JP3140102B2 - ピッチ工具の製造方法およびその装置 - Google Patents

ピッチ工具の製造方法およびその装置

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JP3140102B2 JP03222957A JP22295791A JP3140102B2 JP 3140102 B2 JP3140102 B2 JP 3140102B2 JP 03222957 A JP03222957 A JP 03222957A JP 22295791 A JP22295791 A JP 22295791A JP 3140102 B2 JP3140102 B2 JP 3140102B2
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  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレンズ、ミラー等の光学
素子を研磨加工する際に使用されるピッチ工具の製造方
法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のようなピッチ工具は、例え
ば図4に示すような、ピッチ工具製作用治具100を用
いて製作されていた。
【0003】このピッチ工具製作用治具100は、円柱
形の小軸部201aと該小軸部201aの下部に、これ
と同心に形成された円柱形の大軸部201bとからなる
ペレット201と、該ペレット201の大軸部201b
の下部に固着されたピッチ202とから構成されるピッ
チ工具200を製作するためのものである。
【0004】ペレット保持具101は、ペレット201
の小軸部201aが嵌合する小穴101aと、ペレット
201の大軸部201bが嵌合する大穴101bとを備
え、該大穴101bが形成されている側の端面101c
はガラス製の押し付け台300の上面の基準面300a
と当接する平坦な面となっている。ここで、ペレット2
01の大軸部201bの長さはペレット保持具101の
大穴101bの高さより低くなっている。また、前記押
し付け台300の基準面300a上には、ピッチ202
に対して形成する凹凸形状に応じた、ナイロン製の網1
02(図5参照)が備えられている。
【0005】次に、このピッチ工具製作用治具100を
用いてピッチ工具60を製作する方法を説明する。
【0006】まず、ペレット201を、その大軸部20
1bがペレット保持具101の大穴101bの上面に当
接するまで、ペレット保持具101に嵌め込む。
【0007】次に、ペレット201の下方に形成された
空間内に加熱された所定の量の塊のピッチ202を挿入
し、ペレット保持具101の端面101cを押し付け台
300の基準面300aに押し付ける。そして、ピッチ
202がペレット201に固着するまで冷却する。つづ
いて、ピッチ202が固着したペレット201をペレッ
ト保持具101から取り外し、基準面300a上に張ら
れた網102に押し付ける。すると、ピッチ202が網
102の網目に塑性流動し、ピッチ202のピッチ加工
面202aに、前記網102の形状に応じた凹凸が形成
される。最後に網102をピッチ202から剥すとピッ
チ工具200が完成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のピッチ工具製作用治具には、下記のような問題
点がある。
【0009】(1)ピッチ工具のピッチの凹凸を網によ
り形成するので、網の張り方によって網目の大きさや、
糸の太さが変化し、ピッチ工具を製作する毎にその凹凸
の形状にばらつきが生じてしまう。
【0010】(2)ピッチに凹凸を形成する際に、ペレ
ットから押し付け台の基準面までの距離が一定せずピッ
チの厚さがピッチ工具を製作する毎にばらついてしま
う。
【0011】(3)網の種類には限りがあるので凹凸の
形状の種類が制限されてしまう。
【0012】本発明は、上記従来の技術が有する問題点
に鑑みてなされたもので、均一な研磨凹凸パターンを有
するピッチ工具を容易に製造できる、ピッチ工具の製造
方法およびその装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】レンズ、ミラー等の光学
素子を研磨加工する際に用いるピッチ工具の研磨加工面
に研磨用凹凸パターンを成形する、ピッチ工具の製造方
法であって、使用するピッチの軟化点温度よりも高い温
度である第1の温度で、前記使用するピッチを一定時間
保つ第1の工程と、 前記第1の工程の後、前記使用する
ピッチの温度を下げて、前記使用するピッチの前記軟化
点温度以下の温度である第2の温度で、前記使用するピ
ッチを一定時間保つ第2の工程と、 前記第2の温度に達
した時点から、前記使用するピッチに対して、前記使用
するピッチのピッチ面の成形を行う転写板の押しつけを
開始し、前記使用するピッチの温度と前記転写板の押し
つけ力との所定の関係を保ちながら一定時間保持する第
3の工程と、 前記第3の工程の後、前記所定の関係を保
ちながら、徐々に前記使用するピッチの温度と前記押し
つけ力とを下げ、前記使用するピッチの温度が室温とな
った時点で、前記使用するピッチを前記押しつけ力をな
くす第4の工程とを含むものである。
【0014】また、本発明は、レンズ、ミラー等の光学
素子を研磨加工する際に用いるピッチ工具の研磨加工面
に研磨用凹凸パターンを成形するピッチ工具製造装置で
あって、前記研磨用凹凸パターンに応じた凹凸が形成さ
れたパターン面を有する転写板が着脱自在に装着される
転写板ホルダーと、該転写板ホルダーに装着された転写
板の前記パターン面を前記ピッチ工具の研磨加工面に押
し付けるための加圧手段と、該加圧手段に対向して配置
されて前記ピッチ工具を保持するピッチ工具保持台と、
前記加圧手段の押し付け力を検出するための圧力センサ
と、前記ピッチ工具の研磨加工面に相当する面を、軟化
温度に加熱するための加熱手段と、前記ピッチ工具を冷
却するための冷却手段と、前記ピッチ工具の温度を検出
するための温度センサと、予め定めた、前記加圧手段に
よる押し付け圧力と前記加熱手段による加熱温度との時
間的変化プログラムを記憶する記憶部と、該時間的変化
プログラムに沿って前記加圧手段を駆動しながら、前記
圧力センサが検出した検出押し付け力と前記時間的変化
プログラムにて定められている設定押し付け力とを比較
して前記加圧手段の押し付け力を補正するための圧力制
御指令を発する加圧制御部と、前記時間的変化プログラ
ムに沿って前記加熱手段を駆動しながら、前記温度セン
サが検出した検出温度と前記時間的変化プログラムにて
定められている設定温度とを比較して、前記ピッチ工具
の温度を補正するため、前記冷却手段を駆動する冷却指
令あるいは前記加熱手段を駆動する加熱指令を発する温
度制御部とを備えた制御部とを有するものである。
【0015】
【作用】本発明のピッチ工具の製造方法は、研磨用凹凸
パターンに応じた凹凸が形成されたパターン面を有する
転写板を用い、予め定めた加熱温度と押し付け力との時
間的変化プログラムに沿って、ピッチ工具を軟化温度に
加熱しながら前記転写板のパターン面を前記ピッチ工具
に押し付けるので、常に一定の条件の下で製造工程を実
施でき、転写される研磨用凹凸パターンのバラツキがな
くなる。
【0016】本発明のピッチ工具成形装置は、転写板ホ
ルダーに着脱自在に装着された転写板を前記ピッチ工具
に押し付けて、該ピッチ工具に研磨用凹凸パターンを成
形するので、前記転写板を交換することで種々の研磨用
凹凸パターンの転写が可能となる。また、成形動作中
は、前記ピッチ工具の温度および加圧手段による転写板
の押し付け力が検出されており、それらの検出値が、制
御部にて、予め定められた時間的変化プログラムの設定
値に対して比較、補正されるので常に一定の条件の下で
成形作業を実施することが可能となる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0018】図1は本発明のピッチ工具製造装置の一実
施例を示す縦断面図である。
【0019】本実施例のピッチ工具成形装置は円柱形の
大軸部31aの下面に、これと同心に形成された円柱形
の小軸部31bとからなるペレット31と、該ペレット
31の大軸部31aの上面に固着され、表面が、凹凸の
ピッチ加工面32aとなっているピッチ32とから構成
されるピッチ工具30を製作するためのものであり、該
ピッチ工具30を保持するためのペレットホルダー11
と転写板ホルダー12とを備えている。
【0020】ペレットホルダー11はペレット31の小
軸部31bと嵌合する円形の小穴11aを備え、該小穴
11aが形成されている押し付け面11bは転写板ホル
ダー12の嵌合部内の平坦なペレットホルダー基準面1
2aと当接する平坦な面となっている。また、前記ペレ
ットホルダー11内部には、ピッチ工具30を冷却する
ための冷却水が注入される入水口14aと出水口14b
に連通された冷却手段である冷却水ジャケット14が設
けられている。さらに、前記ペレットホルダー11は下
面も平坦であり、前記ピッチ工具30を軟化させるため
に加熱する電熱式加熱器50と当接している。この電熱
式加熱器50は、後述する制御装置(図2参照)からの
加熱駆動信号によって駆動される。
【0021】転写板ホルダー12は、その下部が、ペレ
ットホルダー11と嵌合する大穴12bとなっており、
大穴12b内には平坦なペレットホルダー基準面12a
が形成されている。また、転写板ホルダー12の上部
は、ピッチ32のピッチ加工面32aに形成すべき研磨
用凹凸パターンに対応した多数の小孔13aが予め設け
られたパターン面を有する一定の厚さの転写板13とピ
ッチ面成形基準面20aを持つ成形基準板20とを隙間
なく嵌め込む転写板取付穴12cと、該転写板取付穴1
2c内の転写板13と成形基準板20との姿勢を規定す
るための平坦な姿勢基準面12dとが形成されている。
この姿勢基準面12dは大穴12b内の平坦なペレット
ホルダー基準面12aと平行になっている。前述の転写
板13と成形基準板20は前記転写板取付穴12c中に
一体的に嵌め込まれて固定具12eにより転写板ホルダ
ー12に固定される。本実施例では固定具12eは複数
のネジ12fを用いて転写板ホルダー12にネジ止めさ
れている。
【0022】また、本実施例において、転写板13をピ
ッチ工具30に押し付けるための加圧手段は、成形基準
板20に当接して前記転写板13を押圧する加圧シャフ
ト40aが挿入された加圧シリンダ40と、該シリンダ
40を固定保持するフレーム41と、該フレーム41と
ともに、前記ペレットホルダー11および転写板ホルダ
ー12が嵌合した状態で載置され、かつ前記シリンダ4
0に対向して加圧力を受けるベース42とから構成され
ている。このベース42の上面は平坦であり、電熱式加
熱器50と当接している。
【0023】さらに、前記ペレットホルダー11の上面
の小穴11aには、前記電熱式加熱器50によって加熱
されるピッチ工具30の温度を検出するための温度セン
サ51が固定されており、前記シリンダ40に挿入され
ている加圧シャフト40aには、前記転写板13に対す
る押し付け力を検出するための圧力センサ52が固定さ
れている。これらの温度センサ51および圧力センサ5
2が検出した検出温度および検出押し付け力は、検出温
度信号と検出押し付け力信号として後述する制御装置へ
転送される。本実施例の温度センサ51は白金測温抵抗
体からなり、圧力センサ52はロードセルからなるもの
である。
【0024】また、前記加圧シリンダ40についての押
し付け力制御は、後述する制御装置から出力される、圧
力弁制御信号によって圧力調整弁61の開度を変化させ
ることで行なわれ、前記冷却水ジャケット14への冷却
水の流量制御は、同様に制御装置から出力される、流量
弁制御信号によって流量調整弁62の開度を変化させる
ことで行なわれる。
【0025】ここで、前述した押し付け力制御、冷却水
の流量制御およびピッチ工具30の加熱制御を行なう制
御装置について図2を参照して説明する。
【0026】本実施例の制御装置は、前記ピッチ工具製
造装置の、前記加熱、押し付け力の時間的変化プログラ
ムを含む運転プログラムや制御プログラム等の入力部で
ある入力装置71と、該入力装置71から入力された運
転プログラムや制御プログラムが格納されるメモリ72
と、前記運転プログラムおよび制御プログラムに沿って
動作するプロセッサ73と、第1および第2の2つのA
/Dコンバータ74,76と、第1ないし第3の3つの
D/Aコンバータ75,77,78と第1および第2の
バルブ駆動アンプ79,80と、電熱器アンプ81とか
ら構成されている。
【0027】前記第1のA/Dコンバータ74は前記圧
力センサ52からの検出押し付け信号をデジタルコード
化して検出圧力データとして、プロセッサ73へ転送す
る。前記第2のA/Dコンバータ76は前記温度センサ
51からの検出温度信号をデジタルコード化して検出温
度データとして、同様にプロセッサ73へ転送する。
【0028】プロセッサ73は、加圧制御部と温度制御
部を兼ねるものであり、前記検出温度データおよび検出
圧力データを参照して、前記温度センサ51が検出する
ピッチ工具30の温度と前記圧力センサ52が検出する
押し付け力とが前記時間的変化プログラムにて定められ
ている設定値になるように、圧力制御指令、加熱指令お
よび前記冷却指令を出力する。
【0029】第1のD/Aコンバータ75は、前記プロ
セッサ73が出力した圧力制御指令をアナログ信号に変
換して、前記圧力調整弁61を駆動するための第1のバ
ルブ駆動アンプ79へ転送する。該第1のバルブ駆動ア
ンプ79はアナログ化された圧力制御指令を受け、該圧
力制御指令に応じた、前記圧力調整弁61の開度を示す
圧力駆動信号を出力して前記圧力調整弁61を駆動す
る。
【0030】第2のD/Aコンバータ77は、前記プロ
セッサ103が出力した冷却指令をアナログ信号に変換
して、前記流量調整弁92を駆動するための第2のバル
ブ駆動アンプ80へ転送する。該第2のバルブ駆動アン
プ80はアナログ化された冷却指令を受け、該冷却指令
に応じた、前記流量調整弁62の開度を示す流量弁駆動
信号を出力して前記流量調整弁62を駆動する。
【0031】第3のD/Aコンバータ78は、前記プロ
セッサ73が出力した加熱指令をアナログ信号に変換し
て、前記電熱式加熱器50を駆動するための電熱器アン
プ81へ転送する。該電熱器アンプ81は、アナログ化
された加熱指令を受け、該加熱指令に応じた、前記電熱
式加熱器50の加熱量を示す加熱駆動信号を出力して、
前記電熱式加熱器50を駆動する。
【0032】また、前述の運転プログラムや制御プログ
ラムが格納されるメモリ72はプロセッサ73によって
温度データ、加圧力データおよび冷却水の流量データ等
の一時記憶域としても利用される。
【0033】次に、本実施例におけるピッチ工具製造動
作を説明する。
【0034】まず、ペレット31の小軸部31bを、ペ
レットホルダー11の小穴11aに前記ペレット31の
大軸部31aの下面が押し付け面11bに当接するまで
挿入する。
【0035】つづいて、ペレット31の大軸部31aの
上面に適宜量の塊のピッチ32を載せる。ここで、適宜
量とは完成時のピッチ使用量よりも若干多い量である。
そして、転写板ホルダー12に、その転写板取付穴12
c内に転写板13と成形基準板20をはめこみ、固定具
12eおよび複数のネジ12fを用いて固定し、転写板
ホルダー12と転写板13と成形基準板20とを一体に
する。次に、転写板ホルダー12の大穴12bをペレッ
トホルダー11の外径と嵌合させ、ピッチ32の上面に
転写板13を載せる。このように組み合わされた、ペレ
ットホルダー11と転写板ホルダー12を電熱式加熱器
50上に載せてベース42上の、加圧シリンダ40と対
向する位置に設置する。以上で運転準備は終了である。
【0036】次に、研磨用凹凸パターンの成形プロセス
を開始する。
【0037】ここで、あらかじめ設定した加熱、押し付
け力の時間的変化プログラムを、入力装置71を介して
メモリ72上に記憶させる。この時間的変化プログラム
の例を図3に示すとともに、その入力データ形式の例を
表1に示す。
【0038】
【表1】 入力装置71を介して成形プロセスを開始するが、ま
ず、室温から、図3に示す時間と温度の関係を保ちなが
ら、使用しているピッチ32の材料の軟化点温度を若干
越える温度(本実施例では約100℃)まで加熱する
(図3の[1])。この温度を一定時間(約30秒)保
ったのち、同様に時間と温度の関係を保ちながら軟化点
温度ないし軟化点温度より若干低い温度(本実施例では
約75℃)までピッチ32の温度を下げて約1分間その
温度に保持する(図3の[2])。また、この温度(約
75℃)に達した時点から転写板13のピッチ工具30
への押し付けを開始する。
【0039】まず、図3に示す時間と押し付け力および
温度の関係を保ちながら、所定の押し付け力(約1kg
f/cm2 )まで押し付け、一定時間保持する(図3の
[3])。その後、同様に図3に示す時間と押し付け力
および温度の関係を保ちながら、徐々に温度と押し付け
力を減少させ、室温となったところで押し付け力を0と
する。
【0040】上述した成形プロセスにおいて、ピッチ工
具30の温度と押し付け力は温度センサ51と圧力セン
サ52でモニターされ、実時間でプロセッサ73に取り
こまれ、該プロセッサ73にて、図3で示される温度お
よび押し付け力の時間的変化プログラムに参照される。
このとき、検出温度および検出押し付け力が前記時間的
変化プログラムにて定められている設定温度および設定
押し付け力と比較して偏差がある場合は、それを補正す
るような押し付け力の加圧または減圧、冷却水の増量ま
たは減量、電熱式加熱器50の発熱量の増大または減少
を指令する。
【0041】この指令は、加圧力の場合、前述したよう
に、第1のD/Aコンバータ75および第1のバルブ駆
動アンプ79を介して、圧力弁駆動信号として圧力調整
弁61に伝えられる。冷却水の流量の場合は、第2のD
/Aコンバータ77および第2のバルブ駆動アンプ80
を介して、流量弁駆動信号として流量調整弁62へ伝え
られる。また、電熱式加熱器50に対しては、第3のD
/Aコンバータ8および加熱器アンプ81を介して加熱
器駆動信号として伝えられる。
【0042】最後に、ピッチ32が冷却してからピッチ
工具30をペレットホルダー11から取り外し、また、
転写板ホルダー12を分解する。これにより、ピッチ工
具30およびピッチ32と転写板13が装置から外れ
る。このとき、ピッチ工具30とピッチ32とが固着し
ており、該ピッチ32のピッチ加工面32aには転写板
13が付着した状態となっている。そこで、転写板12
を剥し、ペレット31から横にはみ出した余分のピッチ
32を取り除くことでピッチ工具30が完成する。
【0043】本実施例において、転写板13として用い
る材料としてはフッ素系樹脂がピッチ32のこびりつき
がなく、また、柔軟性があり好ましい。
【0044】本実施例の効果について述べる。
【0045】(1)ピッチ32の凹凸が転写板13によ
り形成されるので、転写される凹凸形状のばらつきがな
くなる。
【0046】(2)転写板13の小孔13aの個数、形
状、配置、転写板13の厚さを、転写板13がピッチ3
2から剥がされるときに破損しない程度の強度の範囲内
でそれぞれ自由に設定できるので、ピッチ32に様々な
形状の凹凸を形成することができる。また、転写板13
のピッチ加工面32aの周縁より外側に相当する部位に
は、小孔13aをあけないようにすることにより、ピッ
チ加工面32aの周縁に不完全な形状の凸部が形成され
ないようにすることができる。
【0047】(3)転写板13はペレットホルダー11
に保持されたペレット31に対して位置決めされ、ペレ
ット31に対して一定の距離に保持される。ピッチ32
の厚さは常に同一となり、ばらつきがなくなる。また、
転写板13の中心軸とペレット31の中心軸とは一致す
るので、ピッチ加工面32aの凹凸をペレット31の中
心軸に対して常に一定の位置に形成することができる。
【0048】(4)転写板13によりピッチ32に凹凸
を形成する際、余分のピッチ32がペレット31の大軸
部31aとペレットホルダー12との間のピッチ逃げ用
間隙11cに押しやられるので、転写板ホルダー12が
ペレットホルダー11に嵌合するのが妨げられることは
ない。
【0049】(5)成形プロセスを自動化することによ
り多数のピッチ工具30を成形しても品質のばらつきの
ない揃ったピッチ工具を得ることができる。
【0050】(6)成形プロセスをデジタル化して入力
できるのでプロセスの変更が容易であり、種々のピッチ
工具30を作成するに当っても、適正な条件をすみやか
に設定できる。
【0051】前述した実施例では、ペレット31の大軸
部31aおよび小軸部31bをそれぞれ円柱形とした
が、その必要はない。また、ピッチ32のピッチ加工面
32aの形状は平面ではなく、凹球面、凸球面であって
もよい。
【0052】本実施例の加圧手段は、その加圧機構をシ
リンダ加圧としたが、その他にも、リニアモーター等の
電磁力であってもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので下記のような効果を奏する。
【0054】(1)本発明のピッチ工具の製造方法によ
れば、使用するピッチの温度と前記転写板の押しつけ力
との所定の関係を保ちながら転写板を使用するピッチに
転写板の研磨用凹凸パターンを転写するので、常に一定
の条件の下で同一の凹凸パターンを成形することが可能
となり、均一なピッチ工具を製造することができる。
【0055】(2)本発明のピッチ工具製造装置によれ
ば、研磨用凹凸パターンに応じた凹凸パターンが形成さ
れた転写板を着脱自在に転写板ホルダーに装着するの
で、異なる研磨用凹凸パターンを形成した複数の転写板
を交換装着することが可能となり、種々の凹凸パターン
のピッチ工具を容易に製造することができる。
【0056】(3)製造動作中、制御部によって、ピッ
チ工具の温度および加圧手段による押し付け力が、時間
的変化プログラムにて定められている設定値に対して比
較、補正されるので、製造条件を常に一定にすることが
可能となり、常に均一な凹凸パターン形状のピッチ工具
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のピッチ工具製造装置の一実施例を示す
図である。
【図2】本発明のピッチ工具製造装置における制御部の
一例を示すブロック図である。
【図3】加圧手段による転写板の押し付け力とピッチ工
具の温度との時間的変化プログラムの一例を示す図であ
る。
【図4】従来のピッチ工具成形治具の一例を示す図であ
る。
【図5】図4に示す従来のピッチ工具成形治具によって
ピッチ工具のピッチ加工面の成形状態を示す図である。
【符号の説明】
11 ペレットホルダー 11a 小穴 11b 取り付け面 11c ピッチ逃げ用間隙 12 転写板ホルダー 12a ペレットホルダー基準面 12b 大穴 12c 転写板取付穴 12d 姿勢基準面 12e 固定具 12f ネジ 13 転写板 13a 小孔 14 冷却水ジャケット 14a 入水口 14b 出水口 20 成形基準板 20a ピッチ面成形基準面 30 ピッチ工具 31 ペレット 31a 大軸部 31b 小軸部 32 ピッチ 32a ピッチ加工面 40 加圧シリンダ 40a 加圧シャフト 42 ベース 50 電熱式加熱器 51 温度センサ 52 圧力センサ 61 圧力調整弁 62 流量調整弁 71 入力装置 72 メモリ 73 プロセッサ 74,76 A/Dコンバータ 75,77,78 D/Aコンバータ 79,80 バルブ駆動アンプ 81 電熱器アンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 13/01 B24B 37/00 - 37/04 B24D 3/00 340 B24D 3/28 B29C 59/00 - 59/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ、ミラー等の光学素子を研磨加工
    する際に用いるピッチ工具の研磨加工面に研磨用凹凸パ
    ターンを成形する、ピッチ工具の製造方法であって、使用するピッチの軟化点温度よりも高い温度である第1
    の温度で、前記使用するピッチを一定時間保つ第1の工
    程と、 前記第1の工程の後、前記使用するピッチの温度を下げ
    て、前記使用するピッチの前記軟化点温度以下の温度で
    ある第2の温度で、前記使用するピッチを一定時間保つ
    第2の工程と、 前記第2の温度に達した時点から、前記使用するピッチ
    に対して、前記使用するピッチのピッチ面の成形を行う
    転写板の押しつけを開始し、前記使用するピッチの温度
    と前記転写板の押しつけ力との所定の関係を保ちながら
    一定時間保持する第3の工程と、 前記第3の工程の後、前記所定の関係を保ちながら、徐
    々に前記使用するピッチの温度と前記押しつけ力とを下
    げ、前記使用するピッチの温度が室温となった時点で、
    前記使用するピッチを前記押しつけ力をなくす第4の工
    程とを含む ことを特徴とするピッチ工具の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記転写板がフッ素系の樹脂で構成され
    ている請求項1記載のピッチ工具の製造方法。
  3. 【請求項3】 レンズ、ミラー等の光学素子を研磨加工
    する際に用いるピッチ工具の研磨加工面に研磨用凹凸パ
    ターンを成形するピッチ工具製造装置であって、前記研
    磨用凹凸パターンに応じた凹凸が形成されたパターン面
    を有する転写板が着脱自在に装着される転写板ホルダー
    と、該転写板ホルダーに装着された転写板の前記パター
    ン面を前記ピッチ工具の研磨加工面に押し付けるための
    加圧手段と、該加圧手段に対向して配置されて前記ピッ
    チ工具を保持するピッチ工具保持台と、前記加圧手段の
    押し付け力を検出するための圧力センサと、前記ピッチ
    工具の研磨加工面に相当する面を、軟化温度に加熱する
    ための加熱手段と、前記ピッチ工具を冷却するための冷
    却手段と、前記ピッチ工具の温度を検出するための温度
    センサと、予め定めた、前記加圧手段による押し付け力
    と前記加熱手段による加熱温度との時間的変化プログラ
    ムを記憶する記憶部と、該時間的変化プログラムに沿っ
    て前記加圧手段を駆動しながら、前記圧力センサが検出
    した検出押し付け力と前記時間的変化プログラムにて定
    められている設定押し付け力とを比較して前記加圧手段
    の押付け力を補正するための圧力制御指令を発する加圧
    制御部と、前記時間的変化プログラムに沿って前記加熱
    手段を駆動しながら、前記温度センサが検出した検出温
    度と前記時間的変化プログラムにて定められている設定
    温度とを比較して、前記ピッチ工具の温度を補正するた
    め、前記冷却手段を駆動する冷却指令あるいは前記加熱
    手段を駆動する加熱指令を発する温度制御部とを備えた
    制御部とを有することを特徴とするピッチ工具製造装
    置。
  4. 【請求項4】 制御部の加圧制御部および温度制御部
    は、それぞれ、一定時間毎に温度センサの検出温度と圧
    力センサの検出押し付け力をモニタして、該検出温度と
    検出圧力を、対応する時点の設定温度および設定押し付
    け力と比較することを特徴とする請求項記載のピッチ
    工具製造装置。
  5. 【請求項5】 冷却手段は冷却水が流通するウォータジ
    ャケットであり、制御部の温度制御部は、該ウォータジ
    ャケットに流入する流量を変化させる冷却指令を発する
    ことを特徴とする請求項3または4記載のピッチ工具製
    造装置。
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