JP3140025B2 - 高エネルギ密度熱源を用いた粒子分散アルミニウム合金の製造方法 - Google Patents
高エネルギ密度熱源を用いた粒子分散アルミニウム合金の製造方法Info
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、所望の性質を得るために金属間化合物や
セラミックス粒子等を分散させたアルミニウム合金の製
造方法、特にアーク熱源等の高エネルギ密度熱源を用い
た粒子分散アルミニウム合金の製造方法に関する。
セラミックス粒子等を分散させたアルミニウム合金の製
造方法、特にアーク熱源等の高エネルギ密度熱源を用い
た粒子分散アルミニウム合金の製造方法に関する。
従来の技術 Al材の用途の多様化に伴い、用途に応じて例えば高硬
度、耐熱性、耐摩耗性、中性子吸収性その他の諸性質を
Al材に付与することが要求されるようになってきてい
る。
度、耐熱性、耐摩耗性、中性子吸収性その他の諸性質を
Al材に付与することが要求されるようになってきてい
る。
従来、上記のようなAl材への特定性質の付与は、Al材
の表面にイオンプレーティング、溶射、肉盛溶接等によ
り表面改質層を形成して表面を部分的に改質するとか、
常法に従う溶解・鋳造法においてアルミニウム溶湯へ各
種元素を添加するとともに添加元素の種類や量を変える
ことにより行っていた。
の表面にイオンプレーティング、溶射、肉盛溶接等によ
り表面改質層を形成して表面を部分的に改質するとか、
常法に従う溶解・鋳造法においてアルミニウム溶湯へ各
種元素を添加するとともに添加元素の種類や量を変える
ことにより行っていた。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、表面改質法では、母材となるAl材の表
面性状が表面改質層の形成に際して著しい影響を与える
ため、Al材の表面性状が良くない場合は良質な改質層の
形成が困難になるという欠点があった。しかも、表面改
質層を厚肉に形成することが容易でないため経時的な摩
耗等により甚しい場合は製品寿命を縮めるというような
問題もあった。一方、溶解・鋳造法による場合は、Al材
全体に所望の性質を付与できる利点はあるが、鋳造温度
に制約を受けるため添加元素等の種類や量にも制限を受
け、改質の自由度に欠けるという問題があった。
面性状が表面改質層の形成に際して著しい影響を与える
ため、Al材の表面性状が良くない場合は良質な改質層の
形成が困難になるという欠点があった。しかも、表面改
質層を厚肉に形成することが容易でないため経時的な摩
耗等により甚しい場合は製品寿命を縮めるというような
問題もあった。一方、溶解・鋳造法による場合は、Al材
全体に所望の性質を付与できる利点はあるが、鋳造温度
に制約を受けるため添加元素等の種類や量にも制限を受
け、改質の自由度に欠けるという問題があった。
この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたもの
であって、アルミニウム材全体への各種性質の付与を可
能として改質自由度の高い高機能アルミニウム合金の製
作提供を目的とする。
であって、アルミニウム材全体への各種性質の付与を可
能として改質自由度の高い高機能アルミニウム合金の製
作提供を目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、この発明は、鋳型の底板
を一方の電極とするとともに、鋳型の上方に他方の電極
を配置し、かつ電極ワイヤーとしてAlを用い、前記両方
の電極間において発生するアークを利用して、前記電極
ワイヤーであるAlとアーク中に供給した1種または2種
以上のセラミックスとを連続的に溶融するとともに、そ
の溶滴を落下させ前記鋳型に集めて溶湯を形成し、さら
に溶湯を電磁撹拌し、その後溶湯を冷却することを特徴
とする高エネルギ密度熱源を用いた粒子分散アルミニウ
ム合金の製造方法を要旨とする。
を一方の電極とするとともに、鋳型の上方に他方の電極
を配置し、かつ電極ワイヤーとしてAlを用い、前記両方
の電極間において発生するアークを利用して、前記電極
ワイヤーであるAlとアーク中に供給した1種または2種
以上のセラミックスとを連続的に溶融するとともに、そ
の溶滴を落下させ前記鋳型に集めて溶湯を形成し、さら
に溶湯を電磁撹拌し、その後溶湯を冷却することを特徴
とする高エネルギ密度熱源を用いた粒子分散アルミニウ
ム合金の製造方法を要旨とする。
本発明に用いる高エネルギ密度熱源とは熱源の入力密
度の比較的高いものをいう。本発明においては、Al及び
セラミックスを溶解する必要のあることから、熱源のエ
ネルギー密度は15kW/cm2程度以上であることが望まし
い。高エネルギー密度熱源として、この発明では、MIG
アーク溶接のような消耗式電極を用いて、Alと改質材と
してのセラミックスの溶融を行う。セラミックスの溶融
は、正負電極間に生じるアーク中にセラミックスを供給
することにより行えばよい。電極ワイヤとして合金マト
リックスとなるAlを用いる。これは、電極ワイヤをAlで
構成することにより、ワイヤの溶融が即ちAlの溶湯にな
るため効率が良いこと、電極をAl以外で構成した場合の
電極形成物の溶湯への混入を避けうること等の理由によ
る。なお、雰囲気は特に限定されることはなく、大気中
や真空中等で行えば良い。
度の比較的高いものをいう。本発明においては、Al及び
セラミックスを溶解する必要のあることから、熱源のエ
ネルギー密度は15kW/cm2程度以上であることが望まし
い。高エネルギー密度熱源として、この発明では、MIG
アーク溶接のような消耗式電極を用いて、Alと改質材と
してのセラミックスの溶融を行う。セラミックスの溶融
は、正負電極間に生じるアーク中にセラミックスを供給
することにより行えばよい。電極ワイヤとして合金マト
リックスとなるAlを用いる。これは、電極ワイヤをAlで
構成することにより、ワイヤの溶融が即ちAlの溶湯にな
るため効率が良いこと、電極をAl以外で構成した場合の
電極形成物の溶湯への混入を避けうること等の理由によ
る。なお、雰囲気は特に限定されることはなく、大気中
や真空中等で行えば良い。
マトリックスとなるAlは純Alでも良いしAl合金であっ
ても良い。また、改質材としてのセラミックスはAlマト
リックス中に分散し、合金化してアルミニウム合金に所
望の性質を付与する。かかるセラミックスとしては、ア
ルミニウムと濡れ性の良いTiC、SiC、WC、ZrC、NbC、Ti
B2、TiN、TiSi2、TiO、Al2O3その他のセラミックスを、
アルミニウム合金に付与すべき性質との関係で適宜用い
れば良い。例えば、アルミニウム合金に高硬度を付与し
たい場合には、TiC、ZrC、WC、TiN、CrB2、ZrB2等を用
いれば良いし、耐熱性を付与したい場合にはTiC、SiC、
ZrN、AlN等を用いれば良いし、中性子吸収性、電気抵抗
性を付与したい場合にはB・C等を用いれば良い。この
ように、Alマトリックス中に分散されるセラミックスの
種類に応じて該セラミックスの有する特性、性質をアル
ミニウム合金に付与することができる。
ても良い。また、改質材としてのセラミックスはAlマト
リックス中に分散し、合金化してアルミニウム合金に所
望の性質を付与する。かかるセラミックスとしては、ア
ルミニウムと濡れ性の良いTiC、SiC、WC、ZrC、NbC、Ti
B2、TiN、TiSi2、TiO、Al2O3その他のセラミックスを、
アルミニウム合金に付与すべき性質との関係で適宜用い
れば良い。例えば、アルミニウム合金に高硬度を付与し
たい場合には、TiC、ZrC、WC、TiN、CrB2、ZrB2等を用
いれば良いし、耐熱性を付与したい場合にはTiC、SiC、
ZrN、AlN等を用いれば良いし、中性子吸収性、電気抵抗
性を付与したい場合にはB・C等を用いれば良い。この
ように、Alマトリックス中に分散されるセラミックスの
種類に応じて該セラミックスの有する特性、性質をアル
ミニウム合金に付与することができる。
Alとともに溶融するセラミックスは、その1種のみを
用いても良く、あるいは異種のセラミックスどうしを2
種以上組合せて用いても良い。アークへ供給するセラミ
ックスはその溶融を促進するため細径線材あるいは粉末
状にしておくのが好ましい。また、MIGアーク溶接等の
消耗式電極としてのAlは、ワイヤー形状に成形する必要
があるのは勿論である。
用いても良く、あるいは異種のセラミックスどうしを2
種以上組合せて用いても良い。アークへ供給するセラミ
ックスはその溶融を促進するため細径線材あるいは粉末
状にしておくのが好ましい。また、MIGアーク溶接等の
消耗式電極としてのAlは、ワイヤー形状に成形する必要
があるのは勿論である。
Alと溶融するセラミックスの量は、鋳造後のアルミニ
ウム合金全体に占めるセラミックスの量が1〜75wt%と
なるように設定すべきである。1wt%未満では、Alマト
リックス中に分散されるセラミックスの分散量が少なす
ぎて所期する改質効果が得られない虞れがあるからであ
る。一方75wt%を超えるとAlとの濡れ性が悪くなり強度
低下等の欠点を派生する虞れがあるからである。また、
押出、圧延、切削等の加工が困難となる虞れもある。
ウム合金全体に占めるセラミックスの量が1〜75wt%と
なるように設定すべきである。1wt%未満では、Alマト
リックス中に分散されるセラミックスの分散量が少なす
ぎて所期する改質効果が得られない虞れがあるからであ
る。一方75wt%を超えるとAlとの濡れ性が悪くなり強度
低下等の欠点を派生する虞れがあるからである。また、
押出、圧延、切削等の加工が困難となる虞れもある。
上記のようにしてAlとセラミックスとを溶融したの
ち、次いでそれらの溶滴を鋳型に集めて溶湯を製作す
る。溶湯は、セラミックスをAlマトリックス中に均一に
分散させるため、これを電磁力等で撹拌するのが望まし
い。こうして製作した溶湯は、自然冷却によりあるいは
要すれば水冷装置等の強制冷却装置を用いて冷却し、ア
ルミニウム合金鋳塊とする。なお、溶湯を連続的に製作
しつつその底部から連続的に冷却することにより、連続
鋳造を行うものとしても良い。
ち、次いでそれらの溶滴を鋳型に集めて溶湯を製作す
る。溶湯は、セラミックスをAlマトリックス中に均一に
分散させるため、これを電磁力等で撹拌するのが望まし
い。こうして製作した溶湯は、自然冷却によりあるいは
要すれば水冷装置等の強制冷却装置を用いて冷却し、ア
ルミニウム合金鋳塊とする。なお、溶湯を連続的に製作
しつつその底部から連続的に冷却することにより、連続
鋳造を行うものとしても良い。
上記により製作したアルミニウム合金鋳塊は、アルミ
ニウムマトリックス中にセラミックス粒子が均一に分散
した組織状態を有しており、これら分散粒子により所期
する性質を具備するものとなっている。
ニウムマトリックス中にセラミックス粒子が均一に分散
した組織状態を有しており、これら分散粒子により所期
する性質を具備するものとなっている。
こうして製作したアルミニウム合金は、必要に応じて
圧延、押出、切削等の二次加工を施し、実製品に供され
る。
圧延、押出、切削等の二次加工を施し、実製品に供され
る。
第1図はこの発明を実施する装置を例示したものであ
る。同図において、(1)はMIG溶接機であり、電源(1
1)、金属板電極(12)、電極ワイヤ(13)、電極ワイ
ヤ供給装置(14)を備えている。この実施例では、電極
ワイヤ(13)を合金マトリックスとなるAlにより形成し
ている。(2)はセラミックス供給装置であり、該セラ
ミックス供給装置(2)はMIG溶接機(1)の電極ワイ
ヤ(13)と金属板電極(12)の間に発生させたアーク
(3)の中に、セラミックス(4)を、要すればキャリ
アガス等に乗せて粉末、線材あるいはこれらの混合形態
にて連続的に供給するものとなされている。
る。同図において、(1)はMIG溶接機であり、電源(1
1)、金属板電極(12)、電極ワイヤ(13)、電極ワイ
ヤ供給装置(14)を備えている。この実施例では、電極
ワイヤ(13)を合金マトリックスとなるAlにより形成し
ている。(2)はセラミックス供給装置であり、該セラ
ミックス供給装置(2)はMIG溶接機(1)の電極ワイ
ヤ(13)と金属板電極(12)の間に発生させたアーク
(3)の中に、セラミックス(4)を、要すればキャリ
アガス等に乗せて粉末、線材あるいはこれらの混合形態
にて連続的に供給するものとなされている。
(5)は溶融滴下したAlとセラミックスの溶滴を集め
る鋳型であり、該鋳型(5)の底板はこれを前記MIG溶
接機(1)の金属板電極(12)が兼用している。そし
て、鋳型(5)は連続鋳造を可能とするためその全体が
上下に移動可能となされている。
る鋳型であり、該鋳型(5)の底板はこれを前記MIG溶
接機(1)の金属板電極(12)が兼用している。そし
て、鋳型(5)は連続鋳造を可能とするためその全体が
上下に移動可能となされている。
(6)は電磁コイルであり、該電磁コイル(6)は鋳
型(5)内の溶湯を電磁撹拌してセラミックスをAlマト
リックス中に均一分散させる役割を担う。この電磁コイ
ル(6)は低周波交流電源により駆動されるものとなさ
れている。
型(5)内の溶湯を電磁撹拌してセラミックスをAlマト
リックス中に均一分散させる役割を担う。この電磁コイ
ル(6)は低周波交流電源により駆動されるものとなさ
れている。
図示した製造装置を用いてアルミニウム合金を製造す
るには、まずMIG溶接機(1)を作動して電極ワイヤ(1
3)と金属板電極(12)との間にアーク(3)を発生さ
せ、電極ワイヤ(13)を形成するAlを溶融し、その溶滴
を鋳型(5)に落下させる。同時にセラミックス供給装
置(2)から、セラミックス(4)をアーク(3)中に
供給してそのエネルギによりこれらを溶融する。溶融し
たセラミックスの溶滴はAl溶滴とは別にあるいは一体と
なって鋳型(4)に落下する。この操作を連続的に行う
ことにより、鋳型(4)内には溶滴の集合からなる溶湯
(7)が生成される。この溶湯(7)は電磁コイル
(6)により電磁撹拌され、セラミックスはAl溶湯中で
均一に分散する。溶湯の生成量が多くなるに伴い、鋳型
(5)を下降させるとともに鋳型周囲に配置した図示し
ない冷却装置により溶湯を順次冷却して所期するアルミ
ニウム合金鋳塊(8)を連続的に鋳造する。
るには、まずMIG溶接機(1)を作動して電極ワイヤ(1
3)と金属板電極(12)との間にアーク(3)を発生さ
せ、電極ワイヤ(13)を形成するAlを溶融し、その溶滴
を鋳型(5)に落下させる。同時にセラミックス供給装
置(2)から、セラミックス(4)をアーク(3)中に
供給してそのエネルギによりこれらを溶融する。溶融し
たセラミックスの溶滴はAl溶滴とは別にあるいは一体と
なって鋳型(4)に落下する。この操作を連続的に行う
ことにより、鋳型(4)内には溶滴の集合からなる溶湯
(7)が生成される。この溶湯(7)は電磁コイル
(6)により電磁撹拌され、セラミックスはAl溶湯中で
均一に分散する。溶湯の生成量が多くなるに伴い、鋳型
(5)を下降させるとともに鋳型周囲に配置した図示し
ない冷却装置により溶湯を順次冷却して所期するアルミ
ニウム合金鋳塊(8)を連続的に鋳造する。
実施例 第1図に示したと同じ装置を用い、以下の条件で具体
的にアルミニウム合金を連続鋳造した。
的にアルミニウム合金を連続鋳造した。
[実施例] MIG溶接電源500Aを用いるとともに、セラミックスと
してSiC粉末を用い、これをキャリアガスとしてのArガ
ス流に乗せて供給装置(2)からアーク(3)中へ供給
した。該SiCの合金中に占める量は35wt%となるように
設定した。また他の試験条件は以下のとおりとした。
してSiC粉末を用い、これをキャリアガスとしてのArガ
ス流に乗せて供給装置(2)からアーク(3)中へ供給
した。該SiCの合金中に占める量は35wt%となるように
設定した。また他の試験条件は以下のとおりとした。
MIG溶接条件 電流:300A、 アーク電圧:32V、 シールドガス(Ar);25リットル/分、 電極ワイヤ:A1100WY−1.6φ、 SiC粉末供給条件 供給量:10g/分、 キャリアガス:3リットル/分 電磁撹拌条件 周波数:50Hz 鋳 型 大きさ:内径50mm×長さ100mm、 冷却方式:水冷、 上記により得られたアルミニウム合金鋳塊のミクロ組
織を観察したところ、SiC粒子がAlマトリックス中に均
一に分散していた。またこの鋳塊の300℃での硬さはHv
(100gf)150であった。
織を観察したところ、SiC粒子がAlマトリックス中に均
一に分散していた。またこの鋳塊の300℃での硬さはHv
(100gf)150であった。
[比較例] 常法に従う溶解・鋳造法により製作したA1100材単体
のビッカース硬さ(Hv100gf)は35〜40であった。
のビッカース硬さ(Hv100gf)は35〜40であった。
以上の結果からわかるように、本発明実施品はアルミ
ニウム合金の硬度や耐熱強度がベースとなるA1100合金
に較べていずれも著しく向上しており、Al材を硬度や耐
熱性の面で改質しえたことを確認した。
ニウム合金の硬度や耐熱強度がベースとなるA1100合金
に較べていずれも著しく向上しており、Al材を硬度や耐
熱性の面で改質しえたことを確認した。
また、他のセラミックスを用いて同様の実験を行った
ところ、硬度、耐熱性等の改質効果が顕著に生じるもの
であった。
ところ、硬度、耐熱性等の改質効果が顕著に生じるもの
であった。
発明の効果 この発明は上述の次第で、鋳型の底板を一方の電極と
するとともに、鋳型の上方に他方の電極を配置し、かつ
電極ワイヤーとしてAlを用い、前記両方の電極間におい
て発生するアークを利用して、前記電極ワイヤーである
Alとアーク中に供給した1種または2種以上のセラミッ
クスとを連続的に溶融するとともに、その溶滴を落下さ
せ前記鋳型に集めて溶湯を形成し、さらに溶湯を電磁撹
拌し、その後溶湯を冷却するものである。従って、製造
したアルミニウム合金はAlマトリックス中にセラミック
ス粒子が均一に分散した組織を有し、そのセラミックス
粒子により高硬度、耐摩耗性、耐熱性等の所期する性質
を有するものとなしうる。さらに、かかるセラミックス
を従来の表面改質法と異なり、アルミニウム合金の全体
に亘って行うことができるとともに、経時的な摩耗等に
より表面改質層が消失するというような危険を払拭しう
るから、付与した性質を長期に亘って持続発揮させうる
材料となしえ、耐久性に富んだ改質アルミニウム合金の
提供が可能となる。さらには、定法に従う溶解・鋳造法
のように、アルミニウムの溶湯に添加元素を添加するも
のではなく、高エネルギ熱源を利用してAlとセラミック
スとを溶融するから、鋳造温度に制限を受けることなく
Alとセラミックスとを確実に溶融することができるとと
もに、溶融するセラミックスの種類や量を自在に制御し
えてそれに応じた性質をアルミニウム合金に付与するこ
とができ、改質の自由性を格段に向上しうる。従って、
種々の性質を有する多機能アルミニウム合金の製作提供
が可能となる。
するとともに、鋳型の上方に他方の電極を配置し、かつ
電極ワイヤーとしてAlを用い、前記両方の電極間におい
て発生するアークを利用して、前記電極ワイヤーである
Alとアーク中に供給した1種または2種以上のセラミッ
クスとを連続的に溶融するとともに、その溶滴を落下さ
せ前記鋳型に集めて溶湯を形成し、さらに溶湯を電磁撹
拌し、その後溶湯を冷却するものである。従って、製造
したアルミニウム合金はAlマトリックス中にセラミック
ス粒子が均一に分散した組織を有し、そのセラミックス
粒子により高硬度、耐摩耗性、耐熱性等の所期する性質
を有するものとなしうる。さらに、かかるセラミックス
を従来の表面改質法と異なり、アルミニウム合金の全体
に亘って行うことができるとともに、経時的な摩耗等に
より表面改質層が消失するというような危険を払拭しう
るから、付与した性質を長期に亘って持続発揮させうる
材料となしえ、耐久性に富んだ改質アルミニウム合金の
提供が可能となる。さらには、定法に従う溶解・鋳造法
のように、アルミニウムの溶湯に添加元素を添加するも
のではなく、高エネルギ熱源を利用してAlとセラミック
スとを溶融するから、鋳造温度に制限を受けることなく
Alとセラミックスとを確実に溶融することができるとと
もに、溶融するセラミックスの種類や量を自在に制御し
えてそれに応じた性質をアルミニウム合金に付与するこ
とができ、改質の自由性を格段に向上しうる。従って、
種々の性質を有する多機能アルミニウム合金の製作提供
が可能となる。
しかも、溶湯を電磁撹拌するから、セラミックスをAl
マトリックス中により一層均一に撹拌させることがで
き、所期した性質をバラツキなく安定して発揮しうるア
ルミニウム合金を製作しうる。
マトリックス中により一層均一に撹拌させることがで
き、所期した性質をバラツキなく安定して発揮しうるア
ルミニウム合金を製作しうる。
しかも、鋳型の底板を一方の電極とするとともに、鋳
型の上方に他方の電極を配置しているから、アーク等は
鋳型の上方の電極と鋳型底板ないしは鋳型に溜まった溶
湯表面との間に発生する。このため、溶融したAlとセラ
ミックスの溶滴は、鋳型内に落下するまで、アーク等の
高密度エネルギ内に存在することになり、その間に十分
な熱を付与されるから、溶融状態を長時間に渡って維持
できる。
型の上方に他方の電極を配置しているから、アーク等は
鋳型の上方の電極と鋳型底板ないしは鋳型に溜まった溶
湯表面との間に発生する。このため、溶融したAlとセラ
ミックスの溶滴は、鋳型内に落下するまで、アーク等の
高密度エネルギ内に存在することになり、その間に十分
な熱を付与されるから、溶融状態を長時間に渡って維持
できる。
第1図はこの発明を実施するアルミニウム合金製造装置
の一例を示す概略構成図である。 (1)……MIG溶接機、(2)……改質材供給装置、
(3)……アーク、(4)……改質材(セラミック
ス)、(5)……鋳型、(6)……電磁コイル、(7)
……アルミニウム合金溶湯、(8)……アルミニウム合
金鋳塊。
の一例を示す概略構成図である。 (1)……MIG溶接機、(2)……改質材供給装置、
(3)……アーク、(4)……改質材(セラミック
ス)、(5)……鋳型、(6)……電磁コイル、(7)
……アルミニウム合金溶湯、(8)……アルミニウム合
金鋳塊。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−62832(JP,A) 特開 昭58−177426(JP,A) 特開 昭61−279663(JP,A) 特開 昭64−73066(JP,A) 特開 昭64−2293(JP,A) 特開 昭61−270376(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 1/10 C22C 1/02 503 C22B 9/20 C04B 35/60
Claims (1)
- 【請求項1】鋳型の底板を一方の電極とするとともに、
鋳型の上方に他方の電極を配置し、かつ電極ワイヤーと
してAlを用い、前記両方の電極間において発生するアー
クを利用して、前記電極ワイヤーであるAlとアーク中に
供給した1種または2種以上のセラミックスとを連続的
に溶融するとともに、その溶滴を落下させ前記鋳型に集
めて溶湯を形成し、さらに溶湯を電磁撹拌し、その後溶
湯を冷却することを特徴とする高エネルギ密度熱源を用
いた粒子分散アルミニウム合金の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02004679A JP3140025B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 高エネルギ密度熱源を用いた粒子分散アルミニウム合金の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02004679A JP3140025B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 高エネルギ密度熱源を用いた粒子分散アルミニウム合金の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03211245A JPH03211245A (ja) | 1991-09-17 |
| JP3140025B2 true JP3140025B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=11590580
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02004679A Expired - Fee Related JP3140025B2 (ja) | 1990-01-12 | 1990-01-12 | 高エネルギ密度熱源を用いた粒子分散アルミニウム合金の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3140025B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030032281A (ko) * | 2001-10-17 | 2003-04-26 | 엘지전선 주식회사 | 가공 송전선용 알루미늄 합금 선재의 제조 방법 |
-
1990
- 1990-01-12 JP JP02004679A patent/JP3140025B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03211245A (ja) | 1991-09-17 |
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