JP3070088B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、絶縁体上での半導体装置の製造方法に関
し、特に低抵抗の半導体層を有する半導体装置の製造方
法に関する。
[従来の技術] 従来から、絶縁体上に半導体装置、例えば、MOSトラ
ンジスタを形成する際には第2図に示すような製造方法
が知られている。まず、(a)に示すように絶縁体1上
に半導体膜となる多結晶シリコン膜2とゲ−ト絶縁膜と
なる二酸化シリコン(SiO2)膜3を形成し、将来ゲ−ト
領域4となるn型多結晶シリコン膜のパタ−ンを形成す
る。(b)に示すように、多結晶シリコン膜2にn型シ
リコン層を形成するために、リン(P)イオン5などを
全面にイオン注入する。(c)に示すように600℃以上
の温度で電気炉でアニ−ルしてイオン注入したリンを活
性化し、低抵抗のn型シリコン層であるソ−ス領域6、
ドレイン領域7を形成する。さらに、(d)に示すよう
に全面に二酸化シリコン膜8を堆積し、ソ−ス領域6お
よびドレイン領域7上にコンタクトホ−ルを形成した
後、アルミニウム(Al)などで引出し電極9を形成す
る。そして400℃程度の熱処理を施して、絶縁体上でのM
OSトランジスタ製造の基本的なプロセスを完了する。な
お、p型シリコン層を形成するためには、リンイオンな
どの代わりにホウ素(B)イオンのイオン注入を行って
いる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の製造方法では、低抵抗のシ
リコン層を形成するためには、リンなどのn型不純物元
素あるいはホウ素などのp型不純物元素をイオン注入し
た後、注入した不純物元素を活性化するために600℃以
上の電気炉アニ−ルが必要である。このため、使用でき
る絶縁体は単結晶シリコンの表面を熱酸化して形成した
二酸化シリコン膜あるいは石英ガラスなどの高軟化点の
絶縁材料などに限定され、安価な絶縁体であるソ−ダラ
イムガラス等は使用できなかった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもの
であって、高温でのアニ−ルを必要としない半導体装置
の製造方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 請求項(1)の半導体装置の製造方法は、イオン注入
によって添加した不純物元素を含む半導体層を有する半
導体装置を絶縁体上に製造する方法において、イオン注
入して半導体層を低抵抗化する際、イオン注入深さを半
導体層よりも深い位置に行うことを特徴とする。
請求項(2)の半導体装置の製造方法は、絶縁体がソ
ーダライムガラスであることを特徴とする。
本発明においては、半導体膜中の不純物元素を従来よ
りも低温で活性化して低抵抗の半導体層を得るために、
イオン注入法を用いている。
注入するイオン種としては、半導体層(膜)の構成元
素あるいは半導体層(膜)に悪影響を及ぼさない元素が
好ましく、シリコン半導体層(膜)ではシリコンの他に
希ガスが例示でき、化合物半導体では構成元素(例え
ば、GaAs半導体ではGaおよびAs)の他に希ガスが例示で
きる。なお、例えばシリコン半導体層(膜)では、酸素
および窒素のようにシリコンと反応して化合物を形成す
るような元素および、重金属元素のようにシリコン半導
体層(膜)の特性を悪化させる元素は好ましくない。
また、イオンの加速エネルギ−および注入量は、所望
の注入深さおよび半導体層(膜)の膜種等により必要に
応じて調整できるが、通常各々、加速エネルギ−1keV〜
5MeV、注入量1×1014〜1×1018個/cm2が好ましい。こ
こで、イオン注入の深さは、半導体層(膜)よりも深い
位置にイオンが注入されるようにすることが好ましい
が、イオン注入の深さを浅くして半導体層(膜)の表層
だけにイオン注入を行っても、イオンが注入される深さ
までは本発明の効果が現れる。また、イオンの注入量は
不純物元素の活性化が起こり半導体層(膜)が所望の抵
抗値まで低抵抗化されるまでの量であることが好まし
く、これよりも少ないと不純物元素の活性化が不十分で
あるため本発明の効果が現れにくい。
以上では、予め半導体層(膜)に含まれている不純物
元素をイオン注入法で活性化して低抵抗の半導体層
(膜)を形成することについて説明したが、真性半導体
層(膜)にn型あるいはp型の不純物元素をイオン注入
し、イオン注入だけで不純物元素の添加と該不純物元素
の活性化を行っても良い。例えば、ノンド−プのシリコ
ン半導体層(膜)にリンイオンあるいはホウ素イオンを
イオン注入して、イオン注入だけで低抵抗のn型シリコ
ン層あるいはp型シリコン層を形成しても良い。
また、イオン注入の際に、基板となる絶縁体の軟化点
以下の温度で基板の加熱を行っても良い。
本発明に用いる絶縁体としては、従来から用いられて
いる単結晶シリコンの表面を熱酸化して形成した二酸化
シリコン膜および石英ガラスなどの他にも、何れの絶縁
体も使用でき、特に、ソ−ダライムガラスは安価である
ことから工業的にも好ましい。
[作用] 本発明は、従来の製造方法で絶縁体上に半導体装置を
作製する場合に、高軟化点の絶縁体が用いられ、ソ−ダ
ライムガラス等の低軟化点の絶縁体が用いられない理由
が、n型およびp型不純物元素を活性化する際の温度が
600℃以上と高いことに鑑みなされたものであって、本
発明によればn型およびp型不純物元素の活性化をイオ
ン注入法で行っているため、熱処理を用いることなくn
型およびp型半導体層を形成することができる。
[実施例] 以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明す
る。
第1図は本発明の一実施例によるMOSトランジスタの
製造方法を示す断面図である。
(a)に示すように、Na2Oを13%含むソ−ダライムガ
ラスの表面に二酸化シリコン膜を1μm堆積した絶縁体
10の上に、半導体膜となる非晶質シリコン膜をスパッタ
法などで100nm堆積した後、シリコンイオンを全面に100
keVの加速エネルギ−で10μA/cm2のビ−ム電流密度で1
×1017個/cm2イオン注入して該非晶質シリコン膜を多結
晶化し、写真製版技術を用いて多結晶シリコン膜2のパ
タ−ンを形成し、ゲ−ト絶縁膜となる二酸化シリコン膜
3を基板加熱温度400℃でCVD法などで100nm堆積し、さ
らに、リンを1%含むn型非晶質シリコン膜をスパッタ
法などで300nm堆積した後、写真製版技術を用いて、将
来ゲ−ト領域となるリンを含むn型非晶質シリコン膜11
のパタ−ンを形成した。(b)に示すように、n型の不
純物層を形成するために、リンイオン5を全面に130keV
の加速エネルギ−で5×1015個/cm2イオン注入した。こ
の加速エネルギ−では、リンイオン5は二酸化シリコン
膜3を介して多結晶シリコン膜2にイオン注入される。
同時に、n型非晶質シリコン膜11にもイオン注入される
が、n型非晶質シリコン膜11の直下の二酸化シリコン膜
3および多結晶シリコン膜2にはイオン注入されない。
(c)に示すように多結晶シリコン膜2およびn型非晶
質シリコン膜11に含まれるリンを活性化するために、シ
リコンイオン12を全面に180keVの加速エネルギ−で5μ
A/cm2のビ−ム電流密度で1×1017個/cm2イオン注入し
た。このシリコンイオン12のイオン注入により、リンイ
オン5をイオン注入された多結晶シリコン膜2のシ−ト
抵抗は107Ω/□から102Ω/□に低下し、また、n型非
晶質シリコン膜11のシ−ト抵抗も107Ω/□から50Ω/
□に低下し、低抵抗のn型シリコン層であるソ−ス領域
6、ドレイン領域7、ゲ−ト領域4が形成できた。さら
に、(d)に示すように全面に二酸化シリコン膜8を基
板加熱温度400℃でCVD法などで300nm堆積し、ソ−ス領
域6およびドレイン領域7上にコンタクトホ−ルを形成
した後、アルミニウムで引出し電極9を形成した。そし
て400℃程度の熱処理を施して、絶縁体10上でのMOSトラ
ンジスタの製造を完了した。本発明の実施例では、イオ
ン注入による基板の加熱温度は400℃以下であり、全工
程を400℃以下で行えている。
この後、MOSトランジスタの電気特性を測定したとこ
ろ、本実施例で説明したソ−ダライムガラス上のMOSト
ランジスタは、石英ガラス上で800℃の熱処理により従
来法で製造したMOSトランジスタと同等の特性が得られ
ていた。
なお、本実施例ではMOSトランジスタを例にしてトラ
ンジスタの製造方法について説明したが、低抵抗のシリ
コン層であるソ−ス領域6、ドレイン領域7およびゲ−
ト領域4の形成と同時あるいは別々に配線および/また
は抵抗となるシリコン層を形成することもできる。ま
た、本実施例では第1伝導型の半導体層を用いたMOSト
ランジスタについて説明したが、MOSトランジスタ以外
にも例えば第1伝導型の半導体層および第2伝導型の半
導体層を用いたCMOS(相補形MOS)トランジスタおよび
バイポ−ラトランジスタにも本発明が使用できるのは明
かである。また、本実施例では半導体膜としてシリコン
半導体を用いた場合について説明したが、GaAs等の化合
物系半導体にも本発明が使用できるのは明かである。
[発明の効果] 本発明によれば、イオン注入法を用いて半導体膜中の
不純物元素を従来よりも低温で活性化して絶縁体上に低
抵抗のn型およびp型半導体層を形成できる。したがっ
て、ソ−ダライムガラス等のように安価で低軟化点の絶
縁体上に半導体装置を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例によるMOSトランジスタの製
造方法を示す断面図、第2図は従来のMOSトランジスタ
の製造方法を示す断面図である。 図中、1および10は絶縁体、2は多結晶シリコン膜、3
および8は二酸化シリコン膜、4はゲ−ト領域、5はリ
ンのイオン、5はソ−ス領域、7はドレイン領域、9は
引出し電極、11はn型非晶質シリコン膜、12はシリコン
のイオンを示す。
フロントページの続き (72)発明者 有馬 靖智 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11 号 日本板硝子株式会社内 (72)発明者 田中 修平 大阪府大阪市中央区道修町3丁目5番11 号 日本板硝子株式会社内 (56)参考文献 特開 昭53−109475(JP,A) 特開 昭56−115527(JP,A) 特開 昭60−263439(JP,A) 特開 昭60−263438(JP,A) 特開 昭57−199236(JP,A) 特開 平3−296273(JP,A) 特開 昭63−283068(JP,A) 特開 昭59−75669(JP,A) G.Holmen,et.al.," Influence of energ y transfer in nucl ear collisions on the ion beam annea ling of amorphous layers in silico n”,Applied Physics Letters,vol.45,No. 10,1984,p1116−1118 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/18 - 21/20 H01L 21/26 - 21/268 H01L 21/322 - 21/326 H01L 27/12 H01L 21/336 H01L 29/786

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イオン注入によって添加した不純物元素を
    含む半導体層を有する半導体装置を絶縁体上に製造する
    方法において、イオン注入して半導体層を低抵抗化する
    際、イオン注入深さを半導体層よりも深い位置に行うこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記絶縁体がソーダライムガラスである請
    求項1記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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G.Holmen,et.al.,"Influence of energy transfer in nuclear collisions on the ion beam annealing of amorphous layers in silicon",Applied Physics Letters,vol.45,No.10,1984,p1116−1118

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