JP3077611U - 高所作業車の安全装置 - Google Patents

高所作業車の安全装置

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JP3077611U JP2000008024U JP2000008024U JP3077611U JP 3077611 U JP3077611 U JP 3077611U JP 2000008024 U JP2000008024 U JP 2000008024U JP 2000008024 U JP2000008024 U JP 2000008024U JP 3077611 U JP3077611 U JP 3077611U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業台の近傍に設けて用いる作業装置を操作
している最中に、誤って昇降装置の操作を行ってしまっ
た場合であっても作業対象を破損させる虞などをなく
し、作業の安全性を高める。 【解決手段】 サブブーム操作レバー53が操作状態に
あるときには、第1リミットスイッチ130をオン位置
に位置させて電力供給線104が閉じられるようにし、
第1リレー110のコイル111にバッテリ101から
の電力を供給させて同リレー110のスイッチ片112
がブーム操作信号出力器51aとバッテリ101とを繋
ぐ電力供給線102を開くようにする。また、ウインチ
操作レバー54が操作状態にあるときには、第2リミッ
トスイッチ140をオン位置に位置させて電力供給線1
05が閉じられるようにし、第2リレー120のコイル
121にバッテリ101からの電力を供給させて同リレ
ー120のスイッチ片122が電力供給線102を開く
ようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、車体上に昇降装置を介して作業台が設けられるとともに、その作業 台の近傍にウインチ装置等の作業装置が設けられた構成の高所作業車の安全装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
高所作業車は、車体上にブーム等の昇降装置を介して作業台が設けられた構成 となっており、作業台に搭乗した作業者自らがブームの作動操作を行うことによ り、作業台を所望の位置へ移動させて作業を行うことが可能である。このような 高所作業車の中には、作業台又は作業台の近傍にウインチ装置や仮腕木装置等の 作業装置を取り付け、作業台上よりこれらの装置を作動させて高所での作業を効 率よく行うことができるようにしたものもある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような作業装置が備えられた高所作業車においては、昇降 装置の作動操作と作業装置の作動操作とは各々独立して行うことができ、一方を 作動させつつ他方も作動させることが可能であるため、作業装置を操作している 最中に、誤ってブームの作動操作を行った場合には作業装置が移動してしまい、 作業対象が破損する虞などがあった。例えば、ウインチ装置でトランス等の重量 物を吊り上げている最中に誤ってブームの作動操作を行ってしまった(或いは誤 って体の一部をブームの操作装置に当ててしまった)場合には、懸吊物を落下さ せたり、構造物(例えば電柱)に衝突させてしまうなどの虞がある。
【0004】 本考案はこのような問題に鑑みてなされたものであり、作業台の近傍に設けて 用いる作業装置を操作している最中に、誤って昇降装置の操作を行ってしまった 場合であっても作業対象を破損させる虞などがなく、作業の安全性を高めること が可能な構成の高所作業車の安全装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本考案に係る高所作業車の安全装置は、車体 と、車体に設けた昇降装置(例えば、実施形態におけるブーム30)と、昇降装 置により昇降等移動自在な作業台と、作業台又は作業台の近傍に設けられた作業 装置(例えば、実施形態におけるサブブーム73及びウインチ75)と、昇降装 置の作動制御を行う第1制御手段(例えば、実施形態におけるブーム操作レバー 51及びコントローラ60)と、作業装置の作動制御を行う第2制御手段(例え ば、実施形態におけるサブブーム操作レバー53、ウインチ操作レバー54及び コントローラ60)とを備え、第2制御手段による作業装置の作動が行われてい る間、第1制御手段による昇降装置の作動が禁止されるようになっている。
【0006】 このような安全装置では、作業装置の作動が行われている間は昇降装置の作動 が禁止される構成になっているので、作業装置を作動させている最中に、誤って 昇降装置を作動させようとした場合(作業装置を操作するレバーなどの操作手段 に体の一部を当ててこれを動かしてしまった場合を含む)であっても昇降装置が 作動することはない。
【0007】 ここで、具体的に、上記第1制御手段が、昇降装置の操作入力を行う昇降装置 操作手段(例えば、実施形態におけるブーム操作レバー51)及び昇降装置操作 手段の操作により出力される昇降装置操作信号(例えば、実施形態におけるブー ム操作信号)を受けて昇降装置の作動制御を行う昇降装置制御手段(例えば、実 施形態におけるコントローラ60)からなり、第2制御手段が、作業装置の操作 入力を行う作業装置操作手段(例えば、実施形態におけるサブブーム操作レバー 53及びウインチ操作レバー54)及びこの作業装置操作手段の操作により出力 される作業装置操作信号(例えば、実施形態におけるサブブーム73の旋回、起 伏信号)を受けて作業装置の作動制御を行う作業装置制御手段(例えば、実施形 態におけるコントローラ60)からなっているのであれば、作業装置操作手段が 操作されている間、昇降装置操作信号の昇降装置制御手段への入力を禁止する電 気回路装置を備えた構成とすればよい。
【0008】 或いは、同様に、上記第1制御手段が、昇降装置の操作入力を行う昇降装置操 作手段及び昇降装置操作手段の操作により出力される昇降装置操作信号を受けて 昇降装置の作動制御を行う昇降装置制御手段からなり、第2制御手段が、作業装 置の操作入力を行う作業装置操作手段及びこの作業装置操作手段の操作により出 力される作業装置操作信号を受けて作業装置の作動制御を行う作業装置制御手段 からなっている場合に、作業装置操作手段が操作されているか否かを検出する操 作検出手段(例えば、実施形態における第1及び第2リミットスイッチ130, 140)を備え、昇降装置制御手段が、操作検出器により作業装置操作手段が操 作されていることが検出されている間、入力された昇降装置操作信号を無視する 構成としてもよい。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、図面に基づいて本考案の好ましい実施形態を詳細に説明する。図3は本 考案に係る安全装置の第1実施形態が適用される高所作業車の一例の側面図であ り、先ずはこの高所作業車の構成について説明する。
【0010】 図3に示すように、この高所作業車1は、タイヤ車輪11を備えて道路走行が 走行可能な車体10上にブーム30が設けられており、このブーム30の先端部 には作業者搭乗用の作業台40が設けられている。ブーム30は入れ子式に構成 されており、内蔵された伸縮シリンダ31を油圧駆動することにより長手方向に 伸縮させることが可能であるとともに、その基端部は車体10上に設けられた旋 回台20の支柱21の上方にフートピン22により枢支されており、旋回台20 との間に設けられた起伏シリンダ24を油圧駆動することによりブーム30自身 の中心軸を通る上下面内で起伏させることが可能である。旋回台20は車体10 に内蔵された旋回モータ23を油圧駆動することにより水平面内で回転作動させ ることができ、これによりブーム30の先端部を旋回台20の回転軸まわりに旋 回させることが可能である。
【0011】 ブーム30の先端部には垂直ポスト32が取り付けられており、作業台40の 側方から張り出したブラケット41を回転自在に支持している。垂直ポスト32 はブーム30の先端部に設けられた図示しない油圧シリンダにより常時垂直に保 持され、作業台40の床面は常に水平が保たれるようになっている。作業台40 のブラケット41内には首振りモータ42が設けられており、この首振りモータ 42を油圧駆動することにより作業台40を垂直ポスト32まわりに首振りさせ ることが可能である。
【0012】 車体10の前後左右4箇所にはアウトリガジャッキ12が設けられており、車 体10の後部に設置されたジャッキ操作レバー(図示せず)を操作することによ り、その張出動作と格納動作とが可能である。これらアウトリガジャッキ12は 、高所作業を始める前に、車体10が持ち上げ支持されるように下方に張り出し て用いられる。
【0013】 図3に示すように垂直ポスト32の上部にはウインチ装置70が取り付けられ ている。このウインチ装置70は図4に示すように、ブラケット72、サブブー ム73、ウインチ75、ロープ76及びフック79等を有して構成されており、 ブラケット72は垂直ポスト32の上部に設けられたサブブーム旋回部材71に 上下揺動自在に取り付けられている。サブブーム旋回部材71は垂直ポスト32 に内蔵されたサブブーム旋回モータ81を油圧駆動することにより垂直軸まわり に360度旋回させることが可能であり、ブラケット72はサブブーム旋回部材 71との間に設けられたサブブーム起伏シリンダ82を油圧駆動することにより 上下面内で起伏させることが可能である。ブラケット72に形成されたサブブー ム遊挿部72aには電気絶縁性材料よりなるサブブーム73が遊挿されており、 サブブーム73の側面に設けられた複数のピン孔Hのいずれかをブラケット72 のサブブーム遊挿部72aに形成されたピン孔(図示せず)に一致させた状態で 固定ピン74を水平に差し込むことにより、サブブーム73を所望の長さに調節 した状態でサブブーム遊挿部72aに結合することができるようになっている。
【0014】 ブラケット72におけるサブブーム遊挿部72aの上方位置にはウインチ75 が設けられており、このウインチ75はウインチ駆動モータ83の油圧駆動によ り正逆方向に回転できるようになっている。ウインチ75により巻き取り繰り出 しされる電気絶縁性材料からなるロープ76は、サブブーム73の先端部に取り 付けられたシーブブラケット77に回転自在に支持されるシーブ78に掛け渡さ れており、シーブ78から垂下したロープ76の先端部には懸吊用のフック79 が取り付けられている。
【0015】 作業台40に備えられた操作ボックス50には、図1に示すように、ブーム3 0の起伏、伸縮、旋回操作を行うためのブーム操作レバー51と、作業台40の 首振り操作を行うための首振り操作レバー52とが設けられている。ブーム操作 レバー51は、ブーム30の起伏操作に対応する前後方向への傾動操作と、ブー ム30の伸縮操作に対応する左右方向への傾動操作と、ブーム30の(旋回台2 0の)旋回操作に対応する軸回り方向の捻り操作とが可能であり、首振り操作レ バー52は、作業台40の垂直ポスト32に対する首振り操作に対応する左右方 向への傾動操作が可能である。
【0016】 ブーム操作レバー51を前後、左右方向に傾動操作、若しくは軸回りに捻り操 作すると、その操作状態(操作方向及び操作量)に応じたブーム30の起伏、伸 縮、旋回操作信号(起伏シリンダ24、伸縮シリンダ31、旋回モータ23の各 駆動信号)が、レバー51の基端部に設けられた3つのポテンショメータからな るブーム操作信号出力器51aより出力され、電気回路装置100を介して上部 コントローラ61(コントローラ60のうち作業台40側に設置された部分)に 入力される。また、首振り操作レバー52を左右方向に傾動操作すると、その操 作状態に応じた作業台40の首振り操作信号(首振りモータ42の駆動信号)が 、レバー52の基端部に設けられた1つのポテンショメータからなる首振り操作 信号出力器52aより出力され、電気回路装置100を介して上部コントローラ 61に入力される。
【0017】 また、上記操作ボックス50には、図1に示すように、サブブーム73の旋回 、起伏操作を行うためのサブブーム操作レバー53と、ウインチ75によるロー プ76の巻き取り繰り出し操作を行うためのウインチ操作レバー54とが設けら れている。サブブーム操作レバー53は、サブブーム73の旋回操作に対応する 左右方向への傾動操作と、サブブーム73の起伏操作に対応する前後方向への傾 動操作とが可能であり、ウインチ操作レバー54は、ウインチ75の正逆回転操 作に対応する前後方向への傾動操作が可能である。
【0018】 サブブーム操作レバー53を左右若しくは前後方向に傾動操作すると、その操 作状態に応じたサブブーム73の旋回、起伏操作信号(サブブーム旋回モータ8 1、サブブーム起伏シリンダ82の各駆動信号)が、レバー53の基端部に設け られた2つのポテンショメータからなるサブブーム操作信号出力器53aにより 出力され、電気回路装置100を介して上部コントローラ61に入力される。ま た、ウインチ操作レバー54を前後方向に傾動操作すると、その操作状態に応じ たウインチ75の回転操作信号(ウインチ駆動モータ83の駆動信号)が、レバ ー54の基端部に設けられた1つのポテンショメータからなるウインチ操作信号 出力器54aより出力され、電気回路装置100を介して上部コントローラ61 に入力される。
【0019】 このように上部コントローラ61にはレバー51〜54の操作による操作信号 (各アクチュエータの駆動信号)が入力されるが、上部コントローラ61はブー ム30内を延びる信号伝送線(図示せず)を介して下部コントローラ62(コン トローラ60のうち車体10上にある部分)と繋がっており、上記操作信号のう ちブーム操作レバー51の操作により出力されたブーム操作信号、すなわち起伏 シリンダ24、伸縮シリンダ31、旋回モータ23の各駆動信号は、この信号伝 送線を通って下部コントローラ62へ伝送される(図1参照)。
【0020】 図1に示すように、車体10内に設けられた油圧ポンプPからの吐出油は起伏 シリンダ24、伸縮シリンダ31、旋回モータ23及びブーム30内を延びる油 路(図示せず)を介して首振りモータ42へ供給されるようになっており、下部 コントローラ62は上部コントローラ61より伝送された起伏シリンダ24、伸 縮シリンダ31及び旋回モータ23の各駆動信号に基づいて制御バルブV1〜V 3を電磁駆動し、これにより起伏シリンダ24、伸縮シリンダ31及び旋回モー タ23を作動させてブーム30を起伏、伸縮、旋回作動させる。また、上部コン トローラ61は入力された首振りモータ42の駆動信号に基づいて制御バルブV 4を電磁駆動し、これにより首振りモータ42を作動させて作業台40を垂直ポ スト32まわりに首振り作動させる。
【0021】 また、油圧ポンプPからの吐出油はブーム30内を延びる上記油路を介してサ ブブーム旋回モータ81、サブブーム起伏シリンダ82及びウインチ駆動モータ 83へも供給されるようになっており、上部コントローラ61は入力されたサブ ブーム旋回モータ81、サブブーム起伏シリンダ82の各駆動信号に基づいて制 御バルブV5,V6を電磁駆動し、サブブーム旋回モータ81、サブブーム起伏 シリンダ82を作動させてサブブーム73を旋回、起伏させるとともに、入力さ れたウインチ駆動モータ83の駆動信号に基づいて制御バルブV7を電磁駆動し 、ウインチ駆動モータ83を作動させてウインチ75を正逆方向に回転させる。
【0022】 このように作業台40に搭乗した作業者は、操作ボックス50からブーム操作 レバー51及び首振り操作レバー52の操作を行って作業台40を所望の位置に 移動させることが可能であるとともに、サブブーム操作レバー53及びウインチ 操作レバー54の操作を行ってウインチ75による吊り上げ等の作業を行うこと が可能である。
【0023】 上述のように、レバー51〜54を操作すると、各レバーの操作状態に応じた 操作信号(駆動信号)がコントローラ60(直接には上部コントローラ61)に 入力されるのであるが、この高所作業車1においては、その操作信号は、図1に 示す電気回路装置100を介して入力されるようになっている。以下、図2に基 づいてこの電気回路装置100の構成について説明するが、図2は、サブブーム 操作レバー53及びウインチ操作レバー54がともに操作されていない(中立位 置にある)状態を示している。
【0024】 図2に示すように、ブーム操作信号出力器51aは電力供給線102を介して バッテリ101と繋がっており、首振り操作信号出力器52aは電力供給線10 3を介してバッテリ101と繋がっている。また、サブブーム操作信号出力器5 3aは電力供給線106を介してバッテリ101と繋がっており、ウインチ操作 信号出力器54aは電力供給線107を介してバッテリ101と繋がっている。 第1リレー110及び第2リレー120はそれぞれコイル111,121とスイ ッチ片112,122とからなっており、それぞれのスイッチ片112,122 はともにバッテリ101とブーム操作信号出力器51aとの間を繋ぐ電力供給線 102を開閉できる位置に位置して設けられている。
【0025】 第1リレー110のコイル111は電力供給線104を介してバッテリ101 と繋がるようになっており、第2リレー120のコイル121は電力供給線10 5を介してバッテリと繋がるようになっている。第1リレー110のコイル11 1は、バッテリ101からの電力供給を受けていない(磁化されていない)とき にはスイッチ片112をオン位置(電力供給線102を閉じる位置)に位置させ る(図2の状態)が、バッテリ101からの電力供給を受けている(磁化されて いる)ときにはスイッチ片112を電磁吸引してオフ位置(電力供給線102を 開く位置)に位置させる。また、第2リレー120のコイル121は、バッテリ 101からの電力供給を受けていない(磁化されていない)ときにはスイッチ片 122をオン位置(電力供給線102を閉じる位置)に位置させる(図2の状態 )が、バッテリ101からの電力供給を受けている(磁化されている)ときには これにはスイッチ片122を電磁吸引してオフ位置(電力供給線102を開く位 置)に位置させる。
【0026】 第1リミットスイッチ130はサブブーム操作レバー53の基端部に設けられ ており、サブブーム操作レバー53が操作されていない(中立位置にある)とき にはオフ位置に位置して電力供給線104を開き(図2の状態)、レバー53が 左右若しくは前後方向に傾動操作されている(中立位置にない)ときにはオン位 置に位置して電力供給線104を閉じる。一方、第2リミットスイッチ140は ウインチ操作レバー54の基端部に設けられており、ウインチ操作レバー54が 操作されていない(中立位置にある)ときにはオフ位置に位置して電力供給線1 05を開き(図2の状態)、レバー54が前後方向に傾動操作されているとき( 中立位置にない)にはオン位置に位置して電力供給線105を閉じる。
【0027】 このような構成においては、サブブーム操作レバー53とウインチ操作レバー 54との両方を操作していない状態(図2の状態)では、第1リミットスイッチ 130と第2リミットスイッチ140とはともにオフ位置に位置して電力供給線 104,105を開き、両リレー110,120のスイッチ片112,122を ともにオン位置に位置させるので、ブーム操作レバー51が操作されたときには ブーム操作信号(起伏シリンダ24、伸縮シリンダ31及び旋回モータ23の各 駆動信号)がコントローラ60(直接には上部コントローラ61)へ入力される 。また、首振り操作レバー52が操作されたときには首振り操作信号(首振りモ ータ42の駆動信号)が無条件でコントローラ60(直接には上部コントローラ 61)に入力されるので、サブブーム操作レバー53とウインチ操作レバー54 との両方を操作していない状態では、ブーム操作レバー51の操作によりブーム 30の起伏、伸縮、旋回操作をすることができ、また首振り操作レバー52の操 作により作業台40の首振り操作をすることができる。
【0028】 一方、サブブーム操作レバー53が操作状態にあるときには、第1リミットス イッチ130はオン位置に位置して電力供給線104を閉じるので、第1リレー 110のコイル111にはバッテリ101からの電力が供給され、同リレー11 0のスイッチ片112は電力供給線102を開く。また、ウインチ操作レバー5 4が操作状態にあるときには、第2リミットスイッチ140はオン位置に位置し て電力供給線105を閉じるので、第2リレー120のコイル121にはバッテ リ101からの電力が供給され、同リレー120のスイッチ片122は電力供給 線102を開く。
【0029】 このため、サブブーム操作レバー53とウインチ操作レバー54のうち、少な くとも一方が操作されている(中立位置にない)状態では、仮にブーム操作レバ ー51が操作されてもブーム操作信号(起伏シリンダ24、伸縮シリンダ31、 旋回モータ23の各駆動信号)はコントローラ60へは入力されず、首振り操作 レバー52が操作されたときに首振り操作信号(首振りモータ42の駆動信号) がコントローラ60へは入力されるのみとなる。このためブーム操作レバー51 によるブーム30の起伏、伸縮、旋回操作は禁止され、首振り操作レバー52に よる作業台40の首振り操作のみが可能となる。
【0030】 このように、高所作業車1においては、ウインチ装置70の作動(サブブーム 73の旋回、起伏若しくはウインチ75によるロープ76の巻き取り繰り出し) が行われている間は、ブーム30の起伏、伸縮、旋回作動が禁止される構成にな っているので、ウインチ装置70を作動させている最中に、誤ってブーム操作レ バー51を操作してしまった場合(ブーム操作レバー51に体の一部を当ててこ れを動かしてしまった場合を含む)であってもブーム30が起伏、伸縮、旋回作 動することはない。このためウインチ装置70を作動させながらブーム30を作 動させるという、不安全な作業動作を避けることができ、作業対象であるウイン チ75による懸吊物を電柱等にぶつけて破損させるなどの虞をなくして作業の安 全性を高めることができる。
【0031】 ここで、ウインチ装置70の作動が行われている間であっても、作業台40の 首振り操作ができるようにしているのは、作業台40が垂直ポスト32まわりに 首振りしてもウインチ装置70自体が移動することはなく、むしろ高所作業にお いては、ウインチ装置70の作動中に作業台40の首振りが必要となるケースが あるためである。なお、サブブーム操作レバー53の操作によるサブブーム操作 信号(サブブーム旋回モータ81,サブブーム起伏シリンダ82の各駆動信号) 及びウインチ操作レバー54の操作によるウインチ操作信号(ウインチ駆動モー タ83の駆動信号)は無条件にコントローラ60(直接には上部コントローラ6 1)に入力されるので、サブブーム73の旋回、起伏作動及びウインチ75の回 転作動は常時可能である。
【0032】 次に、本考案に係る安全装置の第2実施形態を説明する。この第2実施形態に おける安全装置は上記第1実施形態において示した高所作業車1に適用されるも のとし、図1において示した構成はそのままこの第2実施形態においても用いる ことができるものとする。但し、図1中の電気回路構成は第1実施形態における ものと異なるものであり、以下にこれを説明する。
【0033】 図5は、この第2実施形態の安全装置における電気回路100’の構成をコン トローラ60とともに示している。この第2実施形態における電気回路装置10 0’が前述の第1実施形態における(図2に示す)電気回路装置100と異なる ところは、電気回路装置100における第1及び第2リレー110,120を除 去して電力供給線102を102’とするとともに、電力供給線104における コイル111側の端部をコントローラ60(上部コントローラ61)に接続して これを信号電送線104’とし、且つ電力供給線105におけるコイル121側 の端部をコントローラ60(上部コントローラ61)に接続してこれを信号電送 線105’とした点である。なお、図5は図2の場合と同様、サブブーム操作レ バー53及びウインチ操作レバー54がともに操作されていない(中立位置にあ る)状態を示している。
【0034】 このような構成では、サブブーム操作レバー53及びウインチ操作レバー54 のいずれかが操作状態にあっても、ブーム操作レバー51の操作により出力され るブーム操作信号及び首振り操作レバー52の操作により出力される首振り操作 信号は、いずれもコントローラ60(直接には上部コントローラ61)に入力さ れる。しかし、ここではコントローラ60の制御が前述の第1実施形態の場合と 異なっており、サブブーム操作レバー53が操作状態にあり(中立位置になく) 、第1リミットスイッチ130が閉じられて信号伝送線104’よりサブブーム 操作レバー53が操作されている状態を示す信号を受けているとき、若しくはウ インチ操作レバー54が操作状態にあり(中立位置になく)、第2リミットスイ ッチ140が閉じられて信号伝送線105’よりウインチ駆動レバー54が操作 されている状態を示す信号を受けている間は、ブーム操作レバー51の操作によ り入力されたブーム操作信号を無視するようになっている。
【0035】 このような構成の安全装置では、前述の第1実施形態に係る安全装置の場合と 同様に、ウインチ装置70の作動(サブブーム73の旋回、起伏若しくはウイン チ75によるロープ76の巻き取り繰り出し)が行われている間は、ブーム30 の起伏、伸縮、旋回作動が禁止されるので、第1実施形態に係る上記安全装置と 同様の効果を得ることができる。
【0036】 これまで本考案に係る高所作業車の安全装置の実施形態について説明してきた が、本考案の範囲は上記のものに限定されない。例えば、第1実施形態において 示した電気回路100の構成は、ウインチ装置70の操作手段であるサブブーム 操作レバー53及びウインチ操作レバー54が操作されている間、ブーム操作信 号のコントローラ60への入力を禁止するものであれば、他の構成であっても構 わない。なお、上述の両実施形態において、上部コントローラ61及び下部コン トローラ62は高所作業車1の構成上、作業台側40に設置される部分(上部コ ントローラ61)と車体10側に設置される部分(下部コントローラ62)とに 分けられたものに過ぎず、これら両コントローラ61,62を合わせたコントロ ーラ60が特許請求の範囲における第1制御手段及び第2制御手段に相当し、或 いは昇降装置制御手段及び作業装置制御手段に相当する。
【0037】 また、上述の実施形態では、作業台40又は作業台40の近傍に設置する作業 装置の例としてウインチ装置70を示したが、これは仮腕木装置やホットスティ ック支持装置等の他の装置であってもよい。或いは、作業台40に設けられた油 圧取出装置に接続して動作させるドリルやかしめ器等の工具(アタッチメント工 具)であってもよい。
【0038】 また、上述の実施形態では、ブーム操作レバー51(昇降装置操作手段)が作 業台40上にある場合を例に、作業台40上から作業装置の作動操作を行ってい る間は、この作業台40上に設けられたブーム操作レバー51を操作してもブー ム30が作動しない構成を説明したが、ブーム操作レバーが作業台40上の他に 車体10上にもあり、作業台40上から作業装置の作動操作を行っている間は、 車体10上に設けられたブーム操作レバーを操作してもブーム30が作動しない 構成を上記構成に併用して用いることもできる。
【0039】 また、上述の実施形態においては、高所作業車1のブーム30は長手方向に伸 縮する直伸式のものであったが、これは屈伸式のもの等であってもよく、更に、 作業台40の昇降装置は、上記ブーム30のように作業台40を3次元的に移動 ができるものに限られず、シザース装置のように作業台の垂直昇降のみができる もの等であってもよい。
【0040】 また、上述の実施形態においては、作業台40の首振りは、作業装置(サブブ ーム73及びウインチ75)の作動中であっても行うことができたが、これは作 業装置が垂直ポスト32に取り付けられていて、作業台40を首振りさせても移 動しない構成であったためであり、作業装置が作業台40に直接取り付けられて いる場合など、作業台40を首振りさせると作業装置自体が移動してしまう構成 の場合には、作業装置の作動中にはブーム30の起伏、伸縮、旋回動作の禁止だ けでなく、作業台40の首振り動作も禁止する構成としてもよい。なお、作業装 置が上記アタッチメント工具である場合には、作業台40に搭乗した作業者がこ の工具を操作しながら作業を行うことになるので、作業台40の首振り動作は禁 止されるようになっていることが好ましい。
【0041】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る高所作業車の安全装置では、作業装置の作 動が行われている間は昇降装置の作動が禁止される構成になっているので、作業 装置を作動させている最中に、誤って昇降装置を作動させようとした場合(作業 装置を操作するレバーなどの操作手段に体の一部を当ててこれを動かしてしまっ た場合を含む)であっても昇降装置が作動することはない。このため作業装置を 作動させながら昇降装置を作動させるという不安全な作業動作を避けることがで き、作業対象を破損させるなどの虞をなくして作業の安全性を高めることができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る安全装置の第1実施形態を示すブ
ロック図である。
【図2】この安全装置における電気回路装置の詳細構成
を示す電気回路図である。
【図3】この安全装置が適用された高所作業車の側面図
である。
【図4】この高所作業車におけるウインチ装置の側面図
である。
【図5】本考案に係る安全装置の第2実施形態における
電気回路装置の詳細構成を示す電気回路図である。
【符号の説明】
1 高所作業車 10 車体 30 ブーム(昇降装置) 40 作業台 51 ブーム操作レバー(昇降装置操作手段) 52 首振り操作レバー 53 サブブーム操作レバー(作業装置操作手段) 54 ウインチ操作レバー(作業装置操作手段) 60 コントローラ(昇降装置制御手段、作業装置制
御手段) 61 上部コントローラ 62 下部コントローラ 70 ウインチ装置 73 サブブーム(作業装置) 75 ウインチ(作業装置) 100 電気回路装置

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と、 前記車体に設けた昇降装置と、 前記昇降装置により昇降等移動自在な作業台と、 前記作業台又は作業台の近傍に設けられた作業装置と、 前記昇降装置の作動制御を行う第1制御手段と、 前記作業装置の作動制御を行う第2制御手段とを備え、 前記第2制御手段による前記作業装置の作動が行われて
    いる間、前記第1制御手段による前記昇降装置の作動が
    禁止されるようになっていることを特徴とする高所作業
    車の安全装置。
  2. 【請求項2】 前記第1制御手段が、前記昇降装置の操
    作入力を行う昇降装置操作手段及び前記昇降装置操作手
    段の操作により出力される昇降装置操作信号を受けて前
    記昇降装置の作動制御を行う昇降装置制御手段からな
    り、 前記第2制御手段が、前記作業装置の操作入力を行う作
    業装置操作手段及びこの作業装置操作手段の操作により
    出力される作業装置操作信号を受けて前記作業装置の作
    動制御を行う作業装置制御手段からなり、 前記作業装置操作手段が操作されている間、前記昇降装
    置操作信号の前記昇降装置制御手段への入力を禁止する
    電気回路装置が備えられていることを特徴とする請求項
    1記載の高所作業車の安全装置。
  3. 【請求項3】 前記第1制御手段が、前記昇降装置の操
    作入力を行う昇降装置操作手段及び前記昇降装置操作手
    段の操作により出力される昇降装置操作信号を受けて前
    記昇降装置の作動制御を行う昇降装置制御手段からな
    り、 前記第2制御手段が、前記作業装置の操作入力を行う作
    業装置操作手段及びこの作業装置操作手段の操作により
    出力される作業装置操作信号を受けて前記作業装置の作
    動制御を行う作業装置制御手段からなり、 前記作業装置操作手段が操作されているか否かを検出す
    る操作検出手段を備え、 前記昇降装置制御手段が、前記操作検出器により前記作
    業装置操作手段が操作されていることが検出されている
    間、入力された前記昇降装置操作信号を無視するように
    なっていることを特徴とする請求項1記載の高所作業車
    の安全装置。
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