JP3136880B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JP3136880B2
JP3136880B2 JP05337785A JP33778593A JP3136880B2 JP 3136880 B2 JP3136880 B2 JP 3136880B2 JP 05337785 A JP05337785 A JP 05337785A JP 33778593 A JP33778593 A JP 33778593A JP 3136880 B2 JP3136880 B2 JP 3136880B2
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修一 山本
秀夫 平野
大成 小早川
昭三 長谷
定夫 河原
輝行 赤澤
敬 森本
潔 佐野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸の両端で指示す
るスクロール圧縮機の組立てに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のスクロール圧縮機においては、圧
縮機構を駆動するクランク軸を主軸受け、副軸受けを用
いて両端で支持する構成のものが多く見られる。これら
の副軸受けは一般に、圧入,焼きバメ,溶接等の手段に
より固定される。このため、副軸受けの主軸受けに対す
る芯だしが極めて困難であり、部品精度を極めて高くし
たり、高精度の位置決め装置を用いたりしていた。ま
た、主軸受け、副軸受けの芯だしが不十分な場合は、圧
縮機の性能低下や著しい信頼性の低下をもたらすことに
なる。そこで、副軸受けに調芯装置等を用いて回避しよ
うとするものなどが提案されている。
【0003】この従来例として特開平5−5493号公
報(密閉形圧縮機)がある。図5はこの特開平5−54
93号公報に示されたスクロール圧縮機の断面図であ
る。図において、密閉容器101内に、回転軸102の
軸芯を垂直方向に向けて収容し、この下部を主軸受け1
03、上端部を副軸受け104によってそれぞれ回転自
在に支承し、この回転軸の下部に被圧縮ガスを吸い込ん
で圧縮する圧縮機構部107を設け、上記回転軸の上部
に回転軸を回転駆動する電動機108を備え、上記副軸
受け104は、上記密閉容器101内周面に固定される
副軸受けフレーム105に、取り付けねじ106を介し
て、その取り付け位置がラジアル方向に微調整自在に取
り付けられ、副軸受けの回転軸に対する調芯を可能とし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では主軸受けと主軸には微少隙間が設定されている
が、この隙間は主軸径の大きさにつれて増加する。従っ
て、回転軸はこの隙間で平行移動、あるいは傾き主軸と
副軸の芯はずれることになり、性能・信頼性の低下を招
くことになる。また、従来例のように副軸受けを2分割
して調芯するためには、主軸に対する副軸に芯を計測あ
るいは位置決めする必要があった。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑み、性能および
信頼性を低下させることのないスクロール圧縮機を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、密閉容器の内部に電動機と、この電動機で
駆動する圧縮機構を配設し、前記圧縮機構は固定渦巻羽
根部品と旋回渦巻羽根部品と、この旋回渦巻羽根部品の
自転を防止して旋回のみを行わせる自転拘束部品と、前
記旋回渦巻羽根部品を旋回駆動するクランク軸と、この
クランク軸の一端部に形成した主軸を支承する主軸受け
を有する軸受け部品と、他端を支承する副軸受けを有す
る副軸受け部品からなるとともに、前記軸受け部品のク
ランク軸側端部および前記主軸のスラストツバ部にそれ
ぞれ円形の段差部を設け、かつこれらの段差の半径方向
隙間を微少としたものである。
【0007】また、軸受け部品のクランク軸側端部およ
び前記主軸のスラストツバ部にそれぞれ円形の段差部を
設けるかわりに、主軸受けの旋回渦巻羽根部品側端部に
内方に凸となる段差部を設けるとともに、この段差部と
クランク軸に設けられた主軸との勘合時のクリアランス
を微少としたものである。
【0008】また、クランク軸の主軸側端部にスラスト
ツバ部とバランスウェイトを設け、スラストツバ部とバ
ランスウェイトの外径寸法をほぼ同じにしたものであ
る。
【0009】
【作用】上記手段により、軸受け部品のクランク軸側端
部および主軸のスラストツバ部にそれぞれ円形の段差部
を設けるとともに、これらの段差の半径方向隙間を微少
としたことにより、主軸と副軸との芯を計測・位置決め
装置などを用いることなく自動的に両軸の芯だしを行う
ことができる。
【0010】また、軸受け部品のクランク軸側端部およ
び前記主軸のスラストツバ部にそれぞれ円形の段差部を
設けるかわりに、主軸受けの旋回渦巻羽根部品側端部に
内方に凸となる段差部を設け、この段差部と主軸との勘
合時のクリアランスを微少としたことにより、容易な加
工で組立時に自動的に主軸と副軸の芯だしを行うことが
できる。
【0011】また、クランク軸の主軸側端部にスラスト
ツバ部とバランスウェイトを設け、スラストツバ部とバ
ランスウェイトの外径寸法をほぼ同じにしたことによ
り、スラストツバ部により回転軸の傾き規制が行えると
同時に、バランスウェイト部と一体で加工・成形が可能
となり、生産性の向上を図ることができる。
【0012】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明の第1の実施例として、図1
にスクロール圧縮機の縦断面図、図2にその部分詳細図
を示し、これを参照しながら説明する。
【0013】図において、密閉容器1の内部には圧縮機
構2を固定し、これを駆動する電動機3の固定子4を固
定し、この電動機3の回転子5に圧縮機構2を駆動する
クランク軸6を結合している。また、回転子5の中心位
置は、固定子4の中心位置に対して圧縮機構2側にずら
して設置されており、通電時には圧縮機構2と反対側へ
移動する方向の力が発生する。圧縮機構2は、固定鏡板
8に一体に形成した固定渦巻羽根9を有する固定渦巻羽
根部品10と、この固定渦巻羽根9と噛み合って複数個
の圧縮作業空間14を形成する旋回渦巻羽根11を旋回
鏡板12の上に形成した旋回渦巻羽根部品13と、この
旋回渦巻羽根部品13の自転を防止して旋回のみをさせ
る自転拘束部品15と、この旋回鏡板12の旋回渦巻羽
根11の反対側に設けた旋回駆動軸16と、クランク軸
6の主軸18の内方に設け、この旋回駆動軸16が嵌入
する偏心駆動係合部17と、このクランク軸6の主軸1
8を支承する主軸受け19を有する軸受け部品21とで
構成されている。クランク軸6の他端には、副軸22が
設けられており、この副軸22は副軸受け23を含んだ
副軸受け部品24で支持されている。従って、クランク
軸6は両端部で主軸受け19と副軸受け23により支持
されることとなる。クランク軸6の主軸18側には、主
軸18の径より大なる段差部26を有するスラストツバ
部25が構成されている。また、軸受け部品21のスラ
ストツバ部25側にも、段差部27が構成されており、
段差部26と27とは半径方向に主軸18と主軸受け1
9との隙間より少なる微少隙間で勘合される。圧縮機の
組立時には、この2つの段差26,27は勘合されて、
主軸受け19と主軸18の中心が一致する点に位置決め
される。また、半径方向の隙間も微少なため、クランク
軸6の傾きも規制される。従って、この状態において副
軸受け部品24を固定することで主軸受け19と副軸受
け23との芯だしがなされる。段差部26,27の軸方
向の寸法は、電動機3に通電されると、電動機3の回転
子5によりクランク軸6は、圧縮機構2と反対側に移動
し、段差部26と27との勘合がはずれるように構成さ
れており、圧縮機の運転中になんら支障を与えない。
【0014】なお、本実施例では、段差部の径をスラス
トツバ部の径より少としたが、同一としても同様な効果
が得られるものである。
【0015】(実施例2)次に、本発明の第2の実施例
として、図3に第2の実施例におけるスクロール圧縮機
の部分詳細図を示し、これを参照しながら説明する。な
お、上記実施例と同様のものについては同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0016】図3は、主軸受け19を含んだ軸受け部品
21の断面図である。主軸受け19の一方の端面にはそ
の内径が主軸18より大で、かつ主軸受け19より少な
る微少段差28が設けられている。圧縮機の組立時に
は、この微少段差28に主軸18の先端部が微少隙間を
介して挿入される。この時、主軸受け19と主軸18の
中心は一致する点に位置決めされる。また、半径方向の
隙間も微少なため、クランク軸6の傾きも規制される。
従って、この状態において副軸受け部品24を固定する
ことで主軸受け19と副軸受け23との芯だしがなされ
る。微少段差部28の軸方向の寸法は、電動機3に通電
されると、電動機3の回転子5によりクランク軸6は、
圧縮機構2と反対側に移動し、微少段差部28と主軸1
8先端部との勘合がはずれるように構成されており、圧
縮機の運転中になんら支障を与えない。
【0017】なお、本実施例では、微少段差を段付とし
たが、テーパ部を設けた段差としても同様な効果が得ら
れるものである。
【0018】(実施例3)次に、本発明の第3の実施例
について図4を用いて説明する。なお、上記実施例と同
様のものについては同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0019】図4は、主軸18およびスラストツバ部2
5の部分詳細図であり、スラストツバ部25の反主軸側
にバランスウェイト29が設けられている。このスラス
トツバ部25は圧縮機の組立時に、軸受け部品21の端
面と接触してクランク軸6の傾きを規制する働きを行
う。バランスウェイト29の外径はスラストツバ部25
とほぼ同一径で構成されているため、加工成形が非常に
簡単に行える。
【0020】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば主軸と副軸との芯を計測・位置決め装置などを用いる
ことなく自動的に両軸の芯だしが行え、圧縮機の性能低
下および信頼性の低下を防止することができる。
【0021】また、簡単な構成で実現可能なため、生産
性の向上を図ることができる。さらに、軸の傾き規制が
行え、性能低下・信頼性低下が防止できるとともに、バ
ランスウェイト部と一体で加工・成形が可能となり、生
産性の向上を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスクロール圧縮
機の縦断面図
【図2】同実施例におけるスクロール圧縮機の部分詳細
図
【図3】本発明の第2の実施例におけるスクロール圧縮
機の部分詳細図
【図4】本発明の第3の実施例におけるスクロール圧縮
機の部分詳細図
【図5】従来のスクロール圧縮機の縦断面図
【符号の説明】
1 密閉容器 2 圧縮機構 3 電動機 6 クランク軸 10 固定渦巻羽根部品 13 旋回渦巻羽根部品 15 自転拘束部品 16 旋回駆動係合部 18 主軸 19 主軸受け 21 軸受け部品 25 スラストツバ部 26,27,28 段差部 29 バランスウェイト
フロントページの続き (72)発明者 長谷 昭三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 河原 定夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 赤澤 輝行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 森本 敬 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 佐野 潔 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器の内部に電動機と、この電動機
    により駆動する圧縮機構を配設し、前記圧縮機構は固定
    渦巻羽根部品と旋回渦巻羽根部品と、この旋回渦巻羽根
    部品の自転を防止して旋回のみを行わせる自転拘束部品
    と、前記旋回渦巻羽根部品を旋回駆動するクランク軸
    と、このクランク軸の一端部に形成した主軸を支承する
    主軸受けを有する軸受け部品と、他端を支承する副軸受
    けを有する副軸受け部品からなるとともに、前記軸受け
    部品のクランク軸側端部および前記主軸のスラストツバ
    部にそれぞれ円形の段差部を設け、かつこれらの段差の
    半径方向隙間を微少としてなるスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 密閉容器の内部に電動機と、この電動機
    により駆動する圧縮機構を配設し、前記圧縮機構は固定
    渦巻羽根部品と旋回渦巻羽根部品と、この旋回渦巻羽根
    部品の自転を防止して旋回のみを行わせる自転拘束部品
    と、前記旋回渦巻羽根部品を旋回駆動するクランク軸
    と、このクランク軸の一端部に形成した主軸を支承する
    主軸受けを有する軸受け部品と、他端を支承する副軸受
    けを有する副軸受け部品からなるとともに、主軸受けの
    旋回渦巻羽根部品側端部に内方に凸となる段差部を設
    け、前記段差部と主軸との勘合時のクリアランスを微少
    としてなるスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 クランク軸の主軸側端部にスラストツバ
    部とバランスウェイトを設け、前記スラストツバ部とバ
    ランスウェイトの外径寸法を略同一にしてなる請求項1
    または2記載のスクロール圧縮機。
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