JP3092500B2 - トンネル交通量決定方法 - Google Patents

トンネル交通量決定方法

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JP3092500B2
JP3092500B2 JP07323690A JP32369095A JP3092500B2 JP 3092500 B2 JP3092500 B2 JP 3092500B2 JP 07323690 A JP07323690 A JP 07323690A JP 32369095 A JP32369095 A JP 32369095A JP 3092500 B2 JP3092500 B2 JP 3092500B2
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Nissin Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル内の汚染
物質濃度分布状態を判断しながら排ガス汚染物質を換気
制御するトンネル換気制御等に有用なトンネル交通量決
定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車道トンネルは換気設備とし
てジェットファン,ブースタファン,立坑送排風機,集
塵機等の換気機器が設けられ、これらの換気機器の制御
は、最も一般的には、トラフィックカウンタ等(以下ト
ラカンという)で得られた大型車,小型車別のトンネル
に進入する車両台数と,トンネルから出たそれぞれの車
両台数とに基づく簡単な定量演算又はこの演算にニュー
ロ演算やファジィ推論を加味した予測演算からトンネル
内の交通量を求め、この結果に基づいて行われる。
【0003】また、トンネル内の汚染状況に即したより
適切な換気を行うため、トンネル内の煤煙,排気ガス一
酸化炭素等の汚染物質の濃度(通常は一酸化炭素より煤
煙の方が問題となるので以下煤煙濃度という)のトンネ
ル内の分布を、拡散方程式により求めて常時監視し、こ
の分布の予測量に応じて各換気機器を運転することも考
えられている。
【0004】この場合、トラカンで計測したトンネル内
へ進入する大型車,小型車別の車両台数を使用してトン
ネル内風速が演算され、この風速と大型車,小型車別の
車両台数とに基づく拡散方程式から煤煙濃度分布が求め
られる。
【0005】なお、この種換気制御の分野では、トラカ
ンの判別等に基づき、車長によって車両がトラック,バ
ス等の大型車と乗用車等の小型車とに分類される。
【0006】ところで、トンネル内の車道方向(長手方
向)距離x,時間tにおける煤煙濃度がその伝搬特性に
したがってCsm(x,t)になる場合、前記拡散方程
式はつぎの数1の式で示される。
【0007】
【数1】 数1の式中のx,t,…はつぎの各値である。 x:トンネル内の車道方向距離(m) t:時間(sec.) Csm(x,t):トンネル内を伝搬する煤煙濃度 Vr:風向きを考慮したトンネル車道内風速(風向風
速)(m/sec.) Dsm:拡散係数(m2/sec.) Ar:トンネル内車道断面積(m2) qsm:トンネル内の単位距離xの区間に発生する単位
時間当りの煤煙量(m3/sec.)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のトンネルの
換気制御においては、トラカンにより実測された大型
車,小型車別の車両台数に基づいて演算が行われる。
【0009】そのため、トラカンが設けられていないト
ンネルには適用することができない問題点があり、ま
た、トラカンが設けられていても、その設置位置がトン
ネルに近すぎると、その計測情報に基づく演算が実変化
より遅れ、事前に交通量が把握できない事態が生じ、逆
に、トラカンの設置位置がトンネルより遠く離れると、
いわゆる時差変動等により実際の進入台数を正確に把握
できない事態が生じ、これらの場合には演算誤差が発生
する問題点がある。
【0010】本発明は、トラカンの車両台数の計測値を
用いることなく、トンネルに進入した大型車,小型車別
の車両台数を決定して求めることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明のトンネル交通量決定方法においては、ト
ンネルに進入した大型車,小型車別の車両台数に依存す
るトンネル内の煤煙濃度を求める演算を、大型車の台数
を変えてくり返し、煤煙濃度の演算値が実測値に最も近
くなるときの台数から大型車の進入台数を決定し、大型
車,小型車別の車両台数に依存するトンネル内の風速を
求める演算を、大型車の台数を決定した進入台数に固定
し、小型車の台数を変えてくり返し、風速の演算値が実
測値に最も近くなるときの台数から小型車の進入台数を
決定する。
【0012】そして、大型車は大半がディーゼル車であ
り、トンネル内の煤煙濃度はほぼトンネル内を走行する
大型車の車両台数で決まり、また、トンネル内の風速は
ほぼトンネル内を走行する大型車及び小型車の大型車,
小型車別の台数に依存した交通換気圧力により定まる。
【0013】したがって、大型車の台数を変えながらト
ンネル内の煤煙濃度を求める演算をくり返、その演算
値がVI計等の実測値に最も近くなったときの演算台数
からトンネルに進入した大型車の台数が求まる。
【0014】さらに、大型車の台数を決定台数に固定
し、小型車の台数を変えながらトンネル内の風速を求め
る演算をくり返、その演算値が風速の実測値に最も近
くなったときの演算台数からトンネルに進入した小型車
の台数が求まる。
【0015】そのため、トラカンの計測値を用いること
なく、トンネルに進入した大型車,小型車の車両台数が
決定されて求められる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1形態について、
図1〜図7を参照して説明する。まず、トンネル内の風
速及び煤煙濃度の演算について説明する。前記数1の拡
散方程式を、トンネル内の単位距離xの区間nにおける
単位時間dt当たりの煤煙濃度変化量dCsm(n,
t)を求める式に置き換えると、つぎの数2の式が得ら
れる。
【0017】
【数2】 数2の式中のトンネル内風速(正確にはトンネル車道内
風速)Vrは、時々刻々変化する図5に示す風圧発生要
因によって決まる。
【0018】同図は換気設備を有するトンネル1内を模
式的に示したものであり、2はトンネル1内を図の左側
から右側に走行する車両、3はトンネル1内上部に設け
られた換気設備としてのジェットファンである。
【0019】そして、前記の風圧発生要因には、主に、
図中の矢印線イ,ロに示す走行方向の交通換気圧力,換
気機昇圧力及び矢印線ハ,ニに示すその逆方向の自然風
抵抗圧力,車道内抵抗圧力等がある。
【0020】一方、トンネル内風速は、必ずしもトンネ
ル内各所で同一ではなく、風圧の局所変動によってノイ
ジィに変動するが、トンネル全体を一つの圧力容器と
し、この容器内で発生する平均風速をトンネル内風速と
すれば、演算から決定して求めることができる。すなわ
ち、各種の風圧発生要因等に基づき、トンネル内風速V
rは、つぎの数3の式の演算により求めて決定すること
ができる。
【0021】
【数3】 数3の式は自然風による圧力を前記自然風抵抗圧力(負
圧)と逆の換気圧力(正圧)にとったものであり、式中
のρ,L,…はつぎの各値である。 ρ:空気密度{0.1224(Kgf・s2/m4)} L:トンネル長(m) ΔPt:走行車両による交通換気圧力(mmAq) ΔPn:自然風による換気圧力(mmAq) ΔPr:車道内抵抗圧力(mmAq) ΔPk:換気機器による昇圧力(mmAq) さらに、一方通行のトンネルの場合、数3の式のΔP
t,ΔPn,ΔPrはつぎの数4,数5,数6の各式で
示される。
【0022】
【数4】 数4の式中のAt,Ap,…はつぎの各値である。 At:大型車の平均前面投影面積(m2) Ap:小型車の平均前面投影面積(m2) ξt:大型車の風抵抗係数 ξp:小型車の風抵抗係数 Nt:大型車の走行台数 Np:小型車の走行台数 Ut:車両の平均車速(m/sec.)
【0023】
【数5】 数5の式中のξe,λr,…はつぎの各値である。 ξe:トンネル入り口損失係数 λr:トンネル内壁面摩擦損失係数 Dr:車道代表周長寸法(m) Vn:自然風のみによるトンネル車道内風速(m/se
c.)
【0024】
【数6】 そして、換気機器がジェットファンの場合、数3の式の
ΔPkはつぎの数7の式から求まる。
【0025】
【数7】 数7の式中のQj,Ajはつぎの各値である。 Qj:ジェットファン吹き出し風量(m3/sec.) Aj:ジェットファン吹き出し面積(m2
【0026】そして、トンネルに進入してトンネル内を
走行する大型車,小型車別の車両台数及びトンネル内の
平均車速のトラカン等の計測交通量による演算値の変化
が図6の(a)に示すようになるときに、トンネル内に
設置した風向風速計の計測に基づくトンネル内風速の実
測値は同図の(b)に示すようになり、このとき、数3
の式から求めたトンネル内風速の演算値は同図の(c)
に示すようになった。
【0027】なお、図6の(a)において、実線ホは大
型車の走行台数,実線ヘは小型車の走行台数,実線トは
平均車速を示す。
【0028】また、同図の(c)の演算値は自然風を初
期値−2m/sの逆風として求めたものである。そし
て、同図の(b),(c)の比較からも明らかなよう
に、数3の式から求めたトンネル内風速は実測風速にほ
ぼ等しくなる。
【0029】ところで、各風圧発生要因の圧力の変化量
及びこれらの圧力を総合したトンネル内風速(総合積算
風圧力)の1日の変化は、例えば図7の(a)〜(f)
に示すようになる。
【0030】同図において、(a)は交通換気圧力の1
秒間変化量、(b)は自然風圧力(負圧分)の1秒間変
化量、(c)は車道内抵抗圧力(負圧分)の1秒間変化
量、(d)は換気機(排風機)昇圧力の1秒間変化量、
(e)は換気機(送風機)昇圧力の1秒間変化量、
(f)は各圧力に基づく総合積算圧力の1日の変化を示
し、自然風は−2m/sの一定圧力の逆風になってい
る。
【0031】そして、図7の(a),(c)の交通換気
圧力及び車道内抵抗圧力は、トンネル内を走行する車両
の大型,小型及びその台数に依存して変化する。
【0032】また、同図の(b),(d),(e)の自
然風圧力,換気機圧力は、交通換気圧力,車道内抵抗圧
力に比して極めて小さく、しかも、それらの変化が微少
である。そのため、トンネル内風速はほとんどトンネル
内の大型車,小型車別の車両台数に依存した交通換気圧
力,車道内抵抗圧力に左右される。
【0033】つぎに、煤煙濃度変化量dCsm(n,
t)を求める数2の式中のトンネル内の各区間n(=
1,2,…,x,…)に発生する単位時間当りの煤煙量
qsm(n,t)は、ガソリン車とディーゼル車とで煤
煙発生量が異なるため、各区間nに存在する車両台数
と、大型車,小型車別及びディーゼル車,ガソリン車別
の車両単位の煤煙発生量とに基づき、各車両がトンネル
内を平均車速で移動するときの煤煙の発生量として求め
ることができる。
【0034】さらに、変化量dCsm(n,t)から煤
煙濃度の計測に必要なVI計,煙霧透過率計等の煤煙濃
度計,一酸化炭素分析計(CO計)等が設けられたトン
ネル内の特定区間nxの煤煙濃度が求まる。
【0035】そして、トンネル内を走行する車両が交通
状況等に応じて加減速し、これに伴って、トンネル内の
車両走行台数,平均車速及び煤煙量qsm(n,t)等
が時間変化することを考慮すると、煤煙量qsm(n,
t)はつぎの数8の式の演算から求まる。
【0036】
【数8】 数8の式中のLd,Lg,…はつぎの各値である。 Ld:基準車速で走行したときの大型ディーゼル車1台
当りの煤煙発生量(m3/m/台) Lg:基準車速で走行したときの大型ガソリン車1台当
りの煤煙発生量(m3/m/台) Sd:基準車速で走行したときの小型ディーゼル車1台
当りの煤煙発生量(m3/m/台) Sg:基準車速で走行したときの小型ガソリン車1台当
りの煤煙発生量(m3/m/台) NLd:大型ディーゼル車の走行車両台数(台) NLg:大型ガソリン車の走行車両台数(台) NSd:小型ディーゼル車の走行車両台数(台) NSg:小型ガソリン車の走行車両台数(台) St :煤煙発生量の比率(定数) Ut :平均車速(m/sec.) dt:単位時間(sec.)
【0037】なお、走行車両台数NLd,NLg,NS
d,NSgは、発生量Ld,Lg,Sd,Sgの煤煙発
生源のうちどれ位の煤煙発生源が次の区間に移動するか
を表わす移動係数で換算したときの台数であり、整数と
は限らない。また、平均車速Ut は例えば計測した車速
又はこの車速に補正を加えた車速である。
【0038】そして、トンネル内を走行する大型車,小
型車別の車両台数及びトンネル内の平均車速の演算値が
図6の(a)の実線ホ,ヘ,トに変化するときに、前記
特定区間nxの煤煙濃度の実測値は、VI計の光透過率
で同図の(d)に示すようになり、このとき、数8の演
算に基づく演算値は、VI計の光透過率に換算すると、
同図の(e)に示すようになった。
【0039】なお、図6の(d),(e)は特定区間n
xをトンネル出口より1つ手前の区間とした場合のもの
であり、同図の(e)は初期値(初期濃度)を100%
として得たものである。そして、図6の(d),(e)
の比較からも明らかなように、数の式から求めたトン
ネル内の煤煙濃度は実測濃度にほぼ等しくなる。
【0040】ところで、トンネルに進入したトラック,
バス等の大型車は、乗用車等の小型車に比してトンネル
風速に大きく影響し、例えば数3の式の交通換気圧力Δ
Ptに関わる車両等価面積{=平均前面投影面積(A
t,Ap)×風抵抗係数(ξt,ξp)}は、ほぼ、小
型車を1としたときに大型車が5になる。
【0041】また、大型車の大半はディーゼル車であ
り、小型車の大半はガソリン車であり、大型車を全てデ
ィーゼル車とし、小型車を全てガソリン車として煤煙濃
度を求める場合、煤煙濃度の演算に重要な1台当りの煤
煙発生量(車両単位煤煙発生量)は、はぼ、小型車(ガ
ソリン車)を1としたときに大型車(ディーゼル車)が
40〜50になる。
【0042】したがって、大型車をディーゼル車,小型
車をガソリン車とすると、トンネル内の風速及び煤煙濃
度は主に大型車の台数に依存(支配)され、とくに煤煙
濃度はほぼ大型車の台数にのみ依存し、つぎの数9の式
から求まる。
【0043】
【数9】 数9の式において、Ntは大型車の走行台数,Npは小
型車の走行台数である。そして、トンネル内の大型車,
小型車の走行台数Nt,Npの時間変化が分かると、ト
ンネル内に進入した大型車,小型車の台数が求まる。
【0044】そこで、本発明においては、大型車をディ
ーゼル車,小型車をガソリン車とし、煤煙のほとんどが
大型車で形成されるものとし、最初に、大型車両の台数
Ntを増加又は減少して数9の式の演算からトンネル内
の煤煙濃度をくり返し求め、演算値が実測値に最も近く
なるときの台数Ntからトンネル内に進入した大型車の
台数を求めて決定する。
【0045】さらに、大型車の台数Ntを固定し、小型
車の台数Npを増加又は減少して数3の式の演算からト
ンネル内風速をくり返し求め、演算値が実測値に最も近
くなるときの台数Npからトンネル内に進入した小型車
の台数を求めて決定する。
【0046】つぎに、大型車,小型車の台数決定演算の
具体的な処理について、図1ないし図3のフローチャー
トを参照して説明する。図1に示すように、この処理は
大型車の台数決定演算iとこの演算後の小型車の台数決
定演算iiとからなる。
【0047】そして、大型車の台数決定演算i は図2に
示すようにステップS1 〜S11からなり、台数の増,減
を決定するため、まず、ステップS1 により減少フラグ
を0にリセットし、ステップS2 を介してステップS3
により大型車の台数Ntを直前の決定に基づく台数又は
0から一定台数,例えば1台増加し、ステップS5 によ
り数9の式の演算から煤煙濃度を求める。
【0048】つぎに、ステップS5 により特定区間nx
に設けたVI計の計測に基づく煤煙濃度の実測値に対す
る演算値の偏差(差)を求め、ステップS6 ,S7 によ
りその差が負になったか否か,すなわち演算値が実測値
より大きいか否かを判別し、大きければステップS8
より減少フラグを1にセットして大型車の台数変化を減
少に変える。
【0049】そして、ステップS2 に戻り、減少フラグ
が0であれば、ステップS3 により大型車の台数Ntを
さらに増加してステップS4 の演算を実行し、減少フラ
グが1であればステップS9 により大型車の台数Ntを
例えば1台減少してステップS4 の演算を実行する。
【0050】さらに、ステップS5 により偏差を求めた
後、ステップS6 からステップS10に移行し、煤煙濃度
の演算値が実測値に最も近づいたことを検出するまで大
型車の台数を増加又は減少してステップS4 からの処理
をくり返す。
【0051】そして、煤煙濃度の演算値が実測値に最も
近づいたことを検出すると、ステップS10からステップ
11に移行し、そのときの大型車の台数Ntに基づき、
例えばこの台数Ntと直前の決定の際の台数Ntとの差
からその間にトンネルに進入した大型車の台数を求めて
決定する。
【0052】つぎに、小型車の台数決定演算iiに移行
し、この演算は図2のステップS1 〜S11に相当する図
3に示すQ1 〜Q11からなり、台数の増,減を決定する
ため、ステップQ1 により減少フラグを0にリセット
し、ステップQ2 を介してステップQ3 に移行し、大型
車の進入台数を演算iで決定した台数とし、トンネル内
の大型車の走行台数Ntをそのときの台数Ntに固定
し、小型車の台数Npを直前の決定に基づく台数又は0
から一定台数,例えば5台増加する。
【0053】そして、ステップQ4 により数3の式の演
算からトンネル内風速を求める。このとき、数3の式の
演算に必要な各圧力ΔPt,ΔPn,ΔPr,ΔPk等
は台数Nt,Npに基づいて数4〜数7の式の演算から
求め、その際に必要なトンネル内の風速Vn等は計測又
は演算から求める。
【0054】つぎに、ステップQ5 により風向風速計の
計測に基づくトンネル内風速の実測値に対する演算値の
偏差を求め、ステップQ6 ,Q7 ,Q8 により図2のス
テップS6 ,S7 ,S8 と同様にして小型車の台数変化
の方向を決定し、減少変化するときは減少フラグを1に
セットする。
【0055】そして、ステップQ2 からの処理をくり返
して小型車の台数Npを増,減し、ステップQ6 を介し
てステップQ10の判断によりトンネル内風速の演算値が
実測値に最も近づいたことを検出すると、ステップQ10
からステップQ11に移行し、そのときの小型車の台数N
pに基づき、例えばこの台数Npの直前の決定の際の台
数Npとの差からその間にトンネルに進入した小型車の
台数を求めて決定する。
【0056】そして、例えばトラカンの計測間隔に合致
するように、1分間隔で前記の大型車及び小型車の進入
台数の決定をくり返したところ、決定台数に基づくトン
ネル内の大型車,小型車の走行台数(演算台数)及び平
均車速の1日の変化は図4の(a)に示すようになっ
た。
【0057】図4の(a)において、実線チは大型車の
走行台数、実線リは小型車の走行台数、実線ヌは平均車
速である。また、このときのトンネル内風速の実測値,
演算値は図4の(b),(c)に示すように変化し、特
定区間nxの光透過率で示した煤煙濃度の実測値,演算
値は同図の(d),(e)に示すように変化し、いずれ
も演算値が実測値にほぼ一致する。
【0058】なお、図4の(c)の演算値(風速)は自
然風速を初期値−2m/sの逆風として求めたものであ
る。また、同図の(d),(e)はトンネル中央部付近
の換気排風機設置区間より1つ手前の区間を特定区間n
xとしたものであり、同図の(e)の演算値(煤煙濃
度)は初期値を透過率100%として求めたものであ
る。
【0059】そして、図4の(b)〜(e)と図6の
(b)〜(e)との比較からも明らかなように、図4の
(a)の大型車,小型車別の車両台数(演算値)は、図
6の場合とほぼ同じ条件下で求められたものであり、同
図の(a)の大型車,小型車別の車両台数(演算値)に
ほぼ一致する。
【0060】したがって、トラカンの計測値を用いるこ
となく、トンネルに進入した大型車,小型車別の車両台
数を精度よく求めることができ、トラカンが設置されて
いないトンネル及びトラカンの設置位置が不適当なトン
ネルであっても、演算から求めた時々刻々の大型車,小
型車別の進入台数に基づき、適切な換気制御を行うこと
ができる。
【0061】なお、大型車の台数を先に決定するため、
実際には、大型車の台数が多めに求められ、煤煙濃度が
多めに想定されることになるが、換気の面からは好まし
い結果が得られ、何ら不都合は生じない。
【0062】また、ノイジィに変動する実測値(計測
値)を用いて演算するものであり、しかも、前記の場合
は、演算時間短縮のためにトンネル内へ進入する小型車
の台数の増減を5台単位で行ったため、大型車,小型車
の演算値の変化に若干のフィルタ処理(平滑処理)を行
うことが好ましく、図4の(a)の台数等は実際にフィ
ルタ処理を施したものである。
【0063】さらに、図4の(a)の実線リの小型車の
台数(演算値)と、図6の(a)の実線ヘの小型車の台
数(演算値)とを比較すると、交通量の多い7時〜9時
の時間帯では小型車台数の演算値がトラカン計測に基づ
く交通量(演算値)より若干少なくなっているが、この
差が風速及び煤煙濃度に与える影響はほとんどない。
【0064】ところで、特定区間nxは、例えば1分間
台数を求めるときには、その台数変化の効果が1分後に
は現われるような区間にする必要がある。
【0065】また、大型車,小型車別の進入台数をより
正確に求めるときは、例えば大型車と小型車との時間帯
別の台数比率のパターンを設定し、このパターンによっ
て演算台数を補正等すればよく、また、演算処理能力に
余裕があれば、求めた演算台数を基に、大型車の台数と
小型車の台数との組合わせ演算をくり返し、トンネル内
の煤煙濃度,風速の演算値が実測値により一層精度よく
合致するときの台数から大型車,小型車の台数を決定し
てもよい。
【0066】さらに、風速及び煤煙濃度の実測値は、風
圧の局所変動や煤煙の局所流動変化等によってノイジィ
に変動するので、実測値を平均化処理,フィルタ処理し
て演算に用いることが好ましく、演算誤差による決定台
数の変動分も適宜平均化処理,フィルタ処理によって除
去することが望ましい。
【0067】そして、大型車,小型車の増,減可変台数
は一定数に固定する必要はなく、例えば演算毎に1台の
増,減と2台の増,減とに交互に変えるようにしてもよ
い。そして、トンネル内の煤煙濃度,風速の演算式は大
型車,小型車の台数の関数式であればよく、本実施形態
と異なるものであってもよい。また、求めた大型車,小
型車別の進入台数をトンネル換気制御以外に利用しても
よいのは勿論である。
【0068】
【発明の効果】本発明は、以下に記載する効果を奏す
る。トンネルに進入する大型車は大半がディーゼル車で
あり、トンネル内の煤煙濃度がほぼトンネル内を走行す
る大型車の車両台数で決まり、また、トンネル内の風速
はほぼトンネル内を走行する大型車,小型車別の台数に
依存した交通換気圧力により定まるため、大型車の台数
を変えながらトンネル内の煤煙濃度を求める演算をくり
、煤煙濃度の演算値が実測値に最も近くなったとき
の演算台数からトンネルに進入した大型車の台数を決定
して求めることができる。
【0069】さらに、大型車の台数を決定台数に固定
し、小型車の台数を変えながらトンネル内の風速を求め
る演算をくり返、風速の演算値が実測値に最も近くな
ったときの演算台数からトンネルに進入した小型車の台
数を決定して求めることができる。
【0070】したがって、トラフィックカウンタの車両
台数の計測値を用いることなく、トンネルに進入した大
型車,小型車の車両台数を決定して求めることができ、
トラフィックカウンタが設置されていないトンネル等に
適用して著しい効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の1形態の演算処理のフローチャ
ートである。
【図2】図1の一部の詳細なフローチャートである。
【図3】図1の他の一部の詳細なフローチャートであ
る。
【図4】(a)〜(e)は図1の演算処理結果を説明す
るためのトンネル内の状態の時間変化の説明図である。
【図5】トンネル内の模式図である。
【図6】(a)〜(e)は比較のためのトンネル内の状
態の時間変化の説明図である。
【図7】(a)〜(f)はトンネル内の各種圧力の時間
変化の説明図である。
【符号の説明】
1 トンネル 2 車両 3 ジェットファン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルに進入した大型車,小型車別の
    車両台数に依存する前記トンネル内の煤煙濃度,一酸化
    炭素濃度等の汚染物質濃度を求める演算を、大型車の台
    数を変えてくり返し、 前記汚染物質濃度の演算値が実測値に最も近くなるとき
    の台数から大型車の進入台数を決定し、 前記大型車,小型車別の車両台数に依存する前記トンネ
    ル内の風速を求める演算を、大型車の台数を決定した進
    入台数に固定し、小型車の台数を変えてくり返し、 前記風速の演算値が実測値に最も近くなるときの台数か
    ら小型車の進入台数を決定することを特徴とするトンネ
    ル交通量決定方法。
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