JP3140360B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP3140360B2
JP3140360B2 JP08017866A JP1786696A JP3140360B2 JP 3140360 B2 JP3140360 B2 JP 3140360B2 JP 08017866 A JP08017866 A JP 08017866A JP 1786696 A JP1786696 A JP 1786696A JP 3140360 B2 JP3140360 B2 JP 3140360B2
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  • Moving Of Head For Track Selection And Changing (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、同心円状あるい
は、螺旋状の情報トラックを有する光ディスクに対して
情報の記録あるいは再生を行う光ディスク装置に関する
ものである。より詳細には、前記情報トラックを半径方
向に横切り、必要な情報を検索するいわゆるアクセス機
能を持つ光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CD(Conpact Dis
c)やMD(Mini Disc)等のように、同心円
状あるいは、螺旋状の情報トラックを有する光ディスク
に対して情報の記録あるいは再生を行う光ディスク装置
が開発されている。これらの光ディスクでは、同一平面
状に情報トラックが並んでいるという特徴を生かし、情
報トラックから情報を読みだす光ビームを半径方向に移
動させ、所望の情報を検索するという、いわゆる高速ラ
ンダムアクセスが重要な機能の一つとなっている。
【0003】以下、従来の光ディスク装置での高速ラン
ダムアクセスについて図面を用いて説明する。図4は従
来の光ディスク装置のブロック図である。401は情報
トラックを有する光ディスク、402は光ディスク40
1に対して対物レンズを介して光ビームを照射し反射光
を電気信号に変換して出力する光ヘッドで、光ヘッド4
02は対物レンズを半径方向に移動させるトラッキング
アクチュエータを内蔵している。403は光ヘッド40
2が出力する電気信号から光ビームと情報トラックの半
径方向での位置ずれを示すトラッキング誤差信号を生成
するトラッキング誤差信号生成回路、404はトラッキ
ング誤差信号を入力し、これに基づき光ビームが情報ト
ラックを追従するようにトラッキングアクチュエータを
駆動するトラッキングサーボ回路、405はトラッキン
グアクチュエータの駆動をオン・オフするトラッキング
駆動スイッチ、406はトラッキング誤差信号を二値化
する二値化回路、407は二値化されたトラッキング誤
差信号のエッジをカウントするトラックカウンタ、40
8は光ヘッド402を半径方向に移動させるトラバース
機構、409はトラッキング誤差信号を入力し、光ヘッ
ド402内のトラッキングアクチュエータの可動範囲の
中心、いわゆるメカ中心と対物レンズの中心との位置ず
れが所定値以内になるようにトラバース機構408を駆
動するトラバースサーボ回路、410はアクセス時のト
ラバース機構408の駆動信号を生成するトラバース強
制駆動信号生成回路、411はトラバースサーボ回路4
09の出力あるいはトラバース強制駆動信号生成回路4
10が出力する信号の一方を選択し、トラバース機構4
08に供給するトラバース駆動スイッチ、412はトラ
ックカウンタ407のカウント値を入力し、トラッキン
グ駆動スイッチ405とトラバース駆動スイッチ411
を切り換えるコントローラである。
【0004】通常状態、すなわちアクセスを行わず、光
ビームで情報トラックからデータを読みだしている状態
では、コントローラ412はトラッキング駆動スイッチ
405を閉とし、トラバース駆動スイッチ411をトラ
バースサーボ回路409側とし、トラッキングアクチュ
エータをトラッキングサーボ回路404の出力で、トラ
バース機構408をトラバースサーボ回路409の出力
で駆動する。
【0005】アクセスを行う際、コントローラ412は
トラッキング駆動スイッチ405を開とし、トラッキン
グアクチュエータをフリーの状態にする。また、トラバ
ース駆動スイッチ411をトラバース強制駆動信号生成
回路410側に倒し、トラバース機構408を駆動して
光ヘッド402を半径方向に移動させる。トラックカウ
ンタ407のカウント値は横断した情報トラックの本数
を示すため、コントローラ412はトラックカウンタ4
07の値から光ビームが所望の本数の移動を完了したか
どうかを判断し、移動が完了したならば、トラッキング
駆動スイッチ405を閉じ、また、トラバース駆動スイ
ッチ411をトラバースサーボ回路409側に倒し、通
常状態に戻す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な光ディスク装置では、下記の様な課題があった。すな
わち、第1の課題は、アクセス開始時の対物レンズの振
動である。アクセス開始時にトラッキングアクチュエー
タの駆動を停止し、フリーな状態にするため、トラバー
スサーボの追従遅れなどによりトラッキングアクチュエ
ータのメカ中心の位置と対物レンズの中心の位置がずれ
ていると、対物レンズを支えているバネなど弾性支持体
の復元力により対物レンズがメカ中心方向に引っ張ら
れ、メカ中心を往復する形で振動してしまう。対物レン
ズが振動すると、光ビームもそれに合わせて振動し情報
トラックを横切るため、クロスカウンタのカウント値が
光ヘッドの移動によるカウント値より大きくなり、移動
本数が正確に測定できない。
【0007】第2の課題は、トラバース機構の起動の遅
れである。トラバース機構は、通常状態では数Hzの信
号に追従するように設計されているため、ランダムアク
セス時には応答が遅い場合が多い。トラバース機構の応
答が遅い場合、トラバース駆動スイッチが切り替わって
からしばらくの間、光ビームはアクセス開始時点で追従
していた情報トラックの中心付近に位置することとな
る。光ビームが情報トラックの中心付近に位置するとト
ラッキング誤差信号がほぼ0となり、二値化回路の出力
は細かな高い周波数のパルス列となる。この結果、トラ
ックカウンタは実際の横断したトラック本数より大きな
カウント値を示すこととなり、移動本数が正確に測定で
きない。
【0008】この発明は、かかる点に鑑み、光ビームを
半径方向に移動させて所望の情報を検索する際に、光ヘ
ッドの移動による横断トラック本数を正確に測定するこ
とを可能とし、精度の高い高速ランダムアクセスを安定
に行うことができる光ディスク装置を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の光ディス
ク装置は、集光手段を半径方向に移動させるトラッキン
グアクチュエータを有し、光ディスクに対して集光手段
を介して光ビームを照射し、光ディスクの出射光を受光
し電気信号に変換して出力する光ヘッドと、光ヘッドが
出力する電気信号から光ビームと光ディスク上の情報ト
ラックとの半径方向の位置ずれを示すトラッキング誤差
信号を生成するトラッキング誤差信号生成手段と、トラ
ッキング誤差信号を用いて光ビームを情報トラックに追
従させるようにトラッキングアクチュエータを駆動する
トラッキングサーボ手段と、光ヘッドを半径方向に移動
させるトラバース移動手段と、光ヘッドが出力する電気
信号から、光ビームと情報トラックの相対移動本数を計
測する移動本数計測手段と、トラッキング誤差信号の低
周波成分を抽出する低域抽出手段と、トラバース移動手
段を用いて、移動本数計測手段の出力が所定の移動本数
になるまで光ヘッドを半径方向に移動させる際に、トラ
ッキングアクチュエータの駆動信号をトラッキングサー
ボ手段が出力する信号から低域抽出手段が出力する信号
に切り替え、その後、徐々に駆動信号を所定値に近づけ
るトラッキングアクチュエータ駆動制御手段とを備えて
いる。
【0010】請求項1記載の光ディスク装置によれば、
光ヘッドが光ディスクに対して集光手段を介して光ビー
ムを照射し、光ディスクの出射光を電気信号に変換して
出力する。トラッキング誤差信号生成手段は光ヘッドが
出力する電気信号からトラッキング誤差信号を生成し、
通常状態ではトラッキングサーボ手段はこのトラッキン
グ誤差信号を用いて光ビームを情報トラックに追従させ
るようにトラッキングアクチュエータを駆動する。アク
セス動作時は、トラバース移動手段が光ヘッドを半径方
向に移動させるのと同時に移動本数計測手段が光ビーム
の相対移動本数を計測し、さらに、トラッキングアクチ
ュエータ駆動制御手段が、トラッキングアクチュエータ
の駆動信号をトラッキングサーボ手段が出力する信号か
ら低域抽出手段が出力する信号に切り替えることによ
り、トラッキングサーボを停止させた時の集光手段の半
径方向の振動の発生を防止し、移動本数計測手段の計測
精度を上げると同時に、徐々にトラッキングアクチュエ
ータの駆動値を所定の値に近づけることにより、集光手
段の位置をトラッキングアクチュエータの可動範囲の中
心付近にもって来、アクセス終了時のトラッキングサー
ボの引き込み動作を安定にする。このため、光ビームを
半径方向に移動させて所望の情報を検索する際に、光ヘ
ッドの移動による横断トラック本数を正確に測定するこ
とが可能となり、精度の高い高速ランダムアクセスを安
定に行うことができる。
【0011】請求項2記載の光ディスク装置は、請求項
1記載の光ディスク装置において、光ヘッドの移動速度
を計測する移動速度計測手段を備え、トラッキングアク
チュエータ駆動制御手段は、移動速度計測手段が計測し
た移動速度が所定値以下の場合は低域抽出手段が出力す
る信号を用いてトラッキングアクチュエータを駆動し、
光ヘッドの移動速度が所定値を超えた時点から駆動信号
を変化させるものである。
【0012】請求項2記載の光ディスク装置によれば、
請求項1と同効果がある。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施の形態につ
いて、図1および図2を参照しながら説明する。図1は
第1の実施の形態の光ディスクのブロック図である。1
01は情報が記録された、あるいは情報を記録する螺旋
状あるいは同心円状の情報トラックを有する光ディス
ク、102は対物レンズおよび対物レンズを半径方向に
移動させるトラッキングアクチュエータ(図示せず)を
内蔵し、対物レンズを介して光ディスク101に光ビー
ムを照射し、出射光である反射光を受光し電気信号に変
換して出力する光ヘッド、103は光ヘッド102が出
力する電気信号からトラッキング誤差信号を生成するト
ラッキング誤差信号生成回路、104はトラッキング誤
差信号をアナログデジタル変換するADC回路、105
はデジタル化されたトラッキング誤差信号に対して微分
演算を施す微分回路、106はデジタル化されたトラッ
キング誤差信号に対して比例演算を施す比例回路、10
7はデジタル化されたトラッキング誤差信号に対して積
分演算を施す積分回路、108は積分回路107の出力
を受け取り、アクセス時のトラッキングアクチュエータ
の駆動信号を発生するアクチュエータ駆動制御回路、1
09はトラッキングアクチュエータに供給する駆動信号
を切り換えるトラッキング駆動スイッチ、110はトラ
ッキング駆動スイッチ109の出力をデジタルアナログ
変換して出力するTRDAC回路、111はTRDAC
回路110の出力を増幅してトラッキングアクチュエー
タに供給するTR駆動回路である。
【0015】112は光ヘッド102を半径方向に移動
させるトラバース機構、113は積分回路107の出力
を元にトラバース機構112の駆動信号を生成するTR
Vサーボ回路、114はアクセス時にトラバース機構1
12に供給する駆動信号を生成するトラバース強制駆動
信号生成回路、115はトラバース機構112の駆動信
号を切り換えるトラバース駆動スイッチ、116はトラ
バーススイッチ112の出力をデジタルアナログ変換し
て出力するTRVDAC回路、117はTRVDAC回
路116の出力を増幅してトラバース機構112に供給
するTRV駆動回路、118はトラッキング誤差信号を
二値化する二値化回路、119は二値化されたトラッキ
ング誤差信号のエッジを数えるトラックカウンタであ
る。
【0016】120はアクチュエータ駆動制御回路10
8、トラッキング駆動スイッチ109およびトラバース
駆動スイッチ115を制御するコントローラである。こ
の場合、対物レンズは請求項1の集光手段を構成し、ト
ラッキングアクチュエータは請求項1のトラッキングア
クチュエータに対応し、光ヘッド102は請求項1の光
ヘッドに対応し、トラッキング誤差信号生成回路103
はトラッキング誤差信号生成手段を構成し、ADC回路
104、微分回路105、比例回路106、積分回路1
07、TRDAC回路110、TR駆動回路111は請
求項1のトラッキングサーボ手段を構成し、トラバース
機構112は請求項1のトラバース移動手段を構成し、
二値化回路118およびトラックカウンタ119は請求
項1の移動本数計測手段を構成し、積分回路107は請
求項1の低域抽出手段を構成し、アクチュエータ駆動制
御回路108およびコントローラ120は請求項1のト
ラッキングアクチュエータ駆動制御手段を構成してい
る。
【0017】以下、第1の実施の形態の光ディスク装置
の動作について説明する。すなわち、通常の記録・再生
動作では、光ビームが光ディスク101上の情報トラッ
クを追従するように、下記の手順でトラッキングサーボ
がかけられる。光ヘッド102は光ディスク101から
の反射光を電気信号に変換し、トラッキング誤差信号生
成回路103に出力する。トラッキング誤差信号生成回
路103では、既知の方法である3ビーム法や位相差法
などにより、トラッキング誤差信号を生成し出力する。
トラッキング誤差信号はADC回路104によってアナ
ログデジタル変換され、微分回路105、比例回路10
6、積分回路107からなるデジタルフィルタに入力さ
れる。このデジタルフィルタは、トラッキング誤差信号
に対して位相補償処理を施す役割を持つものである。微
分回路105、比例回路106、積分回路107は、そ
れぞれ微分処理、比例処理、積分処理を行い、各回路の
出力を加算した信号はトラッキング駆動スイッチ109
を介してTRDAC回路110に入る。TRDAC回路
110では、入力した信号をデジタルアナログ変換し、
TR駆動回路111に出力する。TR駆動回路111
は、入力した信号を増幅して光ヘッド102内のトラッ
キングアクチュエータに供給する。トラッキングアクチ
ュエータは供給された信号に従って対物レンズを半径方
向に移動させ、その結果、光ビームは情報トラックを追
従するように動く。
【0018】通常、光ディスク101の情報トラックが
存在する領域の半径方向の長さは、トラッキングアクチ
ュエータの可動範囲(1mm程度)より大きいため(数
十mm以上)、この実施の形態の光ディスク装置では、
上記のトラッキングサーボに加えて、情報トラックの相
対的な移動にあわせて光ヘッド102を移動させるトラ
バースサーボを、下記の手順でかけている。TRVサー
ボ回路113は、積分回路107の出力を入力する。積
分回路107の出力はトラッキング誤差信号の低周波成
分、すなわち光ディスク101の回転と同じ周波数で変
動する偏心成分と、情報トラックに追従して対物レンズ
の中心とトラッキングアクチュエータのメカ中心がずれ
る、いわゆるレンズシフトの成分を抽出した信号であ
る。TRVサーボ回路113では、偏心成分を除去する
ために、数Hz以上の成分を除去する高周波除去処理を
行い、さらに不感帯処理を施し、できあがった信号をト
ラバース駆動スイッチ115を介してTRVDAC回路
116に出力する。TRVDAC回路116は、入力し
た信号をデジタルアナログ変換してTRV駆動回路11
7に出力する。TRV駆動回路117は入力した信号を
増幅し、トラバース機構112に供給する。トラバース
機構112は入力した信号に従って光ヘッド102を半
径方向に移動させ、その結果、光ヘッド102は、レン
ズシフト量が所定値以内に収まるように動く。
【0019】アクセスを行う、すなわちトラッキングサ
ーボを外して、光ヘッド102を所望の移動本数だけ半
径方向に移動させる場合、コントローラ120は、トラ
ッキング駆動スイッチ109をアクチュエータ駆動制御
回路108側に、トラバース駆動スイッチ115をトラ
バース強制駆動信号生成回路114側に倒す。そして
ラックカウンタ119のカウント値が所望の値になるの
を待つ。この時の、トラッキングアクチュエータおよび
トラバース機構112に供給される駆動信号の模式図を
図2に示す。図2(a)はトラバース機構112に供給
されるトラバース駆動信号、(b)、(c)、(d)は
トラッキングアクチュエータに供給されるトラッキング
駆動信号である。トラッキング駆動信号については、簡
単のため偏心に追従する成分とレンズシフトに追従する
成分のみを描いている。
【0020】アクセス開始までのトラッキングサーボ、
トラバースサーボをかけている時(期間A)のトラッキ
ング駆動信号は、偏心に追従する成分とレンズシフトに
追従する成分、および、それ以外の高い周波数でのずれ
に追従する成分の和になっている。アクセスを開始する
と、アクチュエータ駆動制御回路108は、その時点で
の積分回路107が抽出したトラッキング誤差信号の低
周波成分、すなわち偏心に追従する成分とレンズシフト
に追従する成分の和の信号をホールドして、この直流信
号でトラッキングアクチュエータを駆動する(期間
B)。この動作により、トラッキングサーボを停止して
も対物レンズがトラッキングアクチュエータの偏心およ
びレンズシフトによって偏位している位置にホールドさ
れ、従来のように対物レンズを支えている弾性支持体の
復元力により対物レンズが振動することがなくなり、ト
ラックカウンタ119のカウント誤差が少なくなる。特
に、光ヘッド102の構成として、ヒンジ型のようにト
ラバース機構112による駆動力が加わる位置がトラッ
キングアクチュエータの重心に一致するような形にする
と、上記の効果が高い。
【0021】さらに、アクセスを開始してから所定時間
経過後に、アクチュエータ駆動制御回路108はトラッ
キング駆動信号をレンズシフト量が所定値たとえば0に
なる値まで徐々に変化させる(期間C)。変化の速度
は、トラッキングアクチュエータの一次共振周波数より
低いことが望ましい。この動作により、光ヘッド102
の移動終了時の対物レンズがトラッキングアクチュエー
タの可動範囲の中心にくるため、トラッキングサーボの
再引き込み開始時にトラッキング駆動信号を初期化した
際の弾性支持体の復元力による振動を防止でき、トラッ
キングサーボ引き込みの短時間化、安定化を図ることが
出来る。また、トラッキングアクチュエータの可動範囲
が広くなるため、アクセス終了直後のトラバースサーボ
の追従遅れに対する対物レンズの可動範囲の余裕が大き
くなり、動作が安定する。
【0022】期間Cにおけるトラッキングアクチュエー
タの駆動のしかたについて詳しく説明する。図2(b)
は、もっとも基本的なもので、アクセス開始時点のトラ
ッキング誤差信号の低域成分のレベルとトラッキングア
クチュエータのメカ中心に対物レンズを位置させるレベ
ルを所定の傾きで直線的に結んでいる。この方式はもっ
とも実現が容易な方法である。図2(c)は、対物レン
ズに大きな加速度が加わらないように、徐々に速度を上
げ、徐々に速度を下げる方法である。この方法は図2
(b)に比べて実現が難しいが、対物レンズの振動発生
を抑えることが出来るため、トラックカウンタ119の
誤差が発生しにくくなる。図2(d)は、対物レンズが
メカ中心付近に来たときに対物レンズの移動速度を0に
するようなパルス201をトラッキングアクチュエータ
に印加するという方式である。この方式は実現が容易で
あり、かつ、対物レンズ停止時の振動発生を抑えること
ができる。
【0023】対物レンズの振動を抑える方法として、光
ヘッド102内に対物レンズのレンズシフト量を検出す
る検出手段を設け、この出力を用いてトラッキングアク
チュエータを駆動する方法も考えられるが、この発明の
方法は、そのような検出手段を持たない従来から存在す
る光ヘッドに対しても適用でき、また検出手段を備えな
くてもよいことから、安価でかつ簡便に実現することが
出来るという特長をもっている。
【0024】図2の期間Bから期間Cへの切り替えのタ
イミングは、アクセスを開始して光ヘッド102の速度
が十分上がり、アクチュエータ駆動制御回路108の出
力によって対物レンズが移動する速度より速くなる時点
にするのが望ましい。トラバース機構112の起動時の
光ヘッド102と情報トラックの相対速度の変化、およ
びアクチュエータ駆動制御回路108の駆動による対物
レンズと情報トラックの相対速度の変化は、設計時に計
算により、あるいは実験的に求めることができるため、
トラバース機構112に駆動電圧を印加してから期間C
へ移行するまでの時間はあらかじめ固定値として持つこ
とが可能である。
【0025】これに対して、トラバース機構112の負
荷のばらつきなどに対応するため、実際の装置の動作に
基づいて、アクチュエータ駆動制御回路108の動作を
切り換えることも可能である。たとえば、トラッキング
誤差信号の低域成分をホールドした値でトラッキングア
クチュエータを駆動している時は、対物レンズが光ヘッ
ド102に対して相対的に移動しないため、トラックカ
ウンタ119の値の変化は光ヘッドと情報トラックの相
対的な動きを示しているといえる。この時のトラックカ
ウンタ119のカウント値の変化をコントローラ120
で監視し、トラバース機構112による対物レンズと情
報トラックの相対速度を求め、この速度が所定値以上に
なった時点でアクチュエータ駆動制御回路108に指令
を送り、アクチュエータ駆動制御回路108は駆動値を
徐々に変化させるという構成をとれば、上記のトラバー
ス機構112の負荷のばらつきに対応できる。この場
合、コントローラ120は請求項2の移動速度計測手段
を構成し、アクチュエータ駆動制御回路108は請求項
2のトラッキングアクチュエータ駆動制御手段を構成す
る。
【0026】以上のように、第1の実施の形態によれ
ば、アクセス開始時にアクチュエータ駆動制御回路10
8がトラッキング誤差信号の低周波成分でトラッキング
アクチュエータを駆動し、その後に徐々に対物レンズが
トラッキングアクチュエータの可動範囲の中心に位置す
るように駆動信号を変化させることにより、安定かつ正
確なアクセス動作を実現している。
【0027】この発明の参考例について、図3を用いな
がら説明する。301は情報が記録された、あるいは情
報を記録する螺旋状あるいは同心円状の情報トラックを
有する光ディスク、302は対物レンズおよび対物レン
ズを半径方向に移動させるトラッキングアクチュエータ
(図示せず)を内蔵し、対物レンズを介して光ディスク
301に光ビームを照射し、出射光を受光し電気信号に
変換して出力する光ヘッド、303は光ヘッド302が
出力する電気信号からトラッキング誤差信号を生成する
トラッキング誤差信号生成回路、304はトラッキング
誤差信号をアナログデジタル変換するADC回路、30
5はデジタル化されたトラッキング誤差信号に対して微
分演算を施す微分回路、306はデジタル化されたトラ
ッキング誤差信号に対して比例演算を施す比例回路、3
07はデジタル化されたトラッキング誤差信号に対して
積分演算を施す積分回路、308はデジタル化されたト
ラッキング誤差信号の振幅が所定値以上であるかどうか
を判断する比較回路、309はトラッキングアクチュエ
ータに供給する駆動信号をオン・オフするトラッキング
駆動スイッチ、310はトラッキング駆動スイッチ30
9の出力をデジタルアナログ変換して出力するTRDA
C回路、311はTRDAC回路310の出力を増幅し
てトラッキングアクチュエータに供給するTR駆動回
路、312は光ヘッド302を半径方向に移動させるト
ラバース機構、313は積分回路307の出力を元にト
ラバース機構312の駆動信号を生成するTRVサーボ
回路、314はアクセス時にトラバース機構312に供
給する駆動信号を生成するトラバース強制駆動信号生成
回路、315はトラバース機構312の駆動信号を切り
換えるトラバース駆動スイッチ、316はトラバースス
イッチ312の出力をデジタルアナログ変換して出力す
るTRVDAC回路、317はTRVDAC回路316
の出力を増幅してトラバース機構312に供給するTR
V駆動回路、318はトラッキング誤差信号を二値化す
る二値化回路、319は二値化されたトラッキング誤差
信号の立上りエッジあるいは立ち下がりエッジの数を数
えるトラックカウンタ、320はトラックカウンタ31
9、トラッキング駆動スイッチ309およびトラバース
駆動スイッチ315を制御するコントローラである。
【0028】
【0029】参考例について、図3を用いながら動作を
説明する。通常動作時、コントローラ320はトラッキ
ング駆動スイッチ309を閉じ、微分回路305、比例
回路306、積分回路307の出力の和をTRDAC回
路310に供給する。TRDAC回路310は、入力し
た信号をデジタルアナログ変換し、TR駆動回路311
に出力する。以下、図3の301から307、310か
ら319で指示する各要素は、図1の101から10
7、110から119で示す各要素と同様の動作を行
う。
【0030】アクセス時、コントローラ320は、まず
トラックカウンタ319を停止状態にする。ついで、ト
ラッキング駆動スイッチ309を開き、トラバースサー
ボを停止させ、トラバース駆動スイッチ315をトラバ
ース強制駆動信号生成回路314側に倒し、トラバース
機構312に対し光ヘッド302を半径方向に移動させ
るような駆動信号を供給する。その後、コントローラ3
20は比較回路308の出力を監視し、トラッキング誤
差信号の振幅が所定値以上になるまで、トラックカウン
タ319の停止を続ける。これは、トラバース機構31
2の起動が遅れることによって生じるカウント誤差をな
くするために行われる。トラッキングサーボがかかって
いる状態では、トラッキング誤差信号はほぼ0であり、
二値化回路318の出力は高い周波数のパルス列にな
る。一方、トラバース機構312は通常動きが鈍いた
め、トラバース強制駆動信号生成回路314からの駆動
信号が印加されても、すぐには光ヘッド302は動かな
い。このため、相当時間対物レンズが情報トラック上に
位置する場合があり、トラッキング誤差信号が0にな
り、二値化回路318から高い周波数のパルス列が出力
される。これをさけるため、二値化回路318にヒステ
リシスを設ける方法もあるが、あまり大きなヒステリシ
スを設けると、実際の光ビームの動きに対して二値化さ
れたトラッキング誤差信号が遅れ、移動本数の計測と実
際の動作にずれが生じるため、設定できるヒステリシス
には限界がある。この実施の形態のコントローラ320
のように、トラッキング誤差信号の振幅が大きくなった
時点からカウントを開始すると、このような問題はなく
なる。振幅が所定値以上になったならば、トラックカウ
ンタ319のリセットを解除してカウント値を監視し、
所望のカウント値になったならば、トラッキング駆動ス
イッチ309を閉じ、トラバース駆動スイッチ315を
TRVサーボ回路313側に倒す。
【0031】以上のように、参考例によれば、アクセス
開始時にコントローラ320がトラッキング誤差信号の
振幅が所定値以上になるまでトラックカウンタ319を
停止させる事により、トラバース機構312の起動の遅
れに伴うトラックカウンタ319のカウント誤差をなく
することができ、より精度の高いアクセス動作を実現し
ている。
【0032】なお、これまでの説明では、請求項1、2
記載の発明と参考例を別々に実現した形態を説明した
が、これらは組み合わせて実現してもよいことは、言う
までもない。特に、第1の実施の形態で説明した方法で
は、アクセス開始時に対物レンズは情報トラックの中心
付近に保持されるため、アクセス開始時のトラックカウ
ンタのカウント誤差が大きくなることが考えられる。
考例で説明した方法と組み合わせることが望ましい。
【0033】また、第1の実施の形態および参考例
は、トラッキング誤差信号をアナログデジタル変換した
後に各種処理を施したが、すべてをアナログ回路で実現
してもかまわない。また、第1の実施の形態において、
移動本数計測手段の動作として、トラッキング誤差信号
を二値化してエッジの数をカウントしたが、たとえば光
ディスクからの全反射光量を示す信号を二値化し、この
信号のエッジの数をカウントする方法など、光ヘッドか
らの電気信号を用いて移動本数を計測できれば、どのよ
うな方法を用いても良い。
【0034】また、第1の実施の形態において、低域抽
出手段としてトラッキングサーボループのデジタルフィ
ルタ内の積分回路を用いたが、トラッキング誤差信号の
低域成分を抽出する回路を別途独立して設けてもかまわ
ない。また、参考例では、トラックカウンタ319をア
クセス開始時点からトラッキング誤差信号の振幅が所定
値以上になるまで停止したが、たとえば、アクセス時以
外は常に停止するなどの方法を用いてもよい。トラッキ
ングサーボがかかっている間は、トラッキング誤差信号
を二値化した信号は高い周波数のパルス列になるため、
トラックカウンタ319を動作させると消費電力が大き
くなる恐れがある。アクセス時など、必要な時以外はト
ラックカウンタを停止させると消費電力を下げられる。
【0035】
【発明の効果】請求項1記載の光ディスク装置によれ
ば、アクセス時の対物レンズの振動を防止でき、かつア
クセス終了時に対物レンズをトラッキングアクチュエー
タの可動範囲の中心付近に位置させるため、精度が高
く、安定なアクセス動作を安価かつ簡便に実現すること
が可能となり、実用的効果が大きい。
【0036】請求項2記載の光ディスク装置によれば、
請求項1と同効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態における光ディス
ク装置の構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は第1の実施の形態におけるトラバース
駆動信号の模式図、(b),(c),(d)はトラッキ
ング駆動信号の模式図である。
【図3】参考例における光ディスク装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】従来の光ディスク装置の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
101,301 光ディスク 102,302 光ヘッド 103,303 トラッキング誤差信号生成回路 104,304 ADC回路 105,305 微分回路 106,306 トラッキングサーボ手段の一部を構成
する比例回路 107,307 低域抽出手段を構成する積分回路 108,308 アクチュエータ駆動制御回路 109,309 トラッキング駆動スイッチ 110,310 TRDAC回路 111,311 TR駆動回路 112,312 トラバース機構 113,313 TRVサーボ回路 114,314 トラバース強制駆動信号生成回路 115,315 トラバース駆動スイッチ 116,316 TRVDAC回路 117,317 TRV駆動回路 118,318 二値化回路 119,319 移動本数計測手段の一部を構成するト
ラックカウンタ 120,320 コントローラ 308 比較回路 309 トラッキング駆動スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/085 G11B 7/09 G11B 7/095 G11B 21/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集光手段を半径方向に移動させるトラッ
    キングアクチュエータを有し、光ディスクに対して前記
    集光手段を介して光ビームを照射し、前記光ディスクの
    出射光を受光し電気信号に変換して出力する光ヘッド
    と、 前記光ヘッドが出力する電気信号から前記光ビームと前
    記光ディスク上の情報トラックとの半径方向の位置ずれ
    を示すトラッキング誤差信号を生成するトラッキング誤
    差信号生成手段と、 前記トラッキング誤差信号を用いて前記光ビームを前記
    情報トラックに追従させるように前記トラッキングアク
    チュエータを駆動するトラッキングサーボ手段と、 前記光ヘッドを半径方向に移動させるトラバース移動手
    段と、 前記光ヘッドが出力する電気信号から、前記光ビームと
    前記情報トラックの相対移動本数を計測する移動本数計
    測手段と、 前記トラッキング誤差信号の低周波成分を抽出する低域
    抽出手段と、 前記トラバース移動手段を用いて、前記移動本数計測手
    段の出力が所定の移動本数になるまで前記光ヘッドを半
    径方向に移動させる際に、前記トラッキングアクチュエ
    ータの駆動信号を前記トラッキングサーボ手段が出力す
    る信号から前記低域抽出手段が出力する信号に切り替
    え、その後、徐々に前記駆動信号を所定値に近づけるト
    ラッキングアクチュエータ駆動制御手段とを備えた光デ
    ィスク装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光ディスク装置におい
    て、光ヘッドの移動速度を計測する移動速度計測手段を
    備え、 トラッキングアクチュエータ駆動制御手段は、前記移動
    速度計測手段が計測した移動速度が所定値以下の場合は
    低域抽出手段が出力する信号を用いてトラッキングアク
    チュエータを駆動し、前記光ヘッドの移動速度が所定値
    を超えた時点から前記駆動信号を変化させる光ディスク
    装置。
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