JP3120761B2 - コンクリート型枠の開閉側壁の起立補助装置 - Google Patents

コンクリート型枠の開閉側壁の起立補助装置

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JP3120761B2
JP3120761B2 JP09307595A JP30759597A JP3120761B2 JP 3120761 B2 JP3120761 B2 JP 3120761B2 JP 09307595 A JP09307595 A JP 09307595A JP 30759597 A JP30759597 A JP 30759597A JP 3120761 B2 JP3120761 B2 JP 3120761B2
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國雄 浅見
義孝 浅見
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株式会社浅見製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート型枠の開
閉自在な側壁の起立補助装置に関し、特に型組みする際
に開閉側壁を閉じる操作力を軽減させるとともに開閉側
壁を開く際の衝撃を緩和するコンクリート型枠の開閉側
壁の起立補助装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】コンクリート型枠は、
図9及び図10に示すように基台32と、この基台32の水
平方向の支軸33に回動自在に設けられた開閉側壁34とを
備え、この側壁34の上部は型部となっていて、前記開閉
側壁34が前記支軸33回りに回動して起立させて型組み
し、所定形状の型を形成した後、コンクリートを打設し
て硬化させ、次に開閉側壁34を支軸33回りに前述した閉
成時とは逆方向に回動して傾倒させて型を開成し、コン
クリート成形体を取り出す、というものである。
【0003】このようなコンクリート型枠31において
は、型組み時に開閉側壁34をその重量に抗して起立させ
ねばならないが、前記開閉側壁34は重いので開閉側壁34
を起立させるのに大きな力を必要とする。この問題は、
大型の型枠ではさらに顕著である。
【0004】このため一端を開閉側壁34に他端を基台32
に当接させたゼンマイバネ35を開閉側壁34の支軸33に挿
通しこのゼンマイバネ35の付勢力を開閉側壁34の起立方
向に作用させて、開閉側壁34を起立させる際の操作力を
軽減させることが行われている。
【0005】しかしながら、この従来の開閉側壁34の起
立補助装置は、開閉側壁34が支軸33回りに回動するとき
にゼンマイバネ35の両端と開閉側壁34及び基台32との当
接部が摺動し、しかもゼンマイバネ35の両端にかかる弾
発力が、ゼンマイバネ35を支軸33に対して傾斜させて支
軸33とゼンマイバネ35の内径面とが接触し、開閉側壁34
の回動時にはこのゼンマイバネ35と支軸33との接触部と
が摺動するので、ゼンマイバネ35の弾発力がこれらの摺
動部分の摩擦力によって減殺され、開閉側壁34を起立方
向に付勢する力が小さくなってしまうという欠点があ
る。また、前記ゼンマイバネ35は、開閉側壁34の回動軸
に近い基端側の下部を付勢するものであるため、開閉側
壁34を起立させる際の操作力を十分に軽減させるのが困
難であるという問題点があった。
【0006】このような問題点を解決することを目的と
して、実開平6−9910号公報には、図11に示すよ
うに水平方向の支軸42により起倒自在に支持された側壁
たる側板43に支軸42の下方に延びる下方延在部44を設
け、この下方延在部44と基台41との間に一端乃至中間部
をブラケット47の透孔48に挿通するとともに、他端を支
軸42と平行なピン45に揺動自在に装架したガイド杆46を
設け、基台41の下面に取り付けたブラケット47と前記ガ
イド杆46に形成された鍔49との間に基台41と側板43の下
方延在部44との間に圧縮反力を作用させる圧縮コイルバ
ネ50を前記ガイド杆46に挿通して装架したコンクリート
型枠の側板の起立補助装置が開示されている。
【0007】しかしながら、このコンクリート型枠の側
板の起立補助装置においては、側板43の開閉に伴い支軸
42を支点としてピン45の位置が上下方向に変動するため
ガイド杆46がブラケット47の透孔48に対して傾斜した状
態で挿脱することになるため、透孔48とガイド杆46との
摺接に伴う摩擦が大きくなり、また、ブラケット47に対
してガイド杆46が傾斜すると、圧縮コイルバネ50も傾斜
した状態で偏って圧縮されることになるため、十分に圧
縮コイルバネ50の弾発力を発揮できないという問題点が
あった。
【0008】本発明は、上述したような課題を解決する
ためになされたものであり、バネの弾発力がより円滑に
開閉側壁の起立方向に付勢力として作用するコンクリー
ト型枠の開閉側壁の起立補助装置を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
コンクリート型枠の開閉側壁の起立補助装置は、水平方
向の支軸により基台に起倒自在に軸支されたコンクリー
ト型枠の開閉側壁の起立補助装置であって、前記側壁に
前記支軸による枢着部よりも下方にまで延在する接続部
を設けるとともに、前記接続部に一端側を前記支軸方向
に回動自在にガイド杆を設け、前記ガイド杆の他端側を
前記基台の下側に設けられた該ガイド杆が軸方向に遊動
可能な挿通孔を有するとともに前記支軸方向に回動自在
なガイド部材に装架し、前記ガイド部材と前記接続部と
の間に圧縮反力を作用させる圧縮コイルバネを前記ガイ
ド杆に挿通し、前記圧縮コイルバネを前記ガイド杆の途
中に設けられた鍔部と前記ガイド杆の他端側に前記ガイ
ド部材に当接して設けられたストッパ部材との間に装架
、このストッパ部材に前記ガイド杆を挿通し、前記ガ
イド部材が前記基台の下側に設けられたブラケットに前
記ガイド杆が遊動可能な前記挿通孔を有する軸部材を前
記支軸方向に回動自在に設けたものであり、この軸部材
は前記ストッパ部材が当接する切欠面を有するととも
に、ほぼ垂直な前記切欠面に臨んでほぼ水平な前記挿通
孔が形成されているものである。
【0010】このような構成を採用することにより、閉
じた状態の開閉側壁を回動させて開くと、前記接続部が
枢着部よりも下方にまで延在しているので、該開閉側壁
が傾斜するに伴い該接続部に押圧されてガイド杆がガイ
ド部材側に移動し、圧縮コイルバネが圧縮される。この
際、ガイド杆は接続部が上下動するに伴いガイド部材を
支点として支軸方向に回動するが、これに伴い前記ガイ
ド部材も支軸方向に回動するので、前記挿通孔は常時ガ
イド杆に対して正対することになるためガイド杆は挿通
孔内をスムーズに摺動する。そして、この圧縮コイルバ
ネの弾発力がガイド杆及び接続部を介して開閉側壁を逆
方向、すなわち閉じる方向の力として伝達される。これ
により、前記開閉側壁は、かなりの重量を有するので勢
いよく開こうとするが、その勢いを減衰することがで
き、その衝撃が軽減される。また、開閉側壁を閉じて型
組みする場合には、前記圧縮コイルバネの弾発力によ
り、該開閉側壁を上方に回動させる際の作業人の力を軽
減することができる。特に、前記挿通孔とガイド杆とが
正対しているので該ガイド杆の摺動に伴う損失が少ない
ので、圧縮コイルバネの弾発力をガイド杆、接続部を経
由して開閉側壁に効率良く伝達することができる。ま
た、圧縮コイルバネは、ストッパ杆に設けられたストッ
パ部材と鍔部材とにより常に均一に圧縮されるため、圧
縮コイルバネの弾発力を良好に発揮することができる
また、ガイド杆が支軸方向に回動するに伴い前記軸部材
も支軸方向に回動するので、前記挿通孔は常時ガイド杆
に対して正対することになるためガイド杆は挿通孔内を
スムーズに挿脱することができる。特に、軸部材に切欠
面が形成されておりこの切欠面に臨んで挿通孔が形成さ
れてい るので、ストッパ部材は軸部材が回動してもこの
切欠面に当接することにより挿通孔に対して常に垂直を
なすので、圧縮コイルバネは鍔部とストッパ部材との間
で常に径方向に対して均一に圧縮され、この圧縮コイル
バネが鍔部を均一に押圧するため圧縮コイルバネの弾発
力が良好に発揮される。
【0011】また、請求項2記載のコンクリート型枠の
開閉側壁の起立補助装置は、前記接続部が開閉側壁の下
端に取り付けられたリンク部材と、前記リンク部材に接
続された押圧部材とを有し、前記押圧部材の一端が前記
ガイド杆の一端に前記支軸方向に回動自在に接続されて
いるとともに該押圧部材の他端が前記基台に回動自在に
固設されているものである。このため、閉じた状態の開
閉側壁を回動させて開くと、前記接続部の押圧部材がリ
ンク部材により下方に押し下げられるが、この押圧部材
は前記基台に回動自在に固設されているので、この下方
への動きが押圧部材により主に横方向の動きとしてガイ
ド杆に伝達され、該ガイド杆がガイド部材側に移動し、
圧縮コイルバネが圧縮される。この圧縮コイルバネの弾
発力がガイド杆及び接続部を介して開閉側壁を逆方向、
すなわち閉じる方向の力として伝達することができる。
また、開閉側壁を閉じて型組みする場合には、前記圧縮
コイルバネの弾発力により、該開閉側壁を上方に回動さ
せる際の作業人の力を軽減することができる。特に前述
したような構成を採用することにより、ガイド杆の傾斜
を最小限に抑制することができ、圧縮コイルバネをスム
ーズに圧縮することができるとともに、圧縮コイルバネ
の弾発力を開閉側壁に効率良く伝達することができる。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の第1実施例について
図1乃至図5を参照して説明する。図1乃至図3におい
て、1はコンクリート型枠であり、このコンクリート型
枠1は、対向する一対の開閉側壁2と固定側壁(図示せ
ず)と底板3とこの底板3の下部に連続する基台4とを
備える。このような開閉側壁2は、その下端の枢着部5
Aにおいて、支軸5により基台4に回動自在に軸支され
て、型組み時には立設状態で開閉側壁2と固定側壁と底
板3とにより所定形状の型が形成される。前述したよう
なコンクリート型枠1において、前記開閉側壁2の下側
には支軸5による枢着部5Aより下方にまで延在する接
続部6が固設されており、この接続部6の先端部6Aに
は、ガイド杆7の一端がピン8により回動自在に枢着さ
れている。一方、基台4の下側にはブラケット9が突設
されており、このブラケット9の内側には図3に示すよ
うに一側に切欠面10Aを有する軸部材10が支5と同方
向に回動自在に取り付けられていて、この軸部材10の切
欠面10Aに臨んで前記ガイド杆7の径よりも大きな径の
挿通孔11が形成されている。これらブラケット9及び軸
部材10によりガイド部材が構成されている。そして、ガ
イド杆7の一端側には凹状受部12Aを有する鍔部12が形
成されており、このガイド杆7の他端側から該鍔部12の
凹状受部12Aに一端が収納されるように圧縮コイルバネ
13を挿通し、さらに凹状受部14Aを有するストッパ部材
14を挿通して、このガイド杆7の先端を前述した挿通孔
11に装架している。なお、前記鍔部12は、ガイド杆7が
挿通孔11を通過した際に前記ストッパ部材14と鍔部12と
の間隔が圧縮コイルバネ13の僅かに圧縮した長さ、ない
しは伸張限となる位置に形成されている。
【0013】前記構成につきその作用について説明す
る。まず、型組み状態について説明する。型が組まれた
状態では図1に示すように開閉側壁2は垂直に立設した
状態にあり、接続部6の先端6Aは支軸5よりも下方に
位置していて、ブラケット9に対して後退限(図1の左
側)の位置となっている。この時、ガイド杆7はほぼ水
平となっており、軸部材10の切欠面10Aは垂直となって
いて挿通孔11もほぼ水平となっており、ストッパ部材14
は切欠面10Aに当接してほぼ垂直となっている。圧縮コ
イルバネ13は鍔部12によりわずかに圧縮された状態とな
っている。
【0014】このような状態において、図4に示すよう
に型開き時に前記開閉側壁2を傾斜するように回動させ
ると、接続部6の先端6Aは、支軸5を中心として円弧
状の軌跡をたどりながら、ブラケット9側(図示右側)
に移動する。そうすると、ガイド杆7がブラケット9に
対して前進して挿通孔11にさらに深く侵入し、鍔部12と
ストッパ部材14との間隔が狭まるため圧縮コイルバネ13
が圧縮される。そして、この圧縮コイルバネ13の弾発力
Fが、前記とは逆の経路でガイド杆7、接続部6を経由
して開閉側壁2に伝達される。この弾発力Fは、開閉側
壁2がさらに回動し開閉側壁2が水平側に近づくほど圧
縮コイルバネ13が圧縮され大きくなるため、開閉側壁2
がその自重により勢いよく開こうとするのを抑制し、開
成時の衝撃を大幅に緩和することができる。そして、図
5に示すような型開き完了時には、圧縮コイルバネ13
は、最大に圧縮された状態となり、接続部6には圧縮コ
イルバネ13により最大の弾発力Fが伝達されている。上
述したような型開き操作において接続部6の先端6Aの
位置は、上下方向に対して変位するためガイド杆7は、
図4に示すように水平状態から右上がりに傾斜しながら
前進することになるが、軸部材10がブラケット9に回動
自在に取り付けられており、この軸部材10に形成された
挿通孔11にガイド杆7の他端部が装架されているので、
該ガイド杆7の傾斜に応じて軸部材10が回動することに
よりガイド杆7と挿通孔11とが常に正対することになる
ため、該ガイド杆7が挿通孔11を常時スムーズに挿脱で
きるようになっている。特に本実施例においては、軸部
材10の一側に切欠面10Aが形成されておりこの切欠面10
Aに臨んで挿通孔11が形成されているので、ストッパ部
材14は軸部材10が回動してもこの切欠面10Aに当接する
ことにより挿通孔11に対して常に垂直をなすので、圧縮
コイルバネ13は鍔部12とストッパ部材14との間で常に径
方向に対して均一に圧縮され、この圧縮コイルバネ13が
鍔部12を均一に押圧するため圧縮コイルバネ13の弾発力
Fが良好に発揮されるようになっている。
【0015】そして、型組み時には、開成した開閉側壁
2を図5に二点鎖線の矢印示すように図1に示す状態へ
と回動させるが、この際、前述したとおり圧縮コイルバ
ネ13は最大に圧縮された状態であり、図5中に矢印で示
すように開閉側壁2にはガイド杆7を介してこの圧縮コ
イルバネ13の弾発力Fが伝達されているので、その操作
力が大幅に軽減される。特に前述したように軸部材10が
ブラケット9に回動自在に取り付けられておりこの軸部
材10に形成された挿通孔11にガイド杆7の他端部が装架
されているので、該ガイド杆7の摺動に伴う圧縮コイル
バネ13の弾発力の損失が少ないため、圧縮コイルバネ13
の弾発力Fが効率よく開閉側壁2へ伝達される。
【0016】以上詳述したとおり第1実施例のコンクリ
ート型枠1の開閉側壁2の起立補助装置は、水平方向の
支軸5により基台4に起倒自在に軸支されたコンクリー
ト型枠の開閉側壁2に前記支軸5による枢着部5Aより
も下方にまで延在する接続部6を設けるとともに、前記
接続部6の先端部6Aに前記支軸5方向に回動自在にガ
イド杆7を設け、前記ガイド杆7の他端側を前記基台4
の下側に設けられたブラケット9に支軸5方向に回動自
在に取り付けられた軸部材10の挿通孔11に装架し、前記
ブラケット9と前記接続部6との間に圧縮反力を作用さ
せる圧縮コイルバネ13を前記ガイド杆7に挿通したもの
である。このため、閉じた状態の開閉側壁2を回動させ
て開くと、圧縮コイルバネ13が圧縮されて、この圧縮コ
イルバネ13の弾発力Fがガイド杆7及び接続部6を介し
て開閉側壁2を閉じる方向の力として伝達される。これ
により、前記開閉側壁2が勢いよく開こうとするのを減
衰することができ、その衝撃が軽減される。また、開閉
側壁2を閉じて型組みする場合には、前記圧縮コイルバ
ネ13の弾発力により、該開閉側壁2を上方に回動させる
際の作業人の力を軽減することができる。特に、ガイド
杆7の傾斜に応じて軸部材10が回動することにより前記
挿通孔11とガイド杆7とが正対するので該ガイド杆7の
摺動に伴う損失が少ないため、圧縮コイルバネ13の弾発
力をガイド杆7、接続部6を経由して開閉側壁2に効率
良く伝達することができる。さらに、前記圧縮コイルバ
ネ13を前記ガイド杆7の途中に設けられた鍔部12と前記
ガイド杆7の他端側に前記軸部材10に当接して設けられ
たストッパ部材14との間に装架しているので、圧縮コイ
ルバネ13は、ストッパ杆7に設けられたストッパ部材14
と鍔部材12とにより常に均一に圧縮され、この圧縮コイ
ルバネ13が鍔部12を均一に押圧するため圧縮コイルバネ
13の弾発力Fが効率よく発揮されるようになっている。
【0017】次に本発明の第2実施例について図6乃至
図8を参照して説明する。第2実施例の開閉側壁の起立
補助装置は、基本的には前述した第1実施例と同じ構成
を有するので、同一の構成には同一の符号を付し、その
詳細な説明を省略する。第2実施例においては、図6及
び図7に示すように前記接続部6は開閉側壁2の下部側
面から突出して固設された突出部21と、この突出部21の
先端21Aに回動自在に枢着されたリンク部材22と、この
リンク部材22に折曲部23Aにおいて回動自在に枢着され
た接続された略L字状の押圧部材23とを有し、この押圧
部材23の一端24は前記ガイド杆7の一端に前記支軸5方
向に回動自在に枢着されているとともに該押圧部材23の
他端25は基台4の側面に固設されれた取付部材26に回動
自在に枢着されている。なお、本実施例においては、鍔
部12及びストッパ部材14は凹状受部12A,14Aの代わり
に凸状受部12B,14Bが形成されており、この凸状受部
12B,14Bに外嵌することにより圧縮コイルバネ13が取
り付けられている。なお、27,28,29,30は枢軸であ
る。
【0018】前記構成につきその作用について説明す
る。型が組まれた状態では図6に示すように開閉側壁2
は垂直に立設した状態にあり、接続部6の先端部となる
押圧部材23の一端24は、支軸5よりも下方に位置してい
て、ブラケット9に対して後退限(図示左側)の位置と
なっている。この時、ガイド杆7は僅かに図示右下がり
に傾斜した状態となっており、軸部材10の切欠面10Aは
僅かに上側を向いていて挿通孔11もガイド杆7に対応し
て僅かに傾斜しており、ストッパ部材14は切欠面10Aに
当接して僅かに上向きとなっている。また、圧縮コイル
バネ13は鍔部12によりわずかに圧縮された状態となって
いる。
【0019】このような状態において、図8に示すよう
に前記開閉側壁2を傾斜するように回動させて型開きを
行うと、突出部21の先端21Aが支軸5を中心として円弧
状の軌跡をたどって下降するに伴い、リンク部材22によ
り押圧部材23の折曲部23Aが押し下げられる。そうする
と、該押圧部材23は略L字状でありその他端25が基台4
に回動自在に枢着されているので、この他端25を中心と
して回動することにより、押圧部材23の一端24がブラケ
ット9に対して前進し、ガイド杆7が挿通孔11にさらに
深く侵入し、鍔部12とストッパ部材14との間隔が狭まる
ため圧縮コイルバネ13が圧縮される。そして、この圧縮
コイルバネ13の弾発力Fが、前記とは逆の経路でガイド
杆7、押圧部材23、リンク部材22及び突出部21を経由し
て開閉側壁2に伝達される。この弾発力は、開閉側壁2
がさらに回動し開閉側壁2が水平側に近づくほど圧縮コ
イルバネ13が圧縮されて大きくなるため、開閉側壁2が
その自重により勢いよく開こうとするのを抑制し、開成
時の衝撃を大幅に緩和することができる。そして、軸部
材10がブラケット9に回動自在に取り付けられており、
この軸部材10に形成された挿通孔11にガイド杆7の他端
部が装架されているので、該ガイド杆7の傾斜に応じて
軸部材10が回動してガイド杆7と挿通孔11とが常に正対
することになるため、該ガイド杆7が挿通孔11を常時ス
ムーズに挿脱できるようになっている。そして、型組み
時には、開成した開閉側壁2を図8に二点鎖線の矢印示
すように図6に示す状態へと回動させるが、この際、前
述したとおり圧縮コイルバネ13は最大に圧縮された状態
であり、図8中に矢印で示すように開閉側壁2にはガイ
ド杆7を介してこの圧縮コイルバネ13の弾発力Fが伝達
されているので、その操作力が大幅に軽減される。特に
本実施例においては、リンク部材22と押圧部材23とを用
いているので、ガイド杆7の上下方向の傾斜を最小限に
抑制することができ、圧縮コイルバネ13をスムーズに圧
縮することができるとともに、圧縮コイルバネ13の弾発
力Fを開閉側壁2に効率良く伝達することができるよう
になっている。
【0020】以上本発明について添付図面を参照して説
明してきたが、本発明は前記実施例に限定されるもので
はなく、種々の変形実施が可能である。例えば、第2実
施例においては、リンク部材22と押圧部材23とを用いた
が、場合によってはいずれか一方のみを用いてもよい
し、さらにはこれらの部材の形状は適宜変更可能であ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明の請求項1のコンクリート型枠の
開閉側壁の起立補助装置は、水平方向の支軸により基台
に起倒自在に軸支されたコンクリート型枠の開閉側壁の
起立補助装置であって、前記側壁に前記支軸による枢着
部よりも下方にまで延在する接続部を設けるとともに、
前記接続部に一端側を前記支軸方向に回動自在にガイド
杆を設け、前記ガイド杆の他端側を前記基台の下側に設
けられた該ガイド杆が軸方向に遊動可能な挿通孔を有す
るとともに前記支軸方向に回動自在なガイド部材に装架
し、前記ガイド部材と前記接続部との間に圧縮反力を作
用させる圧縮コイルバネを前記ガイド杆に挿通し、前
圧縮コイルバネを前記ガイド杆の途中に設けられた鍔部
と前記ガイド杆の他端側に前記ガイド部材に当接して設
けられたストッパ部材との間に装架し、このストッパ部
材に前記ガイド杆を挿通し、前記ガイド部材が前記基台
の下側に設けられたブラケットに前記ガイド杆が遊動可
能な前記挿通孔を有する軸部材を前記支軸方向に回動自
在に設けたものであり、この軸部材は前記ストッパ部材
が当接する切欠面を有するとともに、ほぼ垂直な前記切
欠面に臨んでほぼ水平な前記挿通孔が形成されている
のであるので、開閉側壁を立設して型組みする際の操作
力を軽減することができる。また、前記開閉側壁が開く
際の勢いを減衰することができ、その衝撃を軽減するこ
とができる。また、圧縮コイルバネは、ストッパ杆に設
けられたストッパ部材と鍔部材とにより常に均一に圧縮
されるため、圧縮コイルバネの弾発力を良好に発揮する
ことができる。さらに、ガイド杆が支軸方向に回動する
に伴い前記軸部材も支軸方向に回動するので、前記挿通
孔は常時ガイド杆に対して正対することになるためガイ
ド杆は挿通孔内をスムーズに挿脱することができる
【0022】また、請求項のコンクリート型枠の開閉
側壁の起立補助装置は、前記接続部が開閉側壁の下端に
取り付けられたリンク部材と、前記リンク部材に接続さ
れた押圧部材とを有し、前記押圧部材の一端が前記ガイ
ド杆の一端に前記支軸方向に回動自在に接続されている
とともに該押圧部材の他端が前記基台に回動自在に固設
されているものであるので、開閉側壁を立設して型組み
する際の操作力を一層軽減することができる。また、前
記開閉側壁が開く際の勢いを減衰することができ、その
衝撃を一層軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるコンクリート型枠の
開閉側壁の起立補助装置を示す断面図である。
【図2】前記実施例のコンクリート型枠の開閉側壁の起
立補助装置を示す側面図である。
【図3】前記実施例のコンクリート型枠の開閉側壁の起
立補助装置を示す拡大断面図である。
【図4】前記実施例のコンクリート型枠の開閉側壁の起
立補助装置の開閉側壁を途中まで開いた状態を示す拡大
断面図である。
【図5】前記実施例のコンクリート型枠の開閉側壁の起
立補助装置の型開き状態を示す拡大断面図である。
【図6】本発明の第2実施例によるコンクリート型枠の
開閉側壁の起立補助装置を示す断面図である。
【図7】前記実施例のコンクリート型枠の開閉側壁の起
立補助装置を示す部分拡大側面図である。
【図8】前記実施例のコンクリート型枠の開閉側壁の起
立補助装置の型開き状態を示す拡大断面図である。
【図9】従来のコンクリート型枠の開閉側壁の起立補助
装置を示す正面図である。
【図10】従来のコンクリート型枠の開閉側壁の起立補
助装置を示す側面図である。
【図11】従来の他のコンクリート型枠の開閉側壁の起
立補助装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 コンクリート型枠 2 開閉側壁 4 基台 5 支軸 6 接続部 7 ガイド杆 9 ブラケット 10 軸部材 10A 切欠面 11 挿通孔 12 鍔部 13 圧縮コイルバネ 14 ストッパ部材 21 突出部(接続部) 22 リンク部材(接続部) 23 押圧部材(接続部)
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−9910(JP,U) 登録実用新案3031432(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B28B 7/00 - 7/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向の支軸により基台に起倒自在に
    軸支されたコンクリート型枠の開閉側壁の起立補助装置
    であって、前記側壁に前記支軸による枢着部よりも下方
    にまで延在する接続部を設けるとともに、前記接続部に
    一端側を前記支軸方向に回動自在にガイド杆を設け、前
    記ガイド杆の他端側を前記基台の下側に設けられた該ガ
    イド杆が軸方向に遊動可能な挿通孔を有するとともに前
    記支軸方向に回動自在なガイド部材に装架し、前記ガイ
    ド部材と前記接続部との間に圧縮反力を作用させる圧縮
    コイルバネを前記ガイド杆に挿通し、前記圧縮コイルバ
    ネを前記ガイド杆の途中に設けられた鍔部と前記ガイド
    杆の他端側に前記ガイド部材に当接して設けられたスト
    ッパ部材との間に装架し、このストッパ部材に前記ガイ
    ド杆を挿通し、前記ガイド部材が前記基台の下側に設け
    られたブラケットに前記ガイド杆が遊動可能な前記挿通
    孔を有する軸部材を前記支軸方向に回動自在に設けたも
    のであり、この軸部材は前記ストッパ部材が当接する切
    欠面を有するとともに、ほぼ垂直な前記切欠面に臨んで
    ほぼ水平な前記挿通孔が形成されていることを特徴とす
    るコンクリート型枠の開閉側壁の起立補助装置。
  2. 【請求項2】 前記接続部が開閉側壁の下端に取り付け
    られたリンク部材と、前記リンク部材に接続された押圧
    部材とを有し、前記押圧部材の一端が前記ガイド杆の一
    端に前記支軸方向に回動自在に接続されているとともに
    該押圧部材の他端が前記基台に回動自在に固設されてい
    ることを特徴とする請求項1項記載のコンクリート型枠
    の開閉側壁の起立補助装置。
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