JP3120680B2 - 焼結機ダストからの塩化物の除去方法 - Google Patents
焼結機ダストからの塩化物の除去方法Info
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Description
風装置の前に設置されている電気集塵機に補集される焼
結機ダストからの塩化物の除去方法に関する。
排気ガスには鉄鉱石を主成分とする多量のダストを含ん
でいるため、排風機の吸い込み側に焼結主排風機用電気
集塵機を設け、その排ガスから上記ダストの除塵を行っ
ている。しかし、この電気集塵機により補修された焼結
機ダストは未だ多くの鉄分を含んでおり、また、このダ
ストは焼結鉱1ton当たり1.5kgにも達するた
め、資源として再利用することが望まれている。
K等のアルカリ金属成分と塩素との化合物即ち、塩化物
を多量に含有しているので、焼結用原料として、そのま
ま再利用することは望ましくない。即ち、何らの処理を
せず、そのまま焼結鉱原料として電気集塵機ダストを再
利用すると、アルカリ金属成分が次第に濃縮され、これ
に従って電気抵抗が高くなり、電気集塵機の集塵効率を
大きく低下させるという問題がある。
ストをそのまま焼結鉱原料して使用した場合、焼結鉱中
の塩化物の濃度が高くなり、そのため鉱石の還元粉化性
を悪化させる。また、焼結機ダストは例えば、直径12
5μm以下の粒子が約80%であり、非常に細かいため
に、そのまま再利用することは焼結鉱の生産性を低下さ
せる。さらに、前述の塩化物含有量の高い焼結鉱を生産
した場合には高炉内において、これらの塩化物が気化
し、高炉内壁のレンガ中に浸透し、レンガの寿命を劣化
させる等の問題もある。
を除去することは経済的理由のために、そのままで再利
用されているか、若しくは前述した問題を解決するため
にダストに水を添加してスラリー化した後、シックナー
等を用いて濃縮し、脱水機に送り、脱水ケーキを作る処
理方法を行っているのが現状である。。
に除去することが望まれている。そこで、焼結機ダスト
中の塩化物を除去する技術が提案されている。特開昭5
4−116302号公報においては、焼結機の電気集塵
機により補集されたダストを水洗し、ついで脱水した後
において再利用する方法が開示されている。
報においては、電気集塵機で補集したアルカリ金属化合
物を含有する焼結ダストを攪拌槽中でスプレーノズルか
ら散水しながら、攪拌機によって攪拌混合してスラリー
とする。十分に水と接触させることにより焼結機ダスト
中のアルカリ金属分を水に溶解させ、しかる後シックナ
ーに搬送し、アルカリ金属分、塩素分を十分溶出した
上、濃縮したスラリーを鉄原料として回収する方法が開
示されている。
おいては、焼結機の乾式集塵ダストを水で浸出処理し、
ダスト中のアルカリ成分を溶出せしめた後、水分を分離
し、得られた固形分を鉄鉱石原料として供給するダスト
の処理方法が開示されている。しかし、これらの方法に
おいては、焼結ダストと水との濡れ性が悪いため、水と
の混合の際に分散剤等の薬剤を使用する必要があり、経
済的ではないという問題がある。
も、その塩化物の溶出率は一般に約80%であり、90
%以上とするには30分以上の処理時間が必要である。
上記従来の技術の一例を図4に示す。図4に示したとお
り、貯蔵ホッパー2に貯蔵された焼結機ダスト3を切出
ホッパー4から所定の量を切り出し、溶解槽6に添加
し、攪拌機8により水と焼結機ダストをよく混合する。
塩化物が溶解したあとの焼結機ダストを凝集させる。溶
解槽6において水と混合した焼結機ダストはポンプによ
り、まず洗浄シックナー16に搬送され塩化物を水に溶
出し、更に、濃縮シックナー18に搬送される。濃縮シ
ックナー18において濃縮された焼結機ダストを水分と
ともにポンプにより脱水機20、例えばプレスフィルタ
ーにより水分を除去し、ケーキとなった焼結機ダストを
取り出し、このケーキ22を再び焼結機原料として使用
する。
み、本発明においては焼結機ダストから塩化物を効率的
に除去すると共に、従来方法において必要だった分散剤
等の界面活性剤の使用をなくすと共に、設備的にもより
簡便な設備において経済的に焼結機ダストから塩化物を
高い効率によって除去し、再利用できる焼結機ダストを
回収する方法を目的とする。
トと水とを効率よくスラリー化するための手段につき、
種々の研究を行った。その結果、従来砂又は汚泥等の運
搬に利用していたジェットポンプを利用することによ
り、水との濡れ性が悪い焼結機ダストを効率よくスラリ
ー化することができるとの知見に基づき下記の発明をす
るに至った。
えたことを特徴とする焼結機ダストからの塩化物の除去
方法を提供する。(a)容器の一端からノズルを介して
高圧水を該容器内に噴射し、該ノズルからの高圧水に吸
引された空気を該噴射水に取込んだ二流体の噴射流を発
生させる工程と、(b)前記二流体の噴射流に対して、
焼結機ダストを添加して、該焼結機ダストに含まれてい
る塩化物を水中に溶出しながらスラリーとする工程と、
(c)前記スラリーを前記容器から配管内に導入し、所
定の時間滞留させ該スラリー中の焼結機ダストから塩化
物の溶出を促進する工程と、(d)塩化物を十分溶出さ
せた後、前記スラリーを脱水し、スラリー中の焼結機ダ
ストをケーキとする工程。
力が40kg/cm2 以上である請求項1記載の焼結機
ダストからの塩化物の除去方法を提供する。
量1に対して前記焼結機ダストの重量が0.2以下であ
る請求項1または2記載の焼結機ダストからの塩化物の
除去方法を提供する。
ける前記所定の滞留時間が1分以上である請求項1、2
及び3のいずれかに記載された焼結機ダストからの塩化
物の除去方法を提供する。
泥等の搬送乃至運搬に利用していたポンプを利用し、水
との濡れ性の悪い焼結機ダストを効率よく水と混合する
ことを行う。この装置はいわゆる二流体スラリー化装置
であって、容器の一端から高圧水をノズルから吹き出
し、噴流状の高圧水を生ぜしめ、この噴流により生じた
負圧を利用し、外部等から吸引された空気との二流体混
合状態を生ぜしめる。
れ性の悪い焼結機ダストを添加し、該ダストを短時間に
スラリー化する。スラリー化した焼結機ダストを前述の
容器の他端から取り出し、このスラリーを配管に搬送
し、ここにおいて塩化物を十分に溶出するため所定の時
間滞留させる。その後、このスラリーをフィルタープレ
ス等の脱水機に送って脱水し、焼結機ダストをケーキ状
とする。以上が本願発明の概略である。
の塩化物をどの程度の効率で溶出させるかが重要であ
る。この点に関して種々の実験を行った結果を図2に示
すが、高圧水の圧力は少くとも40kg/cm2 以上で
あれば、この溶出率は95%以上となった。水圧が10
0kg/cm2 であればほぼ100%に近い溶出が得ら
れる。尚、この際、水に対する焼結ダストの重量比率は
0.02〜0.2であった。
の条件において、水に対する焼結機ダストの重量比につ
いて研究を行った。その結果を図3に示すが、水とダス
トの重量比が0.2以下であれば塩化物の溶出効率は9
5%以上であり、前述の比が0.02以下であれば、そ
の溶出効率は97%以上であった。上記溶出効率に対す
る焼結機ダストと水との混合時間即ちスラリー化した後
における配管内における滞留時間は少なくとも1分あれ
ばよいことも明らかとなった。
分組成を表1に示す。また、焼結機ダストの粒度及びN
a,KとClとのモル比を表2に示す。表1に示すよう
に、焼結機ダスト中にNa,K及びClが含まれるが、
表2に示されたモル比からみて、NaCl、KClの如
く、水に溶解し易い塩化物として存在しているものと考
えられる。また、焼結機ダストは約80%が直径125
μm以下と非常に細かいため、表面張力等が働いて水に
対する濡れ性が悪い。
略を図1に示す。即ち従来の方法において用いていた装
置における焼結機ダストの溶解槽に代わって、本発明で
は二流体スラリー機35を設置し、この二流体スラリー
機35により生成したスラリーを配管38に搬送し、こ
こで少なくとも1分以上滞留させた塩化物を十分溶出さ
せる。その後このスラリーを脱水機20に送り、ここで
脱水しケーキ22とする。
容器34の一端からノズル33を介して高圧水30を容
器34内に噴射する。この際、生じた負圧により外部か
ら空気32を弁31を調節しながら吸い込ませ、二流体
噴流を発生させる。この二流体噴流に対してホッパー3
6から焼結機ダスト3を切出装置37により調節しなが
ら容器34に添加する。焼結機ダストは高い運動のエネ
ルギーを有する水・空気二流体噴流により攪拌混合さ
れ、容易にスラリー化する。
プを介して配管38に搬送される。ここにおいて、塩化
物は水溶液に十分溶出される。さらに、水溶液と焼結機
ダストはポンプを介して脱水機20に搬送され、ここ
で、例えばプレスフィルターにより水分を除去され、焼
結機ダストはケーキ22となる。図1に示すように、本
発明では通常用いられている洗浄シックナー、濃縮シッ
クナー等は不要としている点が特徴である。
リットル/分発生させ、内直径6cm、長さ240mの
管状体を通過させた。従って、スラリーの配管内におけ
る滞留時間は約4.2分であった。本発明の方法におい
て、特に特徴的な二流体スラリー機35により、表3に
示すように、水量、水に対するダストの比率について各
々二水準、更に高圧水の水圧については三水準を選択
し、それぞれの運転条件下で塩化物の除去を行った。
で、溶出前成分組成とは、焼結機ダストの成分組成であ
り、また、溶出後成分組成とは、上記ケーキを乾燥させ
た後における成分組成である。表4に水に対するダスト
比が0.11、水圧60kg/cm2 としたときの結果
である。また表4において全組成は100%とならない
が、残部は酸化鉄が含む酸素である。この表から本発明
の目的とするNa,K及びClは各々95%以上溶出さ
れている
とする焼結機ダスト中の塩化物、即ちアルカリ金属及び
これらと結合していると推定される塩素をほぼ完全に除
去することが示された。なお、従来法における塩化物の
溶出率は前述の通り、約80%であり、本発明の方法の
溶出率は著しく高い。以上の結果、本発明の方法により
処理された焼結機ダストは何ら問題なく焼結機原料とし
て再利用することが可能になった。
下のような利点がある。 本発明の方法によれば焼結機ダスト中の塩化物を95
%以上の溶出率により溶出できるため、処理された焼結
機ダストを100%焼結機原料として再利用ができる。 従来の方法と異なり、分散剤等の薬剤を使用する必要
が無くなった。 本発明において用いる二流体スラリー機は設備として
も極めて経済的であり、処理費用を低減することができ
る。 本発明の方法により製造された焼結機ダストは塩化物
が少ないため、再利用して製造した焼結鉱の還元粉化性
も良好であり、品質は極めて高い。
ら塩化物を溶出させる装置の概要を示す図である。
水の水圧と塩化物の溶出率の関係を示す図である。
量比と溶出率との関係を示す図である。
の装置の概要を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 下記の工程を備えたことを特徴とする焼
結機ダストからの塩化物の除去方法。 (a)容器の一端からノズルを介して高圧水を該容器内
に噴射し、該ノズルからの高圧水に吸引された空気を該
噴射水に取込んだ二流体の噴射流を発生させる工程と、
(b)前記二流体の噴射流に対して、焼結機ダストを添
加して、該焼結機ダストに含まれている塩化物を水中に
溶出しながらスラリーとする工程と、(c)前記スラリ
ーを前記容器から配管内に導入し、所定の時間滞留させ
該スラリー中の焼結機ダストから塩化物を溶出を促進す
る工程と、(d)塩化物を十分溶出させた後、前記スラ
リーを脱水し、スラリー中の焼結機ダストをケーキとす
る工程。 - 【請求項2】 前記高圧水の圧力が40kgf/cm2
以上である請求項1記載の焼結機ダストからの塩化物の
除去方法。 - 【請求項3】 前記高圧水の重量1に対して前記焼結機
ダストの重量が0.2以下である請求項1または2記載
の焼結機ダストからの塩化物の除去方法。 - 【請求項4】 前記配管内における前記所定の滞留時間
が1分以上である請求項1、2及び3のいずれかに記載
された焼結機ダストからの塩化物の除去方法。
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|---|---|---|---|
| JP06337769A JP3120680B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 焼結機ダストからの塩化物の除去方法 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06337769A JP3120680B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 焼結機ダストからの塩化物の除去方法 |
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| JPH08182978A JPH08182978A (ja) | 1996-07-16 |
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| JP06337769A Expired - Fee Related JP3120680B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | 焼結機ダストからの塩化物の除去方法 |
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Cited By (3)
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| JP3870322B2 (ja) * | 2002-04-22 | 2007-01-17 | Jfeスチール株式会社 | 焼結機ダストから可溶性物質を除去する方法及び装置 |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP06337769A patent/JP3120680B2/ja not_active Expired - Fee Related
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