JP3126097B2 - 二段駐車装置の基礎構造 - Google Patents

二段駐車装置の基礎構造

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JP3126097B2 JP07035243A JP3524395A JP3126097B2 JP 3126097 B2 JP3126097 B2 JP 3126097B2 JP 07035243 A JP07035243 A JP 07035243A JP 3524395 A JP3524395 A JP 3524395A JP 3126097 B2 JP3126097 B2 JP 3126097B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二段駐車装置のベース
プレートに形成された複数のアンカボルト孔に挿通され
て同ベースプレートを固定する複数のアンカボルトが、
ベースプレートのアンカボルト孔に挿通される上端部を
除き埋設固着された二段駐車装置の基礎構造に関する。
【0002】
【従来の技術】先ず、この種の基礎構造を介して地面上
に据え付けられる二段駐車装置の一例を図6及び図7に
より説明すれば、車両を搭載するパレット13は、ベー
スプレート10に立設した1対の支柱11により昇降可
能に案内支持されたアーム組立体12により支持され
て、モータ(図示省略)により昇降される。これによ
り、上昇したパレット13下側の空間にも別の車両を駐
車することができるようになっている。支柱11は、使
用状態では、カバー15により覆われている。
【0003】このような二段駐車装置は、基礎1のコン
クリート2に埋設固着した4本のアンカボルト6のコン
クリート2から上方に突出する上端部にベースプレート
10に形成した4個のアンカボルト孔14a,14b,
14cを挿通し、ナットにより締め付けることにより据
え付けられる。
【0004】従来のこのような基礎1は、図8及び図9
に示すように、地面Gを所定深さまで掘り、割栗石を敷
いて突き固めて形成した砕石層4上に、アンカボルト6
の埋設深さよりも厚いコンクリート2を打つことにより
形成している。このコンクリート2は格子状に配置して
交差部を針金により結束した異形鉄筋3を厚さ方向中間
部に埋設して全面的に補強している。鉄筋3はアンカボ
ルト6を設ける各ボルト設置位置5a,5b,5cを避
けて配置し、この各位置にボルト埋設孔を形成してアン
カボルト6を埋設固定している。例えば図6に示すよう
に、コンクリート2の大きさは、幅がパレット13とほ
ゞ同じで長さがベースプレート10の幅よりやや大であ
るが、長さはパレット13とほゞ同じとしてもよい。な
おアンカボルト6としてはストライクアンカボルト及び
ケミカルアンカボルト(何れも詳細は後述)を使用し、
コンクリート2は必要により型枠を用いて施工する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の基礎
は、コンクリート全体をアンカボルトの埋設深さよりも
厚くして全面的に鉄筋3により補強しているので、補強
を設ける基礎工事面積が大きくなると共にコンクリート
及び補強鉄筋の量が多くなり、従って基礎工事に要する
コストが大になるという問題があった。本発明は必要な
強度を確保しながら補強を設ける基礎工事面積を少なく
して、基礎工事に要するコストを低下させることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
る二段駐車装置の基礎構造は、二段駐車装置のベースプ
レートより広い範囲にわたり地面上に設けられて補強用
鉄筋を有しないコンクリート層と、ベースプレートの各
アンカボルト孔に対応する各ボルト設置位置付近を中心
として地面中に埋設され上端部がコンクリート層と連結
された複数のコンクリート短柱と、各ボルト設置位置付
近を中心としてほゞ対称的にかつほゞ垂直に配置され各
下部が地面中に打ち込まれると共にこの下部を除く各上
部がコンクリート短柱と一体的に結合された複数の垂直
鉄筋と、各ボルト設置位置付近を中心としてほゞ対称的
にかつ下方が広がる八字状に配置され各下部が地面中に
打ち込まれると共にこの下部を除く各上部がコンクリー
ト短柱と一体的に結合された複数の傾斜鉄筋と、各コン
クリート短柱の中心部となる各ボルト設置位置に埋設固
着されて上端部がコンクリート短柱の上面から突出する
複数のアンカボルトを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】地面中に埋設されて上端部がコンクリート層と
連結されたコンクリート短柱の中心部には各アンカボル
トが埋設固着され、その上端部はコンクリート短柱の上
面から突出される。二段駐車装置のベースプレートは、
この上端部に各アンカボルト孔が挿通されて固定され
る。各コンクリート短柱は地面中に埋設されるだけでな
く、上部がそれぞれ各コンクリート短柱23に一体的に
結合された各複数の垂直鉄筋及び傾斜鉄筋は下部が地面
中に打ち込まれて地面に対する結合強度が補強されるの
で、各コンクリート短柱の地面に対する結合強度は充分
大となる。
【0008】
【実施例】以下に図1〜図5に示す実施例により本発明
による二段駐車装置の基礎構造の説明をする。本発明に
より据え付けられる二段駐車装置は、先に従来技術と関
連して述べた、図6及び図7に示すものと同じである。
【0009】図1及び図2に示すように、本実施例の基
礎20の構造は、従来よりも薄いコンクリート層21
と、後述するアンカボルト31,36を埋設固着する4
個のコンクリート短柱23よりなっている。コンクリー
ト層21はアンカボルト31,36の埋設深さよりも肉
厚が薄く補強用鉄筋を有しないものであり、二段駐車装
置のベースプレート10よりも広い範囲にわたって設け
られる。本実施例のコンクリート層21は、幅はパレッ
ト13の幅とほゞ同じで、長さはベースプレート10の
幅の約2倍としたが、幅はこれと同じで長さをパレット
13とほゞ同じとし、あるいは更に広い範囲にわたりコ
ンクリート層21を設けてもよい。このコンクリート層
21は砕石層22上に設けられる。
【0010】各コンクリート短柱23は二段駐車装置の
ベースプレート10に設けた各アンカボルト孔14a,
14b,14c(図7参照)に対応する各ボルト設置位
置29a,29b,29c付近を中心として地面G中に
埋設されており、各上端部はコンクリート層21と連結
されている。各コンクリート短柱23は地面G中に埋設
される下部を太くした略円柱状で、それぞれ各4本の垂
直鉄筋24及び傾斜鉄筋25の上半部が一体的に埋設固
着されている。各垂直鉄筋24は、コンクリート短柱2
3の中心となる各ボルト設置位置29a,29b,29
c付近を中心としてほゞ対称的にかつほゞ垂直に配置さ
れ、コンクリート短柱23から突出する各下半部は地面
G中に打ち込まれている。各傾斜鉄筋25は、上端が各
垂直鉄筋24の上端に針金26により結束されて下方外
向きに延びる点を除き、垂直鉄筋24と同様、上半部が
コンクリート短柱23に一体的に結合され、コンクリー
ト短柱23から突出する各下半部は地面G中に打ち込ま
れている。各鉄筋24,25はコンクリート短柱23の
中心部を除く周辺部内にあり、またコンクリート短柱2
3から上方には突出していない。
【0011】各コンクリート短柱23の中心部となる各
ボルト設置位置29a,29b,29cには、各1本の
アンカボルト31,36が埋設固着され、各上端部はコ
ンクリート短柱23の上面から突出している。ベースプ
レート10の各アンカボルト孔のうち中央に位置するア
ンカボルト孔14aに対応するコンクリート短柱23中
心のボルト設置位置29aには、位置決めの目的で引き
抜き強度が弱いストライクアンカボルト31が設置さ
れ、その他のアンカボルト孔14b,14cに対応する
コンクリート短柱23中心のボルト設置位置29b,2
9cには、引き抜き強度が強いケミカルアンカボルト3
6が設置される。
【0012】次に上記実施例の二段駐車装置の基礎構造
の具体的施工工程を、図1〜図5により説明する。先ず
地面Gを従来よりも浅い所定深さまで掘り、その底に割
栗石を敷き突き固めて砕石層22を形成する。この砕石
層22上に型枠を設け、その中にセメントと砂を配合し
骨材として砂利を加えて水で練ったコンクリートを流し
込み、硬化を待って型枠を外して、コンクリート層21
を形成する。コンクリート層21は比較的薄く60〜8
0mm程度であり、鉄筋を設けないので、この施工はきわ
めて簡単である。この状態ではコンクリート短柱23は
設けられていない。またコンクリート層21は厚さ60
mm以上の既設のコンクリート層があれば、それを利用し
てもよい。
【0013】次にアンカボルト孔14a,14b,14
cに合わせたテンプレートを用いて、チョークなどによ
りこのコンクリート層21上に4つのボルト設置位置2
9a,29b,29cをけがき、各設置位置を中心とし
てコンクリート短柱23のための4つの堀削孔27の上
部開口27aに相当する円をけがく。そして図3(a)に
示すように、はつり工具によりコンクリート層21に上
部開口27aを明け、小スコップにより砕石層22及び
地面Gを堀削して短柱形成孔27を形成し、底に左官砂
を敷き突き固めて砂層28を形成する。本実施例では、
短柱形成孔27の上部開口27aの直径は200mm、深
さはコンクリート層21表面から250mm、短柱形成孔
27の下部27bは上部開口27aよりも太くその直径
は300mmである。
【0014】次いで図3(b)に示すように、円周方向に
延びる多数の凹凸を外周面に形成した直径が10mmで長
さが550mmの4本の棒状の異形鉄筋24を、ボルト設
置位置29a,29b,29cを中心として点対称にか
つ垂直に配置して、ハンマーにより異形鉄筋24の下部
を短柱形成孔27の底面の地面G中に打ち込む。また同
一形状寸法の4本の傾斜異形鉄筋25を、垂直異形鉄筋
24の上端部から外向き斜め下方に向けて、同様に地面
G中に打ち込む。両鉄筋24,25は、何れも上端がコ
ンクリート層21の上面から10mm下がった位置となる
まで打ち込まれ、両上端部は多少交差されて針金26に
より結束される。
【0015】次いで図3(c) に示すように、各短柱形成
孔27内に普通ポルトランドセメントと左官砂を配合し
て水で練ったモルタルが短柱形成孔27内に流し込まれ
る。養生期間(例えば夏場で5日間、冬場で7日間)が
経過して完全に硬化すれば、上端部がコンクリート層2
1と連結され、下半部が地面G中に打ち込まれた各4本
の垂直異形鉄筋24及び傾斜異形鉄筋25の下半部を除
く上半部が一体的に結合されたコンクリート短柱23が
得られる。このように各コンクリート短柱23は下部を
太くして地面G中に埋設されるだけでなく、各上部が各
コンクリート短柱23に一体的に結合された各複数の垂
直鉄筋24及び傾斜鉄筋25は下部が地面G中に打ち込
まれて地面Gに対する結合強度が補強されるので、各コ
ンクリート短柱23の地面Gに対する結合強度は充分大
となる。
【0016】次に各コンクリート短柱23の中央に固定
するアンカボルト31,36及びその埋設工程を図4及
び図5により説明する。先ず、二段駐車装置のベースプ
レート10をコンクリート層21及びコンクリート短柱
23上に載せ、各アンカボルト孔14a,14b,14
cと各コンクリート短柱23の中心のボルト設置位置2
9a,29b,29cが一致するように位置決めする。
【0017】ベースプレート10中央のアンカボルト孔
14aに対応するストライクアンカボルト31をケミカ
ルアンカボルト36よりも先に設置するので、その埋設
工程を図4により説明する。ストライクアンカボルト3
1は、図3の(b) 及び(c) に示すように、同軸的に設け
たピン32を備えており、これ打ち込めば軸方向スリッ
トにより複数に分割されたストライクアンカボルト31
の先端部31aがピン32の先端部32aにより押し開
かれるものであり、ストライクアンカボルト31の先端
部31aの外周には円周方向の凹凸が設けられている。
先ず図4(a) に示すように、ドリルによりコンクリート
短柱23の中心にアンカボルト孔14aと同心に所定の
ボルト埋設孔30(本実施例では直径17mm、深さ90
mm)を穿孔し、金属ブラシで切り粉を落とし、ブロワで
切り粉を完全に除去する。
【0018】次いで図4(b) に示すように、所定位置に
ナット33とワッシャ33aを螺合したストライクアン
カボルト31を、その先端部31aがボルト埋設孔30
内の所定の深さに達するよう、ベースプレート10のア
ンカボルト孔14aを通して挿入する。そしてピン32
の上端をハンマ34により打ち込めば、図3(c) に示す
ように、ストライクアンカボルト31は先端部31aが
開いてボルト埋設孔30内面に係合されて固着される。
この状態でナット33を締め付けてベースプレート10
が動かない程度に固定する。本実施例のストライクアン
カボルト31は外径が16mm、長さが150mmで、ベー
スプレート10上面からの突出量は25mmである。
【0019】次に3本のケミカルアンカボルト36の埋
設工程を図5により説明する。通常のスタッドボルトで
あるケミカルアンカボルト36を固着するアンカカプセ
ル37は、複数のくびれを外周面に形成したガラスのカ
プセル内に未硬化のエポキシアクリレート樹脂等の接着
剤を封入し、外側のくびれ部内に硬化剤を設けたもので
ある。先ず図5(a) に示すように、ドリルによりコンク
リート短柱23中心にアンカボルト孔14b,14cと
同心に所定のボルト埋設孔35(直径19mm、深さ14
0mm)を穿孔し、ストライクアンカボルト31の場合と
同様、切り粉を完全に除去する。
【0020】次いで図5(b) に示すように、ボルト埋設
孔35内にアンカカプセル37(直径16.5mm、長さ
120mm)を挿入し、図5(c) に示すようにストッパ3
8を嵌挿したケミカルアンカボルト36をアンカボルト
孔14bから挿入して、ハンマ39により打ち込む。こ
れによりアンカカプセル37のガラスが砕けて接着剤と
硬化剤と砕けたガラス細片は混合され、その混合物37
Aは図3(d) に示すように、ボルト埋設孔35とケミカ
ルアンカボルト36の間に充填される。所定の養生時間
(例えば0℃では160分、30℃では20分)が経過
すれば混合物37Aが硬化してケミカルアンカボルト3
6はコンクリート短柱23に埋設固着される。この状態
でナット33を締め付けてベースプレート10をしっか
りと固定する。ボルト設置位置29bに設けるケミカル
アンカボルト36は外径が16mm、長さが200mmで、
ベースプレート10上面からの突出量は25mmである。
ベースプレート10の先端となるアンカボルト孔14c
は図5(a) の二点鎖線に示すように座ぐりが設けられ、
このボルト設置位置29cに設けるケミカルアンカボル
ト36は外径が16mm、長さが175mmで、その先端は
ベースプレート10の上面とほゞ同じ高さである。
【0021】以上により各アンカボルト31,36は、
各コンクリート短柱23の中心部となる各ボルト設置位
置29a,29b,29cに埋設固着されて、各上端部
はコンクリート短柱23の上面から突出される。ベース
プレート10の先端となるボルト設置位置29cを除く
ボルト設置位置29a及び29bのアンカボルト31,
36の上端は、二段駐車装置の支柱11を覆うカバー1
5内に位置している。
【0022】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、補強を
設ける基礎工事はアンカボルトを埋設する各コンクリー
ト短柱付近だけであるので、このような基礎工事の面積
が減少すると共にコンクリート及び補強鉄筋の使用量が
少なくなり、従って基礎工事に要するコストを低下させ
ることができる。しかも、各コンクリート短柱は垂直鉄
筋及び傾斜鉄筋により地面に対する必要な結合強度が確
保されるので、ベースプレートの取付強度が低下するこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による二段駐車装置の基礎構造の一実
施例を示す全体平面図である。
【図2】 図1の2−2断面図である。
【図3】 図1に示す実施例のコンクリート短柱及びそ
の補強の施工工程の説明図である。
【図4】 ストライクアンカボルトの施工工程の説明図
である。
【図5】 ケミカルアンカボルトの施工工程の説明図で
ある。
【図6】 本発明により据え付けられる二段駐車装置の
一例の全体斜視図である。
【図7】 図6に示す二段駐車装置のベースプレートの
平面図である。
【図8】 従来技術による二段駐車装置の基礎構造の一
例を示す全体平面図である。
【図9】 図8に示す基礎構造の横断面図である。
【符号の説明】
10…ベースプレート、14a,14b,14c…アン
カボルト孔、21…コンクリート層、23…コンクリー
ト短柱、24…垂直鉄筋、25…傾斜鉄筋、29a,2
9b,29c…ボルト設置位置、31,36…アンカボ
ルト、G…地面。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二段駐車装置のベースプレートを固定す
    る複数のアンカボルトが前記ベースプレートに形成され
    たアンカボルト孔に挿通される上端部を除き埋設固着さ
    れた二段駐車装置の基礎構造において、前記ベースプレ
    ートより広い範囲にわたり地面上に設けられて補強用鉄
    筋を有しないコンクリート層と、前記各アンカボルト孔
    に対応する各ボルト設置位置付近を中心として前記地面
    中に埋設され上端部が前記コンクリート層と連結された
    複数のコンクリート短柱と、前記各ボルト設置位置付近
    を中心としてほゞ対称的にかつほゞ垂直に配置され各下
    部が前記地面中に打ち込まれると共にこの下部を除く各
    上部が前記コンクリート短柱と一体的に結合された複数
    の垂直鉄筋と、前記各ボルト設置位置付近を中心として
    ほゞ対称的にかつ下方が広がる八字状に配置され各下部
    が前記地面中に打ち込まれると共にこの下部を除く各上
    部が前記コンクリート短柱と一体的に結合された複数の
    傾斜鉄筋と、前記各コンクリート短柱の中心部となる前
    記各ボルト設置位置に埋設固着されて上端部が同コンク
    リート短柱の上面から突出する複数のアンカボルトを備
    えたことを特徴とする二段駐車装置の基礎構造。
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