JP3107784U - 乗用型草刈機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作業者の年齢および操作方法の嗜好性を問わず、変速機の変速比調整を容易に行うことが可能な乗用型草刈機を提供する。
【解決手段】 原動機Eの出力を調整する出力調整手段Sと、原動機Eの出力を走行手段Tに伝達する変速機と、変速機の変速比を調整する変速比調整手段10と、走行手段Tの走行方向を制御する操舵手段20と、原動機Eにより回転駆動される回転刃と、を有する乗用型草刈機100において、変速比調整手段10は、操作ペダル30と、操作レバー22とを備え、操作ペダル30と操作レバー22の使用が選択可能に設けられていることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本考案は乗用型草刈機に関し、より詳細には、変速機における変速比を調整する変速比調整手段が、操作ペダルと操作レバーにより構成されている乗用型草刈機に関する。
乗用型草刈機においては、特開平5−30833(以下、特許文献1)の図2に示されているような操作ペダルや、特開2003−274729(以下、特許文献2)に開示されているような操作レバーにより変速機の変速比調整が行われている。
特開平5−30833号公報 特開2003−274729号公報
近年の農業従事者の年齢は年々高齢化しており、農作業者の運動機能の低下は否めない。このように、運動機能の低下した農作業者にとって、特許文献1に開示されているような操作ペダルを用いての変速機における変速比調整は、足先で操作ペダルを微妙に操作する必要があることから難しく、足腰の弱った作業者にとって非常に困難である。また、日本においては、狭隘な農場が多数存在するため、農業機械を使用する際には、微妙な変速比の調整が必要になることが多い。このような微妙な調節においては、操作ペダルによる変速比の調整は適しておらず、乗用型草刈機の操作が的確にできないという課題があった。また、乗用型草刈機は移動の度にトラックへ上げ下げすることが多いが、この作業の際に危険が伴うといった課題もある。
一方、特許文献2で開示されているような操作レバーによる変速機の変速比調整においては、操作レバーを両手で握って操作するから、変速機の変速比調整時においては、一旦作業をやめて、変速比の調整をしなければならず、作業効率が悪いという課題があった。
本考案は、作業者の年齢および操作方法の嗜好性を問わず、変速機の変速比調整を容易に行うことが可能な乗用型草刈機を提供することを目的とする。
本考案は、原動機の出力を調整する出力調整手段と、前記原動機の出力を走行手段に伝達する変速機と、該変速機の変速比を調整する変速比調整手段と、前記走行手段の走行方向を制御する操舵手段と、前記原動機により回転駆動される回転刃と、を有する乗用型草刈機において、前記変速比調整手段は、操作ペダルと、操作レバーとを備え、前記操作ペダルと前記操作レバーの使用が選択可能に設けられていることを特徴とする乗用型草刈機である。
また、前記操作ペダルおよび前記操作レバーは、共通のリンク機構により前記変速機に連結されていることを特徴とする。
また、前記操作ペダルおよび前記操作レバーは連結材を介してロッドにより連結されると共に、共通のリンク機構により前記変速機に連結され、前記操作レバーの動作による前記リンク機構の作動方向と、前記操作ペダルの動作による前記リンク機構の作動方向が一致するように動作変換されていることを特徴とする。
これらにより、操作ペダルまたは操作レバーのいずれを選択しても他方の変速比調整手段を連携して作動させることができる。また、操作レバーを所定の位置にセットした後、手を離しても所定の変速比状態を保持することができるため、草刈機に搭乗している作業者の手をフリーにすることが可能になる。
また、前記操作レバーは、前記操舵手段の下方に設けられていることを特徴とする。
これにより、変速レバーが操舵手段の近傍に配設されることになるため、変速比の調整を行っている場合であっても、緊急時には直ちに操舵手段に手を戻すことができ、安全性を向上させることができる。
本考案にかかる乗用型草刈機よれば、農作業者の年齢および操作方法の嗜好性を問わず、変速機の変速比調整を容易に行うことが可能になる。
また、作業箇所の条件や疲労度の状態に応じて適宜変速機の変速比調整手段を選択しながら作業をすることができるので、作業効率が大幅に向上する。
また、変速機の変速比調整を操舵手段の近傍で行うことができるので、万が一の際には、直ちに操舵手段に手を戻すことができ、作業安全性の向上にも寄与する。
さらには、草刈機に搭乗している作業者は、片手をフリーにすることができるため、背の高い草を掻き分けながら草刈作業をすることができるため、事前の刈り込み作業が不要になり、作業負荷を軽減させることができる。
以下、本考案にかかる乗用型草刈機の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施の形態における乗用草刈機の平面図である。図2は、本実施の形態における変速比調整手段の組立斜視図である。図3は第1の連結材を組み立てた状態を示す斜視図である。図4は、第2の連結材を組み立てた状態を示す斜視図である。
乗用草刈機100は、原動機であるエンジンEと、エンジンEの出力を調整する出力調整手段であるスロットルレバーSと、エンジンEの出力を走行手段であるタイヤTに伝達する変速機(図示せず)と、変速機の変速比を調整する変速比調整手段10と、乗用型草刈機100の走行方向を制御する操舵手段であるステアリングホイール20と、エンジンEにより回転駆動される回転刃(図示せず)と、乗用草刈機100の動作を制御する乗員が搭乗するキャビンCとにより概略が構成されている。
変速比調整手段10は、操舵手段であるステアリングホイール20の近傍に配設された操作レバー22と、操作レバー22に連結された第1の連結材24と、操作ペダル30と、操作ペダル30に連結された第2の連結材32と、第1の連結材24と第2の連結材32を連結する連結ロッド40と、操作ペダル30および操作レバー22による変速比調整動作を変速機に伝達する伝達ロッド50とにより構成されている。
前記ステアリングホイール20の近傍に配設される操作レバー22は、ステアリングホイール20の直下で側方に延出するように設けられている。操作レバー22は、略L字状に形成されており、一端側に把持部22aが取り付けられ、他端側にはネジ部22bが形成されている。操作レバー22は、作業者がキャビンCに搭乗した際に、ステアリングホイール20の左側に略水平方向へ延出した位置に配設される。
第1の連結材24は、図2に示すように、円柱部24aと円柱部24aが挿通するステー24bとにより構成されている。円柱部24aの先端部には細径部241が形成され、細径部241がステー24bに形成された挿通孔242に回動自在に挿通されている。細径部241の先端部には、円柱部24の回動動作を連結ロッド40に伝達させる固定片26が取り付けられている。ステー24bの上面にはボルト穴243が形成され、ステー24bは図1に示すインパネ部分IPにボルト止めにより固定される。インパネ部分IPとの当接面であるステー24bの上面は平坦に形成されている。
円柱部24aの細径部241の先端部には挿通孔242に細径部241を挿通した状態でアーム26の一端部がボルト止めによって固定される。円柱部24aの基端側の上面には操作レバー22を取り付ける取付部28が形成されている。取付部28は円柱部24aの外周面に形成されたネジ穴により構成されている。操作レバー22は第1の連結材24の取付部28にネジ部22bを螺着させることにより取り付けられている。
このようにして操作レバー22と第1の連結材24と固定片26とが図3に示すように、一体に組み立てられる。
操作レバー22は、第1の連結材24の円柱部24aを回転軸として回動可能である。操作レバー22の回動方向に応じて前進と後進の選択がなされる。具体的には、操作レバー22を前方側(矢印A1の方向)に回動させれば前進であり、操作レバー22を手前側(矢印A2の方向)に回動させれば後進となる。前進及び後進の変速比は、操作レバー22の回動量に応じて制御される。操作レバー22の回動量が大きくなれば、変速比は小さくなり、同じエンジン回転であっても走行速度は速くなる。
ステアリングホイール20の右側下方でキャビンの床面に近い位置には操作ペダル30が配設されている。操作ペダル30の側面中央部分にはネジ穴30nが形成されている。第2の連結材32は、円柱体に形成され、一端部に操作ペダル30のネジ穴30nに螺合されるネジ部32aが形成されている。第2の連結材32は、キャビンCの床下部分に配設されている。操作ペダル30は、操作ペダル30のネジ穴30nに第2の連結材32のネジ部32aをネジ止めして固定される。
第2の連結材32の他端部には、固定片34の一端部がネジ止め等によって固定される。固定片34の他端部には第1の連結材24と第2の連結材32との間を連係する連結ロッド40の下端部を軸支するための取付孔34aが形成されている。
また、第2の連結材32の他端部側の外周側面から、第2の連結材32に一体に伝達ロッド固定片36が延設されている。伝達ロッド固定片36は、固定片34と干渉しないよう先端部が斜め下向きに延出するように設けられている。このようにして第2の連結材32が図4に示すように一体に組み立てられる。
第1伝達ロッド50Aの端部にはコの字状に形成された連結部51が形成され、連結部51と伝達ロッド固定片36の端部とがピン係合等により屈曲可能にリンク結合される。
第1伝達ロッド50Aは中間ロッド50B、第2伝達ロッド50Cを介して変速機(図示せず)に連繋する。第1伝達ロッド50A、中間ロッド50B、第2伝達ロッド50Cは、それぞれキャビンCの床下部分と、回転刃が配設されている乗用草刈機100の底面との間にある隙間部分に配設されており、エンジンEと回転刃を回転駆動させる回転刃駆動手段(図示せず)とは干渉することはない。なお、中間ロッド50Bは、キャビンCの床面内空間に形成された支持体(図示せず)により回動可能に支持されている。
第1伝達ロッド50Aと中間ロッド50Bと第2伝達ロッド50Cは平面視が略Z字状となるように配設されている。
前述した第1の連結材24と第2の連結材32は連結ロッド40により連結されている。第1の連結材24および第2の連結材32に取り付けられた固定片26、34に設けられた挿通孔26a、34aにボルト部分40aを各々挿通し、連結部分がリンク節となるように連結ロッド40の上端部と下端部とが固定片26、34に回動可能に取り付けられている。連結ロッド40は、ステアリングホイール20の回転軸の脇に沿う状態で配設されている。
本考案に係る乗用草刈機100における変速機の変速比調整手段10は以上のように構成されている。続いて、変速比調整手段10の具体的な操作方法とその作用について説明する。ここでは操作レバー22による出力調整方法について説明する。図5は出力調整手段の全体構成を示す斜視図である。図6は変速比調整手段の動作を示すフロー図である。
キャビンCに搭乗した作業者は、エンジンEを始動(S1)させ、スロットルレバーSにより適切なエンジン回転に設定(S2)した後、操作レバー22を前方(矢印Aの方向)に回動させる(S3)。操作レバー22の回動に伴い第1の連結材24も操作レバー22と同方向(矢印Bの方向)に回動する(S4)。第1の連結材24に連結されている連結ロッド40は、固定片26の端部が上方に回動することによりほぼ上向き方向(矢印Cの方向)に移動する(S5)。
連結ロッド40が上向き方向に移動することにより連結ロッド40に連結された第2の連結材32は、反時計回り(矢印Dの方向)に回動する(S6)。第2の連結材32には操作ペダル39が共回りするように連結されているから、操作ペダル30はつま先方向(矢印Eの方向)に踏み込まれた状態になる(S7)。また、第2の連結材には伝達ロッド固定片36を介して第1伝達ロッド50Aがリンク節となるように連結されているので、第1伝達ロッド50Aは乗用草刈機100の後方側(矢印Fの方向)に移動する(S8)。第1伝達ロッド50Aは中間ロッド50Bに図示しないリンクアームを介して連結されていて、中間ロッド50Bは反時計回り(矢印Gの方向)に回動する(S9)。中間ロッド50Bの他端側には同様にリンクアームを介して第2伝達ロッド50Cが連結されており、第2伝達ロッド50Cは第1伝達ロッド50Aと同方向(矢印Hの方向)に移動する(S10)。第2伝達ロッド50Cの先端部は、変速機(図示せず)に連結されており、第2伝達ロッド50Cの突出量に応じて変速比が調整される(S11)。
また、操作レバー22を後方に回動させると、第2伝達ロッド50Cは図5に示す方向とは逆方向に移動する。こうして、操作レバー22を前方あるいは後方に回動操作することにより、第2伝達ロッド50Cは後方あるいは前方に移動することになり、操作レバー22の回動量に応じて第2伝達ロッド50Cの移動量が変えられる。
このように操作レバー22により変速機の変速比を制御することができ、操作レバー22の操作と共に、リンク機構により操作ペダル30が連動して回動する。これは連結ロッド40により操作したレバー22と操作ペダル30とが連動する構成となっているためであり作業者は、適宜操作レバー22か操作ペダル30のどちらかを選択して使用することが可能となる。すなわち、作業者は作業状態に応じ操作レバー22か操作ペダル30のいずれか使いやすい操作を選ぶことができ、操作ペダル30の操作が不得手であったり、不都合であるような場合には、操作レバーを使って変速操作することが可能となる。の年齢や嗜好性、作業状態に応じて、適宜変速機の変速比を調整する変速比調整手段10を選択することができる。
具体的には、トラックから乗用草刈機100を降ろす場合および積み上げる場合等においては操作レバー22による操作が好適である。また、背の高い草を刈る際や果樹園等における下草刈りの作業においては、片手をフリーにし、草や枝を掻き分けする必要があるため、操作ペダル30による操作が好適である。
以上に本実施の形態における乗用草刈機100の変速比調整方法について具体例に基づいて説明したが、連結ロッド40や伝達ロッド50等の連結状態は、本実施の形態に限定されるものではなく、乗用草刈機100における変速機の配設状態に応じて、適宜変更することができるのはもちろんである。
また、本実施の形態においては、操作レバー22がステアリングホイール20の下方において水平方向に延びた形態であり、操作レバー22の握り部分である先端部は横向きに配設されているが、操作レバー22の先端部を鉛直方向に屈曲させ、握り部分を縦方向にした形態とすることももちろん可能であり、ユーザの好みに応じて適宜選択することが可能になっている。
本実施の形態における乗用草刈機の平面図である。 本実施の形態における変速比調整手段の組立斜視図である。 第1の連結材の斜視図である。 第2の連結材の斜視図である。 出力調整手段の全体構成を示す斜視図である。 乗用草刈機における変速比調整手段の動作を示すフロー図である。
符号の説明
10 変速比調整手段
20 ステアリングホイール
22 操作レバー
24 第1の連結材
26 固定片
30 操作ペダル
32 第2の連結材
34 固定片
36 伝達ロッド固定片
40 連結ロッド
50A 第1伝達ロッド
50B 中間ロッド
50C 第2伝達ロッド
100 乗用草刈機
C キャビン
E エンジン
IP インパネ部分
S スロットルレバー
T タイヤ

Claims (6)

  1. 原動機の出力を調整する出力調整手段と、
    前記原動機の出力を走行手段に伝達する変速機と、
    該変速機の変速比を調整する変速比調整手段と、
    前記走行手段の走行方向を制御する操舵手段と、
    前記原動機により回転駆動される回転刃と、
    を有する乗用型草刈機において、
    前記変速比調整手段は、操作ペダルと、操作レバーとを備え、
    前記操作ペダルと前記操作レバーの使用が選択可能に設けられていることを特徴とする乗用型草刈機。
  2. 原動機の出力を調整する出力調整手段と、
    前記原動機の出力を走行手段に伝達する変速機と、
    該変速機の変速比を調整する変速比調整手段と、
    前記走行手段の走行方向を制御する操舵手段と、
    前記原動機により回転駆動される回転刃と、
    を有する乗用型草刈機において、
    前記変速比調整手段は、操作ペダルと、操作レバーとを備え、
    前記操作ペダルおよび前記操作レバーは、共通のリンク機構により前記変速機に連結されていることを特徴とする乗用型草刈機。
  3. 原動機の出力を調整する出力調整手段と、
    前記原動機の出力を走行手段に伝達する変速機と、
    該変速機の変速比を調整する変速比調整手段と、
    前記走行手段の走行方向を制御する操舵手段と、
    前記原動機により回転駆動される回転刃と、
    を有する乗用型草刈機において、
    前記変速比調整手段は、操作ペダルと、操作レバーとを備え、
    前記操作ペダルおよび前記操作レバーは連結材を介してロッドにより連結されると共に、共通のリンク機構により前記変速機に連結され、
    前記操作レバーの動作による前記リンク機構の作動方向と、前記操作ペダルの動作による前記リンク機構の作動方向が一致するように動作変換されていることを特徴とする乗用型草刈機。
  4. 原動機の出力を調整する出力調整手段と、
    前記原動機の出力を走行手段に伝達する変速機と、
    該変速機の変速比を調整する変速比調整手段と、
    前記走行手段の走行方向を制御する操舵手段と、
    前記原動機により回転駆動される回転刃と、
    を有する乗用型草刈機において、
    前記変速比調整手段は、操作ペダルと、前記操舵手段の下方に設けられた操作レバーとを備え、
    前記操作ペダルと前記操作レバーの使用が選択可能に設けられていることを特徴とする乗用型草刈機。
  5. 原動機の出力を調整する出力調整手段と、
    前記原動機の出力を走行手段に伝達する変速機と、
    該変速機の変速比を調整する変速比調整手段と、
    前記走行手段の走行方向を制御する操舵手段と、
    前記原動機により回転駆動される回転刃と、
    を有する乗用型草刈機において、
    前記変速比調整手段は、操作ペダルと、前記操舵手段の下方に設けられた操作レバーとを備え、
    前記操作ペダルおよび前記操作レバーは、共通のリンク機構により前記変速機に連結されていることを特徴とする乗用型草刈機。
  6. 原動機の出力を調整する出力調整手段と、
    前記原動機の出力を走行手段に伝達する変速機と、
    該変速機の変速比を調整する変速比調整手段と、
    前記走行手段の走行方向を制御する操舵手段と、
    前記原動機により回転駆動される回転刃と、
    を有する乗用型草刈機において、
    前記変速比調整手段は、操作ペダルと、前記操舵手段の下方に設けられた操作レバーとを備え、
    前記操作ペダルおよび前記操作レバーは連結材を介してロッドにより連結されると共に、共通のリンク機構により前記変速機に連結され、
    前記操作レバーの動作による前記リンク機構の作動方向と、前記操作ペダルの動作による前記リンク機構の作動方向が一致するように動作変換されていることを特徴とする乗用型草刈機。
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