JP3126884B2 - 吸収式冷凍機を用いた空調装置 - Google Patents
吸収式冷凍機を用いた空調装置Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/27—Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
-
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B30/00—Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
- Y02B30/62—Absorption based systems
Landscapes
- Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般の住宅や小規模な建
物などを対象とした吸収式冷凍機を用いた空調装置に関
する。
物などを対象とした吸収式冷凍機を用いた空調装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】吸収式冷凍機を用いた空調装置は、現
在、工場、ビルあるいは大型店舗などのような産業用、
業務用の設備に主として用いられている。
在、工場、ビルあるいは大型店舗などのような産業用、
業務用の設備に主として用いられている。
【0003】吸収式冷凍機を用いた空調装置の冷房方式
は、再生器で蒸発させた冷媒蒸気を水冷方式の凝縮器で
凝縮させ、この凝縮した冷媒を蒸発器に導いて蒸発させ
るが、その際の蒸発潜熱で冷房すべき室内に設けられた
ファンコイルユニットと冷凍機との間を循環する冷熱媒
(通常は水)を冷却する。一方、蒸発した冷媒蒸気は水
冷方式の吸収器で濃溶液(吸収液)に吸収させ、再び再
生器に戻すというサイクルで運転される。
は、再生器で蒸発させた冷媒蒸気を水冷方式の凝縮器で
凝縮させ、この凝縮した冷媒を蒸発器に導いて蒸発させ
るが、その際の蒸発潜熱で冷房すべき室内に設けられた
ファンコイルユニットと冷凍機との間を循環する冷熱媒
(通常は水)を冷却する。一方、蒸発した冷媒蒸気は水
冷方式の吸収器で濃溶液(吸収液)に吸収させ、再び再
生器に戻すというサイクルで運転される。
【0004】この種の吸収式冷凍機を用いた空調装置で
は、室内側ファンコイルユニット内に循環させる冷熱媒
の温度を蒸発器において7℃前後まで冷却し、この冷熱
媒を室内のファンコイル内に循環させて室内空気を冷却
して12℃前後で蒸発器に戻すようにしている。吸収液
としてリチウムブロマイド水溶液を使用する場合は、吸
収器内の吸収液の温度を40℃前後に保つことが必要と
なり、この温度を維持するためには冷却塔を屋上などに
設置して水冷回路で冷却する方法が採られている。
は、室内側ファンコイルユニット内に循環させる冷熱媒
の温度を蒸発器において7℃前後まで冷却し、この冷熱
媒を室内のファンコイル内に循環させて室内空気を冷却
して12℃前後で蒸発器に戻すようにしている。吸収液
としてリチウムブロマイド水溶液を使用する場合は、吸
収器内の吸収液の温度を40℃前後に保つことが必要と
なり、この温度を維持するためには冷却塔を屋上などに
設置して水冷回路で冷却する方法が採られている。
【0005】ところがこのような水冷方式を採用した従
来の吸収式冷凍機を用いた空調装置には次のような問題
がある。
来の吸収式冷凍機を用いた空調装置には次のような問題
がある。
【0006】(1)吸収器を水冷方式で温度管理してい
るために、設備が大型になるとともに配管が必要にな
り、そのために多くの工事費がかかり、一般の住宅や小
規模の建物の冷房用には不向きである。
るために、設備が大型になるとともに配管が必要にな
り、そのために多くの工事費がかかり、一般の住宅や小
規模の建物の冷房用には不向きである。
【0007】(2)冷房すべき室内のファンコイルユニ
ットと冷凍機とを冷熱媒循環用の配管で結ぶ必要がある
ために、工事費や設備費が高額になる。これは、吸収液
と冷媒にアンモニア水を使用するアンモニア吸収式冷凍
機についても同じである。
ットと冷凍機とを冷熱媒循環用の配管で結ぶ必要がある
ために、工事費や設備費が高額になる。これは、吸収液
と冷媒にアンモニア水を使用するアンモニア吸収式冷凍
機についても同じである。
【0008】そこで本発明者らは、凝縮器と吸収器とを
水冷方式でなく空冷方式で冷却し、冷熱媒を用いる代わ
りに冷房したい空気を直接蒸発器に通して冷却する冷房
サイクル運転を行う空調装置を提案している(特願平5
−22351号)。
水冷方式でなく空冷方式で冷却し、冷熱媒を用いる代わ
りに冷房したい空気を直接蒸発器に通して冷却する冷房
サイクル運転を行う空調装置を提案している(特願平5
−22351号)。
【0009】図5は上記出願で提案された単効用吸収式
冷凍機を用いた空調装置の変形例の要部を示し、図6は
同空調装置の設置状態を示す。
冷凍機を用いた空調装置の変形例の要部を示し、図6は
同空調装置の設置状態を示す。
【0010】空調装置は、図6に示すように、室外機1
と室内機2とから成り、室外機1は図5に示すような構
成で空調しようとする住宅の室5の外に配置され、室内
機2は冷風の吹出し口と室内空気の吸込み口のみを有
し、室5の内部に配置される。室外機1と室内機2は冷
風の送風ダクト3と室内空気の吸気ダクト4とで接続さ
れている。6は、装置の運転のスタートまたはストッ
プ、自動運転の設定または解除、室内温度の設定、冷風
の吹出し風量などの調整を行うリモコン操作器である。
と室内機2とから成り、室外機1は図5に示すような構
成で空調しようとする住宅の室5の外に配置され、室内
機2は冷風の吹出し口と室内空気の吸込み口のみを有
し、室5の内部に配置される。室外機1と室内機2は冷
風の送風ダクト3と室内空気の吸気ダクト4とで接続さ
れている。6は、装置の運転のスタートまたはストッ
プ、自動運転の設定または解除、室内温度の設定、冷風
の吹出し風量などの調整を行うリモコン操作器である。
【0011】室外機1の内部は図5に示すような構成に
なっており、吸収液としてリチウムブロマイド水溶液が
用いられ、冷媒として水が用いられる。
なっており、吸収液としてリチウムブロマイド水溶液が
用いられ、冷媒として水が用いられる。
【0012】蒸発器10は、冷媒を蒸発させ、その蒸発
潜熱によりそこを通過する空気を冷却する機能を有し、
送風ダクト3と吸気ダクト4に接続されている。吸気ダ
クト4内には送風ファン11が設けられている。
潜熱によりそこを通過する空気を冷却する機能を有し、
送風ダクト3と吸気ダクト4に接続されている。吸気ダ
クト4内には送風ファン11が設けられている。
【0013】再生器12は、冷媒を吸収して濃度の低く
なった吸収液をバーナ13により加熱することによって
冷媒蒸気を発生させるとともに吸収液を濃縮する機能を
有する。バーナ13へは燃料供給管14から燃料ガスが
供給され、その燃焼程度は燃料供給制御弁15の開度に
より調節される。
なった吸収液をバーナ13により加熱することによって
冷媒蒸気を発生させるとともに吸収液を濃縮する機能を
有する。バーナ13へは燃料供給管14から燃料ガスが
供給され、その燃焼程度は燃料供給制御弁15の開度に
より調節される。
【0014】凝縮器16は、再生器12から送られてく
る冷媒蒸気を空冷ファン17により冷却して液化する機
能を有し、循環する溶液の平均濃度を調節するために冷
媒の一部を冷媒タンク18に溜めておく。
る冷媒蒸気を空冷ファン17により冷却して液化する機
能を有し、循環する溶液の平均濃度を調節するために冷
媒の一部を冷媒タンク18に溜めておく。
【0015】吸収器20は吸収液を蓄えており、蒸発器
10で蒸発した冷媒をその吸収液に吸収させる機能を有
しており、凝縮器16と同じ空冷ファン17により空冷
される。冷媒を吸収して濃度の低くなった吸収液は一旦
希溶液タンク21に蓄えられる。
10で蒸発した冷媒をその吸収液に吸収させる機能を有
しており、凝縮器16と同じ空冷ファン17により空冷
される。冷媒を吸収して濃度の低くなった吸収液は一旦
希溶液タンク21に蓄えられる。
【0016】22は、希溶液タンク21から再生器12
に向かう濃度の低い低温の吸収液と再生器12から吸収
器20に向かう濃度の高い高温の吸収液との間で熱交換
を行なう熱交換器、23は、冷媒を吸収して濃度の低く
なった吸収液を希溶液タンク21から再生器12に送出
するポンプ、24は、蒸発器10の上流側と凝縮器16
の下流側との間に設けられたキャピラリなどの圧損部材
である。
に向かう濃度の低い低温の吸収液と再生器12から吸収
器20に向かう濃度の高い高温の吸収液との間で熱交換
を行なう熱交換器、23は、冷媒を吸収して濃度の低く
なった吸収液を希溶液タンク21から再生器12に送出
するポンプ、24は、蒸発器10の上流側と凝縮器16
の下流側との間に設けられたキャピラリなどの圧損部材
である。
【0017】V1、V2、V3、V4、V5はいずれも
電磁弁のような制御弁であり、特にV4は希溶液タンク
21側から冷媒タンク18側へは希溶液を流さない逆止
機能を有する弁である。
電磁弁のような制御弁であり、特にV4は希溶液タンク
21側から冷媒タンク18側へは希溶液を流さない逆止
機能を有する弁である。
【0018】上記の空調装置は、吸収液を希溶液タンク
21から再生器12に送出するのにポンプ23を用いて
いる点を除き、基本的には各容器の温度を制御すること
によって各容器間に圧力差を作り、その圧力差で冷媒お
よび吸収液が送出され、循環するようにしている。
21から再生器12に送出するのにポンプ23を用いて
いる点を除き、基本的には各容器の温度を制御すること
によって各容器間に圧力差を作り、その圧力差で冷媒お
よび吸収液が送出され、循環するようにしている。
【0019】この種の空調装置においては、使用者の指
示で運転状態が変更されたり、外気の温度変化等で運転
条件が変化したような場合にも、その時々の状況に応じ
てスムーズ且つ安定した運転を継続させることが要求さ
れる。吸収式冷凍機において、様々な状況下で冷媒を安
定して循環させることも、この要求を達成するための一
手段である。
示で運転状態が変更されたり、外気の温度変化等で運転
条件が変化したような場合にも、その時々の状況に応じ
てスムーズ且つ安定した運転を継続させることが要求さ
れる。吸収式冷凍機において、様々な状況下で冷媒を安
定して循環させることも、この要求を達成するための一
手段である。
【0020】再生器への希溶液供給にのみポンプを用
い、冷媒そのものの循環は装置内各部の圧力差によって
行っている方式の空調装置において、状況に応じた冷媒
の安定した循環を行わせることによって安定した冷房能
力を保持するためには、予め設定された圧力を有する蒸
発器に対して所定の圧力差を保持するように凝縮器の圧
力を調節する必要がある。凝縮器の圧力は凝縮器の温度
に依存するため、凝縮器の温度を調節すれば凝縮器の圧
力を調節することができる。
い、冷媒そのものの循環は装置内各部の圧力差によって
行っている方式の空調装置において、状況に応じた冷媒
の安定した循環を行わせることによって安定した冷房能
力を保持するためには、予め設定された圧力を有する蒸
発器に対して所定の圧力差を保持するように凝縮器の圧
力を調節する必要がある。凝縮器の圧力は凝縮器の温度
に依存するため、凝縮器の温度を調節すれば凝縮器の圧
力を調節することができる。
【0021】そこで本発明者らは、凝縮器の温度に応じ
て凝縮器冷却用空冷ファンのモータ回転数を制御するこ
とにより、凝縮器から蒸発器へ液化冷媒を安定して送出
し、安定した冷房能力を発揮し得る空調装置を提案して
いる(特願平5−264296号)。
て凝縮器冷却用空冷ファンのモータ回転数を制御するこ
とにより、凝縮器から蒸発器へ液化冷媒を安定して送出
し、安定した冷房能力を発揮し得る空調装置を提案して
いる(特願平5−264296号)。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の空調
装置において、凝縮器冷却用空冷ファンのモータ回転数
制御に、例えば従来から知られているPID制御法を用
いようとすると、外乱である外気温度や燃料供給制御弁
の開度に応じたガスのインプット量の変動によって制御
性が低下する場合がある。
装置において、凝縮器冷却用空冷ファンのモータ回転数
制御に、例えば従来から知られているPID制御法を用
いようとすると、外乱である外気温度や燃料供給制御弁
の開度に応じたガスのインプット量の変動によって制御
性が低下する場合がある。
【0023】そこで、多様な負荷変動に対応するため現
代制御による最適レギュレータを用いることが考えられ
る。最適レギュレータを用いるにあたり、最も簡便に最
適レギュレータを設計して行なう制御の一つに、予め設
定した凝縮器の目標温度と実際に計測された凝縮器温度
との偏差を積分し、その積分値を制御に用いて偏差を減
少させるものがある。例えば、積分値が増大していると
きは、それに比例して空冷ファンの回転数を高め、逆に
積分値が減少すると回転数を低下させるというようにし
たものである。
代制御による最適レギュレータを用いることが考えられ
る。最適レギュレータを用いるにあたり、最も簡便に最
適レギュレータを設計して行なう制御の一つに、予め設
定した凝縮器の目標温度と実際に計測された凝縮器温度
との偏差を積分し、その積分値を制御に用いて偏差を減
少させるものがある。例えば、積分値が増大していると
きは、それに比例して空冷ファンの回転数を高め、逆に
積分値が減少すると回転数を低下させるというようにし
たものである。
【0024】このようして積分値によって求められた空
冷ファンの回転数は、実際の空冷ファンの回転能力とは
関連なくあくまで偏差から算出されるので、制御装置で
算出された空冷ファン能力が実際の空冷ファンの能力を
超えることがある。しかし、演算値が実際の能力を超え
ても、能力を超えて作動することはできないので、空冷
ファンは能力の限界値で作動して演算値が能力以内に移
動した時点で演算値に従って作動することとなる。
冷ファンの回転数は、実際の空冷ファンの回転能力とは
関連なくあくまで偏差から算出されるので、制御装置で
算出された空冷ファン能力が実際の空冷ファンの能力を
超えることがある。しかし、演算値が実際の能力を超え
ても、能力を超えて作動することはできないので、空冷
ファンは能力の限界値で作動して演算値が能力以内に移
動した時点で演算値に従って作動することとなる。
【0025】このことを詳しく述べると、偏差が図2
(a)に示すように変化しているときに、積分器の出力
は図2(b)に示すOABCDの経路となるが、空冷フ
ァンの限界値が値Lであるとすると空冷ファンの実際の
回転数(操作量)はOAECDという経路をたどる。こ
のときAE間では、本来の機能つまり偏差の積分量の増
加に比例して回転数も増加するという機能が失われてい
るが、能力の限界で作動しているためやむを得ない。し
かし、EC間では、積分器出力がABで巻き上げられて
いるため、BCと出力を巻き戻してしまうまでは、偏差
の積分量の減少に比例して回転数も減少するという、本
来の機能が回復せず、偏差の積分量が減少するにもかか
わらず実際の空冷ファンの回転数が減少しない、いわゆ
るリセットワインドアップ現象が発生する。
(a)に示すように変化しているときに、積分器の出力
は図2(b)に示すOABCDの経路となるが、空冷フ
ァンの限界値が値Lであるとすると空冷ファンの実際の
回転数(操作量)はOAECDという経路をたどる。こ
のときAE間では、本来の機能つまり偏差の積分量の増
加に比例して回転数も増加するという機能が失われてい
るが、能力の限界で作動しているためやむを得ない。し
かし、EC間では、積分器出力がABで巻き上げられて
いるため、BCと出力を巻き戻してしまうまでは、偏差
の積分量の減少に比例して回転数も減少するという、本
来の機能が回復せず、偏差の積分量が減少するにもかか
わらず実際の空冷ファンの回転数が減少しない、いわゆ
るリセットワインドアップ現象が発生する。
【0026】このため、巻き戻し期間だけ本来の機能の
回復が遅れ、そのため偏差の整定に遅れが生じ、目標温
度を超える、いわゆるオーバーシュートやアンダーシュ
ートが発生して制御性が低下するという問題があった。
回復が遅れ、そのため偏差の整定に遅れが生じ、目標温
度を超える、いわゆるオーバーシュートやアンダーシュ
ートが発生して制御性が低下するという問題があった。
【0027】本発明は上記の点にかんがみてなされたも
ので、演算による空冷ファン能力が実際の能力の限界を
超えた場合でも、制御の乱れを最小に抑え、可能な限り
目標に沿った適切な制御が可能になる吸収式冷凍機を用
いた空調装置を提供することを目的とする。
ので、演算による空冷ファン能力が実際の能力の限界を
超えた場合でも、制御の乱れを最小に抑え、可能な限り
目標に沿った適切な制御が可能になる吸収式冷凍機を用
いた空調装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、冷媒を蒸発させる蒸発器と、冷媒を吸収
する吸収液を蓄え前記蒸発器で蒸発した冷媒蒸気を該吸
収液に吸収させる吸収器と、冷媒蒸気を吸収した希吸収
液を加熱して冷媒蒸気と濃吸収液とを発生する再生器
と、該再生器で発生した冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器と
を有し、前記凝縮器と前記蒸発器との圧力差によって前
記凝縮器から前記蒸発器へ冷媒を送出せしめ、前記蒸発
器により空調すべき室内の空気を直接冷却し、該冷却し
た空気をダクトを介して室内に送風して冷房を行う吸収
式冷凍機を用いた空調装置において、前記凝縮器を冷却
する空冷ファンと、外気温度を検出する外気温度検出手
段と、前記再生器を加熱するバーナで燃焼させるガス量
をガスインプットとして検出するガスインプット検出手
段と、前記凝縮器の温度を検出する凝縮器温度検出手段
と、前記空冷ファンの限界能力を記憶する能力記憶手段
と、前記凝縮器の適正目標温度を記憶する温度記憶手段
と、目標温度と検出された凝縮器温度の偏差をなくすた
めに目標温度と検出された凝縮器温度の偏差の積分演算
を行なう演算部を含み、凝縮器温度(T1)、外気温度
(T2)、ガスインプットより最適レギュレータ理論を
用いて適正な空冷ファン能力を演算する演算手段と、前
記演算手段により演算された空冷ファンの能力が空冷フ
ァン能力の限界を超えたとき、演算された空冷ファン能
力が実際に空冷ファンが出し得る能力の範囲から更に遠
ざかる方向に凝縮器温度が変化しているときには前記積
分演算を停止させ、演算された空冷ファン能力が実際に
空冷ファンが出し得る能力の範囲内に入る方向に凝縮器
温度が変化したときに前記積分演算を行なわせる制御手
段と、前記演算手段により演算された回転数で前記空冷
ファンを駆動する空冷ファン駆動手段とから空調装置を
構成した。
成するために、冷媒を蒸発させる蒸発器と、冷媒を吸収
する吸収液を蓄え前記蒸発器で蒸発した冷媒蒸気を該吸
収液に吸収させる吸収器と、冷媒蒸気を吸収した希吸収
液を加熱して冷媒蒸気と濃吸収液とを発生する再生器
と、該再生器で発生した冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器と
を有し、前記凝縮器と前記蒸発器との圧力差によって前
記凝縮器から前記蒸発器へ冷媒を送出せしめ、前記蒸発
器により空調すべき室内の空気を直接冷却し、該冷却し
た空気をダクトを介して室内に送風して冷房を行う吸収
式冷凍機を用いた空調装置において、前記凝縮器を冷却
する空冷ファンと、外気温度を検出する外気温度検出手
段と、前記再生器を加熱するバーナで燃焼させるガス量
をガスインプットとして検出するガスインプット検出手
段と、前記凝縮器の温度を検出する凝縮器温度検出手段
と、前記空冷ファンの限界能力を記憶する能力記憶手段
と、前記凝縮器の適正目標温度を記憶する温度記憶手段
と、目標温度と検出された凝縮器温度の偏差をなくすた
めに目標温度と検出された凝縮器温度の偏差の積分演算
を行なう演算部を含み、凝縮器温度(T1)、外気温度
(T2)、ガスインプットより最適レギュレータ理論を
用いて適正な空冷ファン能力を演算する演算手段と、前
記演算手段により演算された空冷ファンの能力が空冷フ
ァン能力の限界を超えたとき、演算された空冷ファン能
力が実際に空冷ファンが出し得る能力の範囲から更に遠
ざかる方向に凝縮器温度が変化しているときには前記積
分演算を停止させ、演算された空冷ファン能力が実際に
空冷ファンが出し得る能力の範囲内に入る方向に凝縮器
温度が変化したときに前記積分演算を行なわせる制御手
段と、前記演算手段により演算された回転数で前記空冷
ファンを駆動する空冷ファン駆動手段とから空調装置を
構成した。
【0029】
【作用】演算された空冷ファン能力が実際の空冷ファン
の能力の限界を超えて空冷ファンが限界能力で作動して
いるときで、演算された空冷ファン能力が実際に空冷フ
ァンが出し得る能力の範囲から更に遠ざかる方向に凝縮
器温度が変化しているときには積分演算が停止し、又演
算された空冷ファン能力が実際に空冷ファンが出し得る
能力の範囲内に入る方向に凝縮器温度が変化したときに
は積分演算が行なわれ、最適レギュレータ理論を用いた
空冷ファン能力の制御がなされるので、空冷ファン能力
が飽和に達したときのリセットワインドアップ現象を最
小限に抑え、作動遅れによるオーバーシュート並びにア
ンダーシュートを低減させ、制御ループが不安定になっ
てもその悪影響を最小限に抑えることができる。
の能力の限界を超えて空冷ファンが限界能力で作動して
いるときで、演算された空冷ファン能力が実際に空冷フ
ァンが出し得る能力の範囲から更に遠ざかる方向に凝縮
器温度が変化しているときには積分演算が停止し、又演
算された空冷ファン能力が実際に空冷ファンが出し得る
能力の範囲内に入る方向に凝縮器温度が変化したときに
は積分演算が行なわれ、最適レギュレータ理論を用いた
空冷ファン能力の制御がなされるので、空冷ファン能力
が飽和に達したときのリセットワインドアップ現象を最
小限に抑え、作動遅れによるオーバーシュート並びにア
ンダーシュートを低減させ、制御ループが不安定になっ
てもその悪影響を最小限に抑えることができる。
【0030】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0031】図1は本発明を実施した単効用吸収式冷凍
機を用いた空調装置の一実施例の要部を示す。本発明に
よる空調装置の設置状態は図6に示したとおりである。
機を用いた空調装置の一実施例の要部を示す。本発明に
よる空調装置の設置状態は図6に示したとおりである。
【0032】本発明による空調装置の基本構成は図5に
示した構成と同じであるのでその説明は省略し、装置の
制御に必要な電気回路について主として説明する。
示した構成と同じであるのでその説明は省略し、装置の
制御に必要な電気回路について主として説明する。
【0033】T1は蒸発器10の上流側に設けられた室
内温度検出用の温度センサ、T2は送風温度検出用の温
度センサ、T3は再生器の液面レベル検出用のレベルセ
ンサ、T4は凝縮器の出口温度検出用の温度センサ、T
5は外気温度検出用の温度センサである。
内温度検出用の温度センサ、T2は送風温度検出用の温
度センサ、T3は再生器の液面レベル検出用のレベルセ
ンサ、T4は凝縮器の出口温度検出用の温度センサ、T
5は外気温度検出用の温度センサである。
【0034】空調装置には、CPU、メモリ、駆動回路
から成るコントローラ30と、リモコン操作器6(図6
参照)からの設定信号を室内機2の受信部2aで受け、
受信部2aからの信号を受ける通信制御器31とが設け
られており、コントローラ30は温度センサT1、T
2、T4、T5およびレベルセンサT3からの信号と、
通信制御器31からの信号とを受け、送風ファン11、
空冷ファン17、ポンプ23、燃料供給制御弁15の動
作を制御するようになっている。
から成るコントローラ30と、リモコン操作器6(図6
参照)からの設定信号を室内機2の受信部2aで受け、
受信部2aからの信号を受ける通信制御器31とが設け
られており、コントローラ30は温度センサT1、T
2、T4、T5およびレベルセンサT3からの信号と、
通信制御器31からの信号とを受け、送風ファン11、
空冷ファン17、ポンプ23、燃料供給制御弁15の動
作を制御するようになっている。
【0035】更にコントローラ30には、空冷ファン1
7の限界能力を記憶する能力記憶手段と、空調機の機能
に応じて実状にあった運転時における凝縮器16の適正
目標温度T0を記憶する温度記憶手段と、目標温度T0
と検出された凝縮器温度T1の偏差をなくすために目標
温度T0と検出された凝縮器温度T1の偏差の積分演算
を行なう演算部を含み、凝縮器温度T1、外気温度T
2、ガスインプットより最適レギュレータ理論を用いて
適正な空冷ファン能力を演算する演算手段と、演算手段
により演算された空冷ファン17の能力が空冷ファン1
7の能力の限界を超えたとき、演算された空冷ファン能
力が実際に空冷ファン17が出し得る能力の範囲から更
に遠ざかる方向に凝縮器温度T1が変化しているときに
は前記積分演算を停止させ、一方演算された空冷ファン
17の能力が実際に空冷ファン17が出し得る能力の範
囲内に入る方向に凝縮器温度T1が変化したときに前記
積分演算を行なわせる制御手段とを備えている。
7の限界能力を記憶する能力記憶手段と、空調機の機能
に応じて実状にあった運転時における凝縮器16の適正
目標温度T0を記憶する温度記憶手段と、目標温度T0
と検出された凝縮器温度T1の偏差をなくすために目標
温度T0と検出された凝縮器温度T1の偏差の積分演算
を行なう演算部を含み、凝縮器温度T1、外気温度T
2、ガスインプットより最適レギュレータ理論を用いて
適正な空冷ファン能力を演算する演算手段と、演算手段
により演算された空冷ファン17の能力が空冷ファン1
7の能力の限界を超えたとき、演算された空冷ファン能
力が実際に空冷ファン17が出し得る能力の範囲から更
に遠ざかる方向に凝縮器温度T1が変化しているときに
は前記積分演算を停止させ、一方演算された空冷ファン
17の能力が実際に空冷ファン17が出し得る能力の範
囲内に入る方向に凝縮器温度T1が変化したときに前記
積分演算を行なわせる制御手段とを備えている。
【0036】次に図3を参照して冷房サイクルの動作を
説明する。
説明する。
【0037】運転開始前は、弁V1、V3、V5は閉じ
ており、弁V2、V4は開いている。吸収液はすべて希
溶液タンク21に入っており、再生器12は空の状態に
なっている。
ており、弁V2、V4は開いている。吸収液はすべて希
溶液タンク21に入っており、再生器12は空の状態に
なっている。
【0038】リモコン操作器6のスタートボタンをオン
すると、弁V1、V3、V5が開くとともに弁V2、V
4が閉じ(F−1)、モータM2 が駆動されてポンプ2
3により希溶液タンク21から吸収液が再生器12に送
出される(F−2)。このときコントローラ30内のC
PUはレベルセンサT3からの信号を見て再生器12の
液面が規定のレベルに達しているか否かを判断する(F
−3)。液面が規定のレベルに達したときは、燃料供給
制御弁15を開いて燃料供給管14から燃料ガスを供給
しバーナ13に点火する(F−4)。
すると、弁V1、V3、V5が開くとともに弁V2、V
4が閉じ(F−1)、モータM2 が駆動されてポンプ2
3により希溶液タンク21から吸収液が再生器12に送
出される(F−2)。このときコントローラ30内のC
PUはレベルセンサT3からの信号を見て再生器12の
液面が規定のレベルに達しているか否かを判断する(F
−3)。液面が規定のレベルに達したときは、燃料供給
制御弁15を開いて燃料供給管14から燃料ガスを供給
しバーナ13に点火する(F−4)。
【0039】再生器12で冷媒蒸気が発生し凝縮器16
に流れ、冷媒蒸気の温度により凝縮器16の温度が次第
に上昇する。コントローラ30内のCPUは温度センサ
T4からの信号により凝縮器16の温度が所定値に達し
たか否かを判断し(F−5)、所定値に達したときはモ
ータM1 により空冷ファン17を回転させる(F−
6)。
に流れ、冷媒蒸気の温度により凝縮器16の温度が次第
に上昇する。コントローラ30内のCPUは温度センサ
T4からの信号により凝縮器16の温度が所定値に達し
たか否かを判断し(F−5)、所定値に達したときはモ
ータM1 により空冷ファン17を回転させる(F−
6)。
【0040】凝縮器16では再生器12から送られてく
る蒸気冷媒が液化し、この液化冷媒は弁V5を介して冷
媒タンク18に流入する。このときコントローラ30内
のCPUは冷媒タンク18内の冷媒が所定量に達してい
るか否かを判断し(F−7)、所定量に達したときに
は、弁V5を閉じ(F−8)、送風ファン11を回転さ
せる(F−9)。
る蒸気冷媒が液化し、この液化冷媒は弁V5を介して冷
媒タンク18に流入する。このときコントローラ30内
のCPUは冷媒タンク18内の冷媒が所定量に達してい
るか否かを判断し(F−7)、所定量に達したときに
は、弁V5を閉じ(F−8)、送風ファン11を回転さ
せる(F−9)。
【0041】このとき凝縮器16からの冷媒はキャピラ
リ24を介して蒸発器10に流れ込み、蒸発器10では
冷媒が蒸発しこの潜熱によって送風ファン11により吸
気ダクト4を通って室内から送られてくる空気を冷却す
る。冷却された空気は送風ダクト3を通って室内機2に
送られ、室5内に冷風として吹き出され、室5が冷房さ
れる(F−10)。
リ24を介して蒸発器10に流れ込み、蒸発器10では
冷媒が蒸発しこの潜熱によって送風ファン11により吸
気ダクト4を通って室内から送られてくる空気を冷却す
る。冷却された空気は送風ダクト3を通って室内機2に
送られ、室5内に冷風として吹き出され、室5が冷房さ
れる(F−10)。
【0042】この冷房動作においては、蒸発器10で蒸
発して蒸気となった冷媒は吸収器20に流れ込み、そこ
で吸収液に吸収される。冷媒を吸収して濃度が低くなっ
た吸収液は一旦希溶液タンク21に入った後ポンプ23
により弁V3を通って熱交換器22で再生器12から送
り出される濃度の高い高温の吸収液と熱交換され、再生
器12に送り込まれる。この状態が運転の定常モードで
ある。
発して蒸気となった冷媒は吸収器20に流れ込み、そこ
で吸収液に吸収される。冷媒を吸収して濃度が低くなっ
た吸収液は一旦希溶液タンク21に入った後ポンプ23
により弁V3を通って熱交換器22で再生器12から送
り出される濃度の高い高温の吸収液と熱交換され、再生
器12に送り込まれる。この状態が運転の定常モードで
ある。
【0043】リモコン操作器6のスタートボタンをオフ
すると(F−11)、停止処理を行った(F−12)後
終了する。停止処理としては、まず、バーナ13を消火
し、弁V2、V4を開き、弁V1を閉じる。次にしばら
くしてからポンプ23を停止し、弁V3を閉じ、送風フ
ァン11および空冷ファン17を停止する。このように
することにより冷媒タンク18内の冷媒および再生器1
2内の吸収液が希溶液タンク21にすべて流れ込む。こ
れは装置が停止している間に吸収液により冷媒タンク1
8や再生器12が腐食するのを防止し、濃溶液を希釈し
晶析を防止するためである。
すると(F−11)、停止処理を行った(F−12)後
終了する。停止処理としては、まず、バーナ13を消火
し、弁V2、V4を開き、弁V1を閉じる。次にしばら
くしてからポンプ23を停止し、弁V3を閉じ、送風フ
ァン11および空冷ファン17を停止する。このように
することにより冷媒タンク18内の冷媒および再生器1
2内の吸収液が希溶液タンク21にすべて流れ込む。こ
れは装置が停止している間に吸収液により冷媒タンク1
8や再生器12が腐食するのを防止し、濃溶液を希釈し
晶析を防止するためである。
【0044】次に、吸収式冷凍機を用いた空調装置に、
その時々の状況に応じてスムーズ且つ安定した運転を継
続させるための本発明による制御について説明する。
その時々の状況に応じてスムーズ且つ安定した運転を継
続させるための本発明による制御について説明する。
【0045】本実施例においては、まず、凝縮器16の
出口温度を制御するサーボ系のモデルを作成する際に、
温度センサT5により検出する外気温度、燃料供給制御
弁15の開度に応じた供給ガスの量(以下「ガスインプ
ット」という)、空冷ファン17を回転させるモータM
1 の回転数を入力とし、温度センサT4により検出する
凝縮器16の出口温度を出力としてモデル化する。この
モデルの一例を数1に示す。
出口温度を制御するサーボ系のモデルを作成する際に、
温度センサT5により検出する外気温度、燃料供給制御
弁15の開度に応じた供給ガスの量(以下「ガスインプ
ット」という)、空冷ファン17を回転させるモータM
1 の回転数を入力とし、温度センサT4により検出する
凝縮器16の出口温度を出力としてモデル化する。この
モデルの一例を数1に示す。
【0046】
【数1】 y(t)+a1・y(t-1)+a2・y(t-2)=b0・ub(t)+b1・ub(t-1)+b2・ub(t-2) +c0・uc(t)+c1・uc(t-1)+c2・uc(t-2) +d0・ud(t)+d1・ud(t-1)+d2・ud(t-2) 数1において、ub (t)、uc (t)、ud (t)
は、それぞれ外気温度、ガスインプット、空冷ファン回
転数に対応する入力であり、y(t)は、凝縮器出口温
度に対応する出力であり、tは時系列的にサンプリング
していったときのサンプルの番号である。また、モデル
次数は2次である。
は、それぞれ外気温度、ガスインプット、空冷ファン回
転数に対応する入力であり、y(t)は、凝縮器出口温
度に対応する出力であり、tは時系列的にサンプリング
していったときのサンプルの番号である。また、モデル
次数は2次である。
【0047】これらの入出力値は、各入力値が実際の動
作環境における値の付近になるように空調装置を動作さ
せ、所定の時間間隔で各値を実測することによって得る
ことができる。たとえば、空調装置を設置する場所の環
境が外気温度が25℃前後であれば、実験的にその環境
を作り出して各入出力値を所定時間間隔で実測する。こ
こでは、外気温度が25℃前後であるとして各入出力値
を実測する。
作環境における値の付近になるように空調装置を動作さ
せ、所定の時間間隔で各値を実測することによって得る
ことができる。たとえば、空調装置を設置する場所の環
境が外気温度が25℃前後であれば、実験的にその環境
を作り出して各入出力値を所定時間間隔で実測する。こ
こでは、外気温度が25℃前後であるとして各入出力値
を実測する。
【0048】数1は系の遅れが0であるようなARXモ
デルである。ここで、ARXモデルとは、制御するシス
テムの入力と出力に数1のような時系列の関係があると
仮定する離散値形のモデルである。
デルである。ここで、ARXモデルとは、制御するシス
テムの入力と出力に数1のような時系列の関係があると
仮定する離散値形のモデルである。
【0049】次に、数1の時系列のモデルを行列表現
(状態空間型)に変換することにより、数2の状態方程
式と数3の出力方程式を立てる。
(状態空間型)に変換することにより、数2の状態方程
式と数3の出力方程式を立てる。
【0050】
【数2】X(t+1)=A・X(t)+B・U(t)
【0051】
【数3】Y(t)=C・X(t)+D・U(t) 数2および数3において、U(t)は入力、Y(t)は
出力、X(t)は状態変数である。
出力、X(t)は状態変数である。
【0052】この数2および数3における入力U(t)
(本実施例においては、外気温度、ガスインプット、空
冷ファン回転数をまとめて1つの行列にしたもの)、出
力Y(t)(本実施例においては凝縮器出口温度)およ
びX(1)が求まれば上記状態方程式および出力方程式
の係数A、B、C、Dを計算することができる。このよ
うに係数A、B、C、Dを計算して、入力と出力との関
係を数式化することをシステム同定という。
(本実施例においては、外気温度、ガスインプット、空
冷ファン回転数をまとめて1つの行列にしたもの)、出
力Y(t)(本実施例においては凝縮器出口温度)およ
びX(1)が求まれば上記状態方程式および出力方程式
の係数A、B、C、Dを計算することができる。このよ
うに係数A、B、C、Dを計算して、入力と出力との関
係を数式化することをシステム同定という。
【0053】図4は、数1ないし数3のようにモデル化
される本発明による空調装置のサーボ系の状態変数線図
である。
される本発明による空調装置のサーボ系の状態変数線図
である。
【0054】図4において、35は制御対象のサーボ系
であり、36は図1に示したコントローラ30内のCP
Uで実現される付加積算器である。また、u(k)は制
御対象への入力となる空冷ファン回転数、x(k)は状
態変数、y(k)は温度センサT4で実測した凝縮器1
6の出口の温度、r(k)は凝縮器16の出口の温度の
目標値、e(k)は凝縮器16の出口の温度の目標値か
ら実測値を引いた差分、z(k)は凝縮器16の出口の
温度の目標値から実測値を引いた差分の積分値である。
であり、36は図1に示したコントローラ30内のCP
Uで実現される付加積算器である。また、u(k)は制
御対象への入力となる空冷ファン回転数、x(k)は状
態変数、y(k)は温度センサT4で実測した凝縮器1
6の出口の温度、r(k)は凝縮器16の出口の温度の
目標値、e(k)は凝縮器16の出口の温度の目標値か
ら実測値を引いた差分、z(k)は凝縮器16の出口の
温度の目標値から実測値を引いた差分の積分値である。
【0055】図4に示す状態変数線図の制御を実現する
ためにはフィードバックゲインF1およびF2 を求める
必要がある。そこで、次に、このフィードバックゲイン
F1およびF2 の求め方について説明する。
ためにはフィードバックゲインF1およびF2 を求める
必要がある。そこで、次に、このフィードバックゲイン
F1およびF2 の求め方について説明する。
【0056】フィードバックゲインF1 およびF2 は、
数2の状態方程式を評価して最適な解を求めることによ
って得られる。数4はこの評価の指標となる二次形式評
価関数である。
数2の状態方程式を評価して最適な解を求めることによ
って得られる。数4はこの評価の指標となる二次形式評
価関数である。
【0057】
【数4】 数4において、XT およびUT はそれぞれ行列Xおよび
Uの転置行列であり、QおよびRは重み行列である。
Uの転置行列であり、QおよびRは重み行列である。
【0058】この数4に示した評価関数の値Jを最小に
するように制御入力Uを決めることが最適制御である。
重み行列Qの増大はXの速応性の増大をもたらし、一方
重み行列Rの増大は制御入力Uの減少をもたらす。最適
レギュレータの設計にあたっては、設計者がそのシステ
ムに要求される速応性や入力の制限等に基づいて予め重
み行列QおよびRを定める。
するように制御入力Uを決めることが最適制御である。
重み行列Qの増大はXの速応性の増大をもたらし、一方
重み行列Rの増大は制御入力Uの減少をもたらす。最適
レギュレータの設計にあたっては、設計者がそのシステ
ムに要求される速応性や入力の制限等に基づいて予め重
み行列QおよびRを定める。
【0059】このように、数4に示した評価関数の値J
を最小にするような制御入力Uを求めれば、これにより
フィードバックゲインF1 およびF2 を求めることがで
きる。
を最小にするような制御入力Uを求めれば、これにより
フィードバックゲインF1 およびF2 を求めることがで
きる。
【0060】本実施例では、数3の出力方程式におい
て、C=[1,0]、D=0とし、X(1)を適当な値
に定めて、フィードバックゲインF1 およびF2 を求め
た。このフィードバックゲインF1 およびF2 は上述の
ようにして予め求めておき、コントローラ30内のメモ
リに予め記憶させておく。フィードバックゲインを予め
記憶させておくメモリは空調装置に電源が供給されなく
ても記憶内容が失われない不揮発性のメモリ(たとえば
ROM)であることが好ましい。
て、C=[1,0]、D=0とし、X(1)を適当な値
に定めて、フィードバックゲインF1 およびF2 を求め
た。このフィードバックゲインF1 およびF2 は上述の
ようにして予め求めておき、コントローラ30内のメモ
リに予め記憶させておく。フィードバックゲインを予め
記憶させておくメモリは空調装置に電源が供給されなく
ても記憶内容が失われない不揮発性のメモリ(たとえば
ROM)であることが好ましい。
【0061】そして、凝縮器16の出口の温度を制御す
る際には、数5によって空冷ファン回転数を求め、この
回転数で空冷ファン17を回転させる。
る際には、数5によって空冷ファン回転数を求め、この
回転数で空冷ファン17を回転させる。
【0062】
【数5】 数5の式において、(r(t)−y(t))は凝縮器1
6の出口の温度の目標値から実測値を引いた差分、すな
わちe(t)である。
6の出口の温度の目標値から実測値を引いた差分、すな
わちe(t)である。
【0063】以上説明したように、空調装置の空冷ファ
ン17の回転数を制御し、凝縮器16の出口の温度を調
節することによって、最適レギュレータによる制御が実
現できる。この良好な制御性が得られる範囲を、最適レ
ギュレータの許容動作範囲と呼ぶ。
ン17の回転数を制御し、凝縮器16の出口の温度を調
節することによって、最適レギュレータによる制御が実
現できる。この良好な制御性が得られる範囲を、最適レ
ギュレータの許容動作範囲と呼ぶ。
【0064】ところで、フィードバックゲインF1 およ
びF2 は、上述したように、外気温度が25℃前後であ
る環境を実状にあった条件として入出力値を実測して求
めたものであるため、外気温度が25℃前後の場合には
良好な制御性が得られるが、外気温度がこれから大きく
外れるような環境や、設定温度を大きく変更させた場合
等では、演算された空冷ファン能力が実際の空冷ファン
17の能力を超えることがある。
びF2 は、上述したように、外気温度が25℃前後であ
る環境を実状にあった条件として入出力値を実測して求
めたものであるため、外気温度が25℃前後の場合には
良好な制御性が得られるが、外気温度がこれから大きく
外れるような環境や、設定温度を大きく変更させた場合
等では、演算された空冷ファン能力が実際の空冷ファン
17の能力を超えることがある。
【0065】次に、かかる場合の制御について説明す
る。
る。
【0066】例えば、想定した外気温度を実際の外気温
度が大きく上回るときには、冷却能力を強くすることが
望まれ、空冷ファン17の能力を超えた制御出力が空冷
ファン17に送られることがある。しかし、能力以上で
は回転できず、空冷ファン17は演算手段からの出力に
かかわらずそれ自身の限界能力で作動し、それと同時に
演算手段による偏差の積分演算は停止される。そしてあ
る時間が経過して凝縮器16の温度が低下すると、その
温度変化は空冷ファン能力を低下させる方向の温度変化
であるので、空冷ファン能力の演算値が実際の空冷ファ
ン17の能力を上回っていても、制御手段は偏差の積分
演算の開始を指示し、積分演算が開始される。
度が大きく上回るときには、冷却能力を強くすることが
望まれ、空冷ファン17の能力を超えた制御出力が空冷
ファン17に送られることがある。しかし、能力以上で
は回転できず、空冷ファン17は演算手段からの出力に
かかわらずそれ自身の限界能力で作動し、それと同時に
演算手段による偏差の積分演算は停止される。そしてあ
る時間が経過して凝縮器16の温度が低下すると、その
温度変化は空冷ファン能力を低下させる方向の温度変化
であるので、空冷ファン能力の演算値が実際の空冷ファ
ン17の能力を上回っていても、制御手段は偏差の積分
演算の開始を指示し、積分演算が開始される。
【0067】したがって、空冷ファン17の能力は、図
2(b)に示すOAEFの経路で推移することとなり、
偏差に対して遅れが発生せず、オーバーシュートの拡大
を防止できる。このため、空冷ファン17の能力の限界
を超えて演算値が出力されても、制御の乱れを最小限に
抑制し、適用範囲の広い空調装置を提供できる。
2(b)に示すOAEFの経路で推移することとなり、
偏差に対して遅れが発生せず、オーバーシュートの拡大
を防止できる。このため、空冷ファン17の能力の限界
を超えて演算値が出力されても、制御の乱れを最小限に
抑制し、適用範囲の広い空調装置を提供できる。
【0068】尚、上記例では制御量が空冷ファン17の
能力の上限を超えた場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、空冷ファン17の下方の作動限界(必ずし
も停止ではない。)を超える値を制御信号が送出した場
合でも、空冷ファン17の能力を上昇させる温度変化を
捉えて同様に適用し、アンダーシュートの発生に対処す
ることができる。
能力の上限を超えた場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、空冷ファン17の下方の作動限界(必ずし
も停止ではない。)を超える値を制御信号が送出した場
合でも、空冷ファン17の能力を上昇させる温度変化を
捉えて同様に適用し、アンダーシュートの発生に対処す
ることができる。
【0069】また、本実施例ではARXモデルを用いて
最適レギュレータを設計したが、他のモデルを用いて最
小二乗法や予測誤差法等により計算してもよい。
最適レギュレータを設計したが、他のモデルを用いて最
小二乗法や予測誤差法等により計算してもよい。
【0070】さらに、本実施例では、吸収液にリチウム
ブロマイド水溶液を用い、冷媒に水を用いたが、本発明
はこれに限られるものではなく、たとえば冷媒にアンモ
ニアを用いた場合にも適用できる。
ブロマイド水溶液を用い、冷媒に水を用いたが、本発明
はこれに限られるものではなく、たとえば冷媒にアンモ
ニアを用いた場合にも適用できる。
【0071】
【発明の効果】本発明の空調装置によれば、演算により
求められた空冷ファン能力が実際の空冷ファンの能力を
超え、空冷ファン能力が飽和に達したときであっても、
演算された空冷ファン能力が実際に空冷ファンが出し得
る能力の範囲から更に遠ざかる方向に凝縮器温度が変化
しているときには積分演算を停止させ、演算された空冷
ファン能力が実際に空冷ファンが出し得る能力の範囲内
に入る方向に凝縮器温度が変化したときには積分演算を
行なわせることとしたので、リセットワインドアップ現
象を最小に抑え、制御の遅れを解消して、本来の制御内
容に可能な限り追従した制御を行なわせることができ
る。したがって、オーバーシュート並びにアンダーシュ
ートを小さくし、制御の大幅な変調を抑制して、広範囲
にわたる条件下においても良好に使用できる吸収式冷凍
機を用いた空調装置を提供できる。
求められた空冷ファン能力が実際の空冷ファンの能力を
超え、空冷ファン能力が飽和に達したときであっても、
演算された空冷ファン能力が実際に空冷ファンが出し得
る能力の範囲から更に遠ざかる方向に凝縮器温度が変化
しているときには積分演算を停止させ、演算された空冷
ファン能力が実際に空冷ファンが出し得る能力の範囲内
に入る方向に凝縮器温度が変化したときには積分演算を
行なわせることとしたので、リセットワインドアップ現
象を最小に抑え、制御の遅れを解消して、本来の制御内
容に可能な限り追従した制御を行なわせることができ
る。したがって、オーバーシュート並びにアンダーシュ
ートを小さくし、制御の大幅な変調を抑制して、広範囲
にわたる条件下においても良好に使用できる吸収式冷凍
機を用いた空調装置を提供できる。
【図1】本発明による空調装置の一実施例の要部のブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】(a)は空調装置の偏差を示すグラフであり、
(b)は演算された空冷ファン能力のグラフである。
(b)は演算された空冷ファン能力のグラフである。
【図3】本発明による空調装置の運転の定常モードのフ
ローチャートを示す。
ローチャートを示す。
【図4】数1ないし数3のようにモデル化される本発明
による空調装置のサーボ系の状態変数線図である。
による空調装置のサーボ系の状態変数線図である。
【図5】先願で提案された単効用吸収式冷凍機を用いた
空調装置の変形例の要部のブロック図である。
空調装置の変形例の要部のブロック図である。
【図6】図5に示した空調装置の設置状態を示す。
1 室外機 2 室内機 3 送風ダクト 4 吸気ダクト 5 室 6 リモコン操作器 10 蒸発器 11 送風ファン 12 再生器 13 バーナ 14 燃料供給管 15 燃料供給制御弁 16 凝縮器 17 空冷ファン 18 冷媒タンク 20 吸収器 21 希溶液タンク 30 コントローラ 31 通信制御器 T1、T2、T4、T5 温度センサ T3 レベルセンサ V1、V2、V3、V4、V5 弁 M1 、M2 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−260268(JP,A) 特開 平2−259373(JP,A) 特開 平6−101928(JP,A) 特開 平6−2927(JP,A) 特開 平8−29005(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 15/00 306
Claims (2)
- 【請求項1】 冷媒を蒸発させる蒸発器と、 冷媒を吸収する吸収液を蓄え前記蒸発器で蒸発した冷媒
蒸気を該吸収液に吸収させる吸収器と、 冷媒蒸気を吸収した希吸収液を加熱して冷媒蒸気と濃吸
収液とを発生する再生器と、 該再生器で発生した冷媒蒸気を凝縮させる凝縮器とを有
し、 前記凝縮器と前記蒸発器との圧力差によって前記凝縮器
から前記蒸発器へ冷媒を送出せしめ、前記蒸発器により
空調すべき室内の空気を直接冷却し、該冷却した空気を
ダクトを介して室内に送風して冷房を行う吸収式冷凍機
を用いた空調装置において、 前記凝縮器を冷却する空冷ファンと、 外気温度を検出する外気温度検出手段と、 前記再生器を加熱するバーナで燃焼させるガス量をガス
インプットとして検出するガスインプット検出手段と、 前記凝縮器の温度を検出する凝縮器温度検出手段と、 前記空冷ファンの限界能力を記憶する能力記憶手段と、 前記凝縮器の適正目標温度を記憶する温度記憶手段と、 目標温度と検出された凝縮器温度の偏差をなくすために
目標温度と検出された凝縮器温度の偏差の積分演算を行
なう演算部を含み、凝縮器温度(T1)、外気温度(T
2)、ガスインプットより最適レギュレータ理論を用い
て適正な空冷ファン能力を演算する演算手段と、 前記演算手段により演算された空冷ファンの能力が前記
空冷ファンの能力の限界を超えたとき、演算された空冷
ファン能力が実際に空冷ファンが出し得る能力の範囲か
ら更に遠ざかる方向に凝縮器温度が変化しているときに
は前記積分演算を停止させ、演算された空冷ファン能力
が実際に空冷ファンが出し得る能力の範囲内に入る方向
に凝縮器温度が変化したときに前記積分演算を行なわせ
る制御手段と、 前記演算手段により演算された回転数で前記空冷ファン
を駆動する空冷ファン駆動手段とを備えたことを特徴と
する吸収式冷凍機を用いた空調装置。 - 【請求項2】 前記凝縮器温度検出手段は凝縮器の出口
の温度を検出する請求項1に記載の吸収式冷凍機を用い
た空調装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06214891A JP3126884B2 (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 吸収式冷凍機を用いた空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06214891A JP3126884B2 (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 吸収式冷凍機を用いた空調装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0875300A JPH0875300A (ja) | 1996-03-19 |
| JP3126884B2 true JP3126884B2 (ja) | 2001-01-22 |
Family
ID=16663282
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP06214891A Expired - Fee Related JP3126884B2 (ja) | 1994-09-08 | 1994-09-08 | 吸収式冷凍機を用いた空調装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3126884B2 (ja) |
-
1994
- 1994-09-08 JP JP06214891A patent/JP3126884B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0875300A (ja) | 1996-03-19 |
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