JP3140133B2 - 複合材料 - Google Patents

複合材料

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JP3140133B2
JP3140133B2 JP04021281A JP2128192A JP3140133B2 JP 3140133 B2 JP3140133 B2 JP 3140133B2 JP 04021281 A JP04021281 A JP 04021281A JP 2128192 A JP2128192 A JP 2128192A JP 3140133 B2 JP3140133 B2 JP 3140133B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】産業上の利用分野 本発明は、ウィスカー強化複合材料に係わり、更に詳細
には強化材として少なくとも不純物であるアルミニウム
の含有量とニオブの含有量がAl23/Nb25(モル
比)で0.6以上であり、トンネル構造を有する六チタ
ン酸カリウムウィスカーを含み、かつ熱可塑性樹脂をマ
トリックスとする複合材料に関するものである。
【0002】従来の技術 強化材として、炭化ケイ素ウィスカー、窒化ケイ素ウィ
スカー、ホウ酸アルミニウムウィスカーおよびチタン酸
カリウムウィスカー等のウィスカーが知られているが、
汎用プラスチックスやエンジニアリッグプラスチックス
の強化材として広く使用されているのはチタン酸カリウ
ムウィスカーのみであり、これは、チタン酸カリウムウ
ィスカー以外のウィスカーが余りにも高価なためであ
る。しかしながら、プラスチックスの強化材として幅広
く使用されている硝子繊維やワラストナイトの価格に比
べるとチタン酸カリウムウィスカーの価格は高く、これ
が為チタン酸カリウムウィスカーを含む複合材料の用途
が著しく限定されているのが実情である。該複合材料の
用途を広げ、プラスチックスの強化材としてのチタン酸
カリウムウィスカーの位置づけを更に向上させる為に
は、少なくとも硝子繊維並の価格を有する安価なチタン
酸カリウムウィスカーを開発するか、あるいは従来並の
製造コストで更に高い強度を有するチタン酸カリウムウ
ィスカーを開発する等の抜本的な対策が必要と考えられ
る。
【0003】安価なチタン酸カリウムウィスカー強化プ
ラスチックスを得るための前記した観点のなかで、安価
なチタン酸カリウムウィスカーを製造することに関して
はいくつかの発明(例えば、公開特許公報昭60−51
615、公開特許公報昭60−191019)がなされ
てはいるが、もう一つの観点、即ちウィスカーの強度を
向上させることにより安価で、且つ高い機械的強度を有
する複合材料を開発することについては特に試みられて
はいない。
【0004】発明が解決しようとする課題 このように従来のチタン酸カリウムウィスカーを含む複
合材料は、チタン酸カリウムウィスカーが高価な為に、
該ウィスカーを充填したプラスチックスの価格も必然的
に高く設定せざるを得ず、この為極めて限定された用途
でしか使用されないとの問題点を有していた。そのため
安価でかつ高強度を有する新規な複合材料の開発が望ま
れていた。
【0005】本発明はチタン酸カリウムウィスカーの機
械的強度をより向上させることで従来よりも安価で且つ
優れた機械的強度を有する複合材料を提供することを目
的とする。
【0006】課題を解決する手段 本発明者らは上記の課題を解決する為鋭意研究を行った
結果、強化材として不純物としてのアルミニウムの含有
量とニオブの含有量がAl23/Nb25(モル比)で
0.6以上であり、トンネル構造を有する六チタン酸カ
リウムウィスカーを使用することが効果的であることを
見出し、本発明を完成させた。即ち、従来のチタン酸カ
リウムウィスカーは、その製造原料に由来するニオブ、
リン、アルミニウム、ケイ素、鉄、アルカリ土類金属等
の不純物を必然的に含有しており、これが為に低い強度
のウィスカーしか得られないこと、更にはチタン酸カリ
ウムウィスカー中に含まれるニオブとアルミニウムの含
有量をAl23/Nb25(モル比)で0.6以上にな
るように調整すれば、不純物を含有していても、ウィス
カーの強度が低下しないこと等を発見し、本発明を完成
したものである。即ち、従来のチタン酸カリウムウィス
カーは、ニオブを始めとする上記不純物を多く含んでい
る硫酸法によるアナターゼ型酸化チタンやメタチタン酸
あるいは天然産のルチルサンドやアナターゼサンド等を
原料にして合成されており、これらの原料から合成され
るチタン酸カリウムウィスカーは必然的に不純物を多く
含有しており、この不純物含有量の多いチタン酸カリウ
ムウィスカーで強化したプラスチックスの強度は、ウィ
スカー中に含まれるニオブとアルミニウムの含有量をA
23/Nb25(モル比)で0.6以上に調整したチ
タン酸カリウムウィスカーで強化したプラスチックスの
強度よりも劣ることを発見し、本発明を完成したもので
ある。
【0007】すなわち、本発明は強化材として不純物で
あるアルミニウムの含有量とニオブの含有量がAl23
/Nb25(モル比)で0.6以上であり、トンネル構
造を有する六チタン酸カリウムウィスカーを使用した、
ウィスカー強化プラスチックスを提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明で用いられる
チタン酸カリウムウィスカーは、不純物としてのアルミ
ニウムの含有量とニオブの含有量がAl23/Nb25
(モル比)で0.6以上のトンネル構造を有する六チタ
ン酸カリウムウィスカー、特に好ましくはアルミニウム
およびニオブ以外の不純物の酸化物換算量での含有量が
1%以下であり、且つ不純物としてのアルミニウムの含
有量とニオブの含有量がAl23/Nb25(モル比)
で0.6以上のトンネル構造を有する六チタン酸カリウ
ムウィスカーであり、ウィスカー内部あるいは表面に層
状構造チタン酸カリウムや二酸化チタン等の異相を含ま
ない単結晶ウィスカーであることが望ましい。即ち、ウ
ィスカー中に層状構造チタン酸カリウムや二酸化チタン
を含む場合には、単結晶ウィスカーと比較してウィスカ
ー自体の強度が弱いため高強度のチタン酸カリウムウィ
スカー強化プラスチックスを得ることができない。この
ようなチタン酸カリウムウィスカーは、代表的には以下
の方法で製造される。
【0008】即ち、一般式K2O・nTiO2(但しn=
2〜4)で示される割合で配合されたチタン原料化合物
とカリウム原料化合物との混合物を900〜1100℃
で焼成して塊状のチタン酸カリウムウィスカーを生成せ
しめ、次いで該塊状生成物を水又は温水中に浸漬してチ
タン酸カリウムウィスカーを単一ウィスカーに分離した
後、該スラリーに酸を添加してpHを9.3〜9.7に
調整することにより、チタン酸カリウムウィスカーの組
成がTiO2/K2O(モル比)で5.9〜6.0の組成
になるように組成変換処理し、更に900〜1150℃
で1時間以上加熱後、酸洗浄すれば良い。
【0009】このチタン酸カリウムウィスカーの製造に
際し、チタン原料化合物としては、含水酸化チタン、ア
ナターゼ型二酸化チタン、ルチル型二酸化チタンおよび
ルチル鉱石等を挙げることができ、カリウム原料化合物
としては焼成時にK2Oを生じる化合物、例えばK2O、
KOH、K2CO3およびKNO3等を挙げることができ
る。原料化合物中に含まれるニオブはほぼ全量がチタン
酸カリウムウィスカーの結晶格子中に固溶されるのに対
し、原料化合物中のアルミニウムの一部はカリウムと化
合物を形成する為、その一部がチタン酸カリウムウィス
カーの結晶格子中に固溶されるに止まるので、チタン原
料化合物中に含まれるアルミニウムとニオブの割合は少
なくともAl23/Nb25(モル比)で0.7以上で
あることが必要である。チタン酸カリウムウィスカーの
結晶構造中に取り込まれずにカリウムと化合したアルミ
ニウムはチタン酸カリウムウィスカーの特性向上に対し
何ら影響を及ぼさないのみならず、むしろ、チタン酸カ
リウムウィスカーの結晶構造を層状構造からトンネル構
造に変換する工程でチタン酸カリウムウィスカーと反応
してこれを損傷する為分離除去することが望ましい。即
ち、塊状チタン酸カリウムウィスカーを合成後、該塊状
物を水又は温水に浸漬して単一ウィスカーに分離する工
程でアルミニウムとカリウムの化合物が水に溶解するの
で、酸を添加する前に固液分離することで除去すること
ができる。しかしカリウムと反応したアルミニウム分の
含有量がチタン酸カリウムウィスカーに対し酸化物表示
で0.2%程度以下であれば分離除去しなくても特に問
題はない。尚、原料化合物中にカリウムと水溶性の化合
物をつくる不純物が多く含まれる場合には塊状物を水又
は温水に浸漬して単一ウィスカーに分離後、酸を加える
前に固液分離して不純物を除去することがチタン酸カリ
ウムウィスカーの特性の向上に繋がる。
【0010】ニオブに対するアルミニウムの含有量がA
23/Nb25(モル比)で0.7よりも小さい化合
物を原料として使用する場合には原料化合物にアルミニ
ウム化合物を添加してAl23/Nb25(モル比)が
0.7以上、1.2以下になるように調整すればよい。
Al23/Nb25(モル比)が1.2よりも多くなる
ように添加しても、合成されるチタン酸カリウムウィス
カーの特性向上に繋がらないのみならず、生成するアル
ミン酸カリウムの量が多くなる為に塊状物を単一ウィス
カーに分離することが難しくなるので好ましくない。
尚、添加するアルミニウム化合物としては硫酸アルミニ
ウム、塩化アルミニウム、硝酸アルミニウム、水酸化ア
ルミニウム、酸化アルミニウム、アルミン酸塩等を挙げ
ることができる。
【0011】ニオブおよびアルミニウムの総量は特に規
定するものではなく、両者のモル比が上記の範囲に有れ
ばよい。但し、前述の説明から分かるように、両者の総
量は原料中に含まれるニオブの量に依存することにな
る。ちなみに、通常使用される原料中に含まれるニオブ
の量は多い場合Nb25表示で0.6%程度であり、こ
の場合にはニオブとアルミニウムの総量は酸化物表示で
0.9%程度となる。
【0012】チタン酸カリウム中に含まれるニオブ及び
アルミニウム以外の不純物の含有量はできるだけ少ない
方が好ましいが、酸化物換算量で1%以下であれば特に
問題はない。即ち、これらの不純物含有量が1%よりも
多くなると、チタン酸カリウムウィスカー中に含まれる
アルミニウムとニオブの割合がAl23/Nb25(モ
ル比)で0.6以上であっても、チタン酸カリウムウィ
スカーの機械的強度が低下するのでチタン酸カリウムウ
ィスカーによる強化効果が低下する。特に原子価が4価
以外の元素やTi4+のイオン半径と比較して10%以上
異なるイオン半径を有する元素がチタン酸カリウムウィ
スカーの結晶構造中に固溶する場合にチタン酸カリウム
ウィスカーの機械的強度が低下する割合が大きく好まし
くない。また、チタン酸カリウムウィスカーの形状は、
平均長が5μm以上で且つ平均アスペクト比(平均長/
平均径)10以上であることが好ましい。
【0013】本発明に使用される熱可塑性樹脂として
は、ポリプロピレン、ABS、塩化ビニール等の汎用プ
ラスチックスや、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート、液晶
ポリマー等のエンジニアリングプラスチックス、あるい
はこれらのアロイ等をいい、通常用いられる熱可塑性樹
脂は何ら問題無く使用される。
【0014】六チタン酸カリウムウィスカーとプラスチ
ックスとの配合割合は、六チタン酸カリウムウィスカー
が3〜50重量%である。即ち、六チタン酸カリウムウ
ィスカーの配合割合が3重量%より小さい場合は六チタ
ン酸カリウムウィスカーによりプラスチックスを強化す
る効果が非常に小さく、逆に六チタン酸カリウムウィス
カーの配合割合が50重量%を越える範囲においては、
成形加工製が悪くなるだけではなく、複合材料のコスト
が高くなるので好ましくない。
【0015】本発明にかかる複合材料の製造に際して
は、シランカップリング剤等の表面処理剤による処理を
施されているチタン酸カリウムウィスカーを使用する方
が、分散性の点で好ましい。この表面処理されたチタン
酸カリウムウィスカーを利用する方法としては、あらか
じめ表面処理剤による処理が施されているものを利用す
る方法と、チタン酸カリウムウィスカーとプラスチック
スとを混練する際に表面処理剤を添加する方法とがある
が、あらかじめ表面処理剤による処理が施されたチタン
酸カリウムウィスカーを使用する方が、表面処理剤の効
果がより大きい。
【0016】本発明で使用できるシランカップリング剤
としては、例えば、γ−アミノプロピル・トリエトキシ
シラン、N−(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピ
ル・トリメトキシシラン等のアミノ系シランカップリン
グ剤、γ−グリシドキシプロピル・トリメトキシシラ
ン、β−(3,4エポキシシクロヘキシル)エチル・ト
リメトキシシラン等のエポキシ系シランカップリング
剤、ビニル・トリメトキシシラン、ビニル・トリエトキ
シシラン、ビニル・トリス(2−メトキシエトキシ)シ
ラン等のビニル系シランカップリング剤、γ−メルカプ
トプロピル・トリメトキシシラン等のメルカプト系シラ
ンカップリング剤、およびγ−メタクリロキシプロピル
・トリメトキシシラン等のアクリル系シランカップリン
グ剤が使用できる。シランカップリング剤の添加量は、
チタン酸カリウムウィスカーに対し2.0重量%以下が
好ましい。即ち、表面処理剤の量がこの量を越えるとか
かる効果が既に飽和しているため、多く加える意味がな
い。
【0017】本発明の複合材料には、複合材料本来の物
性に悪影響を与えない範囲で、その用途、目的に応じて
難燃剤、熱安定剤、滑剤等の各種添加剤の1種または2
種以上を添加することができる。また、所望の物性を付
加する目的で他の充填材を混合使用することができる。
本発明で使用するチタン酸カリウムウィスカーは従来
のウィスカーと比較して高い機械的強度を有しているた
め、従来よりも少ない添加量でプラスチックスの強度を
所望の強度まで向上させることができるだけではなく、
従来のチタン酸カリウムウィスカー充填では達成できな
かった高い機械的強度を持つ複合材料を得ることができ
る。
【0018】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明する。以下の実施例は単に例示の為に記すもので
あり、発明の範囲がこれらによって制限されるものでは
ない。
【0019】実施例 1. TiO2 30%、Nb25 0.129%、Al23
0.017%を含むメタチタン酸スラリー4700g
中にAl23として50g/リットルの硫酸アルミニウ
ム水溶液18mリットルを加えた後20分間撹拌した。
この後炭酸カリウム粉末730gを添加混合した後、入
口温度270〜280℃、出口温度80〜85℃の条件
で噴霧乾燥した。次に、該粉末をアルミナ製ルツボに入
れ、電気炉中で昇温速度200℃/時、焼成温度940
℃、保持時間1時間の条件で焼成した後、150℃/時
の速度で降温した。
【0020】焼成物をステンレス製容器中12リットル
の温水に投入して5時間浸漬した後、T.K.ホモミキ
サー(特殊機化工業製剪断力ミキサー)を使用し、40
00rpmで1時間撹拌後、スラリー温度を60℃に調
整した。5N−塩酸を滴下してpHを9.4に調整し
た。この後撹拌を更に続けると四チタン酸カリウムの層
間からカリウムイオンが溶出する為、pHが高くなるの
で、塩酸滴下後、30分間撹拌を続けた場合のpHの上
昇が0.1以下になるまで30分間隔で塩酸を滴下して
pHを9.4に調整した。チタン酸カリウムウィスカー
に対し0.2重量%の高分子凝集剤(共立有機工業研究
所製品、商品名:ハイモロックMP−173H)を添加
してウィスカーを凝集させた。
【0021】濾過洗浄後、1000℃で1時間焼成し
た。該焼成物を10リットルの温水中に投入し、T.
K.ホモミキサーで30分間撹拌して該繊維を分散させ
た。1N−塩酸を滴下して、pHを4に調整した。濾
過、洗浄、乾燥してウィスカーを得た。このウィスカー
をX線回折により同定したところ、六チタン酸カリウム
しか確認されなかった。走査型電子顕微鏡によりウィス
カーを観察したところ、平均的な長さは14μmであ
り、平均径は0.4μmであった。BET法により比表
面積を測定したところ4.4m2/gであった。
【0022】該チタン酸カリウムウィスカーを化学分析
により調べたところ、Nb25 0.356%、Al2
3 0.093%、Fe23 0.006%、MgO
0.008%、CaO 0.085%、ZnO 0.
012%、P25 0.008%、SiO2 0.00
6%等の不純物を含み、TiO2/K2O(モル比)は
6.0であった。
【0023】また、粉末X線回折法により高純度ケイ素
粉末(99.9%)を内部標準に用いて(712)格子
面間隔dを求めたところ、1.6645オングストロー
ムであった。
【0024】上記チタン酸カリウムウィスカー表面に
0.7%のγ−アミノプロピルトリメトキシシランを処
理した試料20部とナイロン66樹脂(宇部興産製、商
品名:UBEナイロン2020B)80部とを、ナカタ
ニ機械製2軸押出機AS−30により280℃の温度で
溶融、混練してペレットとした。
【0025】比較例 1 TiO2 30%、Nb25 0.129%、Al23
0.017%を含むメタチタン酸スラリー4700g
中に炭酸カリウム粉末730gを添加混合した後、入口
温度270〜280℃、出口温度80〜85℃の条件で
噴霧乾燥した。次に、該粉末をアルミナ製ルツボに入
れ、電気炉中で昇温速度200℃/時、焼成温度940
℃、保持時間1時間の条件で焼成した後、150℃/時
の速度で降温した。
【0026】焼成物をステンレス製容器中12リットル
の温水に投入して5時間浸漬した後、T.K.ホモミキ
サー(特殊機化工業製剪断力ミキサー)を使用し、40
00rpmで1時間撹拌後、スラリー温度を60℃に調
整した。5N−塩酸を滴下してpHを9.4に調整し
た。この後撹拌を更に続けると四チタン酸カリウムの層
間からカリウムイオンが溶出する為、pHが高くなるの
で、塩酸滴下後、30分間撹拌を続けた場合のpHの上
昇が0.1以下になるまで30分間隔で塩酸を滴下して
pHを9.4に調整した。チタン酸カリウムウィスカー
に対し0.2重量%の高分子凝集剤(共立有機工業研究
所製品、商品名:ハイモロックMP−173H)を添加
してウィスカーを凝集させた。
【0027】濾過後、1000℃で1時間焼成した。該
焼成物を10リットルの温水に投入し、T.K.ホモミ
キサーで30分間撹拌して該ウィスカーを分散させた。
1N−塩酸を滴下して、pHを4に調整した。濾過、洗
浄、乾燥して六チタン酸カリウムウィスカーを得た。走
査型電子顕微鏡により該ウィスカーを観察したところ、
平均的な長さは15μmであり、平均径は0.4μmで
あった。BET法により比表面積を測定したところ4,
5m2/gであった。
【0028】該チタン酸カリウムウイスカーを化学分析
により調べたところ、Nb25 0.355%、Al2
3 0.040%、Fe23 0.006%、MgO
0.009%、CaO 0.083%、ZnO 0.
012%、P25 0.009%、SiO2 0.00
6%等の不純物を含み、TiO2/K2O(モル比)は
6.0であった。
【0029】また、粉末X線回折法により高純度ケイ素
粉末(99.9%)を内部標準に用いて(712)格子
面間隔dを求めたところ、1.6657オングストロー
ムであり、実施例 1のチタン酸カリウムのそれよりも
おおきい値であった。これは実施例 1のチタン酸カリ
ウム結晶格子の中に、Ti3+よりもイオン半径の小さい
Al3+がTi3+と置換固溶した為と考えられる。上記チ
タン酸カリウムウィスカー表面に0.7%のγ−アミノ
プロピルトリメトキシシランを処理した資料20部とナ
イロン66樹脂(宇部興産製、商品名:UBEナイロン
2020B)80部とを、ナカタニ機械製2軸押出機A
S−30により280℃の温度で溶融、混練してペレッ
トとした。
【0030】実施例 1及び比較例 1で得られたペレ
ットを真空乾燥器を使用して、120℃で12時間乾燥
した後、山城精機製作所製SAV−30−30型射出成
形機により、シリンダー温度260〜280℃、金型温
度80℃の条件で射出成形し、引張強度および曲げ強度
測定用試験片を得た。絶乾時の強度測定結果を第1表に
示す。
【0031】 第1表 実施例1 比較例1 引張強度(kgf/cm2) 1210 1020 曲げ強度(kgf/cm2) 2190 1750 曲げ弾性率(kgf/cm2) 94000 80500 試験片からチタン酸カリウムウィスカーを抽出し、その
平均長を測定したところ、実施例1で7.3μm、比較
例1で7.5μmとなり、双方の試験片中のチタン酸カ
リウムウィスカーの長さに特に差は認められなかった。
【0032】実施例 2. 実施例 1において、四チタン酸カリウムウィスカーの
層間からカリウムの一部を除去した後の焼成温度を10
00℃から950℃に変えた他はすべて同様な条件で六
チタン酸カリウムウィスカーを合成した。得られたチタ
ン酸カリウムウィスカーの純度および組成は実施例 1
と同じであった。
【0033】上記チタン酸カリウムウィスカー表面に
0.6%のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ンを処理した試料20部とポリアセタール樹脂(ポリプ
ラスチックス製、商品名:ジュラコンM90)80部と
を、ナカタニ機械製2軸押出機AS−30により220
℃の温度で溶融、混練してペレットとした。
【0034】比較例 2. チタン原料としてアナターゼ型酸化チタン(Nb25
0.157%、Al23 0.032%)を使用した他
は比較例 1と同様な条件でトンネル構造・六チタン酸
カリウムウィスカーを合成した。走査型電子顕微鏡によ
りウィスカーを観察したところ、平均的な長さは15μ
mであり、平均径は0.4μmであった。該チタン酸カ
リウムウィスカーを化学分析により調べたところ、Nb
250.131%、Al23 0.026%、Fe23
0.012%、MgO 0.014%、CaO 0.
094%、ZnO 0.014%、P25 0.010
%、SiO2 0.013%等の不純物を含み、TiO2
/K2O(モル比)は6.0であった。
【0035】上記チタン酸カリウムウィスカー表面に
0.6%のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ンを処理した試料20部とポリアセタール樹脂(ポリプ
ラスチックス製、商品名:ジュラコンM90)80部と
をナカタニ機械製2軸押出機AS−30により220℃
の温度で溶融、混練してペレットとした。
【0036】実施例 2及び比較例 2で得られたペレ
ットを真空乾燥器を使用して、110℃で10時間乾燥
した後、山城精機製作所製SAV−30−30型射出成
形機により、シリンダー温度210℃、金型温度80℃
の条件で射出成形し、引張強度および曲げ強度測定用試
験片を得た。強度測定結果を第2表に示す。尚、試験片
からチタン酸カリウムウィスカーを抽出してその長さを
測定したところ、双方のチタン酸カリウムウィスカーの
長さに特に差は認められたかった。
【0037】 第2表 実施例2 比較例2 引張強度(kgf/cm2) 1210 960 曲げ強度(kgf/cm2) 2020 1630 曲げ弾性率(kgf/cm2) 102000 78500 実施例 3 . チタン原料としてアナターゼ型酸化チタン(Nb25
0.157%、Al23 0.072%)を使用した他
は実施例 1と同様な条件でトンネル構造・六チタン酸
カリウムウィスカーを合成した。走査型電子顕微鏡によ
りウィスカーを観察したところ、平均的な長さは15μ
mであり、平均径は0.4μmであった。該チタン酸カ
リウムウィスカーを化学分析により調べたところ、Nb
250.130%、Al23 0.055%、Fe23
0.008%、MgO 0.009%、CaO 0.
101%、ZnO 0.010%、P25 0.010
%、SiO2 0.007%等の不純物を含み、TiO2
/K2O(モル比)は6.0であった。
【0038】上記チタン酸カリウムウィスカー表面に
0.6%のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ンを処理した試料15部とポリカーボネート樹脂(三菱
瓦斯化学製、商品名:ユーピロンS−2000)85部
とをナカタニ機械製2軸押出機AS−30により280
℃で溶融、混練してペレットを得た。
【0039】比較例 3 比較例 2で使用したチタン酸カリウムウィスカー(γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン0.6%処
理品)15部とポリカーボネート樹脂(三菱瓦斯化学
製、商品名:ユーピロンS−2000)85部とをナカ
タニ機械製2軸押出機AS−30により280℃で溶
融、混練してペレットを得た。
【0040】実施例3および比較例3で得られたペレッ
トを山城精機製作所製SAV−30−30型射出成形機
により、シリンダー温度290℃、金型温度90℃の条
件で射出成形し、引張強度および曲げ強度測定用試験片
を得た。強度測定結果を第3表に示す。尚、試験片から
チタン酸カリウムウィスカーを抽出してその長さを測定
としたところ、双方のチタン酸カリウムウィスカーの長
さに特に差は認められなかった。
【0041】 第3表 実施例3 比較例3 引張強度(kgf/cm2) 920 750 曲げ強度(kgf/cm2) 1630 1310 曲げ弾性率(kgf/cm2) 82500 67000 実施例 4 実施例 1で得られた六チタン酸カリウムウィスカー表
面に0.5%のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シランを処理した試料20部とポリブチレンテレフタレ
ート樹脂(ポリプラスチックス製、商品名:ジュラネッ
クス2000)80部とをナカタニ機械製2軸押出機A
S−30により、250℃で溶融、混練してペレットを
得た。
【0042】比較例 4 比較例 1で得られた六チタン酸カリウムウィスカー表
面に0.5%のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シランを処理した試料20部とポリブチレンテレフタレ
ート樹脂(ポリプラスチックス製、商品名:ジュラネッ
クス2000)80部とをナカタニ機械製2軸押出機A
S−30により、250℃で溶融、混練してペレットを
得た。
【0043】実施例4および比較例4で得られたペレッ
トを山城精機製作所製SAV−30−30型射出成形機
により、シリンダー温度250℃、金型温度70℃の条
件で射出成形し、引張強度および曲げ強度測定用試験片
を得た。強度測定結果を第4表に示す。尚、試験片から
チタン酸カリウムウィスカーを抽出してその長さを測定
したところ、双方のチタン酸カリウムウィスカーの長さ
に特に差は認められなかった。
【0044】 第4表 実施例4 比較例4 引張強度(kgf/cm2) 1030 820 曲げ強度(kgf/cm2) 1980 1510 曲げ弾性率(kgf/cm2) 106500 78500 実施例 5 実施例 1で得られた六チタン酸カリウムウィスカー7
部とポリプロピレン樹脂(宇部興産製、商品名UBEポ
リプロJ709HK)93部とをナカタニ機械製2軸押
出機AS−30により、220℃で溶融、混練してペレ
ットを得た。
【0045】比較例 5 比較例 1で得られた六チタン酸カリウムウィスカー7
部とポリプロピレン樹脂(宇部興産製、商品名:UBE
ポリプロJ709HK)93部とをナカタニ機械製2軸
押出機AS−30により、220℃で溶融、混練してペ
レットを得た。
【0046】実施例5および比較例5で得られたペレッ
トを山城精機製作所製SAV−30−30型射出成形機
により、シリンダー温度220℃、金型温度60℃の条
件で射出成形し、引張強度および曲げ強度測定用試験片
を得た。強度測定結果を第5表に示す。尚、試験片から
チタン酸カリウムウィスカーを抽出してその長さを測定
したところ、双方のチタン酸カリウムウィスカーの長さ
に特に差は認められなかった。
【0047】 第5表 実施例5 比較例5 引張強度(kgf/cm2) 410 310 曲げ強度(kgf/cm2) 470 390 曲げ弾性率(kgf/cm2) 24000 17000
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−51615(JP,A) 特開 昭60−259627(JP,A) 特開 平1−301516(JP,A) 特開 平2−221460(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 1/00 - 35/00 C08K 3/22 C08K 7/04 C08L 101/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不純物としてのアルミニウムの含有量と
    ニオブの含有量がAl23/Nb25(モル比)で0.
    6以上、1.1以下である六チタン酸カリウムウイスカ
    ーと熱可塑性樹脂とを含む複合材料。
  2. 【請求項2】 不純物としてのアルミニウムの含有量と
    ニオブの含有量がAl23/Nb25(モル比)で0.
    6以上であり、アルミニウムおよびニオブ以外の不純物
    含有量が1%以下である六チタン酸カリウムウイスカー
    と熱可塑性樹脂とを含む複合材料。
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US07/901,232 US5366816A (en) 1991-06-20 1992-06-19 Potassium hexatitanate whiskers having a tunnel structure
US08/289,437 US5501264A (en) 1991-06-20 1994-08-12 Process for producing a composite using potassium hexatitanate whiskers having a tunnel structure
US08/438,209 US5563199A (en) 1991-06-20 1995-05-09 Potassium hexatitinate whiskers having a tunnel structure

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190141896A (ko) * 2018-06-15 2019-12-26 이춘의 연마기 배럴

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