JP3140845B2 - 4輪駆動車のトルク配分制御装置 - Google Patents
4輪駆動車のトルク配分制御装置Info
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Description
シャル装置を備えた4輪駆動車で、前後輪のトルク配分
を可変制御するトルク配分制御装置に関し、詳しくは、
後輪偏重の不等トルク配分方式での路面状態に対する補
正に関する。
たフルタイム式4輪駆動車において、センターディファ
レンシャル装置により後輪偏重の不等トルク配分に設定
して、旋回性能や操縦性を良好にしている。またスリッ
プ時には、油圧クラッチの差動制限トルクにより前後輪
のトルク配分を、後輪偏重の状態から直結の前輪偏重の
状態に及ぶ範囲で可変制御するように構成した方式が、
既に本件出願人により提案されている。そして今後の課
題としては、このようなトルク配分制御系においてその
利点を充分に発揮するように電子制御することが望まれ
る。
関しては、例えば特開平3−86636号公報の先行技
術がある。ここで不等トルク配分制御系においてスリッ
プ制御とトラクション制御とを行い、スリップ制御では
常に先にスリップする後輪のスリップ率を算出し、この
スリップ率に応じて差動制限トルクを定めてトルク配分
制御することが示されている。
術のものにあっては、後輪偏重の不等トルク配分の方式
において、スリップ状態を最適に判断してトルク配分制
御することができるが、路面状態が考慮されていないの
で、以下のような不具合がある。即ち、この種の後輪偏
重の不等トルク配分では加速時に後輪がスリップし易く
なり、このため低μ路での安定性を確保する上で、加速
時には差動制限トルクを大き目に設定して直結に近くト
ルク配分制御することが望まれる。しかし高μ路では加
速時に直結式にトルク配分制御されると、アンダーステ
アの傾向が強くなって回頭性、即ち後輪偏重の不等トル
ク配分の特性を発揮することができない。従って、路面
状態を的確に判断し、この路面状態に応じて高μ路の回
頭性、低μ路の安定性を両立するように補正することが
要求される。
で、後輪偏重の不等トルク配分を基準にしたトルク配分
制御方式において、路面状態に応じて旋回加速時の回頭
性と安定性を共に向上することを目的とする。
め、本発明は、後輪偏重の不等トルク配分に設定するセ
ンターディファレンシャル装置と、センターディファレ
ンシャル装置の差動を制限して前後輪のトルク配分を制
御する差動制限装置とを有するセンターディファレンシ
ャル装置付4輪駆動車において、運転状態に応じて上記
差動制限装置の差動制限トルクを設定する差動制限トル
ク設定部と、差動制限トルクを弱める方向に補正するた
めの補正係数を設定する補正係数設定部と、上記差動制
限トルク設定部で設定された差動制限トルクを上記補正
係数設定部で設定された補正係数により補正する補正部
とを備え、上記補正係数設定部で設定される補正係数
は、横加速度が大きい程小さな値とされるとともに、中
低速域で最も小さな値となるように設定され、且つ中低
速域より低速側では車速が低いほど大きな値で、中低速
域より高速側では車速が高い程大きな値となるように設
定され、上記補正部は、補正係数が小さな値ほど差動制
限トルクを低下するように設定されていることを特徴と
する。
により路面状態が判断され、横加速度の大きい高μ路の
旋回加速では、補正係数により差動制限トルクが低下補
正され、アンダーステア傾向が減じて回頭性が良くな
る。また横加速度の小さい低μ路の旋回加速では、この
場合の後輪スリップに応じて差動制限トルクが増大した
ままになり、安定性等が向上するようになる。
する。図2において、センターディファレンシャル装置
を備えたフルタイム式4輪駆動車の駆動系の概略につい
て説明すると、符合1はエンジン、2はクラッチ、3は
変速機であり、変速機出力軸4がセンターディファレン
シャル装置20に入力している。センターディファレン
シャル装置20から前方にフロントドライブ軸5が、後
方にリヤドライブ軸6が出力し、フロントドライブ軸5
はフロントディファレンシャル装置7、車軸8を介して
左右の前輪9L,9Rに連結する。リヤドライブ軸6
は、プロペラ軸10、リヤディファレンシャル装置1
1、車軸12を介して左右の後輪13L,13Rに連結
して伝動構成される。
合プラネタリギヤ式であり、変速機出力軸4と一体の第
1のサンギヤ21、リヤドライブ軸6と一体の第2のサ
ンギヤ22、及びこれらのサンギヤ21,22の周囲に
複数個配置されるピニオン23を有し、ピニオン23の
第1のピニオンギヤ23aが第1のサンギヤ21に、第
2のピニオンギヤ23bが第2サンギヤ22にそれぞれ
噛合っている。また、変速機出力軸4にはリダクション
のドライブギヤ25が回転自在に設けられ、このドライ
ブギヤ25と一体のキャリヤ24にピニオン23が軸支
され、ドライブギヤ25はフロントドライブ軸5と一体
のドリブンギヤ26に噛合って構成される。一方、上記
センターディファレンシャル装置20には、差動制限装
置として油圧クラッチ27が付設されている。この油圧
クラッチ27は、例えばセンターディファレンシャル装
置20の直後方でドラム27aをキャリヤ24に、ハブ
27bをリヤドライブ軸6にそれぞれ結合して同軸上に
配置される。
の構成により、第1のサンギヤ21に入力する変速動力
を、キャリヤ24と第2のサンギヤ22とに、所定の基
準トルク配分で分けて伝達する。また旋回時の前後輪の
回転差を、ピニオン23の遊星回転により吸収するよう
になる。ここで基準トルク配分は、2つのサンギヤ2
1,22と2つのピニオンギヤ23a,23bとの4つ
のギヤ噛合いピッチ円半径で自由に設定されることか
ら、前後輪の基準トルク配分が充分に後輪偏重に設定す
ることが可能になる。またフロントエンジンの搭載の場
合は、車両の前輪重量と後輪重量の静的重量配分が前輪
偏重であり、油圧クラッチ27の差動制限による直結の
場合は、この重量配分に応じて前輪偏重にトルク配分さ
れる。従って油圧クラッチ27の差動制限トルクを制御
することで、前後輪のトルク配分を、後輪偏重の基準ト
ルク配分から前輪偏重の重量配分に及ぶ広い範囲で制御
することが可能になる。
いて説明する。先ず変速機が自動変速機の場合は、その
油圧制御系のオイルポンプ30の油圧をレギュレータ弁
31で調圧したライン圧を利用して構成される。そこで
油圧制御手段32は、ライン圧油路33がクラッチ制御
弁34、油路35を介して油圧クラッチ27に連通す
る。またライン圧油路33は、パイロット弁36及びオ
リフィス37を有する油路38によりソレノイド弁40
に連通し、ソレノイド弁40によるデューティ圧が油路
39を介してクラッチ制御弁34の制御側に作用する。
ソレノイド弁40は、制御ユニット50からの各走行条
件に応じたデューティ信号が入力すると、それにより油
圧をドレンしてデューティ圧を生じるものであり、この
デューティ圧に応じてクラッチ制御弁34を動作して、
油圧クラッチ27の差動制限トルクTcを可変制御する
ようになっている。
御系について説明する。先ずエンジン回転数Neを検出
するエンジン回転数センサ47、スロットル開度θを検
出するスロットルセンサ41、前輪回転数Nfを検出す
る前輪回転センサ42、後輪回転数Nrを検出する後輪
回転センサ43、レンジ位置を検出するインヒビタース
イッチ44、及び車両の横加速度Gsにより路面状態を
検出する横Gセンサ45を有する。そしてこれらのセン
サ及びスイッチ信号は、制御ユニット50に入力する。
e、スロットル開度θ、レンジ信号が入力する差動制限
トルク設定部51を有し、エンジン回転数Neとスロッ
トル開度θにより運転状態を、レンジ信号により走行モ
ードを判断する。そして例えばエンジン回転数Neとス
ロットル開度θに対しては、図3(a)のマップにより
差動制限トルクTcをいずれも増大関数的に設定する。
また前輪回転数Nfと後輪回転数Nrとが入力する後輪
スリップ検出部52を有し、例えば前後輪の角速度によ
り常に先にスリップする後輪のスリップ率Sを算出す
る。これらの前輪回転数Nfと後輪回転数Nrは車速検
出部53にも入力して、例えばいずれか小さい方の回転
数により車速Vを検出する。
制限トルク設定部51に入力し、車速Vに対しては極低
速時にブレーキング現象を回避し、高速時に燃費の悪化
を防止するため、いずれも差動制限トルクTcを減少補
正する。また後輪スリップ率Sに対しては、差動制限ト
ルクTcを増大関数的に補正する。そして差動制限トル
クTcはデューティ比変換部54に入力し、差動制限ト
ルクTcに応じたデューティ比Dに変換し、このデュー
ティ信号をソレノイド弁40に出力するようになってい
る。
説明すると、横Gセンサ45の横加速度Gsが入力する
補正係数設定部56を有する。ここで、乾燥した高μ路
の路面状態で旋回した場合には低μ路の路面状態で旋回
した場合に比較して横加速度Gsが大きくなる。そこ
で、このような特性を利用して路面状態が概ね判断でき
る。即ち、横加速度Gsが例えば0.3以下の場合には
低μ路、0.7以上の場合には高μ路、両者の中間の
0.5の場合には中μ路とそれぞれ判断できる。したが
って、補正係数設定部56では、横加速度Gsと車速V
に応じて図3(b)のマップにより補正係数Kが設定さ
れ、デューティ比変換部54の出力側の補正部57にお
いてデューティ比Dが補正係数Kにより乗算補正され
る。
係数Kは横加速度Gsが大きいほど、即ち、高μ路であ
るほど小さな値に設定され、差動制限トルクTcを低下
させるようになっている。また、補正係数Kは低中速域
において最も小さな値に設定され、それより低速側では
車速Vが低いほど、また、それより高速側では車速Vが
高いほど大きな値に設定される。
る。先ず車両走行時にエンジン1の動力がクラッチ2を
介して変速機3に入力し、変速動力がセンターディファ
レンシャル装置20の第1サンギヤ21に入力する。こ
こで、センターディファレンシャル装置20の各歯車諸
元により基準トルク配分が後輪偏重に設定されているた
め、このトルク配分でキャリヤ24と第2サンギヤ22
に分配して動力が出力される。
は、エンジン回転数Neとスロットル開度θにより運転
状態が判断され、前,後輪回転数Nr,Nrにより車速
Vが検出される。そしてアクセル踏込みの発進時には、
差動制限トルク設定部51で差動制限トルクTcが大き
目に設定されるが、極低速であるのでそれが減少補正さ
れ、これに応じたデューティ信号がソレノイド弁40に
出力する。そこで油圧制御系では、ソレノイド弁40に
よる低いデューティ圧がクラッチ制御弁34に作用し、
これに伴い油圧クラッチ27の給油量が減じて低い差動
制限トルクTcを生じる。
ル装置20の略基準トルク配分に基づいて、キャリヤ2
4からギヤ25,26、フロントドライブ軸5以降の前
輪9L,9Rと、リヤドライブ軸6以降の後輪13L,
13Rとにそれぞれ動力伝達し、後輪偏重の4輪駆動走
行になる。このトルク配分ではFR的になって、旋回
性、操縦性が良好になる。またセンターディファレンシ
ャル装置20は、略フリーのため旋回時には前後輪の回
転差を吸収しながら自由に旋回することが可能になり、
ブレーキ現象も回避される。
差動制限トルクTcが設定され、特に加速時等の高負荷
では、差動制限トルクTcが増大制御される。このため
前後輪が直結気味になって走破性等を充分発揮する。
ップが検出されており、低μ路でのスリップ発生時に
は、後輪偏重の不等トルク配分で常に後輪13Lまたは
13Rが先にスリップして4輪のスリップが回避され
る。そしてこの後輪スリップ時には、スリップ率Sに応
じて油圧クラッチ27の差動制限トルクTcが高く制御
され、これによりセンターディファレンシャル装置20
の差動が制限される。また差動制限トルクTcに応じて
第2サンギヤ22からキャリヤ24側に動力がバイパス
して伝達し、後輪偏重から前輪寄りのトルク配分に移行
したり、または直結することになり、こうしてスリップ
が防止される。
μ路の旋回と見なして補正係数設定部56で補正係数K
が小さな値(低中速域では零)に設定され、補正部57
でデューティ比Dが減少補正される。そこで油圧制御系
において、油圧クラッチ27の差動制限トルクTcも小
さくなり、センターディファレンシャル装置20の基準
トルク配分に基づいて後輪偏重のトルク配分になる。こ
のため、図4のようにヨーレートが増大傾向になってア
ンダーステアが減じ、回頭性が良くなる。一方、横加速
度Gsが小さい場合は、低μ路の旋回と見なして補正係
数Kによる補正を行わず、差動制限トルクTcを後輪ス
リップ状態に応じて略直結のトルク配分に制御可能とな
り走行安定性が確保される。
が、これのみに限定されない。
輪偏重の不等トルク配分に設定されるセンターディファ
レンシャル装置を備えた4輪駆動車で、差動制限トルク
により前後輪のトルク配分が制御される制御系におい
て、横加速度により路面状態が検出され、路面状態に応
じて低中速域の差動制限トルクが補正されるので、旋回
加速時のトルク配分を最適に制御できる。
が低下補正されるので、センターディファレンシャル装
置の基準トルク配分の利点を充分発揮して回頭性を向上
することができる。また低μ路の旋回加速時には、差動
制限トルクがスリップ状態に応じて増大補正されるの
で、安全性等を向上できる。
施例の制御系を示すブロック図である。
ル装置付4輪駆動車の全体の構成を示す構成図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 後輪偏重の不等トルク配分に設定するセ
ンターディファレンシャル装置と、センターディファレ
ンシャル装置の差動を制限して前後輪のトルク配分を制
御する差動制限装置とを有するセンターディファレンシ
ャル装置付4輪駆動車において、 運転状態に応じて上記差動制限装置の差動制限トルクを
設定する差動制限トルク設定部と、差動制限トルクを弱
める方向に補正するための補正係数を設定する補正係数
設定部と、上記差動制限トルク設定部で設定された差動
制限トルクを上記補正係数設定部で設定された補正係数
により補正する補正部とを備え、上記補正係数設定部で
設定される補正係数は、横加速度が大きい程小さな値と
されるとともに、中低速域で最も小さな値となるように
設定され、且つ中低速域より低速側では車速が低いほど
大きな値で、中低速域より高速側では車速が高い程大き
な値となるように設定され、上記補正部は、補正係数が
小さな値ほど差動制限トルクを低下するように設定され
ていることを特徴とする4輪駆動車のトルク配分制御装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04179205A JP3140845B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 4輪駆動車のトルク配分制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04179205A JP3140845B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 4輪駆動車のトルク配分制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05338459A JPH05338459A (ja) | 1993-12-21 |
| JP3140845B2 true JP3140845B2 (ja) | 2001-03-05 |
Family
ID=16061769
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04179205A Expired - Lifetime JP3140845B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 4輪駆動車のトルク配分制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3140845B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000344077A (ja) * | 1999-06-08 | 2000-12-12 | Toyota Motor Corp | 車両の挙動制御装置 |
| JP4417203B2 (ja) * | 2004-08-23 | 2010-02-17 | 本田技研工業株式会社 | 4輪駆動車両の駆動力制御方法 |
-
1992
- 1992-06-11 JP JP04179205A patent/JP3140845B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05338459A (ja) | 1993-12-21 |
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