JP3140826B2 - 肥料散布装置 - Google Patents

肥料散布装置

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JP3140826B2
JP3140826B2 JP04001768A JP176892A JP3140826B2 JP 3140826 B2 JP3140826 B2 JP 3140826B2 JP 04001768 A JP04001768 A JP 04001768A JP 176892 A JP176892 A JP 176892A JP 3140826 B2 JP3140826 B2 JP 3140826B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、肥料散布装置に関
し、詳しくは乗用管理機やトラクタ−等の動力車輌に搭
載されて田畑に肥料を散布する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては、トラクタ
−等の移動農機の後部に肥料散布機を連結し、移動農機
側のPTO軸から回転動力を取って肥料タンク内に収容
されている肥料の繰出と圃場への散布とを行うものがあ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】こうした従来装置は、
移動農機の後部に設けられている3点リンク機構を介し
て肥料散布装置を支持しているために、移動農機の機体
後端からのオ−バ−ハング量が大きくなり、機体の前後
バランスが悪くて走行安定性に欠ける問題点があった
り、肥料散布装置の放出口の角度調整を作業中に自由に
行うことができない構造が多かったために、風向きによ
っては、特に粉状の肥料の場合には、散布中の肥料が作
業者にまともに掛るといった欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記した問
題点に鑑みて提案するものであって、機体の前後バラン
スが良く、しかも散布中の肥料が作業者に掛らないよう
に工夫した装置を提供せんとするものである。このた
め、この発明は次のような技術的手段を講じた。即ち、
動力車輌1の機体後部に肥料タンク20を搭載して設
け、この肥料タンク20の近傍に送風ファン37と左右
横方向の分岐管50を設け、該分岐管50の両端部に蛇
腹54,54を介して一対の肥料放出管56、56の夫
々の基端側を取り付けると共に、放出管56、56先端
の放出口57、57を夫々蛇腹54部から上下及び前後
方向に操作レバー86を介して適宜角度移動調節自在に
支持して設けたものである。
【0005】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。まず、構成から説明すると、1は乗用管理用の
トラクタ−で機体の前後部に夫々前輪2、2と後輪3、
3とを備え、エンジン4の回転動力をミッションケ−ス
5内の変速装置で適宜減速し、その減速された回転動力
を前輪2、2、及び後輪3、3に伝達すべく構成してい
る。トラクタ−1の機体後部には作業機を吊り上げるた
めの油圧昇降機構6が設けられ、油圧シリンダ−8内に
作動圧油が供給されると左右一対のロアリンク9、9が
上動すべく構成される。
【0006】ロアリンク9、9の後端には作業機をワン
タッチで連結するためのヒッチ10が設けられており、
作業機側ヒッチ(図示省略)に設けられた水平方向の上
部ピン(図示省略)をヒッチ10の凹部10aで受ける
ように構成している。12はこのヒッチ10に設けられ
た係止フックで、作業機側ヒッチのピンに係合して作業
機を固定するものであるが、ここでは詳細な説明は省略
する。
【0007】15はトラクタ−1の乗降部に設けたステ
ップで、後方まで延設されてフェンダ−16と一体形成
されている。17はステアリングハンドル、18は座席
である。20は肥料を充填する肥料タンクで、側面から
見ると下すぼまりのじょうご状をなし、平面から見ると
前側が開口された凹状をなし、座席18を後方から取り
囲むように構成されている。
【0008】この肥料タンク20は4本の支柱23によ
って支えられ、支柱23の下端は座席18後部の機体上
に取り付けられている。肥料タンク20の下部には図示
外のモ−タで駆動される繰出バルブ25が設けられ、そ
の下方には可撓式の繰出パイプ27が連設されている。
繰出バルブ25の回転速度は任意に調整でき、座席18
左横に位置するコントロ−ルスイッチ26にて所望の速
度に可変できる。
【0009】次に前記ヒッチ10に着脱自在に装着され
る送風ファン37と肥料放出管56等の具体的構造につ
いて説明する。前記ヒッチ10に着脱自在に取り付けら
れる送風ユニット側のコ字枠31にはヒッチ10に係合
する上下2本のピン32、32が固設され、このコ字枠
31の対向する板間には2個のベアリング33、33を
介して入力軸35が前後方向に軸架されている。コ字枠
31には送風ファン37を収容するファンケ−ス39が
一体的に取り付けられ、ファンケ−ス39に支持された
軸40の一端には送風ファン37が、又、他端には小径
の2段プ−リ42が取り付けられている。
【0010】そして、前記入力軸35の後端部に固着し
た大径の2段プ−リ44と小径の2段プ−リ42との間
にはベルト45が巻き回されている。43はこれらの伝
動部材を覆う伝動ケ−スである。ファンケ−ス39は前
側中央部が円形に開口されて空気取入口46が設けら
れ、吸い込んだ風を略渦巻状に形成された導管48から
後述する分岐管50に導く。
【0011】そして、導管48の途中で前記繰出パイプ
27が合流し、肥料タンク20から落下した肥料はこの
導管48を通って分岐管50に案内される。分岐管50
は機体後部にあって左右横方向に水平姿勢に保持され、
左右横方向における地面に面する側には適当個数の噴出
孔52が穿設されている。分岐管50の長さは機体の横
幅よりもやや短く、その両端には蛇腹54、54を介し
て肥料放出管56、56が連設されている。肥料放出管
56、56にも下面に数個の噴出孔59が穿設され、単
に両端の放出口57、57のみならず、噴出孔59から
も肥料が放出されるように構成している。なお、導管4
8と分岐管50とは別部材で構成してもよいが、本実施
例では同一部材で一体的に構成している。
【0012】そして分岐管50の中央部にはシャッタ−
61が回動自在に設けられ、このシャッタ−61は肥料
タンク20の凹部右側に設けられたシャッタ−調節レバ
−64にて肥料の放出方向が変更できるように構成して
いる。65はシャッタ−61に取り付けられた回動軸、
66はア−ム、68はワイヤ−である。これらの送風ユ
ニットと肥料放出管56等は予めサブ組され、これらが
一体となったものが前記ロアリンク9後部のヒッチ10
に取り付けられる。
【0013】そして、シャッタ−調節レバ−64を上下
方向に操作してシャッタ−61を図8の実線で示すよう
に中立位置に保てば導管48を通ってきた肥料は左右の
肥料放出管56、56に案内されるが、一側を閉鎖し、
他側を開放すれば片側の肥料放出管56のみ肥料を放出
できるように構成している。したがって、シャッタ−6
1を操作すると作業者の後方において片側だけの散布若
しくは全面散布が簡単に行なえるのである。
【0014】さらに、肥料放出管56、56は上下及び
前後に一定範囲内で揺動調節できるように構成している
ので、次にその調節機構について構成を説明する。左右
の調節機構は全く同じであるから、片側のみについて説
明するものとする。前記コ字枠31の左右両側には断面
角型のパイプ70が水平状に固着され、その両端には側
面視において逆L字型のア−ム72を有する支持部材7
4が固着されている。肥料放出管56の上面と前面には
コ字状の受枠76が固着され、これらにワイヤ−80、
82の一端が取り付けられている。
【0015】ワイヤ−80は肥料放出管56の上下調節
用で、ワイヤ−82は前後移動調節用である。これらの
ワイヤ−80、82終端部にはスプリング83、84が
介装され、常時、肥料放出管56、56を下方かつ後方
へ向けて付勢すべく構成している。肥料放出管56、5
6の上下及び前後方向の調節は単一の操作レバ−86で
行なうものであって、肥料放出管56、56を上方へ移
動させたり、前方へ移動させる場合は、前記スプリング
83、84に抗しながら操作レバ−86を回動させる。
操作レバ−86は図11、図12に示すように支点ボル
ト89、90の軸心廻りに所定範囲に亘って回動でき
る。更に詳述すると、操作レバ−86のレバ−ア−ム8
6aの下部には逆U字状の支持ア−ム92が固着され、
この支持ア−ム92の下部は、ボス94を挾むようにし
てボルト90、ナット98にて締め付けられている。ボ
ス94は支点ボルト89に外嵌されており、その内端部
に立設した立上部94aの中間部にはピン100にて上
下移動用ワイヤ−80が取り付けられている。
【0016】そして、さらに、この立上部94aには前
後移動用ワイヤ−82のアウタ−ワイヤ−102の一端
が係止され、その中を通るワイヤ−82の端部が操作レ
バ−86のレバ−ア−ム86aにピン104にて係止さ
れている。なお、図中符号105、106は摩擦板、1
07は締付ナット、108は操作レバ−86の操作ボッ
クス、110はアウタ−ワイヤ−102の挿通可能な円
弧状のガイド孔、112は操作ボックス108に形成さ
れた開口である。
【0017】次に上記実施例の作用を説明する。エンジ
ン4の回転動力を各回転部に伝えて機体を前進させる
と、肥料タンク20内に充填されている粉状若しくは粒
状の肥料は繰出バルブ25の回転で流下し、繰出パイプ
27を通って送風ユニット側の導管48内に流入する。
このとき、同時にトラクタ−1のPTO軸から回転動力
を得た送風ユニット側の入力軸35は、大径プ−リ4
4、小径プ−リ42を経て送風ファン37に回転を伝
え、その送風ファン37が引き起こす風が導管48内に
案内される。風の勢いに乗った肥料は分岐管50と肥料
放出管56内を通って肥料放出管56の先端放出口57
から圃場内に散布される。圃場の形状や場所等により全
面均一散布から片側のみの散布に切り換える場合がある
が、このような場合はシャッタ−調節レバ−64を適宜
切り換えて放出方向を選択すればよい。
【0018】作業中に強い風を受けて肥料が飛ばしたい
方向に飛ばないときは、肥料放出管56、56の放出方
向、角度を適宜調整することになるが、このような場合
は単一の操作レバ−86を上下方向あるいは左右方向に
回動させて肥料放出管56、56の向きを変更する。例
えば、肥料放出管56を上方に向けようとする場合に
は、操作レバ−86を図11において支点ボルト89の
軸心を中心として矢印イ方向に回動させ、逆に下方に向
ける場合には矢印ロ方向に回動させる。そして、肥料放
出管56、56を前後方向に移動させる場合、例えば、
前側に移動させる場合には、図12において支点ボルト
90の軸心を中心として操作レバ−86を矢印ハ方向に
回動させ、逆に後方に向けるときには矢印ニ方向に回動
させる。なお、前記した回動調節は、上下方向の調節と
前後方向の調節が同時に行なえることは云うまでもな
い。
【0019】この実施例では、乗用管理機であるトラク
タ−1の座席後部に重い肥料タンク20を載置し、送風
ユニットと肥料放出管56等が一体となったものをロア
リンク9のヒッチ10に着脱自在に取り付ける構成とし
たので、全てが一体となった従来型の装置に比較して、
その取り付け・取り外しが容易になる特徴がある。ま
た、肥料タンク20の左右を座席18の横まで延設させ
てこの延設部位に操作レバ−64、86、スイッチ26
を設けたので、散布作業時の操作がやりやすくなる。
【0020】
【発明の作用効果】以上のように、この発明は、動力車
輌1の機体後部に肥料タンク20を搭載して設けている
ので重い肥料タンク20の荷重が動力車輌1の後輪3近
くに掛ることになって重心も前寄りとなり、機体の前後
バランスが良好となって走行安定性が向上する。
【0021】また、肥料タンク20の後方に設けられた
分岐管50の両端部に左右一対の肥料放出管56、56
夫々の基端側を蛇腹54を介して取り付けているの
で、放出口57、57の放出角度を操作レバー86を介
して上下及び前後に一定範囲内で自由に設定できるの
で、風向きに左右されることなく良好に肥料散布が行な
え、作業者に肥料が掛ったりすることが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】管理用トラクタ−の全体側面図である。
【図2】管理用トラクターに肥料散布装置を装着した状
態の側面図である。
【図3】図2のトラクターの平面図である。
【図4】図2のトラクターの背面図である。
【図5】要部の側面断面図である。
【図6】図5の背面図である。
【図7】要部の側面断面図である。
【図8】要部の平面断面図である。
【図9】要部の平面図である。
【図10】要部の側面図である。
【図11】要部の側面断面図である。
【図12】要部の平面断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−4221(JP,U) 実開 平4−82912(JP,U) 実開 平3−15672(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01C 15/00 - 21/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力車輌1の機体後部に肥料タンク20
    を搭載して設け、この肥料タンク20の近傍に送風ファ
    ン37と左右横方向の分岐管50を設け、該分岐管50
    の両端部に蛇腹54,54を介して一対の肥料放出管5
    6、56の夫々の基端側を取り付けると共に、放出管5
    6、56先端の放出口57、57を夫々蛇腹54部から
    上下及び前後方向に操作レバー86を介して適宜角度
    動調節自在に支持して設けたことを特徴とする肥料散布
    装置。
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