の食品原料の一部
として併用することもでき、例えば低アレルゲン化米を
含むマカロニ、スパゲッティ、うどん、そば、パン、ク
ッキー、菓子などの製造に利用することができる。もち
ろん、人間だけでなく動物の飼料例えばペットフードと
して用いても何ら差し支えない。従ってその用途及び用
法は特に制限されるものではない。
ついて以下の実験例で説明する。実験例1 低グルテリン米(グルテリン含量20%;NM67改良
低グルテリン系統のイネより得られたコメ)の粉砕物1
gに10mlの1M−NaClを含む76mMトリスクエン
酸緩衝液(pH7.4)を加え、14時間、4℃にて攪拌
した後、20分間遠心分離(10000 ×G)し、上清(抽
出液)を分離した。抽出液は0.15mMNaClを含む
20mMりん酸緩衝液(pH7.4)に対してポアサイズ分
子量3500カットの透析チューブを用いて4℃にて24時
間透析した。透析後の抽出液を凍結乾燥して塩抽出物を
得た(以下、抽出物Aとする)。なお、本実験例で用い
た前記のNM67改良低グルテリン系統のイネは以下の
方法で作出した。即ち、ニホンマサリ(稲の品種)の種
子をエチレンイミンで処理して突然変異を誘発させ、得
られた種子を栽培し米を得た。こうして得られた米をタ
ンパク質分析し、グルテリン含量の低い目的の変異品種
を得た。また低プロラミン米87KG20−179は、
エチレンイミンによる処理の代わりにγ線照射を行なう
ことにより、同様にして得られる。
を含む76mMトリスクエン酸緩衝液(pH7.4)20ml
にて攪拌し更に2時間水洗した。この時上清のタンパク
質濃度は14μg/mlであった(合計10ml)。コメ残
渣を凍結乾燥した後、凍結乾燥体0.8gに10mlの尿
素抽出剤(7M尿素及び20mM2−メルカプトエタノー
ルを含む76mMトリスクエン酸緩衝液)を加え10分間
室温にて攪拌した。20分間の遠心分離(10000 ×G)
で上清(尿素抽出物)を分離し、塩抽出物と同様に精製
した(以下、抽出物Bとする)。
A及び抽出物Bにそれぞれ最終濃度でSDS1%、2−
メルカプトエタノール1%、トリス塩酸緩衝液1mM、グ
リセリン20%となるように、それぞれを加え、蒸留水
で1mlとし電気泳動(SDS−PAGE)試料を調製し
た。両試料をそれぞれ100℃にて2分間加熱処理し
0.05%となるようにBPB(ブロモフェノールブル
ー)を加えた。10〜20%グラジェントSDS−ポリ
アクリルアミドゲルに試料5μlを加え40mAにて70
分間電気泳動して抽出物A及び抽出物Bをそれぞれ分画
した。次に、抽出物A及び抽出物Bの分画成分をミリポ
ア社製イモビロンP膜に80mA定電流にて一時間、電気
泳動的に転写した。転写膜を5%スキムミルクでブロッ
キングした後、コメアレルギー患者血清及びコメアレル
ギーを持たないコントロール成人血清を14時間室温に
て反応させた。膜を洗浄した後、ビオチン結合抗ヒトI
gE抗体(タゴ社製)の500倍希釈液、ペルオキシダ
ーゼを結合したアビジン(1000倍希釈液)をそれぞれ2
時間37℃にて反応させ膜に結合したIgE抗体を酵素
標識化した。
ydrochloride)25mgを50mMトリス塩酸緩衝液(pH
7.6)100mlに溶かし、過酸化水素(30%)50
μlを加えて発色液を調製した。この発色液を転写膜に
加えIgE抗体の検出を行った。結果を示した表1及び
表2から明らかなように、患者血清(血清No.1〜N
o.7)は抽出物Aと強く反応し、特に分子量16,000に
分画されたタンパク質成分と強く反応した(表1)。こ
れに対して、患者血清は抽出物Bとほとんど反応せず、
健常人血清(血清No.8 〜No.10)と差が認めら
れず、患者血清が特異的に認識する分画成分は抽出物B
には認められなかった(表2)。
験例1に記載の尿素抽出剤10mlを加え、前記実験例
1と同様の方法にてコメタンパク質の抽出、精製を行
い、抽出物Cを得た。前記実験例1の抽出物B及び抽出
物Cのそれぞれ1gを尿素抽出剤10mlに溶解し、そ
の溶液100μlを50%グリセリンを含む0.5M食
塩水溶液900μlに加えて、14時間4℃にて攪拌し
た。遠心分離(10,000×G)を20分間行った
後、上清を得てそれぞれ抽出液B及び抽出液Cとした。
全体をアルコール綿で消毒し、自然乾燥した後、抗原液
として抽出液B、抽出液C及びコントロール(50%グ
リセリン、0.5MNaCl溶液)を1滴づつ滴下し
た。消毒した針を滴下した抗原液を通して斜めの方向に
皮内に突き刺し、20分間後に膨疹とその回りの発赤の
有無を判定した。判定は、Sheldon J.M., らの方法(A
manual of clinical Allergy 159 W.B.Saunders Compan
y Philadelphia and London, 1967)に準じた。即ち、コ
ントロールと同じ場合は陰性(−)、発赤が認められる
かどうか判定が困難な場合は(±)、発赤が認められる
が、直径21mm以下の場合は(+)、21mm以上の発赤
があり、膨疹は無い場合は(++)、そして発赤、膨疹
の両方が認められる場合は(+++)とした。結果を表
3に示す。この表3から明らかなように、抽出物Bで
は、アレルゲンとなるタンパク質は認められず、抽出物
Cには認められた。即ち、塩水処理したコメにはアレル
ゲンとなるタンパク質がないことを示している。
は、実験例1と同じ方法で処理し、得られた塩水抽出液
を抽出液E、塩水抽出残渣の尿素抽出液を抽出液Fとし
た。結果を示した表4及び表5から明らかなように、患
者血清(血清No.1〜No.7)は抽出物Eと強く反
応し、特に、分子量3万以下に分画されたタンパク質成
分と強く反応した(表4)。更に、患者血清(血清N
o.1〜No.7)は抽出物Fの分子量3万以下に分画
されたタンパク質成分、特に分子量16,000に分画された
タンパク質成分とはほとんど反応しなかったが、分子量
30,000〜40,000あるいは50,000〜70,000の分画タンパク
質とは反応しており、高分子側に健常人血清との差異が
認められ、患者血清が特異的に認識する分画成分が抽出
物Fにも認められた(表5)。
mlを加え、実験例1と同様の方法でコメタンパク質の抽
出、精製を行い抽出物Gを得た。抽出物F及び抽出物G
を用いて実験例2と同様に判定を行った。結果を表6に
示す。
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例1 低グルテリン米(前記実験例1で使用したNM67改良
低グルテリン系統のイネより得られたコメ;グルテリン
含量20%)2kgを10リットルの容器に入れ、1M
NaCl溶液7kgを加え、デカグリセリンモノオレエ
ート(商品名:MO750)1.5g、タンパク分解酵
素(プロテアーゼNアマノ)25gを加えてから、10
℃の品温で12時間攪拌し、攪拌後、遠心分離機(8,
000rpm)で分離し、沈澱物を得た。この操作を同
様に2回繰り返した。次いで、得られた沈澱物に水8リ
ットルを加えて2時間攪拌し、上清を除去した。これを
再度繰り返して得た沈澱物を熱風乾燥機で乾燥し、本発
明の低アレルゲン米1.9kgを得た。この低アレルゲ
ン米をコメアレルギー患者の皮内反応で検査したところ
陰性19名、陽性1名であった。ただし陰性とは
(−)、陽性とは(++)以上をいう。また、コメアレ
ルギー患者6名に1日25gの量で1週間摂取させたと
ころ、特に摂取させたことに起因する発症は認められな
かった。
得られたコメ:プロラミン含量3%)2kgを10リット
ルの容器に入れ1MNaCl溶液7kgを加え、更にリゾ
レシチン1.0gを加えてから、13℃の品温で24時
間攪拌した。以後の操作は実施例1と同様の処理をし
た。この低アレルゲン米をコメアレルギー患者の皮内反
応で検査したところ陰性16名、陽性1名であった。た
だし陰性とは(−)、陽性とは(++)以上をいう。ま
た、コメアレルギー患者5名に1日25gの量で1週間
摂取させたところ、特に摂取させたことに起因する発症
は認められなかった。
容器に入れ品温30℃の0.5MCaCl2 と0.5M
Na2 SO4 の混合溶液20リットル、タンパク分解酵
素(プロナーゼ)30gを加え、30分静置した後、塩
水の品温を7℃まで冷却し、3時間攪拌した。攪拌後ふ
るいで塩水溶液と分離した。次いで、ふるいの上から塩
分がなくなるまで水をかけた。得られた米を回転式乾燥
機に入れ45℃の温風で乾燥し、本発明の低アレルゲン
米4.5kgを得た。この低アレルゲン米をコメアレルギ
ー患者の皮内反応で検査したところ陰性18名、陽性0
名であった。ただし陰性とは(−)、陽性とは(++)
以上をいう。また、コメアレルギー患者7名に1日20
gの量で11日間摂取させたところ、特に摂取させたこ
とに起因する発症は認められなかった。
1と同様の方法で処理し、処理した米1.85kgを得
た。この処理米をコメアレルギー患者の皮内反応で検査
したところ陰性14名、陽性6名であった。
を製造した。即ち、米を蒸煮してから練り、成形して冷
凍してから乾燥し、続いて焼成し、更に醤油掛けを行
い、乾燥させて煎餅とした。こうして得られた煎餅の歯
ざわり、焼き色、風味を比較した結果を表7に示す。即
ち、実施例1で得たコメで製造した煎餅の方が優れてい
た。
が効率良く除去され、且つコメ本来の品質が損なわれる
ことなくアレルゲン低減化米調製物を提供することがで
き、コメのアレルギー患者にとり、多大の利益をもたら
すものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 グルテリン及び/又はプロラミン含量の
低い米に含まれる分子量12,000〜30,000、30,000〜40,0
00及び50,000〜60,000のアレルゲンタンパク質が実質的
に除去された、グルテリン及び/又はプロラミン含量の
低い米の調製物。 - 【請求項2】 グルテリン及び/又はプロラミン含量の
低い米を塩水溶液で処理することを特徴とする、グルテ
リン及び/又はプロラミン含量の低い米に含まれる分子
量12,000〜30,000、30,000〜40,000及び50,000〜60,000
のタンパク質が実質的に除去された米調製物の製造方
法。 - 【請求項3】 グルテリン及び/又はプロラミン含量の
低い米に含まれる分子量12,000〜30,000、30,000〜40,0
00及び50,000〜60,000のアレルゲンタンパク質が実質的
に除去されたグルテリン及び/又はプロラミン含量の低
い米の調製物を使用して得た、米加工食品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4032744A JP3055729B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | アレルゲン低減化米調製物、その製造方法及びそれを含む加工食品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4032744A JP3055729B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | アレルゲン低減化米調製物、その製造方法及びそれを含む加工食品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05236889A JPH05236889A (ja) | 1993-09-17 |
| JP3055729B2 true JP3055729B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=12367352
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4032744A Expired - Lifetime JP3055729B2 (ja) | 1992-01-23 | 1992-01-23 | アレルゲン低減化米調製物、その製造方法及びそれを含む加工食品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3055729B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2710649A1 (fr) * | 1993-09-30 | 1995-04-07 | Germinal Sarl | Film polymérique à base de prolamines, son procédé de préparation et ses applications . |
-
1992
- 1992-01-23 JP JP4032744A patent/JP3055729B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| Agricultural and Biological Chemistry(1991)Vol.55,No.2,p.509−513 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05236889A (ja) | 1993-09-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US6190723B1 (en) | Neutralization of food allergens by thioredoxin | |
| US6838113B1 (en) | Increasing the digestibility of food proteins by thioredoxin reduction | |
| JPH09191858A (ja) | 塩基性タンパク質組成物、塩基性ペプチド組成物及びその利用 | |
| UA129977C2 (uk) | Спосіб отримання дріжджових білків та застосування одержаного екстракту дріжджового білка в харчуванні людини та тварин | |
| KR20080056303A (ko) | 비알레르기성 프로바이오틱 박테리아 배양물의 제조 방법및 관련 용도 | |
| US7074900B2 (en) | Alleviation of the allergenic potential of airborne and contact allergens by thioredoxin | |
| US20070264311A1 (en) | Cysteine Protease from Ginger (Zingiber) as a Food Improver and Anti-Inflammatory | |
| US6677433B2 (en) | Stabilization of hypoallergenic, hyperdigestible previously reduced proteins | |
| JP2988489B2 (ja) | 小麦に対する食物アレルギー患者用加工食品 | |
| JP3126481B2 (ja) | アレルゲン低減化された米調製物、その製造方法及びそれを含む加工食品 | |
| JP3055729B2 (ja) | アレルゲン低減化米調製物、その製造方法及びそれを含む加工食品 | |
| JP3055733B2 (ja) | アレルゲン低減化した米調製物、その製造方法及びそれを含む加工食品 | |
| AU5185301A (en) | Method of producing fractions containing a high concentration of milk basic cystatin and decomposition products thereof | |
| JP3289043B2 (ja) | アレルゲン低減化米の製造方法 | |
| JP5035586B2 (ja) | タンパク質分解酵素粉末を含有する食肉軟化剤及び該食肉軟化剤を用いる食肉の改質方法 | |
| JP3064568B2 (ja) | アレルゲン低減化穀物調製品の製造方法 | |
| JP2009148248A (ja) | 低アレルゲン化剤 | |
| JP3207594B2 (ja) | アレルゲン低減化穀類調製物、その製造方法、及びそれを含む加工食品 | |
| JP3064565B2 (ja) | アレルゲン低減化小麦の製造方法 | |
| JP2003259828A (ja) | アレルゲン低減化穀物の製造方法 | |
| JP2009050212A (ja) | 米成分の段階的取得方法 | |
| JP3251199B2 (ja) | アレルゲン低減化穀類調製物の製造方法 | |
| JPH11103793A (ja) | アレルゲン低減化グルテンの製造方法および該グルテンを含む小麦粉様組成物 | |
| PL248004B1 (pl) | Sposób otrzymywania fermentowanego ekstraktu białkowego z ostropestu plamistego-Sylibum marianum | |
| Xu et al. | In Vitro Digestive Characteristics and Antigenic Analysis of Fermented Milk Prepared by Co-Fermentation of Lactobacillus Plantarum 7-2 and Commercial Starters |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080414 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414 Year of fee payment: 11 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414 Year of fee payment: 12 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414 Year of fee payment: 12 |